2014年03月号

Vol. 122 2014年3月号
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□ トピック □
啓蟄前に防虫・防鼠対策を
今年の啓蟄(けいちつ)は3月6日ですね。啓蟄の頃から、気温が上がり冬眠していた虫や動物が動き出
す時期といわれています。実際は種類にも依りますが、多くの生きものは平均気温が10度くらいになると活
動し始めるので啓蟄よりも後の時期になることが多いようです。
こういった虫が動き出す前に、前年度の防虫・防鼠対策をおさらいしておく
ことが大切になってきます。壁の隅周りにゴミや埃は落ちていませんか?水
周りや湿気の多い場所でカビが発生してませんか?排水溝や排水枡に有
機物がたまっていませんか?ドアやシートシャッターの下部、側面に隙間が
生じていませんか?、、、など。
少しずつでもいいので気になった箇所を改善し、事前に対策をしておくこと
で、よりよい環境づくりを目指していきましょう。
□ お知らせ □
防虫・防鼠管理サポートシステム
食品、医薬品、化粧品等の工場にとって製品の安心を脅かす虫やネズミの防除管理は必須であるといえ
ます。 弊社ではこのように専門的な知識が必要となる有害生物を科学的に分析し、清潔な環境の維持管
理と異物混入の予防を行っていく防虫・防鼠管理サポートシステムを行っています。システムの流れとして
は下記の図のようになっています。このシステムの利点としては①管理基準値を細分化することで、異常箇
所の絞り込みができる、②トラップ解析を即座に実施し、データ化することができる、③即座の報告・協議会
を通じて各部門(製造・品質・工務・専門業者など)間の情報を共有し、組織的かつ客観的な対策の実施を
サポートできることが挙げられます。
弊社では様々な現場での経験から防虫・防鼠サポートシステムを構築し、実践しておりますので、お困り
のことがありましたらご相談ください。
システムの流れ
粘着トラップ捕虫状況表
調査期間: 2005年12月27日 ~
1階
C
1
C
2
C
S
S
S
C
S
S
S
3
4
5
6
7
8
9
0
0
0
0
0
0
0
S
10
11
S
S
12
13
0
S
S
14
15
B
16
中2階平面
図
0
0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 -第1工場
0.0 0.0 0.0 0.0
1
24
効果の検証
抜本的対策
緊急対策
基準値
3.0 3.0 3.0 0.5 0.5 0.5 3.0 0.5 0.5 0.5 0.5 0.5 0.5 0.5 0.5 1.0 69
捕虫数/週
0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.3 0.0 -
製
32
3
72
1
基準値
捕虫数/週
ゴミムシ
歩 アリ
行
その他
侵
入 基準値
捕虫数/週
合 計
捕虫数/週
4
1
1
172
受
資
入
材
口
64
2
1
6 35
包装室
11
製造室
4
43
製造室
56
3.0 3.0 3.0 0.5 0.5 0.5 3.0 0.5 0.5 0.5 0.5 0.5 0.5 0.5 0.5 1.0
16 63
1階平面図
2.2 1.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.6 0.0 0.0 0.6 0.3 0.0
トイレ
9
42
51
製造室
62
75 厨房
76
13
室
5
保
原
管
料
室
製造室
受
原
入
料
口
41 3
52
14 2
104 18
103
102
108
107
包装室
包装室
101
105
106
109
19
包装室
原料置場
53
トイレ
25
25保6
4 管原
料
製造室
55
製造室
60
27
製造室
54
61
包装室
1
40
7
製造室
10
包装室
5912
5
38
倉庫
57
28
39
製造室
44
50
24
製造室
30
37
製造室
49
包装室
21 9
23 製造室
保管室
21
26
29
製造室
36
46 45
包装室
48
58
空調
73 機械室
65
ショウジョウバエ
2
製造室
包装室
0.0 0.0 0.0 造0.3管
70
室 庫
製造室
22
製造室
20
19 保管室
31
17
保
22 11
18
製造室
包装室
2階平面図
10
製造室
13
16
3
15 33
67
71
ゴ チャバネゴキブリ
34
倉庫
ターミナル
キ クロゴキブリ
66
ブ
2.0 2.0 2.0 0.5 0.5 0.5 2.0 0.5 0.5 0.5 0.5 0.5 0.5 0.5 0.5 包装室
1.0
リ 基準値
74
47
類 捕虫数/週
0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
飛 クロカ等コバエ
来
侵 大型ハエ
入 その他
12
23
包装室
15
工務課
製造室
68
7
製造室
20
14
1
タバコシバンムシ
内 シミ
部 コナチャタテ
発
生 その他
ユスリカ
8
3.0 3.0 3.0 0.5 0.5 0.5 3.0 0.5 0.5 0.5 0.5 0.5 0.5 0.5 0.5 1.0
クモ類
報告・
協 議会
問題箇所の目視点検
トラップ解析
調査トラップ回収
調査トラップ配置
解析結果のデータ化
虫名\トラップ№
( 22 日間)
2006年1月18日
地 区
ゾーニング
排 チョウバエ
水
基準値
発
生 捕虫数/週
食堂
8
1
冷
蔵
庫
第2工場
玄関
2.0 2.0 2.0 0.5 0.5 0.5 2.0 0.5 0.5 0.5 0.5 0.5 0.5 0.5 0.5 1.0
0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 -
7
3
0
0
0
0
0
0
0
3
0 欠
2.2 1.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 1.0 0.0 -
0.3
室平均(捕虫数/週) 地区平均(捕虫数/週)
0.4
0.0 0.0 0.0 0.0
0
2
1
1
0.0 0.6 0.3 0.3
-
調査報告書
□ 豆知識 □
謎の多い深海生物
5年と43日という長期間の間、絶食を続けていた深海生物についてご存知でしょうか?この深海生物は、
鳥羽水族館(三重県鳥羽市)で飼育されていた、『NO.1』と名付けられたダイオウグソクムシのことです。先
月14日のバレンタインデーの日に死亡が確認され、追悼番組も放送されました。NO.1は鳥羽水族館に入館
後、時折ごく少量の餌を食べてはいましたが、2009年1月2日に約50gのアジを1匹丸ごと食べて以来絶食を
続けてきました。NO.1は死亡が確認された後すぐ、死亡原因追究のために、解剖されましたが、胃の中は
空で内容物を確認できませんでした。体に目立った傷などもなく、今のところ死因は不明とされています。こ
のNO.1は今後、鳥羽水族館で冷凍保存されるようです。
ダイオウグソクムシは等脚類(ダンゴムシの仲間)では世界最大、節足動物の複眼(約
3500個の個眼から成る)では最大級です。深海底の動物の死骸を餌とすることから『深海の
掃除屋』と呼ばれています。謎が多い深海生物の一種で、現在研究が進められています。
このように世界には謎の多い深海生物がたくさん生息していますので、調べてみるとおも
ダイオウグソクムシ
しろい情報が手に入るかもしれませんね。