平成28年度 施政方針

平成28年度
施
政
時
方
津
針
町
平成28年度 施政方針
平成28年度各会計予算案をはじめ、各議案を提案するにあたり、町政運営の基本方
針並びに所信の一端と施策の大綱を申し上げます。
町政運営の基本方針
政府は、50年後も人口1億人を保ち、国民全員が活躍できる社会を目指すため「1
億総活躍社会」を旗印に、GDP600 兆円、出生率 1.8、介護離職ゼロの実現を目指す
「新3本の矢」を唱えました。本町におきましても、町民の皆さま一人一人が活躍でき
る「町民総活躍社会」を目指し、町政のかじ取り役として、2期目のスタートを切りた
いと決意を新たにしているところでございます。
そのためには、高齢者の皆さまにもっともっと活躍してもらうことが重要です。わが
国の平均寿命は女性が3年連続世界一、男性も3位となり、世界のどの国も経験したこ
とのない超高齢社会を迎えます。問題となっている現役世代の重い社会保障負担は、自
立する高齢者が増えることで和らいでいきます。高齢になっても住み慣れた地域で、い
つまでも健康で生き生きと過ごしていただくため、引き続き、高齢者の健康づくり事業
を積極的に推進してまいります。
高齢者の方だけではなく、若い世代の方にも活躍してもらわなければいけません。都
会に出て行った若者をどう呼び戻すのか。人口減少が現実味を帯びてきた本町にとって、
Uターン・Iターンへの期待は大きいところですが、現実的には都会ですでに仕事に就
いている人たちを転職させることは容易なことではありません。本町では、昨年9月に
「時津町総合戦略」を策定いたしました。この総合戦略では、若者の地元就職を促進す
るための雇用の創出や、ふるさと納税を活用した産業の育成、出生率を回復するための
子育て支援の充実など、幅広い分野で人口減少に歯止めをかけるための施策を盛り込ん
でおります。駆け降りた出生率の坂ならば、登る道もきっと見つかるはずです。子3人
と言わずとも子2人、合計特殊出生率を 2.07 に改善すれば、人口は維持できると言わ
れております。もっと産みやすく、育てやすく、遠回りのようでも一つ一つ、結婚や出
産をためらわせる原因を取り除いていく施策を実践し、たくさんの子どもたちの声で賑
わう明るいまちづくりを進めてまいります。
また、都市基盤の整備では、住環境を整備することが大切です。平成 41 年度の完成
を目指す「時津中央第2土地区画整理事業」をはじめ、国道 206 号の慢性的な交通渋滞
解消の切り札として期待される「西彼杵道路」の早期完成を目指すとともに、町道日並
左底線や子々川日並線、田下線等の生活関連道路の整備に全力で取り組んでまいります。
以上のような重点施策を実施するとともに、第5次総合計画に掲げる本町の将来像
「生活都市とぎつ 誰もが住みたくなる町へ」を目指して、3つのテーマである「快適
で活力のあるまち」
「健やかで美しいまち」
「人が育つ協働のまち」の実現を図ってまい
ります。
それでは、平成28年度の施策の大綱を申し上げます。
- 1 -
平成28年度の施策の大綱
Ⅰ
総務部
1
行政管理課の新設
電算システムの民間委託(クラウドサービス)に伴い情報管理課を廃止し、文書管
理体制及びシステム化された業務を集約した行政管理課を新設することで、行政管理
体制の強化を図ります。
2
人事評価制度の導入(総務課)
地方公務員法の改正及び施行に伴う人事評価制度を導入し、能力評価及び業績評価
を実施することで、職員の特性を踏まえた人材育成を行います。
3
消防力・防災力の強化(総務課)
① 十工区埋立地において、時津町、長崎県、長崎市及び長与町の共催による長崎県
総合防災訓練を実施し、大規模災害にも関係機関や各種団体と連携して対応できる
体制づくりの強化を図ります。
② 時津町消防団協力事業所の普及により、消防団活動への協力が社会貢献として広
く認められると同時に、事業所の協力を通じて、地域防災体制がより一層充実する
よう努めます。
③ 消防団の装備品の充実強化を一層推進し、消防力強化に努めます。
④ 自主防災組織を中心とした防災訓練などの実施により、地域における防災意識の
高揚と防災力の強化を図ります。
⑤ 土砂災害防止法に基づく県の土砂災害警戒区域指定を確認後、本町の防災ハザー
ドマップ等の改訂を行います。
4
時津町総合戦略の施策の推進と検証(企画財政課)
昨年9月に策定した時津町総合戦略の施策を積極的に推進し、基本目標や重要業績
評価指標(KPI)の達成に向けた進捗状況の検証や個別施策などについての必要な
見直しを行います。
5
UIターン・移住対策の促進(企画財政課)
UIターン相談窓口を設置し、町の魅力発信や不動産・就職情報など移住に必要な
情報を提供するとともに、県や町内企業と連携し、企業合同説明会などUIターン・
移住対策事業を推進します。
- 2 -
6
職員研修の充実(総務課)
① 制度改正等に迅速に対応し、効率的な行政運営を推進するため、長崎県市町職員
研修センターや市町村職員中央研修所、日本経営協会(NOMA)などが主催する
研修について、参加を促進します。
② 職員の基礎的及び専門的事務処理能力の向上を図り、職員全体の職務遂行能力の
向上を図るため、職制に応じた研修への参加や自己啓発研修の実施を促進します。
7
交通安全・防犯活動の充実(総務課)
① 交通安全対策協議会の中で各種団体との連携を図りながら、交通安全マナーの向
上や交通安全施策の推進に努めます。
② 町内の防犯意識の高揚を図るため、警察、消防、関係団体、地域住民が参加して
開催する「安全安心まちづくり町民大会」などの事業を通して、安全で安心なまち
づくりを目指します。
③ 町防犯協会、地区防犯協会を中心に、警察と協力しながら、小学校区見守り隊、
老人会などの各種団体と連携した様々な防犯活動を実施します。
また、「青パト」を有効に活用して、地域防犯活動の充実に努めます。
8
住民主体のまちづくり事業への支援と協働のまちづくりの推進(企画財政課)
「まちづくり事業補助」「神崎花園事業」など、住民が主体となったまちづくり事
業への支援を継続します。また、自治会や自治公民館と連携して協働のまちづくりに
取り組みます。
9
長崎外国語大学との包括的連携の推進(企画財政課)
長崎外国語大学との包括的連携に関する協定書に基づく連携事項を円滑に進め、双
方が有する知的資源、人的資源及び物的資源の活用に努めます。
10
男女共同参画の推進(企画財政課)
第2次時津町男女共同参画計画に基づき、男女共同参画社会づくりに努めます。
また、女性が働きやすく、出産しやすい環境づくりを推進するため、ワークライフ
バランス等の講習会や勉強会を開催します。
11
広報紙や町ホームページを活用した情報の発信(企画財政課)
「広報とぎつ」及び「町ホームページ」を通して、行政情報、町内外の情報、時の
話題など、より分かりやすく即時性のある情報提供に努めます。
- 3 -
12
電算システムの安全かつ効率的な運用(行政管理課)
総合行政システムクラウドサービスを活用し、電算システム全体の最適化や業務の
標準化を推進することで、効率的に電算システムを運用し、経費を削減するとともに、
災害等の発生時の事業継続性を確保します。
また、マイナンバー制度の施行に伴い、官公庁や企業等を狙った標的型のサイバー
攻撃が増加する中、国の自治体情報セキュリティ強靭化の方針を踏まえ、様々な脅威
から重要な情報を保護するため、関係機関と連携して情報セキュリティの強化に取り
組みます。
13 情報公開の推進及び個人情報の保護(行政管理課)
情報公開を推進し、個人情報を適切に保護するため、ファイリングシステムによる
文書、情報の適切な管理を徹底します。
また、情報を効率的に活用し意思決定の最適化を支援するため、行政文書管理士を
中心とした内部指導体制の強化を図り、ファイリングシステムのレベルアップに努め
ます。
14 町有資産の適正な管理(行政管理課)
① 財政負担を軽減・平準化し、公共施設等の最適な配置の実現を目的として、時津
町公共施設等総合管理計画を策定し、長期的な視点により、施設の適正管理・長寿
命化を計画的に行います。
② 時津町の財政状況を表す財務書類の作成のため、地方公共団体の統一的基準によ
る公有財産台帳を整備し、町有資産の把握・管理に努めます。
15
滞納整理の推進(税務課)
税負担の公平性・収入の確保のため、滞納処分を前提とした財産調査を行い、積極
的に滞納処分を執行します。
また、新たな滞納の発生と滞納額の増加を未然に防ぐため、早期の催告、指導に努
め、あわせて口座振替の推進、住民税特別徴収の推進、夜間・休日納税相談窓口の開
設及びファイナンシャルプランナーによる納税相談等を行います。
- 4 -
Ⅱ
福祉部
1
児童福祉の推進(福祉課)
① 子育て世帯の経済的な負担を軽減するため福祉医療の対象者を小学生まで拡大
し、安心して子育てができる環境づくりに努めます。
② 子どもが健やかに成長することができる社会の実現に寄与するよう、時津町子ど
も・子育て支援事業計画(時津町次世代育成支援対策推進地域行動計画)に基づき、
教育・保育の提供体制の確保及び地域子ども・子育て支援事業の実施に努めます。
③ 子育て支援の充実を図るため、福祉課窓口に利用者支援専門員を配置し、相談受
付を行い、子ども及びその保護者が教育・保育施設や子育て支援事業等を円滑に利
用できるよう支援します。
④ 地域の子どもの遊び場として児童館を機能させることに加え、健全な遊びの提供
や各種行事等を通して児童の健全育成を図ります。また、保護者向けの講座や行事
等を実施し、子育て支援を推進します。
⑤ 放課後の児童の保育及び健全育成の場として、学童保育所の施設管理・整備を行
います。また、補助金を交付し、円滑な運営を図ります。
2
高齢者の健康づくりの推進(高齢者支援課)
ひとり暮らしの高齢者や高齢者のみの世帯が増加していく中で、高齢者の皆さまが
住み慣れた地域で、いつまでも健康で生き生きと生活できるよう高齢者の健康づくり
や生きがいづくりへの取り組みを積極的に推進します。
また、高齢者が地域で安心・安全に暮らしていけるよう地域住民及び自治会、民生
委員などの関係機関との協働により、高齢者を地域全体で見守り支える活動に取り組
みます。
① 脳トレスクエアステップ教室、高齢者サロンなどの介護予防事業の積極的推進
② ウォーターフロント公園の健康遊具の利用促進
③ 高齢者の健康づくり、生活安全、生きがいづくりに関する講演会の開催
④ 高齢者見守りネットワーク事業の充実
⑤ ごみ出し支援ボランティア活動の推進
3
全国健康福祉祭ながさき大会(ねんりんピックながさき2016)の開催
(高齢者支援課)
10月に全国健康福祉祭が長崎県で開催され、本町では、時津町コスモス会館にお
いて、将棋交流大会が開催されます。
大会には、全国から多くの高齢者の方やお客様が訪れますので、温かいおもてなし
の心でお迎えし、大会の成功に向けて取り組んでまいります。
- 5 -
4
保健事業の推進(国保・健康増進課)
① 各種健康診査・がん検診などの受診率の更なる向上に努め、住民の健康に対する
意識の向上を図るとともに、疾病の早期発見、早期治療を促すなど、住民の健康保
持に努めます。
また、健康診査の結果、各項目の基準値を超える方に対しては、訪問指導等によ
る指導、助言を行い、重症化の予防に努めます。
② 健康づくり体制の整備を目的として、新たに健康管理システムを導入します。こ
のシステムにより妊娠期から高齢者までの各種情報を一元管理し、住民の健康づく
りのための施策を推進します。
③ すべての妊婦が安心して安全に出産できるよう、産婦人科で一人14回受診でき
る妊婦健診を行い、妊婦の経済負担を軽減し、健康管理の向上を図ります。
④ 入院が必要な新生児に対して未熟児養育医療事業を実施し、新生児の健やかな成
長を支援するとともに、その家族の経済的・精神的な負担を軽減します。
⑤ 家庭における子育て不安や孤立感の解消を図るため、母子保健推進員による乳児
全戸訪問事業(こんにちは赤ちゃん事業)を実施し、より専門的な指導、助言を行
うことにより、妊産婦の心と体の健康と乳児の健やかな成長を保持するための支援
に努めます。
⑥ 乳幼児検診(4か月、1歳8か月、3歳児)及び乳幼児相談(7か月、10か月、
1歳及び2歳3か月)を引き続き実施し、乳幼児及びその保護者に対するきめ細や
かな対応を行い、健やかな成長を支援します。
⑦ 子どもたちの「う蝕予防」を目的として、町内の幼稚園、保育所(園)、小学校
を対象に「フッ化物洗口事業」を実施し、子どもたちの生涯にわたる歯の健康を支
えます。
⑧ 乳がん、子宮がんを対象とした無料クーポン券によるがん検診事業については、
「コール・リコール事業(未受診者への個別勧奨と再勧奨)」を実施し、がんの早
期発見、早期治療を推進する環境づくりに努めます。
⑨ 町民の疾病予防、重症化防止を図るため、各種の予防接種を実施し、乳幼児や高
齢者の方たちがより安心して暮らせる環境づくりに努めます。
5
国民健康保険事業の推進(国保・健康増進課)
「時津町国民健康保険データヘルス計画」を基に、効果的かつ効率的な保険事業の
実施について、保健、福祉、医療が連携をとりながら、一体となった健診事業や疾病
予防対策などを推進し、医療費の適正化に向けた取り組みを実施します。
① 特定健康診査受診率の向上や改善が必要な対象者への特定保健指導を充実さ
せ、脳血管疾患、虚血性心疾患、糖尿病性腎症等の疾患による重症者を減らすな
ど、より効果的な対策に取り組みます。
② 医療費適正化については、時津町国民健康保険の医療分析結果を基に、国民健
康保険加入者以外の方たちも含め、各種団体等に対しても周知を行い、住民の健
康に対する意識向上に努めます。
- 6 -
③ 医療費通知及びジェネリック差額通知の送付を行い、被保険者の医療費に対す
る意識の向上に努めます。
④ 疾病予防、早めの受診、ジェネリック医薬品の利用推進・推奨等について、被
保険者のみならず、医師会、歯科医師会及び薬剤師会等にも積極的に協力をお願
いするなど、広報活動の充実・強化に努めます。
6
ごみの総排出量の抑制、分別の適正化及び再資源化率の向上(住民環境課)
3R(リデュース、リユース、リサイクル)を推進し、ごみの総排出量の抑制及び
資源物の再資源化を図るため、ごみの分別の徹底、生ごみの減量化(堆肥化)、可燃
物中に含まれる古紙やざつがみの回収によるリサイクルなどを促進し、再資源化率の
向上と処理コストの削減に努めます。
7
地域福祉の推進(福祉課)
① 地域福祉を推進し充実を図るため、社会福祉協議会及び民生委員・児童委員との
連携をより強化し、活動を支援します。
② 社会福祉協議会と連携し、ボランティアを育成、活動の充実を図るとともに、身
体障害者福祉協会をはじめとする既存の福祉団体の活動を支援し、地域福祉の充実
を図ります。
③ 社会福祉士等による福祉相談事業の充実に努めます。
④ 家庭相談員を中心として、児童虐待等家庭相談業務体制の充実を図ります。
⑤ 臨時福祉給付金の円滑な支給に努めます。
8
障害者福祉の推進(福祉課)
① 障害者計画及び障害福祉計画に基づき、適正なサービスの実施、情報提供や在宅
生活の支援を行います。
② 手話通訳養成講座などを実施し、障害者のコミュニケーションの支援を図りま
す。
③ 時津町における障害を理由とする差別の解消の推進に関する対応要領に基づき、
障害者等への理解促進、啓発に努め、障害を理由とする差別の解消推進を図ります。
9
人権啓発活動の促進(福祉課)
差別や偏見のない住みよい環境を作るため、人権意識の普及高揚を目的とし、時津
町人権擁護委員を中心に、時津町民生委員児童委員協議会、時津町社会福祉協議会等
と協力し「人権パレード」「人権の花運動」などの啓発活動に取り組みます。
- 7 -
10 介護保険事業の推進(高齢者支援課)
運動機能や認知機能の向上に効果が期待できる脳トレスクエアステップ教室、高齢
者サロンの支援など介護予防や認知症予防に効果のある事業を積極的に推進し、介護
認定者や介護給付費の増加抑制を図り、第6期介護保険事業計画に基づき、介護保険
事業の安定した運営に努めます。
また、重度の要介護状態となっても住み慣れた地域で自分らしい暮らしを人生の最
後まで続けることができるよう、住まい・医療・介護・予防・生活支援が一体的に提
供される地域包括ケアシステムの実現に向けて、介護予防・日常生活総合支援事業、
在宅医療介護の連携、認知症施策の推進、生活支援サービスの各種施策の構築を進め
てまいります。
11 後期高齢者医療制度の円滑な推進(高齢者支援課)
社会保障制度の確立を目指して平成20年にスタートした後期高齢者医療制度は、
8年を経過し、現在は大きな混乱もなく運営がなされています。
国においては、現行制度を基本として運営しながら、必要な改善を図っていくとい
う方針が示され、保険料軽減特例の見直し等の議論が進められている状況であり、今
後も、長崎県後期高齢者医療広域連合と連携を十分に図りながら、円滑な制度運営に
努めます。
12 社会保障・税番号制度の実施による個人番号を活用した住民サービスの提供
(住民環境課)
社会保障・税番号制度における、個人番号カードの交付及び個人番号を利用した住
民サービスの対応を実施します。
また、平成29年7月から開始される他の地方公共団体との情報連携に向けて、情
報提供ネットワークシステム等の総合運用テストをはじめとする番号制度に必要な
各種システムの更新及び構築等を行い、制度の円滑な運営に努めます。
13 効率的なごみ処理の実施(住民環境課)
効率的なごみの分別、収集、処理を行うため、時津町、長与町、長与・時津環境施
設組合で協議を行いながら、連携してその周知に努めます。
- 8 -
Ⅲ
1
建設部
快適な市街地の整備(区画整理課)
時津中央第2土地区画整理事業によって、元村地区の密集した住宅地の建物移転を
計画的に推進し、狭隘な生活道路や水路等の公共施設の整備改善と宅地の造成を一体
的に行うことで、良好な市街地の形成を図ります。
2
交通安全施設の環境整備(都市整備課)
定期的な道路パトロールに加え、通学路の交通安全の確保に向けた「時津町通学路
交通安全プログラム」を基に、ガードレール、カーブミラー、区画線、視覚障害者誘
導用標示(点字ブロック・点字シート)などの維持補修を行うとともに、舗装、側溝
等における危険箇所の解消にも取り組み、交通安全施設の環境整備に努めます。
3
地域内生活道路網、都市計画街路の整備(都市整備課)
町道「子々川日並線」及び町道「田下線」において、引き続き用地買収や工事を行
い、町道「日並左底線」においては、県が実施する地域高規格道路「西彼杵道路(時
津工区)」の工事用道路としての活用を図りつつ工事を行い、生活道路網の整備に努
めます。
また、都市計画街路「西時津左底線(野田工区)」においては、道路計画を着実に
進めます。
4
農業の振興(産業振興課)
① ふるさと納税を活用し、農業の活性化及び農産物のブランド化を図ります。
② イノシシやアナグマなど有害鳥獣による農作物被害を防止するため、捕獲やワイ
ヤーメッシュ柵の設置等、有害鳥獣対策に努めます。
③ 農地中間管理事業により農地の貸借を推進し、耕作放棄地の拡大防止及び担い手
の育成に努めます。
④ 優良系苗木の購入補助を行い、みかんやぶどうの優良品種更新事業に取り組みま
す。
⑤ 直売所出荷用苗の購入やミニハウスの設置補助を行い、直売野菜等の生産の推進
に努めます。
5
とぎつの森再生計画の推進(産業振興課)
「とぎつの森再生計画-プロジェクトD“どんぐり”」において、これまで植樹し
た“どんぐり”や果樹の栽培管理を引き続き住民との協働により行います。
また、花木の植栽を行うなど、いこいの場としての環境整備に取り組みます。
- 9 -
6
水産業の振興(産業振興課)
① ふるさと納税を活用し、水産業振興に努めます。
② カサゴやヒラメの放流など「つくり育てる漁業」を支援するとともに、水産資源
保護のための密猟防止対策に努めます。
③ 夏まつりや産業まつりなどの各種イベントとの連携を図った産直販売の促進に
努めます。
7
商工業の振興(産業振興課)
① 「とぎつふれあい産業まつり」の内容を拡充し、商工業の振興を図ります。
② 西そのぎ商工会と新規事業の実施等について協議を行い、商工業の振興を図りま
す。
③ プレミアム商品券発行事業を実施し、西そのぎ商工会とともに町内商工業の発展
に努めます。
8
道路台帳維持管理システムの導入(都市整備課)
道路台帳図を電子データで整備し、図面と調書、道路施設等の情報連携を図り、各
種情報を一元管理し共有化することで、計画的かつ効率的な道路管理を実施します。
9
街路灯の整備(都市整備課)
街路灯の維持管理において、不具合箇所の通報協力を住民にお願いし、球替え交換
などの迅速化を図り、住民と協働して明るく安全なまちづくりに努めます。
また、年次計画により街路灯のLED化を推進し、地球温暖化防止の一環として、
長寿命化・省エネ化に取り組みます。
10 橋梁長寿命化対策(都市整備課)
平成21年度、平成24年度及び平成25年度に策定した「時津町橋梁長寿命化修
繕計画(72橋)」に基づき、引き続き補修設計や補修工事を行います。
11 道路橋定期点検(都市整備課)
道路橋の老朽化対策として、5年に1回の定期点検を実施するため、平成26年度
に策定した「道路橋点検計画」に基づき、「時津橋ほか17橋」の点検を実施します。
12 町道維持補修(都市整備課)
道路舗装の点検調査の実施により、引き続き、早期の補修を実施します。
- 10 -
13 災害発生の未然防止(都市整備課)
土砂災害における被害等を未然に防止するため、危険箇所のパトロールや、監視体
制の強化に努めます。
また、急傾斜地崩壊対策事業については、元村郷松山(2)地区を県事業として実
施します。
14
崎野自然公園長寿命化事業(都市整備課)
「崎野自然公園施設機能確認改修計画」に基づき、引き続き補修改築を行い、各施
設機能の長寿命化を図ります。
- 11 -
Ⅳ
教育委員会
1
将来を豊かに生きる力の基礎を培う学校教育の推進(学校教育課)
① 確かな学力の向上
児童生徒に基礎的・基本的な学習内容を確実に身につけさせるため、学習の手引
「進んで学ぶ時津っ子」を活用し、家庭と連携して「子どもの学びの習慣化」に向
けた取り組みを推進するとともに、電子黒板やデジタル教科書等のICT機器を活
用した効果的な授業実践に取り組みます。
② 豊かな心の育成
町立小中学校において道徳の公開授業を実施し、地域と連携した道徳教育を推進
します。また、各学校における読書活動のさらなる充実を図ります。
③ 特別支援教育の充実
特別な配慮を要する児童生徒の就学について、個別の指導計画の作成・活用を通
して、継続的な相談体制の充実を図ります。
④ 教育相談体制の充実
学習面や生活面で教育的支援が必要な児童生徒に対する相談体制を充実するた
めに、「教育支援員」「心の教室相談員」「スクールカウンセラー」「スクールソ
ーシャルワーカー」を引き続き配置します。
⑤ 教職員の資質向上
指導主事の配置を生かし、授業改善や服務規律の強化にかかる指導を充実させる
とともに、県や町の研究委託の積極的な推進と各種研修会への積極的な参加を促
し、教職員の資質の向上を図ります。
2
安全・安心でのびのびと学習できる教育環境の整備(教育総務課)
① 時津北小学校体育館建設にかかる基本設計業務に着手し、平成30年度の着工、
完成を目指します。
② 鳴鼓小学校校舎の一部及び体育館のトイレを改修し、児童が利用しやすく清潔で
快適な教育環境に改善します。
③ 幼児、児童、生徒の就園、就学を援助するため、幼稚園就園奨励補助及び就学援
助に引き続き取り組むほか、経済的な理由によって高等学校、大学等への修学が困
難な者に対する奨学資金の貸付けを新たに実施します。
④ 町立小中学校における電気設備・機器類を落雷被害から守るため、雷対策工事を
実施します。また、その他各学校施設の維持補修工事を行い、安全・安心な教育環
境整備に努めます。
3
家庭教育支援の推進(社会教育課)
①
幼児や小・中学生を持つ親を対象に家庭教育学級を開催し、親に家庭教育の必
要性を啓発し、学習する機会の提供に努めます。
- 12 -
②
幼児を持つ家庭の親子を対象とした講座「のびのび倶楽部・すくすく倶楽部」
や父親参加型の講座「ファミリーすくすく倶楽部」の開催により、親同士の仲間
づくりと子育て支援に努めます。
③ 教育研究機関と連携し、モデル地区を設けて若い世代を対象とした「家庭教育事
業」の支援を継続します。
4
青少年の健全育成活動の充実・促進(社会教育課)
① 子どもたちをネットトラブルや犯罪から守るため、時津町PTA連合会が取り組
む「子どものケータイ・スマホの使用は夜9時までのルール作り」を支援します。
② 青少年健全育成町民会議と協力し、家庭、学校、地域社会と連携した青少年健全
育成活動に努めるとともに、子ども育成会連絡協議会と連携し、子ども会活動の活
性化と加入促進に努めます。
③ 学校、保護者、地域住民の連携を図り、学校支援会議などの地域による教育支援
活動の充実に努めます。
④ 「とぎつっ子の夢を育む基金」の活用を図り、青少年の体験事業などを実施する
団体や全国大会などに参加する青少年に対し支援を行います。
5
生涯学習活動の推進(社会教育課)
① 各社会教育施設の特性を生かし、各種公民館教室や夏休み子ども教室など、子ど
もから高齢者にいたるまで、それぞれのライフステージに合わせた学習機会の提供
に努めます。
② 施設の効率的な運用を行い、町民に対し快適な生涯学習活動の場を提供するとと
もに、「学ぶ」活動を通じて積極的な地域参加やまちづくりへの参画を促します。
③ 「五つのしおり」の啓発推進を図り、豊かな人間性を育む基盤づくりに努めます。
6
読書活動の推進(社会教育課)
① 時津図書館のホームページを活用し施設のPRを図るとともに、インターネット
による図書の予約や町内社会教育施設と連携したサービスの充実を図ります。
② 図書館ボランティアの育成を図り、読み聞かせ活動の充実を行います。
7
生涯スポーツの振興(社会教育課)
① 軽スポーツを中心とした各種スポーツ教室の実施に加えて、B&G海洋センター
を拠点とした海洋性スポーツの普及、振興を図ります。
② 65歳以上の高齢者を対象としたトレーニングマシーン等活用事業を継続し、生
涯スポーツの振興、高齢者の健康増進、体力向上を図るとともに、医療費及び介護
費用の縮減を目指します。
③ 町民体育祭や町民ロードレース大会などの開催により、町民相互の親睦・融和と
町民の体力向上、健康増進を図り「する・観る・支える・伝える」スポーツの推進
に努めます。
- 13 -
8
芸術・文化活動の促進・支援(社会教育課)
町民が活動しやすい環境整備や優れた芸術・文化と親しむ機会の充実に努めるとと
もに、文化協会及び各種団体やサークルの活動を支援し、町民の文化の高揚及び主体
的な活動を促します。
9
歴史・伝統の保存、継承(社会教育課)
町に残る歴史、文化遺産の適切な保護、保全に努めるとともに、町民が郷土の歴史、
文化に親しめる環境づくりを推進します。
- 14 -
Ⅴ
水道局
1
水道工事負担金の減額(上下水道課)
土地開発、住宅、店舗等の建築による転入者や定住人口の増加を図るため、水道工
事負担金の減額を段階的に実施します。
2
信頼される水道水の安定供給(上下水道課)
時津町水道事業基本計画に基づき、老朽化した水道施設(管渠を含む。)の改築更
新を計画的に進めます。
また、水源の適正管理と細やかな浄水管理によって、安全でおいしい水の安定供給
に努めます。
3
下水道長寿命化計画に伴う時津浄化センターの改築更新工事(上下水道課)
老朽化が進んだ時津浄化センターの水処理施設や汚泥処理施設等について、長寿命
化計画に基づいた改築更新工事を引き続き実施するための詳細設計を行います。
4
浄化槽の整備及び維持管理(上下水道課)
公共下水道区域外の生活環境の保全及び公衆衛生の向上を図るため、引き続き浄化
槽の整備を行います。
また、浄化槽の良好な性能を保持するため、適正な維持管理に努めます。
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平成28年度の財政運営
以上の施策の大綱に基づき、編成いたしました本町の平成28年度一般会計予算案は、
前年度当初予算に比べて 3.9%増、3 億 9,000 万円増加し、103 億 7,000 万円となってお
ります。
その主な要因といたしましては、ふるさと納税に対する返礼品事業等の増加により、
物件費が 1 億 6,500 万円増加し 11.1%増となっていることや、町道点在舗装事業等の増
加により、維持補修費が 2,100 万円増加し 47.2%増となっていることなどがあげられま
す。
また、投資的経費は、前年度比 4.6%増の 18 億 6,400 万円となっております。その主
な事業を紹介しますと、時津中央第2土地区画整理事業に 11 億 2,800 万円、子々川日
並線の道路整備に 2 億 5,600 万円、日並左底線の道路整備に 2 億 1,500 万円、田下線の
道路整備に 2,100 万円、西彼杵道路の建設事業負担金に 700 万円、西時津左底線の野田
工区道路整備に 600 万円などとなっております。
次に、歳入におきましては、これらの大型事業の集中に伴い、1 億 5,000 万円の収支
不足が見込まれることから、これまで蓄えてきた基金などを活用し、この収支不足を補
うこととしております。
本町の行財政運営につきましては、これからも厳しい状況が続くことが予想されます
が、今後も健全な町財政を堅持しつつ、選択と集中の観点を持って、町民の皆さまの生
活を支える各種施策を計画的に推進してまいりたいと存じます。
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