2010年以降の保存版/相互製版株式会社 GTIN(商品コードの14 桁統一管理)は 世界中の製品の電子商取引を可能にし POSや生産ライン管理だけでなく 広範囲な物流管理、 トレーサビリティシステムの 基本コードとして運用されています。 ■GTIN(ジーティン)とは GTIN とは、Global Trade Item Number(国際取引商品番号)の略称で、異なる桁数で使われてきた商品 コード(JAN/EAN/UPC)と、 集合包装用商品コード(物流バーコード= ITF)について、 世界中のコンピュー タで共通的に取り扱えるように、 1種類のコード体系(14 桁のレコード長)で表せるように改訂されたもので、 国を超えた企業間取引、インターインターネットなどを利用した商取引に大きな利便性と確実性が得られま す。 ■商品管理コンピュータにおける マスターファイル上のフォーマット 1 桁目の数字をPI※(パッケージ・インディケータ)といい、包装形態、 取引単位を意味する識別 (0∼9 の数字) を割り当て14 桁に統一され たコードが GTIN-14です。 ● GTIN-14 をバーコードシンボルにしたものが ITF-14 です。 ● GTIN は、現在 ITF→14 桁、JAN/EAN→13 桁と8桁、 UPC→12 桁など、異なる桁数とな っているコードがコンピュータ処理される際、 全て14 桁に揃えて処理する国際標準の商品 コード体系です。 桁番号 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 GTIN-14 1 4 9 X X X X X G G G G G c (ITF-14 桁) 1 4 5 X X X X X X X G G G c GTIN-13 0 4 9 X X X X X G G G G G c 具体的には、商品管理を行うコンピュータに (JAN/EAN-13 桁) 0 4 5 X X X X X X X G G G c おける「商品マスターファイル」へのデータ入 GTIN-12 0 0 N X X X X X G G G G G c GTIN-8 0 0 0 0 0 0 4 9 X X X X G c GTIN-8 0 0 0 0 0 0 N X X X G G G c れ込み方法を14 桁に統一するものです。 POSシステ ムで ” 49XXXXGc” の短縮 JAN をスキャンすれば、受け取った管理コンピータ では” 00000049XXXXGc” の14 桁で記 録や通信処理が行われます。 (UPC-12 桁) (JAN/EAN-8桁) (UPC-8桁) ● 桁数の異なる単品コードをコンピュータ処理する場合、 不足分の桁に 「0」 を自動追加して、 14 桁に統一されデータ記録、運用されます。 ● 1 桁目の数字 「PI※=0」は、単一製品、またはアイテムコード不一致 型で集合包装される製品を14 桁で表示する識別数字となります。 ■ JAN/ITFシンボルの仕様変更はありません。 バーコードシンボルのパターン、表示倍率とも、これまでどおり JAN シンボルで0.8倍から2.0倍まで、ITF では0.25倍から1.2 倍までと変更ありません。 今後、海外とのコミュニケーションは、国際的な標準名称として GTIN-14、GTIN-13、GTIN-12、GTIN-8 と記述することで理解判別されます。 本書でのバーコードのシンボル名称は、従来どおりJAN (ジャン) 、 ITF (アイ ・ティー・エフ)と標記しております。 チェックデジット メーカーコード (7桁/9桁) アイテムコード (5桁/3桁) 1桁 PI※(パッケージインディケータ) ■ GTINのコード体系は、全ての「販売単位」 「取引単位」に合わせて、 個別の商品コード、14 桁の物流管理コードを設定することです。 ■ GTIN は、SKU単位(Stock Keeping Unit = 受注や発注、 在庫管理を行う単位) で 固有に識別、特定が出来るように設定しなければなりません。 ■ブランドオーナー様は自らの責任で、自社製品の識別体系に合致した GTIN の付番体系を 構築し、GTINの番号に関連する商品情報について、取引先に知らせる必要があります。 ※ ①単品で受発注、物流管理、販売される製品(冷蔵庫など)場合は、単品JAN、 PI = 0 の単品型の ITF。 ②集合包装単位で仕入や販売する場合、集合包装単位を管理できる商品コードを設定します。 ③ケース販売される製品には、 「ケース販売 JAN」を表示しなければなりません。 ④集合包装ケース(段ボールケース)に「単品 JAN」を表記することは GTIN のルール違反となります。 ⑤ブランドオーナー様は、単品コードと幾通りにも想定される「販売単位、取引単位(輸送単位) 」を想定した 付番体系が必要になります。 ⑥設定された GTIN コードと商品の関連情報は、営業告知、カタログ、ホームページサイトなどを活用して利 用者に告知します。JICFS/IF-DB = JAN コード統合商品情報データベースへの登録も推奨します。 ⑦受発注処理や記録を行う商取引管理コンピュータのプログラム、及び表示画面、伝票や帳票も「集合単位× 数量」などに、書式変更しなければならない場合も考えられます。 ■ ITF-14 桁で集合包装の形態を表す方法として、次の二つの方法があります。 ①※PI=1∼8により識別する「アイテムコード 一致型」 ②※PI=0固定で、異なるアイテムコードで識別する「アイテムコード 不一致型」 (パッケージ・インディケータ)の付番ルール ■PI ※ PI ●パッケージ・インディケータ GTIN-14 のうち第1桁目の数字を表し、包装形態、取引単位を意味する識別数字(0 ∼ 9)を割り 当てます。 「0 と 9」以外は、それぞれのブランドオーナーの付番方法、業界方針に準拠するなど任意に決定す る部分となっています。 0 ●読み取った結果は、単品 JAN と同じキャラクタとなります。 ●単品 JAN コードを ITF で表す場合。 ・大型の什器などで、1個が外装梱包されている場合の ITF。 ●集合包装を一つの商品として個別識別する場合。 ・単品のアイテムコードに対して、不一致型のアイテムコードを採用する場合の「PI 」を表す。 1∼8 ●同一商品で、入数、荷姿が異なる場合、それらの入数や荷姿に応じて任意に割り当てます。 ・単品 JAN のついた製品に対して、一次集合包装、二次集合包装など、内箱と外箱の区別が 必要な場合、入数毎に 1、2、3 と順番に付番している傾向があります。 ・各方面の業界では、共通的な識別意図で付番方法が標準化されている場合があります。 9 ●その都度、数量や重さが異なる計量商品。 ・食肉関係など形状や重量が一定せず、梱包ごとに重さが変化する製品への使用に予約されて います。 ■PI=1∼8により識別する「アイテムコード 一致型 ITF」の展開例 集合包装ケースの ITF -14 桁のPI(パッケージ・インディケータ)は1∼8の数字で識別します。 ① ITF-14 の「PI」は、今までの「物流識別コード」と同等の意味をもっていますが、GTIN では1桁での識 別となりますので、主として「入り数」の識別コードの意味合いが一般的です。 ②ある商品における集合包装の種類が、入り数主体で8通り以下の場合、今までどおり「PI」で梱包形態を識 別できるため、ITF のアイテムコードは単品 JAN アイテムコードと一致したキャラクタ内容で表示可能です。 殆どのメーカーの梱包バリエーションはそれほど多くなく一致型で対応可能と思われます。 ③メリットとして、同じ商品における全ての包装形態の管理コードにおけるアイテムキャラクタが同じ数字の並 びになりますから、人の視覚的識別も容易になります。 ④1種類のアイテムコードで 8 種類までの梱包形態が識別できますので、アイテムコードの数字の有効活用が できます。 ⑤メーカーコードが 7 桁、アイテムコードが 3 桁のタイプでは、更にアイテムコードの活用率に意義があります。 ⑥PIの 1 ∼ 8 までの梱包形態の意味合いについて、ブランドオーナー独自で確立しておく必要があります。 ●一致型の付番展開例 単品容器 JAN または 単品小箱 JAN ff xxxxx 11111 c 20 個入外装 5個入ケースを4梱包 単品5個入 二次集合包装ケース ITF 1 ff xxxxx 11111 c 三次集合包装ケース ITF 2 ff xxxxx 11111 c 四次集合包装 ITF 20 個入り外装 100ケース/パレット ラベル表示 又は荷札内容 3 ff xxxxx 11111 c ■「アイテムコード 不一致型I TF」の展開例 PI =0固定で、異なるアイテムコードで識別する「アイテムコード 不一致型」 ①単品商品を幾つかの単位で集合包装する場合、包装形態(主として入り数)を表す 14 桁の ITF コードを 設定します。このとき包装形態を表す数字が、左から1桁目の「PI =パッケージインディケータ」です。 ②一つのアイテムコードの包装形態や取引単位が8種類以上あり、8個の PI で分類できない場合「PI を 0」 として、アイテムコードの変化で包装形態や取引単位を識別する方法で、中身の単品コードと集合包装のア イテムコードは不一致になります。 ③不一致型を採用した場合、集合包装ケース自体が固有の商品として認識され、中身の単品 JAN とは異なる アイテムコードが付番されることから「PI」は常に「0」となります。 ④不一致型の問題点として、単品のアイテムコードと外装のアイテムコードが異なることから、商品管理コンピ ュータのプログラムでは、単品の商品コードと各包装形態による集合包装コードを関連付けする補助機能が 必要となります。 ●不一致型の付番展開例 単品容器 JAN または 単品小箱 JAN ff xxxxx 11111 c 20 個入外装 5個入ケースを4梱包 四次集合包装 ITF 20 個入り外装 単品5個入 二次集合包装ケース ITF 0 ff xxxxx 11112 c 三次集合包装ケース ITF 0 ff xxxxx 11113 c 100ケース/パレット ラベル表示 又は荷札内容 0 ff xxxxx 11114 c コンピュータ管理では、 「アイテムコードの一致性」は大きな意味がない。 ⑤もう一つの考え方として、順次発生する単品製品や、想定される販売単位や集合包装単位のアイテムコード を製品認識の発生順、必要な順番に付番する方法です。 アイテムコード領域が3桁しか無い場合、限られた桁を有効活用することが重要です。 この場合、単品コード、各種の梱包形態に割り当てる商品コードのアイテムコードは、全てランダムで不一致 になります。 ⑥商品や包装形態、取引形態などの関連付けを管理するのは、コンピュータプログラムであるデータベースで あり、データベースでの関連性機能が完全であれば、隣り合う番号や、数字の並び方に関係性がないランダ ムな不一致型の付番システムが合理的と考えられます。 人による視覚的なアイテムコードの一致性は大きな意味がなくなります。 ■単品JANを集合包装ケースに表記することは、GTIN のルール違反となります。 ①集合包装への単品 JAN 表記はルール違反となります。 発注コード入力の利便性として、集合包装ケースに「単品 JAN」を表示する場合がありましたが、バーコー ドシンボルを読み違えば、24 個入りでも1個とカウントされる可能性があるため、GTIN の基本ルールとし て単品 JAN は表示禁止になっています。 ②どうしても単品 JAN の標記が必要な場合、 底面など隠れた場所や、 単品 JAN であることを明記することです。 ただし海外仕向製品への単品JAN の表記は、 トラブル発生の可能性が高く推奨しません。 ③日本での商習慣により、中小の製品メーカーや小売店レベルの販売管理や会計システムも、SKU単品への 対応が遅れていると思われるため、当面は単品 JAN の表記を要求されると思いますが、原則とする世界ルー ルに従うことを強くお奨めします。 ■ケース単位、分割単位、バンド掛けなど、色々な単位で取引や販売される 可能性のある製品は、 それぞれの単位で商品コードを設定します。 ①缶ビール等の事例では、同じ製品が 24 本入ったケース( 重たい)と、主婦でも持ち帰りしやすく4つの 6 缶 パックで分割販売できる 24 本入ケースがあります。 同じ製品で同じ単品 JAN でも、生活者のニーズによる購入単位(商品認識)や包装形態により、それぞれ 異なる商品コードやケース販売JAN、ITF コードが付番されています。 ②2ケース以上をバンド掛けして受発注単位とする場合、或いは2ケース以上が1セットになっている集合包装 では、セットで取り扱う物流コードと、1 ケース単位の物流コード、分割販売する単品の商品コードが必要 になります。 ③何れも、時と場所により使用されるシンボルの種類を想定して、表示する工夫が必要です。 発注・生産管理・物流(2ケース単位のITF) 販売 (単品JAN) 、 在庫管理(小倍率 ITF) 生産管理(1ケースのITF)、仕入・出荷(4ケース単位のITF) 販売 (単品JAN) 、 在庫管理(1ケース単位の小倍率 ITF) ■I TFシンボルの表示位置(0.625倍以上) ケース販売用JAN 在庫管理用(ハンドスキャナー用) 箱買いの場合重くなるので スキャニングし易い位置に 表示する。 1.5倍以上が望ましい。 小さな寸法(0.35倍など)による表示が 必要な場合は、幅側面の右上に表示。 位置寸法などは任意。 19mm以上 ベアラバーの内側まで 32±3mm ローラーコンベアーの ガードレール ローラーコンベアーの 外側に固定設置されたスキャナー 固定式スキャナーで読み取られるシンボルの 倍率は0.625倍以上。 表示位置はベアラバー内側までの32±3mm、左右の寸法は、 ベアラバーの外側で19mm以上。デザイン的にセンターでも可。 原則4側面表示。 輸出用ケースでも共通のスペックです。 ①製造ラインの固定式スキャナーで読み取られる ITF は、0.625 倍以上の大きさとし、4側面への表示を原則 とします。 (幅側面が狭い場合は両長側面に表示すること。 ) お菓子業界では、4側面表示を業界標準として啓蒙しています。 製造ラインでは、ラインを流れるスピードや、有効な読取距離(レーザーの焦点)を考慮して 0.625 倍以上 が基本とされていますので厳守してください。 ②上下の表示位置は、ベアラバーの内側から、箱の底面との間 32 ± 3mm の範囲となっています。 水平方向は、ケース左右どちらかの端からベアラバー外側まで 19mm 以上あれば、20mm の整数でも、 長さ寸法のセンター配置でも問題ありません。大きさや表示位置は輸出用ケースでも同様です。 ③ハンドスキャナーで利用する、在庫管理用の小倍率の ITFシンボルは、一般的には幅側面の右上に表示され ますが、読み取り易さを考慮すれば厳密な位置規定はありません。 ④ケース販売用 JAN を併記する場合、梱包形態が大きくなり重たい場合、POS レジでのスキャニングが困難 になります。読取し易い場所に複数表示するなど、人による具体的な取扱方法を考慮してください。 表示倍率は、読みやすさ、印刷品質維持のため1.5 倍以上を推奨します。 ■商品コード管理の重要性 商品コードの管理は、適正な流通業界を維持して行くために必要なコンプライアンスとして、非常に重要な作 業であることの認識です。 特に商品の荷姿や金額を流通へ通達、商品管理コンピュータシステムの運用管理、廃盤になったアイテムコー ドの通達や再利用など、利用者側の混乱を避けるための配慮に努力をお願いします。 ■バーコードシンボルの品質保証 ①バーコードに含まれるバーの数は数十本、キャラクタは 8 ∼ 14 文字であり、人の目にはバーの集まりにし か見えませんが、その 14 文字には、生産・包装・物流システム、POSやトレーサビリティシステムなどの、 大規模な商品管理システムを動かす「パワー」を持っており「商品そのもの」とも言えます。 ②製品や集合箱に印刷されたバーコードシンボルは、商品管理システムにその製品を認識させ、生活者まで届 けさせる大きな役目をもっています。一個のバーコードの読取トラブルは、システムの機能を混乱麻痺させ、 商品の流通を阻害し、費やした膨大なエネルギーを換算した機会費用の損失となります。 バーコードシンボルの作成・製版・印刷においては、徹底した品質管理による「読取性の保証」が大変重要 な意味を持っています。 ③特に段ボール印刷においては、標記されるバーコードの種類と数、方向も多くなります。 段ボールシートの品質条件が悪くなる傾向に対して、印刷刷版が薄くなり、インキの過不足やバーと段目が 干渉しての太り細り、ピッチズレが生じるなど、バーコード品質に関するトラブルが増えています。 ④ GTIN が機能する重要な要素として、世界中どこでも読めるバーコードシンボルの品質であることです。 シンボルの基本知識やグラフィック処理の技術、正確な寸法基準での製版と印刷、高いコントラストである かの読取性の管理や検証を行い、世界基準の品質を満たすことが必要です。 関係する用語(IT用語辞典 e-Words 、(財)流通システム開発センターのホームページより参照させていただきました。) ● POS システム= Point Of Sales system に購入商品を正確に記録できるのも POS システムの副次的な利点となって 店舗で商品を販売するごとに商品の販売情報を記録し、集計結果を在庫管 いる。 理やマーケティング材料として用いるシステムのこと。 「販売時点管理」など ● EOS = Electronic Ordering System とも訳される。 企業間のオンライン受発注システム。スーパーマーケットなどの小売店舗の 緻密な在庫・受発注管理ができるようになるほか、複数の店舗の販売動向を 受発注業務の効率化などに使われる。各店舗内で発生する発注、仕入れ、請 比較したり、天候と売り上げを重ね合わせて傾向をつかむなど、他のデータ 求、支払などの各種業務をコンピュータで一元管理し、小売店の端末から本 と連携した分析・活用が容易になるというメリットがある。 部・卸売店などへネットワーク経由で発注を行なうことにより、迅速かつ正 このため、特にフランチャイズチェーンなどでマーケティング材料を収集する 確な発注作業が実現できる。EOS を導入することにより、従来の帳票での システムとして注目されている。 やり取りに比べ、発注から納品までのリードタイムの短縮や多頻度納品など POS システムと経理システムなどを連携させ、クレジット決済や税額の自動 を低コストで実現することができる。 算出なども一元的に管理するなど機能を拡張したシステムもある。 さらに、POS システムと連携することによって、単品ごとの売上データと在 また、店舗で販売している商品の情報をあらかじめホストコンピュータに記 庫データをリンクさせ、より的確な発注判断や在庫管理を可能としたシステ 録しておくと、販売時にバーコード情報を元に商品情報を検索し、レシート ムもある。 ■GTINフォーマットの利用例 JAN や ITF 以外の高機能なバーコードシンボルを利用した商品管理では、AI(アプリケーション識別子)とし て(01)の後に 14 桁の GTIN コードを付記し、更に他の属性情報を示す AI を繋げていくことで、多くの情 報を含めることができます。 以下はこれから普及の見込まれるシンボルと商品情報の例です。 ●医療用医薬品関連での利用(GS1 DataBar Limmited / GS1-128) 平成 20 年 9 月より、医療事故防止などのため、医療用医薬品関連の製品や包装にリミテッドコードの表記、 外装ケースにも JAN とリミテッドの併記が実施されました。 リミテッドは、GTIN を表す= AI(アプリケーション識別子)と、GTIN の 14 桁について、JANシンボルよ り小さな寸法での表記が可能となり、狭いスペースや細長いスペースへの表記に適したコードです。 またコード 128 のバーコードパターンを使用して、GTIN を含む「商品関連情報と企業間取引情報」をコーディ ングされている一次元バーコードシステムもあります。 ①GS1 DataBar Limmited (RSS Limmited の改称) ② GS1-128(UCC/EAN-128 の改称) (01)=GTINを表す=54912345678909 (30)=数量(ケース内総入り数) =150 (17)=有効期限/使用期限を表す=040926 (10)=ロットナンバー=99999 ● 2014 年より POS コードを JAN と GS1 DataBar シリーズで併記開始予定。 既に、医療医薬の分野では、2009 年度から GS1 DataBar Limmited が採用されています。 2014 年度からは、一般消費財分野で、従来の JAN シンボルに加えて新しいバーコード GS1 DataBar シリー ズで 2 種類のシンボルが POS コードとして、また拡張系 2 種類が属性情報を含めるシンボルとして運用可能 になります。当初は JAN と併記でスタートされると考えられます。 ③ POS 対応シンボルとして予定されている、GS1DataBar シンボルファミリー Omnidirectional(オムニディレクショナル) Stacked Omnidirectional(スタックド・オムニディレクショナル) Expanded(エキスパンデッド) Expanded Stacked(エキスパンデッド・スタックド) ●QRコードなど二次コードシンボル 二次元コードは、大量のデータがコンパクトに収まるため、これからのデータキャリアとして応用範囲の拡 大が期待されるシンボルです。 GTIN = (01)04912345678904 賞味期限= (17)121231 製造日 =(11)110401 Lot 番号= (01)12345 ※多機能な新しいバーコードや二次元コードに関する詳しい情報は、それぞれの専門情報を参照、又はお問い合わせください。 (ジー・エス・ワン) ■GS1 とその役目 バーコードなどの流通標準化機関である UCC(アメリカ)と ECCC(カナダ)が、国際 EAN 協会に加盟した ことで世界の流通標準化機関の統一が実現しました。 2005 年、世界のバーコードなどを一元的に管理する機関として EAN から「GS1= Global Standard One」に名称が変更されました。 GS1 は、 世界中の企業と流通に対して「商品コードと集合包装用商品コードの付番方法」と、 それを「コンピュー タ処理する方法」についてのシステム変更を要求し、2010 年4月から世界中で取引される商品の標準的な管 理コードとして GTIN が運用されています。 ■ GTIN の知識は、パッケージデザイン、包装や物流関係者にとって、 今後、永続的に必要となる基本的な知識の一つです。 14 桁の GTIN は、商品管理の基本コードとして将来にわたって使用されますので、包装業界に関係する人は 永続的な知識として必要になり、基本知識として繰り返し教育や学習の機会が生じてきます。 この資料は、顧客サービスの目的で、弊社の社員が普遍的に知っておく必要があることを記載し、ご要望があ れば業界関係者への配布も承ってしております。 (データ配布はしておりません) ※記載内容の理解や運用の結果がもたらす不都合について、弊社は一切の責任を負いません。 ※「PI」は、ブランドオーナー様が自社製品の製品構成、梱包形態(販売単位や取引単位)に合わせて独自 に決定する識別コードです。更に一致型、不一致型の何れを採用するかも、ブランドオーナー様の方針や 業界方針により決定され、関係する印刷会社や製版会社では決定することは出来ません。 ■詳しい情報は各位で入手し、 ご確認ください。 日本における、GTIN の推進機関は「財団法人 流通システム開発センター(GS1 Japan) 」様です。 一連の資料作成にあたり、関係するホームページなどを参照させていただきました。基本的な情報、最新の情 報は、読者各位により改めて参照いただきご確認ください。 各業界の方針については、商品ジャンルが所属する業界や流通団体の情報に従ってください。 http://www.sogo-seihan.com 本社事業所 大阪府東大阪市御厨6丁目3番31号 TEL.06-6787-1661(代表) 北海道・つくば・東京・長野・山梨・静岡・浜松・京都・兵庫・岡山・鳥取・熊本・鹿児島 JISQ14001:2004 RE005 JSAE1290 本社事業所 ●記載事項は、各種の経過情報に基づく弊社の知見、認識や見解であり、一つの考え方について述べています。 最終的な運用ルールや内容は、利用される側の判断と責任において内容確認を行い実施してください。 ●内容についてはお断りなく変更される場合があります。ご質問は本社事業所、デザイン課バーコード担当、または品質管理までお問い合わせください。 ●本書は汎用的なパソコンプリンターでの出力を前提としており、意図した厳密な色彩ではありません。 ●本書は 2006 年より数えて第7版となります。今後の保存用資料として 2011 年 10 月 21 日改訂発行しました。 (Vol.7.1) 相互製版株式会社 品質管理部作成
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