こちら - 秋田大学医学部

14:30~14:55
平成 28 年度秋田県眼科医会総会
14:55~15:00
コー ヒーブ レイ ク
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第 100 回秋田県眼科集談会
15:00~16:00
特別講演1
座長:
秋田大学大学院医学系研究科医学専攻病態制御医学系眼科学講座
教授 吉 冨 健 志 先 生
「脈絡膜循環と脈絡膜厚の関係
-炎症パターン と非炎症パター ン - 」
北海道大学大学院医学研究科眼科学分野
教授
石田
晋
先生
16:00~17:00
特別講演2
座 長: 秋田 県眼科医会
会長
吉
本
弘
志
先生
「糖尿病網膜症:病態解明と治療の進歩」
九州大学病院
病院長
石橋
達朗
先生
平成 28 年度秋田県眼科医会定例総会並びに
第 100 回秋田県眼科集談会 プログラム
(日本 眼科 学会 専門 医 制度生 涯教 育事 業
日
№ 59229)
時:2016 年 4 月 16 日(土)
14:30~17:00
場
所:秋田ビューホテル
秋田市中通2-6-1
TEL
会
共
催
費:
018-832-1111
2,000 円
秋田県眼科医会・千寿製薬株式会社
15:00~16:00
特別講演1
「脈絡膜循環と脈絡膜厚の関係
-炎症パターン と非炎症パター ン - 」
北海道大学大学 院医 学研究科眼科学 分野 教授
石田
晋
(イシダススム)
炎 症 は 血 管 に 様 々 な 反 応 を 引 き 起 こ す 。ぶ ど う 膜 炎 の 代 表 と し て フ ォ ー ク ト・小 柳・原 田 病( VKH)
が よ く 知 ら れ て お り 、脈 絡 膜 血 管 は 炎 症 の 主 座 と な る 。近 年 の 光 干 渉 断 層 計( OCT)の 改 良 は 脈
絡膜厚の定量を可能にし、疾患の活動期に脈絡膜厚が増加する疾患として、炎症性疾患である
VKH が 知 ら れ て い る が 、一 方 、非 炎 症 性 疾 患 で あ る 中 心 性 漿 液 性 脈 絡 網 膜 症( CSC)に も 同 様 の
変 化 が 起 こ る 。 CSC の 脈 絡 膜 循 環 の 特 徴 と し て 、 過 灌 流 ・ 静 水 圧 上 昇 ・ 血 管 拡 張 ・ 透 過 性 亢 進
が あ げ ら れ 、我 々 は 急 性 CSC の 脈 絡 膜 循 環 を レ ー ザ ー ス ペ ッ ク ル 流 速 計( LSFG)に よ り 定 量 的 ・
計 時 的 に 評 価 し た ( Br J Ophthalmol 2013, Invest Ophthalmol Vis Sci 2015) 。 こ の よ う に 、
脈絡膜厚の変化は脈絡膜循環の影響を受けると考えられる ため、炎症性疾患においても脈絡膜
厚 と 循 環 の 関 係 を 調 べ る こ と は 重 要 と 考 え ら れ る 。最 近 我 々 は 、VKH 症 例 シ リ ー ズ に 対 し て LSFG
お よ び Enhanced Depth Imaging OCT を 計 時 的 に 施 行 し 、 脈 絡 膜 循 環 と 脈 絡 膜 厚 そ れ ぞ れ の 変 化
量 に 有 意 な 相 関 が あ る こ と を 見 い だ し た ( Graefes Arch Clin Exp Ophthalmol 2015) 。 本 講 演
で は 、 炎 症 性 疾 患 に お い て 脈 絡 膜 厚 と 循 環 の 変 化 に CSC と は 異 な る 一 定 の パ タ ー ン が あ る こ と
を紹介したい。
MEMO
16:00~17:00
特別講演2
「糖尿病網膜症:病態解明と治療の進歩」
九州大学病院長
石橋
達朗(イシバシタツロウ)
網膜は現在のところ移植のできない組織であり、その組織障害は永続的な視機能低下を意味
する。そのため網膜血管・神経障害を引き起こす糖尿病網膜症は依然として壮年期失明原因の
トップである。疾患の病態解明と治療の進歩は車の両輪であり、病態解明というエビデンスを
元に治療が進歩し、治療結果に基づいて病態解明が進んできた。
糖尿病網膜症における視機能低下の原因は糖尿病黄斑浮腫 と増殖糖尿病網膜症である。以前
はレーザー光凝固と手術のみが主な治療選択肢であったが、糖尿病黄斑浮腫に対して長年の病
態 解 明 ・ 理 解 に 基 づ い て 抗 VEGF 療 法 が 第 1 選 択 治 療 と な り つ つ あ る 。 ま た 増 殖 糖 尿 病 網 膜 症
治 療 で は 、 Chromovitrectomy と い う 色 素 を 用 い た 硝 子 体 手 術 が 主 流 と な り 、 以 前 で は 救 え な か
った難治例も失明から救えるようになった。さらに最近の検査機器の進歩によって個々の病態
の理解が進み、より良い治療に結びついていくことが期待されている。
本講演では、これら糖尿病網膜症の病態解明と治療の進歩、そして最 新の検査法について紹
介させていただく。
MEMO