LV7型車 - いすゞ自動車

大型観光バス
いすゞ・スーパークルーザー/ガーラ(LV7型車)
ショックアブソーバーの確実な点検について
ショックアブソーバーの取り付け部は、3 か月/12 か月ごとの定期点検部位になっております。適切
な時期に確実な点検を実施していただきますようお願い致します。
いすゞ・スーパークルーザー/ガーラ(LV7型車)のショックアブソーバーについては、上部取
り付け部の外観や取り付けの状態について確認し、異常が認められた場合には、ショックアブソーバー
を取り外して点検を行っていただくようお願い致します。
■内容
・ショックアブソーバーの外観状態、取り付け状態を点検します。
・場合によりショックアブソーバーを取り外し、上部スタッドボルト部の状態を点検します。
■構造
・年式やサスペンションの仕様によりショックアブソーバーが異なります。
・ショックアブソーバーには電子制御サスペンション仕様の減衰力可変タイプと固定タイプがあります。
また、減衰力可変タイプには 2 種類あり、アクチュエータの位置が年式により異なります。
前輪
車両前方
ショックアブソーバー
後輪
ショックアブソーバー
ショックアブソーバー
車両前方
●ショックアブソーバー上側取り付け部の比較
00.5-02.5 年式 減衰力可変タイプ(カラー有)
92.0-02.5 年式 減衰力固定タイプ(カラー無)
95.5-97.0 年式減衰力可変タイプ
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■点検要領
1.ショックアブソーバー外観状態の点検
・ショックアブソーバーに腐食や錆汁が無いか点検します。
フロント右側 ショックアブソーバー点検作業例
外筒に腐食や錆汁が
あれば取り外して点検
2.ショックアブソーバー取り付け状態の点検
・ショックアブソーバーを手で車両の前後左右上下方向に揺すり、上側取り付け部のスタッドボル
トに折損がないか点検します。
フロント右側 ショックアブソーバー点検作業例
折損があれば交換
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■点検要領
3.ショックアブソーバーの上側取り付け部の点検
・ショックアブソーバー上側ブラケット部を清掃し、錆の状態を点検します。
・ブッシュの表面に亀裂(ひび割れ・しわ)が無いか確認します。
フロント右側 ショックアブソーバー点検作業例
・ブッシュ下側ワッシャの全周に錆がある場合
・ブッシュに亀裂がある場合
ワッシャに錆が無く
ショックアブソーバーの取り外し不要
→ショックアブソーバーの取り外し
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■点検要領
4.ショックアブソーバー上側取り付け部の分解
・フロント部はベローズを取り外すと作業スペースが拡大し、作業がし易くなります。
ボディー側ジャッキポイントにリジットラックを掛け、フロントアクスルを浮かします。
フロントベローズ下側取り付けボルトを取り外し、フロントベローズを取り外します。
・ショックアブソーバー上側取り付け部を分解します。
車両前方
フロント右側 ショックアブソーバー取り外し作業例
ベローズ下側取付けボルトの取り外し
ベローズの取り外し
ショックアブソーバー上側取り付け部の分解
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■点検要領
5.ショックアブソーバーの点検
1)92.0-02.5 年式減衰力固定タイプ & 95.5-97.0 年式減衰力可変タイプ・・・<カラーが無い仕様>
・ショックアブソーバーの上側をブラケットから抜きます。
・ワッシャとブッシュを取り外します。
・スタッドボルト部にブラシをかけ、錆を落とします。
・スタッドボルト部にスケールを当て、ネジ未加工部の中央付近に隙間が無いか点検します。
・隙間がある(腐食や減肉により細くなっている)場合には、ショックアブソーバーを交換します。
スタッドボルトのネジ
未加工部の中央付近に
隙間が無いか点検
(細くなっていないか点検)
スタッドボルト部が腐食により
径寸法が減少→交換要
2)00.5-02.5 年式減衰力可変タイプ・・・<カラーが付いている仕様>
・ショックアブソーバーの上側をブラケットから抜きます。
・ワッシャとブッシュを取り外します。
・カラーにブラシをかけ、錆を落とします。
・カラーにスケールを当て、中央付近に隙間が無いか点検します。
・隙間がある(腐食や減肉により細くなっている)場合には、カラーを取り外し、交換します。
・スタッドボルト部にスケールを当て、ネジ未加工部の中央付近に隙間が無いか点検します。
・隙間がある(腐食や減肉により細くなっている)場合には、ショックアブソーバーを交換します。
カラーが腐食や減肉によ
り細くなっている場合は
カラーを取り外してスタッド
ボルト部を点検
スタッドボルトのネジ未加工部
の中央付近に隙間が無いか点
検(細くなっていないか点検)
カラーの中央付近の
隙間が無いか点検
(細くなっていないか点検)
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■点検要領
3)全ショックアブソーバータイプ共通
・ショックアブソーバーを取り付ける前に、上側取り付けブラケットを点検し、取り付け面に腐
食等が認められる場合は、錆を除去して清掃・乾燥・脱脂後、防錆塗装を行います。
取り付けブラケット上面
取り付けブラケット裏面
(参考)ショックアブソーバーのスタッドボルト部の寸法
年式
タイプ
スタッドボルト外径
正規寸法(参考)
20mm
92.0-02.5
減衰力固定タイプ
※92.0 年式リヤサスペンション
ナロー仕様(上部のダブルナッ
トの二面幅 21mm ):16mm
略図
ダブルナット
下側のブッシュの
下にワッシャ無
頭部に
アクチュエータ付
95.5-97.0
00.5-02.5
減衰力可変タイプ
減衰力可変タイプ
20mm
カラーの外径
:20mm
スタッドボルト外径:16mm
スタットボルト部に
カラー付
*ご不明な点は、最寄りのいすゞ自動車販売会社までご相談ください。
以上
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大森ベルポートA館
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http://www.isuzu.co.jp
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