ケータイ・ネット どこがキケン

学校行事参加型+講演会型(中学校)
学
校
名
恵那市立恵那東中学校
実
施
日
平成 23年 7月 14日( 木 ) 14:00 ~ 15:30
場
恵那東中学校 体育館
会
参 加 人 数
1年生生徒 139名 と その保護者 (約100名)
学習課題(分野)
ケータイ・ネット
どこがキケン
(情報モラル)
中学1年生の夏休みを前に、ケータイ・ネットの危険性と使用上のモラルについて
運営者の願い
親子で学びたい。ケータイやネットの使い方を誤ると、命・人権・財産にかかわる危
険があることを子どもも保護者も知っておきたい。
学
習
の 内
ケータイを持つ割合がま
だそれほど高くない中学
校 1 年 生 とい う 時 期に
絞り、子どもと保護者が
一緒に同じ話を聞くこと
で、家庭での話題づくり
や ル ール 決め な ど の実
践へすぐにつながることが
期待される。
容
(授業参観後、1年生とその保護者は体育館へ移動)
<開会あいさつ、講師紹介(PTA研修委員長)>
<講演会> 酒井統康(さかいのりやす)氏 (多治見市教育研究所総括主査兼指導主事)
「ケータイ・ネット どこがキケン」
ケータイの機能として95%以上は「便利・楽しい」という思いができる。しかし、5%にも満たないちょっ
とした部分にひそむ情報の影の部分(事件や罠)について理解しよう
≪生徒・保護者向け≫
「楽しい」メール・ブログ・プロフ・ゲームの中のキケン
○ケータイに振り回されていないか?(使われていないか?)
○日々の日記更新(学校行事、近所の建物の写真をアップ)などで個人がある程度特定できてしまう。
一つ一つの日記には個人情報がない。しかし、その情報を集めて整理をすると個人を特定できる情報
となる可能性がある。一度出てしまった情報は二度と取り戻せない。
○プロフの危険性・・・なりすましの被害(同年代の女子だと思っていたのに、実際は??)
ダイレクトコンタクトは絶対にしない!!出会い系サイトとして認定されていない、プロフ・携帯ゲームで
も出会えてしまう。
○冗談が冗談でなくなるキケン(名誉毀損)、ワンクリック詐欺(架空請求の被害)
○被害に遭うかどうかは大人・子どもではなく、架空請求を「知っているか・知らないか」
つまり、「知識の差」
ポイント
参加率アップの工夫とし
て、1年生保護者を対
象に中学入学後初めて
の授業参観日に合わせ
て開催。
各教室(授業参観)→
体育館(講演会、その
後 学 年 懇談 会 ) とい う
日程の組み方や無理の
ない会場移動により、ほ
とんどの保護者の参加
を得ることができた。
「自分を守る5ヶ条」・・・使い方の決まりをつくる・フィルタリングを利用・使い方を記録・何かあったら
必ず大人に相談・情報を共有する(学校・お家の人・警察)
・・・自分の命、財産を守るために、必ずフィルタリングを!
<お礼の言葉(1年生代表生徒)、生徒退出>
≪保護者向け≫
○今のゲーム機はインターネットにつながることができる(実際にゲーム機から殺人予告)
ゲームをやっているな、と安心してはいけない。「何やってるの?ゲーム?」と声かけを
○小6男子。アダルトサイトへ接続し、架空請求で7万円支払った。(実例)
○プロフは援助交際の温床となる可能性がある。
「子どもを守る家庭の5ヶ条」・・・我が家の決まりをつくる・フィルタリングの利用・ダイレクトコンタクトを
させない・使い方を話し合う・何かあったら学校や PTA・警察などと情報を共有する
<お礼の言葉(PTA副研修委員長)>
(講演会終了後、学年懇談会を開催)
参加者の感想(抜粋)
<生徒>○今まで、「うるさい」と思っていたけど、親の心配する理由が分かりました。○とても丁寧に
説明してもらえ、携帯電話の便利さと同時に、危険性も学ぶことができました。○何気なく使ってい
るプロフやブログで、個人の特定がされることがあると聞いて怖かった。○被害者にならないことは
考えるけど、まさか自分が加害者になり得るなんて考えてもみなかった。
<保護者>○今まで、子どもに遠慮して話すべきことも話せなかったが、共通の話題を得ることがで
き、具体的な方法も習えたので、今夜からさっそく話し合って約束を決めたいと思います。○TVで
見るような被害のニュースが、身近なところで起きていることを聞いて、危機感をもつことができた。
○あらためて中学生に携帯電話は必要ないものだと感じたが、同時に情報を選択する力もつけさ
せたいと思いました。モラルを守り、保護者としても責任を忘れることなく言葉がけをしていきたいと
思いました。
親子で講演を聞いた後
生徒は退出し、保護者
向けにもう少し踏み込ん
だ内容を話す機会を設
け、さらに理解が深まる
ようにした。