虫刺されに注意しましょう !!

No.078
2012/6/7
虫刺されに注意しましょう !!
岐阜大学キャンパス内では、毎年春から夏にかけて、ハチ・チャドクガ・ブユに刺される学生さんが急増します。
大学は、皆さんの安全のために駆除を行っていますが、駆除をしてもすべての虫がいなくなるわけではありませ
ん。特に野外で活動する際は気をつけてください。
ブユ(ブヨ)
チャドクガ
チャドクガの幼虫(いわゆる毛虫)は 4 月、9 月頃
の年 2 回発生し、ツバキやサザンカなどの植物の
葉の裏に群がります。チャドクガの幼虫の体は非
常に細かい毒針毛に覆われており、これに触れ
ると皮膚炎を起こします。毛虫に直接触れなくて
も、木下を通ったり風下にいるだけで飛んできた
毒針毛により皮膚炎を生じることがあります。
症状
<症状>
毒針毛に触れた直後は、ほとんど自覚症状はありま
せん。数時間してから赤い発疹と激しいかゆみが起こります。
毛虫に触れてしまったら・・・
ブユはブヨともいわれ、体長 2~4 ㎜の小
型のハエのような黒い虫です。
症状
<症状>
刺された時は痛
みやかゆみをほとんど感じ
ませんが、半日くらいすると
赤く腫れて、次第に激しい
かゆみが出てきます。赤い
しこりができて長く残る人も
います。
↑ブユ刺され
ブユに刺されたら・・・
(1)こすらない 掻かない(掻くと症状がひどくなります)
(2)粘着テープで毛虫が触れた周囲をそっと斜めに押さえて毒針毛
を取り除き、こすらないようにして流水で洗い流す
(3)ステロイド外用薬を塗る
!水ぶくれになったり、範囲が広い場合は皮膚科を受診してください。
○
!目の場合は、水で十分洗い流した後、眼科を受診してください。
○
毛虫の発生時期には、庭先や道路脇のツバキ・サザンカなどの
樹木に注意し、近寄らないようにしましょう。
特に注意が必要!!
(1)早めにかゆみ止めやステロイド外用
薬を塗る。
(2)熱を持っている場合は冷やすとよい。
!
○腫れが強い場合は皮膚科を受診してください。
ブユは渓流や小川沿いに多いの
で、野外レジャーの際に刺される
ことが多いです。特にブユがよく
活動する朝夕は肌の露出をしな
いようにするなどの対策を!
ハチ
症状
<症状>
激しい痛みが出現し、
赤く腫れます。通常は数日で症状
は治まりますが、時に、ハチ毒に対
する強いアレルギー反応が出て、
症状が強く出ることがあります。特
に、以前に刺されたことがあるとよ
り強い症状が出やすく、呼吸困難
やじんましん、強い腫れが生じた
り、ひどい場合は、刺されて 30 分~
1 時間で意識消失や血圧低下など
アナフィラキシーショックと呼ば
れる症状を起こし、命にかかわるこ
ともあります。
ハチに刺されたら・・・
(1)傷口をつまんで毒を搾り出す
(口で吸ってはいけない)
(2)流水でよく洗う
(3)冷やす
(4)抗ヒスタミンやステロイド外用薬を塗る
(アンモニアは効果がありません)
もし、ハチが近づいてきたら大
声で騒いだり、手で追い払った
りせず、静かに後退しましょう。
!腫れが広がる、痛みがひどいなど心配な症状がある場合は、すぐに医療機関を受診しましょう。
○
!呼吸困難やじんましんなど強い症状が出たら?
○
⇒ すぐに 救急車 を呼んでください !!
救急車が来るまでは、仰向けに寝て、頭を低くして待ちましょう。
写真:
(社)日本皮膚科学会「皮膚Q&A第 16 回」<www.dermatol.or.jp/qa/qa16/index.html>より引用