ステンレスの基礎知識 第3回

複数回に渡って掲載させて頂いている「ステンレスの基礎知識」ですが、今回はステンレス
メーカーが開発したJIS規格になっていないステンレスの新商品をお届けします。
*急騰するステンレス
現在、皆様ご存知だと思われますが、ステンレスの価格が高騰しております。
データとして平成 18 年 3 月の SUS304 の市中価格ですが、31 万円/トンでしたが、
平成 19 年 3 月の市中価格は 58 万円/トンと 1 年間で約 2 倍と急騰しています。
ステンレス価格高騰の主な原因は以下の理由と言われています。
① 原材料であるニッケルの価格が1年で3倍に急騰した
② 原材料であるモリブデンの価格が4年で6倍に急騰した。
③ 中国の景気拡大により、ステンレス材の需要が供給を大幅に超えている。
* 新しいステンレス
その為、国内ステンレスメーカーはニッケル・モリブデンなどのレアメタルと呼ばれる
貴重な原材料の高騰に影響を受けない新製品の開発を行っています。
新日鐵住金ステンレス株式会社製 NSSC180
以下、カタログより抜粋
本鋼種はSUS430及びSUS434よりも優れた諸特性を有する新しいフェライト系ステ
ンレス鋼であり、とくに耐銹性についてはほぼSUS304に匹敵した特性を有しています。
したがって、錆のため高価なSUS304の使用を余儀なくされていた分野にとくに適した材
料です。
なお、溶接は一般のステンレス鋼と同様、TIG溶接や抵抗溶接が可能であり、溶接継手の加
工性、耐銹性も優れています。
詳細情報のサイトはこちらから
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このたび、弊社ではNSSC180の入手が可能となりましたので、正式にアナウンスさせて
頂きます。
NSSC180の特徴から弊社としては、以下のお客様に対し強くご使用をお勧めいたします。
① SUS430を検討されているお客様
② SPCC(鋼材)にクロメート処理を検討されているお客様
*SUS304との比較では、機械的性質と加工性で劣る部分がありますので
採用の際はご確認願います。
以下の写真は弊社にて受注製作しているNSSC180を使用した製品です。
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SUS304・430の代替品としてコストパフォーマンスの高い商品ですので、
是非検討願います。
尚、サンプル・特性・価格など詳細情報の問い合わせは、弊社担当営業に問い合わせ願います。
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ステンレスの基礎知識Part1
ステンレスの基礎知識Part2
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