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だより
早いもので、今年のカレンダーも
最後の1枚になりました。
寒くなると冷えから免疫力も低下
してかぜをひきやすくなります。
今回は私達がかぜに負けないための
栄養や食事をテーマにお届け致します。
【 かぜは万病のもと・・・】
かぜの原因のほぼ9割はウイルス感染が原因といわれています。
かぜをひくと主に ①せき ②鼻水 ③発熱 などの症状がみられます。
かぜは万病のもとといわれ、風邪をこじらせると気管支炎、さらに肺炎等
の重症化の恐れがあり、高齢者や幼児のように抵抗力が弱いと
命にもかかわる事態になりかねません。
かぜぐらいと軽く考えず、早めに対応するようにしましょう。
ウイルスに負けないためには休養・保温・栄養補給に気を付けて
身体の免疫力を高めておきましょう。
★ 湿度が40%以下になると大気中のウイルスが活発になり、かぜなどの感染症にかかり
やすくなります。加湿器の利用やこまめな喚気もして湿度管理にも気配りしましょう。
【 かぜに負けない栄養補給 】
① たんぱく質
体力の消耗を防ぐ・・・
良質のたんぱく質を摂り基本的な体力をつけておくことが大切!
発熱などで体温が1度上がると体内でたんぱく質の分解が2倍も進みます。
そのため、良質のたんぱく質を多く含む食品(肉・卵・魚・大豆・大豆製
品)をたっぷり摂取しましょう。
② ビタミンA
鼻やのどの粘膜を丈夫に・・・
うなぎ・卵黄やほうれん草などの緑黄色野菜に含まれるビタミン A には
鼻やのどの粘膜を丈夫にする効果があります。
☆ビタミン A は脂溶性のため、油炒めなど、油と一緒に調理して摂取すると
吸収率がアップします。
③ ビタミンC
ストレスや美肌にも・・・
りんご・ブロッコリー・いも類などのビタミン C を多く含む果物や
野菜には、抗酸化作用によりストレスや美肌にもよい効果があります。
☆ビタミン C は水溶性のため、果物なら生果を、野菜ならみそ汁やスープ等で汁ごと
摂取するとよいでしょう。
☆ビタミンCを多く含む芋類や果物について糖尿病食品交換表では、芋類は表1(ごはん・
パン・めんの仲間)、果物は表2(果物の仲間)に分類されます。
糖尿病の食事療法をされている方や医師より指示のある方は摂り過ぎに注意しましょう。
【 かぜに負けない!ぽかぽかレシピ 】
< ニラ卵ぞうすい >
新陳代謝を高め、発汗、解熱作用も!
1人前 358kcal たんぱく12.9g ビタミンA65μg
<材料>(2人分) ごはん 1 杯 / 卵1個 / ニラ1/4束 / だし昆布 適宜
干ししいたけ 1枚 / 酒小さじ1/2/しょうゆ 小さじ1/
塩小さじ1/2 / 水 250cc
① ニラは洗い、葉の部分は5cm の長さ、根元の白い部分は1cmに切り
そのまま10分ほど置いておく。
② 鍋にだし昆布と水を入れ、沸騰させる。昆布は、沸騰する前に出しておく。
③ 酒、しょうゆ、塩の調味料で味をととのえたら、ごはんも入れて煮る。
④ ③のごはんがやわらかくなったら、①のニラを加える。
⑤ ニラを入れたらすぐ、溶き卵を入れて出来上がり。
☆切ったニラを少し置いておくのは、かぜやインフルエンザ等のウイルスの
増殖を抑えるジスルフィドという成分を作ることができるためです。
☆卵白に含まれるリゾチームにはかぜのウイルスの増殖を抑え、免疫アップにも効果があります。
< すきやき風うどん >豚肉には疲労回復効果のあるビタミンB1 も!
1人前
505kcal たんぱく 27.4g ビタミン C 10mg
<材料>2人分
うどん 2玉 / 豚肉 3枚/ 油あげ 1枚/かまぼこ 4枚
しいたけ 2枚/卵 2個/ネギ 1/4本 / 白菜 1枚
春菊 1/8束 人参 20g / しょうゆ / だし / 砂糖 / みりん
① 材料を食べやすい大きさに切る。
(長ネギ斜め切り、油あげ細切り)
② 調味料を入れた鍋に火をかけ、油あげ、しいたけ、人参、白菜等を入れ
沸騰したら豚肉も入れて煮込む。
③ うどん、卵も入れ、仕上げにネギと春菊を加えて出来上がり。
<
たまご酒 >かぜのひき始めに身体の芯までぽっかぽか!
1人前 190kcal たんぱく3.4g ビタミン A35μg
<材料> 2人分
卵 1個 / 日本酒 1合 / 砂糖 30g
① ボールに卵を溶きほぐし砂糖を加えて混ぜ合わせる。
② 日本酒を熱燗にし、①の中に温めた日本酒を注ぎ、よく混ぜて出来上がり。
★昔からかぜには< たまご酒 >と言われるように、たまご酒には糖分、アミノ酸やたまごの
良質なたんぱく質の他、カルシウム、身体の調子をととのえるビタミン類など豊富な栄養分
が含まれています。
★たまご酒を作る際には、お酒の方にたまごを入れるとたまごが凝固してしまうことが
あるため、たまごの方にお酒を入れることがポイントです。
お酒が苦手な方やお子様にはミルクセーキやはちみつ入りのハニーミルクもおすすめです。
☆はちみつにはのどの痛みを和らげる効果もありますが、乳児ボツリヌス症予防のため
1歳未満の赤ちゃんには与えないようにしましょう。
< 土屋薬品株式会社
管理栄養士 酒井 陽子 >