広報第93号 平成28年5月発行

広
報
第 93 号
平成 28 年 5 月
手話サークル
かしわの会
発行責任者
渋谷 弘子
会長挨拶
風薫る五月がやってまいりました。
さて、昨年に引き続き、28 年度も会長を務めさせて頂きます渋谷
でございます。昨年 10 月には、かしわの会の節目となる
創立 40 周年記念行事を実施致しました。
行政の方々をはじめ各方面の方々から沢山のお祝いの言葉を頂
戴いたしました。その際には、サークル会員の皆様、柏聴協会員の
皆様方のご協力のお陰で、無事に終えることが出来ましたこと、改
めて心から御礼を申し上げます。
4 月からは「障害者差別解消法」が施行され、「合理的配慮」などという耳慣れない
ことにも理解が求められ、私達を取り囲む環境は大きく変化を遂げていくことと思いま
す。かしわの会としては、サークル会員、柏聴協会員の皆様と共に何を学び、何をすれ
ば良いのか?また、何なら出来るのかについて、皆で話し合いながら、お互いに必要な
情報があれば共有し、手話力の更なる向上も目指しつつ、交流を楽しみながら活動して
行きたいと考えております。サークルを盛り上げて行くために、新年度も皆様のご支援、
ご協力を宜しくお願い致します。
渋谷 弘子
定期総会
4 月 9 日(土)午後に、平成 28 年度の定期総会が開催されました。前年度の報告と新
年度の役員人事、事業計画、予算等、全ての議案が賛成多数で承認されました。
規約が改正され、今年度から役員の総員数が 20 名から 15 名に削減されました。
柏市聴覚障害者協会役員(継続)
○ 平成 28 年度 役員紹介
会
長
副 会 長
書
記
会
計
企
画
県 サ 連
会計監査
昼の部
夜の部
渋谷 弘子
深津 章文
赤 松 夏 子*
柴田 美和
金
明美
中村 能久
太田 弘美
瀬川
泉
佐々木さゆり*
白井 順子
高野 久乃
鈴木
敏
会
長
木村
正己
事 務 局
長
松村
惠子
会 計 部
長
松村
裕樹
企 画 部
長
木村
恵子
女 性 部
長
酒寄
雪美
手話対策部長
豊田
泉
理事(ろう重実行委員)
厚朴
善太
理
事
藤巻
泰夫
長嶋由香里
監
事
廣田スガ子
丸山
紀子
山仲まり子
表中の「*」は、新規参加役員
-1-
○
新規参加役員の挨拶
❤ 副会長 赤松 夏子さん(夜の部)
昨年度までは、企画を担当しておりました。元気だけが取り柄の私
ですが、引続き皆様のご協力を宜しくお願い致します。
❤ 会計 佐々木 さゆりさん (夜の部)
今年一年、会計を担当させて頂きます。一生懸命頑張り
ますので、皆さまのご協力をお願い致します。
今後の行事予定
次号発行(本年 9 月)までの、サークルと柏聴協の行事予定をお知らせします。
興味のある行事は、予めチェックしてください。皆さん、積極的に参加して聴こえな
い方たちと交流しましょう。
[サークル表中、○
昼 は昼の部、○
夜 は夜の部]
年月
2016 年
5月
6月
日
17
19,24
2
21
19
サークル
行 事
広報第 93 号発行
関連団体説明会○
夜○
昼
菊川れん氏講演会
おまかせ学習○
昼 (元気・エコ班)
おまかせ学習○
昼 (広報班)
7月
8月
9月
30
23
20
〃
日
17
柏聴協
行 事
川崎美知夫氏講演会
7
18
25
スカイダックツアー(女性部)
AED・心肺蘇生講習会(四団体)
柳匡裕氏講演会
毎週
火曜日
柏まつり準備(女性部)[午後]
柏まつり
おまかせ学習○
昼
おまかせ学習○
昼
広報第 94 号発行
8
料理教室(女性部)
○例会と班・グループ別活動について
[班・グループ別活動]
具体的には次のようなグループを考えています。
(昼の部)
1. エコ班
:ゴミの減量、節電対策などエコな生活を考えます。
2. 元気交流会班
:いつまでも元気でいられる交流会を企画します。
3. 広報班
:様々な情報を発信します。
(広報は 5 月,9 月,1 月の年 3 回発行)
4. 図書&DVD班
:書籍・DVD・ビデオの管理、貸し出しをします。
ビデオ・DVDの紹介および機材の管理・操作をします。
(夜の部)
全員参加の活動にするため、今年度は次のような企画を考えています。
・太極拳またはスポーツ吹矢の講師を招いて、実技指導をお願いしたいと考えています。
(時期未定)
-2-
例
会
日 時
場 所
第1週
第2週
第3週
第4週
第5週
毎 週
昼の部
夜の部
毎週火曜日 午前 10:00~12:00
大会議室または和室
前半:聴者 2 名による 1 分間
スピーチ
後半:グループ学習、ビデオ学習、
班による企画、手話学習等
前半:聴者 2 名、ろう者 1 名による
1 分間スピーチ
後半:グループ学習、ビデオ学習
班による企画、手話学習等
前半:聴者 2 名による 1 分間
スピーチ
後半:(偶数月)聴者 6~7 名、ろう者
1~2 名によるおまかせ学習
(奇数月)班担当によるおまか
せ学習
前半:聴者 2 名、ろう者 1 名による
1 分間スピーチ
後半:グループ学習、ビデオ学習
班による企画、手話学習等
前半:聴者 2 名による 1 分間
スピーチ
後半:交流会(元気交流会班担当)
毎週木曜日 午後 6:30~8:30
大会議室
手話ゲーム*
初級、中級に分かれて
ろう者による手話学習*
手話ゲーム*
手話トーク*
(ろう者によるろう文化等の学習)
ゲーム・レク・交流会等*
午後 6:30 からの 30 分間は、ろう者
による「今週のニュース」読み取り
練習
☆ 例会の時間は手話のみ(声なし)で進めます。
☆ 手話を手話で学ぶことを大切に考えています。
*
都合により順番の変更あり、例会時に確認を。
上記のとおり
講演会、体験教室も組込まれます
各行事の報告
○認知症サポーター養成講座(9 月 15 日)
昨今、高齢化に伴い、認知症という言葉を頻繁
に聞くようになりました。又、近所、家族と発症
した人が身近にいることも少なくありません。
昔は大家族で生活し、家族みんなで協力出来て
いたものが、独居や老人のみでの世帯が増え、変
化にも気づかず色々なトラブルに巻き込まれた
りひきこもりになったりしているようです。
今回受講して認知症の種類、
症状、
対応の仕方、
家族への配慮などを教えて頂き、一番苦しんでい
るのは本人だと改めて深く考えさせられ、自分には何が出来るのかを思いました。
-3-
認知症でなくても高齢になると話が通じ
なかったり、反応が遅くなったり伝えたこと
を忘れ何度も聞き返したり、身内からすると
イライラしてしまいますが、人間のメカニズ
ムとして当たり前だととらえ、受ける側が余
裕を持って接することが必要だと実感しま
した。
物忘れなど感じ始めた方々は、自分はどう
してしまったのかこれからどうなるのか、不
安でいっぱいになりあたり散らしたり、、
、と。
ひとつひとつが認知症という病気の症状だと再確認し、気持ちに余裕を持って困って
いる人のサポートが出来たらと思います。
まずは職場である病院に定期的に来る患者さんの変化に敏感になり、良い方向に導い
て行けたら良いなと思います。
何が出来る訳ではありませんが、教えて頂いたことを基にやさしい声掛けで少しでも
心が安らいでもらえたらと思います。
そして、包括センターなど相談機関の助けが有ることを伝えて行きたいと思います。
為になる講座を企画して頂きありがとうございました。 (夜の部)
本年 1 月発行の広報 92 号に載せるべく、原稿依頼をしておりましたが、広報班の不手際
により、掲載洩れとなっておりました。お詫びして本号に掲載させて頂きます(広報班)
やなぎまさひろ
○ 柳 匡裕氏講演会「ろう者で起業するということ」(1 月 24 日)
初めて柳氏の講演を聞かせて頂きました。想像
していたよりもずいぶん若い人だったので少し
意外でしたが、内容は大変興味深く、勉強になり
ました。
聴覚障害者が、
「視覚障害」
「身体障害」「内部
障害」をもつ人たちよりも、正社員率や給料が低
く、転職率が高いという統計には驚きました。多
くのろう者がコミュニケーションの困難を感じ
ている実情、そして職域や業務内容へ大きな不満
を持っていることなども、改めて具体的に理解す
ることができました。
柳氏の挑戦は、社会福祉制度に対する疑問から始まっています。現在の社会福祉制度
は、聴者とろう者の間に「してあげる」「してもらう」という関係を創り上げ、聴者の
手のひらの上でしか活動することを認めない、欺瞞に満ちたものである、と考えた氏は、
真の「自立」を目指します。柳氏の立ち上げた法人「ありがとうの種」
(http://artn.jp/)
が今年中に一般社団法人となり、さらにパワーアップしていくとの抱負も語ってくれま
した。
-4-
夜の交流会へ参加できなかったことが、とて
も残念です。ろう者と聴者が協力して社会制度
を変えていく運動や、若いろう者の現状など、
いろいろと話を聞けたと思います。
講演を聞きに来た方は、ほとんどがろう者で、
聴者はごく少数だったせいか、講演を聞いてい
て、自分が手話を使えない障害者のような感覚
に陥りました。ろう者の苦労を少しでも理解す
る上で、こうした講演はとても有り難い(ありが
とう)と思いました。
(昼の部)
○柏聴協主催
新年会(1 月 24 日)
柳匡裕氏講演会終了後に場所を移しての「さか
なや道場柏駅東口店」での新年会に参加させて頂
きました。手話が未だ下手な私が、参加しても大
丈夫なのだろうかと不安に思いながら、久し振り
にお会いした柏聴協の方々と一緒に行きました。
私の席が、なんと!!柳さんのななめ前となっ
ており、松村さんに促されながらも、ビックリ、
ドキドキで、どんな会話をしたら良いのかと解ら
ないうちに宴は始まりました。
和気あいあい、皆さん和やかにお話しをされておられ、私も
会長、
さんのサ
ポートを受けながら、日頃の諸注意を思い出しながら手話を教えて頂きました。
柳さんとは、東大前のカフェに友人と行ったこと、旅行の話などについて私の手話を
丁寧に読み取って頂き会話することができました。とても嬉しかったです。
色々な行事に参加して、ろう者の手話を目で
見て、表情と手話を読み取り、ゆっくりですが
自分のペースで楽しく交流しながら、自然に手
話が出来るようになるまで、頑張りたいと改め
て思いました。
いつもながらですが、柏聴協の方々には、感
謝!感謝!です。有難うございました。 楽し
く参加することが出来、皆さんとの交流が深め
られたのは、私にとってプラスになりました。
また、サークルで頑張ろうと思いました。
(夜の部)
○料理教室(1 月 26 日)
森永乳業の M’s キッチンの料理教室に参加した感想を一言でいうと、とても楽しか
ったです。教えてくださった講師の方はとても若い(若く見えるけれど、しっかりお話
になるし意外と歳がいっているのかな?)のに、わかりやすく感じのいい方でした。助
-5-
手の方ももちろん感じよかったですよ。
料理はミルク和風コースの①豚肉の柔らか重
ね焼き~生姜ヨーグルトたれ~
葉の和風カプレーゼ
②トマトと大
③抹茶ミルクのまんまる
水羊羹 の3種類でした。
料理はレシピ通り材料もそろえて下さってお
り、5グループとも失敗したところはなかった
ようです。お料理は、おいしくできて、それは
それは、幸せでした。料理のレパートリーが増
えたのはもちろんですが、知識面でも満足できるものでした。「テフロン加工などのフ
ライパンは空焚きすると 500 円のものでも高級なものでもだめになりますよ。」
「空焚き
しないと 500 円のものでも長持ちしますよ。
」と言われ、
「う~んそうだったんだ。いつ
もフライパン乾かすのに空焚きしてたな。
」と思い当るところのある私。
ゼラチン(動物性)と寒天(海藻)の違いの詳しい説明。山椒の葉は香りを出すため掌
でたたくと思われがちだが、たたいているのではなく空気で圧力をかけて香りを出して
いるんだそうです。しめじなどキノコ類は水っぽくなるので、さっと洗う程度でいい。
粉類を混ぜ合わせるときは、中心からかき回していく方がダマにならない。牛乳パック
の開け方。細菌が入らないように開き口の白い部分はさわらないこと。冷蔵庫では立て
て保管すること。カルシウムの重要性。カルシウムを摂取するには牛乳がいいとのこと。
カルシウムにはビタミンDが必要。それにはお陽様にあたること。また陽にあてた干し
シイタケ、切り干し大根、魚の干物を取るのもいい、などなど。
参加した人の感想で「クリープはコーヒーなどに入れるしか使わないが料理につかえ
ることが分かった。
」
「抹茶の水羊羹は昭和の昔の懐かしい味だった。」
「豚肉を重ねて焼
くことは初めてだった。
」
「塩分がわずかの量だけだったので塩分控えめでいい。」
「モッ
ツァレラは初めて食べた。」などで、お腹もいっ
ぱいになり、とても幸せそうでした。
そうそう、ご飯がすごく美味しいので「お米
は何?」と聞く人がいっぱいいました。“ゆめ
ぴりか“だそうです。さっすがに高いだけのこ
とはありました。
花粉症のシーズン到来で、ビヒダスプレーン
ヨーグルト(ビヒダスプレーンヨーグルトに入
ってるビフィズス菌BB536 は森永だけだそう
です)は花粉症にすごくいいとのこと。森永の講師さんもそれについて説明してくれま
した。毎日スプーン 1 杯くらいでいいので、今頃から食べるといいそうです。森永の講
師のお姉さんは「立場上、口が裂けても買って下さいとは言いませんが。」と笑ってま
した。スプーン1杯ずつなら早速買おう。帰りにはお土産に練乳もいただき、満足満足
の料理教室でした。
(昼の部)
-6-
○ろう重柏駅前カンパ(2 月 13 日)
例年は寒波の中でのカンパとなるのですが、
当日は朝から晴れてポカポカ陽気となりまし
た。柏聴協会員とサークル会員も含めて約 40
名の協力者を得て、午前 9 時半から午後 3 時
半まで、柏駅の東口と南口で寄付を呼び掛け
ました。天気に誘われて、街に出てきた人も
多かったのでしょうか、カンパ金額は 98,585
円も集まりました。
ご協力有難うございました。
(ろう重)
○杉本暁史氏講演会(2 月 16 日)
講師 杉本暁史氏のお話しを伺って、いろいろと思い出しました。
私が最初にサークルに入った時は、下の子がまだ幼稚園児でした。行事等の時はよく
連れて歩いたものです。 杉本氏のお話にもあったように、聞こえない人達も家族で参
加されていたりして、とてもアットホームな雰囲気でした。
いまだに、我が家の 3 人の子供のことを覚えていて下さっていて「あの子どうして
る?」と気にして下さるろう者の方もいます。
当時は行事も多く、キャンプ・スキー・見
学・一泊研修会等と、ともかく一緒に遊びま
わっていました。今の様に携帯も無く、ろう
者にとってサークルが情報交換の場であり、
友達に会える場でもあったので、若い人たち
の参加者も多かったのです。
又、柏市の通訳制度も未だなく、入会した
途端に聴覚障害者スポーツ大会(東葛地区)・
障害者スポーツ大会(柏市)等に合わせて急きょ関連手話の勉強をさせられて、手伝いに
駆り出されたり、サークル員一丸となって福祉まつりの準備や 5 階講堂での出し物、ゲ
スト歌手の通訳や手話劇・手話ダンスの練習をした事を懐かしく思い出されます。
ろう者と一緒になってやることが多く、ボランティアとしてのやりがいもあったと思
います。今は市主催のイベントも少なく、全員で何かを成し遂げるということは殆ど無
くなりました。 通訳をはじめ各制度の充実や情報機器の進歩により、聴覚障害者の自
立が進んだことは嬉しいのですが少し淋しい気もしています。(昼の部)
○千葉県聴覚障害者協会創立 70 周年記念大会&第 35 回耳の日まつり
(3 月 13 日)
昨年に続いて 2 回目の参加でした。今年は創立記念大会と耳の日まつりということで、
講演やパネルディスカッションの時間が長くとられていました。
-7-
「障害者権利条約」「障害者差別解消法」につ
いて、詳しく説明して頂きました。
法律で条約を国家として認め、最終的に確定す
るまでの経緯、又関連する法案の改正についても
お話頂きました。権利条約に基づく聴覚障害関連
施策の総点検や手話言語条例の制定、手話通訳体
制の拡充等、権利条約の批准後の関連法制の整備
が今後の課題であるとのことでした。
平成 28 年 4 月 1 日から、障害者差別解消法が
施行されるということを、恥ずかしいことに私は知りませんでした。これから勉強した
いと思いました。
大会の後半には麻薬探知犬のデモンストレーションがありました。
全国の税関で 120 頭を超える麻薬探知犬が配備され、麻薬の密輸入を防止しているこ
手話サークルかしわの会 平成 28 年度定期総会ルポ (4/9)
前年度サークル会長と来賓の柏聴協木村会長の挨拶で定期総会が
始まりました。木村会長からは、「サークルの理念」とサークル活動
方針(案)との位置付けについての提言を頂きました。最初に出席者数
と委任状提出数の確認があり、今回は、会員総数 87 名で出席者 23 名、
委任状提出 59 名、無効 5 名であり、出席者数が昨年度比 74%となっ
ていました。総会が成立要件を満たすため議長の選出で議案審議開始
となりました。前年度の活動報告、創立 40 周年記念事業も含めた決
算報告、会計監査報告がなされ、それぞれ多数の挙手により承認され
ました。この後、今年度は規約改正の審議が 2 件ありました。1 件は
5 月にオープンするパレット柏を利用し易くするための市条例に合わせた軽微な追加で、
もう一つは役員総数を現行の 20 名から昼・夜の部の会員数を考慮し、傾斜配分して 15
名に減員するものです。こちらも多数の挙手により承認されました。ここで今年度も会
長に選任された渋谷会長から、他の役員 14 名が指名され自己紹介がありました。その
後、新年度の活動計画(案)、新年度予算(案)
の説明がなされ、それぞれ多数の挙手により
承認され「(案)」が外れて確定となりました。
その後に関連団体の事業報告、計画(案)の紹
介がありました。関連団体については、本年 5
月 19,24 日にサークル例会で内容紹介があり
ますので、こちらも必見です。最後に議長が
解任され、総会は終了しました。委任状の提
出も勿論重要ですが、1 年のサークル活動を託
す総会の議案書を一度は手に取ってみてはいかがでしょうか。
-8-
(広報班記)
とを知りました。
最後は、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の長谷
川晃子さんの講演でした。
小さい頃から宇宙に興味があり、子供の頃か
らの夢が叶い、現在 JAXA でお仕事をされている
とのことでした。クイズを取り入れた講演はと
ても楽しいものでした。
記念大会&耳の日まつりに参加し、千葉県聴
覚障害者協会の歩みや組織の大きさを知ること
が出来ました。次回も参加したいと思った良い
体験でした。
(昼の部)
○お花見にいってきましたぁ
(昼の部:4 月 5 日,夜の部:4 月 7 日)
当日は、朝まで雨が残ったのですが、例会終
了時には道も乾いてきたので、
「寒いから・・。」
「地面がベチャベチャでは??」との声もあり
ましたが、その声をよそに、
「桜の見ごろは今
日しかない!!」との強い気持ちで、柏ふるさ
と公園に行ってきました。
参加者
は、残念な
がら聴者のみの 6 名でしたが、予想通り桜はほぼ満
開で、さ程寒くは無く、下も乾いていて、お弁当を
食べながら楽しく歓談することができました。
参加者の皆さま、お疲れ様でした。「ろう者と交
流したかったぁ!」の声が参加者から何度も聞こえ
たことを申し添えます。
(昼の部) あらいものがかり
夜の部は4月7日(木)に、柏公園で🌸 夜桜見物
をした後、徒歩でサイゼリヤに行き交流会をしまし
た
風もなくて、とても穏やかで静かな夜桜を見物し
て後の交流会で、そこそこに盛り上がりました。
参加者は、サークル会員 12 名と見学者 1 名でし
た。残念ながら、柏聴協からの参加はありませんで
した。
-9-
(夜の部)
どちらも「花より団子」でした!
○キッコ―マンもの知りしょうゆ館工場見学(4 月 26 日)
工場見学に参加しました。天候に
も恵まれ少し暑いくらいでした。
柏駅東武中央改札口に 9 時集合、
参加者はサークル会員 25 名 柏聴協
16 名。2 班に分かれて改札を通り、
電車の中は全員一緒で車内ではろう
者の皆さんとの手話が飛び交ってい
ましたが、私は残念ながらほとんど
読み取れませんでした。キッコーマンもの知りしょうゆ館には派遣通訳でTさんが先に
来ていました。
キッコーマン女性スタッフ藤井さんの案内で最初にシアターでしょうゆの作り方解
説ビデオを 15 分見て工場見学。しょうゆ麹、もろみの初期、発酵期,熟成期を比べた
り、もろみの匂いを嗅いで搾るところまでの見学できました。
ペットボトル充填から箱詰めまでオートメーションの工程を見たかったけれど、充填
工程が東武線の反対側ということで、ビデオ鑑
賞となり残念でした。
案内が終わって、藤井さんが手話で「有難う
ございました。
」と挨拶されました。さすがの心
配りに感心しました。
昼食までの待ち時間にお土産を買い、
「まめカ
フェ」でしょうゆアイスクリームを食べました。
思いの外の美味しさに驚きました。
昼食は敷地内のカフェテリア(社員食堂だと
の話しも?)で「特製しょうゆもろみ弁当」を食べて、最後に報告としてサークルから
イオンイエローレシートキャンペーンの応援要請があり、松村さんから、5 月 6 月の社
会見学ツアーと講演会の説明があり解散になりました。
元気交流会班の皆様有難うございました。
- 10 -
(昼の部) しろ爺
知っていますか?
「障害者差別解消法」
○障害者差別解消法とは?
「障害者差別解消法」は2013年6月19日に成立して、法整備をした上で2016年4月1日
から施行されました。障害のある人への差別をなくすことで障害のある人もない人も共
に生きる社会を目指す法律です。
この法律では「不当な差別的取扱い」を禁止し「合理的配慮の提供」を求めています。
聴覚障害者に対する、具体的な事例を紹介します。このような事例は差別に該当する
かもしれません。
・スポーツクラブや習いごとの教室などで、障害があることを理由に入会を断られた
・アパートの契約をする際、障害がある事を伝えるとアパートを貸してくれなかった
・保護者や介助者がいない、という理由で入店を拒否された
・学校の受験拒否や入学拒否にあった
このような差別的な扱いを受けた時、どうすればいいのでしょうか?
○不当な差別的取扱いとは?
この法律では「不当な差別的取扱い」を禁止しています。日本障害フォーラムによる
と、不当な差別的な取扱いは以下の2つに分けることができます。聴覚障害者の場合は
①の分類に該当します。
① 「見えない」「聞こえない」「歩けない」といった機能障害を理由にして、区別や
排除、制限をすること。
② 車椅子や補装具、盲導犬や介助者など、障害に関連することを理由にして、区別や
排除、制限をすること。
さらに、合理的配慮をしないことも差別になります。合理的配慮とは何でしょうか?
○合理的配慮とは?
この法律において「合理的配慮」とは、障害者の状態に応じて、社会的障壁の除去の
実施について必要かつ合理的な配慮をすることとされています。
つまり、障害のある人とない人の平等な機会を確保するために、障害の状態や性別、
年齢などを考慮した変更や調整、サービスを提供することを「合理的配慮」と言います。
それをしないことは差別になります。ただし、その事業者などにとって大きすぎるお金
がかかる場合などは合理的配慮を行わなくても差別になりません。(下表参照)
役所・公的機関
会社・お店など(サークルも)
不当な差別的取扱い
してはいけない
してはいけない
合理的配慮の提供
しなければならない
するように努力
○近所の人から差別的なイヤな事を言われたら?
障害者差別解消法が禁止しているのは役所や会社などからの差別です。一人ひとりの
行動や考えを罰する法律ではありません。
○障害を理由に差別をされたら、まずどうしたらいいのか?
この法律に基づいて、国と自治体には差別解消の取り組みが義務付けられました。問
題を解決するために行政などの相談機関が使われます。多くの場合、役所の障害福祉課
に問い合わせをして相談して下さい。そこで解決できない場合は他の機関を紹介しても
らうことになります。
以上
- 11 -
こんなこともやっています
折り紙講師
折り紙と言えば、日本人であれば幼少期に折った経験のない人は居ないでしょうが、今、
その折り紙に昼の部
さんが燃えています。子供時代には、人一倍折り紙好きで、伝
承折紙(鶴、奴、兜、風船、手裏剣等々)を好んで折っていたそうですが、8 年前から保育園
に勤務し始め、子供たちに折り方を教えるようになって、本格的に覚えたいと思い始めたそ
うです。
日本折紙協会という団体があって、そこが認定する「折紙講師」資格があると知った さ
んは、折角ならとチャレンジすることにしました。まず、課題となっているテキストを購入
してそこに掲載されている 100 種類の折紙課題を全て製作して、協会宛に送付します。そこ
での審査により 100%課題をクリアした場合にのみ、資格が認定されるとのことです。
テキストには、完成図はあるものの作り方の流れや折り目の位置などの詳細情報が載せら
れていないため、完成図に近づける様に繰り返し練習をしたとのことです。約 2 ケ月の期間
に 100 種類を折り上げて、協会に送ったところ、今年の 3 月に 1 回でクリア出来たというこ
とでした。
折紙講師の資格を得れば、折紙協会認定の講師となり、地域ボランティアとして折り紙教
室を開講することが出来るということで、 さんもこの 4 月から自宅を開放して教室を始め
たそうです。教室は、毎週水曜日(10:00~12:00)と毎週土曜日(13:00~15:00)です。土曜日
は子供中心ですが、水曜日は老若男女どなたでも受け入れて下さるとのことでした。折り紙
を持参すれば、無料で受講可能とのことで、楽しい語らいを望んでいるそうです。
サークルでは、昼の部で昨年末に 2 回、夜の部では今年 2 月に 1 回、折り紙教室を開催し
て頂き、ろう者も一緒に折り紙を楽しむことができました。折り紙は、講師の説明を聞きな
がら折っていくことが基本ですが、ろう者への配慮が不足していたため、1 回目の時には苦
労したが良い経験をしたとのことでした。
2 回目以降はそれなりの準備をして臨んだので、
まあまあだったのではと考えているそうです。
興味のある方は、直接、 さんにお尋ね下さい。
(金さんからお聞きした
内容を広報班にてまと
めました。)
教室準備中の さん→→
講師認定証 →
このコーナーでは、サークルの皆さんの手
話サークル以外での活動をご紹介いたしま
す。取材をさせて頂くか紹介原稿をお持ち
頂ければ掲載させて頂きます。原稿持ち込
みの場合は、広報班の判断にて内容を変更
する可能性があることをご了承下さい。
- 12 -
【編集後記】サークルが新年度総会を終え
た翌週に熊本地震が発生し、1 ケ月以上が経
過しているのに未だに余震が 1,400 回近く
続いています。地球の歴史の中で、人間の
叡智など本当に無力だと思えますが、出来
る事はしていかなければなりません。そん
なことを考える年度初めです。(アライモノガカリ)