レシピでちょっといい話(No.10)

− 栄養士が語る −
Recipe で
ちょっと
い い 話
猛
利尿効果・喉の痛み緩和・血圧降下作用
№10
梨のちゃちゃっとケーキ
暑といわれた今年の夏。ようやく9月に入り、朝晩は少し過ごしやすくなってきたところでしょうか。それにしても
梅雨明けも遅かった今年の夏ですが、後半は猛暑・酷暑と言われる日が続き、日中の気温が40℃を越す地域
も出ていましたね。熱中症の被害も例年になく多かった気がします。暑い、辛い夏でしたが、こんな夏は梨の当たり
年!甘みが強く、水分豊富な良品がたくさん出回る年です。幸水にはじまり、豊水、二十世紀と秋の食卓を彩る品種が
続きます。
百
果の長といわれるように、梨は昔から珍重されてきた果物です。90%が水分と言われており、のどや胃を潤し
炎症を和らげる効果を持っています。咳や痰を切る効果もあり、名前のとおり『花梨』と似た効能ですね。
シャキシャキとした歯ごたえは石細胞(せきさいぼう)といい、胃腸では消化がされにくいため、便秘にも効果があるとさ
れています。梨に含まれるカリウムにより、体内に蓄積された余分な塩分を排出する効果もあるので、むくみの解消や、
血圧を下げる効果も併せ持っています。また、甘み成分になっているソルビートはエネルギーになりにくいため、むくみ
や体重制限のある妊婦さんのデザートにもお勧めです。
梨
の優れた効果はわかったものの、梨って意外と剥いて食べるしか思いつかないものですよね。そろそろ、梨にも飽き
てきたかなーと思う頃に、ささっと簡単にできてしまうおやつ、しのっちさんお勧めの『梨のちゃちゃっとケーキ』(節約
倶楽部 http://setuyakuclub.itigo.jp/)をご紹介します。材料はお家にあるものだけでできてしまいます。急なお客様のおもて
なしにももってこいですね。まだまだ暑さの残る9月、運動会のデザートには水分たっぷりの梨を、そして、おうちでくつろぐに
は、この『梨のちゃちゃっとケーキ』で優雅に過ごす。素敵な秋をお迎えください。
アレンジ
材料(天板1枚分)
・梨
・小麦粉
・サラダ油
A
・砂糖
・卵
・プレーンヨーグルト
1個
1 カップ
1/2 カップ
1/2 カップ
1個
大さじ 2
調理時間…約25分
梨をバナナにかえてもおいし
いです。その際は、バナナの
甘みが強いので、砂糖の量を
減量してもよいでしょう。ベー
キングパウダーを少し入れて
みてもOK。
1人あたり約 137 ㎉
(12 等分した場合)
作り方
1 梨は皮を向いて芯を取り除き、薄くスライスする。
2 A をボウルに全て入れて混ぜ、クッキングシートを敷いた天板に流し込む。
3 2に1の梨を並べ、170℃のオーブンで20分ほど焼く。
4 程よく焼けたら、天板から取り出し、適当な大きさにカットする。
※天板が大きすぎる場合は、大きめの型に流して焼いてみましょう。
NPO 法人医療ネットワーク情報センター