未来時制のはなし

未来時制のはなし
古期英語には現在時制と過去時制だけで、未来時制はなかった。普通の一般動詞であ
った will / shall が未来を表す助動詞として使われ出したのは中期英語においてだった。
これらの助動詞はそれぞれ「意志」と「義務」を表すので、「厳密に言うなら、英語に
は未来時制はない」と言う人もいる。確かに、現在形や現在進行形でも未来のことを表
すことができる。例えば、『ネイティブスピーカーの英文法絶対基礎力』から例を挙げ
ると、
I'm leaving for Bangkok on Saturday. (明確なスケジュール)
The bus for Philadelphia leaves in 15 minutes. (確定した未来)
cf. I'm going to leave for Bangkok on Sunday. (つもり)
現在進行形は「スケジュール帳などで頻繁に使われ」、現在形はプログラムや時刻表な
どで使われる。これに対して be going to が表すのはただの「意図」である。また、こ
の形式は起こりそうな出来事についても使われる(「~しそうだ」
)。
Look, it's going to rain any second.
そして will は「意志」と「予測・推量(~だろう)
」を表す(これらは言語学上は「法」
であり、時制ではない。日本語にも未来時制はない)
。be going to が「既に決定済みの
意図」を表すのに対して will は「発話時の決意・決心」を表すと説明される。
Did you call Ann? ―― Oh, I forgot. I'll do it now.
この場合、×be going to は不可とされる(「ユース プログレッシブ英和辞典」
)。
現代では、特にアメリカで will が shall に取って代わりつつある。しかし、イギリスで
は I shall がまだ使われている。私が十年くらい前にイギリス人からもらったメールに shall
not の短縮形が出て来る。
I am afraid that I shan't be at the University this Tuesday …