1. - 神奈川県立歴史博物館

当館の活動概況(平成20年度)
1. 特別展等の開催
··················································· 1
(1) 特別展
①「横浜・東京‐明治の輸出陶磁器‐」
②「五姓田のすべて‐近代絵画への架け橋‐」
③「戦国大名北条氏とその文書‐文書が教えてくれるさまざまなこと‐」
④「アジアとヨーロッパの肖像」
(2) コレクション展
①「郷土人形の美‐須加原コレクション‐」
②「中世の板碑‐館蔵コレクションを中心に‐」
2. 教育普及・学習支援
·············································· 4
・講座、講演会、展示解説、ミュージアムトーク
・子ども・青少年向け教育普及事業、学校連携事業
・博物館実習生の受け入れ、ボランティアによる活動
・ミュージアムライブラリー、普及刊行物
3. 調査・研究活動
··················································· 9
(1) 当館研究事業
(2) 日本学術振興会科学研究費
(3) 研究活動
4. 資料収集・整理・保管
ア.購入
5. 管理運営
イ.寄贈
················································· 13
ウ.修理
エ.貸出
オ.その他の関係資料
························································· 16
(1) 入館者状況
(2) 広報
(3) 施設の概要
(4) 組織
(5) 歳入、歳出
1.
特別展等の開催
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当館の常設展示は、
「文化の交流と変容」を基本テーマとし、時代ごとに5つに分けて展示している。
1.さがみの古代に生きた人びと 2.都市鎌倉と中世びと 3.近世の街道と庶民文化
4.横浜開港と近代化 5.現代の神奈川と伝統文化
また、特定のテーマで企画した特別展を年4回程度、当館が収集した様々なコレクションを展示する
コレクション展を年 2 回程度開催している。平成20年度の開催実績は以下のとおり。
(1) 特別展
①「横浜・東京‐明治の輸出陶磁器‐」
平成20年4月26日(土)∼6月22日(日)
主 催
当館
出品資料件数 160件
入場者数
18,680名
担 当
学芸員 佐々木 登美子
概
要
明治政府は、日本の工芸品が欧米の博覧会などで注目を浴び、思わぬ人気を博したことから、日本の
高い文化と技術をアピールする輸出品目として重要視し、質の高い工芸品の生産を振興し、その指導に
つとめた。そのため、各地の職人達が、東京、そして海外への玄関口である横浜へ集まるという状況が
生まれ、横浜の中心地には、
「井村彦次郎商店」をはじめとし、陶磁器の絵付けをする工場が建ち並んで
いた。瀬戸や伊万里から素地を運び、横浜で外国人の嗜好に合うような絵付けを施して輸出するという
生産スタイルができあがり、陶画工も一時は数百人が活動を行っていた。それらの絵付けは大胆なデザ
インながら極めて精緻な筆使いが見られることが大きな特徴である。
本展覧会は、真葛焼収集家・研究者として知られる市内在住の個人所蔵のコレクションから出品いた
だき、横浜の諸窯とあわせ、作家の往来のあった東京の諸窯の作品も展示した。また、真葛焼の作品も、
初期の優品を展示した。
② 「五姓田のすべて‐近代絵画への架け橋‐」
平成20年8月9日(土)∼8月31日(日)前期
平成20年9月6日(土)∼9月28日(日)後期
(平成20年10月7日(火)∼11月9日(日)
、岡山県立美術館へ巡回)
主 催
当館・岡山県立美術館
協 力
財団法人ポーラ美術振興財団・東京藝術大学大学美術館
助 成
財団法人地域創造
出品作品件数 210件
入場者数
8,961名
担 当
学芸員 角田 拓朗
概 要
本特別展は、開港期横浜に発し幕末明治期に活躍した絵師集団・五姓田派の活動を具体化することを
目的とした。五姓田とは、その祖である初代芳柳が計五つもの姓を名乗ったことがきっかけとなり生まれ
た名字であり、彼の息子義松は、幕末に来日した英国人報道画家チャールズ・ワーグマンに入門し本格的
な西洋絵画技術を学び、明治前半期、最も西洋絵画技術に習熟した画家として名声を得、彼を中心とした
一派は最盛期を迎えた。しかし、その栄光は次世代の台頭により陰をひそめることとなり、彼らの営みは
詳しく伝えられてこなかった。
本特別展は、始祖である初代芳柳をはじめ、義松、渡辺幽香、山本芳翠ら有名無名の弟子たちの作品、
初公開作品も含め約400 点を集めて、彼らの全容を初めて明らかにした。特筆すべきは、油彩画や水彩画
だけではなく絹絵や素描など従来注目を浴びなかった材質・技法への着目を促し、また美術教育に果たし
た彼らの功績をも具体化した点である。また、弟子たちの中で出身者の多い岡山県内所蔵作品の発掘にも
つとめ、同県立美術館でも同展を開催した。
1
③「戦国大名北条氏とその文書‐文書が教えてくれるさまざまなこと‐」
平成20年10月18日(土)∼平成20年11月24日(月)
主 催
当館
出品資料件数 80件
入場者数
8,211名
担 当
企画普及課長・専門学芸員 鳥居 和郎
概
要
戦国大名北条氏は小田原を本拠とし、印判状制度の確立、税制の改革など、様々な先進的な行政制度
の確立を行い、その成長の様子は「戦国大名の典型」とも称される。当館は、これまで北条氏関係の文
書の収集に努め、現在、北条家文書、本光寺文書、円覚寺帰源院文書、桜井文書など、歴史的価値の高
い約80 通を所蔵するに至った。
北条氏の文書といえば、永正 15 年(1518)より用いられた「虎の朱印」が知られ、これは戦国大名
による印判状制度の創始ともいえる存在である。以後、北条氏は複数の公印や私印を用い、これまでの
花押を据えた文書とともに領国支配を行った。
展示は当館の所蔵する北条氏関係文書を中心にしながら、外部より絵画、工芸などの関連資料を加え
て、戦国時代の文書の世界と文書が伝える様々な情報を分かりやすく紹介した。
④ 「アジアとヨーロッパの肖像 SELF and OTHER: Portraits from Asia and Europe」
平成21年2月7日(土)∼3月29日(日)
主 催
当館、国立民族学博物館、朝日新聞社、アジア・ヨーロッパ財団、文化庁
特別協力 大英博物館
協 力
日本航空、日本通運、横浜美術館(横浜市芸術文化振興財団)
協 賛
日本写真印刷
助 成
国際交流基金
出品点数
101点
入場者数 9,127名
担 当
主任学芸員 嶋村 元宏
概 要
本展は、アジアとヨーロッパの人々が、自らをどのようにとらえ、お互いをどのように受け入れてきた
のか。そのうつりかわりを、広い意味での「肖像」つまり肖像画や彫刻、生活用具、写真など、人体表現
をともなうさまざまな造形のなかにたどろうとしたものである。
また、この展覧会は、アジアとヨーロッパの、博物館、美術館が共同でつくりあげた国際巡回展であり、
神奈川会場では、当館と神奈川県立近代美術館葉山において、同一内容で同一期間に開催するという画期
的な形式で開催された。
(2)コレクション展
①「郷土人形の美‐須加原コレクション‐」
平成20年7月5日(土)∼7月27日(日)
担当:専門学芸員 寺嵜 弘康
素朴な中にも味わいの深い土人形。当館が有する須加原コレクションは郷土人形コレクションとして全国
的に知られている。4回目となる今回は、相良人形、堤人形、花巻人形などの土人形の優品およそ40点を陳
列し、庶民の祈りの形、その素朴な美しさにふれていただいた。
②「中世の板碑‐館蔵コレクションを中心に‐」
平成20年12月6日(土)∼平成21年1月18日(日)
担当:主任学芸員 古川 元也
亡き人への追善や生前の積善・逆修として造立された板碑。主に石で作られたこの供養塔は14世紀の中
頃に急速にひろまり、中世(およそ13∼16世紀)を通じて全国各地にみられるようになった。なかでも、
武蔵型の板碑は板石塔婆、青石塔婆等とも呼ばれ、旧武蔵国(東京都・埼玉県・神奈川県の一部)にみられ
2
る特徴的な板碑である。本展では、この武蔵型板碑を、館蔵コレクションを中心に横浜市教育委員会の協力
も得て展示し、板碑にまつわる様々な問題点について提起した。
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3
2.教育普及・学習支援
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県民の学習ニーズに応えるべく学習の機会を提供し、博物館で行われる講座・講演会・各種行事などへの参加
を通して、神奈川の歴史・文化や文化財についての知識・関心を深めることを目的として実施した。
ア
講座
県民の知識の普及をはかるために県博講座をはじめとして次のような講座を実施した。
(1) 県博セミナー
生涯学習文化財課主管の県立機関活用講座として実施した連続講座。有料(5,000 円)14:00∼16:00
[テーマ] 「かながわの近代化遺産」
[内 容] 近年、歴史的文化財として保護・活用する動きが高まりつつある近代化遺産について、県内各地の
諸施設を、単に産業施設のみでなく、住宅・軍事施設などを含めて紹介し、施設の魅力とともに、その裏に
ある神奈川の近代化の歴史を明らかにする。
① 平成 20 年 9 月 6 日(土) (受講者 20 名)
「西洋館の楽しみ方」 写真家 増田 彰久 氏
②
〃
9 月 13 日(土) (同 21 名)
「産業都市・川崎の誕生―工場進出の光と影」 川崎市民ミュージアム 学芸員 望月 一樹 氏
③
〃
9 月 20 日(土) (同 19 名)
「地中に眠る横浜の記憶」 横浜都市発展記念館 主任調査研究員 青木 祐介 氏
④
〃
9 月 27 日(土) (同 20 名)
「近代大磯の創成―海水浴場と別荘地の消長―」 大磯町郷土資料館 学芸員 佐川 和裕 氏
⑤
〃
10 月 4 日(土) (同 22 名)
「現地見学会 横須賀・猿島砲台をめぐる」 横須賀市教育委員会 野内 秀明 氏
(2) 県博講座
当館の学芸員による講座。無料。14:00∼16:00
[テーマ]「箱根・小田原の歴史と美術」
[内 容]県西南部の中心的地域として発展してきた箱根・小田原地域について、その歴史と文化に関する総
合的な理解を深めてもらうとともに、小田原城を中心とした現地見学会も行った。
① 平成 20 年 11 月 1 日(土)
(受講者 55 名)
「小田原合戦前後の政治的状況と北条氏―西国大名との関係を視点として―」
企画普及課長 鳥居 和郎
②
〃
11 月 8 日(土)
(同 52 名)
「朝鮮通信使の通行と西相模」 主任研究員 古宮 雅明
③
〃
11 月 15 日(土)
(同 48 名)
「箱根・小田原の仏像彫刻」 学芸部長 薄井 和男
④
〃
11 月 22 日(土)
(同 33 名)
「現地見学会 中世と近世の小田原城をめぐる」 小田原市教育委員会 大島 慎一 氏・佐々木 健策 氏
4
イ 特別展関連事業
(1) 記念講演会
特別展のテーマに沿った内容の講演会の実施。無料。14:00∼16:00
① 平成 20 年 5 月 24 日(土)
(受講者 67 名)
「明治時代の輸出陶磁器」 瀬戸市美術館 学芸員 服部 文孝 氏
②
〃
6 月 7 日(土)
(同 94 名)
「Made in Yokohama の陶磁器」 蒐集家 田邊 哲人 氏
③
〃
9 月 14 日(日)
(同 76 名)
「五姓田派の位置―江戸と明治のはざまで―」
独立行政法人国立文化財機構東京文化財研究所 山梨 絵美子 氏
④
〃
11 月 9 日(日)(同 65 名)
「東国戦国大名と印判状」 横浜国立大学 名誉教授 有光 友學 氏
⑤ 平成 21 年 2 月 15 日(日)(同 70 名)
「出会いの記憶、まなざしの交錯―「『アジアとヨーロッパの肖像』展から」
国立民族学博物館 教授 吉田 憲司 氏
⑥
〃
3 月 15 日(日)
(同 56 名)
「
《わたし》のなかの、もうひとつの《わたし》―近現代美術に見る文化的自己同一性の揺らぎ―」
神奈川県立近代美術館 企画課長 水沢 勉 氏
(2) 記念シンポジウム
平成 20 年8月30日(土)午後1時∼5時
「未知なる五姓田をめぐって」
(参加者 140 名)
主催:当館・岡山県立美術館・明治美術学会・横浜美術館
「五姓田派の全体像について」
当館学芸員 角田 拓朗
「明治の実用絵画 五姓田派の画家たち」
東京藝術大学大学美術館准教授 古田 亮 氏
「五姓田派のネットワーク 結節点としての渡辺文三郎・幽香夫妻(地縁、血縁、菩提寺)」
横浜美術館首席学芸員 猿渡 紀代子 氏
「美術/教育の展開と五姓田派」
岡山大学准教授 赤木 里香子 氏
(3) 記念ウォーク・ラリー
平成 20 年9月15日(月・祝)午後4時∼5時30分(参加者 6 名) 「描かれた場所の今昔」
ウ
学芸員による展示解説
特別展・コレクション展示の担当学芸員による展示解説。自由参加。
①特別展「横浜・東京―明治の輸出陶磁器―」 学芸員 佐々木 登美子
平成 20 年 5 月 4 日(日)
(参加者 45 名)
、5 月 25 日(日)(同 52 名)
、6 月 15 日(日)(同 62 名)
②コレクション展「須加原コレクション―郷土人形の美―」 専門学芸員 寺嵜 弘康
〃
7 月 12 日(日)
(同 30 名)
③特別展「五姓田のすべて―近代絵画への架け橋―」 学芸員 角田 拓朗
〃
8 月 17 日(日)
(同 40 名)
、9 月 21 日(日)
(同 58 名)
④特別展「戦国大名北条氏とその文書―文書が教えてくれるさまざまなこと―」企画普及課長 鳥居 和郎
5
〃
10 月 26 日(日)
(同 47 名)
、11 月 16 日(日)
(同 65 名)
⑤コレクション展「中世の板碑―館蔵コレクションを中心に―」主任学芸員 古川 元也
〃
12 月 14 日(日)
(同 35 名)
、平成 21 年 1 月 18 日(日)
(同 31 名)
⑥特別展「アジアとヨーロッパの肖像」主任学芸員 嶋村 元宏
平成 21 年 2 月 22 日(日)
(同 38 名)
、3 月 22 日(日)
(同 33 名)
エ
ミュージアムトーク
常設展示室内で行う展示資料の解説
①平成 20 年 4 月 6 日(日)
(参加者 31 名) 「ペリーの顔」主任学芸員 嶋村 元宏
②
オ
〃 10 月 5 日(日)
(同 42 名)
「仏像のはなし」学芸部長 薄井 和男
その他の行事
(1)横浜正金銀行本店本館建物公開
①平成 20 年 5 月 4 日(日)10:30∼(参加者 21 名)
、14:00∼(同 18 名)
② 〃
10 月 25 日(土)13:00∼(23 名) 学芸員 丹治 雄一、非常勤学芸員 林 みさき
(2)ミュージアム・コンサート 横浜開港150年記念「吹奏楽で辿る歴史の旅」
演奏団体 浦賀ウインドオ―ケストラ(26 名)
①平成 20 年 4 月 19 日(土) 会場 馬車道玄関(屋外)13:30∼ 参加者 180 名 15:00∼ 参加者 220 名
カ
②
〃
8 月 2 日(土) 会場 地下講堂 13:30∼ 参加者 43 名 15:00∼ 参加者 61 名
③
〃 11 月 29 日(土) 会場 地下講堂 13:30∼ 参加者 59 名 15:00∼ 参加者 62 名
子ども・青少年向け教育普及事業
(1) 学校五日制対応行事
○ミュージアム・クイズ
[内 容]常設展から出題するクイズシートを配布。自由参加。
[開催日] 毎週土・日・祝祭日
[参加者計]482 名
(2) 子ども・青少年向け行事
①博物館で遊ぼう!!2008
[内 容]子どもの日にちなんだ、常設展から問題を出題するクイズラリー。自由参加。
[開催日] 平成 20 年 5 月 3 日(土)∼5 月 6 日(火) [参加者計]511 名
②ミュージアム・クイズラリー・ヨコハマ 2008
[内 容]夏休み期間に近隣の博物館施設 16 館の共同で開催するクイズラリー。当館主催で連絡会を
作り実施。当館から出題されたクイズを解きに各館をまわるというもの。
[開催期間]平成 20 年 7 月 19 日(土)∼8 月 31 日(日) [参加者計]全体 4,672 名
③夏休み子ども博物館教室(対象者:小学4年生から中学生)
○「よこはまの街探検」 平成 20 年 7 月 25 日(金)
・7 月 30 日(水) [参加者計] 14 名
○「かながわの工場探検」 平成 20 年 8 月 6 日(水) 参加者 23 名
④子ども向けワークショップ「鉛筆をつくろう!」
(特別展「五姓田のすべて- 近代絵画への架け橋 -」関連事業)
平成 20 年 8 月24日(日) 参加者 22名 講師:日本鉛筆工業協同組合
6
キ
学校連携事業の状況
(1) 展示見学学習等、小中高等学校の当館利用状況
学校数
人数
4月
5 月 6 月 7 月 8 月 9 月 10 月 11 月 12 月 1 月 2 月 3 月 合計
45 153 159 15
5 17
51
41 18
15
34 25
578
773 4,297 1,985 379 120 830 2,706 1,587 881 447 933 775 15,713
(2) 見学学習への対応状況
○見学に際し当館の概要などを説明する。
小学校 1校、中学校 5校、高等学校 4校、大学 1校
○見学に際し、学習を支援していくためのワークシート(素材)を提供する。
小学校 26 校、中学校 31 校、高等学校 11 校
○解説ボランテイアが展示資料の解説をする。
小学校 11 校、中学校 12 校、高等学校 3 校、専門学校 2校
(3) 社会科の歴史学習、総合的な学習の時間(調べ学習)への対応状況
○湘南白百合学園中学校ほか小・中・高等学校9校
計 629 名
(4) インターンシップ(就業体験・職場訪問等)への対応
博物館の業務・学芸員の仕事についての概要説明、施設の見学、就業体験等をさせる。
○職場訪問的な内容 県立寒川高等学校ほか小・中・高等学校 6 校
○就業体験的な内容 県立川和高等学校ほか高等学校 5 校
計 240 名
計 8名
(5) クラブ活動支援(横浜市立戸部小学校)
戸部小学校が実施している地域の諸施設との連携のクラブ活動に対し支援を行った。(8回実施)
(6) 『歴史博物館の展示(常設)目録-学習指導要領・教科書との対照表-』小学校・中学校・高等学校版
の更新
学校連携検討会議等での検討を受けて作成したもの(当館の常設展示資料と学習指導要領、教科書の主
な単元項目が対照でき、さらに学芸員が適宜見学のポイントを記したもの)について、平成 17 年度で小・
中・高等学校の3種類の校種別目録が揃った。実際の活用場面の調査をするとともに、広く現場の教員か
らも意見を聞くなどして内容の改訂を行った。
(7) 教員向け研修会の実施
○「先生のための博物館講座」の開催
38 名
○茅ヶ崎市教育研究所職員に対し、学校教育における博物館の活用法について講義
ク 博物館実習生の受け入れ
「神奈川県立歴史博物館 博物館実習生受け入れ要領」に基づき、実務実習と見学実習を受け入れた。
(1) 見学実習
講堂・会議室で当館の概要(歴史・施設・組織・展示や事業の概要など)について説明した後、展示室、
バックヤード等の見学を行った。 受入実績= 5 大学、96 名
(2) 実務実習
前期3日間は、全体で博物館運営に関わる業務及び教育普及について、後期4日間はグループに分かれ、
資料の取り扱いについて学んだ。 受入実績= 14 大学、20 名
7
ケ ボランティアによる活動
平成9年度から登録を行っている生涯学習ボランティア(博物館ボランティア)は、19 年度中の入門研修
及び面接の結果、新たに 18 名の登録を行い、登録更新者 92 名を含めて 110 名となった。その内訳は、展示解
説ボランティアが 108 名、情報処理ボランティアが2名である。
また、14 年度から定年制(最長5年)を導入しているが、21 年3月 31 日の任期満了者は 16 名だった。
コ ミュージアムライブラリー
県民の学習活動を支援する場として、1階フリーゾーンにミュージアムライブラリーを設置している。
図書、映像、情報システムなどがあり、展示を中心とした神奈川の歴史や文化について学ぶことができる。
(座席数 16 席、映像ブース 3か所7名分、来館者用情報システム端末 3台)
利用者数
開館日数
4月 5月 6月 7月 8月 9月 10 月 11 月 12 月 1月 2月 3月
685 971 875 639
849 728 992
888
467
519
758
827
26
28
24
28
27
25
28
27
23
23
24
26
1日平均人数
サ
26.3 34.7 36.5 22.8
31.4 29.1 35.4
32.9
20.3
22.6
31.6
31.8
合計
9,198
309
29.8
刊行物
(1) 図録
①『横浜・東京―明治の輸出陶磁器―』
平成 20 年 4 月 26 日
②『五姓田のすべて―近代絵画への架け橋―』
〃
8月8日
③『戦国大名北条氏とその文書―文書が教えてくれるさまざまなこと―』
〃 10 月 16 日
(2) 広報印刷物
「これからの催しもの」 平成 21 年 3 月
図録上記①∼③のポスター・チラシ及び『アジアとヨーロッパの肖像』のポスター・チラシ
(3) 神奈川県立歴史博物館だより
「神奈川県立歴史博物館だより」 VOL.14 NO.1∼3 巻 178∼180 号
平成 20 年 6 月、10 月、21 年 3 月
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8
3.調査・研究活動
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(1) 当館研究事業
ア 総合研究
「
『道中記』の研究」
研究代表者 桑山 童奈(平成 18 年度∼22 年度)
江戸期に数多く出版された、参詣や行楽を目的とした旅の案内書「道中記」研究の3年目。当館所蔵の道中記
について撮影をほぼ終了し、他機関所蔵資料についての資料調査を実施した。
イ 個別研究
「羅漢図の図像に関する研究」
梅沢 恵
日本で制作された羅漢図を中心に図像整理を行い、その成果を論文、口頭発表等で報告した。
ウ グループ研究
①神奈川県内遺跡・遺物調査
②宋風文化の研究
③横浜の木版印刷に関する基礎的研究
④戦後横浜における映画館活動に関する基礎的研究
⑤民俗・社会における贈答慣行
⑥小・中学校の見学学習を支援するワークシートの開発と検証
エ 調査研究成果報告会
平成 21 年3月 13 日開催
①総合研究「
『道中記』の研究」
研究代表者 桑山 童奈
②「金・朱等による板碑の荘厳について」
古川 元也
③「個人蔵『上堂図』の主題について」
梅沢 恵
④「旧横浜正金銀行本店本館における創建時の金庫扉・スチールサッシ・スチールシャッターの残存状況に
ついて」
丹治 雄一
(2) 日本学術振興会科学研究費
①基盤研究(C)課題番号:18520484 研究年度:2006 年度∼2008 年度
研究課題:ペリー来航関係画像資料の史料批判的研究
研究究代表者:嶋村元宏 連携研究者:梅沢 恵、角田 拓朗
②基盤研究(C)課題番号:80250231 研究年度:2008 年度∼2010年度
研究課題:川島忠之助関係資料から見た明治期の横浜正金銀行
研究代表者:寺嵜 弘康 研究分担者:丹治 雄一
③若手研究(B)課題番号:19720037 研究年度:2007 年度∼2009年度
研究課題:近代日本絵画史における鉛筆の意義
研究代表者:角田 拓朗
(3) 研究活動
ア 研究報告書
『神奈川県立博物館研究報告‐人文科学‐』第35号 平成21年3月31日
①「神奈川県立歴史博物館所蔵十六羅漢図修理報告」
梅沢 恵
②「
「仏日庵公物目録」成立に関する一考察」 古川 元也
③「富士山宝永噴火被災地の川普請と幕府の対応」
古宮 雅明
④「旧横浜正金銀行本店本館における創建時の金庫扉・スチールサッシ・スチールシャッターの残存状況について」
丹治 雄一
9
イ 研究テーマと成果(アを除く)
(学芸部)
○ 考古
國平 健三(古代) 研究テーマ:相模国出土の凸面格子叩き整形による古代瓦とその生産瓦窯の調査
○ 歴史
鳥居 和郎(中世) 研究テーマ:戦後大名北条氏関係文書の折式と料紙の関係
「博物館は市民にどのように認識されているだろうか」
『日本女子大学 博物館学芸員課程年報』No.7
(p.2∼3、2009 年 3 月)
「山口博著『戦国大名北条氏文書の研究』
」
(『日本歴史』
、2008 年9月)
『戦国大名北条氏とその文書‐文書が教えてくれるさまざまなこと‐』
(編著、神奈川県立歴史博物館、2008年10月)
古川 元也 (中世) 研究テーマ:唐物を中心とする文化受容の総体的研究
「
「仏日庵公物目録」成立に関する一考察」
(『神奈川県立博物館研究報告‐人文科学‐』第35 号、2009 年3 月、
p.13-24)
『社寺縁起伝説辞典』
(志村有弘・奥山芳広編、戎光祥出版)項目執筆
古宮 雅明(近世)研究テーマ:富士山宝永噴火による被災と復興
「富士山宝永噴火被災地の川普請と幕府の対応」(『神奈川県立博物館研究報告‐人文科学‐』第35 号p.25-72、2009
年3月31 日)
嶋村 元宏(近代)研究テーマ:19世紀中葉の国際秩序の変容
「近世日本人の異国認識―憧憬・好奇・畏怖・蔑視」
(吉田憲司他編『アジアとヨーロッパの肖像』朝日新聞社、2008
年9 月10 日)p. 78-81。
『アジアとヨーロッパの肖像』
(編著、朝日新聞社、2008 年9 月10 日)
丹治 雄一(近代)研究テーマ:旧横浜正金銀行本店本館の建築史的研究
「旧横浜正金銀行本店本館における創建時の金庫扉・スチールサッシ・スチールシャッターの残存状況について」
(『神
奈川県立博物館研究報告‐人文科学‐』第35 号、2009年3月、p.73-94)
寺嵜 弘康(現代)研究テーマ:横浜正金銀行頭取及び役員の旧蔵資料の調査研究
『新横須賀市史 資料編近現代2』解説執筆(横須賀市、2009 年3月)
「明治天皇聖蹟顕彰運動の地域的展開‐神奈川県を事例に‐」
(『昭和の日本とアメリカ GHQ 情報課長ドン・ブラウ
ンとその時代』
、横浜国際関係史研究会・横浜開港資料館共編、2009 年3月、日本経済評論社)
「資料保存利用機関の中の公文書館の特色について―神奈川県における図書館・博物館・公文書館の関係を通して―」
(
『地方史研究』333号、地方史研究協議会、2008 年6月)
10
○ 美術
薄井 和男(中世)研究テーマ:県内所在神社の神像彫刻の調査研究
「箱根神社の神像群について」
(『國華』第千三百六十号、p.7‐14 、2009 年2月)
佐々木 登美子(中世)*平成 20 年 10 月末で退職
『仏教美術を極める・1 密教の美術―修法成就にこたえる仏たち』
(内田啓一監修 東京美術 2008 年 4
月)
「横浜の輸出陶磁器」
(『近代陶磁』9号 2008 年 6 月)
「金銅笈の基礎的研究」
(『鹿島美術研究』2007 年度年報第 25 号別冊 2008 年 11 月)
『横浜・東京―明治の輸出陶磁器』
(編著、神奈川県立歴史博物館、2008 年 4 月)
梅沢 恵 (中世) 研究テーマ:館蔵の中近世絵画に関する調査研究
「法隆寺献納宝物四幅本聖徳太子絵伝について」
『日本美術の杜 村重寧先生・星山晋也先生古稀記念論文集』
(共著、
竹林舎、p.193-209、2008 年9月)
「上堂図」
『國華』1359、p.20-22、國華社、2009 年1月
「神奈川県立歴史博物館所蔵十六羅漢図修理報告」
『神奈川県立博物館研究報告‐人文科学‐』第35号、p.1-12.2009
年3月
桑山 童奈(近世)研究テーマ:館蔵丹波コレクションの調査研究
「横浜浮世絵‐150 年前の横浜を楽しむ‐」および監修、特別展 図録『横濱開港150 周年 横浜浮世絵にみる横浜開
港と文明開化』
(財団法人そごう美術館、p.36-39、2008 年7月)
角田 拓朗 (近代) 研究テーマ:近代日本美術史における五姓田派の動向について
「
「五姓田」をめぐる評価史‐近代日本洋画史形成の素描‐」
(特別展 図録『五姓田のすべて‐近代絵画への架け橋‐』
、
p.219-222、神奈川県立歴史博物館・岡山県立美術館、2008 年8月)
「満谷国四郎《自画像》の彷徨い‐五姓田派の所在を問うことの意味‐」
(『美術研究』第397号、2009 年3月)
『五姓田のすべて‐近代絵画への架け橋‐』
(神奈川県立歴史博物館、2008 年8月)
○ 民俗
長田 平
研究テーマ:技術伝承・流通民具・竹製民具・年中行事
鈴木 通大 研究テーマ:神奈川の「砂盛り」行事・絵画資料にみる妖怪・天狗・茶湯寺参り・先祖供養と他界感
「いま、なぜ『民具』研究か」
(『第33回日本民具学会大会発表要旨集』
)
、p.4、2008年12月)
「神奈川県祭り・行事関係文献目録」
(『神奈川県の祭り・行事‐神奈川県祭り・行事調査報告書』
、神奈川県教育
委員会、p.177-183、2009 年3月)
11
(情報資料課)
井上 久美子(写真)
生涯学習文化財課 彫刻 撮影(2008 年 4 月 27 日)
金沢文庫 彫刻 撮影(2008 年 5 月 7 日)
鎌倉国宝館 彫刻 撮影(2008 年 11 月 17 日)
静岡県教育委員会 彫刻調査(2008 年 12 月 6,7 日)
生涯学習文化財課 文化財保護ポスター 撮影(2008 年 10 月 9 日)
時宗文化財調査(2008 年 10 月 18 日∼22 日、11 月 30 日∼12 月 4 日)
川崎市生涯学習文化財課 彫刻 撮影(2009 年 3 月 11 日)
尊徳記念館 収蔵資料 撮影(2009 年 2 月 5,6 日 3 月 13 日)
目次へ
12
4.資料収集・整理・保管
目次へ
ア.購入
1 久崎家文書
1括(523件550点)
2 冨士山焼見分絵図および御徒目付衆見分書上写
1巻
3 古写真 神奈川
1枚
4 古写真 鎌倉
1枚
5 横浜正金銀行調査資料
1件(22冊)
6 横浜正金銀行通報号外
1件(33冊)
7 横浜正金銀行通報
1件(119冊)
8 横浜正金銀行各国日誌
1件(14冊)
9 戦前期金庫カタログ
9点
10 五姓田義松水彩画「農村風景(端午の節句)
」 1点
11 五姓田義松水彩画「東海道戸塚附近前山田村」1点
イ.寄贈
1 個人(川崎市在住) 渡辺角藏肖像
1点
2 個人(中郡在住)
内藤甚三郎上書
1冊
松平靱負切腹被仰渡候手続書
1冊
3 個人(東京都在住) 増訂東都近郊全図
1鋪
泰平御江戸絵図
1鋪
横浜近郊地図
1点
4 個人(大和市在住) 枢密院会議之図ほか
1括(98点)
ウ.修理
1 「南蛮屏風」六曲一双のうち一隻
2 五姓田義松「五姓田一家之図」
・
「制作風景」
2点
エ.貸出
(考古資料)
No. 申請者
展覧会名
資 料 名
1 (財)横浜市ふるさと 地面の下にはナニかある 横浜市公田町出土人面把手
歴史財団埋蔵文化財
センター
2
相模原市立博物館
点
1
利用期間
8/15∼9/2
みてみて津久井 ただい 鼠坂遺跡弥生土器
ま調査中!!
1
9/16∼12/9
展覧会名
資 料 名
ペリー&ハリス∼泰平の 模型 黒船サスケハナ号 外
眠りを覚ました男たち∼
点 利用期間
2 4/3∼6/25
(歴史資料)
No. 申請者
1 江戸東京博物館
2
仙台市博物館
武家文化の精華∼金沢文 源頼朝袖判下文 建久3年9月21日付(神
庫・称名寺の名宝∼
奈川県指定重要文化財) 外
3
4/4∼6/6
3
山梨県立美術館
富士山
ペリー提督日本遠征記
1
5/28∼7/26
4
茨城県立歴史館
幕末日本と徳川斉昭
亜米利加船来航図 外
3
9/26∼12/3
13
5
名古屋ボストン美術 ペリー&ハリス∼泰平の ペリー献上蒸気機関車模型
館
眠りを覚ました男たち∼
1
10/7∼12/25
6
衆議院憲政記念館
平成20年特別展
2
10/28∼12/12
7
横浜市歴史博物館
黒船・開国・社会騒乱― 浦賀紀行 外
日記に見る150年前の横
浜
2
H21/1/20∼3/24
8
長野県立歴史館
善光寺信仰‐流転の遍歴 一遍上人立像(レプリカ) 外
の勧化‐
2
H21/3/3∼6/30
9
横浜市歴史博物館
海賊‐室町・戦国時代の 豊臣秀吉朱印状 外
東京湾と横浜‐
4
H21/3/16∼5/31
展覧会名
十二の旅:感性と経験の
イギリス美術
NIPPONの夏‐応挙・歌麿
・北斎からきものまで‐
資 料 名
街道/チャールズ・ワーグマン 外
点 利用期間
2 4/17∼6/28
名所江戸百景 大はしあたけの夕立/
歌川広重(初代) 外
7
英国侵犯事略並和解 外
(美術資料)
No. 申請者
1 栃木県立美術館
2
三井記念美術館
3
そごう美術館
横浜浮世絵にみる横浜開 横浜海岸之風景/五雲亭貞秀 外
港と文明開化
15 7/11∼9/2
4
横浜美術館
源氏物語の1000年 あこ 源氏物語 浮船の巻/歌川豊国(三代)
がれの王朝ロマン
外
8
5
国立国際美術館
Self and Other アジアと 黒船絵巻 外
ヨーロッパの肖像
24 8/31∼H21/4/3
6
福岡アジア美術館
Self and Other アジアと 北亜墨利加船渡来横浜之真景/渡辺正
ヨーロッパの肖像
高ヵ 外
11 8/31∼H21/2/2
7 国立民族学博物館
Self and Other アジアと 北亜墨利加船渡来横浜之真景/渡辺政
ヨーロッパの肖像
高ヵ 外
19 8/31∼H21/2/2
8 鎌倉国宝館
鎌倉の精華‐鎌倉国宝館 春景山水図/賢江祥啓 外
開館八十周年記念‐
2
9/24∼12/9
9 東京富士美術館
Happy Mother , Happy 納涼美人子宝遊/菊川英山 外
Children
7
9/25∼12/19
10 岡山県立美術館
五姓田展共催
50 9/30∼11/12
11 栃木県立美術館他
朝鮮王朝の絵画と日本 花鳥図/興悦
宗達、大雅、若冲も学んだ
隣国の美
平成20年特別展
蒸気機関車出発時刻賃金附/歌川広重
(三代) 外
12 衆議院憲政記念館
西洋老婦人像/初代五姓田芳柳 外
13 川崎市市民ミュージ 広重「江戸名所百景」の 歌川広重画像/歌川豊国(三代)
アム
世界
14 たばこと塩の博物館 おらんだの楽しみ方
相州七里浜/柳々居辰斎 外
14
7/4∼9/19
8/15∼11/13
1
10/16∼H21/7/31
2
10/28∼12/12
1
12/2∼H21/1/16
8
12/9∼H21/1/28
15 葛飾区郷土と天文の 花の宴 堀切の夢
浮世十二ヶ月 二月 鶯宿梅/尾形月
博物館
耕 外
16 世田谷美術館
十二の旅:感性と経験の 街道/チャールズ・ワーグマン 外
イギリス美術
5
H20/12/17∼H21/2/19
2
H21/1/6∼3/11
17 神奈川県立近代美術 Self and Other アジアと 南蛮屛風 外
館
ヨーロッパの肖像
18 横浜市歴史博物館 黒船・開国・社会騒乱― 江水散花雪/月岡芳年 外
日記に見る150年前の横
浜
19 茨城県立歴史館
めでた尽くし
江戸じまん名物くらべ 今戸のやきも
の/歌川国芳 外
20 H21/1/16∼4/3
20 府中市美術館
山水に遊ぶ‐江戸絵画の 舞子浜図/司馬江漢
風景250年
2
H21/1/20∼3/24
5
H21/1/30∼3/27
1
H21/3/11∼5/16
点
4
利用期間
H19/11/1∼10/31
(民俗資料)
No.
申請者
1 相模原市立博物館
2
相模原市立博物館
オ.
目 的
常設展示
資
料
名
鍬
みてみて津久井 ただい 藤野町牧野・篠原の歌舞伎衣装 外
ま調査中!!
43 9/16∼12/9
その他の関係資料
(1) 図書
平成 20 年度図書資料状況は次のとおりである。関係機関、大学関係からの寄贈図書も多く、当館の貴重な資
料として活用されている。
平成 20 年度受入数
購入
寄贈
10
678
22
30
図書
逐次刊行物
計
688
52
総数
16,123
3,574
ライブラリー公開数
3,516
82
※逐次刊行物はタイトル数で寄贈は新規のみの数値
(2) 映像
ライブラリーのおよそ 260 本のビデオテープが利用できる。
分類は次のとおり。
A 古代
B 中世
C 近世
F 民俗
G 当館・博物館
D 近代
E 現代
H 日本の歴史、その他
(3) 写真
展示・調査研究資料として、収蔵資料を中心に撮影したフィルム 92,256 枚を保存し、データベース化する
とともに、写真の特別利用として貸し出しを行っている。
件 数
点 数
4 月 5 月 6 月 7 月 8 月 9 月 10 月 11 月 12 月 1 月 2 月 3 月 合計
26 18 31 24 23 25 30 20 21 26 20 33 297
92 67 58 120 62 40 149 44 33 79 92 89 925
15
5.
管理運営
目次へ
(1)入館者状況
月 別
人
数
平成 20 年 4 月
8,154
5月
6月
7月
8月
9月
10 月
11 月
12 月
平成 21 年 1 月
2月
3月
合 計
21,097
15,511
7,267
10,175
12,308
11,898
13,363
6,638
5,600
9,091
11,830
132,932
(2) 広報
平成20年度の当館事業(企画展、催し等)に係る広報実績は下記の通りであった。
媒体別
新聞等
テレビ
ラジオ
インターネット
計
(一般紙、広報紙、雑誌他)
件数
365
38
8
482件
71
(3) 施設概要
敷地面積
4,160.82 ㎡
施設規模
石・煉瓦造(一部鉄筋コンクリート造)地上3階・地下1階
延床面積 10,565.47 ㎡
内訳 展示室
建物の特徴
約 3,896 ㎡
研究部門
約 1,306 ㎡
約 1,251 ㎡
学習支援部門 約
386 ㎡
管理部門
収蔵部門
約
619 ㎡
その他共用部分 約 2,670 ㎡
サービス部門 約
438 ㎡
旧館部分
旧横浜正金銀行本店本館
明治 37 年(1904)竣工(設計 妻木頼黄) ネオ・バロック様式
指定状況
新館部分
昭和 42 年(1967)神奈川県立博物館として新築
設計指導
横浜国立大学教授 大岡実・河合正一
史跡
(平成 7 年〈1995〉6 月 27 日指定)
建物旧館部分 重要文化財(昭和 44 年〈1969〉3 月 12 日指定)
16
(4) 組織
(平成 20 年 4 月1日現在)
管理課長
管理課
(分掌)公印、文書、個人情報、人事、財産、予算の経理、
観覧料の徴収、物品の調達処分、寄贈品の受納、
寄託品の受返納及び他部課の主管に属しないこと
館 長
副館長
企画情報部長
企画普及課
(分掌)博物館活動の企画調整、普及広報、講演会・講習
会・研究会等の開催、他の博物館その他教育・学
術・文化に関する施設団体との連絡・協力・情報
の交換に関すること
情報資料課
(分掌)人文科学等に関する図書等の収集、整理、保管、
閲覧、博物館情報システムの運用に関すること
学芸部長
考古・中世担当
(分掌)博物館資料の収集、製作、整理、保管、展示、解
説指導、専門技術的な調査研究に関すること
近世・近現代・民俗担当
(分掌)博物館資料の収集、製作、整理、保管、展示、解
説指導、専門技術的な調査研究に関すること
(5) 歳入・歳出
歳入
(千円)
歳出(人件費含まず)
科目
行政財産使用料
事業名
維持運営費
(千円)
金 額
内 訳
ショップ等建物使用料
展示事業費
547
歴史博物館使用料
立替収入
552
雑入
7,138
教育受講料収入
合
観覧料収入
常設展 4,318
11,875 特別展 7,557
計
調査研究事業費
資料整備費
ショップ他電気・水道
展示解説書等販売
学習支援事業費
115 県立機関活用講座受講料
情報システム
整備費
県立機関活用
講座開催事業費
合
計
20,227
金額
内訳
維持管理・事業運営
77,334
常設展示維持管理
25,971 特別展の開催等
総合研究・基礎研究
508 調査研究報告書の作成
博物館資料収集等
9,395
講座・講演会の開催等
978
システム運用
57,774 データ入力等
講座の開催
211
172,171
目次へ
17