コンピューターの頭の中

コンピューターの頭の中
単純そうでちょっと難しい!?
「0」
と
「1」
で表される世界
現在、
コンピューターのない生活は考えられません。
それに
関連して、
1KB
(キロバイト)
とか1TB
(テラバイト)
など、耳慣
れない言葉がいっぱいあります。今回はこれらの言葉(単位)
について、
コンピューターとの関係を考えながら紹介します。
コンピューターは、数字や記号、漢字などを、電気を
「流す」
と
「流さない」
の組み合わせで表現しています。電気を
「流す」
「流さない」
を、数字の「0」
と
「1」
に置き換(か)
えて計算する
“2進法”
にすると、電気を使って作業をすることができるよう
になります。電気の伝わる速さは光並みなので、
たくさんの量
の計算も一瞬
(いっしゅん)
でできるのです。
その計算などで扱
(あつか)
うことができ
るデータの量を、
KB
(キロバイト)
とかMB
(メガバイト)
、
TB
(テラバイト)
などといった
単位と数字で表します。
教えてくれた人
長崎市科学館 業務グループ 岩倉範壽さん
10進法
2進法
0 = 0
1 = 1
2 = 10
3 = 11
4 = 100
5 = 101
6 = 110
7 = 111
8 = 1000
9 = 1001
10 = 1010
11 = 1011
12 = 1100
13 = 1101
14 = 1110
15 = 1111
2進法…
0と1の2種類で表して計算する方法
※2進法では
「2」
になると1ケタ繰り上がります。
( )
の数字が2進法の数です。
0
(0)
、
1
(1)
、
2
(10)
、
3
{10+1=
(11)
}
、
4
{11+1=12、
繰り上がって20、
さらに繰り上がって
(100)
}
、
5
{100+1=
(101)}、
6
{101+1=102、繰り上がって
(110)
}…となります。
と呼んでいます。実際には0と1を、
8個
コンピューターの世界では、
0か1かの1ケタを1ビット
(b
i
t)
(8ケタ)、
16個(16ケタ)、
32個(32ケタ)
といった具合に都合のいい長さにまとめて使っています。
そ
して8ビット
(8ケタ)
で1バイトという単位になります。
通常、
パソコンで扱うファイルの大きさもバイトで表されています。
とはいっても、普通はもっと大きな
KBとかMBといった単位になっています。
→KB
(キロバイト)→MB
(メガバイト)→GB
(ギガバイト)→TB
(テラバイト)
1000倍
ビット…
2進数の1桁
(0と1)
をビットと呼び、
データを扱う時の最小単
位になります。
このビット数を増やせば、扱える数(データ)
を増
やすことができます。
つまり、
16ビットのコンピューターより、
32
ビットの方がたくさんの情報量を扱えることになります。
ハード
ディスクなどの容量(大きさ)
で、
○○KBとか△△TB等と書い
てある数字は、
大きいほどたくさん記録できることになります。
1000倍
1000倍
ビットを1つの部屋と考え、
そこには0か1しか入れないとしま
す。
すると、
1ビットでは、
部屋が1つですので、
0か1の2通りしか
表現できません。
2ビットでは、
部屋は2つですので、
00、
01、
10、
11の4通りになります。
8ビットでは、
8つ部屋があることになりま
すので、
00000000から11111111まで、
256通りになります。
32ビッ
トなら、
なんと約43億通りの数が扱えることになります。 1ビット
2ビット
3ビット
8ビット
0または1
0または1 0または1
0または1 0または1 0または1
1バイト
「なぜだろう? どうしてだろう?という思いを
大切にしてください。
そして、
すぐに調べてみ
ましょう。
何か発見があると思います」
所 長崎市油木町7−2 ☎ 095・842・0505 開 9時半∼17時