LM-18 プリンセス･ストーリー教育 O311240福地美科’ 【背景と目的】プリンセス･ストーリーに女の子なら－度指導教員藤掛洋子のの物語が少ないことも影響していると思われる。は憧れるだろう｡プリンセス･ストーリーのヒロインたちアンケート調査の結果によると､「プリンセスに憧れは、白雪姫やシンデレラなどのように､待っていたりたことがある｣学生は､65％となっている｡また、「女の眠っていたりして､王子が迎えに来き､幸せな結婚を子の幸せは男性(王子)と結婚して幸せにしてもらうこ手に入れる｡しかし､これが､本当に幸せな結末といとである｣と答えた学生は､５７％となっている。えるのか｡もし王子が迎えに来てくれなかったなら、愛されなかったならば､女の子ほどうなるのだろう。しかし､このようなプリンセス･ストーリーを批判する作品も登場するようになった。『エバ一･アフター本研究では､プリンセス･ストーリーにどのような意味 (1998)』は､グリム兄弟に｢あなたたちが書いたシンが込められているのか､どのように女の子に影響をもデレラの物語は間違っている｣というところから始まったらしているのか検証する。ており､シンデレラストーリーとは異なった話の展開だ。【方法】文献･インターネットによる鯛査･東京家政学また､2o01年に公開された『シュレック』は､デイズニ院大学の学生に2006年，月２５日、１１３人にアンケーの『美女と野獣』に対抗した作品となっており、「人ート調査の実施。を見た目で判断してはいけない､ありとあらゆる偏見【結果及び考察】日本の若い女性は、「人生の始めのや差別に対して､物事の本質はそんなことからは見ころに､もうプリンセスの話を聞いたり､見たりして､幸えてこない｣と語られている｡どちらも似たようなメッセ福と人生の目的を王子に愛されることに決めてしまっージを持った作品だが､『美女と野獣』の終わりは王たのだ｣と若桑は分析する(若桑2004:45)。子も姫も美しい容姿となっているのに対し､『シュレッダウリングは､プリンセス･ストーリーによって無意識ク』では､王子も姫も怪物の姿となっている。に刷り込まれた他者への依存､無力であることの自覚１９９０年代後半より､アンチ･プリンセス･ストーリーを生涯引きずる､他者によって守られたいという心理は次々に登場しているが、（元)女の子たちの中にシ的依存状態のことをシンデレラ･コンプレックスと呼ぶンデレラストーリーは内面化されているようだ。 (ダウリング1189)。【結論】幼いころに読み聞かせられたシンデレラなどデイズニー映画にある『シンデレラ(195o)』の物語のプリンセス･ストーリーは､女の子たちの生き方や考は､女の子は努力をしなくても､素直に言いつけを守え方､そして心の中に入り込んでしまっている｡女のり､美しい容姿であることで､いつか素敵な王子が迎子たちは、中身がどんなに価値がある女性でも､容えに来てくれ､幸せをもたらしてくれる､という物語に姿が大いに物をいうことをプリンセス･ストーリーによりなっている。学んでいる｡これこそが､ジェンダーを生産し続けてこのようなストーリーは女の子向け物語の典型であいる－つではないかと考える。り､多くの女の子たちに人生の成功とは､このような幸ディズニーの物語は世界中の人に愛され､影響を福を得ることだと意識付ける｡また､多くの物語が､若与えている｡しかし､これからは自分の力で自分の生く美しいことで他の女性に恨まれたり､ハンサムでお活を切り開く能力と活力のあるヒロインの話が､シンデ金持ちの王子と結婚することで終わる共通点もある。レラのように､広く世の中に伝わり影響を与えて欲し女性は、「いつか幸せになれる･･･｣や｢いつか王い｡様々なプリンセス･ストーリーがあるように､女の子子様が…｣などの､待ちの状態を表す言葉をよく用の人生は自分で選択していくことが出来る。また、いる｡女の子向けのおとぎ話には､お城で待っていた色々なおとぎ話がもっとでてきて欲しいと願っている。り、眠っていたりして､迎えに来てくれるのをじっと待っているものが多く、自分で立ち向かっていく冒険も lＭｉｋａＦＵＫＵＣＨＩ