知の日比谷 - 都立日比谷高等学校

校長室だより
知の日比谷
第
平成24年8月14日発行
17
発行責任者
号
東京都立日比谷高等学校長
武
内
彰
臨海合宿3日目 になってようやく晴天となりました。水温は22℃、気温は28℃ま
で上がり、これまでの2日間とは大違いです。生徒たちの表情も心なしか安堵しているよ
うに見えます。水練は本日が最後となります。明日は神伝流のテストが控えていますから、
この日のうちに泳法をマスターしなければなりません。例年、合格率は50%に満たない
状況なのです。指導する一水会の方々も真剣な表情です。
私は、この2日間浜辺で沖にいる生徒たちの水練を見守り、写真を撮り続けていました
が、海にいる生徒の顔を見ることができないことを歯がゆく思っていました。そこで、師
範の許可を得て、保健体育科の教員とともに、海に入ることにしました。沖のやぐら及び
2隻の和船の3箇所に分かれて、生徒たちは水練に励んでいましたので、順番に近づいて
行き、すべての班の様子を見届けました。どの顔も真剣でした。一水会の方々の指導も厳
しく、かつ丁寧で温かなものでした。生徒たちもそれを感じ取って水練に励んでいる様子
が伺えました。これまで助手や先輩から何かを言われた時の返事が、必ずしも大きな声で
はなかったこともありましたが、この頃から班員全員揃って大きな声で「ハイ!!」と答
えられるようになりました。
臨海合宿4日目 、いよいよテストの日です。4級班はいつもどおりに集合点呼です。
順番にテストをするため、3級班は50分後に集合点呼となります。テストの合否を判定
する師範、助手の計4名が沖のやぐらの上に立ち、生徒一人一人の泳法を審査します。
全員の審査が終わった後に、寮へ戻って昼食です。生徒たちは3食ともによく食べます。
ほとんど食事を残すことがありません。また、多くの生徒がおかわりをしていました。2
杯、3杯どころか5杯という生徒も散見されました。片付けもきちんとでき、寮母さんか
らもお褒めの言葉をいただきました。やはり、こういう生徒であってくれると教員として
は嬉しいものです。
この昼休みの間に、2階へ上がる階段の途中に合格者の氏名が掲示されました。2級の
合格者は9名、3級の合格者は19名の合計28名。合格率は68%と、例年になく高い
合格率でした。2級、3級には合格できなくても全員が4級以上にはなったのですから、
胸を張ってよいのではないでしょうか。
午後には、合格者たちが海へ出て、合格祝いです。沖のやぐらの上に立ち、一人一人が
この臨海合宿を振り返って本音のメッセージを叫びます。その後、海へ入り、助手や先輩
たちに手荒い合格祝いをしてもらって、和船に乗り込むのです。私も和船で沖まで連れて
行ってもらい、生徒たちの様子を見させてもらいましたが、生徒たちの本音のメッセージ
に笑いあり、涙ありの楽しいひとときでした。(つづく)