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学部 01 法学部
なぜマールブルク大学で法学を?
マールブルク大学法学部は、ドイツ中部における法学教育ならびに法研究機関
の中心的存在です。80 名のスタッフを擁し、2 千名の学生が正規に学んでおり
ます。100 を超えるコースとゼミが開講され、法律問題のみならず、経済問
題、社会問題、商取引等に適切に対処できる法律家の育成を目指しています。
マールブルク大学には、学問の自由、国際性、初歩段階からの少人数制指導、
またドイツの大学の標準に照らし適正な教員と学生の比率により、理想的な学
問環境が整備されています。特に海外からの留学生のためには、英語による講
義やゼミの他、マスター(法学修士)課程が設置されていることも特色の一つ
です。ドイツの国家資格取得を目指す通常の法律家養成課程は、4 年間の学部
履修課程と修了時の第一次国家試験から成ります。
学部の沿革 マールブルク大学における法律研究の歴史は、1527 年来の伝統を有し、ドイツ
の同様の研究機関中でも最も古いものの一つに数えられます。初のプロテスタ
ントのロースクールとして、創立当初より欧州の著名な法学者たちが従事して
参りました。サヴィニー (Friedrich Karl von Savigny: 1779-1861) もその
一人であります。彼の元で学んだ者の中には、かのグリム兄弟 (Wilhelm und
Jacob Grimm) もおります。1882 年には、刑法学者のリスト(Franz von List:
1851-1919) によって、マールブルク綱領が提唱され、刑罰理論の中に特別予
防の核心的原則が取り込まれました。彼はまた、国際犯罪学会を創立していま
す。この他、元ドイツ連邦共和国大統領 グスタフ・ハイネマン (Gustav
Heinemann) や、コスタス・シミティス (Kostas Simitis) 元ギリシャ首相と
いった逸材も輩出しています。
今日、研究並びに教育の主眼は、とりわけ商事法(金融サービス法を含む)、
メディア法、比較法学、スポーツ法、犯罪学、及び 20 世紀の戦争犯罪史の分野
に置かれております。更に、学部卒業生を対象とした法医学の特別プログラム
があり、また、約 50 名の法学専攻留学生(主に EU の「ソクラテス計画」奨学
生を中心とする)クラス向けに、充実した補習指導も実施されております。
法学部には日本法専門の教授がおります。大学の日本研究センター内に研究室
があります。