あらゆるスケールに対応するWebスケールインフラ ストラクチャ

あらゆるスケールに対応するWebスケールインフラ
ストラクチャ – XCシリーズアプライアンス
(Nutanix
ソフトウェア搭載)の紹介
Suresh Jasrasaria/John Mannix
エグゼクティブサマリー
Google、Facebook、Amazonといった最大規模のイン
ターネット企業によって導入されたWebスケール・インフ
ラストラクチャ・テクノロジーを、あらゆる規模の企業が世
界中で利用できるようになりました。このテクノロジーは、
VMwareおよびMicrosoftによって提供されている市場を
リードするハイパーバイザ上で動作するすべてのエンター
プライズアプリケーションに対応します。Dell XCシリーズ
アプライアンスによって、実績のあるデルのx86サーバー
プラットフォームがNutanixのWebスケールソフトウェアと
統合されることにより、エンタープライズクラスのパフォー
マンス、拡張性、可用性、およびデータ管理機能を備えた、
妥協のないシンプルさと優れたコスト効率を特長とする、
すぐに導入できるソリューションが提供されます。
はじめに
Google、Facebook、Amazonといった最大規模のWebス
ケール企業がそのインフラストラクチャをどのように管理
し、拡張しているか、
ご存知ですか。Facebookは、ユーザー
がアップロードする写真が増えるにつれてストレージイン
フラストラクチャをアップグレードしているのでしょうか。
Googleは、各Gmailユーザーに送信されたすべての迷惑
メールを保存しているのでしょうか。Amazonは、
どのよう
にして、あれほど迅速にオンライン取引に応答しているの
でしょうか。Microsoft、Oracle、およびSAPによって提供さ
れているパッケージ化されたアプリケーションを使用して
いる中規模企業やサービスプロバイダは、Webスケール
アーキテクチャの利点を利用できないのでしょうか。デル
は今月、Nutanixソフトウェアを搭載したXCシリーズWebス
ケール・コンバージド・アプライアンスの提供を開始します。
これにより、Webスケール企業が使用しているものと同じ
スケールアウトインフラストラクチャを、あらゆる規模の企
業およびサービスプロバイダもコスト効率に優れた方法
で導入できるようになります。このスケールアウトインフラ
ストラクチャは、
デスクトップ仮想化、
ビッグデータ、
プライ
ベートクラウド導入、およびビジネスクリティカルなアプリ
ケーション
(Microsoft Exchange、Microsoft SQL Server、
Oracle、SAPデータベースアプリケーションなど)
を含む任
意の仮想化ワークロードに対応します。
サーバー仮想化やクラウドコンピュー
ティングによりエンタープライズデータ
センターは極めて動的なものに変化した
効率性の改善とコストの削減のために、今日のエンタープ
ライズデータセンターでは一斉にアプリケーションワーク
ロードの仮想化が進めてられており、急速に拡大するデー
タストレージのニーズに対応するために、パブリッククラウ
ドの利用が爆発的に広がっています。さらに、
ビジネスニー
ズを満たすために、多くのエンタープライズデータセン
ターでは、
デスクトップ仮想化やビッグデータ、
またはソー
シャルアプリケーションやモバイルアプリケーションのよう
な新たな取り組みを導入しています。このような高度に仮
想化されたエンタープライズデータセンターには、全体的
なコストを低く抑えながら必要に応じて迅速に拡張できる
ハイパフォーマンスのインフラストラクチャが必要です。
ネットワーク経由でサーバーを統合されたストレージに接
続する従来のアーキテクチャでは、そのように動的なデー
タセンターの拡張や管理を簡単に行うことができません。
どのような規模の企業もWebスケール
のメリットを得ることができる
Google、Amazon、Facebookといった最先端のWebス
ケール企業では、分散ソフトウェアテクノロジーによってコ
ンピューティングとローカルストレージが一体化されたプ
ラットフォームをビルディングブロックとして使用して、極め
て動的なデータセンターを構築しています。Nutanixソフト
ウェアを搭載したXCシリーズアプライアンスは、
このWeb
スケールインフラストラクチャのメリットを、任意の規模の
企業およびサービスプロバイダに、
コスト効率に優れた方
法で提供します。
Dell XCシリーズアプライアンスをデータセンターのビル
ディングブロックとして使用することにより、規模の大小に
関わらず、すべての企業が、次のようなWebスケールのITの
メリットを享受することができます。
1. ビジネスの俊敏性を向上: XCシリーズは、設置と使用に
関して妥協のないシンプルさを実現しています。この製
品は、ハイパーバイザおよびNutanixソフトウェアと事
前に統合されています。XCシリーズ用の、ハイパーバイ
ザに依存しない、HTML5駆動型のPrism管理フレーム
ワークにより、
コンピューティングリソースとストレージ
リソースの両方に対応する非常に分かりやすくて使い
やすい管理コンソールがITチームに提供されます。例え
ば、Prismを使用することにより、仮想化管理者が複数
のソフトウェアアップデートおよびリリースをサポートす
る複数のテスト開発環境を迅速にプロビジョニングし、
同じ管理者がデータ分析を実行するHadoopクラスタ
を迅速にプロビジョニングすることができます。
2. 予測に基づいた迅速な拡張: XCシリーズは、数ペタバイ
トのストレージと数百台のサーバーによって構成され
るような大規模環境専用の製品ではありません。この
製品は優れた弾力性を備えており、最小で3ノードの小
規模構成によって使用を開始し、必要に応じて1つずつ
ノードを増やしたり減らしたりすることができます。
3. 優れたコスト効率: XCシリーズの最大の特長は、
より
少ないリソースでより多くの処理を実行できることで
あり、TCOを削減できることです。ビルディングブロッ
ク方式のアプローチと高度に自動化された管理ソフト
ウェアにより、少ない人数の管理者で日常的なインフラ
ストラクチャの運用を管理できます。例えば、Nutanixソ
フトウェアを搭載しXCシリーズにより、業務を中断させ
ないにローリングアップグレード、
インテリジェントな階
層化、単一障害点の排除などが実現されるだけでなく、
ワークロードの急増時や故障したコンポーネントの交
換後のセルフヒーリングも可能になります。
XCシリーズWebスケール・クラスタ・アー
キテクチャ
XCシリーズアプライアンスにより、Webスケールの原理
を基盤とした、業界をリードするNutanixソフトウェアと、
最も要求の厳しいエンタープライズ・ビジネス・アプリケー
ションおよびワークロードを実行する、第12世代のDell
PowerEdge x86サーバーが統合されます。XCシリーズ
Webスケール・クラスタ・アーキテクチャは、次の5つの主要
方針に基づいています。
2
コンピューティングとストレージの一体化
各XCシリーズアプライアンスでは、
コンピュー
ティングリソースとストレージリソースが最適な構成で組み
合わされており、拡張用のビルディングブロックとして使用
できます。データのローカル化が中核的な設計原理になっ
ています。これにより、
データが仮想マシンの近くで保持さ
れ、ネットワーク経由での送受信ではなく各ノードにローカ
ル化されたI/O操作が可能になっています。つまり、
ストレー
ジとコンピューティングをセットで配置することにより、ネッ
トワークボトルネックや、従来のストレージとコンピューティ
ングのサイロが排除されます。また、各ノードの多層スト
レージを活用し、
ストレージ層にデータを最適な形で保存す
ることにより、アプリケーションによって最大の成果が生み
出されるようになります。
ソフトウェア定義
XCシリーズアプライアンスは、専用のハー
ドウェアコントローラやオペレーティングシステムなし
に、容量管理
(階層化、
シンプロビジョニング、重複除外、
および圧縮)
、高可用性
(データパス冗長化およびクラ
スタリング)
、
データ保護
(スナップショットおよびクロー
ン)
、
ディザスタリカバリ
(非同期/同期リモートレプリケー
ション)
などのエンタープライズ・ストレージ・サービスを
提供します。これらのエンタープライズ・ストレージ・サー
ビスはすべて、
このアプライアンスに搭載されるNutanix
ソフトウェアによって実現されます。このため、機能を迅
速にリリースできるだけでなく、独自規格のハードウェア
を排除してコストを削減することができます。
完全分散型
すべてのデータおよびメタデータは、必
要に応じてクラスタ全体に分散および複製されます。す
べての役割と責任も、
クラスタ内に分散されます。
「マス
ター」が必要な役割については、選出プロセスが利用さ
れます。このようにしてデータ、
メタデータ、および動作を
分散させることにより、
リソースの競合が排除されると共
に、予測に基づいた、制限のない拡張が可能になります。
セルフヒーリング
APIベースの自動化および分析
XCシリーズクラスタは、
システム全体を停止せ
ずに障害を分離し、自動修復することによってコンポーネント
の故障に耐えるように設計されています。Nutanixソフトウェ
アは、
クラスタ内のすべてのノード間での自動ロードバランシ
ングも実現します。これにより、
システムのパフォーマンスの
低下が防止されます。さらに、業務を中断させないソフトウェ
アのローリング方式のパッチ適用およびアップグレードも可
能になるため、
メンテナンスのためのダウンタイムも発生しま
せん。
XCシリーズアプライアンスに搭載されてい
るNutanixソフトウェアは、効率性に優れたAPIベースのア
ルゴリズムと強力な分析を使用して、
データおよびメタ
データを保存すると共に、バックアップおよびリカバリの
ためにAWSなどのパブリック・クラウド・ストレージにアク
セスします。このため、高度な自動化を実現して、
コストが
かかりエラーも発生しやすい手動操作を不要にすること
ができます。また、
リソースの圧倒的な活用と運用効率の
向上を実現して、TCOを削減することができます。
アプリケーションの
ワークロード
アプリケーションの
ワークロード
ESXiまたはHyper-V
ストレージフラッ
シュ + HDD
メモリ
コンピューテ
ィング
ESXiまたはHyper-V
ストレージフラッ
シュ + HDD
メモリ
ESXiまたはHyper-V
コンピューテ
ィング
ストレージフラッ
シュ + HDD
メモリ
コンピューテ
ィング
1つのストレージプール、ネイティブでサポート
スナップショット クローン 圧縮 重複除外 強力な分析機能
Dell XCシリーズクラスタおよびNutanixストレージコントローラと各ノード上で動作するハイパーバイザ。
Suresh Jasrasariaは、
デル・エンタープライズ・ソリューション・グルー
プに所属するソフトウェア定義ストレージ担当の製品管理シニアコン
サルタントです。また、VMwareおよびPragmatic Marketing認定プロ
フェッショナルです。
John Mannixは、
デル・エンタープライズ・ソリューション・グループに
所属するストレージ担当の製品マーケティングマネージャです。また、
テクノロジーとマーケティングに関して20年以上の経験を持ち、以前
は、Cirrus Logic、Hyperformix、およびGemaltoに勤務していました。
© 2014 Dell Inc. All Rights Reserved.Dell、
デル、Dellロゴ、
デルのバッジはDell Inc.の商
XCシリーズ・アプライアンス・モデル
XCシリーズアプライアンスには5つの異なる
ハードウェアモデルがあります。各モデルの完全な
構成については、
デルのWebサイトをご覧ください。
(こちらをクリック)
XCシリーズアプライアンスの各ハードウェアモデ
ルには、Starter、Pro、およびUltimateの3つのレベ
ルのNutanixソフトウェアライセンスが付属してい
ます。各ソフトウェアライセンスに含まれる機能の
完全なリストについては、NutanixのWebサイトを
ご覧ください。
(こちらをクリック)
標です。本書では、上記以外の商標や会社名が、その商標や会社名を使用する権利を有す
る団体またはその製品を示す目的で使用される場合があります。上記記載以外の商標や
会社名は、一切デルに帰属するものではありません。本書は情報提供のみを目的としてい
ます。デルはこれらの製品仕様に関して、通告なしに変更を行う権利を有します。本書は現
状のまま提供され、記載されている内容について明示または黙示にかかわらずデルはいか
なる責任も負いません。
XC Series PowerSolutions Article_100714
3
XCシリーズアプライアンスの機能の概要につい
ては、
ビデオをご覧ください。
(こちらをクリック)