第1学年 組音楽科学習指導案

第1学年○組音楽科学習指導案
平成22年○月○○日(○)第○校時
指導者
(金)内 藤 浩 司
1 題材名
音楽の特徴を感じ取り、曲の持つイメージや雰囲気を味わおう
2 題材設定について
(1)生徒の実態から
本校の生徒は、とても明るく素直で何事にもまじめに取り組む傾向にある。1学年全体としても、
徐々に中学生としての自覚が深まりつつある。入学時より音楽活動に対して一生懸命に取り組むこ
とが出来る。また、大きな声で 元気よく、音楽を楽しみながら合唱を行っている。
4月に「音楽の授業は好きであるか」というアンケートを1年生に行った。
「好きである」
「どち
らかといえば好きである」が約52%、「音楽の授業が苦手である」という生徒は約20%と答え
ている。しかし「好きである」
「苦手である」に関わらず生徒の約85%以上が「音符や楽譜がわ
からない」という課題を抱えている。「もし、音符や楽譜がすらすら読めたら音楽の授業が楽しく
なるか」という項目では90%以上の生徒が「そう思う」と答えている。教師主導型の音楽づくり
や学習活動は活発に行えても、個々の生徒が考え判断したり工夫したりすることは難しい。10月
に行われた合唱祭では、各クラスとも大きな声で一生懸命歌うことができた。また、上級生の合唱
に触れ「どのようにしたら3年生のような合唱ができるのか」と多くの生徒が表現の重要性を感じ、
新たな目標としてとらえはじめた。
(2)題材設定の意図
本題材は学習指導要領との関連 B 鑑賞アに即して進めていく。
新学習指導要領の改訂に「音楽に関する言葉を用いながら」「音楽の構造などを根拠をもって批
評する力の育成」が提示されている。また、〔共通事項〕の新設により指導事項が明確化され、音
楽的な学力向上と言語活動の充実が重要視されている。本校の生徒は表現の活動の意欲は高いが音
楽の諸要素についての関心や意欲に課題がある。鑑賞の活動を通して、表現の多様性や音楽の諸要
素の学習を深める事により、幅広い音楽性を高めさせたい。
本題材では、表現の多様性や音楽の諸要素の学習を深めるために、シューベルト作曲「魔王」を主
に取り扱う。聴取活動を通して、詞や伴奏、楽曲全体から喚起されるイメージや感情を感受させた
い。伴奏を含めた楽曲全体の音楽を形づくっている要素を知覚し、生徒の興味関心を生かし、感じ
とったことを自分の言葉で説明するなど鑑賞の能力を高めたい。
3 題材の目標
・音楽を形づくっている要素と曲想とのかかわりに関心をもち、鑑賞する学習に主体的に取り組もう
としている。
・音楽を形づくっている要素を知覚し、それらが生み出す特質や雰囲気を感受しながら音楽を形づく
っている要素と曲想とのかかわりを感じ取り、言葉で説明するなどして、音楽のよさや美しさを味
わって聴いている。
4 教材について
「魔王」は鑑賞教材の中でも、生徒達が大変興味をもって取り組むことができる楽曲である。楽曲
自体を知らずとも、教科書の目次や挿絵を見て「この曲を聴いてみたい」という声が聞かれる。詞
と音楽が一体となったこの作品は、1 人のバリトンで歌うにもかかわらず、4人の登場人物を歌い
分け、劇的な表現でシューベルトの世界を感じ取ることができる。
(1)
「魔王」
シューベルト 作曲
ゲーテ 詞
(2)
「魔王」
レーヴェ
作曲
ゲーテ 詞
(3)
「野ばら」 シューベルト 作曲
ゲーテ 詞
「魔王」と同じゲーテの詞であるが曲調が全く違う部分に注目させ、詞による表現の多様性を
感じ取るができると考え、選曲した。
(4)
「アヴェ・マリア」
シューベルト
作曲
W.スコット 詞
(5)
「アヴェ・マリア」
バッハ/グノー 作曲
W.スコット 詞
(6)
「アヴェ・マリア」
カッチーニ
作曲
W.スコット 詞
シューベルト作曲やバッハ/グノー作曲の作品は大変親しみやすい曲で、聴いたことがある生徒も多
い。カッチーニ作曲は短調であり、他の2曲と比較もしやすいと考える。「魔王」同様に同じ詞でも
作曲家や時代による音楽表現の違いを生徒たちに気付かせるには、わかりやすい曲だと考え選曲した。
5 学習指導要領の指導事項と〔共通事項〕ア・イの関連及び具体的な学習活動
鑑賞ア
音楽を形づくっている要素や構造と曲想とのかかわりを感じ取って
指導事項
聴き,言葉で説明するなどして,音楽のよさや美しさを味わうこと。
ア
音色
リズム
旋律
〔共通事項〕
イ
三連符
・登場人物ごとの声の変 ・繰り返されるリズムの ・登場人物ごとの旋律の
具体的な学習活動
化を感じ取る。
効果を感じ取る。
特徴を感じ取る。
6 評価規準(題材の評価規準及び学習活動における具体の評価規準)
ア 音楽への関心・意欲・態度
エ 鑑賞の能力
① 音楽を形づくっている要素と曲想とのか ① 音楽を形づくっている要素を知覚し、そ
題
かわりに関心をもち、鑑賞する学習に主体
れらが生み出す特質や雰囲気を感受しな
材
的に取り組もうとしている。
がら音楽を形づくっている要素と曲想と
の
のかかわりを感じ取り、言葉で説明する
評
価
などして、音楽のよさや美しさを味わっ
規
て聴いている。
準
の
評
価
規
準
学
習
活
動
に
お
け
る
具
体
① 登場人物ごとの「伴奏の特徴」「旋律の特
徴」「歌い方」に関心をもち、主体的に鑑
賞しようとしている。
① 登場人物の伴奏の特徴、旋律の特徴、歌
い方の違いから楽曲全体の曲想を味わっ
て聴いている。
② 登場人物ごとの伴奏の効果、旋律の特徴、
歌い方の違いなどを言葉で説明するなど
して、音楽のよさや美しさを味わって聴
いている。
7 指導と評価の計画(全 2 時間扱い)
時
○学習内容
・主な学習活動
○ 指導上の留意点
☆具体の評価規準
第1次 「魔王」について理解を深めるとともに音楽を形づくっている要素を感じ取ろう。
○本時の学習について知る。
○レッスンガイドを配布し授業の流れと評価ポイ
○教材楽曲の聴取
ントを確認させる。
・「魔王」を聴取し楽曲全体の雰囲気を ○音楽のイメージを感じ取らせ、曲の雰囲気や場面
感じ取る。
のとらえ方に個人個人で色々な違いがあること
・演奏形態を考える。
に気付かせる。
○登場人物と物語の把握
☆登場人物ごとの「伴奏の特徴」
「旋律の特徴」
「歌
1
・
「魔王」の登場人物と物語の内容につ
い方」に関心をもち、主体的に鑑賞しようとして
いて知る。
いる。
(ア①観察・ワークシート)
○詞を朗読させ内容や登場人物を全体で確認し、物
○登場人物ごとの歌唱の特徴把握①
語と音楽について興味関心を高める。
・登場人物ごとに聴取し声の変化や旋律 ○登場人物ごとに聴取させた声や伴奏の旋律の動
の特徴を感じ取る。
(主に魔王)
き・変化を知覚、感受させ、それら特徴などを具
体的にワークシートに記述させたり、発表させた
りする。
☆登場人物の伴奏の特徴、旋律の特徴、歌い方の違
いから楽曲全体の曲想を味わって聴いている。
(エ①発表・ワークシート)
☆登場人物ごとの伴奏の効果、旋律の特徴、歌い方
の違いなどを言葉で説明するなどして、音楽のよ
さや美しさを味わって聴いている。
(エ②発表・ワークシート)
○シューベルトと楽曲について、ゲーテに ○シューベルトやゲーテの略歴や作品、魔王が作曲
ついて知る。
された逸話を知らせる。
○その他の作品の聴取
○レーヴェ作曲の「魔王」やシューベルト作曲「野
ばら」や3種類の「アヴェ・マリア」を聴き表現
の多様性に気付かせる。
第2次 音楽を形づくっている要素や構造と曲想とのかかわりを感じ取りながら聴こう。
○前時の学習内容の把握
○前時に学習した「前奏の右手と左手の動きそれぞ
・
「魔王」を聴取し、前時で感じ取った
れの効果」
「登場人物ごとの伴奏の特徴」を確認
曲想を確認する。
する。
○登場人物ごとの歌唱の特徴の把握②
○登場人物ごとに聴取させた声や伴奏の旋律の動
・登場人物ごとに聴取し声の変化や旋律
き・変化を知覚、感受させ、それら特徴などを具
の特徴を感じ取る。
(主に子、父)
体的にワークシートに記述させたり、発表させた
りする。
2
☆登場人物の伴奏の特徴、旋律の特徴、歌い方の違
いから楽曲全体の曲想を味わって聴いている。
本
。
(エ①発表・ワークシート)
時
☆登場人物ごとの伴奏の効果、旋律の特徴、歌い方
の違いなどを言葉で説明するなどして、音楽のよ
さや美しさを味わって聴いている。
(エ②発表・ワークシート)
○これまでの学習をもとにして「魔王」を ○総合的に鑑賞させる。
味わって聴く。
☆登場人物ごとの「伴奏の特徴」
「旋律の特徴」
「歌
い方」に関心をもち、主体的に鑑賞しようとして
いる。
(ア①ワークシート)
8 学習指導の展開(第2次 2/2時)
(1)本時の目標
・登場人物ごとの伴奏の効果、旋律の特徴や変化、歌い方の違いなどを感じ取り、自分なりの言葉
で説明するなどして、音楽のよさや美しさを味わって聴いている。
(2)展開
○ 学習内容
・主な学習活動
○指導上の留意点 ☆具体の評価規準(評価方法・手立て)
○前時の学習内容の把握
○前時に学習した「前奏の右手と左手の動きそれぞれの効果」
・
「魔王」を聴取し、前時で感じ取 「魔王の歌い方」を確認する。
った曲想を確認する。
○登場人物の歌唱の特徴の把握
・登場人物ごとに聴取し、声の変
化や旋律の特徴を感じ取る。
○登場人物ごとの歌い方、伴奏の変化、音の高さなど旋律の特
徴を重点的に聴取するように説明する。
○登場人物ごとに聴取させ、歌い方、伴奏の変化、音の高さな
ど旋律の特徴や変化について知覚させる。明るい、楽しい、
苦しいなど音楽の雰囲気についても感じ取らせる。
<生徒の予想される反応>
・子どもは高い声で歌われている。
・子どもはだんだん叫ぶように聴こえる。
・子どもの声はだんだん音が上がっていて緊張する。
・父は子どもを落ち着かせようとしている。声が低い。
☆登場人物の伴奏の特徴、旋律の特徴、歌い方の違いから楽曲
全体の曲想を感じ取っている。 (エ①発表・ワークシート)
☆登場人物ごとの伴奏の効果、旋律の特徴、歌い方の違いなど
を言葉で説明するなどして、音楽のよさや美しさを味わって
聴いている。
(エ②発表・ワークシート)
○他の人の意見を取り入れたい場合は、ワークシートに違う色
で記入するように説明する。
<C とみられる生徒への対応>
・言葉選びが難しい場合は、言葉の選択肢から自分の考えに当
てはまるものを選ぶように声掛けをする。
・文章をつくることが難しい場合には、板書した例文の( )を
考えるように支援する。
○感じ取った「伴奏の変化や特徴」
「声の変化」「旋律の特徴」
○これまでの学習をもとにして「魔
などを総合的に振り返り「魔王」を味わって聴いている。
王」を味わって聴く。
☆登場人物ごとの「伴奏の特徴」「旋律の特徴」「歌い方」に
関心をもち、主体的に鑑賞しようとしている。
(ア①ワークシート)
9 備考
在籍数
男子○名
女子○名
計○名
鑑賞シート
「魔王」(演奏形態:
1
)
この曲を聴いてイメージした物語を書いてみましょう。
(関心)
ポイント※天気(晴れ・曇り・雤・嵐など)
時間(朝・昼・晩など)
この曲はどのような風景だろうか。
※登場人物は何人か?歌い方から感じる物語のイメージなどを書こう
2-1 前奏は何を表現しているか考えてみよう。(鑑賞)
右手の動き
左手の動き
前奏の印象
2-2
歌や伴奏の特徴や変化、変化などに○印を付け気付いたことをコメントに書いてみよう。(鑑
賞)
※感じたこと欄に音楽的な要素を2つ以上触れて具体的にプリントに記入できれば◎
音の高さ
強弱
雰囲気
スピード感
○印
高 ・ 同 ・ 低 強 ・ 同 ・ 弱
メモ
明・暗・楽・悲
速い・中・ゆったり
コメ
ント
(全体から感じたこと)
3
作詞、作曲者についてまとめてみよう(関心)
作曲者名:
原詞者名:
生まれた
国・場所
作品など
その他
☆感じたことなどで表現に困った時に選んでみよう!!
・透明
・すき通っている
・にごっている
・高い
・低い ・厚い
・薄い ・神秘的
・暗い
・明るい
・にぎやかだ
・寂しい
・楽しい ・温かい
・涼しい ・寒い
・お城の中のようだ ・学校の雰囲気
・荒々しい ・軽い ・重い
・すがすがしい
・さわやか
・苦い
・熱い ・痛い
・音が高くなっている、低くなっている
・リズムが細かい、おおざっぱ ・音が強い、弱い ・行ったり来たり ・流れている ・川の流れ
・波 ・風 ・熱 ・恐い
・恐ろしい・ルンルン ・ドクドク
・静まり返って
・リズムが激しい ・踊りたくなる・迫ってくる ・離れていく ・ランラン
・堂々としている
・嵐のようだ・月の光 ・お花畑 ・ゴツゴツ
・苦しい ・空を飛ぶよう ・気持ちよい
・恐怖 ・リズムが軽やか、重たい ・安心する ・ホッとする
関心
1年
組
番 氏名
鑑賞
4
その他の作品を聴いて気付いたことを書こう(関心)
※気付いたことや感じたことを音楽の素(音の高さ・強弱・雰囲気・速さなど)を使って1つ以上
具体的にプリントに記入できれば◎
曲名
作詞・作曲
気付いたこと・感じたこと
詞
曲
詞
曲
詞
曲
詞
曲
鑑賞シート2<登場人物ごとの声や旋律の変化の特徴を感じ取ろう>
「魔王」
1 子の歌や伴奏の特徴について考えてみよう。歌や伴奏の特徴や変化、変化などに、気付いたことを
書いてみよう。
(鑑賞)
伴奏のリズム
強弱
音色や雰囲気
スピード感
心の様子
落ち着いている
激しい スキップ
明るい 暗い
速い 中くらい
ポイ
強い 同じ
平常心 あわて
ゆったり 踊れる
楽しい 悲しい
ゆったり
ント
弱い その他
ている 恐れて
その他
その他
その他
いる その他
子の特徴メモ
※子の歌い方の変化を詳しく調べてみよう。
声や音の高さ
強弱
1回目
2回目
(1 回目より)
高 ・ 同 ・ 低
(1 回目より)
強 ・ 同 ・ 弱
3回目
(2回目より)
高 ・ 同 ・ 低
(2回目より)
強 ・ 同 ・ 弱
4回目
(3回目より)
高 ・ 同 ・ 低
(3回目より)
強 ・ 同 ・ 弱
子の歌い方の変化で感じたことを書こう。子に
なったつもりで気持ちの変化を考えてみよう
(なぜ○○な歌い方になったか?)
※父の歌い方の変化をまとめてみよう。
父の特徴
2
これまでの学習をもとにして「魔王」を鑑賞して感じたことを書いてみましょう。(関心)
ポイント※音楽のつくりや伴奏の変化に注意して書けると○
※音楽のつくりや表現、うたい方や伴奏の変化などを、具体的に2つ以上触れられれば◎
☆感じたことなどで表現に困った時に選んでみよう!!
・透明
・すき通っている
・にごっている
・高い
・低い ・厚い
・薄い
・神秘的
・暗い
・明るい
・にぎやかだ
・寂しい
・楽しい ・温かい
・涼しい
・寒い
・お城の中のようだ ・学校の雰囲気
・荒々しい ・軽い ・重い
・すがすがしい
・さわやか
・苦い
・熱い ・痛い
・音が高くなっている、低くなっている
・リズムが細かい、おおざっぱ ・音が強い、弱い ・行ったり来たり ・流れている ・川の流れ
・波 ・風 ・熱 ・恐い
・恐ろしい
・ルンルン ・ドクドク
・静まり返って
・リズムが激しい ・踊りたくなる ・迫ってくる ・離れていく ・ランラン
・堂々としている
・嵐のようだ
・月の光 ・お花畑 ・ゴツゴツ
・苦しい ・空を飛ぶよう ・気持ちよい
・恐怖 ・リズムが軽やか、重たい ・安心する ・ホッとする
関心
1年
組
番 氏名
感受
鑑賞