VOL.915

スマートフォン、タブレット端末で何が変わる!?
●モバイルツールの新時代
いやすさを応用。発売当初は世界的に売れました。An-
最近、
あたりまえのように目にするようになったiPhone(アイ
droid搭載モデルの方は、韓国サムスン電子と米デルが国
フォン)
やAndroid(アンドロイド)端末。主要各社がスマートフ
内の携帯電話キャリアを通じて販売しています。機器はス
ォンを取り揃えてきたことから、一気にスマートフォンやタブレッ
マートフォン同様、各社が用意した多彩なラインナップから選
ト端末の時代に向かいつつある感があります。
ぶことができます。
スマートフォンやタブレット端末で、
ビジネスや日常のシーン
タブレットには、電子書籍端末としての役割も期待されて
はどのように変わるのでしょうか。この新しいツールについて
おり、人気に伴い昨年から電子書籍ビジネスが急速に成長
紹介します。
しています。たとえばシャープの『ガラパゴス』などは発売と
同時に書籍や音楽のストアを開設し、電子書籍に特化した
●iPhoneとAndroidの違い 製品として注目されました。
一時の流行ではなく、
そろそろ定着の段階に入ってきたス
また、
ショールームやモデルルームで見かけることも多くなり
マートフォン。購入を検討している方も多いのではないでしょ
ました。画像を掲示するだけでなく、
その場で操作して多く
うか。そこでまず悩むのは、
「iPhoneかAndroidか」
という問題。
の情報を得ることができるので、
タブレットは今後こうしたディ
そもそも両者はどう違うのでしょうか。
スプレイの主流となるのかもしれません。
iPhoneはアップル社が開発した製品で、
スマートフォンの
火付け役。日本ではソフトバンクから2008年に初めて発売さ
●難しいことを簡単にするツール
れました。アップル社のタブレット端末iPadと同じOSが使われ
スマートフォンやタブレット端末は、小さなボディでスケジュ
ています。
ール管理、
ナビゲーション機能、学習ツールなど多種多様な
一方のAndroidは、製品名ではなくグーグル社が開発した
アプリケーションやコンテンツが使えるのが最大の魅力。外
携帯端末用の基盤となる「プラットフォーム」です。同社はこ
出先でも仕事のデータ閲覧・編集ができる、初めての場所で
れを無償で提供しているため、各メーカーからはスマートフォ
も迷わない、写真や動画も手軽に扱えると、
ビジネスにプライ
ンだけでなくAndroid OSを搭載したタブレットの製品も登場
ベートにと、活躍の幅は広がります。使いながら必要なアプリ
しています。
をダウンロードしていけば、
まさに「自分だけの1台」ができあ
がるというわけです。
●人気上昇中のタブレット
(平板)端末
しかもこうした道具は、複雑だった作業を簡単な操作で
スマートフォンを検討すれば、
いっそ携帯電話とは別に…と、
実現し、
多くの情報を与えてくれます。
視野に入ってくるのがそのタブレット端末です。ノートパソコン
しかし、
どんなに便利でもネットに接続できなくては役に立
とスマートフォンの間をとったようなタブレットは、
パソコンより起
たないのが、
いまどきのツールらしいところ。今回の大震災で、
動が早く、
タッチパネルで直観的に使えるのが大きな特徴。基
携帯電話回線の復旧スピードの違いが指摘されたように、
本的に通話機能はありませんが、
サイズもスマートフォンより大
緊急時や重要なやりとりの時に「つながる・つながらない」は
きいので見やすく、
パソコンより小ぶりでモバイルに適しています。
死活問題。機能・料金体系はもちろん、回線の強度も大切
こちらも代表格はアップル社のiPadで、iPhoneの技術や使
なチェックポイントです。
4月9日は「大仏の日」
4月9日は、
「大仏の日」です。
これは、
752年のこの日、
技術の粋を集めて作られた高さ16mの巨大な金銅
奈良・東大寺の大仏開眼供養が行われたことに由
仏です。制作にあたっては、
渡来人集団が現代でも
来します。聖武天皇と光明皇后の時代、
政治的な
難しいほどの高度な技術を提供してくれたといいます。
争いや、飢饉、凶作、地震、天然痘などを鎮めるた
この大仏の完成は、
国家として仏教を篤く敬うという
めに建立しました。約10年の歳月を要して当時の
方針を広く国民に浸透するきっかけとなりました。