共通番号いらないネット 院内集会 第3弾 5月28日(木曜日)

共通番号いらないネット 院内集会 第3弾
●日時
2015年5月28日(木曜日)
16時00分~17時30分(15時45分開場)
●会場
参議院議員会館 地下1階 B105会議室
※地下鉄「永田町駅」1番出口徒歩1分
※地下鉄「国会議事堂前駅」議員会館地下通路一般出口、徒歩6分
※15時45分から16時15分まで議員会館正面入口でメンバーが通行証をお渡しします。
それ以降は受付にお問い合わせください。
※どなたでも参加できます。参加費・資料代無料。
特定個人情報保護評価書のコピペ丸投げって知ってる? 対応に追われる自治体が
他の自治体の評価書をコピペしたり、ベンダーに丸投げしたり。特定個人情報保護委員会
までが自治体向け説明会で地方公共団体情報システム機構の記載要領をコピペしろと文書
で指示する始末。準備の遅れは明らかなんだから、延期した方がいいよ、ホントに。
共通番号はデータマッチングするから便利だっていうのに、データマッチングによ
るプライバシー侵害や萎縮効果をだれも取り上げない。ホントの怖さ、わかってんのかな?
「2020年はターゲットイヤー」「テロ対策としてオリンピックの入場確認に
個人番号カードを使うべきだ」と得意げに持論を繰り広げる自民党の平井議員。窮極
の利用目的はやっぱり治安管理だったんだね。
三党合意に基づく社会保
障・税一体改革法案を取り上
げたのは民主党の古本議員。少
しは骨のある議論かと思いきや、
出席した小泉政務官をよいしょ
し、政府参考人からは与党の議
論を見守っていきたいと突き放
される始末。聴くのも恥ずかし
くなる質疑を「伸一郎が進次郎
氏に質問」と Facebook に書き
込む不甲斐なさ。やれやれ。
主催
共通番号・カードの廃止をめざす市民連絡会
(略称:共通番号いらないネット)
連絡先
新宿区三栄町 16-4 芝本マンション 403
Tel. 090-2302-4908 白石孝
衆議院で明らかにされなかった番号利用拡大法案の疑問点を
参議院で徹底究明しよう! 曖昧なままの立法化は許さない!
番号利用拡大法案は、5月8日、衆議院内閣委員会において質疑がはじまった。13 日の
参考人質疑、15 日・20 日の質疑を経て 20 日に委員会採決、21 日の衆議院本会議で可決
され、22 日、審議の場は参議院に移った。
そもそも全く異なる番号法と個人情報保護法の改正を一括法案として審議することに無
理がある。審議時間わずか 18 時間で採決したことは、実質的な審議がほとんど行われな
いまま衆議院を通過したことを物語っている。
1.グランドデザイン不在の見切り発車
今回の番号利用拡大の対象として、預貯金口座と、特定健診・予防接種などの医療分
野が選ばれた理由は何か。ほかにも個人番号カードの保険証利用、国家公務員の職員証
利用、戸籍への個人番号付番などさまざまな拡大案が検討されていた。今回の拡大案が
なぜ出てきたのか、未だに説得力ある説明がなされていない。
預貯金口座への付番では、新規口座のみを対象とした任意付番にどれほどの意味があ
るのか。ペイオフ対策と社会保障給付のための資力調査だけが真の目的なのか。
医療情報はもっとも機微性の高いプライバシー情報であり、共通番号付番の是非は医
療関係者のあいだでも賛否両論があり、結論が出ていない。それにもかかわらず歴然と
した医療情報にほかならない特定健診情報と予防接種情報に付番することは、医療情報
への付番に道を拓く見切り発車としか言いようがない。
2.本人同意を要する情報の提供方法
衆議院内閣委員会の質疑では、保険者(健康保険組合)間の特定健診情報のデータ引
き継ぎには本人同意が必要であるため、情報提供ネットワークによる情報連携は行わず、
従来どおり光ディスクでデータを受け渡しすると政府は答弁した。医療情報の提供同様、
社会保障給付のための資力調査においても金融機関の口座情報提供には本人同意が必要
である。だが本人同意の具体的な手続きや情報提供の方法については何も明らかにされ
ていない。
今回の利用拡大領域は、いずれも原則として本人同意を要するものばかりである。本
人同意の仕組みをもたない情報提供ネットワークを通じて自動的に情報提供できるもの
ではない。共通番号による手続きの効率化は限定的であり、リスクやコストに見合うメ
リットは見出せない。
3.2020 年は治安管理強化のターゲットイヤー
衆議院内閣委員会で番号推進論者の自民党平井たくや議員は「2020 年はターゲット
イヤーであり、テロ対策として個人番号カードをオリンピックの入場確認に使用すべき
だ」と税や社会保障とは全く関係ない治安管理という究極の目的を得意げに吹聴した。
番号・カード・ネットワークを導入する真の目的は何なのか。今回の利用拡大案がその
第一歩なのだとしたら、先に最終目標を示してその妥当性を私たちに問うべきだろう。
それなくして小手先だけの議論で私たちを騙そうとするのであれば、それは大きな背信
行為ではないのか。
2015 年5月 25 日
共通番号・カードの廃止をめざす市民連絡会
(略称:共通番号いらないネット)