産婦人科実習 科目責任者：海野 信也 １．教育目標 産婦人科学は、女性の一生を研究・管理することを目標としており、生殖の生理・病理の解明に 始まり、産婦人科に特有な各種疾患の診断、治療、予防を包括してプライマリーケアを実践してい る学問である。その領域は、生殖生理学、内分泌学、婦人科腫瘍学、周産期医学など、広い領域に 亘る。３、４年次に生殖・妊娠分娩系で学んだこれらの分野の知識を、実際に症例に触れることに より、一層体系化されたものとすべく、臨床実習を計画した。 ２．教育内容 《外 来》 産婦人科外来には、初診の他、産科外来、腫瘍外来、家族計画外来などの専門外来と、産科Ｍ Ｅ外来、絨毛腫瘍外来、子宮内膜外来、内分泌外来、体外受精外来などの特殊外来が数多く設置 されている。実習ではこれらの外来に可能な限り参加できるよう計画した。特に初診外来では、 外来患者と一対一で問診をとる機会を設けている。 《病 棟》 産科および婦人科病棟では、受け持ち患者を通して産婦人科疾患の理解を深める。 分娩室では正常分娩の経過を学習するとともに、帝王切開などの産科手術を見学する。また体 外受精、胚移植治療の実際を学ぶ。 《産婦人科ＯＳＣＥ》 女性骨盤内臓器診察模型を用い、双合診、直腸診、膣鏡診などを実習する。また、分娩実習模 型を用い、経膣分娩介助等を実習する。 ３．準備学習 生殖系ⅠおよびⅡの内容を必ず復習し、十分理解しておくこと。 ４．参考図書 ⑴ 教科書 『プリンシプル産婦人科学』坂元正一（メジカルビュー社） 『産科学』杉山陽一（金芳堂） 『婦人科学』杉山、清水（金芳堂） 『必修産婦人科学』小川重男（南江堂） 『人体の正常構造と機能「生殖器」』年森、川内（医事新報社） ⑵ その他の参考図書 『Williams Obstetrics』Cunningham 『Clinical Gynecologic Oncology』P.J.Disaia/W.T.Creasman 『Reproductive Endocrinology』Yen ― ― 44 ５．到達目標 正常妊娠・分娩、産褥経過と主なる合併症の病態生理の理解、生殖生理学、産婦人科内分泌学、 婦人科腫瘍学、産婦人科感染症の理解 ６．評価基準 筆記試験、レポート、口頭試問、出席点を総合評価する。 ７．ＡＶ資料 婦人科学：ＷＰ ＶＣ 371 ～ 376，10，30，32，198 産 科 学：ＷＱ ＳＬ 174，176，183， ＶＣ 31，197， 分娩室内にもあり ８．その他注意事項 ⑴ 臨床実習係：川内博人、新井正秀 ⑵ 初回集合場所・時間：９：００、産婦人科外来カンファレンスルーム ⑶ 使用小講義室：新棟臨床講義室 ― ― 45
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