医療人の心得 10 箇条

医療人の心得 10 箇条
石川県リハビリテーションセンター
初代所長
故
山田
浩
先生の訓辞より
1.知識,技術は未熟でも患者に親切にすることは誰でも,いつ
でもできる.
2.知識,技術をたくさん持っているからと言って人生や人間に
ついて豊富な知識があることを意味するものではない.
よく話を聞いて患者や他の人から学びなさい.
3.患者を治療するにあたって,あなたの性格はあらゆる薬や治
療法と同じくらい重要である.
4.治療するにあたっては,言葉と態度が大切で,これに問題が
あるとトラブルの元になる.言葉の重要性を認識し賢明な使
い方ができるようになりなさい.
5.親切にすることが医療にあたって最大の補助になる.患者を
好きになる必要はないが,好きになれば役立つことが多い.
6.医療にあたっては演技も重要である.相手,場合によって言
葉,態度を変更すること.相性の悪い患者もいるが,時にお
世辞を使えば見方にすることが出来る.
7.患者は常に自分のことに100%関心を持ってほしいと願っ
ている.他のことをしながら患者の話を聞いてはならない.
患者が話している最中にその場を離れてはならない.
8.患者は病気の治療に来るとともに安心を求めに来る.病院は
安心を売る商売である.
患者から希望を取り去ってはなりません.
9.患者と接する場合には暗い顔をしたはいけません.あなたが
一生懸命治療している間は患者は決して暗くはなりません.
10.前に座っている人があなたの肉親だったらどうするかという
ことをいつも頭に置いて治療しなさい.