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No.47
2012/6/1
1 Minute News
小嶋税務会計事務所
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中古車を購入するとなぜ節税になるのか?
Q
当期は売上が好調で、かなりの利益が出そうな状態のため、思い切って社用車を購入しようと思ってい
ます。節税の観点からは中古車を購入した方がお得だと聞きましたが、これはどういうことでしょうか?
新車と中古車では税務上の取り扱いが異なるのでしょうか?
解説
車を購入した場合、購入した年に一度に費用化することはできず、原則、耐用年数 6 年にわ
たって少しずつ費用化します。
(これを減価償却といいます。)ただし、新車が 6 年で費用化
されるのに対し、中古車の耐用年数は一定の計算式を用いて算出します。
1. 中古車の耐用年数
中古車の耐用年数は下記の計算式で計算します。
中古資産の耐用年数=(法定耐用年数―経過年数)+経過年数×20%
※計算結果に端数が出た時は切り捨てをします。ただし、2 年未満となった場合は
2 年が耐用年数となります。
2. 経過年数3年10ヶ月以上の中古車を購入した場合
上記の計算式で耐用年数を計算すると、
耐用年数=(6 年−3 年 10 ヶ月)+3 年 10 ヶ月×20%=2.9333…年→2 年
耐用年数 2 年の定率法の償却率は、100%なので、実質的に 1 年で償却が可能となります。
3. 新車と中古車を購入した場合の比較例
具体例
購入金額
:500万円
購入した月 :期首から6ヵ月経過時点
中古車を購入した時点での経過年数:3年10ヶ月
新車
中古車
税額への影響(35%と仮定)
1年目の償却費
1,042,500 円
2,500,000 円
約 51 万円の減税
2年目の償却費
1,650,277 円
2,499,999 円
約 30 万円の減税
3年目の償却費
962,111 円
なし
約 30 万円の増税
4. 留意点
最初の 2 年は節税になるとはいえ、結果的には課税を将来に繰延しているだけであり、また、
簿価が 1 円になった後売却すると多大な売却益が出ますので、タイミングが重要となります。
要するに…
節税の手法として中古の外車を購入するのはよくある手法です。ただ、単純に税金が安くなる
わけではなく、基本的には課税を将来に繰延しているだけなので、本業が好調で利益が出ている
ときに中古車を購入して全体の税額を下げ、法人が赤字になったときに、その中古車を売却して
その売却益と法人の赤字を相殺するのが、上手な節税のやり方です。
小嶋税務会計事務所