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花房 晴美(ピアノ) Harumi Hanafusa, Piano
〝巨匠ピアニスト名鑑の H の項に、クララ・ハスキル、ウラディーミル・ホロヴィッツに並んで、いずれ花房
晴美の名が刻まれるであろう。″―ハイファイステレオ誌
華麗な演奏が魅力の、日本を代表するピアニストの一人。国内はもとより、海外のオーケストラとの共演を重
ねるなど、国際的にも高く評価されている。
桐朋学園高校を首席で卒業後、フランス政府給費留学生として渡仏。パリ国立音楽院で、ピアノをピエール・
サンカン氏に、室内楽をジャン・ユボー氏に学ぶ。
モンツァ国際コンクール第 2 位入賞、ヴィオッティ国際コンクール第 3 位(1 位なし)入賞、エリーザベト王
妃国際コンクール入賞ならびに新作課題曲(協奏曲)に対する作曲家賞受賞。第 5 回シフラ国際コンクール第 2 位
(1 位なし)入賞、同時に聴衆が選ぶ最も気に入ったピアニストにも選ばれる。ボルドー音楽祭では金メダル受
賞。
国内でのリサイタルの他、NHK 交響楽団をはじめとする日本の主要オーケストラとの共演も数多く、いずれ
も好評を得ている。またソリストとして BBC 交響楽団、エーテボリ管弦楽団、スロヴァキア・フィルハーモニ
ー管弦楽団、コロンヌ管弦楽団、フランツ・リスト室内管弦楽団、アンサンブル・ウィーン=ベルリンなどと共
演している。海外のオーケストラとフランス、イギリス、ベルギー、ドイツ、イタリア、ハンガリーなどヨーロ
ッパ各国、アメリカ、さらにホンコン、タイなどアジアでツアーを行う。近年ではカンヌ音楽祭に参加し、「技
術に裏付けられた、輝かしい演奏」と絶賛された。
レコーディング活動も活発で、
『ラヴェル:夜のガスパール/鏡』や『ドビュッシー:前奏曲第 1 巻』は、フ
ランスのディアパゾン誌やハイファイステレオ誌などで絶賛を博した。また、珠玉の作品を集めた『ピアノ名曲
集』や『リスト作品集』
『ドビュッシ―:前奏曲第 2 巻』
『ムソルグスキー:展覧会の絵』『ラヴェル:夜のガス
パール/亡き王女のためのパヴァーヌ』の CD もいずれも高い評価を得ている。1993 年には実妹真美とピアノ・
デュオ作品を集めた『ア・グレイスフル・フレーム』をリリース。1995 年には高関健指揮新日本フィルハーモ
ニー交響楽団と『リスト:ピアノ協奏曲/チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第 1 番』を録音し、詩情あふれる円
熟の協奏曲 2 題と絶賛される。また、
『ピアノ名曲集』の好評を受け、第 2 弾『アンコール 花房晴美』もリリー
ス。最新 CD は日本アコースティックレコーズより「フランス・ピアノ作品集 ~花房晴美ライブ・シリーズⅡ」
があり、レコード芸術で特選盤に選ばれる。
2007 年は、日本デビュー30 周年にあたり、秋には集大成と言うべきリサイタルを東京・紀尾井ホールで二夜
にわたって行った。近年も海外での活躍も目覚しく、2011 年 1 月にはニューヨークカーネギー・ホールでニュ
ーヨークデビュー公演を行い、11 月には「SOIRÉE ANNIVERSAIRE Franz LISZT et Georges CZIFFRA」(記
念夜会)に出演。ソロの他、フィリップ・ジュジアーノやイヴ・アンリ、ジャン・フィリップ・コラールらと共
演しいずれも好評を博す。2013 年 3 月にはマイケル・シンメル芸術センター(ニューヨーク)にて、
「西村朗:
ピアノ協奏曲<シャーマン>」をアメリカで初演し、大きな話題を呼んだ。
2010 年からシリーズ・パリ音楽のアトリエをスタートさせ、第 12 集は 2016 年 10 月 14 日(金)に予定して
いる。