LED ニュースレター - LEDの新しい時代をデザインする i-gadget

LED 照明製品販売のための
不定期発行 2011 年1 月17 日版
LED ニュースレター
Vol,6 演色性・・色温度・・照度
By i-gadget
導入事例に学ぶ現場のノウハウ
2011 年初めてのニュースレターです。 今年は、昨年からの流れを受けて、一層の飛躍の年になるよう皆様と一緒に大いな
る高みに跳ねようと思います。 よろしくお願いします。
6-1: 演色性・・色温度
高演色性ミニクリプトン代替LED 電球→
私たちが扱っているLED照明は、生鮮食料品と同じで、生きの良さが売り物の商品だ。と、言って
きましたが、それに加えて現場の情報と現場でお客様に対応するノウハウこそが重要な商品で
す。
現場での事例情報もお互いに共有することによって、そのノウハウを蓄積し、販売につなげたいと
思います。
事例1:神奈川県老人ホームで、ミニクリプトン LED 電球の交換
昨年発売した高演色性ミニクリプトン LED 電球が、誕生した原因になった事例です。このユーザー様では、全室にミニクリプ
トン電球を導入されました。しかし、鏡の前で自分の顔を覗き込んだ老人たちが、手の色や顔の色が黄色く見えるというクレ
ームが、発生しました。
暖かみのある照明を希望されたので、2900K(ケルビン)の色温度のミニクリプトン LED 電球を販売しました。
2900Kの色温度は、いわゆる電球色で、ロウソクの炎に近い色です。一般的に照明では、2500Kから7000Kまでの色温度が
採用されますが、ケルビン値が低いほど、照度も下がってきます。
ミニクリプトン代替LED 電球は、消費電力が 3W と小さいので、270Lm 程度の照度しかありません。(これでも市販のミニクリ
プトン代替LED 電球の中では、最高照度ですが)。照度が低いと実際の演色性よりさらに低く感じられます。
結果的に、黄色味が強くなり、顔色などが黄色く感じられてしまいます。普通のエンドユーザーに対して、LED の欠点で、そ
れは一般的に市販されている商品は、すべてそうですよとは、言えません。
最終結論として、演色性の高い製品を開発し、交換することで解決しました。11 月に完成した新製品で全部入れ替えます。
今後、すべての電球、スポットライト、灯光器を高演色性に順次変えて行き、競合他社との差別化を図ります。
事例2:名古屋の飲食店3000Kで導入しても白っぽい、大阪の飲食店4000Kで白すぎる、大阪の飲食店6000Kでちょうどいい
名古屋の飲食店にミニクリプトン代替LED 電球の 3000K を導入されました。間接照明的に使われたのですが、足元のところ
は、ちょうどいい色が出ているのに、壁の間接照明のところは、白っぽいという評価です。これは、結論からいうと、足元の
照明のところは、木の材質に照明が当たっている、白いと言われた壁の方は、貼ってあるクロスが真っ白のクロスでした。
つまり、本来の色温度も当たる物質の色によって人間の目には、違う色温度で感じられるという見本です。
同じように大阪の飲食店には、4000K の直管形LED ランプを導入したのですが、ここも壁の色が全部白だったために、後か
ら本来標準品で揃えていない 3000K で制作し、入れ替えました。
また、別の大阪の飲食店は、昼光色標準品の 6000K を入れたのですが、壁の生成りのクロスが、黄色い色だったので、暖
かみのある光になりました。
結論として LED 照明の場合は、本来の商品の色温度だけでなく、壁などの装飾品の色も考慮して導入する必要があります。
6-2: 新製品を続々投入します。 水銀灯代替 36W 砲弾型LED 電球の変換アダプター発売
好調に商談があちこちで火花を飛ばしている水銀灯代替36W 砲弾型LED 電球ですが、
E26 の口金、透明のボール蓋というような導入現場のお客様の
リクエストに応えられることになりました。
また、E39 を E26 に変換するアダプタ-も新発売します。
LED 灯光器にあらたに 2 種類を追加新発売します。
費用対効果の優れた灯光器は、大きな商談の武器です。
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6-3: 1 月19-21 日 次世代照明 技術展 展示会
いくつかの LED 照明に関したショーが開催されます。これらのショーには、競合他社も出店しますし、技術動向や市場動向
を知る上でも興味深いものです。
1 月19 日- 次世代照明 技術展 展示会 http://www.lightingjapan.jp/inv/
3 月8 日(火)-11 日 ライティングフェア (於ビッグサイト)
4 月13-16 日 香港国際ライティングフェア(同時併催 広東フェア)
ツアーを組んで行こうかと思っています。
6-4: パネルライト発売予定
直管形LED ランプは、これまでの蛍光灯の
代替としての需要をもっていますが、新規に
導入される照明としては、大メーカーが提唱
している、L-16 タイプの直管形LED ランプになるかというと、そうでもないようです。
どうやら、本命は、パネルライトと呼ばれる平面型の照明のようです。SHARP 社などは、丸型のシーリングライトをいち早く
発売していますし、家庭用のサークルライン(丸型蛍光灯)の代替市場を狙っているメーカーもあるようです。
天井には、吊り下げタイプで取り付けられますし、壁には直付けタイプ(インサーチタイプ)で取り付けられ、平面であること
から照明効果もすぐれ、なによりデザイン性に優れた照明になります。
コンパクトカセット式の蛍光灯が複数個取り付けられている天井は、灯具が 600×600mm の場合が多いので、これが標準と
なります。また、2 灯式の蛍光灯の場合は、長方形のタイプが標準となります。
灯具ごとそっくり入れ替える工事となりますので、従来の直管形LED ランプの工事とは別のノウハウが必要になります。
これまで、直管形LED ランプは、調光器との相性の問題があり、調光器を推奨してこなかったのですが、パネルライトの場
合は、最初から標準品の調光器を一緒に発売しますので、その点でも有利となります。 新しいカタログを参照ください。
6-5: 次世代素材が続々登場・・LED 照明は、日々革新を続ける
LED は、熱に弱く、ちゃんとした熱対策をやらないと寿命が短くなるということが、常識として定着してきました。
しかし、軽量さやコストの面からアルミによるヒートシンク以外には、なかなか材料がなくまだまだ重い、大きいというネック
がありました。帝人では、黒鉛を混入した樹脂を開発し、岩崎電気では、その樹脂を採用したスポットライトを発売しました。
先日、静岡のベンチャー企業が、開発したアルミと炭素繊維を混合した素材を見学に行ってきました。この素材をLEDマウン
トのプリント基板に採用すれば、130Lm/W クラスの最高照度の LED チップを製品にできます。
今、各地の地方自治体などで問題になっている、街路灯などの公共照明の不良発生の原因の多くが、熱対策の問題ですか
ら、これにより画期的な公共照明ができることになります。
実験を含めて虎視眈々とウオッチしていますので、製品化できる時を期待してください。
6-6: トラックレールライト商品化
配線ダクトレールに取り付ける灯具一体型のトラックレールライトの需要があるのが判って
いましたが、なかなか開発できず、指を咥えて見ていました。この度、コストパフォーマンスに
優れた灯具メーカーとLEDメーカーをコラボさせることができ、製品化できました。
まだカタログ化は、していませんが、近々ご紹介できます。
灯具一体式のトラックレールライトは、先行している日本の有名メーカーの製品が非常に高い小売価格を設定しているので、
アピールするのに最適な価格です。 ※トラックレールライトは、どちらかというと海外で通用する商品名で、日本ではダクト
レールランプとかレールライトとかさまざまな呼び方をされています。
6-7: 代理店ストリーム社で在庫を持っている商品があります。 緊急、小口の商品供給ができます
完全受注生産方式で販売している i-gadget の LED 照明機器ですが、それでも緊急の時には、すぐ納品できる体制を取れな
いかというご希望が各代理店様から寄せられていました。代理店の株式会社ストリーム社では、自社分を含めてある程度
の在庫を確保し、他の代理店さまからの注文にも応えられる体制を作りましたので、急ぎの方は、ご利用ください。
ご希望の方には、紹介いたします。
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