2 - 日本人間ドック学会

平成 26 年 12 月 12 日
日本人間ドック学会社員・役員 各位
公益社団法人日本人間ドック学会
理事長 奈良昌治
第 59 回 2018 年(平成 30 年)日本人間ドック学会学術大会
学術大会長の募集について(公募)
公益社団法人日本人間ドック学会学術大会(以下「本法人学術大会」という)学術大会長は,定款第
19 条第 5 項により理事会の推薦により理事長が指名し,総会において報告いたします.ここに,第 59
回 2018 年(平成 30 年)日本人間ドック学会学術大会学術大会長を理事会にて推薦するため社員・役員
から広く公募することとなりましたので以下の要領にて募集いたします.
<募集要項>
1.応募資格:応募は自薦であること.
(1)応募者は,原則として日本人間ドック学会の社員または役員であること.
(2)応募者は,人間ドック認定医または人間ドック健診専門医であること.
(3)応募者以外の 2 名の日本人間ドック学会社員または役員が推薦者として含まれていること.
(4)第 57 回大会(長野県),第 58 回大会(埼玉県)の開催県ではないこと.
2.応募期間: 2014 年 12 月 15 日(月)~ 2015 年 3 月 31 日(火)
3.開催会場:メインホールは 1,000 名規模の人数を収容でき,約 4,000 名(2 日間の実質来場者)の参
加者来場および宿泊施設等も確保できる地域であること.
(なお開催地は,学術大会長所属機関と異なる利便性の高い場所を選択することもできる.
)
【開催日:2018 年(平成 30 年)7 月下旬~ 9 月上旬の 2 日間とする】
4.応募方法:応募者は所定の用紙に記入の上,本法人事務局宛てに郵送により申請すること.
(2015 年 3 月 31 日消印有効)
『応募届』(所属先・資格認定・職歴等の他,本法人等の活動実績等)
『応募趣意書』(学術大会に対する考え方,学術大会の具体的な実行計画等)
『推薦状』(推薦者どちらか 1 名による署名,捺印と推薦理由の記載は必須)
※応募書類,詳細については本法人ホームページよりダウンロードの上,申請してください
5.審議方法等:2015 年(平成 27 年)基本問題検討委員会にて予め選出,理事会に諮り,6 月開催の理事
会にて推薦した後,理事長により学術大会長を指名し,同年 6 月に開催する社員総会に
て報告させていただきます.
※本件についての質問がありましたら,事務局までお問い合わせください
【送付先・問合せ先】
〒 102-0075 東京都千代田区三番町 9-15 ホスピタルプラザビル 1 階
公益社団法人日本人間ドック学会 事務局(中田・岩﨑)
TEL:03-3265-0079 FAX:03-3265-0083 E-Mail:[email protected]
人間ドック健診認定医・専門医研修会
ドック会発第 376 号
平成 26 年 12 月 12 日
各 位
日本人間ドック学会 理事長 奈良昌治
人間ドック健診認定医 / 専門医制度委員会 委員長 山門 實
<公印省略>
第 39 回人間ドック健診認定医・専門医研修会の開催について(ご案内)
1.日 時 平成 27 年 3 月 8 日(日)12:30 ∼ 17:00(受付 11:30 ∼ 12:30)
2.会 場 東京:東京ビッグサイト 7F 国際会議場 江東区有明 3-21-1 TEL:03-5530-1111(代表)
3.参加資格 (1)人間ドック認定医・人間ドック健診専門医(旧制度)
(2)日本人間ドック学会の医師個人会員で認定医資格取得,旧制度専門医更新希望者
※新制度専門医(H24 年度以降認定の専門医)は参加対象外となります.
4.定 員 900 名
5.取得単位 7 単位
6.参 加 費 1 名様 10,000 円(資料代込)☆当日参加費受領後,領収書発行します.
7.申込方法 日本人間ドック学会公式サイト http://www.ningen-dock.jp/ よりオンライン登録.
平成 27 年 1 月 8 日(木)よりオンライン受付を開始します.
※オンラインでの登録が困難な場合は下記登録事務局までご連絡ください.
お問合わせ先:人間ドック健診認定医・専門医研修会 登録事務局 担当:中嶋
TEL:03-3583-1778(10:00 ∼ 17:00 平日のみ)
8.連絡事項 ※受付は 12:30 にて終了します.12:30 以降のご入場はお断り致します.
※この研修会は 7 単位となります.当日,研修会終了後に受付にて参加証明シールを配布致しますので
「単位確認表」に貼付して下さい.シールの再発行は致しません.
※参加証明シールは,研修会終了後(17:00 ∼)に配布致します.
※講演中の写真撮影・録音・録画は,固くお断り致します.
注)人間ドック認定医で 50 単位以上,および旧制度人間ドック専門医第 1 回更新予定者で既に 80 単位(認定医 50+
専門医 30)以上満たしている場合,余剰単位は,次回更新等への繰越しはできませんのでご注意ください.
参加登録の際は,自身の単位数をご確認の上,お申込みください.
<会場案内図>
【会場までのアクセス】
● 電車:りんかい線「国際展示場」駅下車徒歩約 7 分(駅を背に斜め右方
向へ(コンビニ前を通る)直進すると屋根のある遊歩道に出るので道な
りに.正面の大きな階段を登り,橋を渡った先の大きな建物)
ゆりかもめ「国際展示場正門」駅下車徒歩約 3 分(改札を出て右,突き
当たりを左.道なりに歩いて正面の大きな建物)
● 都営バス:東 16 系統(豊洲駅前経由)東京駅八重洲口より約 35 分・海
01 系統(豊洲駅前経由)門前仲町より約 30 分・虹 01 系統,浜松町駅よ
り約 30 分
● 直通バス:羽田空港より約 25 分・成田空港より約 60 分
◎ 東京ビッグサイト入口から入り,屋内左右のエレベーターもしくは,エ
スカレーターをご利用の上 7 階へお越し下さい
● 国際展示場:携帯電話用ホームページ http://www.bigsight.jp/
I
第 39 回 人間ドック健診認定医 ・ 専門医研修会
【平成 27 年 3 月 8 日(日)12:30 ∼ 17:00 東京ビッグサイト】
プログラム(敬称略) ※プログラムは講師の都合により変更になる場合があります
11:30 ∼ 12:30
受 付
12:30 ∼ 12:35
開会挨拶 奈良 昌治 日本人間ドック学会 理事長
12:35 ∼ 13:45
「ピロリ菌についての最新の正しい知識」
春間 賢 川崎医科大学消化器センター長
消化管内科学 教授
13:45 ∼ 14:55
「生活習慣病としての痛風・高尿酸血症」
細谷 龍男 東京慈恵会医科大学 名誉教授
慢性腎臓病病態治療学 教授
14:55 ∼ 15:05
15:05 ∼ 16:15
******************* 休 憩(10 分) *************************************
「人間ドック健診認定医・専門医が見逃してはいけない内分泌性高血圧」
立木 美香 国立病院機構京都医療センター 内分泌・代謝内科
16:15 ∼ 17:00
「日本人間ドック学会の基本検査項目の基準範囲について」
(仮)
渡辺 清明 NPO 法人 東京臨床検査医学センター 所長
17:00 ∼
参加証明シール(7 単位)配布
注! 新制度専門医(H24 年度以降認定の専門医)は参加対象外となります.
(新制度専門医は,研修会に参加しても単位加算にはなりませんのでご注意ください.)
●申込開始日:1
月 8 日(木) ※定員 900 名(定員になり次第締切)
日本人間ドック学会ホームページ 各種認定制度−認定医制度−研修会情報−オンライン登録
http://www.ningen-dock.jp/system/certified/workshop
★上記 HP へアクセスし,登録画面よりお申込みください.
※オンライン登録には,A からはじまる 4 ケタ会員番号,メールアドレスが必須です.
※オンライン登録後,登録番号を明記した「参加確認証」メールを自動配信いたします.
登録後,二日以上経過しても「参加確認証」メールが届かない場合は,下記登録事務局へお問い
合わせ下さい.
★オンライン登録が困難な場合は,恐れ入りますが下記登録事務局へお問い合わせください.
★研修会参加には,本学会医師正会員であることが条件です.
【入会・取得単位に関する問合せ 日本人間ドック学会事務局:03-3265-0079】
★登録後,参加をキャンセルされる場合はお知らせ下さい.(定員調整の為,お手数ではありますがご協力下さい)
お問合せ先:人間ドック健診認定医・専門医研修会 登録事務局
TEL:03-3583-1778(10:00 ∼ 17:00 平日のみ)
II
人間ドック健診専門医制度
人間ドック健診専門医制度
● 現在,本学会ホームページに『人間ドック健診専門医制度(旧制度・新制度)
』について,掲載し
ております.詳しくはこちらをご確認ください.
旧制度:http://www.ningen-dock.jp/system/fellow
新制度:http://www.senmoni.jp/
● 人間ドック健診専門医制度 現状報告 ●
①日本総合健診医学会との合同の『平成 26 年度人間ドック健診専門医認定試験』は 10 月 19 日(日)
に終了しました.
両学会の合格者には登録料 1 万円の請求書を送付し,
入金が完了した者を『平成 26 年度人間ドッ
ク健診専門医認定者』とし,両学会理事会にて承認されました.
※平成 26 年度人間ドック健診専門医認定者の今後の詳細については,次頁をご確認ください.
②セルフトレーニング問題 2014 の採点結果について
新制度専門医(平成 24・25 年度認定者・修了者除く)が対象のセルフトレーニング問題 2014
の申請者には採点結果を送付いたしました.
※合格者(修了者)には,修了証を同封し,5 単位を加算します.
※新制度専門医は,認定期間 5 年間のうちに,セルフトレーニング(5 単位)を 1 回以上修了することが更新
条件(必須項目)となります.
※セルフトレーニング問題 2014 の解答と解説は 29-5 号(3 月末発刊号)に掲載します.
③平成 26 年度 研修施設・指導医 認定申請について
新制度での研修施設および指導医新規申請・移行(更新)申請について,
認定小委員会にて審議し,
両学会理事会にて承認されました.
【認定期間:平成 27 年 4 月 1 日∼平成 32 年 3 月 31 日】
※申請された研修施設および指導医には,審査結果を送付いたしました.
※認定となった研修施設・指導医には,平成 27 年 3 月末に新制度認定証等を発行いたします.
★ 旧制度 人間ドック専門医認定者(第 1 回認定者) 各位 ★
旧制度 第 1 回専門医認定者は,専門医認定期間:2010/1/1 ∼ 2015/3/31 更新時期となりましたので 11 月末に申請書類を送付しております. ※旧制度専門医認定番号は S からはじまる 4 桁番号
【旧制度 第 1 回専門医更新申請期間:
平成 26 年 12 月 1 日(月)∼ 平成 27 年 3 月 13 日(金)必着 】
【旧制度専門医が更新に必要な単位数 認定医 50 単位 + 専門医 30 単位 計 80 単位 】
※ 80 単位を満たし,専門医更新申請を希望する方は,更新料 1 万円を振込み後,必要書類をご準備の上,申
請期間内(∼ 3/13 必着)に申請願います.
※入金確認および申請手続き等が遅れ,理事会にて承認できない場合は,翌年度の更新者となります!
※認定医 50 単位・専門医 30 単位を超えた各単位については,更新後に繰越すことはできません.
※詳しくは,該当者に送付している『更新手続き方法について』等をご確認ください.
※人間ドック健診専門医制度に関しての問い合わせ等はメールにてお願いいたします.
日本人間ドック学会
人間ドック健診専門医制度委員会事務局 [email protected]
III
平成 26 年度人間ドック健診専門医認定者 各位
平成 26 年度人間ドック健診専門医認定者は,今後は両学会の定める新制度施行規則・施行細
則に準じ,更新のための単位取得等を行っていきます.
そのため,下記のとおり期間や手続き等が変わりますので,ご確認ください.
【日本人間ドック学会から受験した人間ドック健診専門医認定者は人間ドック認定医資格と両
方の資格を有しています】
平成 26 年度人間ドック健診専門医認定者
【 認定期間:平成 27 年 4 月 1 日∼平成 32 年 3 月 31 日】 5 年間 】
●人間ドック健診専門医認定期間に合わせ,人間ドック認定医認定期間が変わります.
注)現在の人間ドック認定医認定期間は,専門医制度に合わせるため,すべて認定
期間が変更されます.
例)
現:人間ドック認定医認定期間 平成 23 年 4 月 1 日∼平成 28 年 3 月 31 日
↓ ↓ ↓
新:人間ドック認定医認定期間 平成 27 年 4 月 1 日∼平成 32 年 3 月 31 日
※認定期間は専門医期間にあわせ,変更されます.
注)平成 27 年 3 月末頃,人間ドック健診専門医制度に関する書類と併せて,認定期
間を変更した人間ドック認定医認定証も送付いたします.
●平成 27 年 4 月 1 日より,人間ドック健診専門医更新のための 50 単位(両学会企画
30 単位・両学会以外の企画上限 20 単位)を認定期間内に取得することとなります.
注) 現在の日本人間ドック学会人間ドック認定医で取得した単位は,すべてリセット
され,平成 27 年 4 月 1 日から,0 単位スタートになります.
※ そのため,平成 27 年 3 月 8 日(日)に開催する『第 39 回人間ドック健診認定医・専門医研修会』
に参加しても,単位は 4/1 以降リセットされますので,ご注意ください.
注) 人間ドック認定医認定満期日が,平成 27 年 3 月 31 日の方は,人間ドック認定医
の更新手続きは不要となります.
(現在,人間ドック認定医更新が保留となっている方も更新手続きは不要です)
注) 新制度単位項目内容については,新制度合同 HP:http://www.senmoni.jp/ 『規則−単位表』よりご確認ください.
(今後はシールでの管理は不要となり,個人 ID・PW による HP での取得単位確認となります)
※上記は,平成 26 年 10 月 19 日(日)認定試験に合格した平成 26 年度人間ドック健診専
門医認定者が対象です.
※平成 26 年度人間ドック健診専門医認定者には,平成 27 年 3 月末頃,専門医認定証,書類
一式を送付いたします.詳細については,送付します関連書類をご確認ください.
IV
第56回
The 56th Scientific Meeting of Japan Society of Ningen Dock
日本人間ドック学会学術大会
開催案内
「人間ドック健診
イノベーション」
−新機軸の創生と展開−
演題募集期間:2015年1月15日(木)∼3月23日(月)
※会期の関係上、例年より約1ヶ月早い募集期間とさせていただきます。
多数の方の演題申込をお待ちしております。
2015 年
7
30
大会事務局
木
7
医療法人社団 相和会
31
〒252-0206 神奈川県相模原市中央区淵野辺3-2-8
パシフィコ横浜
学術大会長 : 土屋 敦(医療法人社団 相和会 理事長)
金
http://convention.jtbcom.co.jp/56jsnd
運営事務局
株式会社 JTBコミュニケーションズ コンベンション事業局
〒141-8657 東京都品川区上大崎2-24-9 アイケイビル3F
Tel : 03-5434-8759 Fax : 050-3730-3977 E-mail : [email protected]
「人間ドック健診イノベーション」−新機軸の創生と展開−
目 次
■ 学術大会長ご挨拶 ������������������� 3
■ 開催概要 ����������������������� 4
■ 主要プログラム(案)������������������ 6
■ 一般演題募集要項 ������������������� 9
■ 参加受付 ���������������������� 11
2
The 56th Scientific Meeting of Japan Society of Ningen Dock
学術大会長ご挨拶
第 56 回日本人間ドック学会
学術大会開催にあたって
土屋 敦
第 56 回 日本人間ドック学会学術大会
学術大会長
医療法人社団 相和会 理事長
この度は第 56 回日本人間ドック学会学術大会の学術大会長にご指名をいただき、誠に身の引き締まる思い
を感じております。
会期は 2015 年 7 月 30 日(木)から 31 日(金)の 2 日間、会場はパシフィコ横浜で開催いたします。なお、
神奈川県では初めての開催となります。このような機会に大会長を務めさせて頂くことを大変光栄に存じます。
第 56 回大会はテーマを「人間ドック健診イノベーション」とし、変化する社会状況や医療技術への新機軸の
導入、変革をテーマといたしました。
2025 年を前に日本の医療・福祉は大きく変わろうとしています。予防・保健の分野もこれに伴い変化をして
いかなければなりません。雇用の延長、退職後の健康管理といった高齢者への健診事業の充実が必要となって
きます。今まで保健分野と福祉分野との直接の係わりは比較的少なかったのですが、これからは密接な関係が
必要となり、保健・医療・福祉のシームレスな連携が求められることになります。
また、社会の変化は刻々と進み、より複雑化する社会情勢の中で、勤労者を始めとする受診者のメンタル不
調にも対応していかなくてはなりません。
加えて、女性の雇用も進み、女性特有の疾患への対応の充実も求められます。年齢やライフスタイルに合っ
たテーラーメイドの健診も提供する必要があります。技術面でのイノベーションとして、個人情報の重要性と情
報管理のあり方、健診のさらなる効率化に関わるIT技術への取り組みも重要課題です。遺伝子を始めとする最
先端の医療技術や画期的な画像診断の進歩により、人間ドック健診のあり方も変革していくものと思われます。
明るい日本の未来の為、より充実した人間ドック健診を築くことが我々の使命であり、日々弛まぬ努力をして
いかなければなりません。これから起こる社会の変化にスポットを当て、少しでも健診のあるべき姿を提言でき
たらと思っております。
会場付近には横浜中華街、赤レンガ倉庫、横浜港大さん橋、元町等観光スポットが数多くあります。お帰り
の際にはぜひお立ち寄りいただき、港横浜を満喫していただければと存じます。
3
「人間ドック健診イノベーション」−新機軸の創生と展開−
開催概要
■ メインテーマ
「人間ドック健診イノベーション」 ―新機軸の創生と展開―
■ 会 期
2015 年 7 月 30 日(木)~ 31 日(金)
■ 会 場
パシフィコ横浜 〒 220-0012 横浜市西区みなとみらい 1 丁目 1 番 1 号
Tel:045-221-2155
http://www.pacifico.co.jp
■ ホームページ
http://convention.jtbcom.co.jp/56jsnd
■ 後 援
神奈川県、横浜市健康福祉局、公益社団法人 神奈川県病院協会、一般社団法人 日本病院会、
特定非営利活動法人 日本人間ドック健診協会 ■ 大会事務局
医療法人社団 相和会 〒 252-0206 神奈川県相模原市中央区淵野辺 3-2-8
■ 運営事務局
株式会社 JTB コミュニケーションズ コンベンション事業局
〒 141-8657 東京都品川区上大崎 2-24-9 アイケイビル 3F
Tel:03-5434-8759 Fax:050-3730-3977(グリーン FAX)
E-mail:[email protected]
4
The 56th Scientific Meeting of Japan Society of Ningen Dock
■ 運営組織
大会長
土屋 敦
(医療法人社団 相和会 理事長)
名誉大会長
土屋 章
(医療法人社団 相和会 会長)
副大会長
髙橋 直樹
(医療法人社団 相和会 副理事長)
大会顧問
比企 能樹
(北里大学 名誉教授)
実行委員長
小林 伸行
(医療法人社団 相和会 相模原総合健診センター長)
事務局
井上 真人
(医療法人社団 相和会 予防医学事業本部)
プログラム委員会
委員長
別府 宏圀
(医療法人社団 相和会 横浜総合健診センター)
副委員長
石川 廣記
(医療法人社団 相和会 みなとみらいメディカルスクエア)
委員
髙橋 英孝
(東海大学医学部基盤診療学系健康管理学)
杉森 裕樹
(大東文化大学スポーツ・健康科学部健康科学科)
福井 敏樹
(NTT 西日本高松診療所予防医療センター)
武藤 繁貴
(聖隷健康診断センター)
和田 高士
(東京慈恵会医科大学総合健診・予防医学センター) 小林 伸行
(医療法人社団 相和会 相模原総合健診センター)
青木 正明
(医療法人社団 相和会 渕野辺総合病院)
古谷 亮
(医療法人社団 相和会 横浜総合健診センター)
亀井 一彦
(医療法人社団 相和会 みなとみらいメディカルスクエア)
5
「人間ドック健診イノベーション」−新機軸の創生と展開−
主要プログラム(案)
■ 大会長講演
「高齢者に優しい健診の提案」
座長:小山 和作
演者:土屋 敦
(日本赤十字社熊本健康管理センター 名誉所長)
(医療法人社団 相和会 理事長)
■ 特別講演
「自然としての身体」 座長:別府 宏圀
演者:養老 孟司
(医療法人社団 相和会 横浜総合健診センター 院長)
(東京大学 名誉教授)
■ 招待講演
「総理の器量~真のリーダーとは」
座長:比企 能樹
演者:橋本 五郎
(北里大学 名誉教授) (読売新聞 特別編集委員)
■ 教育講演
「認知症の画像診断の現状と展望」
座長:伊藤千賀子
演者:松田 博史
(医療法人グランドタワー メディカルコート 所長)
(独立行政法人 国立精神・神経医療研究センター
脳病態統合イメージングセンター センター長)
■ シンポジウムⅠ
「進む情報化社会と人間ドック健診イノベーション」
座長:中村 哲也
(IMS グループ 板橋中央総合病院 理事長)
演者:村田 理絵
(京都工場保健会 産業保健推進部 保健指導課 課長)
武田 隆久
勝目 洋
鳥羽山睦子 石川 友則
松原 紀宏 伊藤 大智
(武田病院グループ 理事長)
(社会医療法人生長会 ベルクリニック 健診事業部 課長)
(聖隷保健事業部 保健看護管理室 室長)
(医療法人社団愛友会 上尾中央総合病院 健康管理課 係長)
(武田病院グループ 本部医療技術部 科長) (IMS グループ 千葉ロイヤルクリニック 事務長)
■ シンポジウムⅡ
「遺伝子検査の現状と近未来」
座長:村松 正明 (東京医科歯科大学 難治疾患研究所 ゲノム応用医学研究部門 教授)
演者:村松 正明
(東京医科歯科大学 難治疾患研究所 ゲノム応用医学研究部門 教授)
田口 淳一 堤 正好
6
(東京ミッドタウン先端医療研究所 所長)
(個人遺伝情報取扱協議会(CPIGI)理事長)
The 56th Scientific Meeting of Japan Society of Ningen Dock
■ シンポジウムⅢ
「ストレスチェックにどのように取り組んでいくべきか」
座長:相澤 好治
(北里大学 名誉教授)
渡辺 登
(日本大学医学部 精神医学系 教授)
演者:泉 陽子 (厚生労働省 労働基準局 安全衛生部 労働衛生課長)
小田切優子 (東京医科大学 公衆衛生学講座 講師)
渡辺 登 (日本大学医学部 精神医学系 教授)
伊藤 寛臣
(医療法人社団こころとからだの元氣プラザ こころの健康相談室 室長)
■ パネルディスカッションⅠ 「腹部超音波検査のカテゴリー判定と事後指導」 座長:桑島 章
(PL 東京健康管理センター 画像診断アドバイザー)
三原 修一
(みはらライフケアクリニック 院長)
基調講演:水間 美宏 (神戸アドベンチスト病院 消化器内科 部長)
演者:岡庭 信司 (飯田市立病院 消化器内科 部長)
熊田 卓 (大垣市民病院 副院長)
千葉 祐子 (北海道労働保健管理協会 臨床検査部 課長)
川端 聡 (住友病院 診療技術部 超音波技術科 主任)
田中 信次 (日本赤十字社熊本健康管理センター 係長)
特別発言:田中 幸子 (大阪がん循環器病予防センター 所長)
■ パネルディスカッション Ⅱ
「ABC 分類によって、今後の任意型(人間ドック健診)胃検診は変わっていくのか」
座長:入口 陽介
(東京都がん検診センター 消化器科 部長)
井上 和彦
(川崎医科大学 総合臨床医学 准教授)
演者:小林 正夫
(京都第二赤十字病院 健診部 部長)
伊藤 慎芳
(四谷メディカルキューブ 消化器内科 部長) 安田 貢
(KKR 高松病院 健康医学センター センター長)
川田 和昭
(静岡赤十字病院 経鼻内視鏡センター センター長)
吉村 理江
(人間ドックセンター ウイメンズウエルネス天神 所長)
満崎 克彦
(済生会熊本病院 予防医療センター 副部長)
加藤 勝章
(宮城県対がん協会 検診センター 副所長)
小田 丈二
(東京都がん検診センター 消化器内科 医長)
■ 特別企画Ⅰ
「腹部超音波検査ライブセミナー」
胆嚢・膵臓担当:岡庭 信司 (飯田市立病院 消化器内科 部長)
肝臓・腎臓担当:若杉 聡 (亀田総合病院 消化器診断科 部長)
■ 特別企画Ⅱ
「健診看護実務者研究会」
特定非営利活動法人日本人間ドック健診協会
7
「人間ドック健診イノベーション」−新機軸の創生と展開−
■ 人間ドック学会会員集会
事業計画報告・全国集計成績報告・委員会報告・優秀論文表彰式
■ 共催セミナー
ランチョンセミナー等
■ 市民公開講座
「がん検診を知ろう -あなたが主人公となるために-」(仮題)
協力:特定非営利活動法人 健康と病の語り ディペックス・ジャパン
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The 56th Scientific Meeting of Japan Society of Ningen Dock
一般演題募集要項
下記のとおり、一般演題を募集いたします。多くの応募をお待ちしております。
■ 発表資格
発表者は日本人間ドック学会員(正会員及び施設会員所属職員)に限ります。
未入会の方はご入会ください。
年会費 正会員
医師 10,000 円 医師以外 6,000 円 施設会員 30,000 円
日本人間ドック学会入会申込み先
公益社団法人日本人間ドック学会 事務局
〒 102-0075 東京都千代田区三番町 9-15 ホスピタルプラザビル 1F
Tel:03-3265-0079 Fax:03-3265-0083
■ 募集要項
インターネットのオンライン登録で受け付けます。詳細は学術大会ホームページ
(http://convention.jtbcom.co.jp/56jsnd)の「演題募集」ページをご覧ください。
※投稿されたままの原稿を抄録集に掲載いたします。
※締切後の修正はできませんのでご注意ください。
※一般演題分類区分を必ずご選択ください。(次のページをご参照ください)
※抄録本文は、演題名、氏名、所属を含まず全角 800 文字以内でお願いいたします。
※共著者数は、発表者を含めて 10 名までといたします。
※インターネットでの投稿が困難な方は、運営事務局までご連絡ください。
■ 演題募集期間 2015 年 1 月 15 日 ( 木 ) ~ 2015 年 3 月 23 日 ( 月 )
※会期の関係上、例年より約 1 ヶ月早い募集期間とさせていただきます。
■ 発表形式
口頭発表またはポスター発表よりご希望をお選びください。
演題発表形式の決定につきましては、大会長にご一任願います。
結果は 4 月下旬ごろ学術大会ホームページに掲載いたします。
■ 採否通知
演題の採否につきましては、演題選定委員による査読を行い決定いたします。
採否の通知は 4 月中旬ごろまでに E-mail でお知らせいたします。
応募の際、E-mail アドレスを正しくご入力ください。
(E-mail アドレスをお持ちでない方は運営事務局までご相談ください。)
9
「人間ドック健診イノベーション」−新機軸の創生と展開−
■ 一般演題の分類区分 グループ A 診断(臓器・疾患・検査)
A ‐ 1
問診、受診者情報
A ‐ 15
子宮、卵巣
A ‐ 2
診察
A ‐ 16 がん(上記臓器以外、全般)
A ‐ 3
肥満、メタボリックシンドローム
A ‐ 17
血液
A ‐ 4
血圧、脈拍(心拍)
A ‐ 18
糖代謝
A ‐ 5
脳、神経、認知症
A ‐ 19
脂質代謝
A ‐ 6
眼、耳、鼻、咽、喉頭
A ‐ 20
尿酸代謝
A ‐ 7
呼吸器
A ‐ 21
内分泌
A ‐ 8
循環器
A ‐ 22
動脈硬化
A ‐ 9
消化器(上部消化管)
A ‐ 23
免疫、アレルギー、感染
A ‐ 10
消化器(下部消化管)
A ‐ 24
骨、筋、皮膚
A ‐ 11
肝、胆、膵、脾
A ‐ 25
検査法(遺伝子、新技術、ほか)
A ‐ 12
腎、尿路
A ‐ 26
ロコモティブシンドローム
A ‐ 13
前立腺、膀胱
A ‐ 27
その他
A ‐ 14
乳腺
グループ B 指導、フォローアップ
B ‐ 1
判定(区分)
B‐7 特定保健指導
B ‐ 2
保健指導全般
B ‐ 8
メンタル、ストレス
B‐3 栄養
B ‐ 9
再検査、精密検査
B ‐ 4
身体活動
B ‐ 10
受診勧奨、医療連携
B ‐ 5
飲酒
B ‐ 11
その他
B ‐ 6
喫煙
グループ C システム、サービス
C ‐ 1
コンピュータシステム
C ‐ 6
外国人(健診ツーリズム)
C ‐ 2
施設機能評価
C ‐ 7
特定健診
C ‐ 3
施設運営
C ‐ 8
特定健診以外の法定健(検)診
C ‐ 4
受診者サービス
C ‐ 9
がん登録
C ‐ 5
性差、年齢、高齢者
C ‐ 10
その他
グループ D 国際セッション
D ‐ 1
人間ドックインターナショナル(Ningen Dock International)
■ 一般演題についてのお問い合わせ先
第 56 回日本人間ドック学会学術大会 運営事務局
株式会社 JTB コミュニケーションズ コンベンション事業局
〒 141-8657 東京都品川区上大崎 2-24-9 アイケイビル 3F
Tel:03-5434-8759 Fax:050-3730-3977(グリーン FAX)
E-mail:[email protected]
10
The 56th Scientific Meeting of Japan Society of Ningen Dock
参加受付
■ 事前参加登録期間 2015 年 4 月 1 日(水)〜 2015 年 6 月 18 日(木)
■ 学術大会参加費
事前登録
当日登録
会員医師(施設会員含む)
11,000 円
13,000 円
非会員
13,000 円
15,000 円
会員非医師(施設会員含む)
8,000 円
10,000 円
※学術大会参加費には抄録集代を含んでおりません。なお、学会員の方には学会誌「人間ドック 30 巻 2 号 第 56 回日本人間ドック
学会学術大会抄録集」を事前に送付いたします。
■ 懇親会参加費 2015 年 7 月 30 日(木) 夜開催(定員あり)
7,000 円
※懇親会のみのご参加はできません。学術大会と併せてお申込みください。
■ 事前振込についてのお願い
当日は受付が混雑する可能性がございますので、できるだけ事前にお振込みいただくことをお勧めいた
します。
お支払方法
オンラインクレジットカード決済または郵便振込にてお願いします。
注意事項
・一旦振り込まれた参加登録費、懇親会参加費は返金できません。
・二重振込・誤振込には十分にご注意ください。
・懇親会参加費(7,000 円)を一緒にお支払いただくことも可能です。
(クレジットカードについて)
・クレジットカードは VISA、Master、JCB、AMEX が利用可能です。
(郵便振込について)
・郵便振込をご利用の場合、払込取扱票は 1 枚につき 1 名のお申込みです。
枚数が足りない場合は、運営事務局に E-mail または FAX で必要枚数をご請求ください。
・払込取扱票の通信欄に必要事項をすべてご記入ください。
・振込手数料はご負担ください。
・領収書は郵便局交付の払込票受領書をもって代えさせていただきます。
ネームカード(参加証)の送付
・事前参加登録された方へはネームカードを 7 月上旬までに発送いたします。
・大会出席の際は、必ず持参ください。
■ 参加登録についてのお問い合わせ先
第 56 回日本人間ドック学会学術大会 運営事務局
株式会社 JTB コミュニケーションズ コンベンション事業局
〒 141-8657 東京都品川区上大崎 2-24-9 アイケイビル 3F
Tel:03-5434-8759 Fax:050-3730-3977(グリーン FAX)
E-mail:[email protected]
11
人 間 ド ッ ク
—日本人間ドック学会誌—
Vol. 29 No. 4 2014
目 次
〔巻頭言〕
副委員長(英文誌)に就任して
日本人間ドック学会編集委員会 副委員長(英文誌)‥‥‥‥ 丹羽利充
5
〔総 説〕
C 型肝炎診療での大変革 −インターフェロンフリーの新規経口 2 剤併用療法の恩恵−
虎の門病院 健康管理センター ・ 画像センター ‥‥‥‥ 荒瀬康司
6
〔原 著〕
( 1 ) 認知症の脳ドック健診における時計描画試験の有用性
金沢大学 保健管理センター ‥‥‥‥ 丸田高広
15
( 2 ) 当院における頚動脈超音波検査による偶発甲状腺腫瘍の頻度について
小山記念病院 甲状腺科 ‥‥‥‥ 軸薗智雄
21
( 3 ) アミノインデックスⓇがんリスクスクリーニング(AICS)と各種腫瘍マーカーとの比較検討
神奈川県立がんセンター 臨床研究所 ‥‥‥‥ 宮城洋平
29
( 4 ) 消化器検診と尿中ミオイノシトール測定による耐糖能検査の併用の検討
医療法人社団 こころとからだの元氣プラザ ‥‥‥‥ 山縣文夫
36
( 5 ) 人間ドック受診者の保健指導に生かすための慢性腎臓病進展因子の解析
高知検診クリニック ‥‥‥‥ 政木明子
45
黒沢病院付属ヘルスパーククリニック 内科 ‥‥‥‥ 矢島義昭
54
( 6 ) 任意型健診における CA19-9 測定の意義について
〔短 報〕
人間ドックにおける光ファイバ型センサ(F-SAS)を用いた睡眠時無呼吸症候群スクリーニング:
終夜パルスオキシメトリとの比較
東北労災病院 健康診断部 ‥‥‥‥ 佐藤 研
60
人間ドック健診統計調査委員会
67
〔報 告〕
2013 年 人間ドック全国集計成績報告
〔厚生労働省科学研究費補助金研究報告〕
特定保健指導の指導者研修における職種別特徴
東京慈恵会医科大学 総合健診・予防医学センター ‥‥‥‥ 和田高士
80
平成 26 年度 第 2 回日本人間ドック学会理事会議事録 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 83
一日ドック基本検査項目表 平成 26 年度版 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 86
二日ドック基本検査項目表 平成 26 年度版 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 87
日本人間ドック学会学術大会(および前身の)開催記録‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 88
投稿規定‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 90
編集後記‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 118
Contents
Volume 29 Number 4 Dec. 2014
Foreword
Deputy Editor-in-Chief of Ningen Dock International Appointed
Toshimitsu Niwa ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 5
Review
Revolution in Management of Chronic Hepatitis C
Yasuji Arase ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 6
Original Articles
( 1 )Usefulness of Clock Drawing Test in Detection of Dementia in Brain Dock
Takahiro Maruta, et al. ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 15
( 2 )Frequency of Incidental Thyroid Tumors Observed in Carotid Ultrasonography in Our Hospital
Tomoo Jikuzono, et al. ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 21
( 3 )Clinical Utility of AminoIndexTM Cancer Screening (AICS) for Early Detection of Various Cancers
in Comparison with Detection Using Tumor Markers
Yohei Miyagi, et al. ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 29
( 4 )Evaluation of Combined Performance of Gastrointestinal Examination
and Glucose Tolerance Test Based on Urinary Myoinositol Measurement
Fumio Yamagata, et al. ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 36
( 5 )Study of Risk Factors for Development of Chronic Kidney Disease in Order to Reflect Them
in Health Guidance to Subjects Undergoing Health Check-ups
Akiko Masaki, et al.‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 45
( 6 )Significance of Measuring Serum Carbohydrate Antigen 19-9 (CA 19-9) in Opportunistic Screening
Yoshiaki Yajima, et al. ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 54
Short Report
Screening of Sleep Apnea Syndrome During Full Health Check-up: Comparison between
Optical Fiber Sleep Apnea Sensor and Overnight Pulse Oximetry Measurements
Ken Satoh, et al. ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 60
Report
Report on National Aggregate Results of Ningen Dock in 2013
Committee for Statistical Survey of Ningen Dock Examination ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 67
Report
Characteristic by the Leader Type of Job Distinction in the Leader Upbringing Business of the Specific
Health Instruction
Takashi Wada, et al.‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 80
Notifications
Committee Reports ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 83
Records of Recent and Past Scientific Congresses ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 88
Instructions to Authors ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 90
Note ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 118
巻 頭 言
副委員長
(英文誌)
に就任して
日本人間ドック学会編集委員会
副委員長(英文誌)
丹羽利充
本学会の英文誌「Ningen Dock International」
は現在のところ,年 2 回の発行を予定していま
す.今後,さらに論文数を増加させて,年 3~4 回の発行を目指したいと思います.そのために
は,学会員からの投稿論文数がさらに増加するように,編集委員会としての活動を積極的に行
うことが重要であると考えております.
英文の投稿論文数を増やすために,学術大会での優秀な演題発表者にはその内容を英文誌に
投稿してもらうように働きかけを行うことを本年より始めることにしました.また来年以降の
学術大会におきましては,
「国際セッション」
(Ningen Dock International Session)
を設け,海外
からの学術大会参加や英文演題発表を活発に働きかけ,さらに一般演題として英文演題を募集
して,発表者に英文論文の依頼を行うことを計画しております.
国際人間ドック会議の第 1 回が 2006 年に沖縄で開催され,その後,東京,台北で開催されて
おります.こうした国際会議の開催に今後とも協力し,発表者に英文論文を英文誌に投稿して
いただくようにしていきたいと思います.演題発表だけでは当日参加した参加者のみしか情報
が伝わらないため,英文論文として海外に発信できるようにしていくことが重要です.
本学会の活動をより国際的にアピールするために,英文誌の PubMed への掲載,およびイ
ンパクトファクターの取得を目指しております.本学会誌は J-STAGE に収載され世界中から
アクセスされるようになりました.しかし,より一層の海外への情報発信を促進するため,
PubMed に収載されるように働きかけを行いたいと考えております.また,英文論文の投稿を
増やすためにも,英文誌のインパクトファクターの取得が必須であります.
いずれにしましても,質の高い多くの英文論文が投稿され,英文誌に多く掲載されることが
基本であります.そのためには,本学会の会員の先生方からも多くの英文論文を投稿していた
だきたくお願いいたします.優秀論文賞として英文誌から 1 編,和文誌からも 1 編を選び,毎
年の学術大会時に表彰しております.是非,たくさんの英文論文の投稿をお待ちいたしており
ます.
最後に,英文誌担当の副委員長として,「Ningen Dock International」
が国際ジャーナルとし
て認知されるように努力いたしたいと思います.今後とも学会員の皆様のご支援・ご指導を賜
りますようによろしくお願い申し上げます.
人間ドック Vol.29 No.4 2014 年
5 ( 561 )
総 説
人間ドック 29:562-570, 2014
C 型肝炎診療での大変革
−インターフェロンフリーの新規経口 2 剤併用療法の恩恵−
荒瀬康司
虎の門病院 健康管理センター・ 画像センター
キーワード:C 型肝炎ウイルス
(HCV)
,HCV 排除,抗ウイルス療法
Key words:hepatitis C virus, HCV elimination, anti-HCV therapy
はじめに
HCV 感染による病変
現 在, 全 世 界 で の C 型 肝 炎 ウ イ ル ス
( 以 下,
1.肝病変の進展
HCV は肝細胞内で増殖し,同時に肝細胞の炎
HCV)陽性者は約 2 億人であり,HCV 感染が持続す
れば約 20~25% は肝がん・肝不全等にて肝疾患関
症・壊死を繰り返すことにより肝の線維化を進展
連死すると推定されている.本邦における人間ドッ
させ,しばしば肝がん発生を来す.図 1 は,2014
クでも受診者の 1~2%は HCV 抗体陽性である.
年 4 月に世 界 保 健 機 構
(WHO)が 作 成した HCV
HCV 抗体陽性例の約 2/3 は HCV-RNA 陽性で,現
在 HCV による感染状態にあり,残りの 1/3 は HCVRNA 陰性で HCV の既往感染等と考えられる 1).
HCV-RNA 陽性状態は,肝の慢性炎症・線維化
治療ガイドラインに掲載された HCV 感染の自然
経過である 6).HCV の初感染確認後 6 カ月以上
性甲状腺炎,糖尿病等の肝外病変をも来しうる 2).
HCV 感染が持続した場合を慢性化と定義すると,
その頻度は 55~85%である 7-9).さらに HCV によ
る肝障害が持続することで,約 20 年で慢性肝炎例
の 15~30%が肝硬変に進展する 10).肝硬変からの
肝がん発生率は,WHO の報告では年率 2~4%で
加えて,慢性肝疾患の進展に伴う低アルブミン血
あるが 6,11),日本を含めた諸外国からの報告をま
症,凝固蛋白低下,血小板減少 , 高アンモニア血
とめると年率 1~8%である 12-14).慢性肝炎からの
症等は,転倒あるいは出血傾向を来しやすくし,
肝線維化進展リスクを表 1 に示した.加齢,男性,
の進展,肝発がんの大きなリスクとなる 2).さらに
HCV は悪性リンパ腫,慢性腎障害,唾液腺炎,慢
骨折,脳出血等のリスクを高める
3,4)
.したがって,
HCV の排除は,以上の各種病態を抑制しうると思
われる.
鉄過剰,肝脂肪化,大量飲酒,B 型肝炎ウイルス
(HBV)
やヒト免疫不全ウイルス
(HIV)
との重複感
染,免疫抑制状態で肝線維化進展リスクが高いと
HCV の排除に関しては,従来インターフェロン
(以下,IFN)が中心的役割を担ってきたが,2014
年 7 月世界に先駆けて本邦で内服薬の組み合わせ
されている 15-24).
による抗ウイルス治療が認可され,高齢あるいは
種々の合併症のために IFN 関連治療を行えなかっ
た患者にも内服薬治療なら行いうる機会が増加し
た 5).しかも,この内服薬治療は IFN を中心とし
た従来の治療と比べ,治療効果は良好であり,し
かも副作用は軽微である.
そこで本稿では HCV 陽性例でのウイルス排除
による長期的恩恵ならびに IFN フリーの内服薬治
療を中心に述べていく.
6 ( 562 )
図 1 HCV 感染症の自然経過,2014WHO の HCV 治療ガイドライン
人間ドック Vol.29 No.4 2014 年
表1 肝線維化進展の要因
要因
年齢
内容
加齢により進展しやすい.経過 20 年でみると肝硬変進展は 20 歳までに罹患する
と 2%,50 歳以降に罹患すると 63% である
著者
Poynard 16,Asahina 17
性差
鉄
代謝性因子
飲酒
男性は女性よりも 2.5 倍肝硬変に進展しやすい
鉄過剰では線維化進展が早い.瀉血により ALT は低下する
肝脂肪化の合併は肝の炎症・線維化を促進する
1 日 50g 以上のエタノール摂取は肝線維化進展を早める
Poynard 16
Hayashi 18,Kato 19
Adinolfi 20,Ohata 21
Monto 22
重感染
HBV,HIV の重複感染は肝硬変への進展を早める.メタ解析では HCV 単独感染に
比し HBV/HIV の重複感染での肝硬変への相対危険度は 2.92 倍であった.
Benhamou 23,Graham 24
表 2 年齢・線維化による発がんリスクおよび早期治療必要性の決定
線維化
進展例
軽度例
高齢者(66 歳以上)
高発がんリスク群
中発がんリスク群
年 齢
非高齢者(65 歳以下)
中発がんリスク群
低発がんリスク群
線維化進展例:肝線維化 F2 以上,または血小板 15 万 / μ L 未満
高発がんリスク群
(高齢かつ線維化進展例)では,治療への認容性を考慮しつつ,可及的速やかに
抗ウイルス療法を導入すべきである.
中発がんリスク群
(高齢あるいは線維化進展例)でも早期の抗ウイルス療法の導入が望ましい.
低発がんリスク群
(非高齢かつ非線維化進展例)では,治療効果,副作用,ならびに肝発がんリス
クを考慮に入れて現時点での抗ウイルス療法の適応を決める.
2.HCV による肝外病変
HCV 感染は,肝臓だけでなく他の臓器にもしば
しば障害を及ぼす.これらは HCV 感染の肝外病
ン
(表 2)
等を参照し肝発がんリスクを判断する 26).
変と呼ばれ,クリオグロブリン血症,糸球体腎炎,
リスクを決めるようになっている.年齢が 66 歳以
甲状腺炎,
シェーグレン症候群,
インスリン抵抗性,
上で高齢,血小板数が 15 万 / μ L 未満で肝線維化
2 型糖尿病,晩発性皮膚ポルフィリン症,扁平苔癬,
進展例とされている.中ないし高発がんリスク群
悪性リンパ腫等がある
25)
作成された日本肝臓学会 C 型肝炎治療ガイドライ
表 2 では年齢,肝線維化の 2 因子より,肝発がん
の場合には可及的速やかに肝臓専門医への紹介を
.
加えて肝線維化の悪化・進展により,栄養不良,
筋力低下,肝性脳症合併を来せば転倒等に伴う骨
考慮すべきと考えられる.
一 般 的には HCV-RNA が 陽 性 で,ALT 上 昇 例
折がみられやすくなる.さらに,血小板減少,凝
(>30IU/L)あるいは血小板数低下例
(<15 万 / μ L)
固因子低下等により出血傾向が悪化すれば,消化
であれば,肝臓専門医は抗ウイルス療法の治療対
管出血,脳出血等も懸念される.
象と考えている.健診ではこのことを念頭に置い
人間ドックでの HCV 感染者の評価
現在の HCV 抗 体は化学発 光酵素免疫測定法
(CLEIA)
,化学発光免疫測定法
(CLIA)等で測定
され,1 以上は陽性とされている.この数値によ
り 3 段階に分けられる.50 以上は高力価群で 98%
以上が HCV-RNA 陽性である.5 以上 50 未満が中
力価群で,1 から 5 未満が低力価群である.低力価
で AST・ALT が基準内であれば,通常 HCV-RNA
て結果説明を行うのが妥当と思われる.
HCV-RNA 排除後の効果
C 型慢性肝疾患において抗ウイルス療法にてウ
イルスが排除された場合には,通常肝においては
病変の悪化進展がとまり組織学的改善がみられ,
27-31)
肝がん発生率が低下する
(表 3)
.ウイルス排
除を実現すれば,肝発がんは慢性肝炎では 1/6,
肝硬変では 1/3 に減少する
(図 2)
.このように肝
は陰性であり,低力価の場合には過去の感染等に
がん発生率が減少することにより,生命予後も改
よる偽陽性と考えられる.
善し,ウイルス排除例ではウイルス非排除例に比
HCV-RNA が 陽 性 の 場 合 に は,2014 年 9 月 に
べ生存率は良好と報告されている.
人間ドック Vol.29 No.4 2014 年
7 ( 563 )
表 3 IFN 治療による肝発がん抑止と生命予後改善効果
効果
肝発がん抑制
肝発がん抑制
肝発がん抑制
生命予後改善
生命予後改善
内容
著者
IFN で SVR ないし ALT 正常の 606 例は IFN 未治療の 452 例に比し肝がん発生率は 0.32 倍
SVR は非 SVR に比べ,肝がん発生率は慢性肝炎では 1/6, 肝硬変では 1/3 となった
メタ解析で,SVR は非 SVR に比べ,肝がん発生率は 0.24 倍であった
60 歳以上の IFN649 例と IFN 未治療 57 例の比較.SVR 例は未治療例と比べ肝疾患関連死は 1/10 となった
IFN2430 例と IFN 未治療 459 例の比較.SVR 例は未治療例と比べ肝疾患関連死は 1/20 となった
Ikeda 27
Arase 28
Morgan 29
Imai J 30
Yoshida 31
SVR:ウイルス排除(sustained virological response)
(文献 30 より引用)
図 2 C 型慢性肝疾患進行度とウイルスの排除の有無とから肝がん発生率(IFN 治療例 =4302)
表 4 HCV 排除による肝以外の病変抑制効果
病変
悪性リンパ腫
糖尿病
CKD
骨折
脳出血
内容
著者
SVR1048 例は HCV 非排除 1660 例に比し,悪性リンパ腫発生率は 0.13 倍であった
SVR1175 例は HCV 非排除 1667 例に比し,糖尿病発生率は1/2.78 であった
IFN 治 療 を 受 け た 肝 硬 変 650 例 で は, 平 均 7 年 の 経 過 で SVR 例 は 非 SVR に 比 し CKD 発 生 率 は
1/2.67 であった
IFN 治療を受けた骨粗しょう症の女性 420 例では,平均 7.2 年の経過で SVR 例は非 SVR に比し骨
折発生率は 1/3.65 であった
IFN 治療を受けた 4649 例では,平均 8 年の経過で SVR 例は非 SVR に比し脳出血発生率は 1/3.22
Kawamura 32
Arase 33
であった
Arase 34
Arase 35
Arase 36
肝炎ウイルス排除は肝自体における病変を
改善する以外に種々の肝外病変をも改善する
(表 4)
.実際 IFN 治療にて HCV-RNA が陰性
化した際には,糖尿病・腎臓
(糸球体腎炎)
の
新規発症の抑制,悪性リンパ腫の発症抑制が
32-34)
報告されている
(図 3∼5)
.また,ウイル
ス排除により栄養状態が改善し骨折の発症抑
35)
制もみられる
(図 6)
.さらには,ウイルス排
除は門脈圧亢進に伴う脾機能亢進症等に由来
する血小板減少,肝での合成能低下による凝
固因子の低下を改善するため,脳出血を減少
36)
させる
(図 7)
。
このように HCV を排除すれば肝病変の進
図 3 HCV の有無からみた悪性リンパ腫の累積発生率
(文献 32 より引用)
展を防止できると同時に,肝外病変の発症抑
8 ( 564 )
人間ドック Vol.29 No.4 2014 年
制にも役立つ.したがって,HCV 陽性例の
中ないし高発がんリスク群においてはウイ
ルスの排除は喫緊の重要事項となる.
IFN を使用した抗ウイルス療法
HCV を排除するためには,抗ウイルス
療法が必要である.抗ウイルス療法は従来
その主役はインターフェロン
(IFN)であっ
た. そ の 治 療 効 果 は,HCV の genotype
図 4 C 型慢性肝疾患例でのインターフェロン投与後の治療効
果からみた累積糖尿病発生率(文献 33 より引用)
お よ び HCV-RNA 量 が 重 要 な 因 子 で あ
る.HCV は遺伝子核酸の違いにより 1 か
ら 6 の genotype に 分 け ら れ, そ の 分 布 は
国によって異なる.日本,特に首都圏で
は genotype1b が 約 70 %,genotype2a が
20%,genotype2b が 7%前後で,これら 3
種が全体の約 97%を占める.HCV のウイ
ルス量は 105~7 copies/mL 前後であることが
多いが,106 copies/mL 以上を高ウイルス例,
106 copies/mL 未満を低ウイルス例としてい
る.このウイルス量が多いほど抗ウイルス
療法での効果は不良となる 1)
図 5 HCV 陽性肝硬変例での IFN 投与後のウイルス排除
(SVR)の
有無からみた累積 CKD 発症率(文献 34 より引用)
図 6 骨粗鬆症を有した C 型慢性肝疾患女性例での IFN 投与後
のウイルス排除
(SVR)の有無からみた累積骨折率
(文献 35 より引用)
Genotype2 は IFN の 有 効 性 が 良 好 で あ
り,低ウイルス量例では IFN 単独 24 週投与
でも 80%の症例でウイルス排除
(sustained
virological response:SVR)となる.高ウイ
ルス例では IFN 単独 24 週では SVR は 60%
弱であるが,IFN と核酸アナログ製剤であ
図 7 IFN 投与後のウイルス排除
(SVR)の有無からみた脳出血
発生率(文献 36 より引用)
人間ドック Vol.29 No.4 2014 年
9 ( 565 )
るリバビリン
(RBV)併用では 85%で SVR が見込
在,最強力な抗ウイルス療法である 37-40)。
まれる.
一方,genotype1b は低ウイルス例では IFN 単
3 剤併用療法の副作用に関しては,TVR を使用
した 3 剤併用療法では,従来の PEG-IFN + RBV
独 24 週投与にて 60%前後で SVR となるが,高ウ
療法に比べて副作用の発現が高頻度である.主
イルス例では IFN 単独 24 週治療での SVR は 5%
なものに貧血,腎機能障害,皮膚障害等がある.
前後である.高ウイルス例では IFN と RBV を併用
TVR に比し SMV,VAN を用いた 3 剤併用療法で
は副作用は PEG-IFN + RBV 療法と同等とされて
(PEG-IFN・RBV 併用)するとウイルス排除は 24
週治療では 25%前後となり,さらに 48 週治療で
いるが,黄疸の悪化等注意が必要である.
は 50%前後と増加した.
IFN を中心とした治療は,IFN 未治療例あるい
は IFN 再燃例で IFN が不適応にならない症例には
現在も第 1 選択となっている.
このように,genotype1b の高ウイルス型は,ペ
グインターフェロン
(PEG-IFN)
・RBV 併用療法で
も難治例である.このタイプの HCV には 2011 年
IFN 非使用 DAA 併用療法
11 月から PEG-IFN + RBV 併用療法に第一世代プ
ロテアーゼ阻害薬であるテラプレビル
(TVR)
を加
えた 3 剤併用療法が使用可能となった.プロテアー
ゼ阻害薬は HCV の複製を強力に抑制するため,
ることにより SVR に至る症例が増加してきた.
一時的にはその内服により血中ウイルス量は著明
しかしながら,次の 3 項目に相当する例も多くみ
に低下する.しかしプロテアーゼ阻害薬単独では
られる.
容易に耐性ウイルスの出現による breakthrough
1)不適格例:貧血,好中球減少症,血小板減少症,
前項に記したごとく genotype1b の高ウイルス
例に対して IFN にプロテアーゼ阻害剤を併用す
(薬剤内服中にもかかわらずウイルス量が再上昇
うつ病,その他の合併症又は高齢な
すること)
を来す.このため,プロテアーゼ阻害薬
どの理由によりインターフェロンを含
を用いる場合は,PEG-IFN + RBV 等の他の抗ウ
む治療を受けることができない患者.
イルス剤を併用し,耐性化がおきにくくする必要
2)不耐容例:インターフェロンを含む治療を受けた
がある.TVR に続き,2013 年 12 月には第二世代
が,副作用により治療を中止した患者.
プロテアーゼ阻害薬であるシメプレビル
(SMV)
,
2014 年 9 月にはバニプレビル(VAN)が認可され
た.これらプロテアーゼ阻害薬と PEG-IFN・RBV
併用の 3 剤併用療法の治験段階でのウイルス排除
率を表 5 に示した.プロテアーゼ阻害薬に PEGIFN・RBV 併用療法を加えた 3 剤併用療法の 24 週
間での効果は,初回治療例,前治療再燃例では 73
~92% の症例で SVR が見込まれるが,前治療無
効例では SVR は低下し,治験で最も高率であった
バニプレビルでも 61% であった.いずれにせよこ
の 3 剤併用療法は,IFN を含んだ治療としては現
3)無効例:インターフェロンを含む治療を受けたが,
効果不十分により HCV-RNA が定量下限
未満
(検出せず)
にならなかった患者.
このような症例において現在注目されているの
は HCV の非構造蛋白を標的とした直接ウイルス
阻害薬
(direct-acting antiviral agent;DAA)であり,
NS3・4A プ ロ テ ア ー ゼ 阻 害 薬,NS5A 阻 害 薬,
NS5B ポリメラーゼ阻害薬がある.DAA は強力な
抗 HCV 効果を有するが,単独では耐性変異株が
出現しやすいので,その出現を抑制するために組
み合わせで用いられる.現在,本邦において進行
表 5 HCV で genotype1b,高ウイルス量に対する IFN を含んだ 3 剤併用療法でのウイルス排除(SVR)率
IFN を含んだ 3 剤治療法
1.PEG-IFN・RBV + Telaprevir 併用
2.PEG-IFN・RBV + Simeprevir 併用
3.PEG-IFN・RBV + Vaniprevir 併用
初回
前治療再燃例
前治療無効例
73%
88%
84%
88%
89%
92%
34%
35∼50%
61%
国内第Ⅲ相臨床試験成績:社内資料より
10 ( 566 )
人間ドック Vol.29 No.4 2014 年
表 6 Genotype1 の HCV 陽性慢性肝疾患に対する日本 ・ 海外での経口剤のみによる治験状況(文献 5 より引用)
製造会社
1.BMS
2.Gilead
3.Abbie
4.BMS
5.MSD
薬剤
治療期間(週)
治療効果 日本
治療効果 海外
24
12
12
12
12
81∼89%(承認)
治験終了 (
* P Ⅲ)
治験終了 (
* P Ⅲ)
治験中(P Ⅲ)
治験中(P Ⅱ - Ⅲ)
80∼89%(P Ⅲ)
治験終了 (
* P Ⅲ)
治験終了 (
* P Ⅲ)
治験終了 (
* P Ⅲ)
治験終了 (
* P Ⅱ)
NS5A・NS3 阻害剤
NS5A・NS5B 阻害剤
NS5A・NS3 阻害剤
NS5A・NS3・NS5B 阻害剤
NS5A・NS3 阻害剤
* P Ⅱ:治験第 2 相,P Ⅲ:治験第 3 相,いづれもウイルス排除は 95 %以上
図 8 第 3 相非盲検試験のプロトコール Open-label, Parallel-Group Phase 3 Study
(文献 43,44 より引用)
図 9 内服 2 剤併用療法での著効率(文献 43,44 より引用)
中の IFN 非使用 DAA 併用の臨床試験を表 6 に示
135 例,および前治療無効例(過去の IFN 治
症例)
す.表 6 の 1 の内服薬は 2014 年 9 月より NS5A 阻
療の際,一度も血中 HCV の陰性化が得られなかっ
Ⓡ
と第二
害薬ダクラタスビル
(ダクルインザ ,DCV)
87 例を対象に第Ⅲ相試験が行われた(図
た症例)
世代プロテアーゼ阻害薬アスナプレビル
(スンベブ
8)43,44).最終的な SVR 率は,IFN 不適格・不耐容
例で 87.4%
(118/135 例)
,前治療無効例で 80.5%
(70/87 例)であった
(図 9)
.PEG-IFN・RBV 併用
あるいはプロテアーゼ阻害剤に PEG-IFN・RBV 併
用を加えた 3 剤併用療法では,第 9 染色体上にあ
るインターロイキン
(IL)
28B の一塩基多型(single
nucleotide polymorphism:SNP)が治療効果に重
ラⓇ,ASV)
として保険診療により使用されている.
本邦 DCV + ASV 併用療法の臨床試験は,第 II
相試験 41,42)に続き,75 歳以下,genotype1b 型で
IFN 不適格あるいは不耐容症例(過去の IFN 治療
で副作用のため治療が継続不能であった症例,あ
るいは合併症のため IFN 製剤が使用できなかった
人間ドック Vol.29 No.4 2014 年
11 ( 567 )
図 10 2 剤併用療法での背景因子別ウイルス学的効果(文献 43,44 より引用)
図 11 厚生労働省科学的根拠に基づくウイルス性肝炎診療ガイドランの
構築に関する研究班 C 型肝炎ガイドライン改訂版
要な因子であったが,内服 2 剤の治療では IL28B
(5%)
で試験が中止されたが,
有害事象により 11 例
遺伝子型と治療効果との関連性はみられなかっ
うち 10 例は肝機能異常によるものであった.肝機
た.加えて,性別,年齢,ウイルス量に関係なく
能異常により試験が中止となった 10 例の治療期間
高い SVR が得られており,肝硬変患者においても
は 4~23 週間であったが,うち 8 例で SVR が得ら
90.9%と慢性肝炎患者と同程度の SVR 率が得られ
ていた
(図 10)
.治療中の breakthrough あるいは
治療終了時の血中 HCV 陽性を 7.7%
(17/220 例)
,
治療終了後のウイルス再燃を 8.3%
(17/205 例)
に
れた.
認めた.これらウイルス再燃例の多くでは,非構
造領域の NS3 あるいは NS5A 領域にアミノ酸変異
(NS3:D168 変異および NS5:AL31 ないし Y93
変異)
がみられている 45,46).
本試験において,鼻咽頭炎,AST・ALT 上昇,
黄疸,頭痛,下痢,発熱等の有害事象がみられ,
12 ( 568 )
DCV + ASV 併用療法の登場により,HCV に対
する抗ウイルス療法の最新ガイドラインは図 11 の
ようになった.すなわち,IFN 不適格の未治療例,
IFN 不耐容例,さらに IFN の前治療無効で内服薬
に対し耐性変異がない場合には,IFN フリーの内
服薬のみによる治療が第 1 選択として推奨される.
表 6 に記したように genotype1 に対する内服薬
のみによる HCV 陽性慢性肝疾患に対する治験は
順調に行われている.SVR は 90% を超え,100%
人間ドック Vol.29 No.4 2014 年
に近づいている.また,genotype2 に対する内服
薬での治験も並行して行われている.
最後に
以上述べてきたように,本邦では IFN 不適応・
不耐容例,IFN 無効例に対して IFN 非使用 DAA
併用療法が行えるようになってきた.この内服治
療は,高齢,肝硬変,IFN 抵抗性の C 型慢性肝炎
患者に対し,IFN 治療に比べ簡便かつ比較的安全
に行え,優れた効果をもっている.この内服治療
は現在,その適応に制限が決められているが,今
後このような制限は除かれる可能性が高い.また,
現在,治療期間は 24 週間であるが,2015 年には
12 週,その後 4 週等の治療期間で行えるよう努力
が続けられている.数年後には 1 週間程度の治療
で HCV が排除される可能性もある.このように
HCV 陽性例に対するウイルス排除療法は,今後 1
~2 年で劇的に変化すると思われる.
文 献
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人間ドック Vol.29 No.4 2014 年
原 著
人間ドック 29:571-576, 2014
認知症の脳ドック健診における時計描画試験の有用性
丸田高広 1,2) 吉川弘明 1)
要 約
目的:認知症は早期に簡便に検出することが大切である.本研究は脳ドックの認知症スクリーニン
の有用性を検討することが目的である.
グにおける,時計描画試験
(clock drawing test:CDT)
(男性:20 名,女性:22 名,平均年齢:78.1 ± 5.4
方法:認知症検査のために金沢西病院を受診した 42 名
歳)に対し,コンピュータ
(以下,PC)自動判定
(河野式)による CDT および MMSE
(mini mental
state examination),FAB(frontal assessment battery),頭部 MRI , ECD-SPECT(ethyl cysteinate
dimer-single photon emission computed tomography),MIBG(3(meta)- iodobenzylguanidine)心筋
(voxel-based specific regional analysis system for Alzheimer's
シンチを行った.さらに,MRI は VSRAD
disease)解析を行い,ECD-SPECT は eZIS(easy Z-score imaging system)解析を行った.
(平均± SD,以下同様)
,MMSE は 23.4 ± 4.0,FAB は 10.3 ± 1.1 であっ
結果:CDT の得点は 8.0 ± 1.7
(r=0.438,p=0.005)および FAB
(r=0.423,p=0.007)と正の相関がみられた
た.CDT は MMSE
が,VSRAD,eZIS,MIBG とは明らかな相関はみられなかった.また,レビー小体病患者 2 名は,
MMSE や FAB の低下以上に CDT の低下が目立った.
結論:PC 自動判定により簡便に CDT を施行できた.さらに CDT が MMSE や FAB と正の相関を
呈したことより,CDT は脳ドックでの認知症スクリーニングにおいて有用な検査方法であると思
われた.
キーワード 時計描画,認知症,脳ドック,スクリーニング
諸 言
は病理学的に大脳皮質の老人斑
(アミロイドベー
急激な少子高齢化により,認知症は重大な社会
タ 蛋 白:A β)と 神 経 原 線 維 変 化
(neurofibrillary
問題になっている.平成 21 年(2009 年)の統計で
歳となっているが,認知症になる割合は高齢者ほ
tangle:NFT)を特徴とし,日本人の認知症の約
半数を占める.この AD に関して,日本では現在
4 つの治療薬(ドネベジル,ガランタミン,リバス
ど高く,80~84 歳では約 15%,85 歳以上では約
チグミン,
メマンチン)
が認可されている.しかし,
27%と推定されている.このため,現在 50 歳の
人は将来,男性なら 6 人に 1 人,女性なら 4 人に 1
疾患自体を完治できるものではないため,いかに
人が認知症となる.本人,配偶者,その両親を考
る.本人家族とも病気を正しく理解出来る時点で
えれば,いつかは認知症患者あるいはその介護者
発見した場合,少しずつ理解を深めながら後見人
として「家族の認知症」に関わることになる.認知
や介護保険制度などを準備して,生活上の障害を
症はすでに我が国において身近な問題である.
回避したり,自分らしい生き方を全うすることが
は,日本人の平均寿命は男性約 80 歳,女性約 86
早期に疾患を発見し治療を開始するかが重要とな
この認知症の原因としては 200 余りの疾患が
期待出来るためである
(厚生労働省ホームページ
知られているが,最も多いのがアルツハイマー
認知症への取組み
「認知症の診断・治療」http://
病
(Alzheimer disease:AD)であり,次がレビー
www.mhlw.go.jp/topics/kaigo/dementia/a 03 .
html).AD の発症経過において,認知症前段階
である早期認知障害
(mild cognitive impairment:
MCI)の時期が存在する 2).この MCI の時期は認
小体型認知症
(dementia with lewy bodies:DLB)
と脳血管性認知症
(vascular dementia:VaD)で,
この三者で認知症全体の約 90%を占める 1).AD
1)金沢大学 保健管理センター
2)金沢西病院 脳神経センター
連絡先:〒 920-1192 石川県金沢市角間町
Tel:076-264-5254 Fax:076-234-4044
人間ドック Vol.29 No.4 2014 年
15 ( 571 )
知症前段階であるため軽微な症状のみで,本人も
(mini mental state examination)および前頭葉機
家族も気づきにくい.さらに軽微な症状に気づい
能 検 査 FAB
(frontal assessment battery)を 行 っ
ても,本人や家族が認知症を認めたがらないこと
た.画像検査として頭部 MRI 検査,脳血流検査
が少なくない.結果として,医療機関への受診が
ECD-SPECT(ethyl cysteinate dimer-single photon
emission computed tomography),MIBG(3(meta)
-iodobenzylguanidine)心 筋シンチを 行った.頭
(voxel-based specific regional
部 MRI で は VSRAD
analysis system for Alzheimer's disease)画像解析
システムを用いて AD 関心領域
(海馬周辺)萎縮解
4)
析
(数値化)を行った .ECD-SPECT では eZIS 画
(帯状回後部
像解析システムを用いて AD 関心領域
など)
の血流解析を行い,血流低下度
(S)
,血流低
下領域
(E)
,血流低下領域割合
(R)
に分けて数値化
5)
した .また,MIBG 心筋シンチ検査では心縦隔
比
(Delay Phase)
を求めた 6).
遅れてしまう.このような事態を防ぐためには脳
ドックや健診により,短時間で簡便に認知症をス
クリーニングする方法が求められる.今回,我々
は時計描画試験(clock drawing test:CDT)に着
目し,その有用性について検討した.
対象と方法
倫理的配慮
本研究は,金沢西病院倫理委員会の承認のもと ,
対象者に文書による同意を得たうえで行なった.
対 象
認知症検査のために金沢西病院を受診した 42
名
(男性:20 名,女性:22 名,平均年齢:78.1 歳,
AD:16 名,DLB:5 名,VaD:7 名,MCI:18 名)
を対象とした(表 1).
方 法
対象者全員に,時計描画自動判定システム・ク
ロッキー(ユメディカ,大阪)を用いた CDT を行っ
た.判定は河野式を用いて,T1)円の描画;1 点,
T2)数字の描画;6 点,T3)針の描画;2 点,の合
計 9 点満点で点数化している 3).なお,自動判定
の後,医師および臨床心理士によって判定の確認
を行っている.
また,心理検査として,認知機能検査 MMSE
表 1 対象
年齢
性別
CDT
T1
T2
T3
MMSE
(歳)
78.1 ± 5.4
男性 20 名,女性 22 名
(点; 9 点満点)
(点; 1 点満点)
(点; 6 点満点)
(点; 2 点満点)
(点;30 点満点)
単語再生(点; 3 点満点)
(点;18 点満点)
FAB
VSRAD
eZIS-S)
eZIS-E)
eZIS-R)
MIBG
16 ( 572 )
8.0 ± 1.7
0.8 ± 0.3
5.5 ± 1.2
1.6 ± 0.7
23.4 ± 4.0
1.3 ± 1.1
10.3 ± 3.2
2.31 ± 2.94
1.24 ± 0.72
11.5 ± 11.4
1.35 ± 1.18
1.70 ± 0.32
統計解析
CDT と心理検査,画像検査における値の相関
は,スピアマン順位相関係数を用いた.
結 果
CDT と心理検査
CDT は MMSE と正の相関(r=0.438,p<0.01)
が み ら れ た( 表 2, 図 1)
.CDT 成 分 で は,T1,
T3 が MMSE と相関があり,T2 は MMSE と相関
.なお,CDT と MMSE の回帰
がなかった
(表 2)
直線よりも,CDT が低下している群
(4 例)が存
在した(図 1,破線内の 4 例)
.CDT ならびにその
成分と MMSE の単語再生点数との相関はなかっ
た.CDT は FAB と正の相関
(r=0.423,p<0.01)
がみられた
(表 2,図 2)
.CDT 成分では T1,T3
が FAB と相関があり,T2 は FAB と相関がなかっ
.なお MMSE と CDT の回帰曲線よりも
た
(表 2)
CDT が低下していた 4 例では,CDT と FAB にお
いても回帰直線よりも明らかに CDT が低下して
表 2 CDT と心理検査の相関(相関係数;r)
MMSE
単語再生
FAB
*p<0.01
人間ドック Vol.29 No.4 2014 年
CDT
0.438*
0.150
0.423*
T1
0.444*
0.174
0.566*
T2
0.396
0.249
0.354
T3
0.513*
0.201
0.451*
図 1 CDT と認知機能検査
CDT の点数毎に 4 行に分け,上行から VaD,DLB,AD,MCI の順に配した.CDT は MMSE と正の相関(r>0.40,p<0.01)
(4 例)
があった.この 4 例のうち 2
がみられた.しかし,CDT と MMSE の回帰直線よりも,明らかに CDT が低下している群
例は DLB であった.
図 2 CDT と認知機能検査
CDT の点数毎に 4 行に分け,上行から VaD,DLB,AD,MCI の順に配した.CDT は FAB と正の相関がみられた(r>0.40,
p<0.01).しかし,CDT と FAB の回帰直線よりも,明らかに CDT が低下している群(4 例)があった.この 4 例のうち 2 例
は DLB であった.
人間ドック Vol.29 No.4 2014 年
17 ( 573 )
いた(図 2,破線内の 4 例).
CDT と画像検査
CDT は VSRAD と の 相 関 は み ら れ な か っ た.
CDT と eZIS で は,eZIS の ど の 指 標(S,E,R)と も
相関はみられなかった.CDT 成分 T1,T2,T3
ともに,eZIS のすべての指標と相関がなかった.
CDT は MIBG とも相関はなかった.
考 察
本 研 究 に お い て,CDT と MMSE に 正 の 相 関
(r=0.438,p=0.005)を 認 め た.CDT と MMSE
なることを示唆している.また,CDT/MMSE お
よび CDT/FAB の回帰直線から大きく逸脱してい
る一群
(4 例)が存在しており,その臨床的意義を
検討する必要がある.
次に,CDT と脳画像検査について検討した.
CDT と VSRAD( 海 馬 周 辺 の 萎 縮), あ る い は,
CDT と eZIS(AD 関連領域の脳血流低下)ともに,
明らかな相関を認めず,CDT 下位項目において
も同様であった.これは CDT が AD に特異的な
検査ではなく,非 AD を含めた認知症一般を検出
するのに適していることを示唆している.
の関係について,各判定法別に相関を調べた文
さらに,CDT と自律神経検査 MIBG の比較を
献 に よ る と, 相 関 係 数(r)は 0.56~0.72 と 報 告
行った.認知症でも特に DLB は交感神経機能が
7)
されている .過去の報告と比べ相関係数は低い
特異的に低下することが知られている 8).MIBG
も の の, 本 研 究 で も CDT と MMSE に 有 意 な 相
も交感神経機能検査として,DLB 検出に優れた
関があったことは,CDT が認知機能を反映する
検査として知られる 6).今回,CDT と MIBG の
検査として有用であることを示している.CDT
値には相関がみられなかった.なお,
MIBG で 1.2
の下位項目(T1,T2,T3)でみると,T1,T3 は
以下と低い心縦隔比を示した例が 5 例あったが,
MMSE と相関があったものの,T2 は有意な相関
,保持,
がなかった.T2 は数字の記憶(長期記憶)
配置など複雑な要素が関わっており,MMSE で
これら 5 例は DLB として矛盾しない臨床像を呈
しており,そのうち 2 例は CDT/MMSE あるいは
に, 短 期 記 憶 の 指 標 と し て MMSE の 単 語 再 生
CDT/FAB の回帰直線を逸脱した一群に含まれて
いた
(図 1,2 の破線内)
.これは,LBD が認知症
に占める割合は 22%であることを考えると,高
を CDT と比較してみた場合,両者に相関はなく
い割合である 1).症例数が少ないため今後の検討
(r=0.15)
,CDT が一般に認知症検査で重用され
が必要ではあるが,CDT を他の心理検査
(MMSE
ている短期記憶検査とは別の視点から評価できる
や FAB)と併用した時に,他の心理検査と比較し
ことがわかった.
て CDT の低下が著しい場合には,患者のなかに
は充分に反映しきれていないと考えられる.特
CDT は前頭葉機能検査である FAB とも正の相
関(r=0.423,p=0.007)を 示 し た. 相 関 係 数 の
値 は,CDT/MMSE と CDT/FAB で は ほ ぼ 同 じ
であった.CDT の下位項目でみると,T1,T3
は FAB と の 相 関 が あ っ た も の の,T2 は 相 関 が
な か っ た. こ れ は CDT と MMSE の 相 関 と 同 様
で あ っ た. 本 研 究 で MMSE と FAB は 正 の 相 関
(r=0.607,p<0.001)を認めており,このために
CDT/MMSE と CDT/FAB の相関関係が同じ動き
を示したと思われる.なお,単語再生と FAB で
は有意な相関がなかった.単語再生と CDT に相
関がなかったことと同様の結果である.以上より,
本研究は CDT
(特に T1 と T3)が,短期記憶とは
別の視点で,認知機能および前頭葉機能の指標に
18 ( 574 )
DLB を含んでいる可能性を念頭におきたい.
CDT 自動判定や簡便な心理検査は,画像検査
に比べて費用や時間がかからず,多数の患者の初
期スクリーニングを行うには適している.一方,
心理検査は検者の熟練を要し,施設間で結果が異
なることもありうる.CDT 自動判定は,検者に
よる誤差が生じにくく,医療機関のみでなく健診
機関など多くの場所で簡単に認知症スクリーニン
グが可能である.このため,CDT は今後さらに
認知症スクリーニング検査として貢献するものと
期待したい.
結 語
認知症スクリーニングにおける CDT の有用性
人間ドック Vol.29 No.4 2014 年
について検討した.CDT は MMSE ならびに FAB
文 献
と正の相関を呈したことから,認知症スクリーニ
1) Rahkonen T, Eloniemi-Sulkava U, Rissanen S, et al:
Dementia with Lewy bodies according to the consensus
criteria in a general population aged 75 years or older. J
Neurol Neurosurg Psychiatry 2003; 74: 720-724.
2) Petersen RC, Smith GE, Ivnik RJ, et al: Apolipoprotein E
status as a predictor of the development of Alzheimer's
disease in memory-impaired individuals. JAMA 1995 ;
273: 1274-1278.
3) 河野和彦:認知症の診断 改訂版-アルツハイマライゼー
ションと時計描画検査(認知症ハンドブック(1))
,フジメ
ディカル出版,大阪,2010.
4) Hirata Y, Matsuda H, Nemoto K, et al: Voxel-based
morphometry to discriminate early Alzheimer's disease
from controls. Neurosci Lett 2005; 382: 269-274.
5) Matsuda H, Mizumura S, Nagao T, et al: Automated
discrimination between very early Alzheimer disease
and controls using an easy Z-score imaging system for
multicenter brain perfusion single-photon emission
tomography. Am J Neuroradiol 2007; 28: 731-736.
6) Yoshita M, Taki J, Yokoyama K, et al: Value of 123I-MIBG
radioactivity in the differential diagnosis of DLB from
AD. Neurology 2006; 66: 1850-1854.
7) 吉村貴子,前島伸一郎,大沢愛子ほか:Clock Drawing
Test(CDT)の評価法に関する臨床的検討.高次脳機能研
究 2008;28:361-72.
8) Negami M, Maruta T, Takeda C, et al: Sympathetic skin
response and heart rate variability as diagnostic tools for
the differential diagnosis of Lewy body dementia and
Alzheimer's disease: a diagnostic test study. BMJ Open
2013; 3. pii: e001796.
ングとしての有用性が期待できる.また,CDT
と MMSE,FAB を併用することで,DLB 患者を
推定できる可能性がある.CDT 自動判定は検査
に熟練を要しないため,マススクリーニングとし
て推奨出来る.
利益相反
本論文に利益相反はない.
謝 辞
本研究にあたりご協力いただいたユメディカ株
式会社 太洞恵美子社長,金沢西病院臨床心理士
山崎玲子先生,金沢大学保健管理センター 足立
由美准教授,金沢赤十字病院薬剤部 枝廣茂樹先
生,東海大学八王子病院 健康管理センター 根上
昌子先生に謝意を表します.
(論文受付日:2014.3.18 論文採択日:2014.8.20)
人間ドック Vol.29 No.4 2014 年
19 ( 575 )
Usefulness of Clock Drawing Test in Detection of Dementia in Brain Dock
Takahiro Maruta1,2), Hiroaki Yoshikawa1)
1) Kanazawa University, Health Service Center
2) Kanazawa-Nishi Hospital, Neurological Center
Abstract
Objective: It is important to have a convenient method of detecting dementia in patients
in the early stage. The objective of this study was to evaluate the usefulness of the clock
drawing test (CDT) in screening for dementia in Brain Dock (brain health check-up).
Methods: In 42 patients (20 male and 22 female, average age; 78.1 ± 5.4 years) who visited Kanazawa-Nishi Hospital for dementia screening, we conducted the CDT by the
Kono method, using automatic judgment by a PC, as well as evaluation by the MMSE,
FAB, brain MRI, ECD-SPECT and MIBG scintigraphy. MRI findings were analyzed by
VSRAD and those from ECD-SPECT by eZIS.
Results: The score for the CDT was 8.0 ± 1.7 (mean ± SD). The MMSE score was 23.4 ±
4.0 (mean ± SD) and that of FAB was 10.3 ± 1.1 (mean ± SD). The CDT score was correlated with the MMSE (r=0.438, p=0.005) and FAB scores (r=0.423, p=0.007). However
the CDT score was not correlated with the VSRAD, eZIS or MIBG results. In two patients with Lewy body disease, the CDT score was much lower than the MMSE and FAB
scores.
Conclusion: Our study showed that the CDT with automatic judgment by a PC was
a convenient screening technique.We found that the CDT score was correlated with
MMSE and FAB scores. Therefore, the CDT is a useful screening tool for dementia in
Brain Dock.
Keywords: clock drawing test, dementia, Brain Dock, screening
20 ( 576 )
人間ドック Vol.29 No.4 2014 年
原 著
人間ドック 29:577-584, 2014
当院における頚動脈超音波検査による
偶発甲状腺腫瘍の頻度について
軸薗智雄 1,2,3) 片田裕也 4) 柏崎麗菜 4) 塙 智明 4) 武井律子 5)
宮内和喜 4) 羽生 滋 2) 森田 裕 2,6)
要 約
目的:頚動脈超音波検査の時に偶然,甲状腺疾患を認める頻度が高くなっており,有所見時におけ
る精査基準が必要である.この研究では,有所見症例の結果を分析し,その頻度を把握した.
方法:2009 年 4 月 1 日から 2013 年 3 月 31 日までに小山記念病院で頚動脈超音波検査の受診者 1,018
名(男性 571 名,女性 447 名)
を対象とした.
(45.3 %)であった.このうち,A2 判定
(5mm 以下の結
結果:甲状腺が有所見であったのは 461 名
(65.5 %)
,B 判定
(5.1mm 以上の結節や 20.1mm 以上の嚢胞)は
節や 20mm 以下の嚢胞)は 302 名
155 名(33.6 %),C 判定は 4 名(0.9 %)であった.要二次精査である B および C 判定のうち,当院甲
(37.1 %)であり,16 名
(27.1 %)が穿刺吸引細胞診を受けた.その
状腺科外来を受診したのは 59 名
結果,悪性所見は認めなかった.
結論:甲状腺内に腫瘤を認めたものは 45 %以上という高い割合だったが,幸いにもこれまでのとこ
ろ悪性を認めるものはいない.福島での原発事故後の小児甲状腺超音波検査では,A2 判定以上が
48.4% にのぼっている.甲状腺腫瘍が高頻度である主な理由として,高機能な超音波診断装置での
解析によることが大きいと考える.二次精査の受診勧奨という点では,男性,比較的若い世代,50
歳代について力を入れるべきであると考える.
キーワード
偶発甲状腺腫瘍,頚動脈超音波検査,小児甲状腺検診,甲状腺結節
はじめに
に関する報告は,有名なものが何編か存在するも
超音波検査は簡便かつ客観的評価が可能であ
のの,最新の超音波診断装置での解析は少ない.
り,甲状腺の結節性病変の存在や部位診断・質的
また今後継続されていくと思われる小児甲状腺検
診断に欠くことの出来ないものになっている.
診を鑑みると,成人においてではあるが,現時点
今日,循環器系スクリーニング検査としての頚
動脈超音波検査の時に偶然甲状腺疾患を認める頻
での偶発甲状腺腫瘍の頻度を把握することは重要
と考える.
度が高くなっている印象がある.これは最近の超
統一された精査基準はないものの,有所見症例
音波診断装置の進歩と福島原発事故後の小児甲状
を見直し,結節性・嚢胞性病変の結果を分析し,
腺検診への関心の高まりにより,結節性・嚢胞性
その頻度と問題点の把握を目的とした.
病変の発見頻度が上昇していることが一因と考え
る.一方で,有所見時における精査基準が曖昧で
対象および方法
あり,受診者に明確に対応しきれていないのが問
対象者
題点といえる.また,臨床上治療対象とならない
病変が高頻度に発見されることにも繋がり,受診
2009 年( 平 成 21 年)4 月 1 日 か ら 2013 年( 平 成
25 年)3 月 31 日までの 4 年間に,小山記念病院で
者には必要以上の不安を与えてしまう弊害も存在
循環器系のスクリーニング検査として頚動脈超音
している.
波検査を受けた 1,018 名のうち,甲状腺が有所見
これまで健診や人間ドックでの偶発甲状腺腫瘍
であった 461 名
(45.3%)
.対象者の性別は,男
1)小山記念病院 甲状腺科 2)小山記念病院 健康管理センター 3)日本医科大学 内分泌外科 4)小山記念病院 生理機能検査科
5)小山記念病院 超音波検査科 6)小山記念病院 内科
人間ドック Vol.29 No.4 2014 年
連絡先:〒 314-0030 茨城県鹿嶋市厨 5-1-2
Tel:0299-85-1111 Fax:0299-85-1112
21 ( 577 )
性 231 名
(50.1%)
,女性 230 名(49.9%)であり,
(65.5%)
,B 判 定
(5.1mm 以 上 の 結 節
は 302 名
年齢は 23 歳~87 歳,平均年齢は 63.3 ± 11.3 歳で
や 20.1mm 以上の嚢胞)は 155 名
(33.6%),C 判
あった.年齢別対象者数は表 1 に示す.
(0.9%)であった.判定区分の内訳を表
定は 4 名
甲状腺超音波検査と有所見の取り扱い
プローブは電子リニア方式 7.5MHz.施行者は,
2 に示す.A2 判定 302 名(男性 164 名,女性 138
名)のうち,当院甲状腺科外来を受診したのは 41
名
(13.6%)であった.A2 判定者に対する男女比
(6.1%)
に対して女性 31 名
(22.5%)
は,男性 10 名
当院の経験豊富な臨床検査技師 4 名が行った.
であったが,この明らかな男女の差について,対
甲状腺超音波検査は,Aplio
TM
MX(東芝メディ
カルシステムズ,栃木)を使用機種として用いた.
評価方法は,福島原発事故後の小児甲状腺検
象者の年齢構成について検討するために,次の 1)
診の一次スクリーニング検査基準に則り,A1 判
~3)に分類した.1)甲状腺が有所見であった 461
定
(結節・嚢胞等の所見なし)
,A2 判定(5mm 以
名,2)
この 461 名のなかで細胞診の判定区分が B・
下の結節や 20mm 以下の嚢胞)
,B 判定
(5.1mm
以上の結節や 20.1mm 以上の嚢胞)および C 判定
C 判定であった 159 名,3)この 159 名のなかで当
科外来を受診した 59 名.その結果を図 1 に示す
(悪性の可能性があり直ちに二次検査を受けてい
が,いずれも全体の割合に大きな違いは認められ
ただくように勧める)の 4 区分とした.判定は,
ず,60 歳代,70 歳代,50 歳代の順に割合が高い
超音波専門医・甲状腺専門医である著者が改めて
傾向があった.また,女性の割合も全体の場合と
全例を見直し,分析した.この甲状腺検査の判定
同様に大きな違いを認めないが,男性においては
区分は,福島県立医大放射線医学県民健康管理セ
当科外来を受診した 50 歳代の割合が低く,60 歳
ンターの甲状腺検査専門委員会で議論を重ねて形
代・70 歳代の割合が高くなっている.
成されたものであり,妥当であると考えた.
本分析は,
院内の倫理委員会の承認を得て行った.
要二次精査である B および C 判定 159 名のうち,
(37.1%)
当院甲状腺科外来を受診したのは 59 名
であった.このうち,穿刺吸引細胞診を施行した
結 果
のは 16 名
(27.1%)であり,その判定結果は,判
全受診者 1,018 名のうち,甲状腺が有所見で
あったのは 461 名(45.3%)であった.このうち,
定不能 2 名,良性 14 名,悪性 0 名であった.細胞
診の結果一覧を表 3 に示す.
A2 判定(5mm 以下の結節や 20mm 以下の嚢胞)
表 3 穿刺吸引細胞診の結果一覧
表 1 年齢別対象者数
年齢
男性
女性
計
20∼29
30∼39
40∼49
50∼59
60∼69
70∼79
80∼
0
11
21
46
93
48
12
231
2
7
13
47
86
59
16
230
2
18
34
93
179
107
28
461
計
表 2 甲状腺が有所見であった 461 名の判定区分の内訳
判定区分
男性
女性
A2
B
C
164
66
1
231
138
89
3
230
計
22 ( 578 )
計
302 (65.5 %)
155 (33.6 %)
4 ( 0.9 %)
461(100.0 %)
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
性別
男性
女性
男性
女性
男性
女性
男性
女性
女性
女性
女性
女性
女性
女性
女性
女性
人間ドック Vol.29 No.4 2014 年
年齢
31
80
67
72
66
69
74
58
49
62
69
52
52
71
57
56
超音波診断
乳頭癌の疑い
結節性甲状腺腫
結節性甲状腺腫
結節性甲状腺腫
結節性甲状腺腫
結節性甲状腺腫
結節性甲状腺腫
結節性甲状腺腫
結節性甲状腺腫
結節性甲状腺腫
結節性甲状腺腫
結節性甲状腺腫
結節性甲状腺腫
結節性甲状腺腫
結節性甲状腺腫
結節性甲状腺腫
細胞診
良性
良性
良性
良性
良性
良性
良性
判定不能
良性
良性
良性
判定不能
良性
良性
良性
良性
図 1 対象者の年齢の割合
考 察
データを単純に比較することは不適当であると思
全 受 診 者 1,018 名 の う ち,A2 判 定 は 302 名
われるが,成人においてはこれまでの文献にある
(29.7%),B 判 定 は 155 名(15.2%),C 判 定 は 4
データと比べ頚動脈超音波検査による偶発甲状腺
名
(0.4%)であった.また,福島での原発事故後
腫瘍は高頻度であり,また小児においてもこれま
の小児甲状腺超音波検診において,平成 26 年 3
でいわれているデータよりも甲状腺腫瘤の発見率
月 31 日現在 368,651 名の集計(2 月 21 日検査分ま
は高い点が似ているといえる.これは,最新の超
で結果確定)で,A1 判定が 51.6% に対して A2 判
音波診断装置での解析によることが大きいものと
定 47.7%,B 判定 0.7%,C 判定 0.0%と高頻度で
考える.
1)
認められることが明らかになっている .
年齢や母集団の層が大きく異なるため,2 つの
宮 崎 ら は 2),2004 年 度 か ら 2009 年 度 ま で の
人間ドック受診者 21,856 名に甲状腺超音波検査
人間ドック Vol.29 No.4 2014 年
23 ( 579 )
を実施した解析で,3mm 以上の充実性腫瘤が
こで,1)甲状腺が有所見であった 461 名,2)この
22.8%(男性 18.1%,女性 29.1%),3mm 以上の
嚢胞性病変が 27.6%(男性 23.2%,女性 33.5%)
にのぼり,11.2%の甲状腺サイズ・内部エコー
レベル異常を加えると,46.5%(男性 38.1%,女
性 57.4%)にいずれかの所見を認めたと示してい
年者は 29 歳以下と同一のカテゴリーとなってお
461 名のなかで細胞診の判定区分が B・C 判定で
あった 159 名,3)この 159 名のなかで当科外来を
受診した 59 名の 3 つの場合について,対象者の
年齢構成について検討した.その結果を図 1 に示
すが,当科外来受診した 50 歳代男性は B・C 判定
の 11 名中 1 名と少なく,一方で 60 歳代男性は 26
名中 7 名,70 歳代男性は 21 名中 7 名受診してお
り,その結果,50 歳代の割合が低く,60 歳代・
70 歳代の割合が高くなっている.50 歳代男性の
り,その詳細な動向は不明である.
受診歴が低い原因として,働き盛りの現役世代の
る.さらに年齢別の嚢胞および腫瘤の頻度を示し
ており,年齢に応じて頻度の上昇がみられており,
男性よりも女性の方が高頻度である.しかし,若
要二次精査である B および C 判定 159 名(男性
男性が受診行動に制約を受けていることを反映し
67 名,女性 92 名)のうち,当院甲状腺科外来を
受診したのは 59 名(37.1%)であった.その内訳
は,B 判 定 155 名( 男 性 66 名, 女 性 89 名)中 58
名
(37.4%)で男女比は男性 17 名(25.8%),女性
41 名(46.1%),C 判 定 は 4 名( 男 性 1 名, 女 性 3
名)中 1 名で男女比は男性 0 名(0.0%),女性 1 名
(33.3%)であった.
ていると思われる.以上より,受診勧奨という点
で,男性,比較的若い世代および 50 歳代につい
て力を入れるべきであると考える.
要二次精査である B および C 判定のうち,当院
甲状腺科外来を受診した 59 名
(37.1%)のうち,
(27.1%)で
穿刺吸引細胞診を施行したのは 16 名
あり,そのなかに判定不能 2 名が存在した(表 3)
.
当院では甲状腺に有所見があった場合,超音波
症例 8 および症例 12 はともに細胞量が少なく判
検査の所見用紙に二次精査を勧めるコメントを明
定不能であったが,その原因は症例 8 では一部嚢
記しており,説明医師が男女の区別なくその旨を
胞性,症例 12 では石灰化が強く硬かったためで
伝えているが,二次精査に臨む割合は,男女で大
あり,念のために細胞診の再検を視野に入れて経
きな差がみられた.この傾向は,本来は二次精査
過観察としている.
の必要がないと思われる A2 判定の場合でもみら
要二次精査である B および C 判定の計 159 名の
れた.当院甲状腺科で外来フォローアップされて
うち,当院甲状腺科外来を受診しなかったものは
いる割合を表 4 に示す.
100 名(62.9%)存在した.これらの症例に関して
A2 判定 302 名のうち,当院甲状腺科外来を受
診したのは 41 名(13.6%)であった.A2 判定者に
対する男女比は,男性 10 名(6.1%)に対して女性
31 名(22.5%)であった.
は,筆者である超音波専門医・甲状腺専門医が改
この明らかな男女の差については,受診者の健
康に対する意識度の差,就業の有無等による二次
精査受診への敷居の高さの差等が考えられる.そ
めて全例を見直し分析し,B および C 判定の症例
についてリストアップし,主治医に順次報告し精
査を勧めている.
この解析結果を踏まえて,二次精査の基準を以
下の通り設けた.
(1)甲状腺結節が 5mm 以上,
(2)甲状腺嚢胞が
10mm 以上(嚢胞内に細胞成分が存在するときに
は結節とみなす)
.
表4
甲状腺が有所見であった 461 名のうち外来フォロー
アップされている割合
判定区分
A2
B
C
計
24 ( 580 )
男性
10( 6.1%)
17(25.8%)
0( 0.0 %)
女性
31(22.5%)
41(46.1%)
1(33.3%)
27
74
計
41(13.6%)
58(37.4%)
1(25.0%)
100
また,現在は頚動脈超音波検査時のスクリーニ
ング検査としての甲状腺検査の項目は,臨床検査
技師と医師との話し合いによって図 2 の通りに定
めて実施しており,二次精査基準に沿っている.
超 音 波 検 査 に よ る 甲 状 腺 腫 瘤 の 発 見 率 は,
人間ドック Vol.29 No.4 2014 年
甲状腺右葉
大きさ
内部所見
血流
正常
(−)
(−)∼(±)
腫大
萎縮
術後摘出
結節(5mm 以上) 嚢胞(10mm 以上)
豊富
正常
(−)
(−)∼(±)
腫大
萎縮
術後摘出
結節(5mm 以上) 嚢胞(10mm 以上)
豊富
正常
(−)
(−)∼(±)
腫大(5mm 以上)
腫大
腫大
甲状腺左葉
大きさ
内部所見
血流
その他
峡部の厚さ
頚部リンパ節
副甲状腺
図 2 頚動脈超音波検査時のスクリーニング検査としての甲状腺検査の項目
1986 年 か ら 2009 年 ま で の 既 報 16 論 文 に よ る
と,6.9 ~31.6%( 男 性 4.4 ~18.5%, 女 性 9.2 ~
31.6%),また甲状腺がんの発見率は 0.1~1.5%
(男性 0.07~2.0%,女性 0.15~1.5%)と報告さ
3)
れている .
かでがんの発見率の上昇に大きく左右されると思
われる.また,甲状腺は剖検によって初めて発見
されるラテントがんの多い臓器のひとつであり,
その発見率は著しく高いが,それらのほとんどは
お い て も, 甲 状 腺 腫 瘤 の 発 見 率 は 男 性 40.5%
10mm 以下の微小乳頭癌である.
1985 年の論文で,Harach HR らは 5),フィンラ
ンド人剖検例において 2.5mm という細かい間隔
で甲状腺組織を検討した結果,剖検例の 35.6% に
(231/571)
, 女 性 51.5%(230/447)と な り, 男
甲状腺がんが発見されたと報告している.しかし
性と比較して女性において高い傾向にあった.ま
これは,1mm 以下の結節が 77%であった.日本
た,予想される甲状腺がんは 1.02~15.27 人
(男
人を対象とした検討においても,甲状腺がん発見
性 0.40~11.42 人, 女 性 0.67~6.71 人)と な る.
率は 11.3~28.4%と報告されている 6,7).
男性と比較して女性において甲状腺腫瘤の発
見率が高い傾向があるが,我々の今回の解析に
今回我々の解析では,要二次精査である B・C 判
甲状腺超音波検診は,非常に高頻度に良性病変
定 159 名のうち,当院甲状腺科外来を受診したの
および微小がんを拾いあげてしまう点に留意すべ
は 59 名
(37.1%),このうち細胞診を施行したの
きであり,実施にあたっては,受診者にデメリッ
(27.1%),その判定結果では悪性 0 名で
は 16 名
トをもたらすことがないように,検診方法および
あった.要二次精査の未受診者が 100 名前後いる
精査基準を十分検討しておく必要があると考え
と思われ,このなかから複数名ががんの判定を受
る.今回我々が設定した二次精査の基準の(1)甲
ける可能性があると考える.現在,主治医に順次
状腺結節が 5mm 以上,
(2)甲状腺嚢胞が 10mm
報告し精査を勧めている.
以上
(嚢胞内に細胞成分が存在するときには結節
超音波検査は簡便でかつ客観的評価が可能であ
り,甲状腺疾患のスクリーニングにおいても頻
4)
とみなす)
は妥当であると考える.
対象者の基礎疾患
(心疾患等)
と甲状腺超音波所
用されるようになっているが,武部ら の 1996
見との関連を考察することは重要であると考える
年の論文によると,超音波による検診で乳頭癌
が,残念ながら本研究の対象は頚動脈超音波検査
の疑いのある 3mm 以上の腫瘤と,濾胞癌の疑い
時に偶発的に認めた甲状腺腫瘤であり,さまざま
のある 10mm 以上の腫瘤に対し穿刺吸引細胞診
な因子を解析することを想定しておらず,はっき
を行ったところ,検診受診者の 3.5% に甲状腺癌
りと示すことは困難である.しかし,甲状腺が
を発見したと報告しており,乳頭癌に関しては,
有所見であった 461 名について,当院にデータが
10mm 以下の微小乳頭癌をどれだけ拾いあげる
残っている範囲で可能な限り甲状腺疾患と関連が
人間ドック Vol.29 No.4 2014 年
25 ( 581 )
あると思われる検査項目について考察を加えた.
微小癌を発見し治療しても甲状腺癌の死亡率は減
具体的には,超音波検査時のカラードップラーや
少しなかったという報告もある 8).日本には 2 施設
甲状腺の大きさ(峡部の肥厚),心電図変化
(頻脈
の貴重な前向き研究の臨床試験報告があり,転移
等),肝機能検査,脂質異常,甲状腺機能検査の
や浸潤傾向を認めない症例は非手術経過観察も 1
履歴について再度見直した.当院での頚動脈超音
つの選択肢としている 9,10).微小乳頭癌のなかに
波検査では,甲状腺内に偶発的に腫瘤性病変を認
も低危険度群と高危険度群が存在するものと思わ
めた場合,その腫瘤を含めて周辺の甲状腺につい
れるが,非手術での経過観察の適用を決めるにあ
てカラードップラーで画像を保存しており,また
たり,例えば穿刺吸引細胞診からのマーカーの同
甲状腺腫大を評価するため峡部の肥厚を計測し,
定といった予測因子の検索が望まれる.筆者はこ
画像を保存している.その画像を見直したところ,
れまで病理標本
(ホルマリン固定パラフィン標本)
明らかな甲状腺機能障害や甲状腺腫大を推定する
から 22 塩基前後という短いマイクロ RNA を抽出
症例を認めなかった.次に心電図上,頻脈の症例
し,甲状腺がんのなかで乳頭癌の次に多い濾胞癌
を 6 例認め,このうち 5 例は甲状腺機能検査を施
の遠隔転移のマーカーを同定した 11).臨床背景の
行されており,甲状腺機能は正常であった.残り
しっかりした病理標本での解析と,細胞診での微
の 1 例については,原疾患が糖尿病・高血圧症で
量検体の解析は双方向での研究が可能であると思
あり,その頚動脈超音波検査所見は甲状腺右葉に
われる.
1.8mm 大の嚢胞のみだった.
一方,徐脈の症例は 64 例認め,このうち 32 例
は甲状腺機能検査にて甲状腺機能正常は 31 例,
残り 1 例は軽度の潜在性甲状腺機能低下症であっ
た.甲状腺機能検査をされていない 32 例のうち,
脂 質 異 常 は 13 例 に 認 め た も の の, こ の な か で
CPK 高値を認めるものはいなかった.この 13 例
結 語
甲状腺内に腫瘤を認めたのは 461 名
(45.3%)
であったが,これまでの文献上は超音波検査での
甲状腺腫瘤の発見率は 6.9~31.6%であり,その
割合は高かったものの,これまでのところ悪性所
見を認めなかった.
のなかで軽度甲状腺機能低下症を認める可能性は
福島での原発事故後の小児甲状腺超音波検診
あるものの,腫瘤性病変に影響を与える因子とし
においても,最 新 のデ ータでは A2 判定 以 上 が
ては考えにくい.最後に,甲状腺機能検査の履歴
48.4% にのぼっているが,腫瘤の割合が高いのは
は 461 名中 245 名にあったが,これは主に循環器
最新の超音波診断装置での解析によるものが大き
内科医が鑑別診断として検査したものと思われ,
いと考える.また,今回の解析では悪性所見を示
その結果は軽度甲状腺機能亢進または低下症を認
す症例は存在しなかったが,一定の割合で生じる
めたものが 11 名であった.以上より,心疾患と
ことを考えると,特に二次精査対象であるが検査
頚動脈超音波検査による甲状腺の異常所見報告と
をしていない 6 割強の受診者,とりわけ男性,比
の関係については,その有無ははっきりとはいえ
較的若い世代および 50 歳代の受診者には何らかの
ないものの,影響は少ないものと考えた.
形で受診を促す対策
(受診勧奨)
が必要と思われた.
最後に,微小乳頭癌の取り扱いについて文献的
今後,小児甲状腺検診の年数を重ね,その対象
考察を加える.超音波診断装置の進歩もあり偶然
者が成人となった時の母集団との比較にも参考に
発見される甲状腺腫は増加し,それに応じて微小
なる解析であったと考える.
乳頭癌の頻度も増加している.微小乳頭癌は全人
口の 10%以上存在しているという推測もあるが,
偶然発見される微小乳頭癌の大多数は臨床的に無
利益相反
本論文についての利益相反はない.
害のままであると推察される.その根拠として,
アメリカの大規模データベース解析の結果では,
26 ( 582 )
人間ドック Vol.29 No.4 2014 年
謝 辞
本論文の要旨の一部は,第 55 回日本人間ドッ
ク学会学術大会(2014 年,福岡)にて発表した.
文 献
1) 福 島 県: 第 15 回 福 島 県「 県 民 健 康 調 査」 検 討 委 員 会 資
料. http : / / w w w. pre f. f u kush i ma . l g . jp / upl o a d e d /
attachment/65185.pdf[2014.6.4]
2) 宮崎朝子,志村浩巳,堀内里枝子ほか:人間ドック全受
診者に対する甲状腺超音波健診の結果と,結節性病変の
経年的変化.人間ドック 2011;25:789-797.
3) 貴田岡正史,鈴木眞一,来住野修ほか:CHAPTER IX
検診.日本乳腺甲状腺超音波医学会 / 甲状腺用語診断基
準委員会編,甲状腺超音波診断ガイドブック 改訂第 2 版,
南江堂 , 東京,2012,149-157.
4) 武部晃司,伊藤 学,山本洋介ほか:甲状腺癌の臨床 甲状
腺癌検診の実際とその問題点-甲状腺微小癌の問題を中
心として-.外科 1996;58:651-654.
5) Harach HR, Franssila KO, Wasenius VM: Occult papillary
carcinoma of the thyroid. A "normal" finding in Finland.
A systematic autopsy study. Cancer 1985; 56: 531-538.
6) Fukunaga FH, Yatani R: Geographic pathology of occult
thyroid carcinomas. Cancer 1975; 36: 1095-1099.
7) Yamamoto Y, Maeda T, Izumi K, et al: Occult papillary
carcinoma of the thyroid. A study of 408 autopsy cases.
Cancer 1990; 65: 1173-1179.
8) Davies L, Welch HG: Increasing incidence of thyroid
cancer in the United States, 1973 - 2002 . JAMA 2006 ;
295: 2164-2167.
9) Ito Y, Uruno T, Nakano K, et al: An observation trial
without surgical treatment in patients with papillary
microcarcinoma of the thyroid. Thyroid 2003; 13: 381387.
10)Sugitani I, Toda K, Yamada K, et al: Three distinctly
different kinds of papillary thyroid microcarcinoma
should be recognized: our treatment strategies and
outcomes. World J Surg 2010; 34: 1222-1231.
11)Jikuzono T, Kawamoto M, Yoshitake H, et al: The miR221 / 222 cluster, miR- 10 b and miR- 92 a are highly
upregulated in metastatic minimally invasive follicular
thyroid carcinoma. Int J Oncol 2013; 42: 1858-1868.
(論文受付日:2014.6.11 論文採択日:2014.8.25)
人間ドック Vol.29 No.4 2014 年
27 ( 583 )
Frequency of Incidental Thyroid Tumors Observed in Carotid Ultrasonography
in Our Hospital
Tomoo Jikuzono1,2,3), Yuya Katada4), Rina Kashiwazaki4), Chiaki Hanawa4), Ritsuko Takei5),
Kazuyoshi Miyauchi4), Shigeru Hanyu2), Yutaka Morita2,6)
1) Division of thyroid, Koyama Memorial Hospital
2) Health Care Center, Koyama Memorial Hospital
3) Division of endocrine, Nippon Medical School
4) Division of Physiological function test, Koyama Memorial Hospital
5) Division of Ultrasonography, Koyama Memorial Hospital
6) Division of internal medicine, Koyama Memorial Hospital
Abstract
Objective: Since incidental thyroid tumors are frequently observed in carotid ultrasonography, a clinical standard is required to conduct efficient screening for those who
would need further examination. In this study, we analyzed the results of ultrasonographic examinations in order to determine the frequency of incidental thyroid tumors.
Methods: We conducted carotid ultrasonography on all persons who underwent Ningen Dock from April, 2009 to March, 2013 at Koyama Memorial Hospital.
Results: Thyroid tumors were detected in 461 subjects (45.3%). Individual category rates
were as follows: category A2 in 302 subjects (65.5%), category B in 155 (33.6%), and category C in 4 subjects (0.9%). Among people in need of further examination (i.e. category B
and C subjects), 59 (37.1%) underwent examination as outpatients in our hospital and 16 of
them (27.1%) underwent fine needle biopsy. However, no malignancy was observed.
Conclusions: The findings of this study suggest that a high rate of incidental thyroid
tumors was observed in carotid ultrasonography (over 45%), but fortunately we have
detected no malignancy up to now. Ultrasonography surveys of infants following the
Fukushima nuclear disaster suggested that the rate of category A2, B, and C was 48.4%.
We consider that the high-performance of the ultrasonography system used to be one of
the primary reasons for such a high frequency of incidental thyroid tumors.
Keywords: incidental thyroid tumor, carotid ultrasonography, thyroid ultrasound findings
in children, thyroid nodule
28 ( 584 )
人間ドック Vol.29 No.4 2014 年
原 著
人間ドック 29:585-591, 2014
アミノインデックスⓇがんリスクスクリーニング
(AICS)
と
各種腫瘍マーカーとの比較検討
宮城洋平 1) 東山聖彦 2) 合地 明 3) 石川 孝 4) 猿木信裕 5) 赤池 信 6) 坂東悦郎 7)
新行内雅斗 8) 塩澤 学 6) 今村文生 9) 山本浩史 10) 新原温子 10) 岡本直幸 11)
要 約
のバランスの違いを
「アミノインデックス技術」
目的:がん患者と健常者の血漿中アミノ酸濃度
(PFAA)
を用いて統計解析し,がん罹患の確率を評価する新規がん検診法として,アミノインデックスⓇがん
が開発され,複数のがん種に対するスクリーニング検査として実用化さ
リスクスクリーニング
(AICS)
れている.本報では,各種がんに対する,AICS と従来の腫瘍マーカーの感度の比較データおよび併
用効果について報告する.
方法:複数施設において,胃がん患者 177 例,肺がん患者 311 例,大腸がん患者 257 例,乳がん患
者 160 例を対象として採血し,LC-MS により測定した血漿中アミノ酸濃度に基づき,各がん種に対
する AICS 値を算出し,AICS と各種腫瘍マーカーの感度比較を行った.
結果:AICS(胃),AICS(肺),AICS(大腸),AICS(乳腺)の Stage Ⅰまでの各種早期がんに対する
感度は,40 %,38 %,32 %,24 %であり,いずれのがん種においても,AICS は従来の腫瘍マー
カーと比較して有意に高い感度を示した.また AICS と各種腫瘍マーカーとの組合せによる感度
の上昇がみられた.
結論:AICS は,血液検査による簡便で新しい早期がんのスクリーニング法として有用であること
が示唆された.
キーワード がん検診,アミノインデックスⓇがんリスクスクリーニング,AICS,腫瘍マーカー
はじめに
精神疾患などのさまざまな疾患において,その制
アミノ酸は身体の基本成分の 1 つであり,人体
御機構が崩れ,血漿中アミノ酸濃度のバランスが
の約 20%
(体重比)
を構成している.また,そのほ
変化することがこれまでに多数の論文で報告され
とんどは 20 種類のアミノ酸から構成されるタンパ
てきている 1-4).
ク質として存在している.身体のなかには,タン
我々はこれまでに,アミノ酸を変数とした多変
パク質と結合せずに一つひとつのアミノ酸の状態
量解析を用いて,健康状態や疾病の可能性をスコ
としての遊離アミノ酸が存在する.遊離アミノ酸
ア化する
「アミノインデックス技術」
を開発してき
は,新しい体タンパク質の合成原料やエネルギー
た 5,6).さらに,
「アミノインデックス技術」のが
源などとして利用されており,アミノ酸プールと
ん領域への応用の可能性の探索・検証を行うため
呼ばれ,細胞内に 45g,細胞間に 5g,血漿中に 1g
に,がん患者約 2,500 例,健常者としての人間ドッ
のアミノ酸が存在するといわれている.血漿中の
ク受診者約 15,000 例の血漿検体を用いた多施設
アミノ酸濃度は,通常,生体の恒常性維持機能に
臨床研究を行い,胃がん,肺がん,大腸がん,前
より,一定となるように正確に制御されているが,
立腺がん,乳がん,子宮頸がん,子宮体がん,卵
がんを含む,肝不全,腎不全,アルツハイマー病,
巣がんの各がん患者と,健常者の血漿中アミノ酸
1)神奈川県立がんセンター 臨床研究所
連絡先:〒 210-8681 神奈川県川崎市川崎区鈴木町 1-1
2)大阪府立成人病センター 呼吸器外科
Tel:044-210-5828 Fax:044-210-5871
3)岡山大学病院 経営戦略支援部
味の素株式会社イノベーション研究所フロンティア研究所
新原温子
4)東京医科大学 乳腺科学分野
5)群馬県立がんセンター 麻酔科
6)神奈川県立がんセンター 消化器外科 7)静岡県立静岡がんセンター 胃外科 8)千葉県がんセンター 呼吸器科
9)大阪府立成人病センター 呼吸器内科 10)味の素株式会社イノベーション研究所 11)前 神奈川県立がんセンター 臨床研究所
人間ドック Vol.29 No.4 2014 年
29 ( 585 )
濃度を分析,比較解析を行うことによって,健常
クリーニング法として期待されており,人間ドッ
者と比較して,各がん患者で血漿中アミノ酸濃度
クや地域健診の受診者においても,早期がんの発
のバランスが変化することを見いだし,がんの
見が報告されている 13-15).CEA や CA19-9 など
スクリーニングを目的とした,アミノインデッ
の腫瘍マーカーは,血液検査による簡便な検査法
クスⓇ がんリスクスクリーニング(AminoIndex Ⓡ
であることから,人間ドックのオプション検査,
7-12)
Cancer Screening:AICS)検査を開発した
.
AICS には,胃がんを判別する AICS( 胃),肺
がんを判別する AICS
( 肺)
,大腸がんを判別する
AICS( 大腸),前立腺がんを判別する AICS( 前立
腺),乳がんを判別する AICS
(乳腺),子宮頸がん,
子宮体がん,卵巣がんを包括的に判別する AICS
(子宮・卵巣)の 6 種類がある.各がん種に対する
AICS は,幾つかのがん種に共通に変化するトリ
(His)のようなア
プトファン(Trp)やヒスチジン
地域健診や職域健診などで使用されている.一方
で,腫瘍マーカーは,治療効果判定や再発のモニ
タリング,遠隔転移の予測因子等には有用といわ
れているが,早期がんに対する感度は低いことが
知られている 16,17).そのため,血液検査による簡
便で,かつ,早期がんの感度が高い検査法が求め
られている.
本 報 告 に お い て は, 各 種 が ん 患 者 に お い て
(Thr)やメチオニン(Met)のようなアミノ酸を組
AICS と従来の腫瘍マーカーとの感度比較を行う
ことで,AICS の既存の腫瘍マーカーに対する優位
性を検討するとともに,AICS と各種腫瘍マーカー
み合せた形で,それぞれ 6 種類ずつのアミノ酸か
との併用による感度の上昇効果に関しても検討す
ミノ酸と,がん種で特徴的に変化するスレオニン
ら構成されている判別式である
7,8)
ることで,がんの早期発見を目的とした新しいが
.
AICS は,血液中のアミノ酸濃度を測定し,ア
ミノ酸濃度のバランスの違いを統計的に解析す
ん検診法としての AICS の有用性の検証を行った.
価する検査である.AICS では,がんに罹患して
対象と方法
2006 年 12 月~2010 年 8 月までに神奈川県立が
いる確率をアミノ酸データから算出した 0.0 から
んセンター,岡山大学病院,大阪府立成人病セン
10.0 の数値(AICS 値)で示し,各がん種に対して
特異度 80% となる AICS 値を 5.0,特異度 95% と
なる AICS 値を 8.0 と設定している.がんである
確率が高いほど,AICS 値は高値を示す.また,
AICS 値からリスクを判断する目安として,0.0~
4.9 を「ランク A」,5.0~7.9 を「ランク B」,8.0~
10.0 を「ランク C」とした 3 つのランクに分類し,
がんである確率を 3 段階で示す.一方で,AICS
ター,群馬県立がんセンター,千葉県がんセン
ることで,現在がんに罹患している可能性を評
ター,横浜市立大学附属市民総合医療センター,
静岡県立静岡がんセンターを受診した患者のう
ち,インフォームドコンセントを行い,書面によ
り本研究への参加同意を得られた被験者を対象と
した.各施設にて,確定診断を受けた胃がん患者
177 例,肺がん患者 311 例,大腸がん患者 257 例,
乳がん患者 160 例を対象として実施した
(表 1)
.
はがんに罹患している可能性を評価する検査であ
各対象者に対して,午前中空腹時に採血し,血漿
るため,がんに罹患しているか否かを確定する
分離を行ってから LC-MS
(liquid chromatography-
ものではない.AICS が「ランク C」の判定の場合,
mass spectrometry)を用いて血漿中アミノ酸濃度
胃がん,肺がん,大腸がん,前立腺がん,乳がん,
を味の素株式会社にて測定し,既報に基づいて
子宮がん・卵巣がんに対する感度は,それぞれ
開発された胃がん,肺がん,大腸がん,乳がん
7,8)
51%,45%,41%,32%,20%,58% であった .
AICS の特長は,一度の採血でがんの種類や組
を判別する AICS
( 胃)
,AICS
( 肺)
,AICS
( 大腸)
,
織型に左右されず,複数のがんを同時に検査でき
AICS( 乳腺)の各判別式を用いて,各種がん患者
の AICS 値を算出した.腫瘍マーカーは株式会社
る点と,各がん種に対して早期がんの段階から検
エスアールエルまたは各施設にて測定した.各種
出できる点であり,血液検査による簡便ながんス
AICS と腫瘍マーカーとの性能比較を行う際には,
30 ( 586 )
人間ドック Vol.29 No.4 2014 年
表 1 解析対象者
全症例
性別 ( 男 / 女 / 不明 )
年齢
0
Stage
Ⅰ
Ⅱ
Ⅲ
Ⅳ
不明
胃がん
肺がん
大腸がん
乳がん
177
113/63/1
65 ± 13
0
99
24
29
25
311
212/94/5
65 ± 10
0
146
24
80
58
3
257
160/97/0
64 ± 10
10
58
70
91
23
5
160
0/160/0
59 ± 13
26
46
72
10
2
4
−
血漿中アミノ酸濃度と腫瘍マーカーの両方を測定
は 38%,全症例では 45% の感度を示し,Stage Ⅰ
している症例のみで検討し,CEA は 5.0 ng/mL,
と全症例のいずれにおいても,AICS
(肺)は CEA
CA19-9 は 37.0 U/mL をカットオフ値とした際
の感度,AICS は特異度 95%での感度を比較した.
Rバージョン 2.13.0
(The R Foundation for Statistical
を用いて,AICS と腫瘍
Computing, Vienna, Austria)
マーカーの感度を McNemar’s Chi-squared test を用
いて比較した.また,GraphPad Prism 6(GraphPad
を用いて,AICS,
Software Inc., California, America)
腫瘍マーカー,AICS と腫瘍マーカーを組み合わせ
た際の感度の 95% 信頼区間を算出し,AICS と腫
瘍マーカーとの相関を Spearman’s rank correlation
test を用いて解析した.
なお,本研究はすべての研究参加医療機関の倫
理審査委員会で承認を得て行った.
結 果
胃 が ん 患 者 に お い て,CEA は Stage Ⅰ で は
9%, 全 症 例 で は 15%,CA19-9 は Stage Ⅰ で は
2%, 全 症 例 で は 7%,AICS( 胃)は Stage Ⅰ で は
40%,全症例では 52% の感度を示し,Stage Ⅰと
全症例のいずれにおいても,AICS
( 胃)は CEA,
CA19-9 よりも有意に高い感度(p < 0.001)を示
し た( 図 1-a1,a2).ま た,AICS
( 胃)と CEA を
組み合わせると,Stage Ⅰでは 46%,全症例では
58%,AICS( 胃)と CA19-9 を 組 み 合 わ せ る と,
Stage Ⅰでは 40%,全症例では 53% の感度を示し,
AICS( 胃)と CEA,CA19-9 を組み合わせること
により,感度の上昇がみられた(図 1-a1,a2)
.
肺 が ん 患 者 に お い て,CEA は Stage Ⅰ で は
20%, 全 症 例 で は 34%,AICS( 肺)は Stage Ⅰ で
よりも有意に高い感度
(p < 0.01)を 示 し た( 図
1-b).また,AICS(肺)と CEA を組み合わせると,
Stage Ⅰでは 48%,全症例では 62% の感度を示し,
AICS(肺)と CEA を組み合わせることにより,感
度の上昇がみられた
(図 1-b)
.
大腸がん患者において,CEA は Stage 0,Ⅰで
は 10%,全症例では 27%,CA19-9 は Stage 0,Ⅰ
では 6%,全症例では 13%,AICS
( 大腸)は Stage
0,Ⅰでは 32%,全症例では 40% の感度を示し,
Stage 0,Ⅰと全症例のいずれにおいても,AICS
(大 腸)は CEA,CA19-9 よりも有意に高い感度
(p < 0.01)を示した
(図 1-c1,c2)
.また,AICS
(大腸)
と CEA を組み合わせると,Stage 0,Ⅰでは
37%,全 症 例では 54%,AICS( 大 腸)と CA19-9
を組み合わせると,Stage 0,Ⅰでは 37%,全 症
例では 46% の感度を示し,AICS
( 大腸)と CEA,
CA19-9 を組み合わせることにより,感度の上昇
がみられた
(図 1-c1,c2)
.
乳がん患者において,CEA は Stage 0,Ⅰでは
6%,全症例では 6%,AICS(乳腺)は Stage 0,Ⅰで
は 24%,全症例では 19% の感度を示し,Stage 0,
Ⅰと全症例のいずれにおいても,AICS
( 乳腺)は
CEA よりも有意に高い感度(p < 0.01)を示した(図
1-d).また,AICS(乳腺)と CEA を組み合わせると,
Stage 0,Ⅰでは 29%,全症例では 25% の感度を示
( 乳腺)と CEA を組み合わせることによ
し,AICS
り,感度の上昇がみられた
(図 1-d)
.
対象がん種における各種 AICS と CEA,CA19-9
との相関について解析を行ったところ,各組み合わ
人間ドック Vol.29 No.4 2014 年
31 ( 587 )
図 1 AICS と腫瘍マーカーとの比較と併用
McNemar’s Chi-squared test:**p<0.01, ***p<0.001
せの相関係数は,AICS
(胃)
と CEA は r = 0.06
(p =
シアリルルイス A をもつⅠ型糖鎖抗原である.こ
,AICS
(胃)
と CA19-9 は r = 0.30(p < 0.001)
,
n.s.)
AICS(肺)と CEA は r = 0.05(p = n.s.)
,AICS( 大
腸)と CEA は r = 0.07
(p = n.s.)
,AICS( 大 腸)と
CA19-9 は r = –0.002(p = n.s.)
,AICS( 乳 腺)と
CEA は r = 0.14(p = n.s.)
であり,AICS と腫瘍マー
カーの相関は低かった
(図 2)
.
れらの腫瘍マーカーは,血液検査による簡便な検
考 察
AICS(胃),AICS(肺),AICS(大腸),AICS(乳
腺)の対象がん種について,CEA や CA19-9 との
感度比較を行ったところ,各種 AICS は対象がん
種について,CEA や CA19-9 より有意に高い感
度を示した.また Stage Ⅰまでの早期がんにおい
ても,各種 AICS は,CEA や CA19-9 と比較して
有意に高い感度を示した.
査法であることから,人間ドックのオプション検
査,地域健診や職域健診などで使用されている.
一方で,従来の多くの腫瘍マーカーは,がん細胞
や組織由来の物質を検出しているため,早期がん
の検出は難しく,早期がんよりも進行がんにおい
て高値を示すことが知られている 16,17).また各が
ん種に特異的に産生される物質はきわめて稀であ
るため,特異性の点でも優れた腫瘍マーカーは少
ない.
各種がん患者と健常者の血漿中アミノ酸濃度を
比較し,統計的に解析することにより開発された
AICS(胃),AICS(肺),AICS(大腸),AICS(前立
腺)
,AICS
( 乳腺)
,AICS
( 子宮・卵巣)は,がん
種間で共通に変化するアミノ酸と,がん種ごとに
CEA はがん胎児性抗原タンパクであり,がん
特徴的に変化するアミノ酸を組み合わせた形で 6
細胞が増殖している組織内からも作られ,胃がん,
種類ずつのアミノ酸から構成されており,がん種
大腸がん等の消化器がんや,それ以外のがんでも
ごとの特異性と共通性を有する判別式である.
幅広く上昇することが知られている.CA19-9 は,
32 ( 588 )
各種 AICS 値は,早期がんの段階から上昇し,
人間ドック Vol.29 No.4 2014 年
図 2 AICS と腫瘍マーカーとの相関
Spearman’s rank correlation test
がんの進行に伴ってもその値が変化しない点が,
機序の異なる検査であり,各種 AICS と腫瘍マー
従来の腫瘍マーカーと比較した特長である.がん
カーの相関も低いことから,AICS と腫瘍マーカー
における血漿中アミノ酸の変動メカニズムとして
との併用による各種がんの検出能の上昇も期待で
は,①がん細胞が細胞増殖のためにアミノ酸を要
きると考えられた.
求することによる変動
18)
,②がん細胞と免疫系の
産生する物質による遠隔臓器でのアミノ酸代謝変
結 語
AICS は,一度の採血で複数のがんの早期発見
化による変動などが報告されている 21,22).AICS
が可能な検査として人間ドック等の健診機関に導
に反映される早期がんでのアミノ酸変化に関して
入され,早期がんの発見症例も報告されている.
は,②,③の寄与が大きいと考えられるが,詳細
今後,新しいがんのスクリーニング法として検査
なメカニズムに関しては,現在,解明中である.
精度を実証するための,前向きな検証研究を行っ
相互作用の結果としての変動 19,20),③がん細胞が
本報告において,4 種類の AICS が従来の腫瘍
マーカーより各がん種に対する感度が高いことが
明らかになった.AICS
( 子宮・卵巣)においても
子宮頸がん,子宮体がん,卵巣がんに対する感度
が既存の腫瘍マーカーよりも高いことが報告され
ていく予定である.
利益相反
本研究は味の素株式会社との共同研究により行
われた.
8)
ている .AICS は,がんにおけるアミノ酸変化
に基づく指標であり,既存の腫瘍マーカーとは
人間ドック Vol.29 No.4 2014 年
33 ( 589 )
文 献
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人間ドック Vol.29 No.4 2014 年
Clinical Utility of AminoIndexTM Cancer Screening (AICS) for Early Detection of Various Cancers
in Comparison with Detection Using Tumor Markers
Yohei Miyagi1), Masahiko Higashiyama2), Akira Gochi3), Takashi Ishikawa4), Nobuhiro Saruki5), Makoto Akaike6),
Etsuro Bando7), Masato Shingyoji8), Manabu Shiozawa6), Fumio Imamura9), Hiroshi Yamamoto10),
Atsuko Shinhara10), Naoyuki Okamoto11)
1) Molecular Pathology and Genetics Division, Kanagawa Cancer Center
2) Department of Thoracic Surgery, Osaka Medical Center
for Cancer and Cardiovascular Disease
3) Medical Management, Okayama University Hospital
4) Department of Breast Surgery, Tokyo Medical University
5) Department of Anesthesia, Gunma Prefectural Cancer Center
6) Department of Gastrointestinal Surgery, Kanagawa Cancer Center
7) Division of Gastric Surgery, Shizuoka Prefectural Cancer Center
8) Division of Thoracic Diseases, Chiba Prefectural Cancer Center
9) Department of Pulmonary Oncology, Osaka Medical Center
for Cancer and Cardiovascular Disease
10) Institute for Innovation, Ajinomoto Co., Inc.
11) Formerly Molecular Pathology and Genetics Division, Kanagawa Cancer Center
Abstract
Background: AminoIndexTM Cancer Screening (AICS) was developed as a novel cancer screening test to determine the probabilities of various cancers and is now in being used in practice. The AICS test is based on “AminoIndex Technology”, in which a
comparative multivariate analysis of the plasma free amino acid (PFAA) concentration
is conducted between cancer patients and healthy controls. In this study, we report the
sensitivities of AICS for various cancers in comparison with those for the existing tumor
markers.
Methods: Plasma amino acid concentrations were measured by liquid chromatographymass spectrometry and AICS values were calculated in patients with gastric cancer (n =
177), lung cancer (n = 311),colorectal (n = 257) and breast cancer (n = 160), respectively.
The sensitivities of AICS for the various cancers were evaluated in comparison with
those for the existing tumor markers.
Results: The sensitivities of AICS (gastric), AICS (lung), AICS (colorectal) and AICS
(breast) for early stages of the corresponding cancers were 40 % , 38 % , 32% and 24%,
respectively, which were significantly higher than those for the existing tumor markers.
Also, slightly higher sensitivities were obtained when the AICS test was used in combination with the existing tumor markers.
Conclusion: These results suggested that AICS would be a useful in cancer screening for
the early detection of various cancers as compared with screening using existing tumor
markers.
Keywords: cancer screening, AminoIndexTM Cancer Screening, AICS, tumor marker
人間ドック Vol.29 No.4 2014 年
35 ( 591 )
原 著
人間ドック 29:592-600, 2014
消化器検診と尿中ミオイノシトール測定による
耐糖能検査の併用の検討
山縣文夫 1) 八巻悟郎 1) 高築勝義 1) 河津捷二 2)
要 約
目的:一日ドックにおける上部消化管内視鏡検査と,尿中ミオイノシトール
(UMI)検査による耐糖
能検査を同時並行で実施し,耐糖能異常者をスクリーニングできるかを検討した.
方法:予め同意を得て,今回の人間ドック受診以前に 75g 経口ブドウ糖負荷試験(75gOGTT)を実
(1998 年)に従い,耐糖能の型分類のなされたボランティア 10 例を対象とした.
施し,WHO 基準
同時に負荷前とブドウ糖負荷 2 時間後に採尿し,UMI を測定した.今回の人間ドック受診時の検討
では,早朝空腹時に必要な採血・採尿後,75gOGTT を行い,60 分経過後に上部消化管内視鏡検査
を実施した.また,事後の糖負荷 2 時間後にも採尿し,負荷前尿とともに UMI 測定に供した.なお,
UMI 排泄の評価には,クレアチニン補正した UMI 濃度の負荷前後差(Δ UMI =後値-前値)を使用
した.
結果:ブドウ糖負荷後 60 分以上経過後に実施した上部消化管内視鏡検査の観察において,服用し
たトレーラン G が影響を及ぼしたと考えられる病像はみられなかった.一方で,以前の 75gOGTT
時に実施した UMI 検査結果と対比して,内視鏡検査を実施した場合の UMI 検査結果には再現性が
みられ,内視鏡検査が UMI 検査結果に及ぼす影響は少ないものと思われた.
結論:UMI 検査と内視鏡検査の組合せにより,一日ドックにおいても消化器検査と耐糖能スクリー
ニングの同時並行実施は可能であることが判明した.
キーワード 尿中ミオイノシトール,上部消化管内視鏡検査,耐糖能異常群の検出
諸 言
病”が多いと報告されている 3).しかし,食後高
厚生労働省の平成 25 年人口動態統計
(確定数)
の
血糖のみの存在がすでに大血管に障害を与え,重
概況によれば,日本人の死因 2 位と 4 位の心疾患お
大な合併症の発症リスクになっていることが多く
1)
よび脳血管疾患 の背景に動脈硬化があることは
の研究により明らかにされている 4-6).また,食
よく知られている.人間ドック健診で多く発見さ
後高血糖を是正することにより,心血管疾患発症
れる胃がんと大腸がんでは,早期発見のために上
を抑制できるという報告もある 7,8).したがって,
部消化管 X 線検査または内視鏡検査と免疫学的便
食後高血糖の存在を効率的に知ることは,日本人
2)
潜血反応検査が採用され,効果をあげている .
一方,耐糖能検査に関しては一般的な一日ドッ
クでは,上部消化管検査の実施および 3 時間前後
の死因の上位を占める心疾患や脳血管疾患をはじ
めとする動脈硬化性疾患対策の一環としてきわめ
て重要である.
の受診時間を考慮し,空腹時血糖と HbA1c のみ
食後高血糖の存在は 75gOGTT に拠らなければ
である場合が多く,二日ドックで行われる 75g 経
診ることができないが,それには頻回な採血が必
口ブドウ糖負荷試験(75gOGTT)が,一日ドック
要となるため,被験者および実施する側の医療関
で行われることは稀である.
係者の負担が大きく,一度に多くの対象者に実施
ところで,日本人をはじめとする東アジア人で
することは難しい.我々は,これまで簡便な耐糖
は,空腹時血糖
(FPG)は正常であるが,食後だけ
能異常スクリーニング検査として,尿中ミオイノ
が高血糖を示す耐糖能異常,いわゆる“隠れ糖尿
シトール
(UMI)
検査に注目・検討してきた 9-13).
1)医療法人社団 こころとからだの元氣プラザ
2)公益財団法人 朝日生命成人病研究所附属医院
36 ( 592 )
連絡先:〒 102-8508 東京都千代田区飯田橋 3-6-5
Tel:03-5210-6666 Fax:03-5210-6674
人間ドック Vol.29 No.4 2014 年
UMI 検査は尿を検体とするため 75gOGTT と
健診で次回は内視鏡検査の受診を専門医から勧め
は異なり採血が不要で,被験者および医療関係者
られた者から,同意を得た 10 例のボランティア
の負担も少なく,一度に多くの対象者の検査が可
を対象とした.対象者は 45 歳から 65 歳の男性 9
能である.さらに,本検査は糖負荷後の血糖値の
例,女性 1 例である.
上昇をよく反映し,血糖曲線下面積とよい相関
全員において,すでに 75gOGTT が実施されて
を示すだけでなく,インスリン初期分泌不良の
おり
(9 例は 2008 年 8 月,1 例は 2010 年 3 月上旬)
,
指標であるインスリノジェニック・インデック
その際に負荷前,負荷 1 時間後,2 時間後に採血
ス(I.I. = Δ IRI 30-0 / Δ PG 30-0)とも一定の関係
(双曲
し,負荷前と負荷 2 時間後には採尿も行った.そ
線)
を示す
14)
.
して,通常の測定に加えて,負荷前後の尿を用い
現在の一日ドックでは,受付後,採血などから
て UMI を測定した.耐糖能の型分類は WHO 基
検査・計測などを始めて 3 時間足らずですべてを
準
(1998 年)に従い正常型,IFG,IGT,および糖
終了させるため,空腹状態が必須要件である消化
尿病型の 4 群にまず群分けした.また,正常型の
器検査と 75gOGTT を同日に並行して実施するこ
うち,糖負荷 1 時間後の血糖値が 180mg/dL 以上
とはきわめて困難である.そのため,日本人に多
の者は準境界型とし,耐糖能異常群に区分するこ
いとされる食後高血糖のみを示す耐糖能異常者の
ととしたため,対象者は 5 群に分けられた.これ
存在を見逃している可能性が高い
(耐糖能異常の
らの対象者は毎年健診を受診して HbA1c の推移
15)
頻度:二日ドック 35.4%,一日ドック 19.3%) .
が確認されているが,1 例を除き,糖尿病型に至っ
そこで,今回,一日ドックにおいて消化器検診の
たものはなかった.
方法として,上部消化管内視鏡検査を実施した場
今回
(2010 年 3 月下旬)の試験は,早朝空腹時
合に,UMI 検査による耐糖能検査を同時並行で
(10 時間以上絶食後,午前 8 時半から 9 時半の間)
実施し,空腹時検査だけでは発見し得ない耐糖能
に採尿後
(起床後第 2 尿…負荷前尿)
,75g 経口ブ
異常者をスクリーニングできるかを検討した.
ドウ糖負荷を行い,糖負荷後 60 分から 100 分の間
に上部消化管内視鏡検査を実施した.鎮痙剤は投
対象と方法
与しなかった.上部消化管内視鏡検査機器は GIF
当法人の定期職員健診受診者のうち,前年の同
TYPE XQ260( オリンパス,東京)を使用し,経
表 1 受診者の人間ドック検査の流れの対比
経過時間(分) 通常の一日(半日)ドック UMI 検査を追加した場合の人間ドック
0
①受付
①受付
10
②着替え
②着替え
20
③採血
③採血+ A:採尿 ( 早朝第二尿 )
30
④計測・視力
⑪腹部超音波 血糖および HbA1c 測定
40
⑤調査・血圧
50
⑥安静時心電図
B:経口ブドウ糖負荷(ただし糖尿病型は除外)
60
⑦内科診察
④計測・視力
70
⑧聴力・眼圧・眼底
⑤調査・血圧
80
⑨肺機能
⑥安静時心電図
90
⑩胸部 Xp
⑦内科診察
⑧聴力・眼圧・眼底
100
⑪腹部超音波
110
⑩胸部 Xp
120
130
⑫上部消化管検査
C:上部消化管内視鏡検査
140
150
160
170
D:負荷後 2 時間採尿
180
⑬当日結果説明
⑨肺機能
190
⑬当日結果説明
人間ドック Vol.29 No.4 2014 年
37 ( 593 )
口的に施行した.糖負荷 2 時間後にも採尿し,負
荷 2 時 間 後 の UMI か ら 負 荷 前 の UMI を 差 し 引
荷前尿とともに UMI 測定に供した.施設での一
い た 差 で あ る Δ UMI
(mg/gCr)= 2hUMI/Cr -
日ドックと今回の試験における受診者の人間ドッ
0hUMI/Cr を指標とした.また,正常型と耐糖能
異常群
(準境界型,IFG,IGT,糖尿病型)を識別
するための Δ UMI のカットオフ値は,これまで
の研究結果から 10mg/gCr を用いた 10,11).なお,
血糖は電極法 GA-1170( アークレイ,京都)で,
HbA1c は HPLC 法 HLC723G8( 東 ソ ー, 東 京)
ク検査の流れの対比を表 1 に示す.この表におい
て,③の採血後 20 分以内に血糖および HbA1c の
測定結果を得て,糖尿病型と判定された例には表
1B の経口ブドウ糖負荷を中止し,空腹時の尿に
ついての UMI 検査のみとするが,今回,直前の
HbA1c 検査で 7% 以上を示した 1 例については,
糖尿病専門医の指導のもと,本検討に加えること
とした.
一泊二日で実施する人間ドックにおける検査順
序などを考慮すると,ブドウ糖負荷が影響を及ぼ
で測定した.
結 果
糖負荷後 60 分以上経過した時の上部消化管内
視鏡像を図 1~4 に示す.
すことが明らかな,空腹時採血および採尿と腹部
図 1 は下部食道で,特に食道 ・ 胃粘膜接合部の
超音波検査は負荷前に,また,肺機能検査がブド
像である.a では粘膜接合部の口側に柵状血管が
ウ糖負荷に影響を及ぼす可能性を考慮して,負荷
観察される.12 時方向には限局性に発赤した粘
後 2 時間での採尿後に行うこととした.
これにより,
膜もみられ,この所見は Grade A の逆流性食道炎
検討すべき課題は,ブドウ糖負荷が内視鏡検査に
と診断.b もやはり食道 ・ 胃粘膜接合部の像であ
与える影響と,内視鏡検査がブドウ糖負荷に与え
り,白濁した食道粘膜の 3 時方向に楔状の陥凹が
る影響の相互関係に絞り込めるものと考えられた.
みられ,陥凹の中心には白苔の付着を認める.や
測 定
UMI はルシカ Ⓡ MI(旭化成ファーマ,東京)16)
を用いて BM-8020( 日本電子,東京)により測定
し,同時に尿中クレアチニン(Cr)を酵素法で測
定した.UMI は尿の濃縮の程度による影響を補
正するため,尿中 Cr で補正し,経口ブドウ糖負
はり Grade A の逆流性食道炎と診断.
図 2 は噴門部~胃体部の像である.a はやや弱
伸展の噴門部の像,b は胃体部の後壁,c は大彎
側の像である.粘膜萎縮の程度も粘膜襞の様子や
襞間の発赤斑等の所見も充分に観察出来る.d は
胃体下部前壁にみられた胃底腺ポリープである.
図 3 は胃幽門前庭部の像である.a では幽門に
a
図 1 下部食道の食道 ・ 胃粘膜接合部の像
a,b とも食道・胃粘膜接合部にみられた逆流性食道炎
38 ( 594 )
人間ドック Vol.29 No.4 2014 年
b
a
b
d
c
図 2 噴門部∼胃体部の像
a は噴門部,b は胃体部の後壁,c は大彎側,d は前壁にみられた胃底腺ポリープ.
a
b
図 3 胃幽門前庭部の像
a は幽門部の表在性胃炎,b は糜爛
人間ドック Vol.29 No.4 2014 年
39 ( 595 )
a
b
図 4 十二指腸球部の像
a は十二指腸炎,b は十二指腸潰瘍
表 2 75gOGTT 実施時の試験参加者の背景データ
受診者
性別
①
②
③
④
⑤
⑥
⑦
⑧
⑨
⑩
M
M
M
M
M
M
M
F
M
M
年齢(歳) BMI
(%)
60
45
46
51
55
65
45
53
57
59
23.1
26.8
29.6
30.4
30.1
25.7
26.2
15.9
23.8
23.5
実施時期
HbA1c(%)
2008 年 8 月
2008 年 8 月
2008 年 8 月
2008 年 8 月
2008 年 8 月
2008 年 8 月
2008 年 8 月
2008 年 8 月
2008 年 8 月
2010 年 3 月
5.9
6.0
5.9
6.3
5.7
4.9
5.1
5.5
5.5
5.8
0hr
112
106
91
102
94
104
94
103
92
94
PG(mg/dL)
1hr
145
204
258
229
189
205
181
197
99
182
2hr
151
192
148
188
183
107
129
129
101
125
型別
IGT
IGT
IGT
IGT
IGT
準境界型
準境界型
準境界型
正常型
準境界型
Δ UMI
(mg/gCr)
21.0
23.4
27.9
0.1
0.1
16.5
9.2
9.7
0.6
-2.6
向かう線状発赤を数条認め表在性胃炎と診断,b
物が上部消化管内視鏡検査における観察視野に影
では内部に凝血塊の付着を伴う白苔に覆われた陥
響を与えるという報告はなされていない.また,
凹を小彎側に認め糜爛と診断.
主成分がブドウ糖などの糖類であるトレーラン G
図 4 は十二指腸球部の像である.a は霜降り状
により,胃粘膜に病変が惹起されるという報告も
の発赤がみられ十二指腸炎と診断,b は粘膜襞の
ないようである.したがって,今回の観察結果か
集中を伴う陥凹と白苔の付着も認めるので十二指
らトレーラン G を事前に服用した場合において
腸潰瘍と診断.
も,上部消化管内視鏡検査でいわゆる偽陰性や偽
また今回の検討ではピロリ菌の有無に関する検
索は対象としなかった.
陽性の結果をもたらすことはないと考えられた.
実際,今回の検査結果も通常の食事制限を行っ
さて,上部消化管内視鏡検査では,検査の前に
た事例の観察像と何等遜色のないものであり,
水などの透明な液体を摂取することについての制
75gOGTT が上部消化管内視鏡検査に影響を与え
約はない.このことから,75gOGTT 時の無色透
ていると考えられる事象はみられなかった.
明なトレーラン G が内視鏡検査に影響を及ぼす
耐糖能区分および UMI 検査の比較
ことはないであろうとの推測はあった.たとえ
75gOGTT による耐糖能区分,75gOGTT 時のΔ
UMI および血糖値,HbA1c 等の結果を表 2 に示す.
ま た,2008 年 に 75gOGTT を 実 施 し た 9 例 の
ば,必要に応じて指示される降圧薬の服用などに
際し,水分の服用は許されるが,無色透明な飲み
40 ( 596 )
人間ドック Vol.29 No.4 2014 年
表 3 9 例の HbA1c の経時変化
HbA1c(%)
受診者
2008 年 8 月
2009 年 3 月
5.9
6.2
①
②
6.0
6.0
③
5.9
6.0
④
6.3
7.1
⑤
5.7
5.9
⑥
4.9
5.4
⑦
5.1
5.4
⑧
5.5
5.6
⑨
5.5
5.5
2010 年 3 月
6.2
6.2
6.1
7.8
5.9
5.5
5.7
5.7
5.7
表 4 内視鏡検査の結果,耐糖能区分,および UMI 検査の比較
受診者
①
②
③
④
⑤
⑥
⑦
⑧
⑨
⑩
内視鏡結果
胃ポリープ
逆流性食道炎,ビラン性胃炎,食道裂孔ヘルニア
逆流性食道炎,表在性胃炎
萎縮性胃炎
逆流性食道炎
ビラン性胃炎,十二指腸炎
十二指腸潰瘍
逆流性食道炎,ビラン性胃炎
ビラン性胃炎
異常所見なし
型別
IGT
IGT
IGT
IGT ⇒糖尿病型
IGT
準境界型
準境界型
準境界型
正常型
準境界型
今回のΔ UMI
陽性: 13.8mg/gCr
陽性: 28.6mg/gCr
陽性: 34.1mg/gCr
陽性: 43.2mg/gCr
陰性: 6.9mg/gCr
陽性: 18.9mg/gCr
陰性: -2.3mg/gCr
陰性:-14.6mg/gCr
陰性: 1.9mg/gCr
陰性: -1.2mg/gCr
OGTT 時のΔ UMI
陽性:21.0mg/gCr
陽性:23.4mg/gCr
陽性:27.9mg/gCr
陰性: 0.1mg/gCr
陰性: 0.1mg/gCr
陽性:16.5mg/gCr
陰性: 9.2mg/gCr
陰性: 9.7mg/gCr
陰性: 0.6mg/gCr
陰性: -2.6mg/gCr
2009 年 3 月と 2010 年 3 月の HbA1c の変化を表 3
過去の経過を確認したところ,2001 年から 2008
に示す.
年において耐糖能は,当初正常型であったが徐々
試験に参加した 10 例の 75gOGTT による耐糖
に負荷後血糖値の低下が鈍化し,IGT へと悪化傾
能型別の内訳は,IGT5 例,準境界型 4 例,正常
向であった.その後,2009 年 3 月には HbA1c が
型 1 例であった.その際の UMI 検査では,IGT
糖尿病型を示すまでに悪化し,2010 年 3 月も同
で 3 例, 準 境 界 型 で 1 例 が UMI 陽 性 で あ っ た.
様であったが,今回の検討には糖尿病専門医の指
2008 年に 75gOGTT を実施した 9 例については,
毎年 3 月上旬に定期的な HbA1c の測定を行い,
耐糖能の変化を確認しているが,1 例を除いて多
導のもとで参加することとなった,その結果,Δ
UMI が明らかに異常範囲にあったことから,改
少の変化はあるものの明らかな耐糖能の悪化はみ
診し,75gOGTT において糖尿病型を示し,糖尿
られなかった.
病に進展していることが確認された.
この結果は,
今回の内視鏡検査の結果および内視鏡検査時に
負荷したトレーラン G
(75g)負荷後のΔ UMI の結
果を,前回の 75gOGTT 時のΔ UMI の結果,耐糖
能型別とともに表 4 に示す.上部消化管検査と並
めて糖尿病外来の受診を勧奨し,本人の意思で受
今回の試験でのΔ UMI の結果と一致していた.
考 察
今回の検討で,UMI 検査と上部消化管内視鏡
行して実施した際の UMI 検査では,IGT で 4 例,
検査を同時並行して実施することが可能である
準境界型で 1 例が UMI 陽性であった.75gOGTT
か検討したところ,少なくともブドウ糖負荷後
時のΔ UMI と今回のΔ UMI の間には,1 例を除い
60 分以上経過した時点において,内視鏡検査の
て再現性が認められた.
観察像に専門医が判断を行うにあたって必要とな
Δ UMI が 75gOGTT で は 陰 性 で あ り な が ら,
今回の検討では陽性となった IGT の 1 例(④)は,
る情報を得る作業に影響を及ぼすことはないと
判断された.また,ブドウ糖負荷後 60~120 分
人間ドック Vol.29 No.4 2014 年
41 ( 597 )
を経過するまでの間に,内視鏡検査を実施した後
象とした検査にすることができない現実がある.
の UMI 検査の結果は,以前に独立して実施した
さて,空腹時の採血では異常を示さず,糖負荷
75gOGTT 検査実施時の UMI 検査の結果と同等
であり,内視鏡検査が UMI 検査の結果から判断
後のみに高血糖を示す例が多いことは多数の報告
する耐糖能低下の有無・程度に及ぼす影響はない
採取可能な尿のみであることから,受診者の負担
と考えられた.したがって,一日ドックにおいて
はトレーラン G を飲むことに起因するリスクで
も,UMI 検査と内視鏡検査の組合せにより,消
あると考えられる.これに対し糖負荷後でなけれ
化器検査と糖負荷後の UMI 検査による耐糖能ス
ば異常を示さない症例が見逃されている現状を考
クリーニングの同時並行実施が可能となり,食後
慮すると,糖負荷前の検査体制が整えられている
高血糖のみを呈するような耐糖能異常者を,人間
人間ドック施設であれば,後者のリスクを前者の
ドックで早期に把握することが可能になるものと
リスクが上回ることはないと考える.我々が提案
考えられた.
する UMI を利用する耐糖能検査と,内視鏡検査
で示されている.UMI 検査は検体が非侵襲的に
今回の検討では症例数が 10 例と少ないが,これ
を利用する上部消化管検査の同時並行実施につい
は内視鏡検査が持つ偶発症などのリスクを考慮し,
ては,検体検査体制が整えられている優良な施設
研究参加者の利益がそのリスクを上回ると考えら
において実施すべきものと考える.
れること,および前年の健診結果から産業医が内
今回,我々は耐糖能異常をスクリーニングする
視鏡検査を受けることを勧めたものに限定したた
検査として,UMI 検査を一日ドックで内視鏡検
めである.
査と併用できないか検討した.UMI 検査は尿を
なお,今回は,少数例での検索に留まっており,
検体とする検査法であり,採血が不要である.そ
また,1 例を除いて何らかの内視鏡の有所見者に
のため医療関係者ばかりでなく,多くの受診者に
おける検討であることから,今後,症例数を重ね
とっても負担の少ない検査である.内視鏡検査に
て問題点の把握に努める必要があると考えるが,
よる上部消化管の異常について早期発見に努め
少なくとも,UMI 検査と上部消化管内視鏡検査
つつ,かつ UMI 検査により初期の耐糖能異常(準
の同時並行実施に伴うと思われるそれぞれの検査
境界型,IGT,初期の糖尿病)の可能性を見出し,
における大きなトラブル発生はみられなかった.
より早期から必要な方に必要な医療を受けていた
そして,上部消化管内視鏡検査への無色透明なト
だく機会を提供することができる.ひいては,初
レーラン G の影響は,光学的検査であることか
期の耐糖能異常者が糖尿病へ進展することを抑制
ら,その観察に大きな支障は及ぼさないと考えら
し,受診者の QOL の向上だけでなく,医療経済
れた.
面への貢献も期待できると思われる.
これまで一日ドックでは,消化器の検査を実
糖尿病や動脈硬化性疾患はますます増加してお
施する必要性のために,耐糖能検査は空腹時の
り,その対策のひとつとして,できるだけ早期の
1 点による空腹時血糖や HbA1c に制限されてき
段階で,いわゆる
“隠れ糖尿病
(食後高血糖)
”
を見
た.その結果,日本人で高頻度にみられる食後高
出し,食事・運動療法による生活指導を早期に開
血糖のみを示す耐糖能異常者は,人間ドックでは
始することが重要とされている 17,18).今回の検討
見逃されている例が多いと考えられる.我々の
結果より,一日ドックにて上部消化管検査として
施設では,一日ドックのオプション検査として,
内視鏡検査を実施し胃がんなどの早期発見を進め
75gOGTT による耐糖能異常検査を実施してお
り,糖負荷後 2 時間の採血が終了した後に内視鏡
つつ,一方では,UMI 検査により,糖尿病患者や
検査を実施している.しかし,頻回の採血を実施
治療・あるいは一次介入が効率よく,簡単,安価
する,かつ通常の一日ドックよりも受診に必要な
かつ広範に行えるようになることを期待したい.
耐糖能異常者,特に食後高血糖の早期発見・早期
時間が長くなるなどの理由により,多くの人を対
42 ( 598 )
人間ドック Vol.29 No.4 2014 年
結 語
上部消化管の検査を実施するために,耐糖能検
査としては空腹時血糖や HbA1c のみに制限され
ている一般的な一日ドックにおいても,同時並行
的に UMI 検査を追加導入することにより,空腹
時血糖値と HbA1c では検出困難な,日本人に多
いとされる食後高血糖を呈する耐糖能異常者を,
早い段階から効率よく把握(スクリーニング)でき
る可能性が示唆された.
本論文の要旨は第 51 回日本人間ドック学会学
術大会(2010 年 8 月,旭川)において発表した.
利益相反
本研究についての利益相反はない.
文 献
1) 厚生労働省 大臣官房統計情報部人口動態・保健社会統計
課:平成 25 年
(2013)人口動態統計(確定数)の概況(2014
年 9 月 11 日),http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/
jinkou/kakutei13/[2014.11.10]
2) 人間ドック健診統計調査委員会:2011 年人間ドック全国
集計成績報告.人間ドック 2012;27:755-766.
3) Qiao Q, Nakagami T, Tuomilehto J, et al; International
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diabetes in different Asian cohorts. Diabetologia 2000 ;
43: 1470-1475.
4) DEC ODE Stu dy Group, t he Europ e an Di ab etes
Epidemiology Group: Glucose tolerance and cardiovascular
mortality: comparison of fasting and 2 -hour diagnostic
criteria. Arch Intern Med 2001; 161: 397-405.
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myocardial infarction and death in newly detected NIDDM:
the Diabetes Intervention Study, 11 -year follow-up.
Diabetologia 1996; 39: 1577-1583.
6) Tominaga M, Eguchi H, Manaka H, et al: Impaired glucose
tolerance is a risk factor for cardiovascular disease, but not
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Diabetes Care 1999; 22: 920-924.
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and the risk of cardiovascular disease and hypertension
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investigators: Secondary prevention of macrovascular events
in patients with type 2 diabetes in the PROactive Study
(PROspective pioglitAzone Clinical Trial In macroVascular
Events): a randomised controlled trial. Lancet 2005; 366:
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試験時の尿中ミオイノシトールの測定-正常型,境界型,
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学 2004;52:975-980.
11)河津捷二,富永真琴,山縣文夫ほか:尿中ミオイノシトー
ルの測定-正常型と耐糖能異常群の比較-.医と薬学
2004;52:981-987.
12)河津捷二,富永真琴,足立雅樹ほか:尿中ミオイノシトー
ル測定による耐糖能異常者の二次スクリーニング検査法.
人間ドック 2009;23:1031-1035.
13)河津捷二,山縣文夫,富永真琴ほか:75g 経口ブドウ糖
負荷 2 時間後尿中ミオイノシトールを指標とした耐糖能
低下者の検出法の検討.糖尿病 2011;54:27-33.
14)山縣文夫,山越 勝,河津捷二:新しい耐糖能異常(前糖
尿病)検出マーカー:尿中ミオイノシトールの有用性.
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15)笹森典雄:2010 年 人間ドック全国集計成績.人間ドッ
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16)Yama koshi M, Ta ka hashi M, Kouzuma T, et a l:
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by an improved enzymatic cycling method using myoinositol dehydrogenase from Flavobacterium sp. Clin
Chim Acta 2003; 328: 163-171.
17)Tuomilehto J, Lindström J, Eriksson JG, et al; Finnish
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diabetes mellitus by changes in lifestyle among subjects
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18)Knowler WC, Barrett-Connor E, Fowler SE, et al; Diabetes
Prevention Program Research Group: Reduction in the
incidence of type 2 diabetes with lifestyle intervention or
metformin. N Engl J Med 2002; 346: 393-403.
(論文受付日:2013.12.25 論文採択日:2014.10.6)
人間ドック Vol.29 No.4 2014 年
43 ( 599 )
Evaluation of Combined Performance of Gastrointestinal Examination
and Glucose Tolerance Test Based on Urinary Myoinositol Measurement
Fumio Yamagata1), Goro Yamaki1), Katsuyoshi Takatsuki1), Shoji Kawazu2)
1) Kokoro-to-karada-no-genki Plaza
2) The Institute for Adult Diseases, Asahi Life Foundation
Abstract
Objective: We adopted a simultaneous, parallel approach in which upper gastrointestinal tract endoscopy (GE) and a glucose tolerance test based on urinary myoinositol
(UMI) measurement were performed in a single-day health check-up, and examined the
possibility of using it in screening for patients with impaired glucose tolerance.
Methods: The subjects were 10 volunteers who underwent a 75-gram oral glucose tolerance test, and were classified into the glucose tolerance categories according to WHO
criteria (1998) before the health check-up. Subjects classified into the normal glucose
tolerance category whose blood glucose level measured one hour after the glucose load
exceeded 180 mg/dL were defined as pre-borderline. Their urine samples were collected
before the glucose load and two hours later to measure UMI. On the day of the health
check-up, they were subjected to the glucose load after urine sampling in the fasting
state early in the morning. Then, they underwent GE. Two hours after the glucose load,
they underwent urine sampling again. UMI was expressed as the difference between the
creatinine-corrected UMI concentrations obtained before and after the glucose load.
Results: There was no influence on the image observed in GE as long as at least 60 minutes had passed since the glucose load. The results of UMI measurement performed after endoscopy were similar to those for measurement performed previously.
Conclusions: These results demonstrated the feasibility of performing the glucose intolerance test by means of UMI measurement and endoscopy simultaneously, in parallel in
a single-day health check-up.
Keywords: urinary myoinositol, upper gastrointestinal tract endoscopy, detection of glucose intolerance
44 ( 600 )
人間ドック Vol.29 No.4 2014 年
原 著
人間ドック 29:601-609, 2014
人間ドック受診者の保健指導に生かすための
慢性腎臓病進展因子の解析
政木明子 1) 森下恵利 1) 山本弥生 1) 武田美作 1) 桑尾麻記 1) 窪 好美 1)
元木徳治 1) 末廣史恵 1) 末廣 正 2)
要 約
目的:末期腎不全と心血管疾患のリスクである慢性腎臓病
(CKD)に対する保健指導のために,
eGFR の変動と各因子との関係を 9 年間の前後でのデータの比較研究で解析した.
方法:対象は 2003 年に当施設の人間ドック健診を受診し,2012 年に再度受診した 7 , 550 例(男性
/ 女性:4 , 074 / 3 , 476 名,平均年齢 48 . 3 / 47 . 8 歳)で,2003 年,2012 年の eGFR,2003 年のベー
スラインのデータを用いて解析した.eGFR の推移は CKD 重症度分類の GFR 区分を代用した.
結果:eGFR は,男性で –6.4mL/ 分 /1.73m 2,女性で –7.2/min/1.73 m 2 と有意に低下した.GFR
区分の分布では,2012 年に G3a が 9.6% 増加した.eGFR の変化では,2003 年の年齢,eGFR
(高
いほど),尿蛋白 1+ 以上,高血圧合併,糖尿病合併が有意な進展因子で,女性,血清アルブミン値,
血色素量,HDL-C が抑制因子であった.GFR 区分が悪化か否かに対する多重ロジステック回帰で
は,2003 年の年齢,eGFR,尿蛋白 1+ 以上,高血圧合併,糖尿病合併,尿酸が悪化進展の,女性,
アルブミン値,血色素量が抑制の因子であった.
結論:eGFR の低下,GFR 区分の進展に関する因子を解析した結果,加齢以外にも多数の独立した
因子がみられた.CKD 進展を予防するには,基礎疾患以外に上記因子も考慮した保健指導が重要
である.
キーワード
慢性腎臓病,危険因子,eGFR,保健指導
諸 言
をはじめ,生活習慣病予防健診でも,腎機能評価
慢性腎臓病
(chronic kidney disease:CKD)は,
2002 年にアメリカ腎臓財団(NKF)が提唱した概
1)
念であり ,末期腎不全による透析や移植を必要
のための eGFR が導入された.また,特定健診で
も血清クレアチニン
(Cr)の導入についての検討
がなされている.
とする患者が増え続け,医療経済上も大きな問題
そこで今回,健診施設の保健師として,CKD
となっていることから,CKD 対策は全世界で注
予防とどのように関わっていけるのか,今後の保
目されている.さらに CKD は,腎臓病自体の危
健指導を行うにあたり,どのような要因に重点を
険因子であるのみならず,脳心血管障害のリスク
置くかを検討するために,人間ドック健診受診
として患者生命予後との関連が明らかにされてい
者の eGFR の 9 年後の変動と各因子との関係を,
ることから
2,3)
,その抑制に対する取り組みの重
要性が認識されている.我が国においても,末期
腎不全による透析患者は,2011 年には 30 万人を
超え,その背景には 1,330 万人といわれる CKD
患者の増加が指摘されている 4).効果的な CKD
予防のために,CKD の発症や進展に関係する因
子を総合的に評価し早期から積極的な介入を行う
ことが望まれるなか 5),2008 年から人間ドック
1)高知検診クリニック
2)高知高須病院
2003 年と 2012 年の比較研究で解析した.
対象と方法
対象は 2003 年に当施設の人間ドック健診を受
診し,2012 年に再度受診した 7,550 例で,男性
4,074 名 , 女性 3,476 名である.
eGFR は血清 Cr を用いた計算式による推測値
を使用した 4).eGFR による腎機能の低下度は,
連絡先:〒 780-0806 高知県高知市知寄町二丁目 4-36
Tel:088-883-9711 Fax:088-884-2450
人間ドック Vol.29 No.4 2014 年
45 ( 601 )
CKD 診療ガイド 20124)での重症度分類の GFR 区
分を代用した.当健診では尿中 Cr を測定してお
らず,尿中アルブミンは 2012 年では測定してい
るが 2003 年度は測定していないため,試験紙法
による尿蛋白の結果により
(–),
( ±),
(1+ 以上)
の 3 群に分類した.試験紙法による尿潜血は,
(–)
または( ±)を正常,(1+ 以上)を血尿ありとした.
2003 年の問診で生理中と申告のあった 53 例は,
上記蛋白尿,血尿に関しては統計処理から省いた.
また,尿検査欠損が 2003 年に 2 例存在した.
測定した.測定機器は 2003 年は 7600 シリーズ
D モジュール(日立ハイテクノロジーズ,東京),
2012 年 は LABOSPECT008( 日 立 ハ イ テ ク ノ ロ
ジーズ,東京)
を使用した.
データは平均値±標準偏差で示した.統計処理
は JMP ver9.0 を用い,対応のある 2 群間は paired
student-t 検定,独立な 2 群間は unpaired student-t
検定,独立した 3 群間には ANOVA,3 群の各群間
は Turkey-Kramer の honestly significant difference
(HSD)
検定で行った.p<0.05 を有意とした.
2003 年,2012 年 の 判 定 に, 高 血 圧 の 治 療 中
または収縮期血圧 140mmHg 以上,拡張期血圧
90mmHg 以上のいずれかを満たしたものを高血
を統計に用うることは
「個人情報について」
として
圧合併とした.また同様に,糖尿病治療中または
者 ID を消去したもので検討した.
なお,個人情報保護を尊重し,サンプルデータ
利用目的等を施設内掲示し,データはすべて受診
空腹時血糖 ≥ 126mg/dL かつ HbA1c ≥ 6.5%を
満たす例を糖尿病合併とした.腎疾患に関しては,
結 果
原発性腎疾患以外に糖尿病性腎症,腎硬化症など,
ベースライン
(2003 年)および 2012 年の受診者
問診から腎合併の有無の判定が困難のため解析に
のデータ
(表 1)
は加えなかった.
対象者の 2003 年と 2012 年のデータおよび各
各因子の測定に関しては,血清 Cr 値は 2003
因子の変動を表 1 に示した.ベースラインの平
年および 2012 年とも酵素法,血清アルブミン
均年齢は男性が 48.3 ± 9.0 歳,女性が平均年齢
値は BCG 法,ヘモグロビン値,尿酸値,各脂質
47.8 ± 8.8 歳であった.受診者年齢分布は 25 歳か
ら 80 歳まで広く分布しているが,40 歳から 50 歳
値 は 酵 素 法,HbA1c 値 は ラ テ ッ ク ス 凝 集 法 で
表 1 ベースライン(2003 年)および 2012 年の受診者のデータと変動
N(男性 / 女性)
(例数)
年齢
(歳)
(男性 / 女性)
BMI(kg/m 2)
(%)
BMI ≥ 25(例数)
血清 Cr
(mg/dL)
(男性 / 女性)
eGFR(mL/ 分 /1.73m 2)
尿蛋白
(–/ ± /1+/2+/3+)
(例数)
尿潜血
(–/ ± /1+/2+/3+)
(例数)
尿蛋白≥ 1+ かつ尿潜血≥ 1+
(例数)
高血圧合併 (
* 例数)
(%)
収縮期血圧
(mmHg)
拡張期血圧
(mmHg)
平均血圧
(mmHg)
糖尿病合併 **
(例数)
(%)
HbA1c(%)
空腹時血糖
(mg/dL)
血清 ALB
(g/dL)
血色素量
(g/dL)
(男性 / 女性)
尿酸
(mg/dL)
(男性 / 女性)
LDL-C(mg/dL)
HDL-C(mg/dL)
2003 年
7550(4074/3476)
48.1 ± 8.9
22.9 ± 3.1(23.6/22.1)
1783(23.6%)
0.76 ± 0.25(0.87/0.64)
78.3 ± 13.4
7281/164/46/4/0
5873/836/394/262/130
19
1310(17.4%)
117.3 ± 17.3
69.8 ± 12.0
85.6 ± 13.3
240(3.2%)
5.4 ± 0.5
99.5 ± 16.6
4.3 ± 0.2
13.9 ± 1.6(15.1/12.6)
5.5 ± 1.5(6.4/4.5)
115 ± 31
67 ± 17
2012 年
変化
57.1 ± 8.9
23.2 ± 3.3(23.8/22.3)
1969(26.1%)
0.80 ± 0.30(0.91/0.67)
71.6 ± 13.1
6926/286/209/65/13
5770/795/537/340/57
82
2508(33.2%)
118.4 ± 17.9
72.9 ± 11.8
88.1 ± 13.2
578(7.7%)
5.8 ± 0.6
102.7 ± 17.0
4.2 ± 0.3
13.7 ± 1.3(14.5/12.8)
5.6 ± 1.4(6.3/4.8)
122 ± 29
65 ± 17
9.0 ± 0.5
0.23 ± 1.55
186(2.5%)
0.034 ± 0.193
-6.8 ± 9.4
* 高血圧:高血圧治療中または,収縮期血圧≥ 140mmHg and/or 拡張期血圧≥ 90mmHg
** 糖尿病:糖尿病治療中または,HbA1c ≥ 6.5% かつ空腹時血糖≥ 126mg/dL
データは平均値±標準偏差,# 対応のある t 検定
46 ( 602 )
人間ドック Vol.29 No.4 2014 年
63
1198(15.8%)
1.2 ± 15.3
3.1 ± 10.3
2.5 ± 11.2
338(4.5%)
0.35 ± 0.46
3.25 ± 14.0
-0.06 ± 0.23
-0.24 ± 1.08
0.12 ± 0.94
7.3 ± 29.4
-1.5 ± 10.6
p#
<0.0001
<0.0001
<0.0001
<0.0001
<0.0001
<0.0001
<0.0001
<0.0001
<0.0001
<0.0001
<0.0001
<0.0001
<0.0001
後半の勤労者が中心である.肥満者が 23.6%みら
(いずれも p<0.0001)
ら 0.67±0.25 mg/dL と有意
れ,高血圧合併例が 17.4%,糖尿病合併例が 3.2%
に上昇し,eGFR はそれぞれ,76.9±13.0 mL/ 分
に存 在した.尿 蛋白が 1+ 以上は 50 例にみられ
/1.73m 2 か ら 70.5±12.9 mL/ 分 /1.73m 2,80.0
± 13 . 6 mL/ 分 / 1 . 73 m 2 か ら 72 . 8 ± 13 . 1 mL/ 分
/1.73m 2 と有意(いずれも p<0.0001)に低下した
( 図 1)
.eGFR の 変 化
(2003 年 と 2013 年 の 差, Δ
eGFR)をみると,男性で –6.4 mL/ 分 /1.73m 2,女
性で –7.2 mL/ 分 /1.73m 2 であった.年間低下率
は男性 –0.71mL/ 分 /1.73m 2,女性 –0.80 mL/ 分
/1.73m 2 となった.
eGFR の 2003 年から 2012 年への推移(表 2)
GFR 区分の分布は,2003 年のときは G1,G2
併 せ て 94.1% が,2012 年 時 で 83.6% と な り,
10.5%減少していた.2012 年で増加した区分をみ
ると,G3a が 9.6%と最も多く増加した.
た.尿潜血 1+ 以上は 786 例にみられたが,そのう
ち,70.2%が女性であった.尿蛋白 1+ 以上かつ
尿潜血 1+ 以上は 19 例であった.男性の eGFR は
76.9 ± 13.0 mL/ 分 /1.73m 2,女性のそれは 80.0
± 13.6 mL/ 分 /1.73m 2 であった.2012 年では高
血圧合併,糖尿病合併がそれぞれ 33.2%,7.7%
と増加していた.また,尿蛋白,尿潜血両者とも
1+ 以上の例数は 287 例,934 例,82 例と著明に増
加していた.
血清 Cr と eGFR の変化(図 1)
血清 Cr,eGFR の変化をみると,血清 Cr は 2003
年に比べ 2012 年で,男女それぞれ 0.87±0.24 mg/
dL か ら 0.91±0.30 mg/dL,0.64±0.20 mg/dL か
図 1 2003 年から 2012 年への血清クレアチニン値,eGFR の変化
グラフは平均値±標準偏差.* 対応のある t 検定
表 2 GFR 区分の 2003 年から 2012 年への推移
人数 *
頻度(%)
2003 年
2012 年
2003 年
2012 年
重症度
G1
1364
585
18.1
7.8
G2
5740
5720
76.0
75.8
G3a
422
1151
5.6
15.2
G3b
18
75
0.2
1.0
G4
1
11
0.0
0.2
G5
5
8
0.1
0.1
2003 年の G4 の例数が 5 未満のため,G4 と G5 を合わせた分割表で行った
χ 2 検定:p<0.0001
人間ドック Vol.29 No.4 2014 年
47 ( 603 )
表 3 eGFR の変化に対する関連因子の多変量解析
モデル 1
独立変数
推定値
性別
(女性 / 男性)
年齢
(歳)
BMI(kg/m 2)
ベースの eGFR
(mL/ 分 /1.73m 2)
尿蛋白≥ 1+
(有 / 無)
*
尿潜血≥ 1+
(有 / 無)
*
高血圧合併
(有 / 無)
平均血圧
(mmHg)
糖尿病合併
(有 / 無)
HbA1c(%)
血清アルブミン
(g/dL)
血色素量
(g/dL)
尿酸
(mg/dL)
LDL-C(mg/dL)
HDL-C(mg/dL)
モデル 2
p
0.0084
0.0004
0.1646
<0.0001
<0.0001
0.0722
0.0002
+0.441
–0.046
+0.051
–0.291
–3.597
–0.299
–0.536
推定値
+0.405
–0.047
+0.063
–0.290
–3.631
–0.306
̶
̶
–0.022
0.0134
̶
̶
–0.661
0.0242
̶
̶
̶
–0.559
+2.498
+0.428
–0.158
–0.005
+0.020
+2.475
+0.431
–0.163
–0.006
+0.020
<0.0001
<0.0001
0.0744
0.0756
0.0036
p
0.0158
0.0004
0.0977
<0.0001
<0.0001
0.0653
̶
0.0078
<0.0001
<0.0001
0.0845
0.1546
0.0033
従属変数:eGFR の変化
(2003 年と 2012 年の差),Step wise
(Foward)法
*:モデル 1,2 で蛋白尿≥ 1+ 有 / 無および尿潜血≥ 1+ 有 / 無の両者のかわりに尿蛋白≥ 1+ かつ尿潜血≥ 1+
有 / 無の因子を入れると両モデルとも p<0.0001.
**:モデル 2 で HbA1c のかわりに空腹時血糖を入れると空腹時血糖は p=0.0822.
表 4 GFR 区分の変化に対する多重ロジスティク回帰
GFR 区分で悪化あり / 変化なし(または改善)
パラメータ
/ 男性(0)
性別:女性
(1)
年齢
BMI
ベースの eGFR
尿蛋白≥ +1 有
(1)/ 無
(0)*
尿潜血≥ 1+ 有
(1)/ 無
(0)*
/ 無(0)
高血圧合併有
(1)
糖尿病合併有
(1)
/ 無(0)
血清アルブミン
血色素量
尿酸
LDL-C
HDL-C
推定値
–0.271
+0.024
+0.008
+0.037
+0.796
+0.115
+0.270
+0.388
–0.369
–0.075
+0.083
–0.000
+0.001
p
0.0039
<0.0001
0.4508
<0.0001
0.0129
0.2072
0.0004
0.0089
0.0070
0.0051
0.0012
0.6860
0.6498
オッズ比(95%CI)
0.76(0.63-0.92)
1.28(1.19-1.37)
1.01(0.99-1.03)
1.44(1.38-1.51)
2.22(1.16-4.11)
1.12(0.94-1.34)
1.31(1.12-1.52)
1.47(1.10-1.97)
0.69(0.53-0.90)
0.93(0.88-0.98)
1.09(1.03-1.14)
1.00(0.97-1.02)
1.00(0.98-1.02)
単位
女性
10 歳
1 kg/m 2
10mL/ 分 /1.73m 2
有
有
有
有
1g/dL
1g/dL
1mg/dL
10 mg/dL
5 mg/dL
*:蛋白尿≥ 1+ 有 / 無および尿潜血≥ 1+ 有 / 無の両者のかわりに尿蛋白≥ 1+ かつ尿潜血≥ 1+ 有 / 無の因子をいれるとオ
ズ比 2.89(1.07-7.58,95%CI)
(p=0.0306)
となる
eGFR の変化に対する関連因子(表 3,4)
eGFR の変化( Δ eGFR)を従属変数として,13
な悪化因子であった.
意
(p=0.0134,p=0.0078)
項目の独立変数で多変量解析を行い,影響する因
善)の要因を多重ロジスティック回帰で解析した
子を検討した(表 3,モデル 1).その結果,加齢,
(表 4)
.年齢,ベースラインの eGFR,尿蛋白 1+
ベースラインの eGFR が高いほど,尿蛋白 1+ 以
以上,尿酸が悪化の因子で,女性,アルブミン
上,高血圧合併,糖尿病合併が eGFR の悪化する
値,血色素量が有意な抑制因子であった.オッズ
有意な因子であった.一方,血清アルブミン値,
比は年齢 10 歳毎に 1.28 倍,尿蛋白 1+ 以上があ
血色素量,HDL-C 値が高いほど,また,男性に
れば 2.22 倍,逆に女性は男性に比べ 0.76 倍,血
対して女性が悪化の抑制因子であった.高血圧合
清アルブミン値,血色素量それぞれ 1g/dL 増加で
併,糖尿病合併をそれぞれ,平均血圧,HbA1c
0.69 倍,0.93 倍であった.尿蛋白 1+ 以上と尿潜
血 1+ 以上のかわりに,尿蛋白 1+ 以上かつ尿潜
値に置き換えても(表 3,モデル 2),いずれも有
48 ( 604 )
GFR 区分が悪化するか否か(変化なしまたは改
人間ドック Vol.29 No.4 2014 年
血 1+ 以上の因子をいれると,eGFR の悪化のオッ
ところ男女とも両群に有意な低下はみられなかっ
ズ比が 2.89 倍(1.07–7.58,95% CI)と最も高い
.一方,GFR 区分の進展でみると有意
た
(図 3)
値を示した .
(p=0.0042)
な差がみられ
(表 6)
,男女別にして解
尿蛋白陽性,尿潜血陽性の eGFR 低下への影響
析してもそれぞれ有意差
(p=0.0282,p=0.0025)
(図 2,図 3,表 5,表 6)
がみられた.
ベースラインの蛋白尿の有無で eGFR の変化を
みると,尿蛋白 1+ 以上の群では尿蛋白- / ±群に
血圧と GFR 区分の進展
(図 4)
ベー
対していずれも有意に低下した(図 2).また,
2003 年時の血圧と GFR 区分の進展をみると,
2012 年時に重症度の悪化が強いほど,2003 年の
スラインの蛋白尿と GFR 区分の進展をみると,
拡張期,
収縮期血圧が有意に高いことが示された.
尿蛋白 1+ 以上の群では,尿蛋白- / ±群に比して,
1 グレード悪化するものも多くなるが,特に 2 グ
レード悪化するものが増加した(表 5).
尿潜血に関しては,男女合わせた場合,尿潜血
1+ 以上の群の GFR は –7.60±10.1 mL/ 分 /1.73m
で,–/± の 群 の –6.69±9.30 mL/ 分 /1.73m2 に 比
して有意
(p=0.0097)
に低下した.しかし,尿潜血
は女性が 70%を占めるため,男女別に解析した
2
図 2 ベースライン
(2003 年時)の蛋白尿の有無と eGFR の変化
グラフは平均値±標準偏差.*ANOVA,# Tukey-Kramer の HSD 検定
表 5 尿蛋白
(ベースライン時)と GFR 区分の進展
2012 年時の
Grade の変化 *
改善または変化なし
1G 悪化
2G 以上悪化
計
ベース時
(2003 年)
の尿蛋白
(–)
(
/ ±)
(≥ 1+)
N
(%)
N
(%)
5667
1745
33
7445
–76.1%
–23.4%
–0.4%
–100%
31
13
6
50
–62.0%
–26.0%
–12.0%
–100%
*3Ga,3Gb もそれぞれ 1grade(G)とする.χ 2 検定:p<0.0001
考 察
我が国の 40 歳から 74 歳の CKD 罹患率をみると,
2008 年度特定健診受診者(332,174 名,平均年齢
63.6 歳,男性 40.6%)のデータを基に解析を行っ
た 結 果 で は,G1:17.7%,G2:67.8%,G3a:
12.9%,G3b:1.3%,G4:0.2%,G5:0.1% で
あり,eGFR が 60mL/ 分 /1.73m 2 未満の頻度は全
図 3 ベースライン(2003 年時)の血尿の有無と eGFR の変化
グラフは平均値±標準偏差.* 対応のない t 検定
表 6 尿潜血(ベースライン時)と GFR 区分の進展
計
2012 年時の
Grade の変化 *
5698
1758
39
7495
改善または変化なし
1G 悪化
2G 以上悪化
計
ベース時(2003 年)の尿潜血
(–)
(
/ ±)
(≥ 1+)
N
(%)
N
(%)
5118
1562
29
6709
–76.3%
–23.3%
–0.4%
–100%
580
196
10
786
計
–73.8%
–24.9%
–1.3%
–100%
5698
1758
39
7495
*3Ga,3Gb もそれぞれ 1 grade(G)とする.χ 2 検定:p= 0.0042
人間ドック Vol.29 No.4 2014 年
49 ( 605 )
図 4 eGFR 低下度の変化とベースライン(2003 年時)の収縮期,拡張期血圧との関係
*ANOVA,# Tukey-Kramer の HSD 検定
体の 14.5%であった 4).今回の研究における 2012
高まる 3,8)とされているためである.これまでの報
年時の GFR 区分の分布をみると G1:7.8%,G2:
告 4,5,9,10)によると G3a の大半を eGFR50~59 mL/
75.8%,G3a:15.3%,G3b:1.0%,G4:0.2%,
G5:0.1 % で,eGFR が 60mL/ 分 /1.73 m 2 未 満
は 16.6%と,特定健診の結果とほぼ同様であっ
た.また,eGFR は,加齢による動脈硬化性病変
により年 間 1 mL/ 分 /1.73m 2 の 低 下 が あるとさ
分 /1.73m 2 が占めており,本研究でも 2012 年時
6)
れる が,本邦の一般住民を対象とした報告のな
かには,欧米に比べ比較的緩徐
(年間 0.36mL/ 分
7)
G3a 中 の eGFR50~59 mL/ 分 /1.73m 2 の 対 象 者
の頻度は 83%を占めていた.これらの対象者で蛋
白尿,血尿のない例の多くは健診で経過観察をし
ていくことになるため,健診中に CKD の進展因子
に対して重点をおいた保健指導が重要である.
今回の eGFR の低下に関する因子の解析では,
/1.73m )であることも示されている .今回の解
析結果で,男性年間 –0.71 mL/ 分 /1.73m 2,女性
–0.8 mL/ 分 /1.73m 2 の低下を示したが,腎疾患
男性が危険因子であった.尿酸値は,多変量解析
合併者も対象者に含まれているため,純粋な加齢
では統計学的に有意でないが傾向
(p=0.0744)を
の変化のみではないと考えられる.
示し,ロジスティック回帰でオッズ比は低いが有
2
加齢以外に尿蛋白,血清アルブミン低値,血色
素低値,HDL-C 低値,高血圧合併,糖尿病合併,
9 年 後 の GFR 区 分 の変 動をみると,G3a が 最
意な因子であったことから,尿酸高値も eGFR 低
も多く増加していた.加齢による変動のみでは
下に関与していると考えられる.また,2003 年
なく,他の因子によるところも大きいと考えら
の eGFR が高いことが eGFR 低下に関与したが,
れ,このことは保健指導において,一般的な指
血 清 Cr 値 と eGFR は 指 数 関 数 的 な 関 係 を 示 し,
導はすでに G2 のステージからも必要と考えられ
Cr 値が正常に近いと,わずかな上昇でも eGFR の
る.CKD 診 療 ガ イドによる CKD 重 症 度 分 類 で
低下が大きいことによると考えられる.また,今
の専門医への紹介時期としては,40 歳~69 歳で
回,問診と検査で示された糖尿病合併者以外に,
は eGFR で 50 mL/ 分 /1.73m 未 満
(70 歳 以 上 は
腎臓において過剰濾過の状態の境界型糖尿病や,
2
3)
40 mL/ 分 /1.73m 未 満) とし て い る.こ れ は,
eGFR が 50mL/ 分 /1.73m 2 未 満 に お い て, 将 来
メタボリックシンドロームなどが多く含まれてい
的に腎不全レベルまで腎機能が低下するリスクが
分 /1.73m 2 以上の例をみると,空腹時血糖 110
2
50 ( 606 )
ることが推定される.2003 年の eGFR が 110 mL/
人間ドック Vol.29 No.4 2014 年
mg/dL 以上が 15.0%に存在し,2012 年の eGFR の
2
低下も –30 mL/ 分 /1.73m(空腹時血糖
110 mg/dL
2
未満,–19 mL/ 分 /1.73m ,p=0.0105)
と大きかっ
た.これら過剰濾過の症例が 9 年後の eGFR の大
上の受診者は,eGFR は有意に低下し,eGFR の低
とが知られている 4).今回の解析で尿潜血陽性者
きな低下に関与している可能性もある.
は,ロジスティック回帰で GFR 区分の悪化の有意
下も進行している例が多かった.また,血尿単独
例では経過中約 10%の患者で蛋白尿陽性となるこ
すでに,加齢,尿蛋白陽性,尿潜血陽性,高
な因子ではなく,また,男女別にみると正常者と
血圧,耐糖尿異常,脂質異常,肥満,高尿酸血
比べ eGFR の変動に差がなかった.尿潜血陽性の
症,喫煙,男性,既往歴等が CKD の危険因子と
70.2%が女性であり,潜血陽性のみでは病的意義
して報告されているが
4,8,11)
,今回の多数の対象
を判断するのは困難かもしれない.一方で,尿蛋
者の比較研究でも再確認された.しかし,今回の
白 1+ 以上かつ尿潜血陽性群は,eGFR が低下する
解析では BMI でみた肥満は CKD の進展因子では
強い因子であり,両者陽性群はそうでない群に対
5)
なかった.大野ら も,BMI でみた肥満と CKD
して,GFR 区分の悪化のオッズ比が 2.89 倍と最
の関係は明らかでなかったことを報告している.
も高い値を示した.両者陽性例は,CKD の進行の
CKD に影響するのは,体重そのものよりメタボ
最も強いリスクの 1 つと考えられる.
リックシンドロームで示される内臓脂肪やそこか
CKD は,腎臓病のみならず大血管疾患の危険
ら派生してくる高血圧,耐糖能異常,脂質異常
(低
因子であり,その上流にある高血圧,糖尿病,脂
HDL-C 血症),高尿酸血症などが関係してくる
質異常症など,生活習慣と深く関係した疾患の
ためと考えられる
12,13)
.今回も,これらのメタボ
コントロールが重要となる.今回の解析でも,
リックシンドロームの構成因子はいずれも CKD
2003 年時に高血圧合併,あるいは,拡張期・収
悪化の危険因子であることが示されている.メタ
縮期血圧が高いほど,また,糖尿病合併例,あ
ボリックシンドロームに着目した特定健診におい
る い は HbA1c 値 が 高 い ほ ど, い ず れ も 9 年 後
て,同時に CKD 予防にも取り組むことは重要な
の CKD 悪化を認めた.脂質では,eGFR 低下に
ことと考えられる
14)
.また,今後,腹囲と CKD
進展の関係をみることも必要と考えられる.
LDL-C は関係しなかったが,HDL-C 低値が有意
に関係していた.これら合併例は,医療施設をす
今回の成績は,高血圧と糖尿病の合併は考慮さ
でに受診している例も多いと思われるが,健診に
れているが,腎疾患非合併例のみでなく糖尿病腎
おいても,なお生活習慣全般に対する保健指導を
症を含めた腎疾患の合併者も多数含まれていると
行うことが重要であると思われる.
考えられ,それらの影響を考慮していない.しか
当クリニックでも,2008 年から eGFR が検査項
し,eGFR 低下の抑制を考える際,基礎疾患以外
目として導入され,生活習慣病対策,メタボリッ
に今回の解析で得られた加齢,蛋白尿,血清アル
クシンドローム対策の指導を行っているが,症状
ブミン低下,血色素低値,尿酸高値,HDL-C 低
がない CKD 合併の経過観察レベルの対象者への
値,血圧上昇,HbA1c 上昇,男性等の因子も考
効果的な指導方法については明確にされていない
慮した保健指導が必要で,これら一般的な因子は,
状態にある.CKD は初期では自覚症状もなく静か
G2 および G3a 初期においても早期に介入してい
に進行する疾病である.働き盛りの CKD リスク
く重要性を改めて認識した.
因子を放置する結果,将来的に慢性腎不全まで進
CKD の早期発見には,尿蛋白,尿潜血の検尿
行することも予測される.CKD を含めた腎障害の
検査が簡易で有効な検査方法として用いられてお
何らかの徴候を認める以前に,今回判明した CKD
り,CKD の定義における腎障害マーカーのなかで
リスク因子を認めた場合,少しでも是正していく
は,検尿異常,特に蛋白尿の存在が最も重要であ
ことが重要であり,リスクの重複者,リスクが高
り,臨床症状の乏しい早期の CKD では,検尿だ
い対象者には,積極的に関わっていく必要がある.
4)
けが発見の手段となる .本研究でも尿蛋白 1+ 以
CKD は早期発見早期治療が重要であり,健診
人間ドック Vol.29 No.4 2014 年
51 ( 607 )
で早期に発見し適切な医療機関へ受診することを
促し,また保健師としては,それ以前に CKD の
啓発,生活習慣への介入を行うべきと考える.ま
た,地域医療連携として,CKD 診療ガイド 4)で
は連携体制案が示されているが,当施設において
も CKD に関わる要再検査・精密検査者の受診率
は,他の項目と比べ低いように感じられる.これ
らの受診率をあげるよう,医師とともに受診勧奨
にも力を入れていく必要があると思われる.
結 語
2008 年より開始している特定健診・特定保健
指導は,肥満・血糖・脂質・血圧に着目し日々
保健指導に取り組んでいる.今回の研究では,
CKD の進展因子が改めて明らかになり,特定保
健指導とも併せながら,CKD に対する保健指導
にあたりたい.両者ともに自己管理が必要であり,
対象者が行動変容できるよう情報提供・生活指導
を実施し,健康に対する自己管理を促進させるよ
う長期的な視点を持って関わっていきたい.
利益相反
本報告に対して利益相反はありません.
文 献
1) National Kidney Foundation: K/DOQI clinical practice
guidelines for chronic kidney disease: evaluation,
classification, and stratification. Am J Kidney Dis 2002;
52 ( 608 )
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2) Ninomiya T, Kiyohara Y, Kubo M, et al: Chronic kidney
disease and cardiovascular disease in a general Japanese
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3) Nakayama M, Sato T, Sato H, et al: Different clinical
outcomes for cardiovascular events and mortality in
chronic kidney disease according to underlying renal
disease: the Gonryo study. Clin Exp Nephrol 2010 ; 14 :
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4) 日本腎臓学会編:CKD 診療ガイド 2012,東京医学社,
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5) 大野絵里,石光俊彦,本多勇晴ほか:人間ドック受診者
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9) 今井圓裕:慢性腎臓病 (CKD) -治療とケア- 日本におけ
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11)山縣邦弘:慢性腎臓病 (CKD) の原疾患および進展因子と
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and CKD in a general Japanese population: the Hisayama
Study. Am J Kidney Dis 2006; 48: 383-391.
14)松川洋子:保健師は CKD とどう向き合うか.月刊地域保
健 2008;39:52-64.
(論文受付日:2014.1.8 論文採択日:2014.10.6)
人間ドック Vol.29 No.4 2014 年
Study of Risk Factors for Development of Chronic Kidney Disease in Order to Reflect Them
in Health Guidance to Subjects Undergoing Health Check-ups
Akiko Masaki1), Eri Morishita1), Yayoi Yamamoto1), Misa Takeda1), Maki Kuwao1), Yosimi Kubo1),
Tokuji Motogi1), Fumie Suehiro1), Tadashi Suehiro2)
1) Kochi Kenshin Clinic
2) Kochi Takasu Hospital
Abstract
Objective: For the purpose of health guidance concerning chronic kidney disease
(CKD), a risk factor for end-stage renal disease and cardiovascular disease, we examined
associations between changes in eGFR and various factors in research that compared
data obtained at baseline and 9 years later.
Methods: The subjects were 7,550 persons (4,074 males, 3,476 females; average ages
48.3 years, and 47.8 years, respectively) who had undergone a health check-up in both
2003 and 2012 at our facility. Analysis was conducted using eGFRs for 2003 and 2012
and various baseline data in 2003. Regarding changes in eGFR over time, GFR divisions
were used in place of severity of CKD.
Results: At -6.4 mL/min/1.73 m2 in men and -7.2/min/1.73 m2 in women, there had
been a significant drop in eGFR. Regarding individual eGFR divisions, G3a had increased by 9.6% in 2012. Regarding change in eGFR, age, eGFR (the higher the greater),
urinary protein of 1+ or greater, hypertension and diabetes in 2003 were significant
progressive factors, while female gender, serum albumin level, hemoglobin content and
HDL-C were inhibitory factors. In logistic regression analysis on whether there had
been deterioration in GFR division or not, age, eGFR, urinary protein of 1+ or greater,
hypertension, diabetes and uric acid in 2003 were significant progressive factors, while
female gender, serum albumin level, and hemoglobin content were inhibitory factors.
Conclusion: Analysis of factors influencing decline in eGFR and progression in eGFR
division showed that there were several independent factors other than aging influencing this. In order to prevent progression of CKD, health guidance considering such factors in addition to underlying diseases is necessary.
Keywords: chronic kidney disease, risk factor, eGFR, health guidance
人間ドック Vol.29 No.4 2014 年
53 ( 609 )
原 著
人間ドック 29:610-615, 2014
任意型健診における CA19-9 測定の意義について
矢島義昭 1) 後藤和弘 1) 町田 優 1) 松本 健 1) 松山 哲 1) 山下達矢 1) 石井秀和 1)
田中瑶子 2) 佐藤武敏 2) 黒澤 功 3) 細内康男 4)
要 約
目的:当院では 2010 年度より人間ドックで CA19-9 の測定を開始したが,今回は任意型健診にお
ける CA19-9 測定の意義について報告する.
対象と方法:2010 年度の当院人間ドック受診者は 15,773 例であった.全例に CA19-9 測定と腹部
超音波検査が施行され,CA19-9 が異常値を呈した症例においては,必要に応じて各種画像検査を
施行し,経過観察は 3ヵ月毎とした.
(2.0 %)で,その 90 %は 100 U/mL 以下に分布した.当
結果:2010 年度の CA19-9 異常例は 308 例
(78.9 %)であった.検出された悪性腫瘍は 10 例
(4.1 %)で,内訳
院外来で 2 次健診受診例は 243 例
は膵がん 4 例,胆管細胞癌 1 例,肺がん 2 例,直腸がん 1 例,卵巣がん 1 例,腎がん 1 例であった.
(1.6 %)
.悪性腫瘍例での CA19-9 は 3ヵ月の
膵がんの内訳は体部がん 2 例,尾部がん 2 例であった
経過観察期間にほぼ倍増する傾向にあった.子宮内膜症と診断された 4 例では 200~700 U/m L の
範囲を乱高下した.その他の異常例は原因不明であったが,ほぼ横ばいに推移した.また CA19-9
異常が発見の契機になった 5 例の悪性腫瘍
(膵がん 3 例)
において治癒切除が可能であった.
考察:健診への CA19-9 の導入により治癒切除が可能な膵がんが発見できた.3ヵ月毎の CA19-9
の推移は良悪性の区別に有用である可能性がある.
キーワード CA19-9,膵がん,治癒切除,任意型健診
はじめに
CA19-9 はヒトの膵管,胆管,胆嚢,唾液腺,
気管支腺,前立腺,胃,大腸,子宮内膜に局在し,
これらのがん化により大量に産生される.特に,
膵がんの 80~90%,胆嚢,胆管がんの 70~80%に
おいて高い陽性率を示すことから,これらの悪性
腫瘍の腫瘍マーカーとして臨床応用されている 1).
しかし,早期がんでの陽性率は低くスクリーニン
グには不適で 2,3),治療再発のモニターとして有
用であるとされている.
対象および方法
2010 年 度(2010 年 4 月 ~2011 年 3 月)の 人 間
ドック受診者は 15,773 例で全例に CA19-9 測定
を実施した.男性は 9,605 例
(年齢 49 ± 9.0 歳)
,
女性は 6,168 例
(年齢 48 ± 8.9 歳)
であった.
今回の検討では当院の外来で 2 次健診受診例のみ
を対象とした.外来での初診時に CA19-9 の再検
をし,明らかな上昇傾向にある場合は CT,MRCP
(magnetic resonance cholangiopancreatography)
,
造影超音波検査等を適宜施行した.そうでない場
しかし任意型健診では,CA19-9 ががんのス
合は 3ヵ月後の CA19-9 の再検とした.3ヵ月後
クリーニング検査として実施される場合があり,
に CA19-9 が正常化している場合は経過観察を
当院の人間ドックでも 2010 年より CA19-9 の測
打ち切り,横ばい,上昇例はさらに 3ヵ月後の再
定を導入している.今回は任意型健診における
検とした
CA19-9 測定の意義について検討した.
CA19-9 の測定はケミルミ ACS-CA19-9 Ⅱ(シー
メンスダイアグノスティックス,東京)
を用いたが,
基準値は 37U/mL 以下である.
1)黒沢病院付属ヘルスパーククリニック 内科
2)黒沢病院付属ヘルスパーククリニック 検査部
3)黒沢病院付属ヘルスパーククリニック 泌尿器科
4)済生会前橋病院 外科
54 ( 610 )
人間ドック Vol.29 No.4 2014 年
連絡先:〒 370-1203 群馬県高崎市矢中町 188
Tel:027-352-1111 Fax:027-353-1188
本研究は当院の倫理委員会の承認を得ておこ
ん 1 例,胆管細胞癌 1 例)であったが,全例にお
.このうち 4
いて治癒切除が可能であった
(表 2)
なった.
結 果
2010 年度の CA19-9 異常例は 308 例(2.0%)で,
その 90%は 100U/mL 以下に分布した
(図 1)
.男
女別では,女性の異常率は 3.6%であったが男性
は 0.9%と低く,女性が 4.0 倍も異常率が高かった.
当院 外 来で 2 次 健 診 受 診 例は 243 例で 78.9%で
あった.CA19-9 が 300U/mL 以上を示したもの
は 10 例で,そのうち当院で 2 次健診を受けた 7 例
中 5 例に悪性腫瘍が発見された.また,上位 20 例
.
では子宮内膜症と皮様嚢腫が多くみられた
(表 1)
検出された悪性腫瘍は 10 例で,内訳は膵がん 4
例
(体部がん 2 例,尾部がん 2 例),胆管細胞癌 1 例,
肺がん 2 例,直腸がん 1 例,卵巣がん 1 例,腎が
ん 1 例であった.CA19-9 の陽性的中率は悪性腫
瘍全体では 4.1%
(10/243),膵がんに限定しては
1.6%(4/243)であった.また CA19-9 異常が発
見の契機になった症例は 5 例(膵がん 3 例,肺が
図 1 CA19-9 異常例(>37 U/mL)の分布
例では結果的に 3ヵ月の経過を追うことになった
が,3ヵ月間に CA19-9 は倍増する傾向にあった.
診断にいたる経緯は,症例①では 1 次健診時は見
逃されていた体尾部の膵管拡張が 2 次健診時の超
音波専門医の診断で検出された.症例②では,2
次健診時の胸部 CT で右肺尖部の浸潤影が検出さ
れたが,すでに 3ヵ月が経過していた.症例③で
は肺野に結節影が指摘され,胸部 CT が施行され
たが肺野に異常なく 3ヵ月後の CA19-9 の再検と
なった.再検時の CA19-9 がほぼ倍増していた
ので腹部の造影 CT を施行したところ膵尾部に膵
がんが検出された.症例④では,以前より中葉症
候群と診断されており,同部の肺がんの合併が疑
われ呼吸器科で精査されたが,肺がんの合併は否
定的であった.次いで施行された腹部造影 CT で
表 1 CA19-9 異常例における上位 20 例の転機
(空欄は未受診,○は悪性腫瘍例)
性
年齢
CA19-9 (U/mL)
診断
F
47
174
皮様嚢腫
F
48
185
子宮腺筋症
F
37
189
M
40
194
F
59
224
F
48
234
チョコレート嚢胞
F
51
245
F
43
246
チョコレート嚢胞
F
53
271
子宮腺筋症
M
55
285
M
87
326
○膵尾部がん
F
47
413
皮様嚢腫
M
55
443
○胆管細胞癌
F
51
554
子宮腺筋症
M
50
> 700
M
63
> 700
M
63
> 700
○膵体部がん
M
68
> 700
F
61
> 700
○肺がん
F
54
> 700
○卵巣がん
表 2 CA19-9 上昇が発見の契機となった 5 例(→ は 3ヵ月後の再検値)
症例
①
②
③
④
⑤
64M
52F
61M
87M
56M
診断名
膵がん(stage Ⅰ )
肺がん(stage Ⅰ a)
膵がん(stage Ⅳ a)
膵がん(stage Ⅳ a)
胆管細胞癌(stage Ⅱ)
部位
体部
肺尖部浸潤影
尾部
尾部
外側区
腫瘍径
10mm
28mm
20mm
18mm
30mm
人間ドック Vol.29 No.4 2014 年
CA19-9(U/mL)
43
43 → 84
58 → 89
326 → 700 ↑
443 → 700 ↑
55 ( 611 )
図 2 詳細に追跡できた良性疾患の推移(144 例)
破線の 4 例は子宮内膜症,残りの実線は原因不明の非特異的上昇例を表わしている.
膵尾部に膵がんが診断された.症例⑤では,当院
り,費用対効果より推奨できないとした.Kim
での初診時に診断できず,国立がん研究センター
ら 3)は 70,940 例の施設健診受診者を対象にした
中央病院で肝外側区横隔膜直下の胆管細胞癌の診
検 討 で,CA19-9 の 異 常 値
(>37U/mL)は 1.5%
断にいたった.
の受診者にみられたが,検出された膵がんはわ
外来で詳細に追跡できた 144 例の良性疾患の経
ずか4例
(0.005%,5 人 /10 万 人)で 治 癒 切 除 で
過では,子宮内膜症と診断された 4 例では 200~
きたのは 2 例のみであったと報告している.そ
700 U/mL の範囲を乱高下した.その他の異常例は
原因不明であったが,ほぼ横ばいに推移した
(図 2)
.
して CA19-9 は健診で膵がんを検出する目的に
は有用ではないとした.今回の我々の検討では,
任意型では健診提供者が適切な情報を提供したう
15,773 例の任意健診受診者の約 2%に CA19-9
異常がみられ,4 例の膵がんが検出され
(0.025%,
25 人 /10 万人),3 例が治癒切除可能であった.
健診での膵がんの検出率については Satake ら
の報告と我々の成績は近いが,Kim らの成績は著
しく低い.我々,Satake らの報告がほぼ 1 年間の
受診者を対象としているのに対して Kim らの場
合は 6 年間の同一施設受診者を対象としている.
えで,個人のレベルで受診を判断し,全額自己負
我々の施設では,毎年健診を受診するリピーター
担となる.このような任意型健診においては,当
が 8 割を占めている.恐らく Kim らの施設でも,
該がんの死亡率減少効果が明確ではない方法が選
同様なリピーターがいることが予想される.当施
択されることもある.
設では,導入 2 年目より膵がん検出率が減少して
考 案
健診には対策型(住民健診型)と任意型
(人間
ドック型)の 2 種類がある.対策型はいわば公共
政策として,一定の年齢範囲の地域住民などを対
象に施行し,健診費用も公的資金を使用して,無
料,あるいは一部少額の自己負担となる.一方,
健診での CA19-9 の測定に関しては否定的な
報告
2,3)
2)
いるが,この現象はリピーター受診者群における
がされてきた.Satake ら は 10,152 例の
膵がんの de novo 発がん率が低いことが原因と考
集団検診で 4 例(0.04%,40 人 /10 万人)の膵がん
えられる.健診に初めて CA19-9 が導入された
を検出し,治癒切除ができたのはわずか 1 例であ
初年度は,いわば対象群のなかに蓄積されていた
56 ( 612 )
人間ドック Vol.29 No.4 2014 年
膵がんが拾いあげられることになり,高い確率で
潜血反応陽性者よりも CA19-9 陽性者でより大き
検出されることになったものと考えられる.
いように思われる.いかにこの不安を軽減するか
今回の検討で特筆されることは,検出された膵
が問題となる.
がんは 4 例とわずかであったが,そのうち 3 例が
当施設での CA19-9 の要精検率は約 2%であっ
治癒切除できたことである.臨床上,比較的頻度
たが,性別をみると,女性が男性の約 4 倍高かっ
の高い進行した Stage Ⅳ a 膵がんでも,切除例で予
た.Kim らの報告でも,女性の異常率は男性の 5
4)
後が良好であることが明らかにされており ,外
倍であったと報告されている 3).子宮内膜症 9)や皮
科的切除が推奨されている 5).CA19-9 を健診に
様嚢腫 10)などの良性婦人科疾患で CA19-9 が上昇
導入しても早期膵がんの発見は困難であるが,治
することが知られており,原因として推定される
癒切除例が検出される意義は大きいと考える.一
が,非特異的上昇例
(がんでないにもかかわらず
方で,膵がんの約 10%は CA19-9 非産生と考えら
CA19-9 が異常値を示す例)すべてにおいて,これ
1)
れており ,注意が必要である.最近,経年的に
らの疾患が診断されるわけではない.実際に子宮
当院の健診を受診していた受診者が撒布性の肺転
内膜症と診断された例
(子宮腺筋症,チョコレート
移で発見された.精検で膵尾部がんと診断され,
嚢胞)
では,図 2 にみるごとく異常高値を乱高下し
肝転移を伴っていた.本例では採血上は CA19-9
た.
しかし,
軽症の子宮内膜症の診断は困難であり,
を含めて全く正常であり,CA19-9 非産生の膵が
多くの女性における軽度の非特異的上昇の原因で
んであったと考えられた.現在の健診の体制では
ある可能性がある.その他の非特異的上昇の原因
早期発見は困難であり,今後の課題である.
としては特発性肺線維症や気管支拡張症などの良
次に,健診での CA19-9 測定は費用対効果の観
性肺疾患が挙げられる.高山らによれば特発性肺
点からは問題がある.いかなるがんの集団検診で
線維症の 81.3%,気管支拡張症の 59.4%に異常
も,がんの罹患率が 40 人 /10 万人を超えていない
値が報告されている 11).
と費用対効果を満たさないとされる.我が国での
6)
今回の検討では,CA19-9 異常例の 96%は非
膵がんの罹患率は 23 人 /10 万人であるので ,こ
特異的上昇
(悪性でない)
と考えられるが,原因は
の要件を満たしていない.しかし,任意型健診に
特定できない場合が圧倒的に多かった.さらに,
おいて治癒切除例の検出を目的に CA19-9 測定
毎年受診しているリピーターでの陽性的中率は,
を導入することはありうる.
Kim らの報告より推定すれば 0.9%ほどになる 3).
当院での 2 次精検時では,精検受診者に対して悪
さらなる問題は,健診で腫瘍マーカーが陽性で
あった場合に受診者が受ける精神的な苦痛,いわ
7)
性である確率は低いことを告げ,非特異的上昇の
ゆる負のラベリング効果である .便潜血反応が
原因となりうる疾患の発見に努めることにしてい
陽性であった場合は受診者は大腸がんではないか
る.実際の患者への説明時に図 2 を用いて,不安
と心配するが,下部消化管内視鏡検査を施行する
の解消に役立てている.
ことによって決着がつく.CA19-9 が陽性であっ
一方,診断された悪性疾患では,ほぼ 3ヵ月の
た場合は,膵がんを始めとして様々ながんの可能
経過で倍増する傾向にあった.したがって,3ヵ
性があり,検査を繰り返してもなかなか不安を払
月後に横ばい,あるいは低下を示した例は悪性疾
拭できず,最終的に PET scan まで施行すること
患でない可能性が高くなる.最近ではこのよう
になる.厚生労働省より刊行された平成 24 年度
な例は経過観察を 1 年後としているが,2014 年
地域保健・健康増進事業報告の概要に示された
8 月の時点でそのような例からの悪性例の出現は
データでは,便潜血反応を用いた大腸がんの陽性
みていない.しかしこのような対応は当院での人
8)
的中率は 3.08%であった .膵がん検出を目的と
した CA19-9 の陽性的中率は 0.9%とさらに低い
3)
にもかかわらず,外来受診時での精神的不安は便
間ドック健診例でのことであり,胸部 XP,腹部
US,胃透視あるいは上部消化管内視鏡検査,便
潜血反応,広範な採血で異常がないことを前提に
人間ドック Vol.29 No.4 2014 年
57 ( 613 )
している.それでも不安が強い場合は胸部 CT を
撮影し
(同時に膵まで撮影している),肺がんの除
外と膵の輪郭をチェックしている.逆に 3ヵ月後
の CA19-9 が有意に上昇した場合は,上腹部の
造影 CT あるいは MRCP を追加している.卵巣が
んに関しては体表 US での検出が可能であり,一
次健診時の US で検出されることになる.
任意健診での CA19-9 の測定は明らかに功罪
があり,罪を減らすためには今回明らかになった
CA19-9 の特質をよく理解して,患者へ過度の不
安を与えることなく,また過剰診療にならないよ
うに適切な診療を行う必要がある.
本研究においては申告すべき利益相反は存在し
ない.
文 献
1) 小田桐恵美:CA19-9,CA242.日本臨牀 増刊号 ( 広範
囲 血液・尿化学検査 免疫学的検査(第 7 版・4)その数値
をどう読むか)2010;68:685-687.
2) Satake K, Takeuchi T, Homma T, et al: CA 19 - 9 as a
screening and diagnostic tool in symptomatic patients:
the Japanese experience. Pancreas 1994; 9: 703-706.
3) Kim JE, Lee KT, Lee JK, et al: Clinical usefulness of
58 ( 614 )
carbohydrate antigen 1 9 - 9 as a screening test for
pancreatic cancer in an asymptomatic population. J
Gastroenterol Hepatol 2004; 19: 182-186.
4) Doi R, Imamura M, Hosotani R, et al: Surgery versus
radiochemotherapy for resectable locally invasive
pancreatic cancer: final results of a randomized multiinstitutional trial. Surg Today 2008; 38: 1021-1028.
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6) 独立行政法人国立がん研究センターがん対策情報セン
ター がん情報サービス:部位別がん罹患率(全年齢 2012
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html[2014.7.29]
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版会,宮城,2009,5-6.
8) 厚生労働省 大臣官房統計情報部:平成 24 年度地域保
健・健康増進事業報告の概況 結果の概要 健康増進編,
http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/c-hoken/12/dl/
kekka2.pdf[2014.7.29]
9) 渡辺 純,上坊敏子,秦 宏樹ほか:子宮内膜症における
血中 CA19-9 測定の臨床的意義.日産婦会誌 1990;42:
155-161.
10)三国雅人,牧野田知,田中俊誠ほか:卵巣類皮嚢胞腫に
おける各種血清腫瘍マーカー値に関する臨床研究.日産
婦会誌 1990;42:479-484.
11)高山重光,片岡直之,臼井 裕ほか:良性肺疾患におけ
る血清 CA19-9 の検討 . 日胸疾患会誌 1990;28:13261331.
(論文受付日:2014.8.25 論文採択日:2014.10.20)
人間ドック Vol.29 No.4 2014 年
Significance of Measuring Serum Carbohydrate Antigen 19-9 (CA 19-9)
in Opportunistic Screening
Yoshiaki Yajima1), Kazuhiro Goto1), Suguru Machida1), Ken Matsumoto1), Satoru Matsuyama1),
Tatsuya Yamashita1), Hidekazu Ishii1), Yoko Tanaka2), Taketoshi Sato2), Isao Kurosawa3), Yasuo Hosouchi4)
1) Health Park Clinic Kurosawa, Department of Internal Medicine
2) Health Park Clinic Kurosawa, Clinical Laboratory
3) Health Park Clinic Kurosawa, Department of Urology
4) Saiseikai Maebashi Hospital, Department of Surgery
Abstract
Objective: In 2010,we introduced measurement of serum carbohydrate antigen 19-9
(CA19-9) levels into the routine health check-up at our clinic. Here we report on the
significance of measuring serum CA19-9 levels during opportunistic screening.
Methods: From April 2010 to March 2011, 15,773 subjects underwent a complete health
check-up at our clinic. All subjects underwent measurement of CA19-9 and abdominal
ultrasonography. Subjects with elevated CA19-9 levels received further imaging examinations as needed and were followed-up every three months.
Results: Of the 15,773 subjects, 308 had elevated serum CA 19-9 levels (2.0 %), and 90%
of them had CA 19-9 levels less than 100 U/mL. Among the 308 subjects, 243 (78.9%)
received detailed examinations at our clinic. Malignancies were detected in 10 subjects
(4.1%) – consisting of 4 with pancreatic cancer, 1 with cholangiocellular cancer, 2 with
bronchogenic cancer, 1 with rectal cancer, 1 with ovarian cancer, and 1 with renal cell
cancer. The pancreatic cancer involved the body and tail in two subjects each. Serum
CA 19-9 levels in the subjects with malignancies tended to double in three months.
Four subjects with endometriosis had wide fluctuations in serum CA19-9 levels, which
ranged from 200 up to 700 U/mL. The levels remained relatively constant in other subjects with elevated levels, though the etiologies were unknown. Five subjects with malignancies, including 3 with pancreatic cancer, who were diagnosed only on the basis of
elevated serum CA19-9 levels, underwent curative surgery.
Conclusion: Measurement of serum CA19-9 levels as part of routine health check-ups
enabled us to detect curable pancreatic cancers. Our findings suggest that benign and
malignant diseases can be differentiated by observing the course of serum CA19-9 levels
every three months.
Keywords: CA19-9, pancreatic cancer, curative resection, opportunistic screening
人間ドック Vol.29 No.4 2014 年
59 ( 615 )
短 報
人間ドック 29:616-622, 2014
人間ドックにおける光ファイバ型センサ(F-SAS)を用いた
睡眠時無呼吸症候群スクリーニング:終夜パルスオキシメトリとの比較
佐藤 研 1,2) 三田地成幸 3) 金野 敏 1,4) 阿部喜久子 1)
要 約
目的:ベッドに敷設して就寝することにより,睡眠中の無呼吸・低呼吸数を光ファイバシートへの
側圧変化として計測する光ファイバ型睡眠時無呼吸センサ
(F-SAS センサ)を用い,人間ドックにお
のスクリーニングを実施した.
ける睡眠時無呼吸症候群
(sleep apnea syndrome:SAS)
対象と方法:一泊人間ドック受診者 42 名(男 35 名,女 7 名,55.7 ± 7.8 歳)に,F-SAS センサ装着と
同時に,従来 SAS のスクリーニングに用いられている終夜パルスオキシメータ(PLSX)により動脈
血酸素飽和度を測定し,両者を比較検討した.また,全対象者に F-SAS センサ使用後の感想を求め
るアンケートを実施した.
(apnea
結果:F-SAS センサによるスクリーニングでは,36 名で測定 1 時間あたりの無呼吸・低呼吸数
hypopnea index:pro-AHI)が 5 回 を 超 え,SAS が 疑 わ れ た. ま た,pro-AHI は PLSX に よ る 3 %
(r=0.79,
動脈血酸素飽和度低下指数(oxygen desaturation index:ODI3%)と有意に相関していた
p<0.01).精密検査が必要と判定した 24 名には書面にて専門外来への受診を勧奨したところ,終夜
睡眠ポリグラフィ
(polysomnography:PSG)を受けた 5 名は全員が中等症~重症の SAS と診断され,
治療が開始された.F-SAS センサ使用感では不快感を訴えるものはなく,本機器の無侵襲,無拘束
性が実証された.
キーワード 睡眠時無呼吸症候群,スクリーニング,光ファイバ,パルスオキシメータ
諸 言
2003 年,居眠り事故を起こした山陽新幹線運
転 士 が 閉 塞 性 睡 眠 時 無 呼 吸 症 候 群(obstructive
sleep apnea syndrome:OSAS)であったことが報
発した無侵襲・無拘束性の光ファイバ型睡眠時
道された後,専門医療機関には精密検査を求めて
無呼吸センサ
(以下,F-SAS センサ)3-6)を用いて
多数の受診者が訪れた 1).しかし,本症候群では
実施した OSAS スクリーニングの結果を報告し,
特徴的な症状に乏しいため,大多数の患者は未治
F-SAS センサの有効性を示したものである.
療のまま過ごしているのが現状である.一般住
潜在患者の簡便なスクリーニング法の開発は焦眉
の急である.
本稿は,人間ドック受診者を対象に,我々が開
民を対象として行われた調査によると,本邦の
対象・方法
OSAS 罹患率は,OSAS の予備軍である習慣性い
びき症の有病率で男 24.6%,女 5.1%,OSAS に
機器の概要
しばしば伴う日中傾眠などの症状を認める割合で
するセンサ部分であるプラスチック光ファイバ
は男 11.2%,女 2.0%,さらに,終夜睡眠ポリグ
(plastic optical fiber:POF)
シート,電源
(DC12V)
,
ラフ
(polysomnography:PSG)を用いた精密検査
,受光部
(光パワーメー
光源
(赤色 LED 650nm)
の結果では,OSAS の有病率が男 3.3%,女 0.5%
タ)
,信号制御 / 記録部,表示部,SD メモリから
(全体で 1.7%,約 200 万人)にのぼると報告され
なる睡眠時無呼吸センサ制御部,および両者を接
2)
ている .OSAS は治療法の確立した疾病であり,
F-SAS センサの回路は,微弱側圧変化に応答
続する SC コネクタコードで構成される.本体電
連絡先:〒 981-8563 宮城県仙台市青葉区台原 4-3-21
1)東北労災病院 健康診断部
2)東北労災病院 呼吸器内科
Tel:022-275-1111 Fax:022-275-4431
3)東京工科大学 コンピュータサイエンス学部 4)東北労災病院 高血圧内科
60 ( 616 )
人間ドック Vol.29 No.4 2014 年
源は,AC100V の家庭電源を使用する 3,4).POF
就寝中の胸郭の呼吸性動揺を測定すると同時に,
シートを人間ドック宿泊用個室に持参,ベッド
左第Ⅴ指尖に PLSX を装着して動脈血酸素飽和度
パッドの下に敷設して被験者の睡眠時の呼吸状態
(SpO 2)と心拍数を測定した.F-SAS による pro-
を測定する.本体にある測定開始 / 終了ボタンを
押して測定開始する.その後,被験者は通常の就
AHI と PLSX による 3%動脈血酸素飽和度低下指
9,10)
を比
数
(oxygen desaturation index:ODI 3%)
寝状態を取り,翌朝,測定開始 / 終了ボタンを押
較し,両者で得られた呼吸障害指数の相関を検討
して測定を終了する.この間,寝返りも,横向き
した.なお,本研究は東北労災病院倫理委員会の
や仰向けで寝ることも,トイレへ離床することも
承認を得て行われた.
自由である.一晩の測定データは,制御部側面に
統計解析
装着された SD カードに保存され,F-SAS センサ
正 規 性 検 定 を 危 険 率 1% で 行 い,ODI3% も
自動解析プログラムをインストールしたパソコン
pro-AHI も「正規分布に従うという」帰無仮説は
により直ちに解析することができる.得られた
棄却されないことを確認した.ピアソンの相関係
結果は,測定時間 1 時間あたり F-SAS センサによ
数検定を用い,危険率 1%未満を有意とした.
り計測された「10 秒以上の無呼吸回数」と
「正常呼
吸平均振幅値の 70% 以下の低呼吸回数」の総和,
無呼吸・低呼吸数
(apnea hypopnea index:pro-
AHI)として示される.
F-SAS センサの基礎的検討では,OSAS の可能
性がある被験者 34 名で,PSG と F-SAS センサの同
時併用測定を行った結果,American Academy of
Sleep Medicine(AASM)2007 年基準 7)による PSG
で の AHI と,F-SAS セ ン サ で 求 め ら れ た proAHI との相関係数は 0.805(p<0.01)であり,高
い正の相関が認められる 4).また,PSG における
AHI ≧ 5 を真陽性として算出した F-SAS センサ
の感度
(鋭敏度)sensitivity と特異度 specificity は,
それぞれ 95%と 64%であった 4).
対 象
2012 年 1 月 ~2013 年 8 月 に 東 北 労 災 病 院 1 泊
人間ドックを受診し,従来 SAS スクリーニングに
用いられている終夜パルスオキシメータ
(PLSX(以下,PLSX)
と F-SAS
300,帝人ファーマ,東京)
センサの同時装着を依頼して書面での同意が得ら
れ た 42 名
( 男 35 名, 女 7 名, 年 齢 55.7±7.8 歳)
を対象とした.なお,対象者 42 名の F-SAS セン
結 果
F-SAS セ ン サ と PLSX 同 時 測 定 者 の 1 例( 症 例
#20)を示す.症例は 60 歳男性(BMI 27)で,家人
に夜間の間歇性いびきを指摘されているが,日中
の眠気などの自覚症状はない
(ESS=4)
.F-SAS セ
ンサの解析モニター画面を図 1A に,PLSX の解
析データのうち,SpO 2 と心拍数を図 1B と図 1C
に,
いずれも時系列を一致させて表示した.なお,
両者の同時測定の結果,F-SAS センサで検知され
た低呼吸・無呼吸箇所は,PLSX によって検知さ
れた SpO 2 の低下と心拍数増加に約 20 秒先行する
ことが示されている.
本症例では計測時間
(measurement time:MT)
=409 分,体位変換 =93 回 /MT,体動 =108 回 /MT,
起き上がり =1 回 /MT ,無呼吸 =0 回 /MT ,低呼
吸 = 8 4 回 / MTとなり,pro-AHI= 1 2 . 6 回 / 時 MT
と算出された.また,PLSX によって計測された
ODI3% は 17.4/ 時 MT と算出された.後日,PSG に
より AHI=25.9 回 / 時の SAS と判明し,経鼻的 CPAP
(continuous positive airway pressure therapy:持続
陽圧呼吸療法)
による治療が開始された.
サと PLSX の同時測定時間は,451±6.8 分
(347~
全対象者 42 名のうち,F-SAS センサにより 36
590 分)であった.また,対象者の BMI は 25.6±
4.0,主観的な日中傾眠の指標とされる epworth
sleepiness scale(ESS)8)は,6.6±3.8 であった.
名
(85.7%)が pro-AHI ≧ 5 を示し,OSAS が疑わ
方 法
(76.2%)
れた.
一方,
同時測定した PLSX では 32 名
が ODI3% ≧ 5 を示し,OSAS が疑われた.
同時測定者の呼吸障害指数,すなわち F-SAS セ
ベッドパッドの下に F-SAS センサを敷設して
ンサによる pro-AHI と PLSX による ODI 3% とを
人間ドック Vol.29 No.4 2014 年
61 ( 617 )
図 1 F-SAS センサと PLSX 同時測定者の一例(症例 #20)
比較したところ,両者の間には有意な相関が認め
.
られた
(r=0.79,p<0.01,図 2)
被験者のうち pro-AHI ≧ 10 and/or ODI3% ≧
10 を 示 し た 24 名(57.1%)に 対 し て は,PLSX を
用いて OSAS スクリーニングを施行した文献 9-11)
に基づいて要精検者と判定し,書面によって SAS
専門外来への受診を勧奨した.このうち,実際に
外来受診したものは 5 名のみであったが,全例と
も中等症以上の OSAS と判明し,経鼻的 CPAP に
よる治療が開始されている
(表 1)
.
検査に関する自覚的侵襲性について行ったアン
ケートでは,被験者 42 名中,F-SAS センサ装着
図 2 F-SAS センサと PLSX による呼吸障害指数の相関
時に何らかの不快感を覚えたものは皆無であっ
たのに対し,PLSX 装着による不快を訴えたもの
は9名
(21.4%)で,その内容は
「指先,手首の圧
表 1 F-SAS センサによるスクリーニングで治療が開始された症例
症例
年齢
BMI
ESS 1)
ODI3% 2) pro-AHI 3)
6
47
28.2
8
24.0
5.7
20
60
27.0
4
17.4
12.6
38
46
23.9
8
17.6
10.8
41
58
30.7
8
14.1
9.6
43
68
32.8
5
26.5
22.6
1)
Epworth sleepiness scale 2)回 / 時(PLSX による計測時間)
回 / 時(F-SAS センサによる計測時間)
4)回 / 時(PSG による睡眠時間)
3)
62 ( 618 )
人間ドック Vol.29 No.4 2014 年
AHI 4)
65.9
25.9
40.1
60.2
63.5
AI 4)
47.0
8.9
21.2
44.5
56.8
治療方針
CPAP
CPAP
CPAP
CPAP
CPAP
迫感や痛みによる不眠と覚醒」
(8 名)と
「装置の外
れ」
(1 名)であった.以上より F-SAS センサの無
侵襲,無拘束性が実証された.
性が示されたと考える.
F-SAS センサの無拘束性・無侵襲性について
は,使用後アンケートで装着中の不快感が皆無で
あったことにより裏付けられた.一方,PLSX に
考 察
OSAS の潜在患者は多数にのぼると想定される
一方,精密検査である PSG はきわめて拘束性が
性動揺を感知するスクリーニング機器としては,
強く,しかも高額な検査であるので,対象を絞り
ダ SD101( スズケン,愛知)が市販されている.
込むためにスクリーニングは不可欠である.以上
SD101 も無拘束・無侵襲を目指して開発された
を背景に,家庭あるいは人間ドックなどで OSAS
ものだが,使用感に関するアンケート 13)によれ
を簡易的に検査できるスクリーニング機器の開発
(10.1%)が何らかの不快感を訴
ば,69 名中 7 名
が各所で進められ,すでに製品化されているもの
えている.その内訳は明らかではないものの,論
もある.本学会誌にも,すでに PLSX および簡易
文に示されているアンケートの設問から,シート
型 PSG 検査による SAS スクリーニングの有用性
の固さ,冷感,寝返り時のシートの摩擦音,背中
が報告されている
12)
関しては 21.4%の対象者が不快を訴えた.呼吸
シートに圧センサを埋め込んだスリープレコー
.しかし,被検者の体に装
の熱感や汗などであったと推測される.これらの
着するセンサは剥離しやすく,また侵襲性も高い
不快感は,SD101 をベッド上に直接敷設するこ
ことから,通常の睡眠が期待できないなどの問題
とに起因すると考えられる.一方,光ファイバを
点が指摘されている.そこで,本研究では,人間
利用した F-SAS は,プラスチックファイバという
ドック受診者を対象に,SAS のスクリーニングの
サの有用性を評価する目的で,従来からスクリー
0.25mm φの細い繊維状の柔軟な素材と,通気
性高い綿 100%の布製カバーで構成されていて,
厚さが 3.5mm と薄くきわめて高感度であるた
ニングに使用されている PLSX との同時測定を行
め,ベッドパッドの下に敷設できることから,同
い,両者を比較した.その結果,F-SAS センサに
様の不快感を訴えるものは皆無であった.
因みに,
よる pro-AHI 値と PLSX による ODI3% 値との間
同文献 13)では三者を同時に併用しており,PSG
に有意の相関が認められた.両者の値を勘案して,
では 59.4%,アプノモニターⅢ
(チェスト,東京)
OSAS が強く疑われた 24 名を要精査と判定して
紹介状を出した.実際には 5 名が SAS 専門外来を
受診し,精密検査を受けた結果,全員 CPAP によ
では 53.6%が不快を訴えたと報告している.
る治療が開始されて,自覚症状ならびに検査値の
り,それらの精度限界を正しく認識する必要があ
改善を認めている.
る.すなわち,前二者では無呼吸・低呼吸を,後
ために試作された無侵襲・無拘束性 F-SAS セン
本 稿 で 取 り 上 げ た F-SAS セ ン サ,SD101,
PLSX などはいずれも OSAS の簡易診断装置であ
本来であれば,スクリーニング検査どうしで
者では SpO 2 下降を単独かつ定性的に評価してい
あ る F-SAS セ ン サ に よ る pro-AHI と PLSX に よ
るのみであり,あくまで重症例検出の補助的位置
る ODI3% の比較だけでなく,pro-AHI と正規の
付けである.確定診断には,これらの項目に加え
PSG 検査による AHI の結果を比較して機器とし
て脳波,眼球運動,筋電図等を同時測定して総合
ての精度を検討するべきであるが,自由診療であ
的に判定する PSG が不可欠であり,これら簡易
る人間ドックの制約もあり,SAS 専門外来への受
診断装置で陰性であっても,重症 SAS の可能性
診勧奨に留まった.しかし,F-SAS センサと PSG
を否定するものではない.
の同時装着により両者に有意な相関があること
4)
に加え,本スクリーニングを契機に精査を受けた
全員が CPAP 適応例であったことを勘案すると,
F-SAS センサによる OSAS スクリーニングの妥当
また,睡眠呼吸障害
(sleep disordered breathing:
SDB)を示す OSAS 類縁疾患,例えば肥満と高二
酸化炭素血症を伴う肥満低換気症候群
(obesityhypoventilation syndrome:OHS)や,上気道の抵
人間ドック Vol.29 No.4 2014 年
63 ( 619 )
抗に対する呼吸努力に伴い覚醒が見られる上気
で明らかにされている 18).同様に Doherty らは高
道抵抗症候群
(upper airway resistance syndrome:
血圧の有無を問わず,SAS 患者への CPAP 療法の
UARS)を除外するには,前者では動脈血ガス分析
による PaCO2 の低下を,後者では食道内圧測定
導入が,長期的な心血管死亡の減少に寄与するこ
による呼吸抵抗の増加を証明する必要があり,本
また,肥満を伴う OSAS には高率で糖尿病の
F-SAS センサを含め OSAS のスクリーニング用に開
合併が認められるが,CPAP 治療の開始により 2
発された器機では不可能なのはいうまでもない.
型糖尿病合併 OSAS 患者の食後一時間血糖値と
一方,呼吸中枢から呼吸筋への刺激が消失し,
努力性呼吸が停止する中枢性睡眠時無呼吸症候群
(central sleep apnea syndrome:CSAS)では,睡
とを報告している 19).
HbA1c が改善したとの報告 20)や,インスリン感
受性が迅速に改善したなどの報告 21)なども発表
されている.
眠中 F-SAS センサによって胸腹壁運動の消失が検
このような背景から,自覚症状に乏しい SAS
知されるため,本機器による CSAS の鑑別が可能
の早期発見は生活習慣病の早期治療にもつなが
と考えられ,さらに症例数を重ねているところで
り,きわめて重要であることは論を俟たない.そ
ある(データ示さず).
の反面,多数の対象者をスクリーニングするには
日中の傾眠など OSAS による日常生活への支障
効率性も求められる.我々は,人間ドックにおい
はいうまでもないが,OSAS には高血圧症,動脈
て複数の対象者を同時にスクリーニングすること
硬化症,血栓症など生活習慣病も高率に合併す
を想定して,多チャンネル型 F-SAS センサシス
る.例えば,高血圧に関しては,6,132 人の一般
テムをすでに構築している 4).これは,測定され
住民に対して PSG を施行した米国の Sleep Heart
たデータを無線による local area network
(LAN)
Health 研究があり,肥満,アルコール摂取量,喫煙,
などを補正した後も,AHI の上昇とともに高血圧
を通して,別室に設置された解析装置に送って
14)
診断するシステムであり,複数台の F-SAS セン
の有病率が上昇するという結果が得られている .
サの同時動作検証では,異なるコントローラか
重要な事実は,OSAS が治療可能な疾患であり,
ら LAN で転送されるデータが競合することなく
合併症を有する SAS 患者に CPAP 導入等の積極的
サーバで受信されることを確認した.なお,この
な介入を行うことが,合併症の改善にもきわめ
多チャンネル型 F-SAS センサシステムは,必要に
て有効であることである.無呼吸指数 20 を超す
応じ 4 人以上での同時測定にも拡張可能である 4).
OSAS 患者 385 例について 8 年間追跡した結果,
また,携帯の簡便性を目的として,F-SAS 本体の
治療群と未治療群との間の致死率に有意差を認め
小型化や電池による駆動化も達成している.今後
たとの He らの報告
15)
をはじめ,CPAP 装着を主
流とする OSAS への介入が,降圧や心不全,糖尿
病の改善,さらに虚血性心疾患発症のリスクを軽
減したとする文献は枚挙に暇がない.
OSAS は 高 血 圧 の 独 立 し た 危 険 因 子 で あ り,
CPAP 治 療 後 に 収 縮 期 血 圧 は 平 均 で 10mmHg
程度改善するとする報告は数多い 16,17).重度の
OSAS 患者は,健常者に比べて心血管病の発症リ
スクが高い.すなわち,虚血性心疾患に SAS が
合併した場合,致死性の虚血性心疾患の相対的リ
スクで 2.87 倍,非致死性では 3.17 倍生命予後が
悪化するという.しかし,その発症は,CPAP 治
療群で有意に低下することも 10 年間の追跡調査
64 ( 620 )
は製品化に向け,さらなる改良を進めたい.
結 語
PLSX による結果との相関,PSG による精密検
査の裏付けにより,F-SAS センサが人間ドックに
おける OSAS のスクリーニングに有効であること
が示された.F-SAS センサは無侵襲・無拘束性が
特徴であり,検査時でも通常の睡眠を妨げないも
のとして期待される.
利益相反
本研究に関連し,開示すべき COI 関係にある
企業はない.
人間ドック Vol.29 No.4 2014 年
謝 辞
本 研 究 は,JST 研 究 成 果 最 適 展 開 支 援 事 業
(A-STEP ハイリスク挑戦事業:AS2114072A)の
もとで遂行した.本論文の要旨は第 54 回日本人
間ドック学会学術大会(2013 年 8 月,浜松)で発
表した.
文 献
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眠時無呼吸症候群における居眠り運転事故調査.IATSS
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(論文受付日:2014.7.25 論文採択日:2014.10.3)
人間ドック Vol.29 No.4 2014 年
65 ( 621 )
Screening of Sleep Apnea Syndrome During Full Health Check-up: Comparison between
Optical Fiber Sleep Apnea Sensor and Overnight Pulse Oximetry Measurements
Ken Satoh1,2), Seiko Mitachi3), Satoshi Konno1,4), Kikuko Abe1)
1) Department of Medical Examination, Tohoku Rosai Hospital
2) Department of Respiratory Medicine, Tohoku Rosai Hospital
3) School of Computer Science, Tokyo University of Technology
4) Department of Circulatory Medicine, Tohoku Rosai Hospital
Abstract
Objective: The optical fiber sleep apnea sensor (F-SAS sensor), a simple sensor that
utilizes plastic optical fibers to assess breathing changes using optical signal changes, affords a much needed, easy-to-use non-invasive, completely unrestrained screening technique for sleep apnea syndrome (SAS).
Methods: To evaluate the ability of the F-SAS sensor in screening for SAS, it was used
to detect changes in breathing pattern during sleep in 42 subjects during a two-day full
health check-up (35 males, 7 females, 55.7 ± 7.8 y/o, BMI 25.6 ± 4.0, ESS 6.6 ± 3.8). Its
measurements were compared with those from a pulse oximeter (PLSX attached to a
subject’s finger to measure SpO2.
Results: SAS was suspected in 36 of the 42 subjects, based on a pro-AHI index (number
of “apneas of 10 seconds or more and hypopneas with 70% or less of normal breathing”)
greater than 5/hr from F-SAS sensor measurements. Simultaneous measurement with
the PLSX indicated a significant correlation (r = 0.79, p < 0.01) between the pro-AHI
and the oxygen desaturation index (ODI3%). Among them, 24 had a pro-AHI ≥ 10 and/
or ODI3% ≥ 10 and were recommended to consult a SAS specialist. Five subjects who
received detailed examination by polysomnography (PSG) were started on continuous
positive airway pressure (CPAP) treatment.
Conclusion: The F-SAS sensor was confirmed to be non-invasive and non-restrictive and
did not disturb normal sleep during examination. In this study, the PSG detailed examination indicated that PLSX measurements were correlated with those made by the F-SAS,
indicating its effectiveness in SAS screening during a full overnight health check-up.
Keywords: sleep apnea syndrome (SAS), screening, optical fiber, pulse oximeter
66 ( 622 )
人間ドック Vol.29 No.4 2014 年
委員会報告
人間ドック 29:623-635, 2014
2013 年
人間ドック全国集計成績報告
人間ドック健診統計調査委員会
委員長 笹森 斉
委 員 高橋英孝
1)
2)
中川高志 3) 松木隆央 4)
はじめに
診者の年齢別推移を図 3 に示す.当初は 40 歳代
人間ドック全国集計成績報告は 1984 年に笹森
典雄が,学会の宿題報告として全国調査を始めて
以来,今年で 30 回目になる.その間多くの先生
方に多大な尽力をいただいてきた.この仕事は長
期にわたる重みのある仕事であり,将来の人間
ドック健診のあり方を模索するうえで貴重なデー
タであったことから,一昨年より人間ドック健診
統計調査委員会を発足し,継続して調査,報告を
行うことにした.
>50 歳代 >40 歳未満 >60 歳以上の順であったが,
1999 年の調査より 50 歳代がトップとなり,つい
で 40 歳代 >40 歳未満 >60 歳以上の順となった.
さらに 2012 年からは 40 歳代 >50 歳代 >60 歳以上
>40 歳未満と高齢化の傾向を示している.
がん検診成績
がん検診に関する報告は 568 施設からあり,返
信率は 76.8%であった.人間ドック健診で発見
した臓器別がん発見数の総計は,8,256 例だった.
調査対象
アンケートの返信状況を図 1 に示す.なお,詳
細なデータは文末に付表としてまとめた.一日
ドック実施施設は 2012 年より 1 件減少し,返信
率も 2.9 ポイント減少して 88.6% であった.二日
ドック実施指定病院は 2011 年より 16 件減少し,
返信率も 3.9 ポイント減少して 88.4% であった.
機能評価認定施設は 2012 年より 22 件増加して
308 件となったが,返信率は 3.5 ポイント減少し
91.6% であった.
人間ドック健診受診者数について 1984 年から
の推移を図 2 に示す.2013 年は人間ドック健診
受診者数は前年より 12.1 万人減少して 303.4 万
人となった.ただし,これはアンケートの返信率
が昨年の 93.3%に比して本年は 89.7%と低かっ
たためで,昨年と同じ返信率で換算すると 315.6
万人となりほとんど変わらない.
1984 年から 1998 年までの人間ドック健診受
図 1 指定二日ドック・一日ドック施設ならびに機能評価認定
施設のアンケート返信状況 −年別比較−
1)牧田総合病院人間ドック健診センター 2)東海大学医学部基盤診療学系健康管理学
3)大宮シティクリニック 4)新赤坂クリニック
人間ドック Vol.29 No.4 2014 年
67 ( 623 )
発見されたがん症例について性別に比較する
と,男性では,1 位が胃がん,2 位は大腸がん,3
位,ついで胃がん,大腸がん,子宮がん,肺がん,
甲状腺がんの順であった
(図 4-2)
.
位は前立腺がんで,ついで肺がん,食道がん,腎
頻度の高い胃がん,大腸がん,肺がんと男性の
がんの順であった(図 4-1).女性では乳がんが 1
前立腺がん,女性の乳がん,子宮がんの 6 種類に
ついて年齢別の比較を行った.男性では,
胃がん,大腸がん,肺がん,前立腺がんは
加齢とともに発見数が増加していた.前立
腺がんは 40 歳未満では 0 件で,49 歳以下で
もほとんどみられず,50 歳以上で急増して
いた
(図 5-1)
.
女性では,乳がんは 40 歳代で 34.5% と
最も多く,ついで 50 歳代,60 歳以上の順で,
図 2 アンケート調査による受診者数の推移(1984-2013 年)
40 歳未満はわずか 6.0% であった.
子 宮 が ん は 49 歳 以 下 が 66.2% を 占 め,
50 歳以上で減少していた(図 5-2).
臓器別にみたがん症例数の推移
(1)
1985 年以来 29 年間にわたり人間ドック
健診で発見したがん症例について経年的に
比較した.各年共に胃がんが 1 位
(1985 年
より 5.7 倍)
,大腸がんが 2 位であった.
性別では男性は 1 位の胃がんは年々増加
傾向を示していたが,2 位の大腸がんは,
図 3 人間ドック受診者の年齢別推移
図 4-1 人間ドックで発見した臓器別がん症例数 −男性−
(2013 年)
68 ( 624 )
1995 年以後横ばいであった.前立腺がんは
1995 年以降増加が著しかったが,2013 年
には横ばいとなった
(図 6-1)
.
女性は乳がんの増加が目立ち,近年は 1
位となっている.特に 2000 年頃から急激に
増加して 2013 年には 1,331 例と調査開始し
た 1985 年の 60.5 倍になっていた
(図 6-2)
.
図 4-2 人間ドックで発見した臓器別がん症例数 −女性−
(2013 年)
人間ドック Vol.29 No.4 2014 年
図 5-1 主要臓器別がんの性別・年齢別の比率 −男性−
(2013 年)
図 5-2 主要臓器別がんの性別・年齢別の比率 −女性−
(2013 年)
(2)
胃がんおよび大腸がんに関する分析
1)胃がん
2013 年に発見された胃がん総数は 2,253 例で,
男性 1,747 例,女性 506 例であった.年齢別の胃
がん発見数を見ると,年齢とともに増加傾向がみ
られ,なかでも 60 歳以上は 1,450 例と,全体の
64.4% を占めていた.胃がんの 91.0% が手術可能
であり,そのうちおよそ半分が内視鏡的に切除さ
れていた.家族にがん症例を有する者は半数以下
であり,何らかの胃腸症状があった者は 19.6% で
あった
(図 7)
.
胃がんと肥満度との関係を見ると,肥満者は低
図 6-1 人間ドックで発見した臓器別がん人数の推移 −男性−
体重者の約 4 倍であったが,普通者との比較では
0.4 倍であり,胃がんと肥満との関連は認められ
.胃がん発見率は 40 歳未満では
なかった
(図 8)
0.009% だが,年齢とともに増加し,60 歳以上
では 0.211% で,40 歳未満の約 23 倍であった(図
9-1).
2)大腸がん
2012 年に発見された大腸がんは 1,387 例で男
性 952 例,女性 435 例であった.年齢別の発見数
は年齢とともに増加傾向がみられ,60 歳以上は
745 例と全体の 53.7% を占めていた.大腸がんの
95% 以上が手術可能であり,そのうち 6 割弱が内
視鏡的に切除されていた.また,家族にがん症例
を有する者は半数以下であり,何らかの自覚症状
図 6-2 人間ドックで発見した臓器別がん人数の推移 −女性−
があった者は 20.0% であった
(図 7)
.肥満度との
関係は,肥満者は低体重者の約 6 倍であったが,
人間ドック Vol.29 No.4 2014 年
69 ( 625 )
普通者との比較では約 0.5 倍であり,大腸がんに
検査が主体であり,胃がんと異なり内視鏡検査の
.
ついても肥満との関連は認められなかった
(図 8)
導入がなされていないことによるものと思われる.
大腸がん発見率は 40 歳未満では 0.010% だが,
60 歳以上では 0.108% で,40 歳未満の約 10 倍で
.
あった
(図 9-2)
3)胃がんと大腸がんの早期がん・進行がんの比率
の推移
(図 10-1,10-2)
早期胃がんの比率は 1985 年には 70.0% であっ
たが,経年的に増加し 2013 年には 82.5% と早期
胃がんの発見率が高まっていた.これは,上部消
化管検査に内視鏡検査を導入している施設が増加
していることによるものと思われる.
早期大腸がん比率は 75% 前後でほとんど変化が
見られなかった.これは大腸がんでは便潜血反応
4)胃・大腸がんについて地域差の検討
胃がんと大腸がんの発見数が人間ドック健診受
診者の増加につれて年々増えているため,1990 年
から東日本
(関東・甲信越以北)
と西日本
(東海・北
陸以南)
に二大別して地域差の検討を行ってきた.
胃がんの地域差について,人口 10 万人対で比較
すると,東日本の 73 に比して,西日本では 90 と
17 ポイント多かった.早期がんの比率はそれぞれ
81.0% と 85.3% であった(図 11-1).
大腸がんの地域差は,東日本の 45 に比して,西日
本は 54 と 9 ポイント多かった.早期大腸がんの比率
は,東日本 74.2%,西日本 75.7% であった
(図 11-2)
.
図 7 発見胃がんおよび大腸がんの手術・がん家系・胃腸症
状に関する検討
(2013 年)
図 8 発見胃がんおよび大腸がんと肥満度の関係(2013 年)
図 9-1 年齢別にみた胃がんの発見率(2013 年)
図 9-2 年齢別にみた大腸がんの発見率(2013 年)
70 ( 626 )
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図 10-1 胃がんの早期がん・進行がんの比率
図 10-2 大腸がんの早期がん・進行がんの比率
(2013 年)
図 11-1 人間ドックにおける胃がんの地域差について
−がん発見数
(10 万人対)
および早期がん占有率の比較−
図 11-2 人間ドックにおける大腸がんの地域差について
(2013 年)
−がん発見数
(10 万人対)
および早期がん占有率の比較−
人間ドック健診受診者の判定別総合成績
664 施設の総受診者数 3,033,970 人について,
に伴い増加傾向を示していた.
項目別・年齢別に判定区分の分析を行った.人間
年代ともに男性が女性より高くなっていた.性差
ドック健診受診者のうち 18 項目について全て異
は 40 歳未満で 56.3%,60 歳以上で 74.8%であり,
常なし(A+B)の判定となったのは全国平均では
加齢による格差の拡大が見られる.重複項目を合
6.8% であり,年齢別に比較すると 40 歳未満は
14.6%,40 歳 代 8.5%,50 歳 代 4.7% と 漸 減 し,
60 歳以上はわずか 3.0% であった.一方,6.8%
計した全体では,異常頻度は男性が女性よりも高
の異常の認められなかった受診者(スーパーノー
マル:super normal)以外の 93.2% の異常を認め
た人は C
(要経過観察)が最も多く,ついで D(要
1
医療),D(要精査)
の順であり,各群ともに加齢
2
を比較すると各
年齢別に異常頻度
(C,D 1,D 2)
率で,前年より差が大きくなっていた.
生活習慣病関連項目の検討
(1)
生活習慣病の危険因子の異常頻度
生活習慣病の危険因子として重要な主要 6 項目
(肥満,耐糖能異常,高血圧,高コレステロール,
人間ドック Vol.29 No.4 2014 年
71 ( 627 )
高中性脂肪,肝機能異常)について,種々の検討
をピークに以後は若干低下していた.高血圧,耐
を行った.
糖能異常および高コレステロール,高中性脂肪は
生活習慣病関連の主要 6 項目について,30 年間
.
加齢とともに高率になっていた
(図 13)
の成績を比較した.6 項目の異常は年々増加傾向
肥満の男性は 50 歳代をピークとして,以後下
を示しており,2013 年は前年と比べて高中性脂
降傾向を示した.女性は加齢とともに上昇し,
肪以外の 5 項目で増加していた(図 12).
60 歳以上では男性の頻度に近づいていた.
肝機能異常および肥満は,年齢別には 50 歳代
図 12 生活習慣病関連項目の異常頻度 −年別比較−
高コレステロールも男性に比して女性では年齢
図 13 生活習慣病関連項目の異常頻度 −年齢別比較−
(2013 年)
図 14 生活習慣病関連項目異常頻度 −年齢・性別比較−(2013 年)
72 ( 628 )
人間ドック Vol.29 No.4 2014 年
とともに上昇し,50 歳代で性差は逆転していた
(図 14).
耐糖能異常,高血圧,高コレステロール,高中性
脂肪,関東・甲信越地方では,高中性脂肪,東海・
その他の項目では,いずれも男性が女性より異
北陸地方では耐糖能異常,高コレステロール,肝
常頻度が高かった.なお,高中性脂肪と肝機能異
機能異常,近畿地方は,肥満,中国・四国地方で
常は女性が加齢とともに上昇しているにもかかわ
は全国平均を上回る項目はなく,九州・沖縄地方
らず,男性は 50 歳代をピークに以後は下降して
では全項目が全国平均を上回っていた.
いた.
Super normal の頻度の地域差(図 15)を比較す
ると,全国平均 6.8% を上回る地域は,北海道,
まとめと今後の目標
中国・四国,東北,関東・甲信越地方であった.
施設と機能評価認定施設の現況について,2013
また,性別の比較では,すべての地域で男性より
年の調査結果を述べた.
日本人間ドック学会による指定病院および指定
女性の super normal が多く,全国平均で,2.5 ポ
人間ドック集計対象人者数は,前年より 12.1
イントの差があった.男女ともに全国平均を上
万人減少して 303.4 万人であった.ただし,これ
回っている地域は,北海道,中国・四国,東北,
はアンケートの返信率の減少によるもので,昨年
関東・甲信越地方であった.
と同じ返信率で換算するとほとんど変わらない.
(2)
生活習慣病関連項目異常頻度の地域差(図 16)
人間ドック健診受診者数が増加傾向を示している
人間ドック健診における生活習慣病関連項目異
のは,健康意識の向上を反映しているように思わ
常頻度を,各項目の全国平均を 100 として円グラ
れる.また,
がん統計のための症例報告数は 8,256
フを作成し,地域別の増減率を比較した.各地域
例で,近年は年間 8,000 例を越えており,人間ドッ
別に全国平均と比較して全国平均を上回っていた
ク健診施設の質的向上がうかがわれた.
項目は北海道では,高中性脂肪,東北地方では,
人間ドック健診で最も多く発見されているのは
図 15 全項目で異常の認められなかった受診者
(スーパー
ノーマル:super normal)頻度の地域差 −性別比較−
(2013 年)
図 16 生活習慣病関連項目異常頻度の地域差(2013 年)
人間ドック Vol.29 No.4 2014 年
73 ( 629 )
胃がんと大腸がんであった.
化に伴う生活習慣の乱れ,食習慣の欧米化や運動
これらのうち早期がんの占める割合は,それ
不足などが挙げられる.生活習慣病対策において
ぞれ 82.5%,74.7% であった.また,胃がんと
も,人間ドック健診の一次予防としての役割が極
大腸がんの両方とも内視鏡的切除が年々増加し,
めて重要であることを示すものである.なお,年
特に大腸がんでは内視鏡的切除術が 6 割近くを占
齢別比較では,60 歳以上の男性で肥満,肝機能
め,人間ドック健診の二次予防としての有用性を
異常,高コレステロール,高中性脂肪の異常頻度
実証することができた.
が低下しているが,退職後に食生活や運動習慣が
男性では,前立腺がん,女性では,乳がんが
改善したことを示す結果であると思われた.
増加した.50 歳以上の男性に対しては PSA 検査,
謝 辞
40 歳以上の女性に対しては乳房エコー検査やマ
ンモグラフィーを基本検査項目に導入する必要が
今回の人間ドック全国集計成績報告を行うにあ
あると思われる.生活習慣病関連項目である肥満,
たり,人間ドック健診受診者の資料を提供してい
耐糖能異常,高血圧,高コレステロール,高中性
ただいた各施設の施設長並びにご担当者に深謝い
脂肪,肝機能異常の主要 6 項目の頻度は年々増加
たします.また,基礎資料作成に携わった日本人
傾向を示していた.その理由として,専門学会の
間ドック学会事務局および関係者のご苦労に対し
ガイドラインに沿った基準値の引き下げや人間
ても感謝の意を表します.
ドック健診受診者の高齢化,さらに社会環境の悪
表 1 二日ドック指定病院のアンケート
返信数 −地域別比較−(2013 年)
ブロック
北海道
東 北
関東・甲信越
東海・北陸
近 畿
中国・四国
九州・沖縄
計
指定
病院数
返信数
4
21
161
39
62
41
34
362
表 2 一日ドック指定施設のアンケート
返信数 −地域別比較−(2013 年)
%
4
19
142
37
54
36
28
320
100.0
90.5
88.2
94.9
87.1
87.8
82.4
88.4
ブロック
北海道
東 北
関東・甲信越
東海・北陸
近 畿
中国・四国
九州・沖縄
計
指定
施設数
返信数
2
1
32
7
11
8
9
70
表 3 機能評価認定施設のアンケート
返信数 −地域別比較−(2013 年)
%
1
1
29
7
9
6
9
62
認定指定
施設数
ブロック
北海道
東 北
関東・甲信越
東海・北陸
近 畿
中国・四国
九州・沖縄
計
50.0
100.0
90.6
100.0
81.8
75.0
100.0
88.6
11
23
119
45
46
36
28
308
表 4 施設別・アンケート返信内容の比較(2013 年)
二日
指定病院
一日
指定施設
機能評価 認定施設・病院
計
総数
項目別統計返信数
%
がん症例統計返信数
%
362
70
308
740
320
62
282
664
88.4
88.6
91.6
89.7
246
53
269
568
68.0
75.7
87.3
76.8
表 5 人間ドック受診者の年齢別推移
調査
年別
1984 年
1990
1995
2000
2005
2012
2013
74 ( 630 )
40 歳未満
89,045
243,227
396,718
461,812
486,815
443,968
402,729
年 齢 別
50-59 歳
60 歳以上
40-49 歳
163,944
487,834
833,070
850,601
821,787
1,001,640
955,881
127,122
365,661
708,584
928,881
907,730
993,029
948,880
33,637
126,764
284,409
394,410
455,312
717,053
726,480
人間ドック Vol.29 No.4 2014 年
計
413,748
1,223,486
2,222,781
2,635,704
2,671,644
3,155,690
3,033,970
返信数
10
21
114
40
38
35
24
282
%
90.9
91.3
95.8
88.9
82.6
97.2
85.7
91.6
表 6 人間ドックで発見した臓器別がん症例数(2013 年)
性別
男性
女性
男女合計
胃
肺
1,747
506
2,253
肝
423
178
601
大腸
99
24
123
食道
952
435
1,387
膵
332
35
367
胆のう
97
45
142
腎
34
14
48
年齢別
40 歳
40-49
50-59
18
1.0
15
3.0
18
1.9
19
4.4
3
0.7
3
1.7
0
0.0
80
6.0
88
29.4
102
5.8
69
13.6
115
12.1
59
13.6
28
6.6
11
6.2
8
1.0
459
34.5
110
36.8
448
25.6
151
29.8
296
31.1
135
31.0
109
25.8
60
33.7
140
18.1
440
33.1
61
20.4
未満
歳
60 歳
計
1,179
67.5
271
53.6
523
54.9
222
51.0
283
66.9
104
58.4
624
80.8
352
26.4
40
13.4
1,747
100.0
506
100.0
952
100.0
435
100.0
423
100.0
178
100.0
772
100.0
1,331
100.0
299
100.0
以上
歳
前立腺
109
14
123
甲状腺
772
乳房
67
137
204
子宮
1,331
その他
計
172
121
293
299
5,042
3,214
8,256
表 8 人間ドックで発見した臓器別がんの人数の推移
表 7 主要臓器別がんの性別・年齢別の比率(2013 年)
検討項目
性
種類
症例
別
症例数
男
%
胃がん
症例数
女
%
症例数
男
%
大腸がん
症例数
女
%
症例数
男
%
肺がん
症例数
女
%
前立腺
症例数
男
がん
%
症例数
乳がん 女
%
症例数
子宮がん 女
%
膀 胱
238
75
313
臓器別
性
別 年
1985 年
1990 年
男 1995 年
性 2000 年
2005 年
2013 年
1985 年
1990 年
女 1995 年
性 2000 年
2005 年
2013 年
1985 年
年
1990
男
女 1995 年
合 2000 年
計 2005 年
2013 年
胃
大腸
322
793
1,266
1,563
1,496
1,747
75
218
290
384
370
506
397
1,011
1,556
1,947
1,866
2,253
肺
60
467
931
1,123
778
952
12
93
214
298
288
435
72
560
1,145
1,421
1,066
1,387
20
99
168
290
395
423
9
39
67
107
143
178
29
138
235
397
538
601
前立腺
乳房
子宮
6
6
49
303
409
772
22
119
208
362
732
1,331
43
112
190
212
255
299
計
408
1,365
2,414
3,279
3,078
3,894
161
581
969
1,363
1,788
2,749
569
1,946
3,383
4,642
4,866
6,643
(注)
四捨五入により,各%の合計が 100.0 にならない場合があります.
表 9 発見胃がんの検討
(2013 年)
検討
項目
症例
性別
男
年齢
40 歳 40-44 45-49 50-54 55-59 60 歳
女
未満
総 症例数 1,747 506
計
%
77.5 22.5
以上
歳
計
無
手術
進行度
開腹 内視鏡
早期 進行
切除 切除
がん家系
有
無
受診回数
複数
回
初回
自覚症状
有
無
肥満度
低体重 普通
肥満
歳
歳
歳
33
63
108
208
391 1,450 2,253 202 1,032 1,019 1,859 394 1,015 1,238 494 1,759 442 1,811 157 1,497 599
1.5
2.8
4.8
9.2
17.4
64.4 100.0
9.0
45.8
45.2
82.5
17.5
45.1
54.9
21.9
78.1
19.6
80.4
7.0
66.4
26.6
(注)
四捨五入により,各%の合計が 100.0 にならない場合があります.
表 10 発見大腸
(結腸・直腸)がんの検討(2013 年)
検討
項目
症例
性別
男
総 症例数 952
計
%
68.6
年齢
40 歳 40-44 45-49 50-54 55-59 60 歳
女
未満
歳
歳
歳
以上
歳
計
無
手術
進行度
開腹 内視鏡
早期 進行
切除 切除
がん家系
有
無
受診回数
複数
回
初回
自覚症状
有
無
肥満度
低体重 普通
435
37
71
103
179
252
745 1,387
54
552
781 1,036 351
661
726
342 1,045 278 1,109
68
902
417
31.4
2.7
5.1
7.4
12.9
18.2
53.7 100.0
3.9
39.8
56.3
47.7
52.3
24.7
4.9
65.0
30.1
74.7
25.3
75.3
20.0
80.0
(注)
四捨五入により,各%の合計が 100.0 にならない場合があります.
表 11 年齢別にみた胃がんおよび大腸がんの発見率(2013 年)
年齢
40 歳未満
40-49 歳
50-59 歳
60 歳以上
受診者数
発見胃がん数
385,018
911,778
904,706
688,391
胃がん発見率
発見大腸がん数
大腸がん発見率
0.009
0.019
0.066
0.211
37
174
431
745
0.010
0.019
0.048
0.108
33
171
599
1,450
表 12 胃がんと大腸がんの早期がん・進行がんの比率
年
肥満
がん症例
1984
1995
2000
2005
2013
早期胃がん
症例数
%
322
1,173
1,497
1,446
1,859
70.0
75.4
76.9
77.9
82.5
進行胃がん
症例数
%
138
383
450
410
394
30.0
24.6
23.1
22.1
17.5
年
がん症例
1988
1995
2000
2005
2013
早期大腸がん
症例数
%
252
860
1,065
715
1,036
人間ドック Vol.29 No.4 2014 年
74.8
76.7
74.9
74.2
74.7
進行大腸がん
症例数
%
85
261
356
249
351
25.2
23.3
25.1
25.8
25.3
75 ( 631 )
表 13 胃・大腸がんについて地域差の検討(2013 年)
地 区
受診者数
東日本
西日本
総 計
2,012,466
877,427
2,889,893
胃 が ん
発見率
早期がんの占める割合
0.073
1,186/1,464 = 81.0
0.090
673/789 = 85.3
0.078
1,859/2,253 = 82.5
発見がん数
1,464
789
2,253
発見がん数
913
474
1,387
大 腸 が ん
発見率
早期がんの占める割合
0.045
677/913 = 74.2
0.054
359/474 = 75.7
0.048
1,036/1,387 = 74.7
表 14-1 人間ドック受診者の検査項目別総合成績(2013 年)
年齢別
異常なし
(A + B)
40 歳未満
判 定
受診者数
(402,729)
A+B
C
50-59 歳
人 数
(80,836)
受診者数
(955,881)
( 58,703 )
受診者数
項 目
40-49 歳
人 数
D1
D2
合計
A+B
C
D1
人 数
(44,539)
受診者数
(948,880)
D2
合計
A+B
C
D1
D2
合計
肥満
264,679
96,346
2,570
1,339 364,934
590,962 273,149
7,946
3,928 875,985
呼吸器疾患
337,660
15,177
1,909
5,936 360,682
797,604
49,142
6,013
17,034 869,793
高血圧
338,335
17,632
5,617
1,600 363,184
743,139
68,521
52,377
8,938 872,975
高コレステロール
268,586
60,482
11,401
7,237 347,706
582,622 196,403
48,012
22,974 850,011
488,186 243,254
89,976
29,664 851,080
高中性脂肪
279,117
29,939
5,694
3,389 318,139
637,634
92,332
24,984
10,450 765,400
600,371
96,786
46,625
10,163 753,945
高尿酸
320,339
28,818
6,135
3,173 358,465
754,057
79,682
25,415
8,279 867,433
736,635
68,026
38,913
6,964 850,538
心電図異常
334,719
20,928
1,039
4,549 361,235
792,068
58,464
5,151
13,524 869,207
740,485
83,511
14,495
20,427 858,918
食道疾患
247,741
18,753
1,468
2,629 270,591
591,873
63,299
5,428
8,624 669,224
561,068
82,861
9,077
11,675 664,681
胃疾患
214,722
38,372
2,243
6,338 261,675
493,044 127,843
7,332
19,460 647,679
437,486 164,149
11,965
28,597 642,197
十二指腸疾患
219,902
6,353
643
1,032 227,930
532,472
21,683
2,031
2,919 559,105
514,111
30,611
3,137
4,086 551,945
胆石・胆のうポリープ
239,740
50,398
954
3,080 294,172
553,662 157,838
3,105
9,052 723,657
530,534 184,486
5,068
11,858 731,946
肝機能異常
(脂肪肝含) 264,882
77,002
6,409
19,092 367,385
588,800 234,188
19,183
51,665 893,836
537,727 266,358
23,377
53,642 881,104
糖尿病
330,980
26,181
3,283
2,197 362,641
728,056 109,852
23,554
12,744 874,206
609,810 180,488
57,295
24,645 872,238
血液疾患
312,239
36,850
5,404
11,081 365,574
723,383 100,662
21,874
32,633 878,552
735,844
93,478
11,642
22,928 863,892
便潜血
315,935
1,375
1,152
16,673 335,135
775,251
2,990
41,998 823,157
762,663
3,711
3,506
48,191 818,071
6,148 352,595
2,918
563,632 291,241
7,709
3,573 866,155
749,451
75,616
9,119
26,375 860,561
611,854
95,870 147,359
13,557 868,640
前立腺疾患
84,422
667
93
85,498
227,237
3,124
389
1,530 232,280
335,026
8,792
2,629
婦人科
96,704
11,204
2,910
5,200 116,018
209,962
42,067
9,102
14,009 275,140
205,821
33,681
5,320
8,829 253,651
103,380
17,919
791
6,623 128,713
233,606
39,562
2,246
19,262 294,676
224,274
26,545
1,749
13,844 266,412
乳房疾患
年齢別
異常なし
(A + B)
60 歳以上
判 定
総 計
人 数
(205,993)
受診者数
(3,033,970)
人 数
(21,915)
受診者数
(726,480)
受診者数
項 目
316
A+B
C
D1
D2
合計
A+B
C
D1
D2
合計
肥満
435,079 206,394
4,860
1,876 648,209
1,854,352
867,130
23,085
10,716 2,755,283
呼吸器疾患
508,360
98,899
14,217
34,972 656,448
2,393,075
238,834
31,258
84,317 2,747,484
高血圧
375,060
78,435 197,798
13,054 664,347
2,068,388
260,458
403,151
37,149 2,769,146
高コレステロール
369,704 166,872
92,944
20,474 649,994
1,709,098
667,011
242,333
80,349 2,698,791
高中性脂肪
448,637
59,757
53,127
6,305 567,826
1,965,759
278,814
130,430
30,307 2,405,310
高尿酸
555,488
44,265
36,194
5,022 640,969
2,366,519
220,791
106,657
23,438 2,717,405
心電図異常
505,765
93,577
30,552
25,792 655,686
2,373,037
256,480
51,237
64,292 2,745,046
食道疾患
385,600
74,878
9,805
11,827 482,110
1,786,282
239,791
25,778
34,755 2,086,606
胃疾患
284,833 148,180
13,513
27,437 473,963
1,430,085
478,544
35,053
81,832 2,025,514
十二指腸疾患
371,614
3,836
3,414 402,105
1,638,099
81,888
9,647
11,451 1,741,085
胆石・胆のうポリープ
23,241
395,795 143,135
5,354
10,473 554,757
1,719,731
535,857
14,481
34,463 2,304,532
肝機能異常
(脂肪肝含) 414,613 195,945
17,549
33,158 661,265
1,806,022
773,493
66,518
157,557 2,803,590
糖尿病
386,116 183,902
71,692
27,029 668,739
2,054,962
500,423
155,824
66,615 2,777,824
血液疾患
537,694
88,356
10,250
16,016 652,316
2,309,160
319,346
49,170
82,658 2,760,334
便潜血
562,925
3,456
3,875
46,404 616,660
2,416,774
11,460
11,523
153,266 2,593,023
前立腺疾患
254,300
13,526
9,714
14,229 291,769
900,985
26,109
12,825
22,223
962,142
婦人科
148,091
13,936
1,628
3,610 167,265
660,578
100,888
18,960
31,648
812,074
乳房疾患
160,467
13,595
1,161
7,812 183,035
721,727
97,621
5,947
47,541
872,836
(注)
A・・・ 異常なし B・・・ 軽度異常なるも現在心配なし C・・・ 軽度異常あり生活改善し,経過観察を要す D 1 ・・・ 医療を要す D 2 ・・・ 二次精査を要す
(注)
該当する検査項目で抽出した受診者数となります.
76 ( 632 )
人間ドック Vol.29 No.4 2014 年
表 14-2 人間ドック受診者の検査項目別総合成績(2013 年)
男性受診者数の内訳
年齢別
異常なし
(A + B)
総 計
人 数
(106.167)
受診者数
(1,828,177)
受診者数
判 定
項 目
表 14-3 人間ドック受診者の検査項目別総合成績(2013 年)
女性受診者数の内訳
A+B
C
D1
年齢別
異常なし
(A + B)
総 計
人 数
(99,826)
受診者数
(1,205,793)
受診者数
D2
合計
判 定
項 目
A+B
C
D1
合計
D2
肥満
1,034,931
613,063
17,742
8,193 1,673,929
肥満
819,421
254,067
5,343
2,523 1,081,354
呼吸器疾患
1,429,358
167,006
21,103
57,066 1,674,533
呼吸器疾患
963,717
71,828
10,155
27,251 1,072,951
高血圧
1,173,827
184,711
294,967
26,761 1,680,266
高血圧
894,561
75,747
108,184
10,388 1,088,880
高コレステロール
1,020,374
412,837
147,947
46,639 1,627,797
高コレステロール
688,724
254,174
94,386
33,710 1,070,994
高中性脂肪
1,111,235
226,566
90,074
23,512 1,451,387
高中性脂肪
854,524
52,248
40,356
高尿酸
1,330,148
204,289
103,785
22,085 1,660,307
高尿酸
1,036,371
16,502
2,872
1,353 1,057,098
21,121 1,078,291
6,795
953,923
心電図異常
1,411,371
171,164
41,049
43,171 1,666,755
心電図異常
961,666
85,316
10,188
食道疾患
1,079,176
162,762
19,217
23,551 1,284,706
食道疾患
707,106
77,029
6,561
11,204
801,900
胃疾患
871,917
293,885
25,388
54,724 1,245,914
胃疾患
558,168
184,659
9,665
27,108
779,600
十二指腸疾患
991,495
61,227
7,697
8,247 1,068,666
十二指腸疾患
646,604
20,661
1,950
3,204
672,419
1,009,088
366,113
10,120
22,257 1,407,578
胆石・胆のうポリープ
710,643
169,744
4,361
12,206
896,954
胆石・胆のうポリープ
肝機能異常
(脂肪肝含)
986,925
558,323
51,781
125,427 1,722,456
肝機能異常(脂肪肝含)
819,097
215,170
14,737
32,130 1,081,134
糖尿病
1,174,406
335,417
124,931
50,862 1,685,616
糖尿病
880,556
165,006
30,893
15,753 1,092,208
血液疾患
1,441,666
166,294
15,964
44,802 1,668,726
血液疾患
867,494
153,052
33,206
37,856 1,091,608
便潜血
1,468,931
6,373
7,975
98,904 1,582,183
便潜血
947,843
5,087
3,548
900,985
26,109
12,825
22,223
婦人科
660,578
100,888
18,960
31,648
812,074
乳房疾患
721,727
97,621
5,947
47,541
872,836
前立腺疾患
962,142
(注)
A・・・ 異常なし B・・・ 軽度異常なるも現在心配なし C・・・ 軽度異常あり生活
改善し,経過観察を要す D 1 ・・・ 医療を要す D 2 ・・・ 二次精査を要す
(注)
男性受診者のうち,該当する検査項目で抽出した受診者数となります.
表 14-4 人間ドック受診者の検査項目別総合成績(2013 年)
項目別 A+B が算出できたもの
年齢別
異常なし
(A + B)
判 定
項 目
(注)A・・・ 異常なし B・・・ 軽度異常なるも現在心配なし C・・・ 軽度異常あり生活
改善し,経過観察を要す D 1 ・・・ 医療を要す D 2 ・・・ 二次精査を要す
(注)
女性受診者のうち,該当する検査項目で抽出した受診者数となります.
表 14-5 人間ドック受診者の検査項目別総合成績(2013 年)
項目別 A+B が算出できないもの
総 計
人 数
(188,544)
受診者数
(2,818,906)
受診者数
A+B
C
D1
年齢別
異常なし
(A + B)
総 計
人 数
(17,449)
受診者数
(215,064)
受診者数
D2
合計
54,362 1,010,840
判 定
項 目
A+B
C
D1
合計
D2
肥満
1,854,352
810,046
22,301
9,761 2,696,460
肥満
57,084
784
955
呼吸器疾患
2,393,075
221,950
30,130
76,664 2,721,819
呼吸器疾患
16,884
1,128
7,653
25,665
高血圧
2,068,388
245,121
380,161
34,619 2,728,289
高血圧
15,337
22,990
2,530
40,857
高コレステロール
1,709,098
628,119
225,623
72,781 2,635,621
高コレステロール
38,892
16,710
7,568
63,170
高中性脂肪
1,965,759
262,970
116,511
27,904 2,373,144
高中性脂肪
15,844
13,919
2,403
32,166
高尿酸
2,366,519
208,186
101,512
20,835 2,697,052
高尿酸
12,605
5,145
2,603
20,353
心電図異常
2,373,037
235,492
47,858
58,771 2,715,158
心電図異常
20,988
3,379
5,521
29,888
食道疾患
1,786,282
222,047
24,948
32,126 2,065,403
食道疾患
17,744
830
2,629
21,203
胃疾患
1,430,085
461,788
34,176
79,889 2,005,938
胃疾患
16,756
877
1,943
19,576
十二指腸疾患
1,638,099
79,154
9,280
11,134 1,737,667
十二指腸疾患
2,734
367
317
3,418
胆石・胆のうポリープ
1,719,731
491,658
12,730
29,429 2,253,548
胆石・胆のうポリープ
44,199
1,751
5,034
50,984
肝機能異常
(脂肪肝含) 1,806,022
734,277
64,145
146,174 2,750,618
肝機能異常(脂肪肝含)
39,216
2,373
11,383
52,972
糖尿病
2,054,962
471,889
146,913
60,559 2,734,323
糖尿病
28,534
8,911
6,056
43,501
血液疾患
2,309,160
299,624
45,905
76,319 2,731,008
血液疾患
19,722
3,265
6,339
29,326
便潜血
148,811 2,587,616
便潜血
58,823
2,416,774
11,252
10,779
208
744
4,455
5,407
前立腺疾患
900,985
24,108
12,168
20,912
958,173
前立腺疾患
2,001
657
1,311
3,969
婦人科
660,578
94,417
18,154
29,601
802,750
婦人科
6,471
806
2,047
9,324
乳房疾患
721,727
93,640
5,582
44,091
865,040
乳房疾患
3,981
365
3,450
7,796
(注)A・・・ 異常なし B・・・ 軽度異常なるも現在心配なし C・・・ 軽度異常あり生活
改善し,経過観察を要す D 1 ・・・ 医療を要す D 2 ・・・ 二次精査を要す
(注)各項目別のA+ B が算出でき,かつ該当する検査項目で抽出した受診者数と
なります.
(注)A・・・ 異常なし B・・・ 軽度異常なるも現在心配なし C・・・ 軽度異常あり生活
改善し,経過観察を要す D 1 ・・・ 医療を要す D 2 ・・・ 二次精査を要す
(注)
各項目別のA+ B が算出できない,かつ該当する検査項目で抽出した受診者数
となります.
人間ドック Vol.29 No.4 2014 年
77 ( 633 )
表 15 人間ドック受診者の判定別総合成績 −性別・年齢別比較−(2013 年)
年齢別
40 歳未満
受診
者数
402,729
( 100.0 % )
A+B
58,703
( 14.6 % )
C
645,213
( 160.2 % )
D1
71,116
( 17.7 % )
D2
133,770
( 33.2 % )
男
女
男
女
男
女
男
女
男
女
231,679
( 100.0 % )
171,050
( 100.0 % )
30,099
( 13.0 % )
28,604
( 16.7 % )
418,969
( 180.8 % )
226,244
( 132.3 % )
48,549
( 21.0 % )
22,567
( 13.2 % )
76,984
( 33.2 % )
56,786
( 33.2 % )
40-49 歳
955,881
( 100.0 % )
80,836
( 8.5 % )
1,985,053
( 207.7 % )
307,366
( 32.2 % )
392,913
( 41.1 % )
男
女
男
女
男
女
男
女
男
女
567,482
( 100.0 % )
388,399
( 100.0 % )
40,720
( 7.2 % )
40,116
( 10.3 % )
1,312,441
( 231.3 % )
672,612
( 173.2 % )
217,897
( 38.4 % )
89,469
( 23.0 % )
237,985
( 41.9 % )
154,928
( 39.9 % )
50-59 歳
948,880
( 100.0 % )
44,539
( 4.7 % )
2,344,061
( 247.0 % )
551,196
( 58.1 % )
459,653
( 48.4 % )
男
女
男
女
男
女
男
女
男
女
579,441
( 100.0 % )
369,439
( 100.0 % )
23,150
( 4.0 % )
21,389
( 5.8 % )
1,542,646
( 266.2 % )
801,415
( 216.9 % )
394,277
( 68.0 % )
156,919
( 42.5 % )
296,925
( 51.2 % )
162,728
( 44.0 % )
60 歳以上
726,480
( 100.0 % )
21,915
( 3.0 % )
1,933,846
( 266.2 % )
662,456
( 91.2 % )
429,770
( 59.2 % )
男
女
男
女
男
女
男
女
男
女
計
449,575
( 100.0 % )
276,905
( 100.0 % )
12,198
( 2.7 % )
9,717
( 3.5 % )
1,263,388
( 281.0 % )
670,458
( 242.1 % )
454,271
( 101.0 % )
208,185
( 75.2 % )
283,393
( 63.0 % )
146,377
( 52.9 % )
3,033,970
( 100.0 % )
205,993
( 6.8 % )
6,908,173
( 227.7 % )
1,592,134
( 52.5 % )
1,416,106
( 46.7 % )
男
女
男
女
男
女
男
女
男
女
1,828,177
( 100.0 % )
1,205,793
( 100.0 % )
106,167
( 5.8 % )
99,826
( 8.3 % )
4,537,444
( 248.2 % )
2,370,729
( 196.6 % )
1,114,994
( 61.0 % )
477,140
( 39.6 % )
895,287
( 49.0 % )
520,819
( 43.2 % )
(注)A + B…軽度異常を含めた異常なしの合計 C…軽度異常あり生活を改善し,経過観察を要す D 1…医療を要す D 2…二次精査を要す
(注)
C判定は複数項目の該当があるため 100 %を超えています.
表 16 生活習慣病関連項目の異常頻度
年
対
象
人
数
(
年
別
)
肥
満
耐
糖
能
異
常
高
血
圧
ー
高
コ
レ
ス
テ
ロ
ル
高
中
性
脂
肪
肝
機
能
異
常
84
90
95
00
05
12
13
84
90
95
00
05
12
13
84
90
95
00
05
12
13
84
90
95
00
05
12
13
84
90
95
00
05
12
13
84
90
95
00
05
12
13
84
90
95
00
05
12
13
40 歳未満
89,045
243,227
396,718
461,812
486,815
443,968
402,729
11,802
29,239
59,388
84,291
97,890
115,167
100,255
7,060
14,370
20,219
17,967
18,240
33,581
31,661
4,175
10,052
17,852
22,193
21,504
26,964
24,849
13.3 %
12.0
15.0
18.3
20.1
25.9
24.9
7.9
5.9
5.1
3.9
3.7
7.6
7.9
4.7
4.1
4.5
4.8
4.4
6.1
6.2
40-49 歳
163,944
487,834
833,070
850,601
821,787
1,001,640
955,881
27,083
67,505
135,297
171,467
198,038
291,529
285,023
19,727
54,138
89,340
77,853
70,928
148,387
146,150
14,472
39,648
73,670
83,033
87,278
132,259
129,836
16.5 %
13.8
16.2
20.2
24.1
29.1
29.8
12.0
11.1
10.7
9.2
8.6
14.8
15.3
8.8
8.1
8.8
9.8
10.6
13.2
13.6
50-59 歳
127,122
365,661
708,584
928,881
907,730
993,029
948,880
23,848
60,543
123,870
186,431
220,282
310,805
302,523
20,616
60,043
114,013
142,425
150,982
269,863
262,428
19,600
52,055
105,015
154,824
178,118
260,092
256,786
13,739
41,347
62,568
73,437
86,295
79,120
5.6
10.4
13.5
15.1
19.4
19.6
21,390
43,131
53,793
53,279
50,153
39,022
7,581
34,087
71,723
95,444
97,736
111,501
102,503
8.8
10.9
11.6
10.9
11.3
9.7
8.5
14.0
18.1
20.7
20.1
25.1
25.5
18.8 %
16.6
17.5
20.1
24.3
31.3
31.9
16.2
16.4
16.1
15.3
16.6
27.2
27.7
15.4
14.2
14.8
16.7
19.6
26.2
27.1
60 歳以上
33,637
126,764
284,409
394,410
455,312
717,053
726,480
7,560
21,970
52,535
81,563
99,332
206,264
213,130
5,598
23,654
53,500
73,864
93,073
268,596
282,623
7,139
22,701
58,269
92,366
125,560
272,462
289,287
22.5 %
17.3
18.5
20.7
21.8
28.8
29.3
16.6
18.7
18.8
18.7
20.4
37.5
38.9
21.2
17.9
20.5
23.4
27.6
38.0
39.8
413,748
1,223,486
2,222,781
2,635,704
2,671,644
3,155,690
3,033,970
70,293
17.0 %
179,257
14.7
371,090
16.7
523,752
19.9
615,542
23.0
923,765
29.3
900,931
29.7
53,001
12.8
152,205
12.4
277,072
12.5
312,109
11.8
333,223
12.5
720,427
22.8
722,862
23.8
45,386
11.0
124,456
10.2
254,806
11.5
352,416
13.4
412,460
15.4
691,777
21.9
700,758
23.1
39,881
122,920
167,655
190,160
272,020
267,389
8.2
14.8
19.7
23.1
27.2
28.0
56,466
114,563
131,115
128 ,311
151,230
127,766
16,306
84,302
191,178
229,390
224,746
314,089
305,036
11.6
13.8
15.4
15.6
15.1
13.4
9.9
17.3
22.9
27.0
27.3
31.4
31.9
41,028
137,902
241,508
278,101
370,097
362,894
11.2
19.5
26.0
30.6
37.3
38.2
14,809
55,501
102,621
139,475
264,644
280,290
11.7
19.5
26.0
30.6
36.9
38.6
109,457
357,670
574,352
681,173
993,056
989,693
8.9
16.1
21.8
25.5
31.5
32.6
46,368
101,415
148,466
150,955
176,361
153,574
12,812
69,068
176,893
263,514
266,148
354,547
343,377
12.7
14.3
16.0
16.6
17.8
16.2
10.1
18.9
25.0
28.4
29.3
35.7
36.2
14,544
38,141
58,557
68,907
123,652
119,189
2,971
21,492
65,351
107,389
122,259
242,485
246,652
11.5
13.4
14.8
15.1
17.2
16.4
8.8
17.0
23.0
27.2
26.9
33.8
34.0
138,768
297,250
391,931
401,452
501,396
439,551
39,670
208,949
505,145
695,737
710,889
1,022,622
997,568
11.3
13.4
14.9
15.0
15.9
14.5
9.6
17.1
22.7
26.4
26.6
32.4
32.9
(注)'84 年の「高コレステロール」と「高中性脂肪」は,分けないで高脂肪として統計をとったため,空欄とした.
78 ( 634 )
人間ドック Vol.29 No.4 2014 年
計
表 17 生活習慣病関連項目異常頻度 −年齢・性別比較−(2013 年)
年 齢
男性
対象人数
女性
男性
肥 満
女性
男性
耐糖能異常
女性
男性
高血圧
女性
男性
高コレステロール
女性
男性
高中性脂肪
女性
男性
肝機能異常
女性
40 歳未満
231,679
171,050
69,058 29.8
31,197 18.2
23,249 10.0
8,412
4.9
19,100
8.2
5,749
3.4
58,704 25.3
20,416 11.9
33,056 14.3
5,966
3.5
79,952 34.5
22,551 13.2
40-49 歳
567,482
388,399
204,418
80,605
110,144
36,006
100,369
29,467
189,663
77,726
108,761
19,005
236,093
68,943
36.0
20.8
19.4
9.3
17.7
7.6
33.4
20.0
19.2
4.9
41.6
17.8
50-59 歳
579,441
369,439
216,988
85,535
186,963
75,465
189,566
67,220
207,669
155,225
118,023
35,551
248,546
94,831
60 歳以上
449,575
276,905
148,534 33.0
64,596 23.3
190,854 42.5
91,769 33.1
197,404 43.9
91,883 33.2
151,387 33.7
128,903 46.6
80,312 17.9
38,877 14.0
170,940 38.0
75,712 27.3
37.4
23.2
32.3
20.4
32.7
18.2
35.8
42.0
20.4
9.6
42.9
25.7
計
1,828,177
1,205,793
638,998
261,933
511,210
211,652
506,439
194,319
607,423
382,270
340,152
99,399
735,531
262,037
35.0
21.7
28.0
17.6
27.7
16.1
33.2
31.7
18.6
8.2
40.2
21.7
表 18 全項目で異常の認められなかった受診者
(スーパーノーマル:super normal)
頻度の地域差 −性別比較−
(2013 年)
全国平均
北海道
東 北
関東・甲信越
東海・北陸
近 畿
中国・四国
九州・沖縄
男
健常者数 / 受診者数
106,167 / 1,828,177
5,260 /
48,954
5,465 /
82,821
58,698 / 904,457
12,873 / 268,350
8,057 / 238,953
10,592 / 159,422
5,222 / 125,220
%
5.8
10.7
6.6
6.5
4.8
3.4
6.6
4.2
女
健常者数 / 受診者数
99,826 / 1,205,793
5,473 /
31,947
4,662 /
54,733
50,821 / 588,468
10,160 / 145,834
9,106 / 173,700
13,251 / 120,347
6,353 /
90,764
%
8.3
17.1
8.5
8.6
7.0
5.2
11.0
7.0
計
健常者数 / 受診者数
205,993 / 3,033,970
10,733 /
80,901
10,127 / 137,554
109,519 / 1,492,925
23,033 / 414,184
17,163 / 412,653
23,843 / 279,769
11,575 / 215,984
%
6.8
13.3
7.4
7.3
5.6
4.2
8.5
5.4
表 19 生活習慣病関連項目異常頻度の地域差(2013 年)
肥満
全 国
北海道
東 北
関東・甲信越
東海・北陸
近 畿
中国・四国
九州・沖縄
29.7 %
100.0
18.8
63.3
29.1
98.0
29.6
99.7
29.4
99.0
30.5
102.7
29.5
99.3
34.0
114.5
耐糖能異常
23.8 %
100.0
19.2
80.7
33.6
141.2
21.8
91.6
28.6
120.2
22.3
93.7
20.0
84.0
31.7
133.2
高血圧
23.1 %
100.0
20.2
87.4
30.3
131.2
22.5
97.4
23.1
100.0
22.8
98.7
22.0
95.2
25.6
110.8
高コレステ
ロール
32.6 %
100.0
30.1
92.3
34.9
107.1
31.5
96.6
36.8
112.9
31.9
97.9
31.9
97.9
34.1
104.6
人間ドック Vol.29 No.4 2014 年
肝機能異常
(脂肪肝含)
14.5 %
32.9 %
高中性脂肪
100.0
15.6
107.6
15.2
104.8
14.6
100.7
13.6
93.8
14.0
96.6
14.2
97.9
16.1
111.0
100.0
24.9
75.7
31.5
95.7
32.0
97.3
37.5
114.0
32.9
100.0
29.7
90.3
38.2
116.1
79 ( 635 )
厚生労働省科学研究費補助金研究報告
人間ドック 29:636-638, 2014
特定保健指導の
指導者研修における職種別特徴
和田高士 1) 山門 實 2) 秋元順子 3) 奥田友子 4) 佐藤さとみ 5)
石本裕美 6) 山下眞理子 7) 津下一代 8)
緒 言
平成 25 年度厚生労働科学研究補助金 循環器疾
ることとした.人間ドック健診機関での特定保健
患・糖尿病等生活習慣病対策総合研究事業「標準
等の課題抽出,健診施設での特定保健指導教育・
的な健診・保健指導プログラム(改訂版)及び健康
教育訓練手法の在り方,問題点を抽出することを
づくりのための身体活動基準 2013 に基づく保健
課題とした.
指導の現状の分析から,特に指導者職種別,経験
事業の研修手法と評価に関する研究」
(研究代表
特定保健指導の指導者職種別での特徴をアン
者:津下一代)のなかで,研究分担「学会における
ケートを通じて見出し,またこれまでにこのよう
保健指導者研修の評価とプログラム改善」を日本
な報告がないため,ここに発表することとした.
人間ドック学会として受け持った.平成 25 年度
に学会会員にアンケート調査を行い,その結果に
ついて報告するものである.
対 象
アンケートは,
本研究班のものと,
日本人間ドッ
日本人間ドック学会では,平成 20 年度から始
ク学会に与えられた命題を達成するために,日本
まった特定健康診査・特定保健指導に積極的に関
人間ドック学会独自のものを設定することとし
わってきた.毎年,医師・保健師・管理栄養士を
た.まず,本執筆者らにより独自アンケート骨子
対象に研修会を実施し,その修了者には保健指導
を作成し,平成 25 年 11 月 13 日に公募により参
に関する専門的知識および技術を有する資格とし
集した 15 名の日本人間ドック学会関係者による
て,「人間ドック健診情報管理指導士(通称・人間
委員会を開催し,アンケート内容について審議し
1)
ドックアドバイザー)」の認定を行ってきた .さ
た.独自アンケート内容は 25 設問
(表 1)
とした.
らに,認定者の能力維持・向上を図るため,5 年
平成 25 年 12 月,人間ドック健診情報管理指導
間で 2 回の
「ブラッシュアップ研修会」受講によっ
士 4,678 名に,郵送によりアンケート実施開催の
て,人間ドック健診情報管理指導士の更新を行っ
知らせを行った.
2)
ている .
平成 25 年 12 月 26 日から平成 26 年 1 月 21 日ま
平成 25 年 4 月より第二期としての特定健康診
3)
で,インターネット上で無記名によるアンケート
査,特定保健指導が実施された .日本人間ドッ
調査を行った.アンケートに答えることで,回答
ク学会は第二期の本事業についても積極的に関与
を解析・公表することの了承を得た.
し,ことに第三期に向けての必要なエビデンスを
集積していくことが肝要である 4).
方 法
具体的には,日本人間ドック学会主催の研修会
アンケート内容は文献 5 の表 1 と同一である 5).
参加者に対するアンケート調査を実施し,分析す
職種は,医師,保健師,看護師,管理栄養士,
1)東京慈恵会医科大学 総合健診・予防医学センター
3)医療法人社団こころとからだの元氣プラザ
5)東京慈恵会医科大学附属病院 新橋健診センター
7)医療法人社団 同友会 産業保健本部
80 ( 636 )
2)三井記念病院総合健診センター
4)一般財団法人京都工場保健会 健診技術部
6)日本赤十字社熊本健康管理センター
8)あいち健康の森健康科学総合センター
人間ドック Vol.29 No.4 2014 年
栄養士,健康運動士,その他で選択してもらった.
人間ドック学会発行の特定健診・特定保健指導
回答枝をスコア化し平均スコア,括弧内は回答数
「メ
パンフレット 6),グループ支援のための DVD
を示した.設問 14,23,25 は優劣がないため解
タボリックシンドロームと言われたら」7)は,ど
析から除外した.
の職種においても認知・活用は高い結果ではな
Bonferroni/Dunn 検定の平均値の多重比較によ
る分散分析を行った.医師を基準として p<0.05
は *,p<0.01 は ** を付記した.保健師を基準と
かった.
†
‡
して管理栄養士間はそれぞれ , で示した.
有意差のあったものについて考察する.
「①特定保健指導を自信をもって行なっていま
すか」については,管理栄養士は医師
(p<0.001)
,
保健師
(p=0.005)に比べて有意に自信をもって
結果ならびに考察
行っていた.経験年数などの背景を検討したが,
集計された人数は 640 名(回答率:13.7%)で
その理由を解明できないことは,アンケート調査
あった.そのプロフィールは文献 5 の表 3 として
の限界と考えられた.
「②施設内で知識収録型の
5)
示した .職種では看護師,栄養士,その他がい
勉強会はしていますか」については,医師が管理
ずれも 3 名以下と,統計解析に不十分なサンプル
栄養士に比べ有意に実施していた.
「③施設内で
数であるため,除外して検討した.
ケースカンファレンス型の勉強会はしています
アンケートの各質問項目についての職種別結
か」は,保健師は管理栄養士に比べ有意に行って
果を表 1 に示した.設問 15 から 25 はブラッシュ
いた.これらから医師の知識学習型,保健師の実
アップ研修会に参加した者が回答するため,例数
践的学習型が特徴づけられると考えらえた.それ
は少なくなっている.
は
「⑤話し合った内容を実践に活かす仕組みはあ
ブラッシュアップ研修会の内容,e-learning を
用いた事前学習は,どの職種においても,好評,
りますか」で,保健師は医師に比べ有意に高スコ
アという解析結果からも伺えた.
体制については,
「⑥自施設での特定保健指導
好意的であった.
表 1 各設問の職種別平均スコアと例数
医師
設問 1
設問 2
設問 3
設問 4
設問 5
設問 6
設問 7
設問 8
設問 9
設問 10
設問 11
設問 12
設問 13
設問 15
設問 16
設問 17
設問 18
設問 19
設問 20
設問 21
設問 22
設問 24
2.46(156)
1.45(156)
1.43(156)
1.79(156)
2.04(156)
2.16(156)
1.97(156)
1.29(156)
2.09(156)
1.95(156)
2.78(127)
1.68(127)
2.43(127)
3.00(156)
2.08(127)
2.70(127)
2.36(127)
2.93(127)
2.70(152)
1.77(155)
1.85(154)
2.82(152)
保健師
2.52(290)
1.38(290)
1.47(290)
1.91(290)
2.23(290)**
2.68(282)**
2.20(282)**
1.40(282)
2.09(282)
1.89(282)
2.68(177)
1.37(177)**
2.10(177)**
3.07(225)
1.97(177)
2.59(177)
2.29(177)
2.86(177)
2.86(219)*
2.00(223)**
2.01(222)**
3.04(221)**
人間ドック Vol.29 No.4 2014 年
管理栄養士
2.82(157)**‡
1.29(157)**
1.30(157)‡
1.80(157)
2.14(157)
1.08(153)
2.11(153)
1.35(153)
1.90(153)
1.83(153)
2.64(106)
1.51(106)**
2.06(106)**
3.06(132)
1.97(106)
2.76(106)
2.31(106)
2.94(106)
2.89(128)*
1.94(130)
2.02(129)**
3.06(129)**
81 ( 637 )
マニュアル」の完備状況の設問では医師より保健
いう回答が高かったのは,上記の研修会参加に関
師で有意に高スコアを示した.
する回答結果と併せると,自分への時間拘束を考
研修会の参加に関しては,「⑦過去 1 年間に外
部の特定保健指導の研修会に参加しましたか」で
は,保健師は医師に比べ有意に研修会に参加して
えての回答とも考えられた.
結 語
いると回答している.また,日本人間ドック学会
これまでの日本人間ドック学会の特定保健指導
主催のブラッシュアップ研修会についての設問
の指導者育成事業はおおむね高い評価を得ている
で,
「⑯時間数は適切ですか」では,医師は保健師
ことがわかった.ただし医師は多忙のためか,研
に比べ有意に時間数が多すぎると感じており,
「㉑
修会への参加時間をこれ以上費やすのは難しいと
5 年間で最低 2 回の研修受講について」は,有意に
1 回にしてほしいと医師が回答しており,「㉒ 1 回
の研修会の時間(3 時間半)について」も,医師は
いう結果が得られた.
他職種に比べ有意に短くしてほしいと回答してい
利益相反はない.
利益相反
ることから,医師の外部研修会参加への時間的余
文 献
裕がないことが伺えた.
「⑳実践(演習)は,あなたの業務に役立ってい
ますか」,
「㉔研修会はその後の業務に役立ってい
ますか」は,医師は保健師,管理栄養士に比べ業
務に役立つ率が低いとしているものの,総じて役
に立っているとの結果であった.
⑫人間ドック学会発行のグループ支援のための
DVD「メタボリックシンドロームと言われたら」
の活用度は,どの職種も活用度は低く,特に保健
師の活用度が有意に低かった.この DVD は特定
保健指導の集団型で主に使用するものである.個
別 85%,集団 2%,個別と集団 13%と集団の比
率が極めて低いことも起因していると考えられ
た.なお,医師は⑬で今後 DVD を活用したいと
82 ( 638 )
1) 高橋英孝:人間ドック健診機関における特定健診・特定保
健指導の現状と課題.人間ドック 2010;24:1236-1242.
2) 福田 洋:シンポジウムⅡ「第二期特定健診特定保健指
導への取組み」ブラッシュアップ研修会.人間ドック
2013;28:241.
3) 津下一代:第二期の特定健診・特定保健指導の在り方に
ついて.人間ドック 2012;27:535-546.
4) 山門 實:第二期特定健康診査・特定保健指導実施に向
けての学会としての取り組み.人間ドック 2012;27:
676-681.
5) 和田高士,山門 實,秋元順子ほか:特定保健指導の指導
者・施設の課題,指導者教育訓練手法の分析.人間ドッ
ク 2014;29:509-514.
6) 日本病院共済会:特定健診・特定保健指導パンフレッ
ト. http://www.nichibyo.co.jp/m_guidance_ 01 .html [2014.7.14]
7) 日本人間ドック学会企画・監修:DVD グループ支援の
ための特定保健指導「メタボリックシンドローム と言わ
れたら」
人間ドック Vol.29 No.4 2014 年
平成 26 年度 第 2 回日本人間ドック学会理事会議事録
日 時
平成 26 年 9 月 3 日(水)15:30 ~ 17:30
会 場
ホテル日航福岡 5 階 志賀の間
出 席 者
日本人間ドック学会 理事長 奈良昌治
第 55 回学術大会長 寺坂禮治
日本人間ドック学会 副理事長 宮下正弘,伊藤千賀子,篠原幸人,山門 實
理 事:新 智文,相澤孝夫,荒瀬康司,天野隆弘,大道道大,加藤公則,加納繁照,
笹森 斉,鈴木 修,髙橋英孝,津下一代,土屋 敦,那須 繁,中川高志,
中村雄二,丹羽利充,野村幸史,日野原茂雄,福井敏樹,桝田 出,三原修一,
武藤繁貴,和田高士,渡辺清明
監 事:大井利夫,折津政江
名誉顧問及び委員長:小山和作,笹森典雄,岩崎 榮,事務局 中田 彬他 計 42 名
奈良昌治理事長が開会挨拶を行い,引き続き寺坂禮治第 55 回学術大会長より歓迎の挨拶を行った.
奈良昌治理事長よりこの理事会は定款第 45 条により理事総数 30 名,出席者数 29 名であり過半数を
超えており適法に成立していることを宣言した.
議事進行を行うにあたり,議長は定款 44 条により奈良昌治理事長が行うこと,議事録署名人につい
ては本日出席している宮下正弘,伊藤千賀子,篠原幸人,山門 實 4 人の副理事長及び大井利夫,折津政
江 2 人の監事となると報告した.
(報告事項)
①第 55 回日本人間ドック学会学術大会について
寺坂禮治第 55 回学術大会長より明日から始まる大会プログラムの詳細を説明し,奈良昌治理事長
からは 9 月 5 日に開催する学術大会会員集会の目次と議事進行を説明した.
②第 56 回日本人間ドック学会学術大会について
土屋 敦第 56 回学術大会長より開催概要を以下のとおり説明した.
・ 次期大会は平成 27 年 7 月 30 日~ 31 日となっており,例年より 1 ヶ月早くの開催となるため,演
題募集期間も速まり 1 月 15 日~ 3 月 23 日とした.
③第 57 回日本人間ドック学会学術大会について
長野県松本市にて開催する旨説明した.
相澤孝夫第 57 回学術大会長より平成 28 年 7 月 28 日~ 29 日,
④理事長 / 副理事長業務分掌について
奈良昌治理事長より副理事長等の業務分掌及び各種委員会委員長と委員が確定している旨説明し
た.
⑤「基準範囲」に対する日本医師会・日本医学会の見解等について
奈良昌治理事長より日本医師会 / 日本医学会に中間報告で公表した「基準範囲」について説明し,
理解を得られた旨報告した.加えて日本人間ドック学会として追加説明を行い,丁寧な説明を引き続
き実施していくことを確認した.
⑥各種委員会報告等
各委員長より開催した委員会報告を行った.
・ 基本問題検討委員会(第 3 回)
人間ドック Vol.29 No.4 2014 年
83 ( 639 )
・ 人間ドック健診施設機能評価委員会(第 3 回,第 4 回,第 5 回)
・ 人間ドック健診施設機能評価運営検討小委員会(第 2 回)
・ 編集委員会(第 1 回,第 2 回)
・ 人間ドック健診の追跡調査・分析に基づく標準的検査基準値及び有用性に関する調査研究委員会(第
7 回,第 8 回)
・ 人間ドック健診専門医制度委員会 試験問題検討 / 作成小委員会(第 1 回,第 2 回)
・ 人間ドック健診専門医制度委員会合同委員会(第 2 回)
・ 施設認定事業統一化検討委員会(第 1 回)
・ 総合健診医学会との施設認定事業と標準的な健康診断のあり方に関する検討会(第 4 回)
・ 画像検査判定マニュアル作成眼底検査部門小委員会
・ 特定健診 / 特定保健指導対策委員会(第 1 回)
・ 第 37 回の認定医専門医研修会
・ 第 29 回人間ドック健診情報管理指導士ブラッシュアップ研修会
(議決承認事項)
○第 1 号議案 次々々期(第 58 回・平成 29 年度)学術大会について
奈良昌治理事長より第 58 回大会長について 7 月の基本問題検討委員会にて議論し,埼玉県さいた
ま市の中川高志理事にお願いしようと委員会で一致した旨報告した.第 58 回学術大会長に中川高志
理事を理事会は別段の異議無く,満場一致で推薦した.
○第 2 号議案 次々々々期(第 59 回・平成 30 年度)学術大会について
奈良昌治理事長より 4 年後の学術大会長は公募とする旨以下の内容を説明し,理事会は別段の異議
無く,満場一致で承認可決した.
・ 応募は自薦であり,年齢制限はおこなわない.
・ 人間ドック認定医または人間ドック健診専門医であること.
・ 3 名以上の日本人間ドック学会社員または役員が推薦者として含まれていること.
・ 第 57 回大会(長野県),第 58 回大会(埼玉県)の開催県ではないこと.
・ 応募期間:2014 年 12 月 1 日(月)~ 2015 年 3 月 31 日(火)
・ 開催会場のメインホールは 1,000 名規模の人数を収容でき,約 4,000 名(2 日間の実質来場者)の
参加者来場および宿泊施設等も確保できる地域であること.
・ 開催日は 2018 年(平成 30 年)7 月下旬~ 9 月上旬の 2 日間とする.
・ 審議方法等は 2015 年(平成 27 年)6 月開催の理事会にて審議の上,学術大会長を決定し,同年 6
月に開催する社員総会にて報告する.
○第 3 号議案 平成 26 年度人間ドック健診専門医認定試験受験者等について
山門 實副理事長より以下の内容を説明し,理事会は別段の異議無く,満場一致で承認可決した.
・ 平成 26 年 10 月 19 日(日)13:00 ~ 15:00(試験終了 14:40)
,会場:品川フロントビル
・ 受験予定者は人間ドック学会 154 名,総合健診医学会 9 名,合計 163 名
○第 4 号議案 会員の入退会について
奈良昌治議長より会員の入退会について 8/25 現在 A 会員 5,482 人,
B 会員 520 人,C 会員 1,647 施設,
賛助会員は 27 機関,合計 7,676 会員となった旨,報告した.
理事会は別段の異議無く,満場一致で承認可決した.
84 ( 640 )
人間ドック Vol.29 No.4 2014 年
(その他の承認事項)
○人間ドック施設における前立腺がん検診の実態調査への協力願い(前立腺研究財団よりの依頼)
奈良昌治理事長が説明し,理事会は別段の異議無く,満場一致で承認可決した.
○平成 26 年度保健師の活動基盤に関する基礎調査について
奈良昌治理事長が説明し,理事会は別段の異議無く,満場一致で承認可決した.
(その他の事項)
○ 来年度に消費税が 10%となることが予想されることから人間ドック健診における消費税対応について
のアンケート調査を実施することが提案され,理事会は別段の異議無く,満場一致で承認可決した.
平成 26 年 9 月 3 日 公益社団法人 日本人間ドック学会
人間ドック Vol.29 No.4 2014 年
85 ( 641 )
契約書第 2 条に基づき定める検査項目
一日ドック基本検査項目表 平成 26 年度版
区分
身
体
計
測
生
理
X
線
・
超
音
波
生
化
学
検 査 項 目
身 長
体 重
肥 満 度
B M I
腹 囲
血 圧 測 定
心 電 図
心 拍 数
眼 底 検 査
眼 圧 検 査
視 力 検 査
聴 力 検 査
呼 吸 機 能 検査
胸 部 X 線
*上部消化管 X 線
腹部超音波
総 蛋 白
アルブミン
クレアチニン
尿 酸
総コレステロール
HDL コレステロール
LDL コレステロール
中 性 脂 肪
総ビリルビン
AST(GOT)
ALT(GPT)
γ -GT(γ -GTP)
A L P
血糖(空腹時)
備 考
原則 2 回測定値と平均値
両眼撮り
1 秒率,% 肺活量,% 1 秒量(対標準 1 秒量)
2 方向(デジタル画像も可)
食道・胃・十二指腸.4 ツ切等 8 枚以上(デジタル画像も可)
発泡剤,鎮痙剤,下剤の使用は任意とする
検査対象臓器は胆のう・肝臓(脾臓を含む)
・膵臓・腎臓とする.但し,膵臓検出できない時はその旨記載すること
直接法とする(Friedewald の計算式による算出でも可)
HbA1c
血
液
学
血
清
学
赤 血 球
白 血 球
血 色 素
ヘマトクリット
血 小 板 数
M C V
M C H
M C H C
C R P
血液型(ABO)
血液型(Rh)
梅 毒 反 応
HBs 抗 原
蛋 白
本人の申し出により省略可
本人の申し出により省略可
本人の申し出により省略可(梅毒脂質抗原使用検査)
本人の申し出により省略可
PH
尿 糖
尿
沈 渣
蛋白,潜血反応が陰性であれば省略可
潜 血
比 重
便
潜 血
免疫法で実施(2 回法)
問診 ・ 診察
内 科
胸部聴診,腹部触診等
情 報 提 供
特定健診情報提供を含む
質 問 票
特定健診質問票 22 項目を含む
説明,教育,指導
オプション検査項目 ★乳房触診+乳房画像診断 ★婦人科診察+子宮頸部細胞診(医師による)
★ PSA 検査 ★ HCV 抗体
*原則として X 線検査とする.本人から X 線検査が困難との申し出があり医師が必要と認めた場合,内視鏡検査に変更することも可
86 ( 642 )
人間ドック Vol.29 No.4 2014 年
契約書第 2 条に基づき定める検査項目
二日ドック基本検査項目表 平成 26 年度版
区分
身
体
計
測
生
理
X
線
・
超
音
波
生
化
学
検査項目
身 長
体 重
肥 満 度
B M I
腹 囲
血 圧 測 定
心 電 図
心 拍 数
眼 底 検 査
眼 圧 検 査
視 力 検 査
聴 力 検 査
呼吸機能検査
胸 部 X 線
*上部消化管 X 線
腹部超音波
総 蛋 白
アルブミン
クレアチニン
尿 酸
総コレステロール
HDL コレステロール
LDL コレステロール
中 性 脂 肪
総ビリルビン
AST(GOT)
ALT(GPT)
γ -GT(γ -GTP)
A L P
血糖(75g ブドー糖負荷試験)
HbA1c
血
液
学
血
清
学
赤 血 球
白 血 球
血 色 素
ヘマトクリット
血 小 板 数
M C V
M C H
M C H C
C R P
血液型(ABO)
血液型(Rh)
梅 毒 反 応
HBs 抗 原
蛋 白
備 考
原則 2 回測定値と平均値
負荷試験は任意で実施
両眼撮り
1 秒率,%肺活量,% 1 秒量(対標準 1 秒量)
2 方向(デジタル画像も可)
食道・胃・十二指腸.4 ツ切等 8 枚以上(デジタル画像も可)
発泡剤,鎮痙剤,下剤の使用は任意とする.
検査対象臓器は胆のう・肝臓(脾臓を含む)
・膵臓・腎臓とする.但し,膵臓検出できない時はその旨記載すること.
直接法とする(Friedewald の計算式による算出でも可)
血糖 3 回(0,
60,
120 分)明らかに糖尿病と判明している場合は省略し「空腹時血糖」を実施
本人の申し出により省略可
本人の申し出により省略可
本人の申し出により省略可(梅毒脂質抗原使用検査)
本人の申し出により省略可
PH
尿
便
問診 ・ 診察
尿 糖
沈 渣
潜 血
比 重
潜 血
内 科
情 報 提 供
蛋白,潜血反応が陰性であれば省略可
免疫法で実施(2 回法)
胸部聴診,腹部触診等
特定健診情報提供を含む
質 問 票
特定健診質問票 22 項目を含む
説明,教育,指導
オプション検査項目 ★乳房触診+乳房画像診断 ★婦人科診察+子宮頸部細胞診(医師による)
★ PSA 検査 ★ HCV 抗体
*原則として X 線検査とする.本人から X 線検査が困難との申し出があり医師が必要と認めた場合,内視鏡検査に変更することも可
人間ドック Vol.29 No.4 2014 年
87 ( 643 )
日本人間ドック学会学術大会(および前身の)開催記録
通算
回数
名 称
会 期
年 月 日
主催者
学会長
所 属
(職 名)
会 場
(開催地)
1 短期人間ドック医療担当者講習会 34. 8.23 - 24 橋本 寛敏 聖路加国際病院長
聖路加国際病院
東京
2 短期人間ドック医療担当者講習会 35. 8.13
〃
聖路加国際病院
東京
3 短期人間ドック医療担当者講習 36. 9.29 - 30
〃
都道府県会館
東京
会・研究会
日本病院協会会長
〃
4 短期人間ドック医療担当者講習 37. 9. 8 - 9
古玉 太郎 京都第二赤十字病院長 京都第二赤十字病院
5 短期人間ドック実施病院講習会
阿久津 慎 名鉄病院長
会・研究会
38. 8.22
名古屋興和新薬講堂
京都
名古屋
6 短期人間ドックセミナー・研究会 39. 8.27 - 28 橋本 寛敏 日本病院協会会長
社会文化会館
東京
7 短期人間ドックセミナー・研究会 40. 8.26 - 27 佐藤元一郎 諏訪赤十字病院長
諏訪市民センター
諏訪
8 A)短期人間ドックセミナー・研究会 41. 9. 8 - 9
小野田敏郎 佼成病院長
佼成病院
東京
小山 三郎 大阪赤十字病院長
大阪科学技術センター
大阪
マツダ八重州ビル
東京
B)短期人間ドックセミナー・研究会
9 人間ドック研究会
42. 9. 8 - 9
43. 9.20 - 21 橋本 寛敏 日本病院協会会長
10 人間ドック学会
44. 8.28 - 29 松木 光彦 仙台市立病院長
仙台市庁舎
仙台
11
45. 8.27 - 28 牧田 中 牧田総合病院長
青山会館
東京
12
46. 8.20 - 21 佐藤 三郎 青森県立中央病院長
朝日生命青森支社
青森
13
47. 8.25 - 26 大鈴 弘文 東京警察病院長
東医健保会館
東京
14
48. 8.24 - 25 阿久津 慎 名鉄病院長
名古屋市工業研究所
15
49. 8.23 - 24 堀内 光 済生会中央病院長
私学会館
16
50. 8.22 - 23 木村 登 久留米大学教授
久留米大学医学部
17
51. 8.20 - 21 丹野 三男 仙台市立病院長
斎藤報恩会会館
仙台
18
52. 8.26 - 27 清瀬 闊 三井記念病院
第一生命ホール
東京
19
53. 8.18 - 19 小関 忠尚 京都第二赤十字病院
京都府立文化芸術会館
京都
20
54. 8.23 - 24 菅原 虎彦 聖路加国際病院長
銀座ガスホール
東京
21
55. 8.21 - 22 二本杉 皎 大阪赤十字病院長
大阪赤十字会館
大阪
22
56. 8.28 - 29 樫田 良精 関東中央病院長
経団連ホール
東京
23
57. 9. 9 - 10
大内 清太 青森県立中央病院長
青森市民文化ホール
青森
24 日本人間ドック学会
58. 9. 2 - 3
吉川 政己 東京警察病院長
経団連ホール
東京
25
59. 8.24 - 25 岡山 義雄 岡山病院長
愛知県産業貿易館
26
60. 8.22 - 23 河野 稔 北品川総合病院長
東京簡易保険郵便年金会館 東 京
ホール
27
61. 8.21 - 22 宇津 典彦 国立久留米病院長
萃香園ホテル
久留米
28
62. 8.20 - 21 竹本 吉夫 秋田赤十字病院長
秋田文化会館
秋田
29
63. 8.25 - 26 依田 忠雄 岡山赤十字病院長
岡山プラザホテル
岡山
名古屋
東京
久留米
名古屋
30
1. 8.24 - 25 藤間 弘行 藤間病院長
東京ヒルトンインターナショナル
東京
31
2. 8.23 - 24 中山 耕作 聖隷浜松病院長
グランドホテル浜松
浜松
32
3. 8.22 - 23 井上 幹夫 福岡大学医学部
電気ホール
福岡
33
4. 9. 3 - 4
高知県民文化ホール
34
5. 8.26 - 27 佐藤 祐造 名古屋大学総合保健体 名古屋市中小企業振興会館
35
6.10.20 - 21 笹森 典雄 牧田総合病院附属健診 日本青年館
東京
36
7. 8.24 - 25 後藤 由夫 東北厚生年金病院長
江陽グランドホテル
仙台
37
8. 8.29 - 30 小山 和作 日赤熊本健康管理セン ニュースカイホテル
熊本
38
9. 8.21 - 22 伊藤千賀子 広島原爆障害対策協議 広島国際会議場
広島
88 ( 644 )
健康管理学教室教授
長崎 彬 高知赤十字病院長
育科学センター教授
センター院長
ター所長
会健康管理・増進セン
ター副所長
人間ドック Vol.29 No.4 2014 年
高知
名古屋
通算
回数
名 称
会 期
年 月 日
主催者
学会長
所 属
(職 名)
会 場
(開催地)
39
10. 8.27 - 28 奈良 昌治 足利赤十字病院
鬼怒川温泉ホテルニュー岡部 栃 木
40
11. 8.26 - 27 櫻井 健司 聖路加国際病院長
京王プラザホテル
東京
41
12. 8.24 - 25 藤澤 正清 福井県済生会病院長
福井フェニックス・プラザ
福井
42
13. 8.30 - 31 西村 昭男 医療法人社団カレスアラ ロイトン札幌
43
14. 8.29 - 30 宮崎 忠昭 長野赤十字病院長
44
15. 8.28 - 29 武田 隆男 武田病院グループ会長 ホテルグランヴィア京都
45
16. 8.26 - 27 高木 弘 JR 東海総合病院長
名古屋国際会議場
46 日本人間ドック学会学術大会
17. 8.25 - 26 宮下 正弘 秋田赤十字病院長
秋田ビューホテル
ホテルメトロポリタン秋田
47
18. 9.14 - 15 鈴木 信 琉球大学名誉教授
沖縄コンベンションセンター 沖 縄
健康文化村カルチャー
リゾートフェストーネ
48
19. 8.30 - 31 中村 治雄 (財)三越厚生事業団
ロイヤルパークホテル
三越劇場
49
20. 9.11 - 12 片岡 善彦 徳島赤十字病院長
アスティとくしま
徳島
徳島文理大学むらさきホール
50
21. 9. 3 - 4
51
22. 8. 26 - 27 吉田 威 吉田病院
旭川市民文化会館
旭川グランドホテル
52
23. 8. 25 - 26 大道 道大 森之宮病院
大阪国際会議場
大阪
53
24. 9. 1 - 2
東京国際フォーラム
東京
54
25. 8. 29 - 30 堺 常雄 聖隷浜松病院
55
26. 9. 4 - 5
イアンス理事長
常務理事
北海道厚生年金会館
ホテル国際 21
山門 實 三井記念病院
グランドプリンスホテル
総合健診センター所長 赤坂
理事長・病院長
院長
和田 高士 東京慈恵会医科大学
大学院健康科学教授
総長
寺坂 禮治 福岡赤十字病院
病院長
人間ドック Vol.29 No.4 2014 年
北海道
長野
京都
名古屋
秋田
東京
東京
北海道
アクトシティ浜松,
静岡
オークラアクトシティホテル浜松
福岡国際会議場
福岡
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日本人間ドック学会誌 「人間ドック」投稿規定(オンライン用)
1. 投稿内容
投稿の内容は人間ドックおよびその領域に関連する原著,症例報告,短報,総説,Letters to the Editor
などで,他誌に発表されていないものに限ります.
(以後の改定を含む)
の精神に則ったものでな
なお,臨床研究に関する論文は 1964 年のヘルシンキ宣言
ければなりません.すなわち,論文の内容が疫学研究あるいは臨床研究の場合は,その研究計画が自施
設の倫理委員会あるいは日本人間ドック学会倫理委員会の承認を得ていること,ならびに対象者のイン
フォームド・コンセントが得られていることが必要です.また,そのことを本文中に記載してください.
症例報告の場合は,受診者のプライバシーに十分配慮し,インフォームド・コンセントを得た上で投稿し
てください.
2. 投稿資格
投稿者は本学会正会員,施設会員,および名誉会員とします.編集委員会が特に認めたものは,この限
りではありません.
3. 投稿様式
投稿原稿は,和文は全角,英数字は半角で,Microsoft Word 他のオンラインシステムにアップロード可
能なファイル形式で作成してください.
アップロード可能なファイル形式:doc(docx)
,xls
(xlsx)
,ppt
(pptx)
,jpg,tiff,gif,ai,eps,psd
また,ファイル名は,必ず,半角英数字で入力し,拡張子をつけてください.
ファイル名の例:honbun.doc.,zu1.jpg.,hyou1.xls. 等
ご使用になった Microsoft Office のバージョンを,
「カバーレター」
(アップロードする際の頭書きを記載
する部分)
に記載してください.
論文の長さは題名,和文・英文要約,図,表,文献を含み,原著刷り上がり 6 頁
(12,000 字)
以内,症例
(8,000 字)
以内,総説 8 頁
(16,000 字)
以内,Letters to the Editor 半頁
(1,200 字)
以内を原
報告・短報 4 頁
則とします.
用語は日本医学会編
「日本医学会医学用語辞典英和・和英」
,日本内科学会編
「内科学用語集」
により,
略語については巻末の
「日本人間ドック学会誌 略語一覧」
を使用すること.掲載略語以外は,初出時に正
式用語を使い,
( )
に略語を示す.
外国語は固有名詞,文頭にきた語句のみ,最初の1字を大文字とします.
度量衡の単位は SI 単位を原則とします.
(例)
kg,g,mg/dL,L,mL,m,cm,℃など,数値には 3 桁
ごとに
(,
)
を入れます.
(例)
1,234,567,890
図,表は A4 サイズ以下で作成し,1 枚につき原稿 400 字分とします.
図,表の挿入位置は,本文中の該当箇所に
(表1)
の様に入れてください.
画像ファイルは,本文とは別ファイルにて作成して,アップロードしてください.
原稿の末尾に,図,表の標題および説明を番号順にまとめて記載してください.
統計解析にソフトを使用した場合は,ソフト名等を記載してください.
(例)統計解析ソフトは SPSS
ver17 for Windows を用いた.
4. 投稿論文の書き方
(a) 論文記載の順序,形式
( 1 ) タイトル頁:題名,著者名,所属機関,所在地および代表者の職種,氏名,連絡先(Tel,Fax,
E-mail)
,別刷りの希望部数を書いてください.なお,題名,著者名,所属機関には英文を併記し
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人間ドック Vol.29 No.4 2014 年
てください.
( 2 ) 2 頁目:和文要約
(600 字以内)
を目的:,方法:,結果:,結論:の順に書いてください.キーワー
ドを4個以内で併記してください.
( 3 ) 3 頁目:英文要約
(ダブルスペース,250 words 以内)
,キーワード
(英文)
を 4 個以内で併記してくだ
さい.なお,英文要約についてはその作成を学会に依頼することも可能ですが,その場合には有
料となります.英文要約を学会で作成することを希望される場合には,その旨を 3 頁に明記してく
ださい.
( 4 ) 4 頁目以後:本文を書き,緒言(はじめに)
,対象,方法,結果
(成績)
,考察
(考案)
,結語
(まとめ)
,
,
(謝辞)
,文献の順として,それぞれ行を変えてください.
利益相反
(Conflict of Interest)
(b) 文献の引用
( 1 ) 本文中に引用番号順に番号を
「辻ら 1)の研究によれば……」
のように上付きで入れてください.
( 2 ) 雑誌の引用の場合,略号は日本文献は医学中央雑誌,外国文献は Index Medicus に従ってください.
「ほか」
または
‘et al’としてください.
著者が 4 名以上の場合は 3 名併記のうえ
( 例 ) 1 ) 辻 裕之,天川和久,大本由起子ほか:慢性腎臓病予測因子としての尿酸値の意義.人間ドッ
ク 2008;23:23-28.
2 ) Ozaki S, Atarashi K, Minami M, et al : Effect of aging and body weight changes on serum
uric acid. Ningen Dock 2008 ; 22 : 43-48.
( 3 ) 単行本の引用の場合,著者名
(上記の通り)
,題名,監修・編者名,書名,版数,発行所名,発行地,
発行年号
(西暦)
引用頁 - 頁の順としてください.
( 例 ) 1 ) 小山和作:事後指導の基本.後藤由夫,奈良昌治監,山門 實,阿部眞秀編,健診判定基準ガ
イドライン 改定新版,文光堂,東京,2008,273-281.
2 ) Kaplan NM : Measurement of blood pressure. In : Kaplan NM(ed), Kaplan's Clinical
Hypertension. 7th edit, Lippincott William & Wilkins, Philadelphia, 2002, 25-55.
( 4 ) ホームページの引用の場合,著者名:タイトル.発表年,引用元の URL[確認した日付 *]
の順としてく
ださい.* 引用のために確認した日付を記入してください.
( 例 ) 1 ) 厚生労働省健康局総務課 生活習慣病対策室:禁煙支援マニュアル.2006,http://www.
mhlw.go.jp/topics/tobacco/kin-en-sien/manual/index.html[2012.03.02]
2 ) Ministry of Health, Labour and Welfare : Fact sheet of abridged life tables for Japan 2010.
2011, (In Japanese) http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/life/life10/index.html (accessed
July 28, 2011 )
5. 原稿の採択
受け付ける原稿は投稿規定に従ったものとします.投稿規定に従っているかは,オンライン上に投稿用
チェックリストがありますのでチェックしてください.投稿規定に従っていないものは受理せず返却します
ので投稿規定に従って書き直しをして再提出してください.受理した原稿の採否および掲載順序は編集委
員会が決定いたします.査読終了後の再投稿は,
3 カ月以内とします.それ以後は新規論文として扱います.
6. 原稿の校正
校正は初校のみを著者校正としますが,校正に際しては原則として文章の書き換え,図,表の変更は認
められません.
7. 別刷り
別刷りを希望する場合は投稿時に申し込んでください.
30 部までは無料ですので,
「100 部希望:30 部
(無料 ) + 70 部」
のようにタイトルページに明記してくだ
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さい.なお,有料分は 20 部から 10 部単位で受け付け,1 部 100 円
(税別)
をいただきます.
8. 掲載料
刷り上がり原著 6 頁,症例報告・短報 4 頁,総説 8 頁,Letters to the Editor 半頁までの費用は当学会の
負担とします.それ以上の頁の費用については,1 頁ごとの超過掲載料 10,000 円を著者の実費負担として
いただきます.
また,図,表のトレースが必要だった場合や,カラー印刷を希望される場合の費用も著者の実費負担と
なりますので留意してください.
9. 著作権
論文の内容については,論文の筆頭者が著作者の人格権を代表し,実質的な責任を負います.
また,論文が受理され,本誌に掲載された論文の版権は当学会に委譲されますので,著作権委譲に関
する用紙
(投稿承諾書)
に著者全員の署名をし,投稿時にオンラインシステムにアップロードするか,また
は郵送にて提出して下さい.投稿承諾書は綴り込みのもの
(コピー可)
を使用するか,本学会ホームページ
からダウンロードして使用して下さい
(手順:学会ホームページ→学会誌→投稿規定→投稿承諾書)
.
なお,本誌に掲載された論文は当学会ホームページに掲載いたします.
10. 利益相反
利益相反がある場合には開示が必要ですので,オンラインシステム上に記載して下さい.
11. 発行月
本誌の発行は年 5 回
(6 月,8 月,9 月,12 月,3 月)
とし,8 月号は日本人間ドック学会学術大会抄録集と
します.
12. オンライン投稿先
よりご投稿ください.
原稿は,以下のオンライン投稿・査読システム
(ScholorOne Manuscripts)
http://mc.manuscriptcentral.com/ningendock
(問い合わせ先)
〒 151-0051 東京都渋谷区千駄ヶ谷 5-8-10 外苑マンション 605
(株)
サイエンティスト社内日本人間ドック学会誌
「人間ドック」
編集部
電話:03-3354-2004 FAX:03-3354-2017
E-mail:[email protected]
附記 1:図,表などの引用について
「人間ドック」
への投稿に際して,図,表などの引用について注意してください.
1)引用に際して原著者などの許諾が必要な場合
下記の諸条件をすべて充たす場合には,著作権法上原著者,出版社,学会などの許諾がなくても引用可
能です.
・既に公表されている著作物であること.
・引用する図,表などの量が客観的に正当な範囲
(引用者の良心に従う)
であること.
・図,表などの引用に際して,原型のままの掲載が不可欠であること.なお,改変して引用する場合には
許諾が必要となります.
・原著者の名誉を毀損したり,原著者の意図に反した利用法をしないこと.
・出典を明示すること.
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人間ドック Vol.29 No.4 2014 年
2)引用に際して原著者などの許諾が必要は場合
上記の条件を一項目でも充たさない場合には,著作権法上の引用の範囲を逸脱することになり,
「人間ドッ
ク」
投稿前に,原著者,出版社,学会などの著作権保有者からの許諾を取得する必要があります.なおこ
の際には,著作権使用料の支払いが発生することがあります.
附記 2:参考とすべき倫理指針等
1) 「臨床検査を終了した検体の業務,教育,研究のための使用について-日本臨床検査医学会の見解-」
(日本臨床検査医学会 臨病理 2010;58:101-103.)
2) 「ヒトゲノム・遺伝子解析研究に関する倫理指針」
(平成 13 年 3 月 29 日文部科学省・厚生労働省・経済
産業省告示第 1 号 平成 16 年 12 月 28 日全部改正・平成 17 年 6 月 29 日一部改正,平成 20 年 12 月 1 日一
部改正)
3) 「遺伝子治療臨床研究に関する指針」
(平成 14 年 3 月 27 日文部科学省・厚生労働省告示第 1 号 平成 16
年 12 月 28 日全部改正,平成 20 年 12 月 1 日一部改正)
4) 「疫学研究に関する倫理指針」
(平成 14 年 6 月 17 日文部科学省・厚生労働省告示第 2 号 平成 16 年 12 月
28 日全部改正・平成 17 年 6 月 29 日一部改正・平成 19 年 8 月 16 日全部改正,平成 20 年 12 月 1 日一部改正)
5) 「臨床研究に関する倫理指針」
(平成 15 年 7 月 30 日厚生労働省告示第 255 号 平成 16 年 12 月 28 日全部
改正・平成 20 年 7 月 31 日全部改正)
6) 「遺伝学的検査に関するガイドライン」
(平成 15 年 8 月 遺伝医学関連 10 学会:日本遺伝カウンセリング
学会,日本遺伝子診療学会,日本産科婦人科学会,日本小児遺伝学会,日本人類遺伝学会,日本先天
異常学会,日本先天代謝異常学会,日本マススクリーニング学会,日本臨床検査医学会
(以上五十音順)
,
家族性腫瘍研究会)
7) 「ヒト遺伝情報に関する国際宣言」
(UNESCO October 16,2003)
8) 「ファーマコゲノミクス検査の運用指針」
(平成 21 年 3 月 24 日 日本臨床検査医学会,
日本人類遺伝学会,
日本臨床検査標準化協議会 平成 21 年 11 月 2 日改定,平成 22 年 12 月 1 日改正)
9) 「医療における遺伝学的検査・診断に関するガイドライン」
(平成 23 年 2 月 日本医学会)
10)「厚生労働科学研究における利益相反(Conflict of Interest:COI)
の管理に関する指針」
(平成 20 年 3 月
31 日厚生労働省施行通知)
11) 臨床研究の利益相反(COI)
に関する共通指針
(平成 22 年 4 月 12 日:内科系関連 10 学会)
[改訂日:平成 25 年 12 月 13 日]
人間ドック Vol.29 No.4 2014 年
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日本人間ドック学会誌 「人間ドック」投稿規定(郵送用)
1. 投稿内容
投稿の内容は人間ドックおよびその領域に関連する原著,症例報告,短報,総説,Letters to the Editor
などで,他誌に発表されていないものに限ります.
なお,臨床研究に関する論文は 1964 年のヘルシンキ宣言
(以後の改定を含む)
の精神に則ったものでな
ければなりません.すなわち,論文の内容が疫学研究あるいは臨床研究の場合は,その研究計画が自施
設の倫理委員会あるいは日本人間ドック学会倫理委員会の承認を得ていること,ならびに対象者のイン
フォームド・コンセントが得られていることが必要です.また,そのことを本文中に記載してください.
症例報告の場合は,受診者のプライバシーに十分配慮し,インフォームド・コンセントを得た上で投稿し
てください.
2. 投稿資格
投稿者は本学会正会員,施設会員,および名誉会員とします.編集委員会が特に認めたものは,この限
りではありません.
3. 投稿様式
投稿原稿はワードプロセッサーを使用し,本文は A4 判用紙に MS 明朝体,12 ポイント,和文は全角,英・
数字は半角で,40 字× 20 行の横書きとし,フロッピーディスクあるいは CD-ROM での提出を原則としま
す.またプリントアウトした原稿を 2 部添付してください.なお,フロッピーディスクあるいは CD-ROM
には使用した OS (Windows または Macintosh),使用ソフトウェア名とそのバージョン番号を明記してく
ださい.
論文の長さは題名,和文・英文要約,図,表,写真,文献を含み,原著刷り上がり 6 頁
(12,000 字)
以内,
症例報告・短報 4 頁
(8,000 字)
以内,総説 8 頁
(16,000 字)
以内,Letters to the Editor 半頁
(1,200 字)
以内
を原則とします.
用語は日本医学会編
「日本医学会医学用語辞典英和・和英」
,日本内科学会編
「内科学用語集」
により,
を使用すること.掲載略語以外は,初出時に正
略語については巻末の
「日本人間ドック学会誌 略語一覧」
式用語を使い,
( )
に略語を示す.
外国語は固有名詞,文頭にきた語句のみ,最初の1字を大文字とします.
度量衡の単位は SI 単位を原則とします.
(例)
kg,g,mg/dL,L,mL,m,cm,℃など,数値には 3 桁
ごとに
(,
)
を入れます.
(例)
1,234,567,890
図,表,写真は 1 枚につき,原稿 400 字分とします.
図,表,写真は,写真製版のためそのまま利用できる
「汚れのない明瞭な原画」
を添付してください.なお,
サイズは編集の都合により適宜変更する場合があります.
図,表は A4 判の別紙に,写真は A4 判の台紙に貼り,写真は台紙の裏に筆頭著者名,写真番号と天地
を明記し,それぞれにまとめて原稿の末尾に添付してください.また挿入の場所を原稿の欄外に明記して
ください.あるいはデータを保存し,OS 名やバージョン番号を明記したフロッピーディスクか CD-ROM
でお送りください.
さらに,図,表,写真の表題および説明を別紙に和文で番号順にまとめて原稿の末尾に添付してください.
統計解析にソフトを使用した場合は,ソフト名等を記載してください.
(例)統計解析ソフトは SPSS
ver17 for Windows を用いた.
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4. 投稿論文の書き方
(a) 論文記載の順序,形式
( 1 ) タイトル頁:題名,著者名,所属機関,所在地および代表者の職種,氏名,連絡先(Tel,Fax あれ
ば E-mail)
,別刷りの希望部数を書いてください.なお,題名,著者名,所属機関には英文を併記
してください.
( 2 ) 2 頁目:和文要約
(600 字以内)
を目的:,方法:,結果:,結論:の順に書いてください.キーワー
ドを4個以内で併記してください.
( 3 ) 3 頁目:英文要約
(ダブルスペース,250 words 以内)
,キーワード
(英文)
を 4 個以内で併記してくだ
さい.なお,英文要約についてはその作成を学会に依頼することも可能ですが,その場合には有
料となります.英文要約を学会で作成することを希望される場合には,その旨を 3 頁に明記してく
ださい.
( 4 ) 4 頁目以後:本文を書き,緒言(はじめに)
,対象,方法,結果
(成績)
,考察
(考案)
,結語
(まとめ)
,
,
(謝辞)
,文献の順として,それぞれ行を変えてください.
利益相反
(Conflict of Interest)
(b) 文献の引用
( 1 ) 本文中に引用番号順に番号を
「辻ら 1)の研究によれば……」
のように上付きで入れてください.
( 2 ) 雑誌の引用の場合,略号は日本文献は医学中央雑誌,外国文献は Index Medicus に従ってください.
著者が 4 名以上の場合は 3 名併記のうえ
「ほか」
または
‘et al’としてください.
( 例 ) 1 ) 辻 裕之,天川和久,大本由起子ほか:慢性腎臓病予測因子としての尿酸値の意義.人間ドッ
ク 2008;23:23-28.
2 ) Ozaki S, Atarashi K, Minami M, et al : Effect of aging and body weight changes on serum
uric acid. Ningen Dock 2008 ; 22 : 43-48.
( 3 ) 単行本の引用の場合,著者名
(上記の通り)
,題名,監修・編者名,書名,版数,発行所名,発行地,
発行年号
(西暦)
引用頁 - 頁の順としてください.
( 例 ) 1 ) 小山和作:事後指導の基本.後藤由夫,奈良昌治監,山門 實,阿部眞秀編,健診判定基準ガ
イドライン 改定新版,文光堂,東京,2008,273-281.
2 ) Kaplan NM : Measurement of blood pressure. In : Kaplan NM(ed), Kaplan's Clinical
Hypertension. 7th edit, Lippincott William & Wilkins, Philadelphia, 2002, 25-55.
( 4 ) ホームページの引用の場合,著者名:タイトル.発表年,引用元の URL[確認した日付 *]の順とし
てください.* 引用のために確認した日付を記入してください.
( 例 ) 1 ) 厚生労働省健康局総務課 生活習慣病対策室:禁煙支援マニュアル.2006,http://www.
mhlw.go.jp/topics/tobacco/kin-en-sien/manual/index.html[2012.03.02]
2 ) Ministry of Health, Labour and Welfare : Fact sheet of abridged life tables for Japan 2010.
2011, (In Japanese) http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/life/life10/index.html (accessed
July 28, 2011 )
(c) 投稿原稿の部数
投稿原稿は 2 部,フロッピーディスクあるいは CD-ROM は 1 部提出してください.
5. 原稿の採択
受け付ける原稿は投稿規定に従ったものとします.投稿規定に従っているかは,投稿用チェックリスト
でチェックしてください.投稿規定に従っていないものは受理せず返却しますので投稿規定に従って書き
直しをして再提出してください.受理した原稿の採否および掲載順序は編集委員会が決定いたします.査
読終了後の再投稿は,3 カ月以内とします.それ以後は新規論文として扱います.なお,採用された原稿
等の返却は原則としていたしません.
人間ドック Vol.29 No.4 2014 年
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6. 原稿の校正
校正は初校のみを著者校正としますが,校正に際しては原則として文章の書き換え,図・表・写真の変
更は認められません.
7. 別刷り
別刷りを希望する場合は投稿時に申し込んでください.
30 部までは無料ですので,
「100 部希望:30 部
(無料 ) + 70 部」
のようにタイトルページに明記してくだ
(税別)
をいただきます.
さい.なお,有料分は 20 部から 10 部単位で受け付け,1 部 100 円
8. 掲載料
刷り上がり原著 6 頁,症例報告・短報 4 頁,総説 8 頁,Letters to the Editor 半頁までの費用は当学会の
負担とします.それ以上の頁の費用については,1 頁ごとの超過掲載料 10,000 円を著者の実費負担として
いただきます.
また,図,表のトレーシング,カラー写真の印刷の費用も著者の実費負担となりますので留意してくだ
さい.
9. 著作権
論文の内容については,論文の筆頭者が著作者の人格権を代表し,実質的な責任を負います.
また,論文が受理され,本誌に掲載された論文の版権は当学会に委譲されますので,著作権委譲に関
する用紙
(投稿承諾書)
に著者全員の署名をし,投稿時に郵送にて提出して下さい.投稿承諾書は綴り込み
のもの
(コピー可)
を使用するか,本学会ホームページからダウンロードして使用して下さい
(手順:学会ホー
ムページ→学会誌→投稿規定→投稿承諾書)
.
なお,本誌に掲載された論文は当学会ホームページに掲載いたします.
10. 利益相反
利益相反がある場合には開示が必要ですので,投稿時に利益相反
(COI)
自己申告書を提出して下さい.
利益相反
(COI)
自己申告書は綴り込みのもの
(コピー可)
を使用するか,
本学会ホームページからダウンロー
ドして使用して下さい
(手順:学会ホームページ→学会誌→投稿規定→利益相反
(COI)
自己申告書)
.
11. 発行月
本誌の発行は年 5 回
(6 月,8 月,9 月,12 月,3 月)
とし,8 月号は日本人間ドック学会学術大会抄録集と
します.
12. 原稿送付先
原稿は次の宛先へ郵便書留,Expack もしくは宅配便でお送りください.
〒 151-0051 東京都渋谷区千駄ヶ谷 5-8-10 外苑マンション 605
(株)
サイエンティスト社内日本人間ドック学会誌
「人間ドック」
編集部
電話:03-3354-2004 FAX:03-3354-2017
E-mail:[email protected]
附記 1:投稿用チェックリストについて
「人間ドック」
への投稿に際して,論文作成上の不備のために査読審査が円滑に進まないことがあります.
査読審査を円滑に,かつ迅速に進めるための投稿用チェックリストが作成されています.著者はチェックリ
ストの各項目をチェックし,それぞれの□に確認の∨印を記して,投稿論文が投稿規定に合致していること
を確認してください.確認後にチェックリストに署名をして,投稿原稿とともに郵送してください.全チェッ
ク項目に∨印のない原稿は受理されません.
なお,投稿用チェックリストは,
「人間ドック」
に添付されていますので,それを使用してください.
96 ( 652 )
人間ドック Vol.29 No.4 2014 年
附記 2:図・表などの引用について
「人間ドック」
への投稿に際して,図・表などの引用について注意してください.
1) 引用に際して原著者などの許諾が必要な場合
下記の諸条件をすべて充たす場合には,著作権法上原著者,出版社,学会などの許諾がなくても引用可
能です.
・既に公表されている著作物であること.
・引用する図・表などの量が客観的に正当な範囲
(引用者の良心に従う)
であること.
・図・表などの引用に際して,原型のままの掲載が不可欠であること.なお,改変して引用する場合には
許諾が必要となります.
・原著者の名誉を毀損したり,原著者の意図に反した利用法をしないこと.
・出典を明示すること.
2) 引用に際して原著者などの許諾が必要は場合
上記の条件を一項目でも充たさない場合には,著作権法上の引用の範囲を逸脱することになり,
「人間
ドック」
投稿前に,原著者,出版社,学会などの著作権保有者からの許諾を取得する必要があります.な
おこの際には,著作権使用料の支払いが発生することがあります.
附記 3:参考とすべき倫理指針等
1) 「臨床検査を終了した検体の業務,教育,研究のための使用について-日本臨床検査医学会の見解-」
(日本臨床検査医学会 臨病理 2010;58:101-103.)
2) 「ヒトゲノム・遺伝子解析研究に関する倫理指針」
(平成 13 年 3 月 29 日文部科学省・厚生労働省・経済
産業省告示第 1 号 平成 16 年 12 月 28 日全部改正・平成 17 年 6 月 29 日一部改正,平成 20 年 12 月 1 日一
部改正)
3) 「遺伝子治療臨床研究に関する指針」
(平成 14 年 3 月 27 日文部科学省・厚生労働省告示第 1 号 平成 16
年 12 月 28 日全部改正,平成 20 年 12 月 1 日一部改正)
4) 「疫学研究に関する倫理指針」
(平成 14 年 6 月 17 日文部科学省・厚生労働省告示第 2 号 平成 16 年 12 月
28 日全部改正・平成 17 年 6 月 29 日一部改正・平成 19 年8月 16 日全部改正,平成 20 年 12 月 1 日一部改正)
5) 「臨床研究に関する倫理指針」
(平成 15 年 7 月 30 日厚生労働省告示第 255 号 平成 16 年 12 月 28 日全部
改正・平成 20 年 7 月 31 日全部改正)
6) 「遺伝学的検査に関するガイドライン」
(平成 15 年 8 月 遺伝医学関連 10 学会:日本遺伝カウンセリング
学会,日本遺伝子診療学会,日本産科婦人科学会,日本小児遺伝学会,日本人類遺伝学会,日本先天
異常学会,日本先天代謝異常学会,日本マススクリーニング学会,日本臨床検査医学会
(以上五十音順)
,
家族性腫瘍研究会)
7) 「ヒト遺伝情報に関する国際宣言」
(UNESCO October 16,2003)
8) 「ファーマコゲノミクス検査の運用指針」
(平成 21 年 3 月 24 日 日本臨床検査医学会,
日本人類遺伝学会,
日本臨床検査標準化協議会 平成 21 年 11 月 2 日改定,平成 22 年 12 月 1 日改正)
9) 「医療における遺伝学的検査・診断に関するガイドライン」
(平成 23 年 2 月 日本医学会)
10)「厚生労働科学研究における利益相反(Conflict of Interest:COI)
の管理に関する指針」
(平成 20 年 3 月
31 日厚生労働省施行通知)
11) 臨床研究の利益相反(COI)
に関する共通指針
(平成 22 年 4 月 12 日:内科系関連 10 学会)
[改訂日:平成 25 年 12 月 13 日]
人間ドック Vol.29 No.4 2014 年
97 ( 653 )
「人間ドック」
投稿用チェックリスト
「人間ドック」への郵送での投稿に際して,著者は,各項目のリストをチェックし,□印に確認
の∨印を記して,投稿論文が投稿規定に合致していることを確認して下さい.その上で,こ
のチェックリストに署名をして,投稿原稿とともに郵送してください.全チェック項目に∨
印のない原稿は,受付けられません.
論文作製について
□ 論文構成が,投稿規定のとおり,タイトル頁
(表紙)
,和文要約,英文要約,本文,
文献,図表の題名・説明の順になっているか
□ タイトル頁(表紙)
を 1 ページ目とした,ページを入れたか
□ 本文と図表は別ファイルに保存したか
タイトル頁(表紙)に次の項目を記載したか
□ 和文の題名,著者名,所属施設名,所属地
□ 英文の題名,著者名,所属施設名
キリトリ線
□ 代表者の氏名,職種,連絡先,メールアドレス
□ 別冊希望部数
□ 共著者の氏名,所属施設名,施設住所
和文要約(2 ページ目)
□ 600 字以内で,目的:,方法:,成績:,結論:にわけて,それぞれ記載したか
□ 和文キーワード(4 個以内)をつけたか
英文要約(3 ページ目)
□ ダブルスペース,250words 以内で,Objective:,Methods:,Results:,
Conclusions:にわけてそれぞれ記載したか
□ 内容は和文要約と一致しているか
□ 英文キーワード(4 個以内)をつけたか
□ 英文要約の作製を学会に依頼する場合には,その旨を記載したか
本文(4 ページ目以後)
□ 本文の構成は,緒言(はじめに),対象,方法,結果
(成績)
,考察
(案)
,結語
(まとめ),利益相反(Conflict of Interest)
,
(謝辞)
,文献の順に整っているか
□ I,1,1)などの箇条書きにしていないか
注:原著論文では,本文の内容を箇条書きにしない
人間ドック Vol.29 No.4 2014 年
99 ( 655 )
□ 論文内容,ことに方法に関して,倫理的考慮を要する場合には,
方法にその倫理問題についての配慮を記載したか
□ 略語は,本文の初出の時に正式用語を使い,
()
に略語を示したか
□ HbA1c は NGSP 値で表記されているか
文 献
□ 記載方法に誤りはないか
□ 引用雑誌名の略号は医学中央雑誌,Index Medicus に従い,正しいか
□ 文献番号は,本文で引用した順序になっているか
図・表,写真
□ 図の説明文(表題)
は,図の順に別紙に記載したか
□ 表に縦線を使用していないか
注:表には縦線は使用しない
キリトリ線
□ 図・表の挿入希望箇所を,本文の欄外に記載したか
□ 写真の裏面に,筆頭著者名,写真番号,天地を記載したか
投稿直前のチェック
□ 投稿原稿は 2 部あるか
□ フロッピーディスクまたは CD-ROM 1 部を同封したか
□ 責任者に投稿の最終チェックを受けたか
□ 投稿承諾書を同封したか
□ 利益相反がある場合,利益相反(COI)
自己申告書を同封したか
全チェック項目に∨印のある事を確認しました.
年
月
日,
著者署名
職 種
人間ドック Vol.29 No.4 2014 年
101 ( 657 )
投稿承諾書
日本人間ドック学会 殿
論文題名:
上記論文は, 所属の
が筆頭著者であり,日本人間ドック学会誌「人間ドック」に投稿
することを共著者として承諾いたします.なお,本論文は,他誌に発表されたことはなく,他誌に
投稿中でないこと,すなわち二重投稿でないことを認めますとともに,本論文内容に関して,こと
に倫理的問題を含めての全責任を負います.
<利益相反に関して>
日本人間ドック学会誌「人間ドック」に投稿した論文について,論文内に論じられている主題あるい
は資料について,利益を有する企業もしくはその他の営利を目的とした団体との経済的利害関係が
ある場合は,論文中に開示していることを認めます.
※利益相反がある場合は,利益相反
(COI)
自己申告書で開示をしてください.
キリトリ線
また,本論文が「人間ドック」に掲載された場合,本論文の著作権は日本人間ドック学会が保有する
ことを認めます.
※著者が人間ドック学会のA会員の場合は,署名欄の右に会員番号も併記してください.
筆頭著者署名
(A )
共著者署名
(A )
共著者署名
(A )
共著者署名
(A )
共著者署名
(A )
共著者署名
(A )
共著者署名
(A )
共著者署名
(A )
共著者署名
(A )
共著者署名
(A )
共著者署名
(A )
共著者署名
(A )
共著者署名
(A )
年 月 日 提出
人間ドック Vol.29 No.4 2014 年
103 ( 659 )
(様式 3)
日本人間ドック学会 御中
利益相反(COI)自己申告書
論文題名:
筆頭著者の,投稿時から遡って過去1年以内の発表内容に関係する企業・組織または団体との利益
相反について下記に申告してください.
項 目
該当の状況
①報酬額 有であれば,著者名:企業名などの記載
有・無
1 つの企業・団体から年間 100 万円以上
②株式の利益 有・無
1 つの企業から年間 100 万円以上
あるいは株式 5%以上を保有
③特許権使用料 有・無
1 つにつき年間 100 万円以上
キリトリ線
④講演料 有・無
1 つの企業・団体から年間合計 50 万円以上
⑤原稿料 1 つの企業・団体から年間合計 50 万円以上
有・無
⑥研究費などの総額 治験,受託研究,共同研究などについて,
1 つの企業・団体から支払われた総額が
年間 200 万円以上
有・無
⑦奨学寄付金などの総額
1 つの企業・団体から,申告者個人または申
告者が所属する講座・分野あるいは研究室の
代表に支払われた総額が年間 200 万円以上
⑧企業などが提供する寄付講座
企業や団体が提供する寄付講座に所属して
いる場合
⑨旅費,贈答品などの受領
1 つの企業・団体から年間 5 万円以上
有・無
有・無
有・無
筆頭著者名(署名): 年 月 日 提出
人間ドック Vol.29 No.4 2014 年
105 ( 661 )
INSTRUCTIONS TO AUTHORS
Ningen Dock International
Official Journal of Japan Society of Ningen Dock
Ningen Dock International is the official journal of Japan Society of Ningen Dock, in which original
articles, case reports, and review articles in both Japanese and English are published. Ningen Dock accepts
only manuscripts that are original work in the field of ningen dock and related areas not previously
published or being considered for publication elsewhere, except as abstracts. The manuscripts published
in Ningen Dock will appear on the website of our society.
If the manuscript concerns a clinical study, it must be in accordance with the Declaration of Helsinki
of 1964 (subsequent revisions included). Therefore, for a manuscript whose content is epidemiological or
clinical research, the approval of the facility’s Institutional Review Board (IRB) or the Ethics Committee
of Japanese Society of Ningen Dock must have been obtained for the study described. Also, in the text, it
should be indicated that informed consent has been obtained from subjects. Additionally, for case reports,
it should be stated that adequate care has been taken to ensure the privacy of the subject concerned.
Online submission system
Ningen Dock uses an online submission system called ScholoarOne Manuscripts.
Please access http://mc.manuscriptcentral.com/ningendock
This site is only in Japanese at this time.
Preparation of manuscript
All manuscripts must be written in English with MS-Word, Excel, PowerPoint and/or a common graphic
format. Authors who are not fluent in English must seek the assistance of a colleague who is a native
English speaker and is familiar with the field of the manuscript.
The title, abstract, text, acknowledgments, references, tables, and figure legends should begin on separate
sheets, with pages numbered, and be typed double-spaced using the 12-point font size in MS-Word.
Files for submission should be prepared in English in a Microsoft Word or other file format that may be
uploaded to the online system.
Available formats for files to be uploaded: doc (docx), xls (xlsx) ppt (pptx), jpg, tiff, gif, ai, eps, psd File
names must consist of alphanumeric characters and an extension.
Example file names: Manuscript.doc, Fig1.jpg, Table1.xls, etc.
Please indicate the version of Microsoft Office used in a cover letter accompanying the uploaded files.
All measurements should be expressed in SI units. Less common abbreviations should be spelled out at
first usage and the abbreviated form used thereafter.
Title page
Titles should be concise and informative. Include the full names of authors, names and addresses of
affiliations, and name and address of a corresponding author to whom proofs are to be sent, including a
fax number, telephone number and e-mail address.
Abstract
The abstract should not exceed 250 words, and should be arranged under the following subheadings:
Objective, Methods, Results, Conclusions, and have up to 4 keywords.
Types of articles
Original articles: An original article should not exceed 3,000 words, and should be arranged as follows:
Abstract, Objective, Methods, Results, Discussion, (Conclusion), (Acknowledgments), and References.
人間ドック Vol.29 No.4 2014 年
107 ( 663 )
Case reports: A case report should not exceed 2,000 words, and be arranged as follows: Abstract (which
should be a brief summary of the content without headings), Introduction, Case report, Discussion, and
References.
Review articles: Review articles should not exceed 4,000 words. Review articles are usually by invitation.
However, articles submitted without an invitation may also be considered by the Editorial Board.
References
References should be numbered consecutively in order of appearance in the text and cited in the text
using superscript numbers. For example, according to the study by Sasamori 1). For journals, the names
and initials of the first three authors, followed by“et al”if there are other coauthors, the complete title,
abbreviated journal name according to Index Medicus, volume, beginning and end pages, and year should
be included. For books, the names and initials of the first three authors, followed by“et al”if there are
other coauthors, the complete title, book name, edition number, beginning and end pages, name and city
of publisher, and year should be included. Examples of references are given below.
Journal: Ishizaka N, Ishizaka Y, Nagai R, et al: Association between white cell count and carotid
arteriosclerosis in Japanese smokers. Atherosclerosis 2004; 175: 95-100.
Book: Kaplan NM: Measurement of blood pressure. In: Kaplan NM(ed), Kaplan's Clinical Hypertension.
7th ed., Lippincott William & Wilkins, Philadelphia, 2002, 25-55.
Tables
Tables should be cited in the text, and numbered sequentially with Arabic numerals. Each table should be
given a number and a brief informative title, and should appear on a separate page. Explain in footnotes
all abbreviations used.
Figures
Figures should be cited in the text, and numbered sequentially with Arabic numerals. A brief descriptive
legend should be provided for each figure. Legends are part of the text, and should be appended to it on a
separate page. Color figures can be reproduces if necessary, but the authors will be expected to contribute
towards the cost of publication.
Conflict of Interest (COI)
All authors are required to disclose any conflict of interest (COI) on the form designated by the Japan
Society of Ningen Dock.
If no author has any COI, this should be indicated in the manuscript.
Page proofs
The corresponding author will receive PDF proofs, the author should correct only typesetting errors. After
correcting, page proofs must be returned promptly.
Reprints
Thirty reprints of each paper are free, and additional reprints are available at charge in lots of 10, but for
a minimum order of 50 . Reprints should be ordered on submission of the manuscript as follows: For
example,“I order 100 reprints: 30 (free) + 70.”
The Editorial Board considers only manuscripts prepared according to the Instructions to Authors,
and makes decisions regarding the acceptance of manuscripts as well as the order of printing them. All
published manuscripts become the permanent property of Japan Society of Ningen Dock, and may not be
published elsewhere without written permission from the Society.
108 ( 664 )
人間ドック Vol.29 No.4 2014 年
Check list for submission of papers to Ningen Dock International
Official Journal of Japan Society of Ningen Dock
Categories of manuscript:
□ Original article (not more than 3,000 words)
□ Case report (not more than 2,000 words)
□ Review article (not more than 4,000 words)
Typing:
□ Manuscript on A4 paper with wide margins
□ Type double space using 12-point
Title page:
□ Title of paper
□ Full names of authors and affiliations without title of MD, PhD, etc
□ Full name and address of a corresponding author including fax number,
telephone number and e-mail address.
キリトリ線
□ Running title not more than 50 characters.
Abstract:
□ Not more than 250 words.
□ Arranged in the order of Background, Methods, Results, and Conclusion.
□ Up to four key words.
Text of paper:
□ Manuscript is arranged in the order of Objective, Methods, Results,
Discussion, (Conclusion), (Acknowledgments), and References.
□ Measurements are expressed in SI units.
□ Abbreviations are spelled out at first usage.
References:
□ References are numbered consecutively in order of appearance in the text and
cited in the text using superscript numbers.
□ Format is consistent with examples in Instructions for Authors.
人間ドック Vol.29 No.4 2014 年
109 ( 665 )
Tables:
□ Each table is given a number and a brief informative title, and appears on separate page.
□ All abbreviations used are explained in footnotes.
Figures:
□ Figure legends are appended to the text on a separate page.
□ The top of the figure, the first author's name, and the figure number are indicated lightly
in soft pencil on the back of the four figures.
Submission:
□ Check list, agreement, cover letter, manuscript (title page, abstract, text, acknowledgments,
and references), figure legends, tables, figures and/or photos prepared in due form.
□ One set of the original manuscript and three sets of the copies (with original photos, if any)
are submitted.
□ All pages are numbered.
キリトリ線
Date:
Name (print)
Signature
人間ドック Vol.29 No.4 2014 年
111 ( 667 )
Official Journal of Japan Society of Ningen Dock's Agreement
1. The authors undersigned hereby affirm that the manuscript entitled :
is original and does not infringe any copyright, and that it has not been published in whole or in part
and is not being submitted or considered for publication in whole or in part elsewhere except in the
form of an abstract.
2. Assignment of Copyright. The authors hereby transfer, assign or otherwise convey all copyright
ownership to Japan Society of Ningen Dock in the event this work is published by Japan Society of
Ningen Dock in any format.
3. Signature of all authors :
キリトリ線
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Date
(A
)
(A
)
(A
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(A
)
(A
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(A
)
(A
)
Date
Date
Date
Date
Date
Date
※著者が人間ドック学会のA会員の場合は,署名欄の右に会員番号も併記してください.
人間ドック Vol.29 No.4 2014 年
113 ( 669 )
日本人間ドック学会誌 略語一覧
略語
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9
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48
49
50
51
52
53
54
55
56
57
58
59
60
1,5-AG
17-OHCS
95% CI
α -GI
β 2 -MG
γ -GTP
A/G 比(A/G ratio)
ABI
ACTH
ADL
AFP
ALP
ALT
Apo(a)
APTT
AST
BMI
CA125
CA19-9
cAMP
CAPD
CBC
Ccr
cDNA
CEA
cGMP
ChE
CKD
COI
COPD
CK
CRP
CT
CVA
D-Bil
DBP
DNA
DRG
dsDNA
EBM
ECG
eGFR
EIA
ELISA
EPO
ESR
FBG
FDA
FEV
FEV 1
FEV 1 %
FPG
FSH
FT3
FT4
FVC
GFR
GH
Hb
HbA1c
正式名(英)
1,5-anhydroglucitol
17 α -hydroxycorticosteroid
95% confidence interval
α -glucosidase inhibitor
β 2 -microglobulin
γ -glutamyl transpeptidase
albumin-globulin ratio
ankle-brachial index
adrenocorticotropic hormone
activities of daily living
α -fetoprotein
alkaline phosphatase
alanine aminotransferase
apolipoprotein(a)
activated partial thromboplastin time
aspartate aminotransferase
body-mass index
carbohydrate antigen 125
carbohydrate antigen 19-9
cyclic adenosine 3’, 5’-monophosphate
continuous ambulatory peritoneal dialysis
complete blood cell count
creatinine clearance
complementary deoxyribonucleic acid
carcinoembryonic antigen
cyclic guanosine 3’, 5’-monophosphate
cholinesterase
chronic kidney disease
conflict of interest
chronic obstructive pulmonary disease
creatinine kinase
c-reactive protein
computed tomography
cerebrovascular accident
direct bilirubin
diastolic blood pressure
deoxyribonucleic acid
diagnosis-related group
double stranded deoxyribonucleic acid
evidence-based medicine
electrocardiogram
estimated glomerular filtration rate
enzyme immunoassay
enzyme-linked immunosorbent assay
erythropoietin
erythrocyte sedimentation rate
fasting blood glucose
Food and Drug Administration
forced expiratory volume
forced expiratory volume in one second
forced expiratory volume % in one second
fasting plasma glucose
follicle stimulating hormone
free triiodothyronine
free thyroxine
forced vital capacity
glomerular filtration rate
growth hormone
hemoglobin
hemoglobin A1c
正式名(和)
1,5- アンヒドログルシトール
17- ハイドロキシコルチコステロイド
95% 信頼区間
α - グルコシダーゼ阻害薬
β 2 - ミクログロブリン
γグルタミルトランスペプチターゼ
アルブミン / グロブリン比
上腕足関節血圧比
副腎皮質刺激ホルモン
日常生活動作
α - フェトプロテイン
アルカリホスファターゼ
アラニンアミノトランスフェラーゼ
アポリポ蛋白(a)
活性化部分トロンボプラスチン時間
アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ
体格指数
シーエー125
シーエー19-9
環状アデノシン 3’、5’- 一リン酸
持続携行式腹膜透析
全血球計算
クレアチニンクリアランス
相補的デオキシリボ核酸
がん胎児性抗原
環状グアノシン 3’、5’- 一リン酸
コリンエステラーゼ
慢性腎臓病
利益相反
慢性閉塞性肺疾患
クレアチンキナーゼ
C 反応性タンパク
コンピューター断層撮影
脳血管障害
直接ビリルビン
拡張期血圧
デオキシリボ核酸
診断別分類
二本鎖デオキシリボ核酸
科学的根拠に基づく医療
心電図
推算糸球体濾過量
酵素免疫測定法
酵素免疫吸着測定法
エリスロポエチン
赤血球沈降速度
空腹時全血ブドウ糖
食品医薬品局
努力呼気量
1 秒量
1 秒率
空腹時血糖
卵胞刺激ホルモン
遊離トリヨードサイロニン
遊離サイロキシン
努力肺活量
糸球体濾過量
成長ホルモン
ヘモグロビン
ヘモグロビン A1c
人間ドック Vol.29 No.4 2014 年
115 ( 671 )
略語
61
62
63
64
65
66
67
68
69
70
71
72
73
74
75
76
77
78
79
80
81
82
83
84
85
86
87
88
89
90
91
92
93
94
95
96
97
98
99
100
101
102
103
104
105
106
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109
110
111
112
113
114
115
116
117
118
119
120
hCG
HCV
HDL-C
HLA
HPLC
Ht
ICD
ICU
IFG
IGT
IMT
LAP
LDH
LDL-C
Lp(a)
LPL
MCH
MCHC
MCV
METs
MetS
MMG
MRA
MRI
mRNA
MRSA
MSW
NMR
PET
PSA
PTH
PWV
QOL
RBC
RF
RI
RIA
RNA
SBP
SD
SEM
STD
T-Bil
T3
T4
TC
TG
TIA
TIBC
tPA
TPHA
TSH
TTT
UCG
UIBC
UN
VLDL
WBC
WHO
ZTT
116 ( 672 )
正式名(英)
human chorionic gonadotropin
hepatitis C virus
high-density lipoprotein cholesterol
histocompatibility[leucocyte]antigen
high-performance liquid chromatography
hematocrit
International Classification of Disease
intensive care unit
impaired fasting glucose
impaired glucose tolerance
intima-media thickness
leucine aminopeptidase
lactate dehydrogenase
low-density lipoprotein cholesterol
lipoprotein (a)
lipoprotein lipase
mean corpuscular hemoglobin
mean corpuscular hemoglobin concentration
mean corpuscular volume
meatbolic equivalent
metabolic syndrome
mammography
magnetic resonance angiography
magnetic resonance imaging
messenger RNA
methicillin-resistant Staphylococcus aureus
medical social worker
nuclear magnetic resonance
positron emission tomography
prostate-specific antigen
parathyroid hormone
pulse wave velocity
quality of life
red blood cell
rheumatoid factor
radioactive isotope
radioimmunoassay
ribonucleic acid
systolic blood pressure
standard deviation
standard error of the mean
sexually transmitted disease
total bilirubin
triiodothyronine
thyroxine
total cholesterol
triglyceride
transient (cerebral) ischemic attack
total iron binding capacity
tissue plasminogen activator
Treponema pallidum hemagglutination assay
thyroid stimulating hormone
thymol turbidity test
ultrasonic echocardiography
unsaturated iron binding capacity
urea nitrogen
very-low-density lipoprotein
white blood cell
World Health Organization
zinc sulfate (turbidity) test
正式名(和)
ヒト絨毛性ゴナドトロピン
C 型肝炎ウイルス
高比重リポ蛋白コレステロール
組織適合 ( 性)抗原
高速液体クロマトグラフィー
ヘマトクリット
国際疾病分類
集中治療室
空腹時血糖異常
耐糖能異常
内膜中膜複合体厚
ロイシンアミノペプチダーゼ
乳酸脱水素酵素
低比重リポ蛋白コレステロール
リポ蛋白 (a)
リポプロテインリパーゼ
平均赤血球血色素量
平均赤血球血色素濃度
平均赤血球容積
メッツ(運動強度指数)
メタボリックシンドローム
マンモグラフィー
磁気共鳴血管造影
磁気共鳴画像
メッセンジャーリボ核酸
メチシリン耐性黄色ブドウ球菌
医療ソーシャル・ワーカー
核磁気共鳴
陽電子放射断層撮影
前立腺特異抗原
副甲状腺ホルモン
脈波伝播速度
生活の質
赤血球
リウマトイド因子
放射性同位元素
放射免疫測定法
リボ核酸
収縮期血圧
標準偏差
標準誤差
性行為感染症
総ビリルビン
トリヨードサイロニン
サイロキシン
総コレステロール
トリグリセライド
一過性脳虚血発作
総鉄結合能
組織プラスミノーゲン活性化因子
梅毒トレポネーマ血球凝集テスト
甲状腺刺激ホルモン
チモール混濁試験
心臓超音波検査
不飽和鉄結合能
尿素窒素
超低比重リポ蛋白
白血球
世界保健機構
硫酸亜鉛混濁試験
人間ドック Vol.29 No.4 2014 年
「人間ドック」著作権管理委託について
日本人間ドック学会刊行の「人間ドック」の複写に係る著作権管理を,一般社団法人学術
著作権協会に委任いたしました.
したがいまして,今後,
「人間ドック」の複写については無断複写ができないこととなり,
「人間ドック」の複写に際しては下記の団体からの許諾が必要となります.
ここに,“著作権管理委託についての通知”をいたします.
記
複写される方へ:
「人間ドック」に掲載された著作物を複写したい方は,
(社)日本複写権センターと包括複
写許諾契約を締結されている企業の方でない限り,著作権者から複写権等の行使の委託を受
けている次の団体から許諾を受けてください.
〒 107-0052 東京都港区赤坂 9-6-41 乃木坂ビル(一社)学術著作権協会
TEL:(03)3475-5618 FAX:(03)3475-5619
E-mail:[email protected]
Notice about photocopying:
In order to photocopy any work from this publication, you or your organization must
obtain permission from the following organization which has been delegated for copyright
clearance by the copyright owner of this publication.
Japan Academic Aasociation for Copyright Clearance, Inc. (JAACC)6-41 Akasaka,
9・chome,Minato-ku, Tokyo 107-0052 Japan
Phone:81-3-3475-5618 FAX:81--3-3475-5619
E-mail:[email protected]
また,アメリカ合衆国において本書を複写したい場合は,次の団体に連絡して下さい.
Copyright Clearance Center, Inc.
222 Rosewood Drive, Danvers, MA 01923 USA
Phone 1-978-750-8400 FAX 1-978-646-8600
公 益 社 団 法 人
日本人間ドック学会
理事長 奈良 昌治
人間ドック Vol.29 No.4 2014 年
117 ( 673 )
編集後記
日本人間ドック学会では,丹羽利充副委員長(英
文誌担当)の巻頭言にあるように,英文での掲載が
可能な論文につきましては,英文誌「Ningen Dock
International」への積極的な投稿を呼びかけている
ところであります.一方,他の学会誌の英文,和文
の比率を見ておりますと,最近は英文の比率が高く
なっており,和文がなかなか集まらないといった状
況もあるようです.これは,和文に比べ英文の方が,
学術的に評価されやすいといった理由からではない
かと思います.現在のところ,日本人間ドック学会
誌では和文の比率が高く,和文の不足を心配する状
況ではありませんが,今後は英文の比率が高くなっ
てくることが予想されます.これからも英文での投
稿を推奨することに変わりありませんが,例えば施
設運営をテーマにしたものなど英文にはそぐわない
論文もあろうかと思います.また,質問紙を用いた
アンケート調査など日本語の質問内容自体に意味が
あるものについては,和文が相応しいかと思います.
このように,和文こそ有用性が高いと思われる論文
につきましては,和文での投稿をお勧めいたします.
また,コメディカルスタッフや事務職員の皆様には,
英文は敷居が高いと思われる方も多いのではないで
しょうか.このような皆様にもまずは和文での投稿
をお勧めいたします.その後,和文から英文にステッ
プアップしていただいてもよろしいかと思います.
学術大会でのコメディカルスタッフや事務職員の
皆様の発表の中には,とても興味深いものがいくつ
もあります.特に着目しているのは他の施設では行っ
ていない独創的な取り組みでありますが,このよう
な発表がその後,論文として投稿されることはほと
んどなく,非常に惜しいと思っております.ただし,
これらの発表には科学的データが不足しているもの
も多く,そのままでは原著論文として採用できない
ことも確かです.科学的データを加えていただけれ
ば,原著論文として採用される可能性も高くなりま
す.科学的データとは,数値で測定されるものばか
りでなく,アンケート調査結果など主観的データの
集計結果でも構いません.ただし,データの精度は
問題になりますので,先行研究を参考にしたり,疫
学研究に詳しい方に協力いただいたりし,データの
精度を高めていただければ十分かと思います.
それでは,多くの職種の皆様からの論文投稿を期
待しております.
(武藤繁貴)
人間ドック
(Official Journal of Japan Society of Ningen Dock)
発
編
行
集
責
委
任
員
発
行
制
作
118 ( 674 )
第 29 巻 第 4 号(Vol.29 No.4 2014)
平成 26 年 12 月 31 日発行
者 奈良 昌治
荒瀬康司/
(副・和文誌)鏑木淳一/(副・英文誌)丹羽利充
会 (長)
折津政江/加藤清恵/笹森 斉/髙橋英孝/原 茂子/福井敏樹/武藤繁貴
山門 實/米井嘉一
(オブザーバー)
日野原茂雄
所 公益社団法人 日本人間ドック学会
〒 102-0075 東京都千代田区三番町 9-15 ホスピタルプラザビル 1F
電話 03 - 3265 - 0079 E-mail:[email protected]
所 株式会社 サイエンティスト社 東京都渋谷区千駄ヶ谷 5 - 8 - 10 - 605
人間ドック Vol.29 No.4 2014 年
(第 1 号様式)
日本人間ドック学会 入会申込書
貴学会の趣旨に賛同し,入会いたします.
※①~⑥の全項目にご記入のうえ,会費振替受領証のコピーを裏面に貼り,下記送付先にお送りください.
(施設・賛助会員の場合①,④及び⑤は不要です)
:
氏 名: 印 男性 ・ 女性
ふりがな
生年月日:19 年 月 日(★必ず記入)
①
医師免許:(登録番号) (★ A 会員のみ記入)
E-mail:
□ メール配信を希望する □ メール配信を希望しない
社団法人日本内科学会の「認定内科医」または「総合内科専門医」の方はその認定番号をご記入下さい.
認定内科医: 総合内科専門医:
いずれかをマルで囲み,年会費を下記口座へお振り込みのうえ,お申し込み下さい.
・A 会員(医師のみ)
〔年会費 1 名 10,000 円〕
②
・B 会員(医師以外)※健診施設等医療機関に勤務されている方
〔年会費 1 名 6,000 円〕
□保健師 □管理栄養士 □看護師 □その他( )
(↑★必ず記入)
・S 会員(賛助会員)企業など
〔年会費 1 施設 30,000 円〕
・C 会員(施設会員)医療機関
〔年会費 1 施設 30,000 円〕
キリトリ線
※裏面に振替受領証のコピーを貼り付けてください
郵便振込先:00150 − 5 − 81128 名義(受取人):日本人間ドック学会
他の金融機関からの振込先:ゆうちょ銀行 ○一九店(ゼロイチキュウ店)・当座・0081128
通信欄に,お名前,施設名,ご連絡先,お電話番号を明記の上,お払い込み下さい.
施設区分:いずれかをマルで囲んで下さい.
01
02
03
04
05
③
厚生労働省
独立行政法人国立病医院機構
国立大学法人
独立行政法人労働者健康福祉機構
その他公的
06
07
08
09
10
国(その他)
都道府県
市町村
日赤
済生会
11
12
13
14
15
北海道社会事業協会
厚生連
国保連
全社連
厚生団
16
17
18
19
20
船保会
健保及び連合
共済及び連合
国保組合
公益法人
21
22
23
24
25
医療法人
学校法人
会社
その他法人
個人
ふりがな:
施設名:
住所:
(〒 ― )
TEL: FAX:
C 会員,S 会員はご記入ください.※記入のない場合は人間ドックご担当者様宛に資料をお送りいたします
部課名: 担当者:
④
⑤
⑥
自宅住所:(〒 ― )
TEL: FAX:
入会後の通知および資料は( 勤務先 ・ 自宅 )あてに送付(未記入は勤務先)
個人情報の取扱いについて(裏面の「個人情報の取扱いについて」をご覧下さい.)
当学会の個人情報の取扱いについて同意いただける方は,「同意する」にチェックし,同意いただけない方は,
「同意しない」にチェックしてください.
□ 同意する □ 同意しない
【送付先】〒 102-0075 東京都千代田区三番町 9-15 ホスピタルプラザビル 1F
公益社団法人 日本人間ドック学会 入会申込 係
【TEL】
03-3265-0079 FAX は不可
PMS-M03b-01
個人情報の取扱いについて(会員用)
1.個人情報の利用目的
会員管理,学術大会の開催,学会誌の発刊,人間ドック認定医・専門医養成,人間ドック健診施設機能評価,
人間ドック健診情報管理指導士及び食生活改善指導士養成,メール配信のため.
2.個人情報の提供
以下の場合を除き,あらかじめご本人の同意を得ないで,個人情報を提供することはありません.
・法令に基づく場合.
・人の生命,
身体又は財産の保護のために必要がある場合であって,本人の同意を得ることが困難であるとき.
・公衆衛生の向上又は児童の健全な育成の推進のために特に必要がある場合であって,本人の同意を得るこ
とが困難であるとき.
・国の機関若しくは地方公共団体又はその委託を受けた者が法令の定める事務を遂行することに対して協力
する必要がある場合であって,本人の同意を得ることによって当該事務の遂行に支障を及ぼすおそれがあ
るとき.
3.個人情報の委託
個人情報の取扱いの全部または一部を委託することがあります.委託にあたっては,十分な個人情報の保護
水準を満たしている者を選定し,委託を受けた者に対する必要,かつ適切な監督を行います.
4.個人情報の開示等の求めについて
個人情報の「開示等のご請求」につきましては,以下の「個人情報に関わる苦情・相談窓口」で受け付けて
おります.本法人の「開示対象個人情報の取扱いについて」に基づき,遅滞なく回答いたします.
5.個人情報提供の任意性
個人情報のご提供は任意です.ただし,必要な個人情報をご提供されない場合には,上記利用目的の業務を
履行できない場合があります.
〈個人情報に関わる苦情・相談窓口〉
公益社団法人日本人間ドック学会
〒 102-0075 東京都千代田区三番町 9-15 ホスピタルプラザビル 1F
個人情報保護管理者(兼 苦情・相談窓口責任者):総務部
TEL:03-3265-0079 FAX:03-3265-0083 E-Mail:[email protected]
(第 2 号様式)
日本人間ドック学会 申請変更届
以下に該当するときは,必ずご連絡ください.
学会誌などの郵便物がお届けできなくなることがあります.
1. 転勤・引っ越しなどにより,勤務先(自宅)住所が変わった場合
2. 資料送付先を勤務先から自宅へ,またはその逆へ変更する場合
3. C 会員(施設会員),S 会員(賛助会員)で施設名が変更になった場合
4. C 会員,S 会員で担当者が変更になった場合
【現在,届けている項目】
会員番号
氏 名
(※↑ C,S 会員はご担当者)
施 設 名
施設住所(〒 – )
施設電話 施設 FAX
キリトリ線
自宅住所(〒 – )
自宅電話 自宅 FAX
【新しく変更する項目】※変更箇所のみご記入お願い致します.
氏 名
施 設 名
施設住所(〒 – )
施設電話 施設 FAX
施設 E-mail
(※↑ C,S 会員のみ)
自宅住所(〒 – )
自宅電話 自宅 FAX
E-mail
資料送付先 【 施設住所 ・ 自宅住所 】
※どちらかに○をご記入下さい.
無記入の場合は登録どおりとします.
【備考】
FAX 03-3265-0083 まで
(第 3 号様式)
日本人間ドック学会 退会届
理事会御中
全項目をご記入ください.
年 月 日をもって貴会を退会いたします.
退会理由:
【A 会員,B 会員】
会 員 名 印
会員番号
連 絡 先 (〒 )
電 話
キリトリ線
【C 会員,S 会員】
施 設 名 印
会員番号
連 絡 先 (〒 )
電 話
【この届けを記入した人】 会員ご本人の場合は未記入で結構です
氏 名
送付先:
〒 102-0075 東京都千代田区三番町 9-15 ホスピタルプラザビル 1F
公益社団法人
日本人間ドック学会 退会 係あて
FAX 03-3265-0083 まで
人間ドック認定医【 認定・更新 】申請書
申請日: 年 月 日
ふ り が な
㊞
申請者氏名
会員番号
男 性 ・ 女 性
A
認定番号
※更新の方のみご記入下さい
生年月日
(西 暦) 年 月 日
所属機関
〒
キリトリ線
電 話
FAX
●ご登録の所属機関,自宅ご住所などに変更がある場合は,下欄へご記入ください.
〒
電 話
FAX
※書類や学会誌の送り先(必須)→ 所属機関 ・ 自宅
(記入のない場合は登録通りに御送り致します)
事 務 局 処 理 覧 備考 /
可
保留
不可
申請受付日
単位数
人間ドック認定医 申請・更新時の提出書類について
【必須書類】
□ 人間ドック認定医 認定・更新申請書
□ 人間ドック認定医 単位確認表(ピンク色のシール台紙:原本)
【任意提出】
※学術大会[10 単位]・ 研修会[7 単位]への参加のみで,50 単位を越えている場合は,以下書類の提出の
必要はございません.
□ 学会誌「人間ドック」掲載証明書 [筆頭 7 単位:共同 1 単位]
□ 英文誌「Ningen Dock(International)」掲載証明書 [筆頭 10 単位:共同 1 単位]
□ 日本人間ドック学会学術大会 演題発表証明書 [筆頭 5 単位:共同 1 単位]
※ 2010 年開催の第 51 回学会より,同一大会での複数発表は,筆頭・共同共に各 1 演題分のみの加算とする.
□ 日本内科学会認定内科医(総合内科専門医) 認定証コピー [5 単位]
□ 人間ドック健診情報管理指導士 認定証コピー [5 単位]
□ 日本医師会認定産業医 認定証コピー [2 単位]
・送付前に書類が揃っているかをご確認ください.
・単位確認表(ピンク色のシール台紙)は,実物をお送り下さい.認定・更新後,新しい単位確認表
を認定証と共にお送りします.
・単位が 50 単位に満たない時や,正会員(A 会員)へのご入会前に申請された場合は事務局よりご連
絡させて頂いております.
・認定,更新の申請が受理されますと,単位は 0 にリセットされ,余剰単位もクリアされます.
・認定医制度の詳細は,ドック学会ホームページ「認定医制度」の項目をご覧頂くか,事務局までお
問い合わせ下さい.(ホームページ http://www.ningen-dock.jp/ )
※認定・更新申請の書類は,必ず郵送等にて下記送付先へお送り下さい.
なお,認定・更新の申請期間は,毎年 1 月 1 日から 3 月 31 日です.
認定開始は 4 月 1 日から,認定書類のお届けは認定開始日以降となります.
【送付先】
公益社団法人 日本人間ドック学会 認定医委員会事務局 宛
〒 102-0075 東京都千代田区三番町 9-15 ホスピタルプラザビル 1F
TEL:03-3265-0079 ※ FAX 不可
新しいアプローチで
がんのリスクをチェック!
®
がんリスクスクリーニング
(AICS)
●血液を用いた、がんリスクスクリーニング検査です。
人間ドックや健康診断など、採血を行う機会と同時に検査を行うことができます。
●1回の採血で、複数のがん種についてリスクを評価することができます。
検査の結果は、
それぞれのがん種ごとに報告します。
●早期がんや幅広い組織型にも対応した検査です。
AICS(エーアイシーエス)
とは?
AICSの解析対象となるがん種
健常者における血液中のアミノ酸濃度は、
それぞれ、一
定に保たれるようにコントロールされていますが、がん患
者では、一定に保たれている血液中のアミノ酸濃度のバラ
ンスが変化することが報告されています。
AICSは血液中のアミノ酸濃度を測定し、健常人とがん
患者のアミノ酸濃度のバランスの違いを統計的に解析す
ることで、現在がんに罹患しているリスクを評価する検査
です。
男性AICS[4種]胃がん、肺がん、大腸がん、前立腺がん
女性AICS[5種]胃がん、肺がん、大腸がん、乳がん、子宮がん・卵巣がん*
女性AICS[2種]乳がん、子宮がん・卵巣がん*
*子宮がん・卵巣がんは、子宮頸がん、子宮体がん、卵巣がんを対象と
しています。
いずれかのがんであるリスクについて評価することができま
すが、
それぞれのがんのリスクについて区別することはできません。
AICS値とランク分類におけるリスクについて
ランク分類
AICS値
ランクA
0.0∼4.9
低い
ランク分類
AICS値
ランクB
5.0∼7.9
ランクC
8.0∼10.0
がんであるリスク
ランクA
0.0∼4.9
ランクB
5.0∼7.9
高い
ランクC
8.0∼10.0
胃がん
1/3,200【0.3倍】 1/625【1.6倍】 1/98【10.2倍】
大腸がん
1/2,000【0.5倍】 1/789【1.3倍】 1/122【8.2倍】
肺がん
前立腺がん
乳がん
1/2,963【0.3倍】 1/536【1.9倍】 1/111【9.0倍】
1/2,222【0.5倍】 1/469【2.1倍】 1/156【6.4倍】
1/1,509【0.7倍】 1/556【1.8倍】 1/250【4.0倍】
子宮がん・卵巣がん 1/4,000【0.3倍】 1/682【1.5倍】 1/86【11.6倍】
【 】
:一般の方ががんであるリスクを1とした場合の、がんであるリスクの倍率
AICSは、
それぞれのがん種について、
がんに罹患している
確率を0.0∼10.0の数値(AICS値)
で報告します。
リスクの傾
向は数値が高いほど、
がんである確率が高くなります。
また、AICS値からリスクを判断する目安として、
「ランクA」
「ランクB」
「ランクC」
に分類され、
がんであるリスクの傾向が
3段階で示されます。
がんの有病率は統計的に約1/1,000(0.1%)
といわれて
おり、AICSにおける、
ランク別の、
がんであるおおよその確率
は左記のとおりです。
例えば、
胃がんにおいて
「ランクA」
となった場合、
がんであ
る確率は1/3,200、
「ランクB」
では1/625、
「ランクC」
では
1/98となり、
「ランクA」
「ランクB」
「ランクC」
の順でがんであ
る確率が高くなります。
また、一般の方ががんであるリスクを1とした場合、
胃がん
における
「ランクB」
は1.6倍、
「ランクC」
では10.2倍のリスク
があるといえます
(【 】
内の数値)。
各がん種での特異度、感度および陽性的中率
AICS値 5.0以上
AICS値 8.0以上
(ランクC)
罹患率※ (ランクBまたはランクC)
特異度 感 度 陽性的中率 特異度 感 度 陽性的中率
0.0915% 80%
75% 0.34% 95%
AICS
(大腸) 0.0844% 80%
60% 0.25% 95%
AICS
(胃)
51% 0.93%
73% 0.24% 95%
45% 0.60%
AICS(前立腺)0.0682% 80%
64% 0.22% 95%
32% 0.43%
AICS(子宮・卵巣) 0.0516% 80%
80% 0.21% 95%
AICS
(肺)
0.0669% 80%
AICS
(乳腺) 0.0822% 80%
47% 0.19% 95%
41% 0.69%
20% 0.33%
58% 0.60%
各がん種に対して特異度が80%になるAICS値
を5.0、特異度が95%となるAICS値を8.0になる
ように設定しています。 各がん種での感度、特異度は左表のとおりです。
【出典】
岡本 直幸:人間ドック 26(3)
:454-466,2011.および
宮城 悦子,他:人間ドック 26(5)
:749-755,2012.を改変
※陽性的中率の算出には有病率の代わりに2006年の推定罹患率(国立
がん研究センターがん対策情報センター 地域がん登録全国推計による
がん罹患データ
(1975年∼2006年)全国年齢階級別推定罹患率)
を
使用
子宮・卵巣がんの罹患率は、子宮がん
(上皮内がんを含む)
と卵巣がんの
罹患率の合計を使用
各種早期がんに対する感度(ランクC:特異度95%)
AICSはステージⅡ
(またはステージB)
までのがん症例に対しても、
全ステージの症例と同様に高い感度を示しました。
60%
感 度
40%
20%
0%
stageⅠ,Ⅱ 全症例
陽性者数/症例数 54/135 100/197
(感度)
(40%) (51%)
stageⅠ,Ⅱ 全症例 stage0,Ⅰ,Ⅱ 全症例
71/181 146/327 57/149 116/280
(39%) (45%) (38%) (41%)
AICS(胃)
AICS(肺)
AICS(大腸)
stageB
全症例
31/103 46/146
(30%) (32%)
stage0,Ⅰ,Ⅱ 全症例 stage0,Ⅰ,Ⅱ 全症例
28/147 33/165
145/273 201/346
(19%) (20%) (53%) (58%)
AICS(前立腺)
AICS(乳腺)
AICS(子宮・卵巣)
【出典】
岡本 直幸:人間ドック 26(3)
:454-466,2011.および味の素株式会社共同研究プロジェクト 提供データ
胃がんおよび肺がんにおける組織型別の感度(ランクC:特異度95%)
胃がんにおいては、組織型ごとの感度に有意差が認められましたが、管状腺癌と比較して低分化腺癌と印環細胞癌は同
等または高い感度を示しました。
また、肺がんにおいては、
いずれの組織型についても同等の感度を示しました。
胃がん
80%
肺がん
80%
p<0.05
60%
60%
感 度
感 度
40%
40%
20%
20%
0%
stageⅠ,Ⅱ 全症例
陽性者数/症例数 13/27
33/51
(感度)
(48%) (65%)
低分化腺癌
stageⅠ,Ⅱ 全症例
6/17
13/25
(35%) (52%)
stageⅠ,Ⅱ 全症例
30/78
41/95
(38%) (43%)
印環細胞癌
管状腺癌
0%
陽性者数/症例数
(感度)
stageⅠ,Ⅱ 全症例
47/125 93/219
(38%) (42%)
stageⅠ,Ⅱ 全症例
20/38
35/65
(53%) (54%)
stageⅠ,Ⅱ 全症例
1/5
10/24
(20%) (42%)
腺 癌
扁平上皮癌
小細胞癌
【出典】
岡本 直幸:人間ドック 26(3)
:454-466,2011.
■検査要項
項目コード
検 査 項 目
検体量
(mL)
血漿 0.5
6378 9 男性 AICS
[4種] (EDTA-2Na加)
血漿 0.5
6432 7 女性 AICS
[5種] (EDTA-2Na加)
血漿 0.5
6433 4 女性 AICS
[2種] (EDTA-2Na加)
容器
保存
C
所要
日数
検査方法
9∼12
LC/MS
X
C
X
凍結
C
X
備 考
採血後、速やかによく混和させ、直ちに
(1分以内)氷水中に保存(15分間以上、遠心操
作まで冷却)
し、8時間以内に血漿分離してください。血漿は必ず凍結保存してくださ
い。
なお、
前記の採取条件ができない場合には、
結果値に影響が出る場合があります。
本項目は、血液中のアミノ酸濃度から、委託先(味の素株式会社)
にてデータ解析する
ことにより、
胃がん、肺がん、大腸がん、前立腺がん
[男性のみ]、乳がん
[女性のみ]、子
宮がん
(子宮頸がん、子宮体がん)
・卵巣がん
[女性のみ]
に罹患しているリスクを評価
する検査です。
子宮がん
(子宮頸がん、子宮体がん)
・卵巣がんは、
いずれかのがんであるリスクについ
て評価することができますが、
それぞれのがんのリスクについては分かりません。
なお、
本検査結果は、
その他の検査結果を考慮して総合的に判断してください。
●各AICSの解析対象となるがん種
男性AICS[4種]
:胃がん、肺がん、大腸がん、前立腺がん
女性AICS[5種]
:胃がん、肺がん、大腸がん、乳がん、子宮がん
(子宮頸がん、子宮体がん)
・卵巣がん
女性AICS[2種]
:乳がん、子宮がん
(子宮頸がん、子宮体がん)
・卵巣がん
●AICSの受託における注意点
・AICSは、
胃がん、肺がん、大腸がん、乳がんは25歳∼90歳、前立腺がんは40歳∼90歳、子宮がん
(子宮頸がん、子宮体がん)
・卵巣が
んは20歳∼80歳の日本人(妊娠されている方を除く)
を対象として開発された検査です。
これらの方以外のAICS値は評価対象外とな
ります。
ご依頼の際は、性別・年齢を必ず明記してください。
・検査前8時間以内に、水以外(食事、
サプリメント等)
は摂らないで、午前中に採血してください。
・検査時に妊娠されている方、授乳中の方、
がん患者(治療中を含む)
の方、先天性代謝異常の方、透析患者の方は、AICS値に影響がありま
すので検査は受けられません。
・血漿(EDTA-2Na)以外の材料は受託できません。
は、味の素株式会社の商標です
4606 SP・40T-AV(4)