today`s handout (part)

23 October 2009 (English Phonetics II / nagai)
word stress
z 他の箇所より目立つ箇所には「アクセントがある」と言う。
z アクセントを付けるには,その箇所の声の「強さ(intensity)」「高さ(pitch)」「長さ(duration)」が,他の箇所とは異なっ
て目立てばよい。
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日本語の「アクセント」は,単語単位での「高さ」の配置を指すことが多い。
NHKや三省堂から東京方言アクセントの辞典が出ている。
英語の「アクセント」は,単語単位での「強さ」の配置を指すことが多い。
よって「英語は強勢で,日本語は高低で,単語のアクセントが決まる」と言うことが多い。
英語の stress がある箇所を示すには,音節のはじめにタテ棒を上から[ ˈ ]のように書く.
日本の辞書・教科書の書き方とは異なるが,なぜそうするのかを考えよ(課題).
stress の無い箇所は unstressed となる。
「弱く」「低く」「短く」なるので,母音では特徴がハッキリしなくなり(reduced),あいまいな音に聞こえる。
それは schwa [ ə ]の特徴である。
stressed syllable に次ぐ 2 番目の強さを持つ音節は secondary stress (第二強勢)を持つという。強勢のある
音節に似た発音を保つので,母音は/´/にはならない。
opportunity の最初の音節は/´/ではない。telephone の /ou/,substitute の/ju:/も同様。
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secondary stress はその音節の発音記号の前に下棒 [ ˌ ] を書いて表す。 /ˌɒpəˈtjːnɪtiː/
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さらに弱い tertiary stress(第三強勢)を決めることもある。IPA にはないが,下マル[ ˳ ]で表すことが多い。
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言語によっては強勢の位置が決まっているものがある(language invariable stress).
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英語本来のゲルマン語系語彙は 2 音節ほどの短い語が多く,最初の音節が強い。
Prefix(接頭辞)がくっついているものは,それを無視して stem(語幹)の位置に強勢を置く。
today, tomorrow, believe, forget, understand, before, without...
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Compound word (複合語)が「まとまって新たな意味を持つ」時は,最初の音節を強く。
newspaper, teapot, crossword, blackbird, white house, sleeping car, light bulb...
日本語で sequential voicing (連濁)が起きて「まとまって新たな意味を持つ」場合に似ている。
走り書き,尾ビレ,戸口,ふすま紙...(連濁の規則は複雑だが面白いので,興味のある人は調べてみよう。)
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Words having a dual role (名詞と動詞の両方の意味を持つ語)は,名詞が最初の音節に強勢。
import, rebel, increase, underline, conduct, digest, excerpt, update, suspect, attribute....
perfect, expert のように,形容詞と名詞がある語はどうなるか?確認せよ。
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ゲルマン語系でない,つまり,基本的な語彙でない語彙はロマンス系(フランス語やラテン語等)のことが多
い。それらの語の強勢位置決定では Suffix(接尾辞)が特徴的な役割を果たす。
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自分に強勢のある suffix
(noun)
-ade
parade,
-aire
millionaire, questionnaire
-ee
guarantee, interview
-eer
engineer, volunteer
-ette
cigarette, marionette, statuette
-oo
bamboo, shampoo
-osis
diagnosis, tuberculosis
(adj.)
-ential
-ese
-esque
-ique
-istic
confidential, influential, sequential
Chinese, Japanese
picturesque, Romanesque
antique, technique, unique
journalistic, linguistic, pessimistic
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直前の音節に強勢がある suffix
-ity
community, electricity, humanity, similarity
-ion
ambition, civilization, contribution, production
-ian
comedian, librarian, vegetarian, musician
-ic
economic, historic, democratic, scientific (lunatic, politic, Arabic 等の例外あり)
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上記のルールに従うと suffix -ese を持つ Japanese は JapaNESE となるが,boy が後続すると,JApanese
BOY のように強勢の移動が起きるのが普通。その方が発音しやすいことを実感しよう。
thirTEEN - THIRteen MEN, bad-TEMpered -BAD-tempered TEAcher, CONtinental BREAKfast
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その音節をどう発音するかが分かっていれば,強勢の位置のヒントが得られる。
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2 音節語の場合
¾ まず,名詞は前の音節に強勢があり,後の音節が短母音を持つのが基本(ゲルマン語系)。
mon.ey /i/, prod.uct /√/, lar.ynx /I/, es.tate /eI/, bal.loon /u˘/, de.sign /aI/
¾
¾
長母音を持つ語は後ろが強くなることに注目!
動詞・形容詞の後の音節が強音節(長母音,2 重母音,あるいは母音と1個以上の子音(coda)からな
る)のときは,そこに強勢がある.
ap.ply /aI/, ar.rive /aI/, at.tract /kt/, as.sist /st/, di.vine /aI/, cor.rect /kt/, a.live /aI/
honest, perfect 等の例外に注意!
動詞・形容詞の後の音節が弱音節(母音が短母音/´, i/で 0~1 個の子音を含む)なら,前半の音節に
強勢がある.
en.ter /´/, en.vy /i/, o.pen /´n/, e.qual /´l/, love.ly /i/, e.ven /´n/,
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3 音節語の場合
¾ 名詞の最後の音節が弱音節(短母音か,あるいは 0~1 個の子音を含む)か[´U]を含むときは,そこに
は強勢がなく,その前にある強音節(長母音,2 重母音,あるいは複数の子音からなる真ん中の音節)
に強勢あり.
mi.mo.sa /´/, po.ta.to /´U/, dis.as.ter /´/, syn.op.sis /I/
¾
名詞の真ん中と最後の音節が弱音節(短母音か,あるいは 0~1 個の子音を含む)のときは,最初の音
節に強勢がある.
quan.ti.ty /i/, cin.e.ma /´/, em.per.or /´/, cus.to.dy /i/
¾
名詞・形容詞の最後の音節が強音節(長母音,2 重母音,あるいは母音と子音からなる)ときは,最初
の音節に強勢がある.
in.tel.lect /kt/, al.ka.li /aI/, mar.i.gold /ld/, sta.lac.tite /aI/
¾
動詞の最後の音節が強音節(長母音,2 重母音,あるいは母音と子音からなるとき)は,その音節に強
勢がある.
en.ter.tain /eI/, res.ur.rect /kt/
動詞の最後の音節が弱音節(短母音か,あるいは 0~1 個の子音を含む)ときは,その音節には強勢
がなく,その前(penultimate・後ろから 2 つめ)の音節に強勢がある.
en.coun.ter /´/, de.ter.mine /I/
¾
z
z
上記のルールでは,ある箇所の音節の発音(例えば長母音か短母音か?)が分からないと,強勢があるの
かどうか分からない。その箇所の発音を確かめるために辞書を引くと,強勢も書いてある(あちゃー!)
強勢があるから長母音や二重母音に発音されるとも考えられる。(ニワトリと卵どっちが先?な話)