第10回全広連鈴木三郎助地域キャンペーン大賞

(全広連 16-01)
平成 28 年4月8日
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記者各位
第10回「全広連鈴木三郎助地域キャンペーン大賞」に
河北新報社「今できることプロジェクト」
第 10 回「全広連鈴木三郎助地域キャンペーン大賞」が、3月 29 日に開かれた同賞選考
委員会にて、「今できることプロジェクト」を実施した㈱河北新報社に贈賞されることが
決まった。また、「全広連鈴木三郎助地域キャンペーン大賞」選考委員会特別賞を、被爆
70 年プロジェクト「THE 70th PEACE ACT HIROSHIMA」を実施した㈱中国新聞社へ贈賞す
ることを合わせて決定した。両賞は全日本広告連盟(全広連)加盟 10 広告協会 15 作品の
応募の中から選出されたもの。
両賞は、4月 22 日に開催される全広連の平成 28 年度第1回理事会にて承認され、5月
18 日の第 64 回全日本広告連盟仙台大会式典の席上、贈賞される。贈賞理由は以下の通り。
第10回「全広連鈴木三郎助地域キャンペーン大賞」
■タイトル/「今できることプロジェクト」
表彰/㈱河北新報社 実施/㈱河北新報社 応募/仙台広告協会
「今できることプロジェクト」は、被災地で進みつつあった東日本大震災の風評風化に
対して、河北新報社が読者、賛同企業と共に今何ができるかを考え、実践的な活動を通し
て復興につなげるプロジェクトとして 2012 年 10 月よりスタート。現在まで毎年 50 社超
の賛同企業、多数の自治体・大学等と連携しながら、
“広告の力"で主導する全社一丸のプ
ロジェクトになっている。
「被災地復興支援バスツアー」では観光型支援、情報発信型支援、ボランティア型支援
など、その時々の地域のニーズに沿ったテーマで計 16 回実施。
「仙台市立中野小学校閉校
メモリアルイベント」では、震災を理由に 2016 年 3 月で閉校した中野小学校の全校生徒
40 名と、プロジェクトの趣旨に賛同したアーティスト May J.さんと一緒に合唱や中野小
太鼓の演奏などを行い、多くの卒業生、地元住民らが参加した。「将来の仕事体験イベン
ト」では、復興を担う地元の子どもたちに被災地で将来の夢をもってもらうため、賛同企
業による「社会科学習」、「仕事体験ワークショップ」を 2013 年から年 l 回実施した。ま
た、震災後、人口流出が続く女川町の交流人口を増やすため「女川ポスター展」を実施。
仙台を中心に全国のクリエーターがボランティアで地元の 42 店舗 210 枚のポスターを制
作した。ポスター展前日には、朝刊連続 5 頁の新聞広告を展開し積極的に情報を発信。観
光客も増加し、仮設商店街を中心に大きな経済効果が生まれた。全国にも支援の輸が広が
り各地でポスター展を開催。新聞紙面がツイッターなどネットメディアで拡散され、さら
に様々なメディアでも取り上げられるなど、
“広告の力"が街の復興につながることを実証
した。
被災者、支援に参加する生活者、賛同企業・自治体が一体となり、地域に根付いた媒体
である新聞社をプラットホームにして、強い使命感のもと継続的に復興支援を実行してい
る点が高く評価された。
第10回「全広連鈴木三郎助地域キャンペーン大賞」選考委員会特別賞
■タイトル/被爆70年プロジェクト「THE 70th PEACE ACT HIROSHIMA」
表彰/㈱中国新聞社 実施/㈱中国新聞社 応募/広島広告協会
被爆 70 年プロジェクト「THE70th PEACE ACT HIROSHIMA」は、「ヒロシマから、世界を
巻き込む平和のムーブメントを起こしたい」という思いのもと、中国新聞社の被爆 70 年
プロジェクトとして 2014 年夏から展開。原爆投下から 70 年の節目となる 2015 年 8 月 6
日までの約 1 年間にわたり、国内外から平和メッセージを募り、世界に届けた。
世界の平和活動をリードするオノ・ヨーコさんを広島に迎え、2014 年 7 月に「平和を
想う会」を開催。8 月 6 日付中国新聞朝刊で、オノ・ヨーコさんが「一人ひとりの声を、
大きな力に。あなたの思い、聴かせてください」と呼び掛け、メッセージ募集をスター卜
した。また、運動の輸を世界中に広げるべく、2015 年 2 月 17 日付の The New York Times
に平和メッセージの募集広告を掲載した。2015 年 5 月の平和と花の祭典「ひろしまフラ
ワーフェスティバル」では、「ピース・アクト・ヒロシマ音楽祭」を開催し、加藤登紀子
さんら多数のアーティストが集結。爆心地近くの特設会場からメッセージを発信した。8
月 6 日、広島東洋カープ公式戦では、タブロイド紙の特別版「PEACE CARP TIMES」を 58
の協賛広告主・団体を得て 3 万部発行し、平和への取り組みや選手の平和への思いを共有
した。
メッセージは最終的に世界 60 カ国・地域から 15,733 通集まり、広島市を通じて平和首
長会議加盟都市(世界 161 カ国・地域 6,857 都市)に届けられた。プロジェクト協賛金の一
部はヒロシマ平和創造基金に寄託された。
原爆の災禍を乗り越え、一貫して世界平和を希求してきた新聞社の広告力を活用した
様々な取り組みを通じて、普遍的なテーマを広島から世界に向けて発信した活動が高く評
価された。
【全広連鈴木三郎助地域キャンペーン大賞(旧称:全広連鈴木三郎助大賞)とは】
全広連三代目理事長・鈴木三郎助氏からの寄付金を基に平成19年度より実施している全
広連顕彰。地域の活性化に貢献した優れた広告キャンペーンを顕彰することにより、フォ
ロワーを生み出し、各地の地域活性化に貢献する広告キャンペーンが多数生まれることを
目的に、全国各地で展開されたさまざまなキャンペーン活動の中から最も優れたものを顕
彰している。また、広告活動の中でその業績ならびに活動を特に認めた場合は、「選考委
員会特別賞」を贈呈する。第10回(平成28年)より、贈賞の趣旨を明確にするため「全広
連鈴木三郎助大賞」から「全広連鈴木三郎助地域キャンペーン大賞」へ改称。
※当リリースに関する問い合わせは全日本広告連盟(03-3569-3566)まで。