体型気象センサ の野外比較観測

Meteorological Society
Meteorologioal
Sooiety
of Japan
Japan
of
P141
一
体 型 気象 セ ン サ ー の 野外 比較 観 測
気象情報 通信(
株)
、
吉 田 大 紀 、寺 地 雄 輔 、橋 波 伸 治 、渡 邉 好 弘 (
)
‡
東 洋電子 工 業(
株)
、小 松 亮 介 (
株)
小 松製作 所)
、
直美 、太 田 行 俊 (
)
(
一
ニ
ソ
ッ
ク
大
研
所
株)
京都 学防 災 究 )
伊 藤 芳 樹 、松 島 悟 (
(
)、林 泰
(
林
タ 路 、田 村
は じめ に
ーを 中 心 として 、複 数 の 気
一体 型 気 象 セ ン サ
筐体 に 収 め た 、
近年、
特 に 海 外 の 気 象 測 器 メーカ
象 観 測 セ ン サ ーを小 型
の
ー(Compact Weather Sensor 、以
下
CWS
)が 数 多 く販 売 さ
れ て い る。
CWS
は、
取 り付 け に 広 い 場 所 を必 要 とせ ず 、
省電
力で 、よ り少 ない
⊇ス
トで 多 くの 気 象 要 素 を観 測 で きる点 で 、
今 後 幅 広 い 利 用 が 期 待 で きる 現 在 、
す で に 様 々 な CWS
、
。
が 利 用 され て い るが 、
そ れ らを 総 合 的 に 比 較 評 価 した 例 は な
い
。そこ で 筆 者 らは 、5
特性 を確 認す るため
、
台 の 異 なる CWS
につ いて
、そ の 動 作
野 外 に おけ る比 較観 測 を実 施 した
写 真 野外観測風 景 (
京都 大学防災研究所潮岬風 力実験
。
観測の概要
所ー
野外 観 測 は 、
2011 年
7
28
月
日より9 月
27
2ヶ
日 まで の 約
月間、
京都 大 学 防 災 研 究 所 潮 岬 風 力 実 験 所 に お い て 実 施 し
た(
写 真 1 )。
5 台の
CWS
に加えて
、基 準 に な る機 器 として 、
検 定 付 きの 風 車 型 風 向 風 速計 、自然 通 風 型 温 湿 度 計 、転倒
ま す雨 量 計 、
およ び 超 音 波 風 向風 速 計を設 置 し、同時 観 測 を
行っ た。
観測 期 間 中 、
台風
12 号 と 15 号 が 紀 伊 半 島 に 接 近 し、
強風 や強 雨 時 の デ ータも含 む幅 広 い 観 測デ ータを得 た 。
全観
測 期 間 の デ ータに つ い て 、
10 分 平 均 値 (雨 量 に つ い て は 前
10
分 間 雨 量 )や 最 大 値 、
最 小 値 を 算 出 し、
相 互 比 較を行 っ
た。
結果
一例 を 示 す 。風
向 は 、どの
一
CWS も基準 値 とよく 致 した が 、
風 速 は CWS が 過 大 評 価 に
な る もの もあ り、
必 ず しも よ い 一致 が 得 ら れ なか た 。
気温 は 、
図
1に
平 均 風 向 と風 速 の 比 較 の
っ
CWS
自然 通 風 型 の
風 型の
CWS
の うち
3 台 が 過 大 評 価 とな っ
一
を備 え て い たが 、特 に 強 雨 時 に
が雨 量 計
、何 れ も大 きく基 準 値 か ら外
れ る結 果 とな っ た 。
以 上 の 結 果は 、
CWS
の 小 型 化や
CWS
2 台の
は 基準 値 とよく 致 した 。
た。
強制 通
の
特 徴 で あ る筐 体
、計 測 原 理 の 違 い な ど に 因 る と考 え られ る
。
講演
時 に は 、さらに 詳細 な解 析結 果 を紹 介する。
謝辞
本観 測 実 験 を行 うに あた り、CWS を提 供 して い た だ い た 気 象
測器 メ
ーカ ー、販 売 代 理 店 に 感謝 します 。
図 110
一
166一
分 平 均 値 風 向風 速 比 較 の 例
一
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