性器いじりにどう対処する?

小学校等の
小学校等の特別支援教育の
特別支援教育の職員研修で
職員研修で講師に
講師に呼んでいただいたときに
使用した
使用した講座
した講座資料
講座資料の
資料の一部です
一部です。
です。
演習形式で
演習形式で参加者と
参加者と一緒に
一緒に考えながら、
えながら、障害の
障害の特性を
特性を学びます。
びます。
みなさんも一度考
みなさんも一度考えてみてから
一度考えてみてから、
えてみてから、下にある回答例
にある回答例を
回答例を見てください。
てください。
(問)ズボンの中に手を入れて、性器いじりをしている子どもがいます。どう声をかけますか?
参考文献
「光とともに」(1)~(11)
秋田書店
「ADHD/LD 指導の基礎基本」
明治図書
「TOSS 特別支援教育の指導 ML 相談小事典」
明治図書
「軽度発達障害の臨床」
診断と治療社
「高機能自閉症・アスペルガー症候群及びその周辺の子どもたち」
同成社
「自閉症の人たちを支援するということ」 朝日新聞厚生文化事業団
「自閉症の人たちへの援助システム」 朝日新聞厚生文化事業団
「自閉症の TEACCH 実践」
岩崎学術出版社
「アスペルガー症候群とパニックへの対処法」
東京書籍
「高機能自閉症・アスペルガー症候群入門」
中央法規
「自閉症のトータルケア」
ぶどう社
「アスペルガー症候群と高機能自閉症の理解とサポート」
学研
「幼児の気になる行動解決支援の方法」
田研出版
「はじめての応用行動分析」
二瓶社
「自閉症への ABA 入門(親と教師のためのガイド)」
東京書籍
「問題行動解決支援ハンドブック」
学苑社
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¥760-
¥2300-
¥2060―
¥4600-
¥900-
¥800-
¥800-
¥3600-
¥1800-
¥2000-
¥1650-
¥1800-
¥2000-
¥3059-
¥1800-
¥2500-
(問)ズボンの中に手を入れて、性器いじりをしている子どもがいます。どう声をかけますか?
(回答例)
「ズボンから手を出します」
「黒板を写します」
・・・今すべきことを伝える
※ だめなことを伝える場合、言葉以外の方法が有効なこともある。
突っ込んでいる手をポンポンと叩いて、指や手で「×」印を作ることで伝えること
もできる。
自閉症児への指示の基本は
「することを具体的
することを具体的に
具体的に指示する
指示する」
する」ことである。
次のような言い方では伝わらない場合が多い(知的に重度になればなるほど)
。
(1)何をしていいのか分からない言い方
「触りません」
「やめなさい」
(2)友達の気持ちを読み取らせる言い方
「そんなことする子は、友だちに嫌われるよ」
(3)言葉の裏を読まなければならない言い方
「何をしているの」
「汚いでしょ」
さらには「短絡的に
短絡的に禁止しない
禁止しない」
しない」ことが大切である。
なぜなら、自閉症児には正しい行動が身についていない場合が多く、
「行動のレパート
行動のレパート
リーが少
リーが少ない」
ない」ことが考えられるからだ。禁止する
禁止する前
する前に正しい行動
しい行動が
行動が身についている
かどうかを確認
かどうかを確認し
確認し、身についていないようであれば、
についていないようであれば、禁止するのではなく
禁止するのではなく正
するのではなく正しい行動
を教えることを指導
えることを指導の
指導の中心にしたい
中心にしたい。
指示の基本以外にも考えなければいけないことがある。それは、
「なぜ性器をいじる行動
をするのか」ということである。
発達の視点から考えると
1:「自分
「自分の
自分の身体を
身体を確かめる段階
かめる段階」
段階」
2:「性的
「性的な
性的な欲求がある
欲求がある段階
がある段階」
段階」
の二点が考えられる。それに加えて、意外と忘れられてしまうのが、
3:「性的
「性的なこと
性的なこと以外
なこと以外に
以外に不快を
不快を感じている場合
じている場合」
場合」
である。つまり、
「ちゃんと洗えておらず、痒くなっている場合」や「ズボンやパンツのサ
イズが合ってない場合」、
「病気」などである。
対処方法としては、まず
「性器を
性器を自分でしっかりと
自分でしっかりと洗
でしっかりと洗うこと」が大切である。これは特に1や3の場合は有効
であるが、2の場合にも、お風呂で触ることでいい影響が出ることも多い。
2の場合には、
「マスターベーションを教
マスターベーションを教えたり」
えたり」
「触っていい場所
っていい場所(
場所(例えば自分
えば自分の
自分の部屋)
部屋)を設定し
設定し、そこで触
そこで触るようにさせたり」
るようにさせたり」
することが必要になってくる。特に小学校高学年以上の男子の場合には、違うことで発散
させにくい事例も多く、配慮が必要である。これらの問題に取り組むには、同姓の保護者
の協力が不可欠である。 知的に軽度の子ども達は、体や頭の洗い方など見よう見真似で
できるだろうと、きっちり指導されておらず、身についていない場合がよくある。身だし
なみを整えることは就職する上で非常に大切である。保護者と協力して取り組みたい。
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