輸血業務一元化元年を祈念 - 一般社団法人 日本臨床衛生検査技師会

Vol.13 No.1
会報 JAMT
中部地区
輸血業務一元化元年を祈念
今年は、日臨技特別指定事業である「医療機関にお
ける輸血業務一元化に向けた実技研修会」3カ年計画
の最終年にあたり、中部地区としてはその取り組みと
希望を込めて新年の挨拶とさせて頂きます。中部地区
では、平成 17 年 12 月 11 日愛知県での開催を皮切り
に、富山県(7月 1 日)
、石川県(10 月1日)、三重
県(11 月 12 日)、静岡県(11 月 19 日)で行いまし
た。今年度は4県開催という事から各県の担当者が綿
密な連絡を取り合い、講義は血液型の基礎から一元化
の在り方まで幅広い内容を受講者が複数会場に参加
しても勉強になるように適当に分担し、実技では愛知
県開催時に各県担当者を参加させ、試料内容とともに
実技指導において会場間での差が生じないよう配慮
しました。残念ながら静岡県では、当日静岡県医師会
平成 19 年 1 月 1 日発行「医学検査」第 56 巻第 1 号付録 (7)
精度管理報告会が行われた為、講義 8 名実技 41 名と
いう参加状況となってしまいましたが、全会場合計で
は講義・実技ともに 300 名を超える参加者の元、実務
委員の多大なる努力の結果、すべて成功裏に終えまし
た。輸血に関する研修会や実技指導は各県でも自主的
に開催されていますが、中部地区としても開催してお
り、今年は3月4日名古屋市において「輸血部門が行
う輸血副作用管理」のテーマの元、第 11 回研修会を
開催します。例年、講義と実技を行っていますが、4
県において指定事業開催の準備があったため、今回は
講義のみとなりました。指定事業として今年は岐阜県
が夏に開催を予定していますが、日臨技としてこれを
継続事業とし今後も各県各地区開催の実技指導、関連
職種への指導講習会へのご支援を頂けることを希望
すると共に、一日でも早く事故も無く適正な血液管理
が出来るよう一元化が進むことを祈念致します。
<記 高木>
◇ 日本臨床衛生検査技師会賞・・・夏目 久美子(岡崎市民病院)
対象演題名:「糖尿病教室の変遷と臨床検査技師の役割」
◇ バイエルメディカルエームス尿検査賞・・・田中 佳(金沢医科大学病院)
対象演題名:「空胞変性円柱・不染円柱の臨床的意義-尿蛋白、尿 FDP 値との関連性について-」
◇ バイエルメディカル緊急検査賞・・・小木曽 美紀(藤田保健衛生大学病院)
対象演題名:「EDTA 依存性偽性血小板減少症における血小板凝集抑制の検討」
◇
サクラ病理検査賞・・・田所 猛(市立礪波総合病院)
対象演題名:「病理検査室における廃棄溶剤の循環型リサイクルシステムの構築」
◇ シスメックス検査総合管理賞・・・東北臨床衛生検査技師会基準値共有化検討委員会
(小島 佳也・斎藤 篤・松岡 稔)
対象演題名:「基準値共有化に向けた東北地区の活動報告1-基準値の設定-、
活動報告2-測定値の互換性の確認-、活動報告3-2005 年度の活動と今後の展望-」
◇
シスメックス生物化学分析賞・・・岡崎 智治<医療法人三州会大勝病院 検査部>
対象演題名:「慢性期アテロ-ム血栓性脳梗塞における血中 CRP,SF および PAI-1 濃度の動態二次予防剤
投与別についての解析」
◇ シスメックス形態検査賞・・・佐野 元裕<静岡県立こども病院>
対象演題名:「染色体展開時における染色体流動時間の制御について」
◇
富士レビオ免疫賞・・・上田 一仁<大阪医科大学附属病院中央検査部>
対象演題名:「HIV 抗体検査における非特異反応の解析 染色体展開のコントロール」
◇ アークレイ・システム賞・・・遠藤 輝夫<札幌医科大学附属病院検査部>
対象演題名:「適切な加温条件の設定で Prewarm technique による Rh 系抗体の検出率低下は軽減できる」
◇
常光 ELP 賞・・・金子 拓志<新潟県立がんセンター新潟病院>
対象演題名:
「シスタチン C 測定用汎用試薬による GFR の評価 24 時間クレアチニンクリアランスとの関係」
◇ フクダ電子生理検査賞・・・榎本 英雄<埼玉県立がんセンター>
対象演題名:「乳癌における乳管内進展の超音波像の検討- 内部エコー(-)の乳管拡張を呈する症例
について」
◇ マルセル・メリュー賞・・・仲宗根 勇<琉球大学医学部附属病院>
対象演題名:「VITEK2の Advanced Expert System (AES) における薬剤耐性表現型判定の精度解析」
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