リニューアルツール技術資料集

三菱 汎用 ACサーボリニューアルツール
リニューアルキット形名
SC-SAJ3KT□
電源変換ケーブル形名
SC-SAJ3PW□KC1M□
エンコーダ変換ケーブル形名
SC-SAJ3EN□C1M□
ブレーキ変換ケーブル形名
SC-SAJ3BK□C1M
リニューアルツール技術資料集
MEMO
‹
安全上のご注意
本製品のご使用に際しては,本マニュアルおよび本マニュアルで紹介している関連する技術資料集
をよくお読みいだだくと共に,安全に対して十分に注意を払って,正しい取扱いをしていただくよう
お願い致します。
本技術資料集で示す注意事項は,本製品に関するもののみについて記載したものです。
この◆安全上のご注意では,安全注意事項のランクを「危険」,「注意」として区分してあります。
危険
注意
取扱いを誤った場合に,危険な状況がおこりえて,死亡または重傷を
受ける可能性が想定される場合。
取扱いを誤った場合に,危険な状況がおこりえて,中程度の傷害や軽
傷を受ける可能性が想定される場合および物的損害だけの発生が想定
される場合。
なお,
注意に記載した事項でも,状況によっては重大な結果に結びつく可能性があります。い
ずれも重要な内容を記載していますので必ず守ってください。
本技術資料集は必ず最終ユーザまでお届けいただくようお願い致します。
また,必要なときに読めるよう大切に保管してください。
【感電防止のために】
危険
リニューアルキットは,確実に接地工事を行ってください。
配線作業や点検は専門の技術者が行ってください。
リニューアルキットは,据え付けてから配線してください。感電の原因になります。
濡れた手でスイッチ操作しないでください。感電の原因になります。
ケーブルは傷つけたり,無理なストレスをかけたり,重いものを載せたり,挟み込んだりしない
でください。感電の原因になります。
ニューアルキットの端子台カバーをはずしての運転は行わないでください。 高電圧の端子および
充電部が露出していますので感電の原因になります。
【火災防止のために】
注意
リニューアルキットは,不燃物に取り付けてください。可燃物への直接取付け,または可燃物近
くへの取付けは,火災の原因になります。
A-1
注意
リニューアルキットが故障した場合は,リニューアルキットの電源側で電源を遮断してください。
大電流が流れ続けると火災の原因になります。
回生抵抗器を使用する場合は、異常信号で電源を遮断してください。回生トランジスタの故障な
どにより,回生抵抗器が異常過熱し火災の原因になります。
【諸注意事項】
次の注意事項につきましても十分留意ください。取扱いを誤った場合には故障・けが・感電などの
原因になります。
(1) 運搬・据付けについて
注意
製品の重量に応じて,正しい方法で運搬してください。
制限以上の多段積みはおやめください。
据付けは,重量に耐えうる所に,技術資料集に従って取り付けてください。
上にのったり,重いものを載せたりしないでください。
取付け方向は必ずお守りください。
リニューアルキットと制御盤内面、またはその他の機器との間隔は規定の距離をあけてください。
損傷,部品が欠けているリニューアルキットを据え付け,運転しないでください。
リニューアルキット内部にねじ・金属片などの導電性異物や油などの可燃性異物が混入しないよう
にしてください。
リニューアルキットは精密機器なので,落下させたり,強い衝撃を与えないようにしてください。
下記の環境条件で保管・ご使用ください。
環
境
周囲温度
周囲湿度
雰囲気
標高
振動
運転
保存
運転
保存
条
件
0℃~+55℃(凍結のないこと)
-20℃~+65℃(凍結のないこと)
90%RH 以下(結露のないこと)
屋内(直射日光が当たらないこと),腐食性ガス・引火性ガス
・オイルミスト・塵埃のないこと。
海抜 1000m 以下
5.9m/s2 以下
A-2
(2) 配線について
危険
配線作業は,必ず電源を外部にて全相遮断してから行ってください。全相遮断しないと,感電ある
いは製品の損傷の恐れがあります。
配線作業後,通電・運転を行う場合は,必ず製品に付属の端子台カバーを取り付けてください。端
子台カバーを取り付けないと,感電の恐れがあります。
サーボアンプ主回路電源が入っている場合にチャージランプが点灯します。チャージランプ点灯中
は電線のつなぎ換えなどを行なわないでください。
注意
配線は正しく確実に行ってください。リニューアルキットの暴走の原因になります。
(3) 試運転・調整について
注意
運転前にサーボアンプ各パラメータの確認・調整を行ってください。機械によっては予期しない動
きとなる場合 があります。
(4) 使用方法について
注意
即時に運転停止し,電源を遮断できるように外部に非常停止回路を設置してください。
分解修理を行わないでください。
改造は行わないでください。
ノイズフィルタなどにより電磁障害の影響を小さくしてください。サーボアンプの近くで使用され
る電子機器に電磁障害を与える恐れがあります。
リニューアルキットを焼却や分解しますと有毒ガスが発生する場合がありますので,焼却や分解を
しないでください。
(5) 異常時の処置について
注意
アラーム発生時は原因を取り除き,安全を確保してからアラーム解除後,再運転してください。
瞬停復電後,突然再始動する可能性がありますので機械に近寄らないでください(再始動しても人に
対する安全性を確保するよう機械の設計を行ってください)。
A-3
(6) 保守点検について
注意
通電中に端子に触れないでください。感電の原因になります。
清掃、端子ネジの増し締めは,必ず電源を外部にて全相遮断してから行ってください。全相遮断し
ないと,感電の恐れがあります。ネジを締め過ぎると,ネジや端子台の破損による落下,短絡,誤
動作の原因になります。
(7) 一般的注意事項
技術資料集に記載されているすべての図解は,細部を説明するためにカバーまたは安全のための遮断
物を外した状態で描かれている場合がありますので,製品を運転するときは必ず規定どおりのカバーや
遮断物を元どおりに戻し,技術資料集に従って運転してください。
●
廃棄物の処理について
●
本製品が廃棄されるときには,以下に示す 2 つの法律の適用を受け,それぞれの法規ごとの配慮が必
要となります。
資源の有効な利用の促進に関する法律(通称:資源有効利用促進法)における必要事項
不要となった本製品は,できる限り再生資源化をお願いします。
再生資源化では,鉄くず,電気部品などに分割してスクラップ業者に売却されることが多いため,必
要に応じて分割し,それぞれ適正な業者に売却されることを推奨します。
廃棄物の処理及び清掃に関する法律(通称:廃棄物処理清掃法)における必要事項
不要となった本製品は前 1 項の再生資源化売却などを行い,廃棄物の減量に努められることを推奨し
ます。
不要となった本製品が売却できずこれを廃棄する場合は,同法の産業廃棄物に該当します。
産業廃棄物は,同法の許可を受けた産業廃棄物処理業者に処理を委託し,マニフェスト管理などを含
め,適正な処置をする必要があります。
A-4
目
次
1章
機能と構成................................................................ 1-1
1.1
リニューアルキットの概要 ................................................... 1-1
1.2
リニューアルキット構成 ..................................................... 1-2
1.3
仕様 ....................................................................... 1-5
1.3.1
リニューアルキット仕様 ............................................... 1-5
1.3.2
インターフェース仕様 ................................................. 1-6
1.3.3
端子台仕様 ........................................................... 1-7
1.4
リニューアルキット構造 ..................................................... 1-8
1.5
リニューアルキットの機能ブロック図 ......................................... 1-9
2章
機器の選定メニュー........................................................ 2-1
2.1
サーボアンプの置換えメニュー ............................................... 2-1
2.2
サーボモータの置換えメニュー ............................................... 2-1
2.3
サーボアンプ置換え対応表 ................................................... 2-2
2.4
サーボモータ置換え対応表 ................................................... 2-3
3章
設定...................................................................... 3-1
3.1
指令パルス列入力切り換え設定 ............................................... 3-1
3.1.1
基板取付け位置 ....................................................... 3-2
3.2
パラメータ設定 ............................................................. 3-3
4章
置換え方法................................................................ 4-1
4.1
サーボアンプ取付け方法 ..................................................... 4-1
4.1.1
SC-SAJ3KT1K, SC-SAJ3KT2K, SC-SAJ3KT3K ................................ 4-1
4.1.2
SC-SAJ3KT5K .......................................................... 4-4
4.1.3
SC-SAJ3KT7K .......................................................... 4-8
4.1.4
SC-SAJ3KT11K, SC-SAJ3KT15K, SC-SAJ3KT22K ........................... 4-10
4.2
制御盤へのリニューアルキット取付け ....................................... 4-12
4.3
変換ケーブル使用方法 ..................................................... 4-13
5章
トラブルシューティング.................................................... 5-1
6章
外形寸法図................................................................ 6-1
6.1
リニューアルキット ......................................................... 6-1
6.2
電源変換ケーブル ........................................................... 6-4
6.3
エンコーダ変換ケーブル ..................................................... 6-6
6.4
ブレーキ変換ケーブル ....................................................... 6-7
注意事項
この技術資料集は、三菱汎用ACサーボリニューアルツールについ
て記載しております。
サーボアンプおよびリニューアルユニットについては、三菱電機株
式会社発行の「汎用インターフェースリニューアル対応 MR-J3-□
A-RJ007 MR-J3-D11 サーボアンプ技術資料集(SH(名)030066)」をご覧
下さい。
目次1
MEMO
目次2
ACサーボリニューアルツール
1章 機能と構成
1.1 リニューアルキットの概要
リニューアルキットは、置換え用MR-J3-□A-RJ007サーボアンプを既設のMR-SA
シリーズサーボアンプと取付寸法・ケーブルに互換性をもたせ既設のサーボモータやケーブルをその
まま使用可能とするための製品です。
MR-J3-□A-RJ007サーボアンプとMR-J3-D11リニューアルユニットの組み合
わせではMR-SAサーボアンプに対して不足する機能にも対応しています。
z 検出器パルスオープンコレクタ出力
z アラーム出力用リレー内蔵
z 電磁接触器内蔵(7kW以下)
リニューアルキットの対象サーボアンプは次になります。
z MR-SAシリーズサーボアンプ(MR-SA□R・MR-SA□Tは除きます。)
本技術資料集では、リニューアルキット(SC-SAJ3KT□)の機能および、モータを交換す
る際に必要な変換ケーブルについて説明します。
注 意
リニューアルツールとは、リニューアルキット,電源変換ケーブル,エンコーダ変換ケーブル,ブ
レーキ変換ケーブルの総称です。
1-1
ACサーボリニューアルツール
1.2 リニューアルキット構成
リニューアルキットは、MR-J3-□A-RJ007サーボアンプ、MR-J3-D11リニュ
ーアルユニットを組み合わせることにより、MR-SA用サーボアンプと置換えてMR-SA用サー
ボモータ(HA-SA)を使用することができます。その構成を下図に示します。
(1) SC-SAJ3KT1K, SC-SAJ3KT2K, SC-SAJ3KT3K
既存の配線
リニューアルキット
既存の配線
MR-SA
サーボモータ
非常停止
NFB
B
U
R
V
S
U
V
W
W
M
E
T
CON1
MR-J3□A-RJ007 サーボアンプ
MR-J3-D11 リニューアルユニット
G1
赤
G2
赤
サーマル
プロテクタ
CON2
検出器
検出器ケーブル
既存のケーブル
C
D
既存の配線
回生オプション
P
ACB
ACC
既存のオプション
既存の配線
1-2
ACサーボリニューアルツール
(2) SC-SAJ3KT5K, SC-SAJ3KT7K
既存の配線
リニューアルキット
既存の配線
MR-SA
サーボモータ
非常停止
NFB
B
U
R
V
S
W
U
V
W
M
E
T
CON1
MR-J3□A-RJ007 サーボアンプ
MR-J3-D11 リニューアルユニット
G1
赤
G2
赤
サーマル
プロテクタ
CON2
検出器
検出器ケーブル
既存のケーブル
C
回生オプション
既存の配線
P
ACB
ACC
既存のオプション
既存の配線
1-3
ACサーボリニューアルツール
(3) SC-SAJ3KT11K, SC-SAJ3KT15K, SC-SAJ3KT22K
既存の配線
リニューアルキット
MR-SA
サーボモータ
既存の配線
U
U
NFB
R
V
S
W
V
M
W
E
T
CON1
MR-J3□A-RJ007 サーボアンプ
MR-J3-D11 リニューアルユニット
G1
赤
G2
赤
サーマル
プロテクタ
BU
MS1
BV
MS2
冷却ファン
CON2
検出器
検出器ケーブル
既存のケーブル
P
回生抵抗器
PR
既存の配線
P
FR-RC
N
ACB
電源回生
コンバータ
ACC
既存のオプション
既存の配線
1-4
ACサーボリニューアルツール
1.3 仕様
1.3.1 リニューアルキット仕様
電源
環境
形 名
電圧・周波数
許容電圧変動
許容周波数変動
運転
周囲温度
保存
運転
周囲湿度
保存
雰囲気
標 高
振 動
質 量[kg]※1
電源
環境
形 名
電圧・周波数
許容電圧変動
許容周波数変動
運転
周囲温度
保存
運転
周囲湿度
保存
雰囲気
標 高
振 動
質 量[kg]※1
※1
SC-SAJ3KT1K
SC-SAJ3KT2K
SC-SAJ3KT3K
SC-SAJ3KT5K
三相 AC200~230V,50/60Hz
三相 AC200~230V の場合:AC170~253V
±5%以内
0~+55℃(凍結のないこと)
-20~+65℃(凍結のないこと)
90%RH 以下(結露のないこと)
屋内(直射日光が当たらないこと)
腐食性ガス・引火性ガス・オイルミスト・塵埃のないこと
海抜 1000m 以下
5.9m/s2 以下
4.7
4.9
4.3
SC-SAJ3KT7K
SC-SAJ3KT11K
SC-SAJ3KT15K
SC-SAJ3KT22K
三相 AC200~230V,50/60Hz
三相 AC200~230V の場合:AC170~253V
±5%以内
0~+55℃(凍結のないこと)
-20~+65℃(凍結のないこと)
90%RH 以下(結露のないこと)
屋内(直射日光が当たらないこと)
腐食性ガス・引火性ガス・オイルミスト・塵埃のないこと
海抜 1000m 以下
5.9m/s2 以下
7.0
8.0
10.0
リニューアルキットの質量には、サーボアンプ・リニューアルユニットの質量は含まれており
ません。(SC-SAJ3KT5K, SC-SAJ3KT7K に同梱のノイズフィルターは、含んでおりません。)
1-5
ACサーボリニューアルツール
1.3.2 インターフェース仕様
アラーム出力および検出器パルス出力以外の入出力信号については、三菱電機株式会社発行の
汎用インターフェースリニューアル対応MR-J3-□A-RJ007 MR-J3-D11サーボアンプ技術資料集
(SH(名)030066)をご覧下さい。
(1) アラーム出力(ACB,ACC)
接点容量(AC220V 2.0A,DC24V 5.0A 抵抗負荷 正常時閉)
リニューアルキット
ACB
ACC
(2) 検出器パルス出力
オープンコレクタ方式
電源
インタフェース最大吸込電流 50mA
リニューアルキット
FPA
FPB
LG
SD
1-6
ACサーボリニューアルツール
1.3.3 端子台仕様
形名
SC-SAJ3KT□K
(□:1,2,3,5)
締め付けトルク
適合圧着端子
[N・m]
R S T
端子台
U V W
P D C
B
1.25-4
2-4
3.5-4
5.5-4
1.4~1.8
1.25-3
0.6~0.9
G1 G2
ACB ACC
形名
R S T
U V W
N P
端子台
MS1 MS2
PR P
R1 S1
G1 G2
ACB ACC
形名
R S T
U V W
N P
端子台
MS1 MS2
PR P
R1 S1
G1 G2
ACB ACC
SC-SAJ3KT11K
締め付けトルク
適合圧着端子
[N・m]
14-5
22-S5
2.2~2.8
22-5
1.25-4
2.-4
1.4~1.8
3.5-4
5.5-4
1.25-3
2-S3
0.6~0.9
1.25-3
SC-SAJ3KT22K
締め付けトルク
適合圧着端子
[N・m]
22-8
38-8
8~10
60-8
1.25-4
2-4
1.4~1.8
3.5-4
5.5-4
1.25-3
2-S3
0.6~0.9
1.25-3
1-7
SC-SAJ3KT7K
適合圧着端子
締め付けトルク
[N・m]
8-5
14-5
2.2~2.8
1.25-4
2-4
3.5-4
5.5-4
1.25-3
1.4~1.8
0.6~0.9
SC-SAJ3KT15K
締め付けトルク
適合圧着端子
[N・m]
22-6
38-S6
4~5
38-6
1.25-4
2-4
1.4~1.8
3.5-4
5.5-4
1.25-3
2-S3
0.6~0.9
1.25-3
ACサーボリニューアルツール
1.4 リニューアルキット構造
下図は SC-SAJ3KT1K SC-SAJ3KT2K SC-SAJ3KT3K のものです。
サーボアンプ
MR-J3-□A-RJ007
リニューアルキット
SC-SAJ3KT□
リニューアルユニット
MR-J3-D11
1-8
ACサーボリニューアルツール
1.5 リニューアルキットの機能ブロック図
リニューアルキットのブロック図を示します。
(1) SC-SAJ3KT1K, SC-SAJ3KT2K, SC-SAJ3KT3K
回生
オプション
P
D
C
サーボアンプ MR-J3-□A-RJ007
リニューアルユニット MR-J3-D11
電源
R
S
T
CNP3
ノイズ
フィルタ
CN20
CNP1
MC
サーボモータ
HA-SA
CN1
CN1
非常停止 B
U
V
W
CN2L
CNP2
CON2
CON3
CON5
※1
G1
G2
CON4
CN2
U
V
W
SM
CON6
主回路
投入回路
PLG
非常停止
入力回路
電源
ユニット
エンコーダ
出力変換
基板
故障出力
変換
CON1
ACB
ACC
CN1
注意
※1 サーボモータのサーマルプロテクタの配線はリニューアルキットの内部で短絡されています。
1-9
ACサーボリニューアルツール
(2) SC-SAJ3KT5K, SC-SAJ3KT7K
回生
オプション
P
C
サーボアンプ MR-J3-□A-RJ007
リニューアルユニット MR-J3-D11
※2
ノイズ
フィルタ
電源
R
S
T
U
V
W
CN20
MC
CN1
CN1
非常停止 B
CN10
※1
G1
G2
CON4
CN2
U
V
W
サーボモータ
HA-SA
SM
CN2L
CON2
CON3
CON5
CON6
主回路
投入回路
PLG
非常停止
入力回路
電源
ユニット
エンコーダ
出力変換
基板
故障出力
変換
CON1
ACB
ACC
CN1
注意
※1 サーボモータのサーマルプロテクタの配線はリニューアルキットの内部で短絡されています。
※2 ノイズフィルターは、同梱されています。
1-10
ACサーボリニューアルツール
(3) SC-SAJ3KT11K, SC-SAJ3KT15K, SC-SAJ3KT22K
電源回生
コンバータ
P
N
回生
抵抗器
P
PR
サーボアンプ MR-J3-□A-RJ007
リニューアルユニット MR-J3-D11
電源
R
S
T
サーボモータ
HA-SA
U
V
W
CN20
CN1
CN1
※1
CN10
U
V
W
SM
G1
G2
CN2L
MS1
MS2
CON2
CON3
CON5
CON6
CON4
CN2
PLG
電源
ユニット
故障出力
変換
エンコーダ
出力変換
基板
CON1
ACB
ACC
CN1
注意
※1 サーボモータのサーマルプロテクタの配線はリニューアルキットの内部で短絡されています。
1-11
ACサーボリニューアルツール
MEMO
1-12
ACサーボリニューアルツール
2章 機器の選定メニュー
MR-SAシリーズリニューアルメニューには、3つ方法があります。
(1) サーボアンプのみ置換える。
(2) サーボアンプ置換え後にサーボモータを置換える。
(3) サーボアンプとサーボモータを同時に置換える。
注意 サーボモータのみを置換えすることは出来ません。
2.1 サーボアンプの置換えメニュー
サーボアンプの置換え選定確認順序を示します。
既設サーボアンプの形名を確認する。
サーボアンプ置換え表2.3により
置換え後のサーボアンプを選定する。
サーボアンプ置換え表2.3により
リニューアルキットを選定する。
2.2 サーボモータの置換えメニュー
サーボモータの置換え選定及びサーボモータ決定後の変換ケーブルの選定確認順序を示します。
既設サーボモータの形名を確認する。
実使用時のピーク負荷率・実効負荷率を確認する。
サーボモータ置換え表2.4により
置換え後のサーボモータを選定する。
選定したサーボモータの最大負荷率が計測したピ
ーク負荷率より大きいことを確認する。
サーボアンプ置換え表2.4により
変換ケーブルを選定する
2-1
ACサーボリニューアルツール
2.3 サーボアンプ置換え対応表
既設サーボアンプをMR-J3-□A-RJ007に置換える場合のサーボアンプ形名とリニュー
アルキット形名の対応表を以下に示します。
既設サーボ
モータ
形名
HA-SA22
HA-SA33
HA-SA32U
HA-SA52
HA-SA53
HA-SA52L
HA-SA52U
HA-SA102
HA-SA152
HA-SA103
HA-SA153
HA-SA102L
HA-SA152L
HA-SA102U
HA-SA202
HA-SA352
HA-SA202L
HA-SA202U
HA-SA502
HA-SA302L
HA-SA502L
HA-SA302U
HA-SA702
HA-SA702L
HA-SA502U
HA-SA11K2L
HA-SA15K2L
HA-SA22K2L
既設
サーボアンプ
形名
MR-SA22
MR-SA33
MR-SA32U
MR-SA52
MR-SA53
MR-SA52L
MR-SA52U
MR-SA102
MR-SA152
MR-SA103
MR-SA153
MR-SA102L
MR-SA152L
MR-SA102U
MR-SA202
MR-SA352
MR-SA202L
MR-SA202U
MR-SA502
MR-SA302L
MR-SA502L
MR-SA302U
MR-SA702
MR-SA702L
MR-SA502U
MR-SA11K2L
MR-SA15K2L
MR-SA22K2L
置換え後のサーボアンプ
形名
MR-J3-40A-RJ007U943
MR-J3-40A-RJ007U944
MR-J3-40A-RJ007U945
MR-J3-70A-RJ007U971
MR-J3-70A-RJ007U978
MR-J3-70A-RJ007U983
MR-J3-70A-RJ007U946
MR-J3-200A-RJ007U972
MR-J3-200A-RJ007U973
MR-J3-200A-RJ007U979
MR-J3-200A-RJ007U980
MR-J3-200A-RJ007U984
MR-J3-200A-RJ007U985
MR-J3-200A-RJ007U947
MR-J3-350A-RJ007U974
MR-J3-350A-RJ007U975
MR-J3-350A-RJ007U986
MR-J3-350A-RJ007U948
MR-J3-500A-RJ007U976
MR-J3-500A-RJ007U987
MR-J3-500A-RJ007U988
MR-J3-500A-RJ007U949
MR-J3-700A-RJ007U977
MR-J3-700A-RJ007U989
MR-J3-700A-RJ007U950
MR-J3-11KA-RJ007U997
MR-J3-15KA-RJ007U998
MR-J3-22KA-RJ007U999
リニューアル
ユニット
リニューアル
キット形名
SC-SAJ3KT1K
SC-SAJ3KT2K
MR-J3-D11
SC-SAJ3KT3K
SC-SAJ3KT5K
SC-SAJ3KT7K
SC-SAJ3KT11K
SC-SAJ3KT15K
SC-SAJ3KT22K
サーボモータ及びサーボアンプは、三菱電機株式会社製となります。
注意事項
1.既設サーボアンプが上記形名に無い特殊品の場合は、別途ご相談ください。
2-2
ACサーボリニューアルツール
2.4 サーボモータ置換え対応表
既設サーボモータを置換える場合のサーボモータ形名と変換ケーブル形名の対応表を以下に示しま
す。
既設サーボ
モータ
形名
HA-SA22
HA-SA33
HA-SA32U
HA-SA52
HA-SA53
HA-SA52L
HA-SA52U
HA-SA102
HA-SA152
HA-SA103
HA-SA153
HA-SA102L
HA-SA152L
HA-SA102U
HA-SA202
HA-SA352
HA-SA202L
HA-SA202U
HA-SA502
HA-SA302L
HA-SA502L
HA-SA302U
HA-SA702
HA-SA702L
HA-SA502U
HA-SA11K2L
HA-SA15K2L
HA-SA22K2L
置換え後の
サーボモータ
形名
注意事項
HC-SP432E10-S100
HC-SP43E10-S100
HF-SP52E10-S100
HF-SP52E10
HF-SP52E10
最大トルク
HC-LP52
300%
HF-SP52E10-S100
HF-SP102E10
HF-SP152E10
HF-SP102E10
HF-SP152E10
最大トルク
HC-LP102
300%
最大トルク
HC-LP152
300%
HF-SP102E10-S100
HF-SP202E10
HF-SP352E10
最大トルク
HC-LP202
300%
HF-SP202E10-S100
HF-SP502E10
最大トルク
HC-LP302
300%
HA-LP502E10
HF-SP352E10-S100
HF-SP702E10
HA-LP702E10
HC-UP502E10-S100
HA-LP11K2
HA-LP15K2
HA-LP22K2
電源変換
ケーブル形名
リニューアルツール
エンコーダ変換 ブレーキ変換
ケーブル形名
ケーブル形名
SC-SAJ3PW1KC1M2 SC-SAJ3EN3C1M
SC-SAJ3BK3C1M
SC-SAJ3PW2KC1M
SC-SAJ3BK1C1M
SC-SAJ3PW2KC1M1
SC-SAJ3PW2KC1M
SC-SAJ3BK1C1M
SC-SAJ3PW2KC1M1
SC-SAJ3PW2KC1M
SC-SAJ3PW5KC1M
SC-SAJ3EN2C1M
SC-SAJ3BK1C1M
SC-SAJ3PW7KC1M1
SC-SAJ3BK2C1M
SC-SAJ3PW5KC1M
SC-SAJ3BK1C1M
SC-SAJ3PW7KC1M1
SC-SAJ3PW5KC1M
SC-SAJ3BK2C1M
SC-SAJ3BK1C1M
SC-SAJ3PW7KC1M
SC-SAJ3PW7KC1M1
SC-SAJ3BK2C1M
SC-SAJ3BK2C1M
サーボモータ及びサーボアンプは、三菱電機株式会社製となります。
注意事項
1.既設サーボモータが上記形名に無い特殊品の場合は、別途ご相談ください。
2.サーボモータ HA-SA11K2L, HA-SA15K2L, HA-SA22K2L には、ブレーキ付はありません。
2-3
ACサーボリニューアルツール
MEMO
2-4
ACサーボリニューアルツール
3章 設定
据付け設定手順は、以下の順序で行ってください。
指令パルス列入力切り換えを行う。
(工場出荷時は、オープンコレクタ入力です。
)
サーボアンプ取付けを行う。
3.1 指令パルス列入力切り換え設定参照
4章 置き換え方法参照
パラメータの設定を行う。
3.2 パラメータ設定参照
3.1 指令パルス列入力切り換え設定
指令パルス列入力を差動入力に切り換える場合のみ下記作業を行なってください。
工場出荷時はオープンコレクタ入力となっています。
基板上のスイッチ位置
スイッチ(SW1)にてパルス列入力設定を切り換えます。
7kW以下の場合
SW1
11kW以上の場合
SW1
ON
ON
1
2
1
3
2
3
SW1-3
オープンコレクタ入力
ON
差動入力
OFF
SW1-1,2 のスイッチは、変更しないでく
ださい。
SW1 工場出荷時
7kW以下
11kW以上
3-1
SW1-1
ON
OFF
SW1-2
ON
ON
SW1-3
ON
ON
ACサーボリニューアルツール
3.1.1 基板取付け位置
(1) SC-SAJ3KT1K, SC-SAJ3KT2K, SC-SAJ3KT3K, SC-SAJ3KT5K
(2) SC-SAJ3KT7K
注.SC-SAJ3KT7K
左図の取付ねじ(4 箇所)を外してくださ
い。基板が見えますので切り換えスイッチ
を変更してください。
基板
(3) SC-SAJ3KT11K
注.SC-SAJ3KT11K
右図の取付ねじ(5 箇所)を外してくださ
い。基板が見えますので切り換えスイッチ
を変更してください。
基板
3-2
ACサーボリニューアルツール
(4) SC-SAJ3KT15K
注.SC-SAJ3KT15K
左図の取付ねじ(4 箇所)を外してくださ
い。基板が見えますので切り換えスイッチ
を変更してください。
基板
(5) SC-SAJ3KT22K
注.SC-SAJ3KT22K
右図の取付ねじ(5 箇所)を外してくださ
い。基板が見えますので切り換えスイッチ
を変更してください。
基板
3.2 パラメータ設定
MR-SAサーボアンプを MR-J3-□A-RJ007 サーボアンプに置換える場合は、三菱電機株式会社
発行の汎用インターフェースリニューアル対応 MR-J3-□A-RJ007 MR-J3-D11 サーボアンプ技術資料
集(SH(名)030066)の以下に示す部分を参照下さい。
(1) 基本設定パラメータ
(2) ゲイン・フィルタパラメータ
(3) 拡張設定パラメータ
(4) 入出力設定パラメータ
(5) オプションユニットパラメータ
(6) パラメータの設定
(7) MR-SA サーボアンプと MR-J3-A-RJ007 サーボアンプの信号対比
(8) MR-SA サーボアンプと MR-J3-A-RJ007 サーボアンプのパラメータ信号対比
3-3
ACサーボリニューアルツール
MEMO
3-4
ACサーボリニューアルツール
4章 置換え方法
4.1 ネジ締付けトルク
取付けネジおよび端子台の締付けトルクは、ネジサイズより下表より選択し適用下さい。
ネジサイズ
M3
M4
M5
M6
M8
締付けトルク[N・m]
0.6~0.9
1.4~1.8
2.2~2.8
4~5
8~10
4.2 サーボアンプ取付け方法
4.2.1 SC-SAJ3KT1K, SC-SAJ3KT2K, SC-SAJ3KT3K
(1) リニューアルキットへのサーボアンプ取付け
注意
1. サーボアンプ取り付けは同梱のねじをご使用くださ
い。
2. サーボアンプとリニューアルキットを接続している
ケーブルは取付方法を見やすくするために描画され
ていません。実際の取付時にはケーブルは配線され
ています。
4-1
ACサーボリニューアルツール
(2) サーボアンプ、オプションカードへのケーブル接続
D11 CN20側
D11 CN20側
L1, L2, L3
N, P1, P2
D11 CN10側
P, C, D
L11, L21
D11 CN10側
U, V, W
J3 CN1側
J3 CN1側
J3 CN2L側
コネクタのロックが
かかるまで確実に入
れてください
注意
1. 本図は MR-J3-70/100A-RJ007,MR-J3-D11 での接続例となります。
2. その他のサーボアンプ容量(40A/60A/200A/350A)については一部コネクタ等の位置や形状が
異なります。
(3) 回生オプションの接続
リニューアルキットの P-D 間の配線を外し,リニューアルキットの P-C 間に回生オプション
を取り付けてください。
4-2
ACサーボリニューアルツール
(4) 既設ケーブルのリニューアルキット接続
CN1
CN2
入力電源・
モータ電源・
モータサーマル
用端子台
回生オプション
用端子台
4-3
ACサーボリニューアルツール
4.2.2 SC-SAJ3KT5K
(1) 回生オプション接続用端子台取外し
④
③
①
④
②
①
②
ベース
③
注意
サーボアンプ容量が5kWの場合はサーボアンプをリ
ニューアルキットに取付ける前に,下記回生オプション
接続用端子台を取外してください。
[回生オプション接続用端子台]
① 端子台付きブラケット×1
② 取り付けフランジ×1
③ ばね座金平座金付き取付けネジ(M4×8)×2
④ ばね座金平座金付き取付けネジ(M4×10)×2
(2) サーボアンプ(端子台)へのケーブル接続
L11, L21
設置用 FG
マークチューブ
印字
J3-L11
J3-L21
J3-FG
J3-L1
J3-L2
J3-L3
MR-J3 アンプ
端子名称
L11
L21
FG
L1
L2
L3
4-4
L1, L2, L3, P, C, U, V, W
マークチューブ
印字
J3-P
J3-C
J3-U
J3-V
J3-W
MR-J3 アンプ
端子名称
P
C
U
V
W
ACサーボリニューアルツール
(3) 回生オプションの接続
サーボアンプ内蔵回生抵抗器の配線(P-C 間)を外し,リニューアルキットの P-C 間に回生
オプションを取り付けてください。取り外した配線はサーボアンプのフレームに固定してくだ
さい。
内臓回生抵抗器
リード端子固定用ねじ
(4) リニューアルキットへのサーボアンプ取付け
端子台へのケーブル接続後にサーボアンプを下図の様に移動させリニューアルキットを取
り付けます。サーボアンプ取り付けは同梱のねじをご使用ください。
(5) 回生オプション接続用端子台取付け
回生オプション接続用端子台を取外した前の状態に復旧してください。
4-5
ACサーボリニューアルツール
(6) サーボアンプ、オプションカードへのケーブル接続
D11 CN20 側
D11 CN20側
J3 CN1 側
D11 CN10側
J3 CN1側
D11 CN10 側
J3 CN2L 側
コネクタのロックが
かかるまで確実に入
れてください
4-6
ACサーボリニューアルツール
(7) 既設ケーブルのリニューアルキット接続
CN1
CN2
入力電源・
モータ電源・
モータサーマル
用端子台
注
回生オプション
用端子台
注意
モータ電源ラインにノイズフィルターを取り付けてください。
4-7
ACサーボリニューアルツール
4.2.3 SC-SAJ3KT7K
(1) サーボアンプ(端子台)へのケーブル接続
L11, L21
接地用 FG
マークチューブ
印字
J3-L11
J3-L21
J3-FG
J3-L1
J3-L2
J3-L3
L1, L2, L3, P, C, U, V, W
MR-J3 アンプ
端子名称
L11
L21
FG
L1
L2
L3
マークチューブ
印字
J3-P
J3-C
J3-U
J3-V
J3-W
MR-J3 アンプ
端子名称
P
C
U
V
W
(2) 回生オプションの接続
サーボアンプ内蔵回生抵抗器の配線(P-C 間)を外し,リニューアルキットの P-C 間に回生
オプションを取り付けてください。取り外した配線はサーボアンプのフレームに固定してくだ
さい。
(3) リニューアルキットへのサーボアンプ取付け
端子台へのケーブル接続後にサーボアンプを下図の様に移動させリニューアルキットを取
り付けます。サーボアンプ取り付けは同梱のねじをご使用ください。
4-8
ACサーボリニューアルツール
(4) サーボアンプ、オプションカードへのケーブル接続
D11 CN20 側
D11 CN20側
J3 CN1 側
D11 CN10側
J3 CN1側
D11 CN10 側
J3 CN2L 側
コネクタのロックが
かかるまで確実に入
れてください
(5) 既設ケーブルのリニューアルキット接続
CN1
CN2
入力電源・
モータ電源・
モータサーマル
回生オプション
用端子台
注意
モータ電源ラインにノイズフィルターを取り付けてください。
4-9
ACサーボリニューアルツール
4.2.4 SC-SAJ3KT11K, SC-SAJ3KT15K, SC-SAJ3KT22K
(1) サーボアンプ(端子台)へのケーブル接続
L1
L2
L3
L11 L21
U
V
W
P1
P
C
N
FG
FG
FG
注意 L1, L2, L3, U, V, W については銅バーでの接続となります。
マークチューブ
印字
J3-L1
J3-L2
J3-L3
J3-L11
J3-L21
J3-U
J3-V
MR-J3 アンプ
端子名称
L1
L2
L3
L11
L21
U
V
マークチューブ
印字
J3-W
J3-P
J3-C
J3-N
J3-FG
MR-J3 アンプ
端子名称
W
P
C
N
FG
(2) リニューアルキットへのサーボアンプ取付け
端子台へのケーブル接続後にサーボアンプを下図の様に移動させリニューアルキットを取
り付けます。サーボアンプ取り付けは同梱のねじをご使用ください。
注意
1. 本図は SC-SAJ3KT7K での取り付け図となります。
SC-SAJ3KT11K~22K については L1, L2,L3, U,
V, W が銅バー取り付けとなります。
2. サーボアンプとリニューアルキットを接続しているケーブルは取付方法を見やすくするため
に描画されていません。実際の取付時にはケーブルは配線されています。
4-10
ACサーボリニューアルツール
(3) 既設ケーブルのリニューアルキット接続
CN1
CN2
入力電源・
モータ電源・
モータサーマル
回生オプション
用端子台
SC-SAJ3KT11K, SC-SAJ3KT15K は、外線を接続するときに以下のように取付金具の一部を外す必要があ
ります
注意 取付金具を外すときは、右端よりケーブルがでておりますのでケーブルに力が加わらないように
取外してください。
① SC-SAJ3KT11K の場合
○印部の取付けネジを外し■の部分の金具を外
し電源線等を接続してください。
接続が終了したら元の状態に復旧してください
② SC-SAJ3KT15K の場合
○印部の取付けネジを外し■の部分の金具を外
し電源線等を接続してください。
接続が終了したら元の状態に復旧してください
注意
回生オプションを接続する場合はリニューアルキットのP-C間に回生オプションを取り付け
てください。サーボアンプの短絡バーは外さないでください。
4-11
ACサーボリニューアルツール
4.3 制御盤へのリニューアルキット取付け
5KW以下の場合
注意
7KW以上の場合
リニューアルキット取り付け用のねじは、既設のものをご使用ください。
4-12
ACサーボリニューアルツール
4.4 変換ケーブル使用方法
サーボモータを交換した後で変換ケーブルの使用方法を示します。
2.4 サーボモータ置換え対応表により選定したサーボモータ
変換ケーブル ブレーキ変換ケーブルを準備します。
電源変換ケーブル
エンコーダ
(1) サーボモータ200W,300W
既設
エンコーダケーブル
サーボモータ
ブレーキケーブル
(ブレーキ付のみ)
電源ケーブル
サーボモータ置換え後
エンコーダケーブル
エンコーダ変換ケーブル
ブレーキケーブル
(ブレーキ付のみ)
ブレーキ変換ケーブル
(ブレーキ付のみ)
電源ケーブル
電源変換ケーブル
既設
新設
変換ケーブル
4-13
サーボモータ
ACサーボリニューアルツール
(2) サーボモータ500W~7kW(HA-SA702L を除く)
既設
エンコーダケーブル
サーボモータ
ブレーキケーブル
(ブレーキ付のみ)
電源ケーブル
サーマルセンサケーブル
サーボモータ置換え後
エンコーダケーブル
エンコーダ変換ケーブル
ブレーキケーブル
(ブレーキ付のみ)
ブレーキ変換ケーブル
(ブレーキ付のみ)
電源ケーブル
電源変換ケーブル
サーマルセンサケーブル
既設
サーボモータ
新設
変換ケーブル
(3) サーボモータ11kW 以上(HA-SA702L を含む)
既設
エンコーダケーブル
サーボモータ
電源ケーブル
冷却ファンケーブル
サーマルセンサケーブル
サーボモータ置換え後
エンコーダケーブル
エンコーダ変換ケーブル
サーボモータ
電源ケーブル
冷却ファンケーブル
サーマルセンサケーブル
既設
新設
変換ケーブル
注意 サーボモータ HA-LP15K2, HA-LP22K2 は、冷却ファンが三相電源タイプに変更になります。
4-14
ACサーボリニューアルツール
5章 トラブルシューティング
リニューアルキットに関係する項目のみ記載しています。三菱電機株式会社発行の汎用インターフ
ェースリニューアル対応 MR-J3-□A-RJ007 MR-J3-D11 サーボアンプ技術資料集(SH(名)030066)トラブ
ルシューティングと合わせてご覧下さい。
下記の方法で原因をつかみ処理をしてください。もし以下に該当しない場合や故障の場合はお買い
上げ店又は弊社までご連絡下さい。
異常発生
モータは回転しないか
三菱電機株式会社発行の汎用インターフェースリニ
ューアル対応 MR-J3-□A-RJ007 MR-J3-D11 サーボア
ンプ技術資料集(SH(名)030066)を参照下さい。
No
Yes
電源は投入されているか
No
電源を投入する。
Yes
サーボアンプに電源は入っ
ているか
No
サーボアンプの故障です。
お買い上げ店又は弊社までご連絡下さい。
Yes
No
リニューアルキットの
電源ユニットの「POWER」
LED は点灯しているか
Yes
モータ,リニューアルキット,アンプ間の接続線の相
配線をチェックする
順が一致していることを確認して下さい。
サーボアンプのコネクタ・リニューアルキットのコ
ネクタは、正常に接続されていることを確認下さい。
サーボアンプに
アラームが発生していないか
No
三菱電機株式会社発行の汎用インターフェースリニ
ューアル対応 MR-J3-□A-RJ007 MR-J3-D11 サーボア
ンプ技術資料集(SH(名)030066)を参照下さい。
No
動作可能となるように外部入力信号の条件を整え
る。
No
三菱電機株式会社発行の汎用インターフェースリニ
ューアル対応 MR-J3-□A-RJ007 MR-J3-D11 サーボア
ンプ技術資料集(SH(名)030066)を参照下さい。
Yes
外部入出力表示で
動作可能状態となっているか
Yes
外部信号入力をしても外部入
出力表示で入力しない
Yes
リニューアルキットまたはサーボアンプの故障
です。お買い上げ店又は弊社までご連絡下さい。
5-1
ACサーボリニューアルツール
MEMO
5-2
ACサーボリニューアルツール
6章 外形寸法図
6.1 リニューアルキット
(1) SC-SAJ3KT1K,SC-SAJ3KT2K,SC-SAJ3KT3K,SC-SAJ3KT5K
(下図の外形図はサーボアンプ MR-J3-500A-RJ007 を装着したときのものです。)
(単位:mm)
6.3
204
150
200
235
20
(80)
160
100
450
430
(2) SC-SAJ3KT7K
(単位:mm)
6-1
6
200
250
213
(80)
20
260
230
450
430
ACサーボリニューアルツール
(3) SC-SAJ3KT11K
(単位:mm)
17
280
223
260
(80)
265
230
530
510
(4) SC-SAJ3KT15K
(単位:mm)
6-2
17
280
224
260
(80)
395
230
530
510
ACサーボリニューアルツール
(5) SC-SAJ3KT22K
(単位:mm)
6-3
17
280
224
260
(80)
395
230
560
ACサーボリニューアルツール
6.2 電源変換ケーブル
(1) SC-SAJ3PW2KC1M
(2) SC-SAJ3PW5KC1M
6-4
ACサーボリニューアルツール
(3) SC-SAJ3PW7KC1M
6-5
ACサーボリニューアルツール
6.3 エンコーダ変換ケーブル
(1) SC-SAJ3EN1C1M-□
(□内はA1又はA2)
(2) SC-SAJ3EN2C1M
6-6
ACサーボリニューアルツール
6.4 ブレーキ変換ケーブル
(1) SC-SAJ3BK1C1M
(2) SC-SAJ3BK2C1M
6-7
◆ 保証について
ご使用に関しましては,以下の製品保証内容をご確認いただきますよう,よろしくお願いいたします。
無償保証期間と無償保証範囲
無償保証期間中に,製品に当社側の責任による故障や瑕疵(以下併せて「故障」と呼びます)が発
生した場合,お買い上げいただいた販売店または当社支社/支店を通じて,無償で製品を修理,また
は代替品の提供をさせていただきます。ただし,離島およびこれに準ずる遠隔地への出張修理が必要
な場合は,技術者派遣に要する実費を申し受けます。
■無償保証期間
製品の無償保証期間は,製品ご購入後またはご指定場所に納入後 1 年間とさせていただきます。た
だし,当社製品出荷後の流通期間を最長 6 ヶ月として,製造から 18 ヶ月を無償保証期間の上限とさ
せていただきます。また,修理品の無償保証期間は,修理前の保証期間を超えて長くなることはあり
ません。
■無償保証範囲
(1) 使用状態,使用方法および使用環境などが,取扱説明書,製品本体注意ラベルなどに記載された
条件,注意事項などに従った正常な状態で使用されている場合に限定させていただきます。
(2) 無償保証期間内であっても,下記の場合は保証の対象範囲から除外させていただきます。
① お客様における不適切な保管や取扱い,不注意,過失などにより生じた故障。
② お客様にて当社の了解なく製品に改造,修理などを加えたことに起因する故障。
③ 当社製品が本来の使用方法以外で使用されたことによる故障,または業界の通念を超えた使用
による故障。
④ 取扱説明書などに指定されたケーブルやアクセサリ,機器が正常に保守,交換されていれば防
げたと認められる故障。
⑤ 当社出荷当時の科学技術の水準では予見できなかった事由による故障。
⑥ 火災などの不可抗力による外部要因および地震,雷,風水害などの天変地異など,当社側の責
ではない原因による故障。
⑦ その他,当社の責任以外による故障またはお客様が当社責任外と認めた故障。
生産中止後の有償保証期間
当社が有償にて製品修理を受け付けることができる期間は,その製品の生産中止後 7 年間です。生
産中止後の製品供給,代替品の供給はできません。
機会損失、二次損失などへの保証責務の除外
無償保証期間の内外を問わず,当社の責に帰すことができない事由から生じた損害,当社製品の故
障に起因するお客様での機会損失,利益の逸失・損失,当社の予見の有無を問わず特別の事情から生
じた損害,二次損害,事故補償,当社製品以外への損傷およびその他の業務に対する補償については,
当社は責任を負いかねます。
製品仕様の変更
カタログ,仕様書,技術資料などに記載されている仕様は、お断りなしに変更することがあります。
保証1
◆ 製品の適用について
■使用条件
当社製品をご使用される場合は,万一,故障,不具合などが発生した場合でも重大な事故にいた
らない用途であること,バックアップなどの対策が実施されていることをご使用の条件とさせてい
ただきます。
■適用の除外など
当社製品は,一般工業などへの用途を対象として設計・製造されています。原子力発電所および
その他発電所,鉄道や航空などの公共交通機関といった公共への影響が大きい用途や車両設備医用
機械,娯楽機械,安全装置,焼却設備,および行政機関や個別業界の規制に従う設備への使用で,
特別品質保証体制をご要求になる用途には,適用を除外させていただきます。
人命や財産に大きな影響が予測され,安全面や制御システムにとくに高信頼性が要求される用途
には適用を除外させていただきます。
保証2
三菱 汎用 ACサーボリニューアルツール
〒154-8520 東京都世田谷区太子堂 4-1-1(キャロットタワー20F)
お問い合わせは下記へどうぞ
北日本支社
北海道支店
東京機電支社
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〒004-0041
〒108-0022
〒461-8675
〒920-0811
〒531-0076
〒732-0802
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2006年11月作成