平成26年5月発行

平成26年度 新学期が始まりました
長崎県立大村高等学校長 前 田 功
花々がその色を競い合って咲き乱れ、若草が萌え出づる、心地よい春の季節がやってきました。大高坂の桜はとっくに花び
らを散らしていますが、爛漫の時はまるで光のトンネルの中を歩いているかのような気分が味わえました。この4月8日(火)
には大きな希望と期待に胸を膨らませて入学してきた297名の新入生を迎えて、3学年揃って、平成26年度がスタートし
ました。生徒たちはさわやかな春の到来を全身で受け止め、それぞれの希望の実現に向かってどの顔も明るく輝いて見えます。
私の大高生活2年目がスタートしました。大高の生徒・保護者の皆さん、今年度もよろしくお願いします。
新3年生の皆さん、最高学年になりました。いよいよ今年は進路を決定する学年です。それぞれが思い描く進路決定のためには、我慢しなければい
けないことが数多く出てくると思います。もちろん部活動においても3年生として下級生をリードしていかなくてはなりません。まずはそちらの方か
ら自分の持てるパフォーマンスを最大限に発揮して、青春の限りを尽くしていただきたいと思います。その後、時期が来た折には、自分の将来の進路
を賭けて全力で困難に立ち向かっていってほしいと思います。
新2年生の皆さん、去年の今頃の右も左もわからない新入生の立場とはうって変わって、大村高校の中堅学年として、君たちが実質的に学校行事運
営の中心に座ってもらわないといけません。部活動ではチームの主力として、先輩方が築き上げた実績をさらに伸ばすとともに、一段と高いところま
で引き上げていただかないといけないと思っています。まずは6月の高総体に向けて3年生の先輩とよく話をしながら、勝つためにはどうしなければ
いけないか、チームとして最大限の機能を発揮させるためにはどうしなければいけないか、よ−く考えてほしいと思います。3年生が実質的に引退し
た後は、皆さんでチーム作りに集中していってほしいと思います。
新入生の皆さん、早く大村高校に慣れてください。そして生活リズムを作ることから始めてください。家庭での睡眠、食時、学習時間(予習・復習・課題)
のリズムを習慣化させる必要があります。この土台がしっかりしていないと、学校生活も不安になります。そして、授業に集中するようにお願いした
いと思います。先生方も一生懸命、よい授業の展開を目指して頑張ります。しっかりついていってほしいと思います。
本年は、明治17年創立の旧制大村中学校から数えて、130年目の節目の年。その130周年記念式典が11月1日に行われることとなっています。
その間卒業生の数は3万人に迫ろうとしています。この場にいる在校生はいずれその3万人の中に入っていくわけですが、高校生現役の今、自分の果
たすべき役割をそれぞれ自覚して、大高の歴史の中に足を踏み出していってほしいと思います。今年の各種学校行事は基本的に、「130周年記念」
と冠がつきますのでそのつもりでいてください。例えば「130周年記念体育大会」とか「130周年記念五教祭」などというネーミングになります。
大高同窓会とタイアップしての各種記念行事をみんなで盛り上げていきましょう。
何はともあれ、平成25年度は卒業生(緑の学年)の多大なる努力が実った年でありました。それぞれの希望進路をかなえることができた生徒が多かっ
たのではないかと思います。平成26年度、赤の学年は必ずや緑の学年を超えてくれるものと信じています。舌の2年生、緑の新1年生も含めて卒業
式の折に、笑顔で校門をくぐっていけるように一緒に頑張りましょう。我々教職員も一生懸命努力させてもらいます。よろしくお願いします。
第2回数理探究科課題研究発表会
1月30日(木)、第2回数理探究科課題研究発表会があり、2年数理探究科(現3年生)
が1年間の研究の成果を先生方や1年数理探究科生徒など多くの聴衆の場で発表しました。
前回までは3月の高校入試の合格発表日に合わせて行っていましたが、今年度から課題研
究の授業の一環として行うため時期を早めて実施することになりました。そのため発表ま
での期間が例年より1ケ月半ほど短くなり、各班とも研究を進めるのに苦労しました。審
査の結果、6月11日(水)に大村市さくらホールで行われる、第8回長崎県理数科高等学
校課摩研究発表大会に、『サボニウス風車のプロペラに関する研究』と『ダンゴムシの交替
制転向反応について』が推薦されました。8月7・8日に
宮崎で行われる、中国・四国・九州地区理数科高等学校課
題研究発表大会出場に向け県大会での検討を期待します。
◇最優秀賞
『サボニウス風車のプロペラに関する研究』
田中惣士(萱瀬中)
◇優秀賞
『ダンゴムシの交替制転向反応について』
聴く生徒も真剣です 質疑応答も盛り上がりました
鴨川正人(玖島中)・護「迫景裕(西大村中)・瀬下大貴(西大村中)・相田勝郁(大村中)・中竹拓馬(郡中)
『食虫植物の研究』
鐘日昇(玖島中)・野本大晋(玖島中)・樋口泰則(玖島中)・峰一輝(西大村中)・山田宏輔(玖島中)
2月13日(木)、家政科課題研究発表会が行
われ、3年家政科40名が研究の成果を1人ずつ
発表しました。テーマは、食物分野・被服分野・保
育分野・福祉分野など様々で、この1年間テーマ
を決めて,文献調査や実験・実習をしてきた内容
を5分間にまとめて発表しました。
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探究科・普通科の生徒以外にも、保護者や中学校
の先生方が来場され、実生活に即した研究内容と
堂々と発表する姿に、家政科の生徒たちの3年間
の成長を感じてくださったようでした。
2月14日(金)、家政科2年生(現3年生)
40名がゆかたの着付けに挑戦しました。講師は
苑田編物和装学院長の苑田綾子先生で、ゆかたの
着付けや帯結びをわかりやすく教えていただきま
した。ほとんどの生徒が、自分一人でゆかたを着
るのは初めてで最初は戸惑っていましたが、コツ
を教えていただくと上手にできるようになりまし
た。着付けの後は、ゆかたでの座り方、立ち方、
礼の仕方なども教えていただきました。生徒たち
からは、「ゆかたを着ると背筋がのびた感じがする」
や「自分で作ったゆかたを自分で着ることができ
て嬉しい」などの感想が寄せられました。
展示を見る校長先生方
平成26年度入試結果
3月1日(土)平成25年度卒業証書授与式(数理探究科第1回(理数科から通算18回)・普通科第66回・
家政科第63回)が挙行され、309名の生徒が学舎を後にしました。今春の卒業生は校是である『両道不岐』
のもと、学習はもとより学校行事にも部活動にも真剣に取り組み、進学においてはほとんどの生徒が進路実
現を果たしてきました。卒業生のみなさん、この3年間何事にも誠実に、ひたむきに努力した高校生活を心
の糧とし、今後ますます活躍されることをお祈りします。
国公立大学合格者175名(内現役153名)
私立大学合格者222名(内現役194名)
京都大学1ノ名・大阪大学1名
九州大学9名・北海遭大学1名
広島大学6名・熊本大学12名
長崎大学36名・国公立大学医学科1名
国公立大学合格者推移(過去6年間)
平成21年
現役生
148
過年度生
合計
平成22年
167
平成23年
158
19
171
平成24年
144
13
149
平成25年
144
5
平成26年
144
14
158
8
152
上記以外の主な合格者数(延べ数)は以下の通りです(過年度生も合も)
(国立大学)岡山大学3名 山口大学8名 佐官大学8名 大分大学4名
宮崎大学9名 鹿児島大学9名 琉球大学4名 他
(公立大学)北九州市立大学4名 長崎県立大学29名 他
(私立大学)青山学院大学1名 中央大学1名 立命館大学2名
西南学院大学10名 福岡大学35名 活水女子大学25名
長崎純心大学43名 長崎総合科学大学6名 他
(準大学)滝上保音大単板1名
校名看板設置
2月27日(木)、正
面玄関に学校名を記し
た看板の除幕式が行われました。平成25年度卒業
生の卒業記念品として本校に寄贈されたもので、本
校卒業生で在学生の保護者でもある、岩松茂(いわ
まつしげる)西大村中学校校長の揮垂による、重厚
な看板となりました。3月1日の卒業式の日には、
岩松氏も来校して実際に看板をご覧になりました。
8月5日(火)オープンスクール開催予定
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