2016年9月号 (カラー2P・659KB)

長月(ながつき)
今年の十五夜は9月15日(木)です!
この時期は、夜が段々と長く
なる時期であることから「夜
長月(よながつき)」が略さ
れたと言われています。
十五夜とは?
十五夜とは「満月」のことを指します。満月は1年に12回あり、新月から満月になるまで約15日間か
かることから、満月のことを“十五夜”と呼ぶようになりました。では、なぜ“十五夜”というとこの時
期の満月を意味するようになったのでしょうか?それは、この時期の空は一年の中で特に澄んでおり、一
段とキレイな月が見えるからなんです。今年の十五夜は雲が晴れてキレイな満月が見られるといいですね。
月見の文化が始まったのは、今から1000年以上前の平安時代。当時は、貴族が舟に乗って池やお酒に
映った月を楽しんでいたことから始まりました。それが江戸時代に入り、作物が月の満ち欠けと共に成長
することから、「月は豊作の神様で縁起の良いもの」として捉えられ、十五夜は秋の収穫に感謝する“感
謝祭”として親しまれるようになったのです。
すすきと萩
お団子を供える理由
お月見にはお団子と一緒に“すすき”と“萩”を
飾る風習があります。すすきは稲穂に似ていること
から「お米の豊作」を願って、萩は「神様がお団子
を食べるための箸」を意味しています。また、すす
きと萩は邪気を祓う力があるとも言われています。
豊作の祈願と収穫の感謝をするために“穀物で
作ったもの”=“お米を使って月に似せたお団
子”を作って供えるようになりました。月明かり
は、電気が無い時代の農作業にはとても大きな助
けとなっていたことでしょう。
月とうさぎ
日本では、「月にはうさぎがいる」と言われていますが、これは日本に伝わるおとぎ話が由来しています。
・・・昔々、きつね・さる・うさぎの3匹が仲良く暮らしていました。そこへ、空腹で死にそうになっているおじいさんがやってき
ます。「何か食べ物を恵んでほしい」と頼むおじいさんに対し、心の優しい3匹は食べ物を探しに行きました。
しばらくすると、きつねは川でたくさんの魚を釣り、さるは山からたくさんの果物を採ってきました。しかし、うさぎだけは何も食
べ物を持ってくることが出来ません。そこで悩んだうさぎは「どうぞ、私を食べてください」と焚いていた火の中に飛び込み、自ら
の身体をおじいさんに捧げたのです。しかし、そのおじいさんは実は神様で、常々“人間になりたい”と願っていた3匹に対して良
いことをさせようと考えやってきたのでした。そんなうさぎの死を哀れんだ神様は、永遠にうさぎの姿が見えるように月の中に甦ら
せ、皆の手本となるようにしました。
海外では様々なものが月に登場します
カナダ・・・水を運ぶ少女
アラビア・・・吠えているライオン
ドイツ・・・薪を担ぐ男
インド・・・ワニ
アメリカ・・・女性の横顔
モンゴル・・・犬
ベトナム・・・大きな木とその下で休む男性
季節のおいしい食材~ぶどう~
主に8~10月が旬のぶどうは、世界中で生産されており、その種類は1万種以上にものぼると言わ
れています。ビタミンやミネラルを豊富に含んでおり、その栄養価の高さから「畑のミルク」とも呼
ばれているのだとか。食べてから短時間で身体のエネルギー源となる“ブドウ糖”と“果糖”が多く
含まれているため、夏バテで身体が疲れ気味なこの時期にはぜひ食べて頂きたいフルーツです。
今月のPickup!!~お米について~
食欲の秋!この時期になると街中では「新米」という文字を目にすること
が多くなってきますね。「お米」は日本の食文化を語る上では欠かすことの
できない食材です。そこで今回は、なぜ日本でお米が食べられるようになっ
たのか、詳しくご紹介したいと思います。
いつから食べられているのか?
お米の栽培の起源は今から6000年も前のこと。インド・アッサム地方で始まったと考えられています。後
にアジアやアフリカ、中国等に伝わり、日本へは約2000~3000年前に九州地方へ伝わりました。お米づく
りは日本の高温多湿な気温に適している点や、食味の良さ、安定して収穫できて長期保存が可能なことから日
本の主食に適しているとされ、現在まで日本食の代表格として食べられています。
ちなみに、日本に伝わった当時のお米は、現在は古代米として流通している“赤米”だったと言われています。
お米は栄養の宝庫!
お米には、身体や脳のエネルギー源となる「炭水化物」が多く含まれています。その他タンパク質や脂質、
ビタミン類などもバランス良く含まれているので、育ち盛りの子どもたちには欠かさず食べてほしい食品の
一つです。更に、玄米は白米に比べ、より多くのビタミン・ミネラル・食物繊維を含んでおり、人間が必要
とする栄養素の殆どを摂取することができると言われています。
秋にオススメ!おいしいごはんレシピ♪
●さつまいもごはん
●きのこたっぷり混ぜごはん
<材料(1人分)>
・精白米
60g
・ぶなしめじ 10g
・しいたけ
10g
・舞茸
7.5g
・にんじん
7.5g
・むき枝豆
2g
・油揚げ
6.25g
<材料(1人分)>
・精白米
51g
・赤米
9g
・さつまいも 30g
・清酒
5g
・食塩
0.3g
・黒胡麻
0.5g
・食塩
0.2g
作り方
1.精白米と赤米を混ぜ合わせ、30~60分程度浸水する。
2.さつまいも、清酒、食塩を加えて炊飯する。
3.炊き上がったら全体を軽く混ぜ合わせ、黒胡麻と食塩を全体に
振りかけて完成。
・鶏もも肉
★上白糖
★みりん
★清酒
★濃口醤油
★薄口醤油
★食塩
10g
0.75g
1.5g
1.25g
2.25g
2.25g
0.25g
作り方
1.きのこ、にんじん、油揚げを全て荒みじんに切る。
2.鍋で鶏もも肉を炒め、表面の色が変わったところに1と★の調味
料を加えて炒める。
3.汁気が無くなったらむき枝豆を加える。
4.ご飯と混ぜ合わせて完成
9月19日は「敬老の日」です。日本はWHO加盟国の中でも、長年首位を誇る長寿
国として有名ですが、海外で最も平均寿命が長い国はどこなのかご存知でしょうか?
それは、ヨーロッパにある連邦共和国「スイス」です。
雄大な自然に囲まれているスイスでは“酪農”が盛んなため、クリームやチーズと
いった乳製品を使った料理が多く食べられています。日本でよく目にするメニューと
いえば、チーズフォンデュやラクレットなどが有名ですね!
スイス
(Switzerland )
そんなスイス料理の中で、給食の献立としてオススメなのが「アルペンマカロニ」。
茹でたマカロニと角切りのじゃがいもを牛乳をたっぷり加えたチーズクリームで和え、
カリカリに揚げた玉ねぎをトッピングします。
アルプス山岳地方のレストランや家庭では定番のメニューで、すりおろしたりんごに
砂糖を混ぜた甘いソースと一緒に食べるのがスイスならではの食べ方ですよ♪