カナダの森林が持つバイオイ ンダストリーにおける可能性

カナダの森林が持つバイオイ
ンダストリーにおける可能性
環境フットプリント
(人間の活動が環境に及ぼす影
響)
に対する懸念が高まるにつれ、
製品に関する十分
な情報を得た上で製品を購入できているか、
また地
球環境にできるだけ優しい生活ができているかを知
りたいと望む消費者が増えています。
カナダの森林セクターは、
環境に責任を持った森林
活動や木材生産活動の下、
木材製品、
パルプ、
紙製品
を製造することを徹底しています。
伐採地の再生、
カ
ナダ政府の定める厳格な森林規制の遵守に励んでい
ます。
カナダの林産企業は、
その業務規範に対する外
部監査の受け入れ、
森林回復やリサイクルの取り組
み参加、
バリューチェーン内でのカーボンニュートラ
ルの促進などを行っています。
バイヤーは、
今日のカ
ナダの高品質な林産物は森林の未来を犠牲にする
ものではないという点について安心して製品を購入
できます。
環境に責任を持って製造された木材・パルプ・紙製
品を選ぶには、
以下の行動指針を遵守したサプラ
イヤーを探すのが最短、
かつ最も効果的な方法です。
このバーコードをスマートフォン
で読み取ると詳細情報にアクセ
スいただけます
カナダの林産業セクターの変革
豊富な森林資源と、
持続可能な森林管理および林産
物の研究でのリーダーシップにより、
カナダは21世紀
のバイオエコノミーにおける主導者として、
ユニーク
な立場にあります。
カナダの研究者は、
クリーンで再
生可能なエネルギーや燃料、
革新的な生化学製品、
バイオ材料の生産に、
伐採や製材所からの残材など
のバイオマスも含めた木質繊維を使用する技術革新
を進めています。
トランスフォーメーショナル
(変革)
パスウェ
イの解析
2010年に、
カナダ林産物協会
(Forest Products
Association of Canada)
は
「フューチャー・バイオパスウ
ェイ・プロジェクト
(Future Bio-pathways Project)
」
を
通して、
バイオテクノロジーを活用するのに最適な機会を
調査しました。
バイオテクノロジーや投資銀行、
炭素プライ
シングなどの多岐にわたる分野の65名を超える国内の専
門家が、
バイオインダストリーにおける従来の産業と新た
な産業からそれぞれ16産業づつを分析し、
木質繊維がい
かにして化石燃料の代替となり得るかを評価しました。
このレベルでの分析はいまだかつて世界のどこでも行われ
たことはありません。
研究者は、
現在販売されている各林
産物や新技術を地域ごとに調査し、
事業の規模や景気循
環も調べ、
カーボンフットプリントを最小限に抑え、
投資収
益率を最大にし、
最も多く仕事を増加させる要因を究明し
ました。
このプロジェクトは、
企業がクリーンエネルギーやバイオ製
品に対する世界的需要に応えるための的確なビジョンを
立てることが可能となる、
意思決定の枠組みとインタラク
ティブなツールを考案しました。
カナダの研究者は森林バイオマ
スの質や回収量を改善する方
法やエネルギーに変換する方法
を探究しています。
例えば、
気体
化
(熱化学プロセス)
は、
固体を
燃焼させることのできない装置
用にバイオマスを気体燃料に転
換する最も迅速な方法です。
クリーンで再生可能なエネルギー
地球の気候変動の主な原因は、
特に化石燃料の燃焼で生
じる二酸化炭素による温室効果ガス排出であると科学者
の間では言われています。
過去には、
伐採や製材所からの
残材が埋立地に廃棄されたり、
燃やされて、
温室効果ガス
排出増加の原因となっていました。
現在、
カナダの林産業界はクリーンで再生可能なエネルギ
ーを生産するために残材を使用し、
従来のエネルギーの
持続可能な代替物としています。
カナダのパルプ・製紙業
界は、
すでにエネルギーの全必要量の68パーセントを再
生可能なエネルギー
(主にバイオマス)
によって供給してい
ますが、
今後この割合を100パーセントに増加させること
を目標としています。
化石燃料の使用を38パーセント減ら
し、
温室効果ガスの排出強度を73パーセント減少させた
のです。
これまでの林産業界の強みと
環境面でのリーダーシップに
科学技術の進歩を組み合わせ
ることで、
カナダは温室効果ガ
スの排出を減少させ、
経済を
強化するとともに、
クリーンエ
ネルギーや環境に優しい製品
への高まる世界的需要に応え
ることができます。
カナダ全域にわたって、
政府や企業はセルロースを原料と
したエタノール、
輸送燃料、
生化学製品などバイオマスを
活用できる場を探求しています。
ある種の製造や産業のプ
ロセスで使用されている炭素を主成分とする燃料を、
バイ
オマス燃料で代用できる可能性があります。
最近の技術革新のおかげで、
木質繊維や森林廃棄物が社
会全体のクリーンなエネルギーの主要源となり、
250万世
帯、
またはカナダ全域における5分の1世帯のエネルギー
の需要を満たすことができる可能性があります。
生存中に
吸収した炭素の量よりも大気に放出する炭素の量が少な
いので、
森林バイオマスのエネルギーはクリーンでカーボ
ンニュートラルだと考えられています。
化石燃料の代替とし
て使用されると、
実質的に温室効果ガスの排出を減少させ
ることができるのです。
統合化された産業
未来の課題
カナダの林産業界は、
効率の最大化を図るために統合化
を実施しています。
製材工場が産出する残材は、
パルプ工
場で使用する木質繊維やパーティクルボード、
中質繊維板
などの製品の原料となります。
また、
残材は多くの工場でク
リーンエネルギー源として使用されています。
カナダの林産業界は気候変動に対する取り組みではすで
に主導的立場にあります。
環境に与える悪影響を抑えるた
めに、
装置をアップグレードし、
最先端技術を導入した企
業は、
現在、
革新的な各種のバイオ燃料、
バイオ製品、
バイ
オ材料に木質繊維を適用するために事業を転換する方法
を探究しています。
需要拡大が見込まれるバイオエネルギーやバイオ製品の
生産事業を従来の林産業と統合させると、
よりよい成果が
生まれ、
経済的にも見返りが大きくなり、
さらに従来の林
産業も強化できます。
「フューチャー・バイオパスウェイ・プ
ロジェクト」
の調査で、
材木、
パルプまたは紙製品、
ならび
にバイオエネルギー、
バイオ材料すべてを製造する工場で
は、
バイオ製品単独の工場より5倍多くの仕事が発生する
ということが分かっています。
バイオ製品の生産事業を従来の林産業に統合させること
により、
林産業と等しい高いレベルの環境基準を遵守す
ることができるようになるでしょう。
ますます厳しくなりつ
つあるこの高い環境基準が、
カナダを持続可能な森林管
理における世界の主導的立場へと導いたのです。
結果と
して、
効率よく、
環境に優しい産業を育成することができ
ます。
まだ開発の初期段階ですが、
将来性ある技術が数多くあ
ります。
• 新技術により木質繊維を液体状に変換し、
家庭暖房
や自動車燃料などに使うバイオ燃料を生産すること
ができます。
•
生化学製品で、
化粧品、
溶剤、
食品添加物、
再生可能
なプラスチックなどを製造することができます。
その
上、
「賢い」
紙や集成材などの革新的なバイオ材料の
生産や、
不透明度、
透明度、
印刷適性、
透水性、
色堅
牢度など紙の特徴を変更することができるようにな
ります。
•
クラフト・パルプ化法による製造の際の副産物である
黒液から得られるリグニンは、
木製パネルに含まれる
樹脂やタイヤに含まれるカーボンブラックの代替物
になり得る可能性があります。
他のパルプ残留物であ
るヘミセルロースを抽出して、
発酵産物やポリマーな
どの製造に使用することもできます。
•
ナノテクノロジーにより製造したコーティングは、
従
来の処理法よりも木材に対する浸透力があるため、
腐敗、
カビ、
膨張、
収縮を防止し、
洗浄製品、
高圧力の
洗浄機に対する耐久性を高めます。
環境に優しい林産物
カナダの森林は、
世界の全森林被覆の10パ
ーセントを占めています。
そして、
カナダは多
種多様な環境を管理し、
高い環境基準を満
たした高品質な林産物を産出しています。
カナダの林産物を選択するということは、
鋼
鉄やプラスチック、
コンクリートよりも環境的
に持続可能な製品を使用していることに等し
いのです。
カナダのパルプ・紙製品を選ぶとい
うことは、
世界で最も環境に責任を持った供
給業者による製品を使うということになりま
す。
カナダの林産業界は、
これからも社会の
環境保護に多大な貢献をし続けることを目
指しています。
以下に挙げる5つの行動指針をカナダの林
産業は遵守しています。
この行動指針は、
環
境に配慮したバイヤーが林産物を選ぶため
にますます重要となっています。
1. 法に準拠した伐採
2. 伐採地の迅速な森林再生 3. 廃棄物の削減、
回収と再生利
用の支援 4. 温室効果ガスの削減と気候変動問題へ
の取り組み 5. 自主的な森林管理監査の奨励
詳しくは、
feel-good.ca
をご覧ください。
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