医療・健康に関する 地域連携パスファインダーの作成

医療・健康に関する
地域連携パスファインダーの作成
市川 美智子,坪内 政義
愛知医科大学医学情報センター(図書館)
1.背景と目的
愛知医科大学医学情報センター(図書館)では,尾張旭市立図書館,瀬戸市立図書館,
長久手町中央図書館,日進市立図書館と連携し様々な業務協力を行っている。そのひとつ
に医療・健康に関するパスファインダーの作成があり,地域連携事業の核と位置付けて特
に力を入れて取り組んでいる。今回は,地域連携パスファインダーの概念,作成結果(感
想),解決すべき課題,展望について報告する。
2.地域連携パスファインダーの概念
提供方法
地域で活用できるあらゆる情報資源を網羅し,
利用者(地域住民)を道案内します。
専門
情報
一般向け
医療情報
入門情報
(基本情報)
《専門書,学術雑誌,文献検索方法》
愛知医大 の蔵書とサービスを紹介
目的:地域の健康増進を,
図書館が支援する
直接来館
《患者さんや家族を読者対象とする図書》
公共図書館と愛知医大 どちらも含む
《参考図書・実用書》
公共図書館 の蔵書とサービスを紹介
3. 「高血圧」地域連携パスファインダー作成結果
作成にあたり「図書チェックリスト」を準備した。チェックリストは演者らが作成した
素案に公共図書館員の意見を加えたものである。公共図書館には,チェックリストに基づ
く選書と,簡単な内容紹介文の作成を依頼した。公共図書館からは一般書だけでなく学童
向け百科事典や絵本も推薦された。完成したパスファインダーは愛知医科大学医学情報セ
ンターの健康支援ページ 1) に公開している。地域の蔵書を最大限に活用し,生活に密着し
た情報資源提供がなされている。テーマ決定から公開までの作業期間は 1 ヶ月間であった。
4.課題と展望
情報更新方法の確立,図書チェックリストの完成,広報など課題は山積しているが,図
書館員の知識とスキルを集結し,一般市民の健康増進に貢献していきたい。
1)
愛知医科大図書館健康支援ページ
http://www.aichi-med-u.ac.jp/micl/pathfinder07/pftop/index.html