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「ぽ~れぽ~れ」通巻 377 号
2011 年 12 月 25 日発行
(第 3 種急便物許可)
秘密の部屋へようこそ!!(ここだけの話)Part4
専門職座談会
【仕事を辞めたいと思ったとき】
※新規で事業所を立ち上げ、一生懸命営業に
回ったのに、なかなか利用者が増えなくて、
上の人たちは、君たちの努力が足りないから
だと机を叩いて怒りました。これでは信頼関
係ができないと思い、他に変わりました。
【待遇や人事面の不満を感じたとき】
※やはり給料が安い割に仕事がきついこと
です。夜勤は月に5、6回あります。あと2
万円は欲しいのですが、近頃は仕事が無い人
も居ますから、贅沢な悩みなのでしょうか。
※登録ヘルパーですが、歳を取ると時間給が
減らされます。介護福祉士の資格があれば少
し待遇は良いのですが、資格があっても仕事
ができない、気配りできないという人は多い
です。でも制度上はあくまで資格で評価され
てしまいます。
※経営者は目先の金を気にして、主任ケアマ
ネをとれ、事業所評価加算をとれ、等々とう
るさいのですが、とっても給料にさして反映
されないどころか、書類も煩雑になり手間が
増えただけでした。
※グループホームの夜勤は大変、もう限界で
す。現場は手当が半分になっても2人体制に
しないと危険だと訴えていますが、上の人た
ちは利用者本位を主張するわりに何も考え
てはいません。
※施設では利用者に何かあった場合、別の職
員を呼べますが、在宅は応援が来るまでに時
間がかかり、その間は1人で対応しなくては
なりません。また利用者の機嫌が悪いからと
いって訪問を後にずらせません。在宅は何が
あるかわかりませんので不安です。
※ケア学会や家族の会の研修に参加してい
ますが、職場の上司からはクソの役にも立た
ないと言われました。上の命令の加算目的の
研修だけが必要としていては、この職場は先
が無いと思いました。ちなみに10年の間に
200人は退職しています。
※ケアマネは赤字のお荷物だから、黙って利
用者を連れて来れば良い、と若い上司に言わ
れた時は、辞めてやると言いたかったですね。
※新人の頃は、いじめに合ったり濡れ衣を着
せられたりでした。分からないことを訊いて
も無視されて、毎日泣いていました。辞めた
いと思いましたが、理解してくれる人に助け
られて続けることができました。今は自分が
後輩の話を聞くようにしています。でも私を
いじめた人が幹部になって調子の良いこと
を言っているとムカつきます。
※もっと自由にケアマネの仕事をしたかっ
たので、思い切って独立して一人でやってい
ます。会社に属していると、そちらの要求や
制約が多すぎましたが、今は自分の時間も自
由に使えますし、利用者にもフットワークの
軽さを売りにしています。すぐに対応できる
と利用者も安心し、さほど携帯電話にかかっ
て来ません。仲間で仕事をする良さもありま
すが、1人での良さもあると思います。
次は最終回、
「仕事をして良かったと思
うこと」
(仮題)をお送りします。