どうぶつ 賠償責任事故通信 ワンちゃんの気持ち特集

どうぶつ 賠償責任事故通信
ワンちゃんの気持ち特集
「どうぶつ 賠償責任事故通信」は、ペット賠償責任特約を付帯されている方にお送りしております。
本号では、これまでに弊社で受付けた賠償責任事故をワンちゃんの視点からご紹介いたします。
なお、本号中の事故はあくまで典型例としてご紹介しております。
ご先祖様はオオカミです。
警戒心発揮 !!
〈事故例①〉
事故概要
損害賠償
玄関に宅配業者の配達員が来た際、飼い主さまより
先に玄関へ飛び出していき、いきなり足に咬みつく。
ケガの治療費と休業損害の賠償請求を受けた。
家族を守ろうと思ったの…。
突然現れた人に驚き、ご家族想いのワンちゃんがご家族やナワバリを守る
ために咬みついてしまう事故が発生しています。
同様の理由で、普段ご自宅のお庭で過ごしているワンちゃんが敷地内に
入ってきた方に咬みついてしまうケースもあります。
ワンちゃんにしてみれば大事なご家族やお家を守ろうとしての行動です
が、重大な結果を招きかねません。
予防ポイント
玄関やお部屋の出口に柵を設けたり、ご自宅の敷地内
でも係留リードを短くしたりしましょう。
〈事故例②〉
事故概要
撫でようとした手に咬みつく。
損害賠償
治療費、病院までの交通費、慰謝料を支払うことになった。
だって怖かったんだもん…。
ワンちゃんからすると撫でようとする手が愛情表現なのか、自分に危害を
加えようとしているのか判断がつきません。
自分の上に急に現れた見知らぬ人の手は、ワンちゃんにとっては恐怖です。
またこのようなケースでは、損害賠償における公平な責任の分担という
観点から、自ら手を出した被害者の過失による過失相殺(賠償額の減額)
となる可能性もあります。
予防ポイント
ご家族以外の方がワンちゃんを安易に触らないよう、
お断りすることも飼い主さまの役目です。
興味深々♪
新しいオモチャ!?
♪
〈事故例③〉
コタツの上にあった、お客様の最新スマートフォンを
事故概要
かじり、破損させた。
損害賠償
修理不能のため、弁償を求められた。
初めて見るものだったから、
つい…。
人が普段使用しているメガネや携帯電話をくわえて持って行ったり、
かじったりすることは、人が身につけているものにワンちゃんが非常に
興味を持っている証拠です。
一般的に、ワンちゃんの精神年齢は 2 歳児くらいだと言われています。
小さいお子様を持つご両親ならば、口に入れて危険なものや貴重品は
お子様の手の届かないところに置くはずです。
ほんの少しの注意で、誤飲による事故も防ぐことができます。
予防ポイント
お客様のものは、ワンちゃんが届かないところに置く
ようにしましょう。
カウンセラーからのアドバイス
ワンちゃんにとって、自分を守るための武器は鋭い牙です。ワンちゃんの歯には相手を殺傷
するほどの力があります。
この武器を使わなくても良い状態を作るためには、人への全幅の信頼、人に守られていることへの
安心感が不可欠です。
「飼い主さまの指示=安心」という、望ましい状態を作る「あらかじめの一工夫」を
しましょう。
例えば、お散歩時に他のワンちゃん連れとすれ違うときには「オスワリ」をさせて落ち着かせ、上手く
すれ違うことができたら褒めてあげること、ご褒美としてフードを一粒与えるのも良い方法です。
アニコム損保 ドッグライフカウンセラー
一級愛玩動物飼養管理士 三留
アニコム損保は今後も飼い主さまの安心な暮らし作りを応援してまいります。
繰り返し事故を発生させてしまった場合、ペット損害賠償責任特約の継続契約をお引受できない場合がありますのでご了承ください。
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y.higuchi
c miho.kuriyama
LK439-1602-06