みずほUSハイインカム ボンド ファンド

2014年4月30日
ケイマン籍オープン・エンド契約型公募外国投資信託
みずほABトラストシリーズ−
みずほUSハイインカムボンド ファンド
米ドル建クラス /
豪ドル建クラス
投資信託説明書(交付目論見書)
■ ご購入にあたっては本書の内容を十分にお読みください。
■ ファンドに関するより詳細な情報を含む投資信託説明書
(請求目論見書)
が必要な場合には、販売会
社にご請求いただければ当該販売会社を通じて交付されます。なお、請求を行った場合には、投資者
がその旨を記録しておくこととされておりますのでご留意ください。
■ この交付目論見書は、金融商品取引法
(昭和23年法律第25号)第13条の規定に基づく目論見書
です。
■ この交付目論見書により行うファンドの受益証券の募集については、管理会社は、金融商品取引法
第5条の規定により有価証券届出書を平成26年1月31日に関東財務局長に提出しており、平成26年
2月1日にその届出の効力が生じております。また、管理会社は、同法第7条の規定により、有価証券
届出書の訂正届出書を平成26年4月30日に関東財務局長に提出しております。
重要事項
ファンドは、主として債券等に投資を行います。ファンドの受益証券1口当たり純資産価格は、組入れ
債券の値動き等の影響により変動し、投資元本を割り込むことがあります。また、投資する金融・証券
市場が、当該国・地域の政治、経済および社会情勢の変化によって混乱した場合には、受益証券1口
当たり純資産価格が大きく変動することがあります。ファンドに生じた損益は投資者の皆様に帰属し
ます。ファンドは元本が保証されている商品ではありません。
ファンドの受益証券1口当たり純資産価格の変動要因としては、主に
「ハイイールド債に関するリス
ク」
、「信用リスク」、
「金利変動リスク」
「
、為替変動リスク」
などがあります。詳細については、後記
「投
資リスク リスク要因」
をご参照ください。
▪管理会社
アライアンス・バーンスタイン・エル・ピー
関係法人
管理会社/副投資運用会社
アライアンス・バーンスタイン・エル・ピー
◦みずほABトラストシリーズ―みずほUSハイインカム・ボンド・ファンド
(以下
「ファンド」
といいます。)
の資産の運用・管理、
受益証券の発行・買戻業務を行います。また、投資運用会社から委託を受けて、ファンドの副投資運用会社業務を
行います。
◦管理会社は、アメリカ合衆国デラウェア州法に基づく、
リミテッド・パートナーシップです。ニューヨークに本拠地を置き、
世界20カ国45都市に拠点を有する投資運用会社で、投資運用業務および投資助言業務を提供しています。平成26年2月
末日現在、総額約4,580億米ドル
(約47兆円)
の資産を運用しています。
◦平 成25年12月 末 日 現 在、管 理 会 社 の 出 資 者 に 帰 属 す るパ ートナ ー 資 本
(Partners’capital attributable to
AllianceBernstein Unitholders)
の額は、約40.27億米ドル
(約4,105億円)
です。
(注)
米ドルの円貨換算は、平成26年2月28日現在の株式会社三菱東京UFJ銀行の対顧客電信売買相場の仲値
(1米ドル=101.94円)
によります。
受託会社
インタートラスト・トラスティーズ
(ケイマン)
リミテッド
◦ファンドの受託業務を行います。
投資運用会社
みずほ投信投資顧問株式会社
◦ファンドの投資運用業務を行います。
保管会社/管理事務代行会社/
登録・名義書換事務代行会社
ブラウン・ブラザーズ・ハリマン・アンド・コー
◦ファンド資産の保管業務、管理事務代行業務および登録・名義書換事務代行業務を行います。
販売会社
株式会社みずほ銀行
◦ファンドの受益証券の販売および換金
(買戻し)
の取扱業務を行います。
代行協会員
アライアンス・バーンスタイン証券会社 東京支店
◦ファンドの代行協会員業務を行います。
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M
ファンドの目的・特色
High Income
Bond Fund
ファンドの目的
主として米ドル建てのハイイールド債券に分散投資を行い、高いインカムゲインの獲得と長期的な信託財産の成長
を追求します。
ファンドの特色
①主として米ドル建てハイイールド債券に投資します。
BB格相当以下の格付けが付与されている米国のハイイールド社債を主要な投資対象とします※。
<ハイイールド債券の特徴>
ハイイールド債券は投資適格債券に比べて、債務不履行等のリスクが高くなる分、利回りが高い傾向にあります。
相対的に高い利回り
相対的に高い信用リスク
信用リスク 利回り
低い
低い
(利回り)
利回り格差
(スプレッド)
ハイイールド債券は投資
適格債券に比べ信用リス
ク等が高いため、利回りが
上乗せされます。
投資適格
債券
ハイイールド
債券
信用リスク 利回り
高い
高い
S&P Moody's
AAA
AA
A
BBB
BB
B
CCC
CC
C
D
Aaa
Aa
A
Baa
Ba
B
Caa
Ca
C
−
投資適格格付け
=投資適格債券
非投資適格格付け
=ハイイールド債券
上記はあくまでイメージであり、全ての債券にあてはまるとは限りません。
※複数の格付機関が同一銘柄について異なる格付けを付与している場合、
どちらか低い方の格付けを採用します。
3ページの
「ファンドの主な投資方針」
を併せてご確認ください。
②取得申込通貨の異なる2つのクラスからご購入いただけます。
取得申込通貨の異なる2つのクラスをご用意しています。
豪ドル建クラスは、豪ドル・米ドル間の為替変動リスクを低減するために、米ドル売り・豪ドル買いの為替ヘッジ取引を行います。
クラス
取得申込通貨
米ドル建クラス
米ドル
豪ドル建クラス
豪ドル
主な保有資産
為替取引の手法
米ドル建てハイイールド債券
保有資産について、為替取引を行いません。
保有資産について、米ドル売り・豪ドル買いを行います。
③ハイイールド債券の運用は、アライアンス・バーンスタイン・エル・ピーが行います。
ハイイールド債券の運用は、投資運用会社であるみずほ投信投資顧問株式会社の委託を受けて、副投資運用会社で
あるアライアンス・バーンスタイン・エル・ピーが行います。
アライアンス・バーンスタイン・エル・ピーは、グローバルなリサーチ体制を活用して運用を行います。
④毎月分配を行うことを目指します。
毎月の最終ファンド営業日を分配基準日とし、以下の分配方針に基づいて分配を行います。
<分配方針>
管理会社は、毎月分配を行うことを目指します。
原則、各クラスの受益証券に帰属する利息収入
(報酬控除後)
の実質的に全てについて、分配を行う予定です※。
管理会社の判断により、分配を行わないことがあります。
また、将来の分配金の支払いおよびその金額について保証するものではありません。
※各クラスの受益証券に帰属する実現益、未実現益、
および分配可能な元本からも分配を行うことがあります。
2ページの
「分配金に関する留意事項」
を併せてご確認ください。
1
ファンドの目的・特色
分配金に関する留意事項
■ 分 配金は、預貯金の利息とは異なり、投資信託の純資産から
支払われますので、分配金が支払われると、その金額相当分、
1口当たり純資産価格は下がります。なお、分配の有無や金額は
確定したものではありません。
投資信託で分配金が支払われるイメージ
分配金
投資信託の純資産
■ 分配金は、分配計算期間中に発生した収益を超えて支払われる場合があります。その場合、分配金支払い後の1口
当たり純資産価格は前月分配金支払い後と比べて下落することになります。また、分配金の水準は、必ずしも分配
計算期間中におけるファンドの損益状況を示すものではありません。
(米ドル建クラスの場合)
分配計算期間中に発生した収益の中から
分配金を支払う場合
ケースA
分配計算期間中に発生した収益を超えて分配金を支払う場合
ケースB
10.60米ドル
10.50米ドル
収益
0.10米ドル
前月分配金支払い後より1口当たり
純資産価格が上昇した場合
ケースC
前月分配金支払い後より1口当たり
純資産価格が下落した場合
10.55米ドル
分配金
0.10米ドル
10.50米ドル
10.50米ドル
収益
0.05米ドル
0.05米ドル
分配金
0.10米ドル
10.50米ドル
10.45米ドル
10.40米ドル
利息収入
0.02米ドル
0.08米ドル
前月分配金
支払い後
当月分配金
支払い前
当月分配金
支払い後
前月分配金
支払い後
当月分配金
支払い前
当月分配金
支払い後
前月分配金
支払い後
当月分配金
支払い前
分配金
0.10米ドル
10.30米ドル
当月分配金
支払い後
※上記はイメージであり、実際の分配金額や1口当たり純資産価格を示唆するものではありませんのでご留意ください。
上記のそれぞれのケースにおいて、前月分配金支払い後から当月分配金支払い後まで保有した場合の損益を見ると、以下のとおりとなります。
ケースA:0.10米ドル(分配金) + 0米ドル(当月分配金支払い後と前月分配金支払い後との1口当たり純資産価格の差)
= 0.10米ドル
ケースB:0.10米ドル(分配金) + ▲0.05米ドル(当月分配金支払い後と前月分配金支払い後との1口当たり純資産価格の差)= 0.05米ドル
ケースC:0.10米ドル(分配金) + ▲0.20米ドル(当月分配金支払い後と前月分配金支払い後との1口当たり純資産価格の差)= ▲0.10米ドル
★ A、B、Cのケースにおいては、分配金は全て同額ですが、1口当たり純資産価格の増減により、投資信託の損益状況はそれぞれ
異なった結果となっています。このように、投資信託の収益については、分配金だけに注目するのではなく、
「 分配金額」
と
「受益
証券1口当たり純資産価格の増減額」
の合計額でご判断ください。
■ 投 資者の受益証券購入価格によっては、以下のとおり、分配金の一部または全部が実質的に元本の一部払戻しに
相当する場合があります。また、
ファンド購入後の運用状況により、分配金額より1口当たり純資産価格の値上がりが
小さかった場合も同様です。
分配金の一部が元本の一部払戻しに相当する場合
分配金
投資者の
購入価格
分配金
支払い後
1口当たり
純資産価格
分配金の全部が元本の一部払戻しに相当する場合
Ⓐ
Ⓑ
分配金
※ 購 入 価 格 を 上 回 る 部分
( Ⓐ 部 分 )だ け
でなく、購 入 価 格を 下回る部分
(Ⓑ部分)
に つ い て も、課 税 対象となります。
投資者の
購入価格
分配金
支払い後
1口当たり
純資産価格
Ⓑ
※ 購 入 価 格 を 下 回 る 部分
( Ⓑ 部 分 )に ついても、課税対 象
となります。
※投資者の購入価格にかかわらず、分配金は全て課税対象となります。詳細は、後記
「手続・手数料等」
の
「税金」
をご参照ください。
ファンドの目的・特色
2
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High Income
Bond Fund
運用プロセス
副投資運用会社によるファンドの運用は、債券リサーチ・チームによる計量分析とファンダメンタル分析に基づき、
ハイイールド債券運用チームが行います。
債券リサーチ・チーム
投資ユニバース
米ドル建てのハイイールド債券など
計量分析
リサーチ
マクロ分析
❖ 計量分析
❖ ファンダメンタル分析
リサーチ・レビュー
❖ 金利/通貨
❖ クレジット
ファンダメンタル分析
■
□経済的背景を設定
■
□イールド・カーブの予測
■
□期待リターンの予測
■
□リスク・モデルの開発
■
□ポートフォリオ最適化
ツールの開発と維持
ポートフォリオ構築
信用分析
■
□業界・企業レベルの
トレンドを検証
■
□個別企業の財務評価
■
□業種別チーム内の
アナリスト・レビュー
❖ 国別配分/イールド・カーブ
❖ セクター配分
❖ 銘柄選定
リスク管理
ポートフォリオ
※上記の運用プロセスは2013年11月末日現在のものであり、今後変更される場合があります。
ファンドの主な投資方針
◦ 通常、純資産総額の80%以上を米国の社債に投資します。
◦ 通常、純資産総額の80%以上をハイイールド債券に投資します。
◦ CCC格相当以下の格付けが付与されている債券への投資割合は、純資産総額の35%以内とします。
◦ 格付けが付与されていない債券への投資割合は、純資産総額の10%以内とします。
◦ 1発行体当たりの投資割合は、純資産総額の3%以内とします
(米国国債を除きます。)
。
◦ 株式、株式関連証券
(転換証券を含みます。)
または株式関連デリバティブへの投資は行いません。債務の株式化等に
より、意図せず株式、株式関連証券
(転換証券を含みます。)
または株式関連デリバティブを取得した場合、
ファンドは
同証券を可及的速やかに売却します。
◦ 債券の投資にあたっては米ドル建て債券以外への投資は行いません。
◦ ハイイールド債券とは、Moody’
s社によりBa1以下の格付け、S&P社によりBB+以下の格付け、
または国際的に認知
されている格付機関の少なくとも1社による同等の格付けを付与されている非投資適格債券を指します。
◦ 市況動向やファンドの資産状態によっては、上記のような運用ができない場合があります。
3
ファンドの目的・特色
ファンドの主な投資制限
◦株式、株式関連証券
(転換証券を含みます。)
または株式関連デリバティブへの投資は行いません。
◦ファンドの総資産の50%以上を金融商品取引法第2条第1項に定義される
「有価証券」
に投資します。
ただし、
ファンドの運用開始直後、および/または大量の買戻請求が予想される場合を除きます。
◦有価証券の空売りは行いません。
◦投資信託受益証券または投資証券への投資は行いません。
◦借入総額がファンドの純資産総額の10%を超えることになる借入れは禁止されています。
ただし、合併等の非常事態または緊急事態の場合には、一時的に10%の制限を超過することができます。
◦流動性の低い資産への投資は、純資産総額の15%以下とします。
◦受託会社、管理会社、投資運用会社、副投資運用会社または受益者以外の第三者の利益のための取引といった
受益者保護に反するまたはファンドの資産の適正な運用を害する取引は禁止されています。
管理会社は、受益証券が販売される国の法令および規則を遵守するため、受益者に適合する、あるいは受益者の利益
となる場合には、随時、追加の投資制限を課す可能性があります。
ファンドの目的・特色
4
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投資リスク
High Income
Bond Fund
リスク要因
ファンドは、組み入れられる有価証券の値動き等による影響を受けて、その受益証券1口当たり純資産価格が
下落または上昇する外国投資信託です。投資者の投資元本は保証されているものではなく、受益証券1口
当たり純資産価格の下落により損失を被り、投資元本を割り込むことがあります。投資信託は預貯金と
異なります。ファンドへの投資はリスクを伴い、運用による損益は全て投資者に帰属します。ファンドの主な
リスク要因は以下のとおりです。なお、ファンドへの投資に伴うリスク要因は、以下に限定されるものでは
ありません。詳細については、投資信託説明書
(請求目論見書)
の該当箇所をご参照ください。
<ハイイールド債券に関するリスク>
ハイイールド債券は、通常上場市場より透明性が低く、買い気配値と売り気配値との間のスプレッドの大きい店頭市場で取
引が行われます。また、一般に価格変動が大きく、担保付の債券に比べて弁済順位が劣後することがあります。金利動向が
主な価格変動要因である高格付けの債券に比べ、ハイイールド債券の市場価値は個別企業の経営状況による影響をより
強く受ける傾向にあります。また、ハイイールド債券は、高格付けの債券に比べ、より経済情勢に敏感です。著しい景気後退
は、ハイイールド債券の市場に深刻な混乱を生じさせ、債券価値に悪影響を与える可能性があります。さらに、
このような
景気後退により、債券の発行体が元本および金利を支払うことができなくなり、債務不履行が発生する可能性があります。
<信用リスク>
ファンドが投資する債券やその発行体について、債務が履行されない
(債務不履行)
、当該発行体の財務状況が悪化する、また
は信用格付けが引下げになる場合があります。このような事由は、ファンドの1口当たり純資産価格が下落する要因となります。
<金利変動リスク>
債券の投資価値は、一般的な金利水準の変動に応じて変動します。金利低下時は、債券の価格は一般的に上昇します
が、金利の低下が景気後退の前兆とみなされる場合には、
ファンドの保有する債券の価格は金利の低下とともに下落す
ることがあります。逆に、金利上昇時は、債券の価格は一般的に下落します。
<為替変動リスク>
豪ドル建クラスは、
ファンドの基軸通貨である米ドルと取得申込通貨である豪ドルとの間の為替レートの変動による影
響を減らし、米ドル建てのリターンとより密接に連動するリターンを提供することを目的とするため、為替ヘッジにより、
豪ドル・米ドル間の為替エクスポージャー
(米ドル建資産を保有することによって、米ドルの為替変動リスクにさらされて
いる資産の度合いをいいます。)
の低減に努めますが、かかる為替ヘッジが完全に有効であるとの保証はありません。通
常、米ドルの短期金利が豪ドルの短期金利より高い場合は、金利差相当分のヘッジコストがかかります。
その他の留意点
ファンドの受益証券のお取引に関しては、金融商品取引法第37条の6の規定
(いわゆるクーリング・オフ)
の適用はありません。
リスクの管理体制
投資運用会社では副投資運用会社からのレポート等をもとにファンド全体のリスク情報を管理します。また、
コンプライ
アンス・リスク管理部門がリスクのチェック・管理および運用実績の分析・評価を行い、法令・諸規則、約款の投資制限等
の遵守状況を把握・管理等します。これらの結果は経営に報告され、必要に応じて副投資運用会社への注意・勧告等を
行います。
実質的にファンドの運用を行う副投資運用会社は、
ファンドが保有するポジションのリスクおよびファンドの総合的なリ
スクの影響を監視・測定するリスク管理体制を採用しております。副投資運用会社では、関連するポートフォリオ運用
チームがそれぞれのポートフォリオ内のリスク管理について一次的な責任を有しております。加えて、ポートフォリオ運
用機能からは独立した監視を行う以下のチームが存在します。
<副投資運用会社のリスク管理体制>
コンプライアンス部門
法令およびポートフォリオ運用ガイドラインその他のガイドラインの遵守を確保します。
リスク管理部門
信用リスクおよび取引相手方リスクを含む運用上およびその他のリスクを監視および評価します。
内部監査部門
社内規定および手続き等の遵守状況を評価します。
5
投資リスク
運用実績
※過去の実績を示したものであり、将来の成果を示唆・保証するものではありません。
※金額および比率を表示する場合には、四捨五入しております。
したがって、合計の数字が一致しない場合があります。
純資産の推移
米ドル建クラス
豪ドル建クラス
84,194,783.21米ドル
10.74米ドル
純資産総額
1口当たり純資産価格
29,113,355.96豪ドル
11.18豪ドル
純資産総額
1口当たり純資産価格
※2014年2月末現在
※2014年2月末現在
純資産総額および1口当たり純資産価格 の 推移
純 資 産 総 額および 1口 当たり純 資 産 価 格 の 推移
運用開始日
(2012年7月19日)
〜2014年2月末日 : 月次データ
1口当たり純資産価格
純資産総額
(米ドル)
11.6
1口当たり純資産価格
(米ドル)
90,000,000
1口当たり純資産価格(米ドル、左軸)
純資産総額(米ドル、右軸)
11.2
運用開始日
(2012年7月19日)
〜2014年2月末日 : 月次データ
80,000,000
50,000,000
20,000,000
40,000,000
30,000,000
20,000,000
9.6
10,000,000
9.2
60,000,000
50,000,000
10.0
30,000,000
9.6
70,000,000
10.4
40,000,000
10.0
80,000,000
10.8
60,000,000
10.4
(豪ドル)
90,000,000
1口当たり純資産価格(豪ドル、左軸)
純資産総額(豪ドル、右軸)
11.2
70,000,000
10.8
純資産総額
(豪ドル)
11.6
10,000,000
9.2
0
2012年7月 2012年10月 2013年1月 2013年4月 2013年7月 2013年10月 2014年1月
0
2012年7月 2012年10月 2013年1月 2013年4月 2013年7月 2013年10月 2014年1月
分配の推移
(1口当たり、税引前)
米ドル建クラス
豪ドル建クラス
会計年度または期間
分配
会計年度または期間
分配
第1会計年度(2012年7月19日〜2013年7月31日) 0.5016米ドル
直近の1年間(2013年3月1日〜2014年2月28日) 0.4854米ドル
第1会計年度(2012年7月19日〜2013年7月31日) 0.5122豪ドル
直近の1年間(2013年3月1日〜2014年2月28日) 0.4744豪ドル
(注1)
当該会計年度または当該期間における累計額を記載しています。
(注2)
初回の分配基準日は、2012年8月31日でした。
(注1)
当該会計年度または当該期間における累計額を記載しています。
(注2)
初回の分配基準日は、2012年8月31日でした。
主要な資産の状況
ファンドの主要銘柄
(上位10銘柄)
順位
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
(2014年2月末日現在)
銘柄
GOODYEAR TIRE & RU 7% 05/15/22
CHS/COMMUNITY 6.875% 02/01/22
CCO HLDGS LLC/C 5.25% 09/30/22
SABRE INC 8.5% 05/15/19
CHC HELICOPTER 9.25% 10/15/20
AES CORPORATIO 7.375% 07/01/21
MAGNETATION LLC/F 11% 05/15/18
REYNOLDS GRP ISS/R 9% 04/15/19
PQ CORP 8.75% 05/01/18
PLAINS EXPLORATI 6.5% 11/15/20
国名
アメリカ合衆国
アメリカ合衆国
アメリカ合衆国
アメリカ合衆国
カナダ
アメリカ合衆国
アメリカ合衆国
アメリカ合衆国
アメリカ合衆国
アメリカ合衆国
種類
社債
社債
社債
社債
社債
社債
社債
社債
社債
社債
利率
(%)
7.00
6.88
5.25
8.50
9.25
7.38
11.00
9.00
8.75
6.50
償還日
2022年 5 月15日
2022年 2 月 1 日
2022年 9 月30日
2019年 5 月15日
2020年10月15日
2021年 7 月 1 日
2018年 5 月15日
2019年 4 月15日
2018年 5 月 1 日
2020年11月15日
投資比率
(%)
1.39
1.32
1.20
1.19
1.16
1.05
1.04
1.03
1.01
0.97
(注1)
投資比率は、当ファンドの純資産総額に対する当該資産の時価の比率です。
(注2)
国の分類は、発行会社が主に業務を行っている国を基準としております。
収益率の推移
米ドル建クラス
豪ドル建クラス
(%)
(%)
15
10
5
0
-5
-10
-15
9.42
(
第1会計年度
2012年7月19日∼
2013年7月31日 15
10
5
0
-5
-10
-15
6.71
)
(
直近の1年間
2013年3月1日∼
2014年2月28日
)
8.82
12.22
(
第1会計年度
2012年7月19日∼
2013年7月31日 )
(
直近の1年間
2013年3月1日∼
2014年2月28日
)
(注)
収益率
(%)
=100×
(a−b)
/b
a=会計年度末
(または直近の1年間の期間末)
の1口当たり純資産価格
(当該期間の分配金の合計額を加えた額)
b=当該会計年度の直前の会計年度末
(または当該期間の直前の日)
の1口当たり純資産価格
(分配落ちの額)
(ただし、第1会計年度については、1口当たり当初発行価格
(米ドル建クラス受益証券:10.00米ドル、豪ドル建クラス受益証券:10.00豪ドル)
運用実績
6
izuho
US
M
手続・手数料等
High Income
Bond Fund
お申込みメモ
ご購入の申込期間
平成26年2月1日から平成27年1月30日まで
(申込期間は、上記期間満了前に有価証券届出書を提出することによって更新されます。)
※お申込みは
「ファンド取引日」
に限られます。
※
「ファンド取引日」
とは、
日本、
ニューヨークおよびシドニーにおける銀行営業日、
かつ、
ニューヨーク証券取引所の営業
日である
「ファンド営業日」
をいいます。なお、管理会社が別途
「ファンド営業日」
を決定する場合もあります。
ご購入
(申込み)
単位
100口以上10口単位
ご購入
(申込み)
価格
ファンド取引日に受益証券の購入のお申込みを行うことができます。
申込みが取扱われるファンド取引日において決定される各クラスの受益証券1口当たり純資産価格を
購入価格とします。
ご購入
(申込み)
代金
国内約定日から起算して4国内営業日目までに、販売会社に対して、購入金額および購入手数料をお支
払いください。
※ここでの
「国内約定日」
とは、販売会社が購入注文の成立を確認した日をいいます。通常、
お申込みの翌国内営業日と
なります。
ご換金
(買戻し)
単位
10口以上10口単位
ご換金
(買戻し)
価格
ファンド取引日に、受益証券の換金
(買戻し)
のお申込みを行うことができます。
申込みが取扱われるファンド取引日において決定される各クラスの受益証券1口当たり純資産価格を、
換金
(買戻し)
価格とします。
ご換金
(買戻し)
代金
国内約定日から起算して原則として4国内営業日目に、換金
(買戻し)
代金をお支払いいたします。
※ここでの
「国内約定日」
とは、販売会社が換金
(買戻し)
注文の成立を確認した日をいいます。通常、お申込みの翌国内
営業日となります。
申込締切時間
購入・換金
(買戻し)
の申込受付時間は、原則として、午後3時
(日本時間)
までとします。
ご換金
(買戻し)
制限
管理会社は、各ファンド取引日において、
ファンドの発行済受益証券の10%超の換金
(買戻し)
請求を受
領した場合には、受益証券の換金
(買戻し)
を制限することができます。
ご購入・ご換金
(買戻し)
の受付の
中止および停止
管理会社の裁量によって、受益証券の購入注文が受け付けられないことがあります。また、以下の期間
の全部または一部において、受益証券の換金
(買戻し)
を停止し、
または換金
(買戻し)
代金の支払期間を
延期することがあります。
ⅰ ファンドの投資対象の主要な部分について、上場、マーケット・メイク、取引もしくは取扱いがなされ
ている証券取引所、商品取引所、先物取引所もしくは店頭市場が閉鎖されている
(慣習上の週末およ
び休日による休業日である場合を除きます。)
、
またはそのいずれかの取引所もしくは市場での取引
が制限もしくは停止がなされている期間
ⅱ ファンドが投資対象を処分することが合理的に実行することができないと管理会社が判断する状況
または投資対象の処分により受益者に対して重大な損害を及ぼし得る状況が存在する期間
ⅲ 投資対象の価値もしくはファンドの純資産総額の評価に通常用いられるシステム等の手段に障害が
発生したことまたはその他の理由により、投資対象その他の資産の価値もしくはファンドの純資産総
額を合理的もしくは公正に評価することができないと管理会社が判断する期間
ⅳ ファンドの投資対象の換金
(買戻し)
または換金
(買戻し)
に伴う送金が、正常な価格または正常な為
替レートで実行することができないと管理会社が判断する期間
償還日
ファンドは、平成39年7月31日に終了する予定です。
ただし、管理会社が、受託会社と協議の上、受益者の利益のためと判断した場合には、事前にファンドを
終了させる、
またはファンドの終了日を延期することがあります。
ファンドの純資産総額が3,000万米ドルを下回った場合にも、管理会社は、受託会社と協議の上、
ファン
ドを終了させることがあります。
決算日
毎年7月31日
分配
管理会社は、原則、各クラスの受益証券に帰属する利息収入
(報酬控除後)
の実質的に全てについて、分
配を行う予定です。
原則、毎月最終ファンド営業日を分配基準日として、分配を宣言します。
信託金の限度額
特に定めがありません。
7
手続・手数料等
運用報告書
ファンドの会計年度の終了
(毎年7月31日)
およびファンドの運用の終了後に、期間中の運用経過および
ファンドが保有する資産の内容などを記載した運用報告書を作成します。運用報告書は、販売会社を通
じて投資者に交付されます。
課税関係
課税上は公募外国公社債投資信託として取扱われます。
ただし、将来における税務当局の判断によりこれと異なる取扱いがなされる可能性もあります。
その他
受益証券の申込みを行う投資者は、販売会社と外国証券の取引に関する契約を締結する必要がありま
す。このため、販売会社は
「外国証券取引口座約款」
その他所定の約款を投資者に交付し、投資者は口座
約款に基づく取引口座の設定を申し込む旨を記載した申込書を提出する必要があります。
手続・手数料等
8
izuho
US
M
High Income
Bond Fund
ファンドの費用
投資者が直接的に負担する費用
ご購入
(申込み)
手数料
購入金額に上限3.51%
(税抜き3.25%)
を乗じて得た額をご負担いただきます。
ご換金
(買戻し)
手数料
買戻し手数料はありません。
投資者が信託財産を通じて間接的に負担する費用
管理報酬
管理会社報酬
投資運用報酬
純資産総額の年率1.49%
純資産総額の年率0.01%
純資産総額の年率0.95%
(投資運用会社は、投資運用報酬の一部を副投資運用会社に支払います。)
販売報酬
純資産総額の年率0.50%
代行協会員報酬
純資産総額の年率0.03%
受託会社報酬
年間10,000米ドル
その他費用・手数料
その他費用・手数料として、設立費用、組入れ有価証券の売買手数料、弁護士および監査人の報酬・費
用、税金および行政関係諸費用、管理事務代行会社報酬、保管会社報酬、登録・名義書換事務代行会
社報酬等を、
ファンドを通じて間接的にご負担いただいております。
以上のその他費用・手数料については、運用状況等により変動するものであり、事前に料率・上限額等
を示すことができません。
※上記手数料等の合計額については、購入金額や保有期間等に応じて異なりますので、あらかじめ表示することができません。
税金
以下の表は、個人投資者の源泉徴収時の税率であり、課税方法等により異なる場合があります。
時期
項目
税金
分配時
所得税および住民税
利子所得として課税
分配金に対して20.315%
(所得税15.315%、住民税5%)
ご換金
(買戻し)
時
所得税および住民税
非課税
償還時
所得税および住民税
利子所得として課税
償還益に対して20.315%
(所得税15.315%、住民税5%)
◦ 償還益とは、取得申込通貨ベースの償還金額と元本相当額の差益をいいます。
◦ 源泉徴収税率は、平成50年1月1日以後は20%
(所得税15%、住民税5%)
の税率が適用されます。
◦ 上記は、平成26年4月30日現在のものです。平成28年1月1日以後、個人投資者のご換金
(買戻し)
時の利益については、譲渡
所得として、20.315%の所得税および住民税が課せられます。なお、税法が改正された場合等には、税率等が変更される場合
があります。
◦ 法人の場合は上記とは異なります。
◦ 税金の取扱いの詳細については、税務専門家等にご確認されることをお勧めします。
9
手続・手数料等
izuho
US
M
High Income
Bond Fund
みずほABトラストシリーズ-
みずほUSハイインカム・ボンド・ファンド
(Mizuho AB Trust Series Mizuho US High Income Bond Fund)
ケイマン籍オープンエンド契約型
公募外国投資信託/追加型
‒ 米ドル建クラス(Class USD)
‒ 豪ドル建クラス(Class AUD)
投資信託説明書(請求目論見書)
平成26年4月30日
管理会社
アライアンス・バーンスタイン・エル・ピー
(AllianceBernstein L.P.)
1.
この目論見書により行うみずほABトラストシリーズ-みずほUSハイインカム・
ボンド・ファンドの受益証券の募集については、管理会社は、金融商品取引法(昭
和23年法律第25号)第5条の規定により有価証券届出書を平成26年1月31日に関東
財務局長に提出しており、その届出の効力は平成26年2月1日に生じておりま
す。また、同法第7条の規定により有価証券届出書の訂正届出書を平成26年4月30
日に関東財務局長に提出しております。
2.
請求目論見書は、金融商品取引法第15条第3項の規定により、投資者の皆様か
ら請求された場合に交付されるものであり、請求を行った場合には、投資者の皆
様がその旨の記録をしておくこととなっております。
3.
みずほABトラストシリーズ-みずほUSハイインカム・ボンド・ファンドは投資
信託であり、元本が保証されているものではありません。
請
求
目
論
見
書
みずほABトラストシリーズ-みずほUSハイインカム・ボンド・ファンド
(Mizuho AB Trust Series - Mizuho US High Income Bond Fund)
‒ 米ドル建クラス(Class USD)
‒ 豪ドル建クラス(Class AUD)
平成26年1月31日
平成26年4月30日
発
行
者
有価証券届出書提出
有価証券届出書の訂正届出書提出
名: アライアンス・バーンスタイン・エル・ピー
(AllianceBernstein L.P.)
代 表 者 の 役 職 氏 名: アシスタント セクレタリー
ルイス T. マンガン
(Assistant Secretary, Louis T. Mangan)
本 店 の 所 在 の 場 所: アメリカ合衆国、10105 ニューヨーク州、ニューヨーク市、アベ
ニュー・オブ・ジ・アメリカズ1345番
(1345 Avenue of the Americas, New York, NY 10105, U.S.A.)
代 理 人 の 氏 名 又 は 名 称: 弁護士
同
三浦
健
廣本
文晴
代理人の住所又は所在地: 東京都千代田区丸の内二丁目6番1号
丸の内パークビルディング
森・濱田松本法律事務所
届出の対象とした募集
届出の対象とした募集(売出)外国投資信託受益証券に係るファンドの名称
みずほABトラストシリーズ-みずほUSハイインカム・ボンド・ファ
ンド
(Mizuho AB Trust Series - Mizuho US High Income Bond Fund)
届出の対象とした募集(売出)外国投資信託受益証券の金額
米ドル建クラス受益証券:50億米ドル(約5,121億円)を上限とします。
豪ドル建クラス受益証券:50億豪ドル(約4,654億円)を上限とします。
(注1)米ドル建クラスは米ドル建てとし、豪ドル建クラスは豪ドル建てとします
(この意味における米ドルおよび豪ドルを、以下、個別にまたは総称して
「表示通貨」または「取得申込通貨」といいます。)。
(注2)米ドルおよび豪ドルの円貨換算は、平成25年11月29日現在の株式会社三菱東
京UFJ銀行の対顧客電信売買相場の仲値である、それぞれ1米ドル=
102.42円および1豪ドル=93.08円によります。
(注3)本書の中で金額および比率を表示する場合には、四捨五入しております。し
たがって、合計の数字が一致しない場合があります。また、円貨への換算
は、本書中でそれに対応する数字につき所定の換算率で単純計算のうえ、必
要な場合には四捨五入しております。したがって、本書中の同一情報につき
異なった円貨表示がなされている場合もあります。
有価証券届出書および有価証券届出書の訂正届出書を縦覧に供する場所
該当事項なし
目
次
頁
第一部 証券情報 …………………………………………………………………………………………… 1
第二部 ファンド情報 ……………………………………………………………………………………… 4
第1 ファンドの状況 …………………………………………………………………………………… 4
1 ファンドの性格 …………………………………………………………………………………… 4
2 投資方針 …………………………………………………………………………………………… 17
3 投資リスク ………………………………………………………………………………………… 28
4 手数料等及び税金 ………………………………………………………………………………… 44
5 運用状況 …………………………………………………………………………………………… 51
第2 管理及び運営 ……………………………………………………………………………………… 60
1 申込(販売)手続等 ……………………………………………………………………………… 60
2 買戻し手続等 ……………………………………………………………………………………… 65
3 資産管理等の概要 ………………………………………………………………………………… 68
4 受益者の権利等 …………………………………………………………………………………… 73
第3 ファンドの経理状況 ……………………………………………………………………………… 75
1 財務諸表 …………………………………………………………………………………………… 75
2 ファンドの現況 ……………………………………………………………………………………157
第4 外国投資信託受益証券事務の概要 ………………………………………………………………158
別紙 定義 …………………………………………………………………………………………………160
第三部 特別情報 ……………………………………………………………………………………………163
管理会社の概況 ……………………………………………………………………………………………163
1 管理会社の概況 ……………………………………………………………………………………163
2 事業の内容及び営業の概況 ………………………………………………………………………165
3 管理会社の経理状況 ………………………………………………………………………………167
4 利害関係人との取引制限 …………………………………………………………………………254
5 その他 ………………………………………………………………………………………………255
第一部 証券情報
(1)ファンドの名称
みずほABトラストシリーズ-みずほUSハイインカム・ボンド・ファンド
(Mizuho AB Trust Series - Mizuho US High Income Bond Fund)
(注)みずほABトラストシリーズ-みずほUSハイインカム・ボンド・ファンド(Mizuho AB Trust
Series - Mizuho US High Income Bond Fund)(以下「当ファンド」といいます。)は、ケ
イマン諸島の法律に基づき、平成24年5月1日付信託証書の規定に従って同日付で設定され
たアンブレラ型投資信託であるみずほABトラストシリーズ(Mizuho AB Trust Series)(以
下「トラスト」といいます。)のシリーズ・トラストです。なお、当ファンドについて、ト
ラストの将来設定されるシリーズ・トラストも含めて「サブ・ファンド」と総称することが
あります。アンブレラ型投資信託とは、1つまたは複数のシリーズ・トラストが設定された
アンブレラ・ファンドを指します。有価証券届出書提出日現在、トラストのサブ・ファンド
は、当ファンドのみです。
(2)外国投資信託受益証券の形態等
記名式無額面受益証券で、米ドル建クラス受益証券および豪ドル建クラス受益証券(以下、
個別にまたは総称して「受益証券」といいます。)の2種類です。アライアンス・バーンス
タイン・エル・ピー(Alliance Bernstein L.P.)(以下、管理会社としての地位において
「管理会社」といいます。)の依頼により、信用格付業者から提供され、もしくは閲覧に供
された信用格付、または信用格付業者から提供され、もしくは閲覧に供される予定の信用格
付はありません。また、当ファンドは、追加型です。
(3)発行(売出)価額の総額
米ドル建クラス受益証券:50億米ドル(約5,121億円)を上限とします。
豪ドル建クラス受益証券:50億豪ドル(約4,654億円)を上限とします。
(4)発行(売出)価格
申込み後に管理事務代行会社であるブラウン・ブラザーズ・ハリマン・アンド・コー(以下、
管理事務代行会社としての地位において「管理事務代行会社」といいます。)によって申込
注文が受け付けられたファンド取引日において決定される受益証券1口当たり純資産価格
(注)「ファンド営業日」とは、日本、ニューヨークおよびシドニーにおける銀行営業日、かつ、ニュー
ヨーク証券取引所の営業日ならびに/または管理会社が決定するその他の日をいいます。
また、「ファンド取引日」とは、各ファンド営業日および/または管理会社が随時書面により指定
するその他の日をいいます。
(5)申込手数料
日本の投資者は、申込み手数料として、申込金額に上限3.51%(税抜き3.25%)を乗じて得
た額を、販売会社に対して、申込金額とともに支払います。
- 1 -
(6)申込単位
100口以上10口単位
(7)申込期間
平成26年2月1日(土曜日)から平成27年1月30日(金曜日)まで
(8)申込取扱場所
株式会社みずほ銀行
(以下「販売会社」といいます。)
東京都千代田区内幸町一丁目1番5号
(注)上記販売会社の本支店において、申込みの取扱いを行います。
(9)払込期日
投資者による払込みの方法については下記「(12) その他
(ハ)申込みの方法」をご参照く
ださい。
販売会社に支払われた申込金額の総額は、管理会社が別途合意する場合を除き、管理事務代
行会社に、適用される海外における約定日(同日を除きます。)から4ファンド営業日目の
日(以下「払込日」といいます。)までに各クラスの表示通貨により支払われます。
(注)「クラス」とは、当ファンド中の受益証券の個別クラスをいいます。
(10)払込取扱場所
上記「(8) 申込取扱場所」に同じです。
(11)振替機関に関する事項
該当事項はありません。
(12)その他
(イ)申込証拠金はありません。
(ロ)引受等の概要
①
管理会社は、販売会社である株式会社みずほ銀行との間で受益証券販売・買戻契約を平
成24年6月11日を効力発生日として締結しており、当該契約に基づき、受益証券の募集
を行います。
②
管理会社は、アライアンス・バーンスタイン証券会社
東京支店(以下「代行協会員」
といいます。)を当ファンドに関して日本における代行協会員に指定しております。
(注)代行協会員とは、外国投資信託受益証券の発行者と契約を締結し、受益証券に関する目論見
書を日本証券業協会に提出し、受益証券1口当たりの純資産価格の公表を行い、また決算報
告書その他の書類を日本証券業協会に提出する等の業務を行う協会員をいいます。
(ハ)申込みの方法
受益証券の申込みを行う日本における投資者は、販売会社と外国証券の取引に関する契約
を締結します。販売会社は、「外国証券取引口座約款」その他所定の約款(以下「口座約
- 2 -
款」といいます。)を投資者に交付し、投資者は、口座約款に基づく取引口座の設定を申し
込む旨を記載した申込書を提出します。申込金額は、口座約款に従い各クラスの表示通貨で
支払うものとします。申込金額は原則として申込注文の成立を販売会社が確認した日(以下
「国内約定日」といいます。)から起算して4国内営業日目までに(ただし、販売会社が投
資者との間で別途取り決める場合を除きます。)販売会社に対して支払われ、販売会社は払
込日に、管理事務代行会社に各クラスの表示通貨で支払います。
(ニ)日本以外の地域における発行
該当事項はありません。
- 3 -
第二部 ファンド情報
第1
1
ファンドの状況
ファンドの性格
(1)ファンドの目的及び基本的性格
①
ファンドの目的
当ファンドは、主として米ドル建てのハイイールド債券に分散投資を行い、高いインカム
ゲインの獲得と長期的な信託財産の成長を追求します。
②
ファンドの特色
当ファンドの特色の概要は以下のとおりです。
- 4 -
- 5 -
③
ファンドの基本的性格および信託金の限度額
みずほABトラストシリーズ-みずほUSハイインカム・ボンド・ファンド(Mizuho AB
Trust Series - Mizuho US High Income Bond Fund)は、ケイマン諸島の法律に基づき、平
成24年5月1日付信託証書の規定に従って同日付で設定されたアンブレラ型投資信託である
みずほABトラストシリーズ(Mizuho AB Trust Series)のシリーズ・トラストです。なお、
当ファンドについて、トラストの将来設定されるシリーズ・トラストも含めて「サブ・ファ
ンド」と総称することがあります。アンブレラ型投資信託とは、1つまたは複数のシリー
ズ・トラストが設定されたアンブレラ・ファンドを指します。有価証券届出書提出日現在、
トラストのサブ・ファンドは、当ファンドのみです。
当ファンドについて、信託金の限度額は、特に定めがありません。
当ファンドは、米ドル建クラスおよび豪ドル建クラスで構成されます。各クラスの表示通
貨は、米ドル建クラスは米ドルとし、豪ドル建クラスは豪ドルとします。
(2)ファンドの沿革
平成11年4月6日
米国デラウェア州法に基づくリミテッド・パートナーシップとして管
理会社設立
平成24年5月1日
信託証書締結
平成24年6月27日
日本における受益証券の募集開始
平成24年7月19日
当ファンドの運用開始
- 6 -
(3)ファンドの仕組み
①
ファンドの仕組み
トラスト
みずほABトラストシリーズ
サブ・ファンド
みずほUSハイインカム・ボンド・ファンド
管理会社
受託会社
アライアンス・バーンスタイン・
エル・ピー
インタートラスト・トラスティーズ
(ケイマン)リミテッド
(ファンド資産の運用・管理業
務、受益証券の発行・買戻業
務)
・信託証書
(ファンドの受託業務)
・管理事務代行契約
・保管契約
・投資運用契約
投資運用会社
保管会社/管理事務代行会社/
登録・名義書換事務代行会社
みずほ投信投資顧問
株式会社
ブラウン・ブラザーズ・
ハリマン・アンド・コー
(ファンドの投資運用業務)
・代行協会員契約
・受益証券販売・
買戻契約
(ファンド資産の保管業務/
ファンドの管理事務代行業務/
ファンドの登録・名義書換事務
代行業務)
・副投資運用契約
代行協会員
販売会社
副投資運用会社
アライアンス・バーンスタイン
証券会社 東京支店
株式会社みずほ銀行
アライアンス・バーンスタイン・
エル・ピー
(ファンドの代行協会員業務)
(ファンドの受益証券の
販売・買戻しの取扱業務)
- 7 -
(ファンドの副投資運用業務)
②
管理会社とファンドの関係法人の名称、ファンドの運営上の役割および契約等の概要
名称
アライアンス・バーンスタ
ファンド運営上の役割
管理会社
契約等の概要
平成24年5月1日付で信託証書を受託
イン・エル・ピー
会社と締結。
(AllianceBernstein
信託証書は、ファンド資産の運用・管
L.P.)
理、受益証券の発行および買戻しなら
びにファンドの終了等について規定し
ています。
平成24年6月8日付で投資運用契約 (注
を投資運用会社と締結。
1)
投資運用契約は、ファンドの投資運用
業務について規定しています。
副投資運用会社
平成24年6月8日付で副投資運用契約
を投資運用会社と締結。
(注2)
副投資運用契約は、ファンドの副投資
運用業務について規定しています。
インタートラスト・トラス
受託会社
平成24年5月1日付で信託証書を管理
ティーズ(ケイマン)リミ
会社と締結。
テッド
信託証書は、ファンド資産の運用・管
(Intertrust Trustees
理、受益証券の発行および買戻しなら
(Cayman)Limited)
びにファンドの終了等について規定し
ています。
みずほ投信投資顧問株式会
投資運用会社
社
平成24年6月8日付で投資運用契約を
管理会社と締結。
投資運用契約は、ファンドの投資運用
業務について規定しています。
平成24年6月8日付で副投資運用契約
を副投資運用会社と締結。
副投資運用契約は、ファンドの副投資
運用業務について規定しています。
ブラウン・ブラザーズ・ハ
保管会社
平成24年6月1日付で保管契約 (注3)お
リマン・アンド・コー
管理事務代行会社
よび管理事務代行契約 (注4)を、それぞ
(Brown Brothers Harriman
登録・名義書換事務代
れ受託会社と締結。
行会社
保管契約は、保管会社が保有している
& Co.)
ファンドの資産保管業務について規定
しています。
管理事務代行契約は、ファンドの管理
事務代行業務および登録・名義書換事
務代行業務について規定しています。
- 8 -
株式会社みずほ銀行
販売会社
平成24年6月11日を効力発生日として
受益証券販売・買戻契約 (注5)を、管理
会社と締結。
受益証券販売・買戻契約は、受益証券
の販売・買戻し業務について規定して
います。
アライアンス・バーンスタ
代行協会員
平成24年6月7日付で代行協会員契約
を管理会社と締結。
イン証券会社東京支店
(注6)
代行協会員契約は、代行協会員業務に
ついて規定しています。
(注1)投資運用契約とは、投資運用会社が、当ファンドに対し、ファンドの投資運用業務を提供する
ことを約する契約です。
(注2)副投資運用契約とは、副投資運用会社が、投資運用会社からファンドの投資運用業務の再委託
を受けて、かかる再委託に基づき副投資運用業務を提供することを約する契約です。
(注3)保管契約とは、保管会社が、当ファンドに対し、ファンドの資産の保管業務を提供することを
約する契約です。
(注4)管理事務代行契約とは、管理事務代行会社兼登録・名義書換事務代行会社が管理事務代行業務
および登録・名義書換事務代行業務を提供することを約する契約です。
(注5)受益証券販売・買戻契約とは、管理会社によって任命された販売会社が、受益証券の日本にお
ける募集の目的で受益証券を日本の法令・規則および投資信託説明書(目論見書)に準拠して
販売および買戻しをすることを約する契約です。
(注6)代行協会員契約とは、管理会社によって任命された代行協会員が、当ファンドに対し、受益証
券に関する目論見書の日本証券業協会に対する提出、受益証券1口当たり純資産価格の公表お
よび決算報告書その他の書類の日本証券業協会に対する提出等、代行協会員業務を提供するこ
とを約する契約です。
③
管理会社の概況
(ⅰ)設立準拠法
管理会社は、平成11年(1999年)4月6日、アメリカ合衆国デラウェア州法に基づき、
リミテッド・パートナーシップとして設立されました。
(ⅱ)事業の目的
投資運用業務および投資助言業務の提供を事業の目的としています。
管理会社は、広範な顧客に対して、リサーチ、分散投資運用その他関連するサービスを
グローバルに提供しています。このような広範な顧客には、以下の顧客が含まれます。
・機関投資家(法人厚生年金基金および公的年金基金、寄付金基金、国内外の機関およ
び政府その他様々な付属機関を含みます。)
・リテール顧客(アメリカ合衆国およびオフショアのミューチュアル・ファンド、変額
年金、保険商品その他副投資顧問として関与する商品を含みます。)
・プライベート顧客(富裕層、信託および不動産、慈善財団、パートナーシップ、非公
開会社および同族会社その他の事業体を含みます。)
・高品質のリサーチその他関連サービスを求めている機関投資家および株式資本市場に
- 9 -
おけるサービスを求めている上場有価証券の発行体
管理会社は、管理会社がスポンサーとなっているミューチュアル・ファンドに対して、
販売、株主としてのサービス、および管理事務サービスも提供しています。
(ⅲ)資本金の額
平成25年12月末日現在、管理会社の出資者に帰属するパートナー資本(Partners'
capital attributable to AllianceBernstein Unitholders)の額は、約40.27億米ドル
(約4,105億円)、総資本(Total capital)は約40.70億米ドル(約4,149億円)です。
なお、管理会社は、リミテッド・パートナーシップであり、「資本金」という項目はあ
りません。
(注)米ドルの円貨換算は、平成26年2月28日現在の株式会社三菱東京UFJ銀行の対顧客電信売
買相場の仲値(1米ドル=101.94円)によります。
(ⅳ)会社の沿革
アライアンス・キャピタル・マネジメントは、ドナルドソン・ラフキン・アンド・ジェ
ンレット・インク(平成12年(2000年)11月以降クレディ・スイス・グループの一部と
なっています。)の投資運用部門が、ムーディーズ・インベスターズ・サービシズ・イン
クの投資顧問事業と合併した昭和46年(1971年)に設立されました。また、サンフォー
ド・C・バーンスタイン(以下「バーンスタイン」といいます。)は、昭和42年(1967
年)に設立されました。平成12年(2000年)10月に、アライアンス・キャピタルがバーン
スタインを吸収合併し、アライアンス・バーンスタイン・エル・ピーを構成したことによ
り、成長株式・法人債券投資および関連するリテールのミューチュアル・ファンドについ
てのアライアンス・キャピタルの専門知識と、バリュー株式・非課税債券運用についての
バーンスタインの専門知識ならびに個人顧客およびバーンスタイン・リサーチ・サービス
事業とが、一体化しました。
昭和63年(1988年)4月に、アライアンス・キャピタル・マネジメント・ホールディン
グ・エル・ピー(以下「ホールディング」といいます。)が、マスター・リミテッド・
パートナーシップとしてニューヨーク証券取引所(NYSE)に上場しました。ホールディン
グの出資口(「AB」の銘柄コードにおいて取引を行っております。)は、1988年からNYSE
に上場しています。
平成11年(1999年)10月、ホールディングは、その事業および資産を、管理会社の出資
口の全部と引き換えに、新設のオペレーティング・パートナーシップである管理会社に移
転することにより再編成しました(以下「組織再編」といいます)。組織再編日以降、管
理会社は、従前よりホールディングが行っていた事業を行うこととなり、ホールディング
の活動は、管理会社の出資口の保有その他関連活動に従事することとなりました。アライ
アンス・キャピタル・マネジメント・ホールディング・エル・ピーは、2006年に商号変更
し、アライアンス・バーンスタイン・ホールディング・エル・ピーになりました。上記の
とおり、ホールディングの出資口は公開で取引が行われていますが、管理会社の出資口は
公開取引が行われておらず、厳しい譲渡制限が課せられています。アライアンス・バーン
スタイン・コーポレーション(アクサの間接的な全額出資子会社)(以下「ジェネラル・
パートナー」といいます。)は、管理会社およびホールディングの双方のジェネラル・
パートナー(無限責任組合員)を担っております。
- 10 -
(ⅴ)大株主の状況
平成25年(2013年)9月30日現在、フランス法に準拠して設立された株式会社で国際的
な保険その他関連金融サービス企業グループの持株会社であるアクサは、その一定の子会
社(以下、総称して「アクサおよびその子会社」といいます。)を通じて、ホールディン
グのリミテッド・パートナーシップ持分の実質的所有権の割当てを表示する発行済出資口
(以下「ホールディング出資口」といいます。)の約1.6%を保有しています。
平成25年(2013年)9月30日現在、管理会社の出資者構成(ジェネラル・パートナー
シップ持分およびリミテッド・パートナーシップ持分の所有比率による)は以下のとおり
です。
アクサ(注1)およびその子会社
64.0%
ホールディング(注2)
34.5%
外部出資者
1.5%
100.0%
(注1)アクサの所在地は、フランス、75008 パリ市、マティニョン通り25番です。
(注2)ホールディングの所在地は、アメリカ合衆国、10105 ニューヨーク州、ニューヨーク市、
アベニュー・オブ・ジ・アメリカズ1345番です。
アクサが間接的に全額出資しているジェネラル・パートナーであるアライアンス・バー
ンスタイン・コーポレーションは、ホールディングと管理会社双方のジェネラル・パート
ナーです。アライアンス・バーンスタイン・コーポレーションは、ホールディングのジェ
ネラル・パートナーシップ出資口100,000口および管理会社のジェネラル・パートナー
シップ持分の1%を保有しています。平成25年(2013年)9月30日現在、アクサおよびそ
の子会社は、ホールディングおよび管理会社のジェネラル・パートナーシップ持分および
リミテッド・パートナーシップ持分を含めると、管理会社の約64.6%の経済的な持分を有
しています。
(4)ファンドに係る法制度の概要
①
準拠法の名称
当ファンドは、ケイマン諸島の法律に基づき設定され、ケイマン諸島の信託法(2011年改
訂)(以下「信託法」といいます。)に基づき、免税信託として登録されています。当ファ
ンドは、また、ケイマン諸島の投資信託法(2013年改訂)(以下「投資信託法」といいま
す。)により規制されており、ケイマン諸島の一般投資家向け投資信託(日本)規則(2007
年改訂)(以下「本規則」といいます。)の適用を受けています。
②
準拠法の内容
(ⅰ)信託法
ケイマン諸島の信託の法律は、英国の信託法を基礎としており、信託法は、1961年受託
者投資法の一部の規定および1925年(英国)受託者法を基礎とし、現在は、1998年信託
(改訂)(即時発効・遡及適用)法を組み込んでいます。投資者は、受託会社に対し資金
を払い込み、受託会社は、これを保持する一方で、投資運用会社は受益者たる投資者の利
益のために運用を行います。各受益者は、信託資産に対してその持分比率に応じた権利を
- 11 -
有します。
受託会社は、一般的な忠実義務に服し、かつ受益者に対して説明義務を負います。その
機能、義務および責任の詳細は、ユニット・トラストの信託証書に記載されます。
大部分のユニット・トラストの受託会社は、免税信託としてユニット・トラストの登録
申請がされます。その場合には、信託証書、ケイマン諸島の居住者またはケイマン諸島を
本拠地とする者を(限られた一定の場合を除き)受益者としない旨宣言した、受託会社の
法定の宣誓書が登録料と共にケイマン諸島の信託登記官に届け出られます。
免税信託の受託会社は、受託会社、受益者、および信託財産が50年間課税に服さないと
の約定を、内閣長官から取得することができます。
ケイマン諸島の信託は、150年まで存続することができ、一定の場合は無期限に存続す
ることができます。当ファンドについては、管理会社が受託会社と協議の上、当ファンド
を事前に終了させる、またはファンドの終了日を延期することが受益者の利益のためと判
断する場合を除き、平成39年(2027年)7月31日に終了する予定です。
免税信託の受託会社は、信託証書の変更があった場合には、その変更証書を信託登記官
に提出しなければなりません。免税信託はまた、信託登記官に対して、当初手数料および
年次手数料を支払わなければなりません。
(ⅱ)投資信託法
下記「(6) 監督官庁の概要」の項をご参照ください。
(ⅲ)一般投資家向け投資信託(日本)規則(2007年改訂)
ケイマン諸島の一般投資家向け投資信託(日本)規則(2007年改訂)(以下「本規則」
といいます。)は、日本で公募として販売される一般投資家向けの投資信託に関する規制
制度を定めています。
本規則は、新規の一般投資家向け投資信託に対し、ケイマン諸島金融庁(以下「CIMA」
といいます。)への投資信託免許の申請を義務づけています。かかる投資信託免許の交付
にはCIMAが適当とみなす条件の適用があります。かかる条件のひとつとして一般投資家向
け投資信託は本規則に従って事業を行わねばなりません。本規則は、一般投資家向け投資
信託の設立文書に、証券に付随する権利および制限、資産と負債の評価に関する条件、純
資産価額ならびに証券の発行価格および買戻価格の計算方法、証券の発行条件(証券に付
随する権利および制限の変更にかかる条件および状況(もしあれば)を含みます。)、証
券の譲渡または転換の条件ならびに証券の買戻しまたは買戻しの中止の条件、監査人の任
命の条項を入れることを義務づけています。
本規則は、一般投資家向け投資信託に対し、投資信託法に基づきCIMAにより認可された
管理事務代行会社を任命し、保有することを義務づけています。管理事務代行会社を変更
する場合、CIMA、一般投資家向け投資信託の投資者および他のサービス提供会社に対し、
変更の1か月前までに書面で通知しなければなりません。一般投資家向け投資信託は、
CIMAの事前承認を得ない限り、管理事務代行会社を変更することができません。
また、管理事務代行会社は、投資者名簿の写しを通常の営業時間中に投資者が閲覧でき
るようにし、かつ、請求に応じて証券の最新の発行価格、償還価格および買戻価格を無料
で提供しなければなりません。
- 12 -
一般投資家向け投資信託は、ケイマン諸島、マネー・ロンダリング防止規則(2013年改
訂)の別表3の領域またはCIMAにより認可されたその他の法域において規制されている資
産保管会社(またはプライムブローカー)を任命し、これを維持しなければなりません。
一般投資家向け投資信託は、資産保管会社を変更する場合、CIMA、一般投資家向け投資信
託の投資者および他のサービス提供会社に対し、1か月前までに書面で通知しなければな
りません。
一般投資家向け投資信託は、ケイマン諸島、上記別表3の領域もしくはCIMAにより認可
されたその他の法域において設立されたか、または適法に事業を行っている投資顧問会社
を任命し、これを維持しなければなりません。投資顧問会社を変更する場合、CIMA、投資
者および他のサービス提供会社に対し、変更の1か月前までに書面で通知しなければなり
ません。また、投資顧問会社の取締役を変更する場合は、投資顧問会社が運用する各一般
投資家向け投資信託の運営者の事前承認を得なければなりません。運営者は、かかる変更
が行われる場合、CIMAに対し、1か月前までに書面で通知しなければなりません。
一般投資家向け投資信託は、投資信託法に従い、各会計年度が終了してから6か月以内
に監査済財務諸表を含む財務報告書を作成し、投資者に交付しなければなりません。中間
財務諸表は、一般投資家向け投資信託の英文目論見書において投資者に対し明示された方
法に従い作成し、交付しなければなりません。
(5)開示制度の概要
①
ケイマン諸島における開示
(ⅰ)ケイマン諸島金融庁に対する開示
当ファンドは、英文目論見書を発行しなければなりません。英文目論見書は、受益証券
についてすべての重要な内容を記載し、投資者となろうとする者が当ファンドに投資する
か否かについて十分な情報に基づく決定をなしうるために必要なその他の情報およびケイ
マン規則に基づいて要求される情報を記載しなければなりません。英文目論見書は、当
ファンドについての詳細を定めた申請書とともにCIMAに提出しなければなりません。
受託会社は、CIMAが承認した監査人を選任し、会計年度終了後6か月以内に監査済会計
書類を提出しなければなりません。監査人は、監査の過程において、当ファンドに以下の
事由があると知ったとき、または以下の事由があると信ずべき理由があるときはCIMAに報
告する法的義務を負っております。
(a) 弁済期に債務を履行できないこと、またはその可能性があること。
(b) 投資者または債権者に有害な方法で自発的にその事業を遂行しもしくは事業を解散
し、またはその旨意図していること。
(c) 会計を適切に監査しうる程度に十分な会計記録を備置せずに事業を遂行し、または
遂行しようと意図していること。
(d) 詐欺的または犯罪的手法で事業を遂行していること、またはそのように遂行しよう
と意図していること。
(e) 以下に違反する方法で事業を遂行していること、またはそのように遂行しようと意
図していること。
- 13 -
‐ 投資信託法またはそれに基づく規制
‐ 金融庁法(2013年改訂)
‐ マネー・ロンダリング防止規制(2013年改訂)
‐ ライセンスの条件
当 フ ァ ン ド の 監 査 人 は 、 プ ラ イ ス ウ ォ ー タ ー ハ ウ ス ク ー パ ー ス
(PricewaterhouseCoopers)のケイマン諸島事務所です。当ファンドの会計監査は、米国
で一般に公正妥当と認められる会計基準(GAAP)に基づいて行われます。
当ファンドは、毎年7月31日に終了する会計年度の監査済会計書類を、6ヶ月以内に
CIMAに提出します。
管理事務代行会社が、(ⅰ)当ファンドの資産の一部または全部が関連する目論見書に
記載される投資目的および投資制限に従って投資が行われていない、または(ⅱ)受託会
社または管理会社が実質的に当ファンドの設立文書または関連する目論見書の条項に従っ
て当ファンドの業務または投資活動を行っていないことを了知した場合、管理事務代行会
社は、当該情報の了知後、可能な限り速やかに以下の行為を行わなければなりません。
(a)受託会社に上記事項を書面で報告すること。
(b)当該報告書の写しおよび報告書に適用ある証拠をCIMAに提出すること。
当該報告書またはその適切な要約は、当ファンドの次期年次報告書および次期中間報告書
に記載される必要があります。年次・中間報告書が次期年次報告書より前に配布される必
要がある場合には、かかる次期中間報告書または年次・中間報告書に記載される必要があ
ります。
管理事務代行会社は、以下の事項について、実務上可能な限り速やかに書面による通知
をCIMAに行わなければなりません。
(a)当ファンドに関する申込みまたは償還・買戻しの停止およびこれらの停止の理由
(b)当ファンドを清算する意向およびかかる清算の理由
受託会社は、各会計年度末日から6ヶ月後の日から20日以内に、当ファンドの業務に関
する報告書をCIMAに提出し、または提出させる必要があり、かかる報告書には、当ファン
ドに関する以下の事項を記載しなければなりません。
(a)当ファンドの名称およびすべての従前の名称
(b)投資者により保有される各証券の純資産総額
(c)前報告期間からの純資産総額および各証券の変動率
(d)純資産総額
(e)該当する報告期間における新規申込みの口数および価額
(f)該当する報告期間における償還または買戻しの口数および価額
(g)当該報告期間末日時点における発行済証券の総口数
受託会社は、以下の事項を確認する受託会社による署名済みの宣言書を毎年CIMAに提出
し、または提出させる必要があります。
(a)受託会社の知る限りかつ判断する限りにおいて、当ファンドの投資ガイドライン、
投資制限および設立文書が遵守されていること。
(b)当ファンドが投資者または債権者の利益を害する方法で運営されていないこと。
- 14 -
受託会社は、管理事務代行会社の任命について変更する場合には、当該変更案につき、
CIMA、投資者および役務提供者(当該管理事務代行会社を除きます。)に対し、かかる変
更の1ヶ月以上前までに書面による通知を行わなければなりません。
受託会社は、保管会社の任命について変更する場合には、当該変更案につき、CIMA、投
資者および役務提供者(当該保管会社を除きます。)に対し、かかる変更の1ヶ月以上前
までに書面による通知を行わなければなりません。
受託会社は、管理会社について変更する場合には、当該変更案につき、CIMA、投資者お
よびその他の役務提供者に対し、かかる変更の1ヶ月以上前までに書面による通知を行わ
なければなりません。
(ⅱ)受益者に対する開示
当ファンドの会計年度末は、毎年7月31日です。会計書類は、米国で一般に公正と認め
られる会計基準(GAAP)に従って作成されます。会計年度末から120日以内で、毎年の年
次受益者集会前までに、監査済会計書類の写しが受益者に送付されます。また、管理会社
によって、未監査の四半期報告書の写しが受益者に送付されます。
②
日本における開示
(ⅰ)監督官庁に対する開示
(a) 金融商品取引法上の開示
管理会社は、日本における1億円以上の受益証券の募集をする場合には、有価証券届
出書を関東財務局長に提出しなければなりません。投資者およびその他希望する者は、
金融商品取引法に基づく有価証券報告書等の開示書類に関する電子開示システム
(EDINET)等において、これを閲覧することができます。
受益証券の販売会社は、交付目論見書(金融商品取引法の規定により、あらかじめま
たは同時に交付しなければならない目論見書をいいます。)を投資者に交付します。ま
た、投資者から請求があった場合には、請求目論見書(金融商品取引法の規定により、
投資者から請求された場合に交付しなければならない目論見書をいいます。)を交付し
ます。
管理会社は、ファンドの財務状況等を開示するために、各事業年度終了後6か月以内
に有価証券報告書を、また、各半期終了後3か月以内に半期報告書を、さらに、当ファ
ンドに関する重要な事項について変更があった場合にはその都度臨時報告書を、それぞ
れ関東財務局長に提出します。投資者およびその他希望する者は、これらの書類を、
EDINET等において閲覧することができます。
(b) 投資信託及び投資法人に関する法律上の開示
管理会社は、受益証券の募集の取扱い等を行う場合には、あらかじめ、投資信託及び
投資法人に関する法律(昭和26年法律第198号、その後の改正を含みます。)(以下
「投信法」といいます。)に従い、当ファンドにかかる一定の事項を金融庁長官に届け
出なければなりません。また、管理会社は、当ファンドの信託証書を変更しようとする
とき等においては、あらかじめ、変更の内容および理由等を金融庁長官に届け出なけれ
ばなりません。さらに、管理会社は、当ファンドの資産について、当ファンドの各会計
年度終了後遅滞なく、投信法に従って、一定の事項につき運用報告書を作成し、金融庁
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長官に提出しなければなりません。
(ⅱ)日本の受益者に対する開示
管理会社は、信託証書を変更しようとする場合であって、その変更の内容が重大なもの
である場合等においては、あらかじめ、日本の知れている受益者に対し、変更の内容およ
びその理由等を書面をもって通知しなければなりません。
管理会社からの通知等で受益者の地位に重大な影響を及ぼす事実は、販売会社を通じて
日本の受益者に通知されます。
上記の当ファンドの運用報告書は、日本の知れている受益者に交付されます。
(6)監督官庁の概要
当ファンドは、投資信託として、投資信託法および本規則に基づき規制されています。CIMA
は、投資信託法の遵守を確保するための監督権限および執行権限を有しています。投資信託法
に基づく規制により、毎年、所定の詳細事項および監査済財務諸表をCIMAに提出しなければな
りません。規制された投資信託として、CIMAは、いつでも、受託会社に対し、当ファンドの財
務書類の監査を行い、同書類をCIMAが特定する一定の期日までにCIMAに提出するよう指示する
ことができます。CIMAの要求を遵守しない場合には、受託会社は、高額の罰金に服し、CIMAは、
裁判所に当ファンドの解散を請求することができます。
CIMAは、(ⅰ)規制された投資信託が、投資者や債権者の利益を害する方法で業務を遂行し
または遂行を企図していることにより、その義務を履行できなくなったまたは履行できなくな
る可能性がある場合、または任意解散を行おうとしている場合、(ⅱ)規制投資信託が、当
ファンドのように免許投資信託である場合において、投資信託法に反して、その免許条件を遵
守することなく業務を遂行しまたは遂行を企図している場合、(ⅲ)規制投資信託の監督およ
び管理が、適切な方法で行われていない場合、あるいは(ⅳ)規制投資信託の管理会社として
の地位を有する者が、当該地位を維持するために適切な者でないものと判断された場合には、
それぞれ一定の措置を講じることができます。CIMAの権限には、受託会社の交替を要求するこ
と、当ファンドの適切な業務遂行について受託会社に助言を与える者を任命すること、または
当ファンドの業務監督者を任命すること等が含まれます。CIMAは、その他の権限(その他措置
の承認を裁判所に申請する権限を含みます。)についても行使することができます。
- 16 -
2
投資方針
(1)投資方針
投資目的
当ファンドは、主として米ドル建てのハイイールド債券に分散投資を行い、高いインカム
ゲインの獲得と長期的な信託財産の成長を追求します。
投資方針
投資目的の達成を追求するため、当ファンドは、主に米国に所在する会社の発行する社債
に投資します。通常の市況動向において、当ファンドは純資産総額の80%以上を米国の社債
に投資し、純資産総額の80%以上をハイイールド債券に投資します。
市況動向および/または当ファンドの資産状態によっては、投資方針を完全には遵守でき
ないことがあります。
ハイイールド債券とは、Moody’s社によりBa1以下の格付け、S&P社によりBB+以下の格付
け、または国際的に認知されている格付機関の少なくとも1社による同等の格付けを付与さ
れている非投資適格債券を指します。複数の格付機関が同一銘柄について異なる格付けを付
与している場合、どちらか低い方の格付けを採用します。
当ファンドは、CCC格相当以下の格付けが付与されている債券への投資割合は、純資
産総額の35%以内とし、格付けが付与されていない債券に対するファンドのエクスポー
ジャーは、純資産総額の10%以内とします。
当ファンドの1発行体当たりの投資割合は、純資産総額の3%以内とします(米国国債を
除きます。)。
当ファンドは、株式、株式関連証券(転換証券を含みます。)または株式関連デリバティ
ブへの投資は行いません。債務の株式化を含む(ただし、これに限られない)何らかの理由
により、意図せず株式、株式関連証券(転換証券を含みます。)または株式関連デリバティ
ブを取得した場合、ファンドは同証券を可及的速やかに売却します。
当ファンドは、債券への投資にあたっては米ドル建て債券以外への投資は行いません。
当ファンドには、2種類の受益証券クラスがあり、副投資運用会社は、以下のとおり各受
益証券クラスの為替エクスポージャーをそれぞれ管理します。
● 米ドル建クラス:先渡為替予約は行いません。
● 豪ドル建クラス:豪ドル建クラスに帰属する純資産総額の米ドルエクスポージャーに
つき、可能な限りその全額に相当する豪ドルの金額で、米ドルに対する豪ドルの先渡
しの買いを行うことにより、米ドルのエクスポージャーを豪ドルに対してヘッジしま
す。
豪ドルクラスは、取引費用等の実務上の留意事項を考慮しながら、当ファンドの基準通貨
(米ドル)と関連する表示通貨の間の為替レートの変動による影響を減らし、当ファンドの
基準通貨(米ドル)のリターンとより密接に連動するリターンを投資者に提供することを目
的とします。採用されるヘッジ戦略は、当ファンドの基準通貨と表示通貨の間の為替エクス
ポージャーを減少させる(ただし、排除はできません。)ことを目的としています。
かかるヘッジ戦略は、表示通貨に対してヘッジされるのが関連する受益証券クラスの純資
- 17 -
産総額のみであるため、当ファンドの投資先資産の投資運用には影響を与えません。かかる
ヘッジ取引の結果として発生する費用は、かかる費用が発生する受益証券クラスにより負担
されます。
(2)投資対象
上記「(1)投資方針」の項を参照のこと。
投資対象の種類
当ファンドは、当ファンドの投資目的および投資方針における制限ならびに当ファンドの
投資制限に従い、以下の種類の投資対象に投資することができます。
債務証券の種類
確定利付証券
サブ・ファンドが投資する確定利付債は、政府機関、国際機関、会社およびその他機関
により発行される確定利付証券を含みます。
ハイイールド債
ハイイールド債またはその他の確定利付証券(ハイイールド(非投資適格債券を含みま
す。)債務証券を含みますが、これに限定されません。)は、一般的には上場されておら
ず、その結果、かかる有価証券は、上場市場より透明性が低く、買い気配値と売り気配値
との間のスプレッドの大きい店頭市場で取引されます。さらに、サブ・ファンドは、株式
が上場されていない発行体の債券に投資することがあり、その場合、当該投資に関連する
リスクをヘッジすることは、より困難となります。
社債
社債は、会社が発行する債務証書、ディベンチャーその他の債務商品および会社の債務
を含みます。
「ゼロ・クーポン」財務省証券
サブ・ファンドは、「ゼロ・クーポン」国債に投資することができます。「ゼロ・クー
ポン」国債とは、利札を付さずに発行されるアメリカ合衆国短期国債、満期前の利札を外
したアメリカ合衆国中期および長期国債、ならびにかかるストリップ債務およびストリッ
プ・クーポンにおける持分を表象する受領書または証書をいいます。ゼロ・クーポン証券
は、その存続期間中、その所持人に対し利息を支払いません。投資家にとってのゼロ・
クーポン証券の価値は、満期時の額面金額と、通常は額面金額をかなり下回る取得価格
(時に「大幅割引」価格といいます。)との間の差額です。当該証券は、通常、その券面
価格または額面価格よりかなり割引いて取引され、経常的に利息の支払いを行っている同
等の満期の債務証券に比べ、金利の変動に対する時価の変動がより大きくなります。他方、
満期前に再投資されるべき定期的な利払いは存在しないため、ゼロ・クーポン証券は再投
資リスクを除去し、満期まで保有した場合の収益率は固定されます。
現在、利札を付さずに発行される唯一のアメリカ合衆国国債は短期国債です。アメリカ
合衆国財務省は、利札を付さない中期国債および長期国債を発行しませんが、「国債の登
- 18 -
録元利金の個別取引」(「STRIPS」プログラム)の下で、一部の長期国債に対する予定元
利金の支払いは、連邦準備制度における登録制度により個別に維持管理され、個別に取
引・所有されることがあります。さらに、ここ数年、多くの銀行および証券会社が、アメ
リカ合衆国中期国債および長期国債の利札部分から元本部分(以下「元本部分」といいま
す。)を外して(以下「ストリップ証券」といいます。)、かかる証券(通常、銀行によ
り保管口座または信託口座に保管されています。)の所有権を表章する受領書または証書
の形態で当該部分を個別に販売しています。
バリアブル・レート、フローティング・レートおよび逆変動利付証券
確定利付証券は、確定金利、バリアブル・レートまたはフローティング・レートである
場合があります。バリアブル・レート付きまたはフローティング・レート付きの証券は、
特定の計算式に従い定期的に調整される利率で利息を支払います。「バリアブル」レート
は、既定の間隔で(例えば、毎日、毎週、または毎月)調整されますが、他方「フロー
ティング」レートは、特定の基準利率(最優遇貸出金利(プライム・レート)等)が変更
された場合にいつでも調整されます。
サブ・ファンドは、基準レートに相当する表面利率の利息および、短期的な金利の上昇
が既定レベルまたは「キャップ」を上回る場合には一定期間についての追加利息が支払わ
れる確定利付証券に投資することができます。かかる追加利払いの額は、一般的に、短期
金利指数に特定係数を乗じることを基礎とする計算式により算定されます。
レバレッジが付された逆変動利息確定利付証券は、逆変動利付債といわれることがあり
ます。逆変動利付債の金利は、逆変動利付債が指数化される際の基準となる市場金利と逆
方向に再設定されています。逆変動利付債は、その利率が金利指数の変動の規模を上回る
規模で変動する限度において、レバレッジが機能すると考えられます。逆変動利付債に付
随するレバレッジの程度の高さは、時価の変動の大きさに関連しています。このため、金
利の上昇期間中には、逆変動利付債の時価は、確定利付証券に比してより急速に値下りす
る傾向にあります。
インフレ連動証券
サブ・ファンドは、一定種類の政府発行インフレ連動証券(アメリカ合衆国財務省イン
フレ連動証券(以下「U.S.TIPS」といいます。)および他の国々の政府が発行するインフ
レ連動証券を含みます。)に投資することができます。U.S.TIPSはアメリカ合衆国財務省
が発行する確定利付証券であり、その元本金額はインフレ率(現在、3か月遅れで計算さ
れる季節調整のない「都市部消費者物価指数」により表されます。)の変化に基づき毎日
調整されます。アメリカ合衆国財務省は、現在、10年満期のU.S.TIPSのみを発行していま
すが、将来的にその他の満期のU.S.TIPSが発行される可能性があります。U.S.TIPSは、こ
れまで5年、10年または30年の満期で発行されてきました。U.S.TIPSは、インフレ調整後
の元本金額の固定比率に相当する利息が半年毎に支払われます。かかる債券の金利は発行
時に確定されますが、債券の存続期間を通じ、かかる利息が、インフレの調整により増減
する元本金額に対し支払われます。(インフレの調整による)満期時の当初債券元本の償
還はデフレ期間でも保証されています。ただし、サブ・ファンドが流通市場において、そ
の元本金額が発行以後の物価上昇による調整で増額されたU.S.TIPSを購入した場合、その
- 19 -
後にデフレ期間が発生すればサブ・ファンドは損失を被ることがあります。さらに、債券
の時価は保証されず、変動することになります。サブ・ファンドがU.S.TIPSを保有してい
る期間中のインフレが予想を下回った場合、サブ・ファンドはこの種の証券について、従
来型債券の場合より少ない収益を得ることがあります。アメリカ合衆国以外の政府のイン
フレ連動証券は、その仕組みおよび地域市場による追加的なまたは異なる問題およびリス
クを伴うことがあります。
その他の投資対象および投資戦略
先渡外国為替契約
サブ・ファンドは、基準通貨とその他の通貨の間の関係の不利な為替変動によるサブ・
ファンドに対するリスクを最小限にするために先渡外国為替契約を購入または売却するこ
とができます。先渡外国為替契約は、特定の通貨を将来の日付に合意価格で売買する債務
であり、個別に交渉され、かつ、個人的に取引されるものです。
非流動性証券
サブ・ファンドは、非流動性証券に投資できます。かかる目的上、非流動性証券には、
特に、(a)転売時に法律上もしくは契約上の制限を受け、または容易に利用可能な市場
が存在しない(例えば、当該証券の取引が停止されている場合、または非上場証券につい
て、マーケット・メーカーが存在しないもしくは売買呼値がない場合)私募証券またはそ
の他の証券(多くの通貨スワップおよび通貨スワップを担保するため利用される資産を含
みます。)、(b)店頭オプションおよび店頭オプションを担保するために利用される資
産、ならびに(c)7日以内に終了不能なレポ取引が含まれます。転売時に法律上または
契約上の制限を受けるが、容易に利用できる市場がある証券は非流動的であるとはみなさ
れません。投資運用会社は各サブ・ファンドの組入れ証券の流動性を監視します。サブ・
ファンドが非流動性証券に投資する場合、サブ・ファンドは当該証券を売却できないこと
があり、売却時にその全額を換金できないことがあります。
一時的な保守的ポジション
特別の事情の下で、かつ、限定された期間において、投資運用会社は、証券市場の状況
またはその他の経済的もしくは政治的状況により正当化される期間において、サブ・ファ
ンドの投資方針を変更して、一時的な防御手法を採用することができます。投資運用会社
は、場合に応じてサブ・ファンドの持分証券または長期債務証券のポジションを適宜減ら
し、サブ・ファンドの他の債務証券のポジションを増やすことができますが、かかる証券
にはアメリカ合衆国政府、OECD加盟国の政府機関またはS&PによりAA以上もしくはムー
ディーズによりAa以上もしくは少なくとも一つのIRSO(国際的に認知された統計格付機
関)により同等であると格付けされているかもしくはかかる格付けがない場合には同等の
投資適格品質であると投資運用会社が判断する欧州、米国もしくは他国籍の企業もしくは
国際機関により発行されまたは保証されている短期確定利付証券が含まれることがありま
す。かかる証券は、サブ・ファンドの基準通貨建ての場合も基準通貨以外の通貨建ての場
合もあります。サブ・ファンドはまた、現金および高い格付けを付与された発行体により
発行または保証されている満期までの期間が120日未満の短期金融商品を含む流動性資産
- 20 -
を付随的に保有することができます。サブ・ファンドはまたいつでも一時的に、再投資の
待機資金または受益者に対する分配その他の配分のための準備金として保有する資金を上
記の短期金融商品に投資することができます。サブ・ファンドが一時的な防御を目的に投
資を行っている間は、サブ・ファンドが投資目的を満たさないことがあります。
将来の投資手法
サブ・ファンドは、現在サブ・ファンドが利用を企図していないかまたは利用できない
がいずれ展開される可能性のあるその他の投資手法を、かかる投資手法がサブ・ファンド
の投資目的と整合性を有しかつ法律上容認することが可能である限度において、活用する
ことができます。かかる投資手法は、発生した場合には、本書に記載された慣行に伴うリ
スクを上回るリスクを伴うことがあります。
(3)運用体制
①
概要
管理会社は、当ファンドの投資および運用に関する業務を、投資運用契約に基づき投資運
用会社であるみずほ投信投資顧問株式会社に委託しています。
投資運用会社は、当ファンドの投資および運用に関する業務を、副投資運用契約に基づき、
副投資運用会社であるアライアンス・バーンスタイン・エル・ピーに委託しています。
ハイイールド債券の運用は、投資運用会社であるみずほ投信投資顧問株式会社の委託を受
けて、アライアンス・バーンスタイン・エル・ピーが行います。アライアンス・バーンスタ
イン・エル・ピーはグローバルなリサーチ体制を活用して運用を行います。
②
投資運用会社の運用体制
投資運用会社の運用プロセスの概要は以下のとおりです。
(ⅰ)副投資運用会社は、投資運用会社の運用部門を通じて、運用方針を「運用会議」
(ファンドの運用に関する基本計画の審議・決定を行います。)にて定期的に報告し
ます。
(ⅱ)投資運用会社の運用部門、コンプライアンス・リスク管理部門は、副投資運用会社
の運用状況についてチェックを行います。
(ⅲ)運用部門、コンプライアンス・リスク管理部門は、(ⅱ)の結果を踏まえて「運用
評価委員会」および「コンプライアンス委員会」に対して定期的に運用状況の報告を
行います。
(ⅳ)「運用評価委員会」は副投資運用会社の運用リスク管理状況・運用実績について審
議・評価を行い、また「コンプライアンス委員会」は法令・約款、運用ガイドライン
などの社内諸規則に照らした副投資運用会社の運用内容のモニタリング結果を審議し、
それらの結果を副投資運用会社に対してフィードバックします。
(ⅴ)以上の内部管理およびファンドに係る意思決定については、内部監査部門(平成25
年11月末現在3名)が業務執行の適正性・妥当性・効率性等の観点からモニタリング
を実施しています。
なお、上記の組織の体制および会議の名称等は、平成25年11月末日現在のものであり、今
- 21 -
後変更される場合があります。
③
副投資運用会社の運用体制
運用プロセス
副投資運用会社による当ファンドの運用は、債券リサーチ・チームによる計量分析とファ
ンダメンタル分析に基づき、ハイイールド債券運用チームが行います。
副投資運用会社の運用プロセスの概要は、以下のとおりです。
- 22 -
(注)上記の運用プロセスは2013年11月末日現在のものであり、今後変更される場合があります。
- 23 -
(4)分配方針
管理会社は、各月の最終ファンド営業日(以下「分配基準日」といいます。)に、受益者に
対して分配を宣言します。ただし、管理会社は、その裁量において、分配を行わないことがあ
ります。分配が宣言された場合には、分配の宣言がなされた分配基準日から3ファンド営業日
以内またはその後可及的速やかに登録された受益者に対して分配金が支払われます。
管理会社は、当ファンドの受益証券の各クラスに帰属する利息収入(報酬控除後)について、
すべてまたは実質的にほぼ全ての額につき、毎月、分配を宣言し、支払うことを予定していま
す。
また、分配が行われる場合、管理会社は、関連する受益証券のクラスに帰属する実現益およ
び未実現益、ならびに/または元本を分配の原資とするか否か、また原資とする場合にはその
範囲について、それぞれ決定することができます。これらの受益証券に帰属する利息収入(報
酬控除後)ならびに純実現益および純未実現益が分配額を超過する場合には、かかる超過リ
ターンは、受益証券の各純資産総額に反映されることになります。分配の支払いが行われると
いう保証はありません。
また、分配金に関する留意事項については、以下をご参照ください。
- 24 -
- 25 -
(5)投資制限
当ファンドは、その資産の運用に関し、以下の投資制限に従います。
1)
「有価証券」への最低投資要件:日本の法令・規則の目的を達成するため、当ファンド
の総資産の50%以上が金融商品取引法第2条第1項に定義される「有価証券」に投資さ
れなければなりません。ただし、当ファンドの運用開始直後、大量の買戻請求が予想さ
れる場合を除きます。
2) 空売りの制限:当ファンドは、有価証券の空売りは行いません。
3)
他の投資ファンドへの投資の禁止:当ファンドは、他の投資信託受益証券または投資証
券への投資は行いません。
4)
借入れの制限:借入総額が当ファンドの純資産総額の10%を超えることになる借入れは、
禁止されています。ただし、合併等の非常事態または緊急事態の場合には、一時的に
10%の制限を超過することができます。
5)
同一法人の株式の取得制限:当ファンドは、ある会社の株式の取得の結果、当ファンド
および管理会社が運用する他のすべてのファンドが保有する株式の議決権の総数が、か
かる会社の株式(ある投資会社が発行する投資有価証券を含みます。)の総議決権の
50%を超える場合には、かかる会社の株式を取得しないものとします。
6)
流動性の低い有価証券に関する投資制限:流動性の低い資産への投資は、当ファンドの
純資産総額の15%以下とします。また、私募の有価証券、未上場の有価証券またはその
他の非流動性資産に対して投資する場合、かかる資産の価格決定の透明性を確保する適
切な措置が講じられなければなりません。
7)
利害関係者との取引の制限:受託会社、管理会社、投資運用会社、副投資運用会社また
は受益者以外の第三者の利益のための取引といった受益者保護に欠ける、または当ファ
ンドの資産の運用の適正を害する当ファンドのための取引は、禁止されるものとします。
8)
デリバティブ取引の制限:当ファンドは、豪ドルクラスのために差金決済が適用される
先渡為替予約を除き、デリバティブに投資しないものとします。
9)
株式への投資の禁止:当ファンドは、株式、株式関連証券(転換証券を含みます。)ま
たは株式関連デリバティブに投資しません。
10)
みずほ関連会社との取引の禁止:本書でこれと異なる定めがあるかにかかわらず、副
投資運用会社は、ファンドのために、みずほ関連会社との取引を行わないものとします。
また、当ファンドはケイマン諸島の規制の対象であるため、管理会社は、当ファンドを代理
して以下の行為を行うことができません。
(ⅰ)いずれかの証券の空売りを行うことにより、当ファンドのために空売りされるすべて
の証券の総額が、当該空売りの直後にファンドの純資産価額を超えることとなる場合
に、当該証券を空売りすること。
(ⅱ)金銭の借入れを行うことにより、当ファンドのために実行される借入残高が、当該借
入れの直後にファンドの純資産価額の10%を超えることとなる場合に、当該金銭の借
入れを行うこと。ただし、以下の場合を除きます。
ⅰ. 特別な状況(当ファンドが他のミューチュアル・ファンド、投資ファンドまたは
その他の種類の集団投資スキームとの合併を含みますが、これらに限定されませ
- 26 -
ん。)において、12か月を超えない期間において、本項で言及される借入制限を
超過することができます。
ⅱ. 以下に該当する場合、本項で言及される借入制限を超えることができます。
(A)当ファンドの目的が、自己の証券の発行手取金のすべてまたは実質的にすべ
てを不動産(不動産に対する持分権を含みます。)に投資することである場
合。
(B)当ファンドの資産の健全な管理運用を確保するためまたは当ファンドへの投
資者の利益を保護するために、かかる制限を超える借入れが必要であると管
理会社が考える場合。
(ⅲ)投資会社ではないいずれか一発行会社の株式を取得することにより、管理会社が管理
運用するすべてのミューチュアル・ファンドにより保有される当該会社の議決権付株
式の総数が、当該会社の発行済議決権付株式総数の50%を超えることとなる場合に、
当該会社の株式を取得すること。
(ⅳ)取引所に上場されていない、または即時に現金化することのできない投資証券を取得
することにより、当ファンドにより保有される当該投資証券の総額が、当該取得の直
後にファンドの純資産価額の15%を超えることとなる場合に、当該投資証券を取得す
ること。ただし、英文目論見書に当該投資証券の評価方法が明確に開示される場合に
は、管理会社は、一切の投資証券を取得することにつき制限を受けないものとしま
す。
(ⅴ)当ファンドの投資者の利益を害するか、または当ファンドの資産の適切な管理運用に
反する何らかの取引(管理会社または当ファンドへの投資者以外の第三者に利益を与
えることを意図した取引を含みますが、これらに限定されません。)を行うこと。
(ⅵ)自己またはいずれかの取締役との取引を、本人として行うこと。
ただし、当ファンドのために管理会社により自己の株式、証券、持分その他の投資証券の全
部または一部が取得される会社、ユニット・トラスト、パートナーシップまたはその他の者が、
以下のいずれかに該当する場合、上記のいかなる制限も、当ファンドのために管理会社が、当
該会社、ユニット・トラスト、パートナーシップまたはその他の者の株式、証券、持分その他
の投資証券の全部または一部を取得をすることを妨げません。
(ⅰ)ミューチュアル・ファンド、投資ファンド、ファンド・オブ・ファンズまたはその他
の種類の集団投資スキームである場合。
(ⅱ)マスター・ファンドもしくはフィーダー・ファンドの一部を構成するか、または複数
の会社もしくは事業体のその他の類似する組織もしくは団体を構成する場合。
(ⅲ)当ファンドの投資目的もしくは投資戦略の全部またはその一部を直接的に促進する特
別目的事業体である場合。
管理会社は、受益証券が販売される国の法令および規則を遵守するため、受益者に適合する、
あるいは受益者の利益となる場合には、随時、追加の投資制限を課す可能性があります。
- 27 -
3
投資リスク
(1) リスク要因
①
リスク要因
(a) リスク特性
当ファンドの投資対象である確定利付証券は、発行体である民間企業および公的機関の
信用リスクの影響を受け、また確定利付証券の市場価格は、金利変動の影響を受けます。
当ファンドは、投資適格および投資適格未満のいずれの確定利付証券も投資対象とするこ
とができます。
当ファンドは、有価証券への投資に内在する市場リスク、金利リスク、為替変動リスク
およびその他のリスクの影響を受けます。したがって、投資目的が達成されることおよび
投資元本が確保される、または投資元本が増加するという保証はありません。投資の結果
は、月次ベース、四半期ベースまたは年間ベースで大幅に異なる可能性があります。当
ファンドへの投資は、完全な投資プログラムではありません。
副投資運用会社等の経験豊かな投資顧問会社によって、慎重にデリバティブ取引が活用
されることにより、利益がもたらされることがあります。一方で、デリバティブ取引は、
取引相手方の信用リスク、デリバティブ取引戦略の効果的な管理に伴うリスク、特定のデ
リバティブ取引市場における流動性リスクおよびデリバティブ取引への投資金額以上の損
失を被るリスクを含む、伝統的投資が有するリスクとは異なるリスクを伴います。
受益証券クラスの口数にかかわらず(ただし、特定の受益証券クラスに関する特有の取
引(ヘッジ目的の取引を含むがこれに限られません。)を除きます。)、副投資運用会社
は、効率性のため、通常、当ファンドの資産を単一のポートフォリオとして運用します。
したがって、資本の相当量が、単一の受益証券クラスに流入、および/または、単一の受
益証券クラスから流出することにより、副投資運用会社によるサブ・ファンド全体の運用
及び全受益証券クラス(当ファンドの他の受益証券クラスを含みます。)の純資産総額が
影響を受けることがあります。
(b) 主なリスク要因
当ファンドの主なリスク要因は、以下の通りです。
ハイイールド債券に関するリスク
ハイイールド債券は、通常上場市場より透明性が低く、買い気配値と売り気配値との
間のスプレッドの大きい店頭市場で取引が行われます。また、一般に価格変動が大きく、
担保付の債券に比べて弁済順位が劣後することがあります。金利動向が主な価格変動要
因である高格付けの債券に比べ、ハイイールド債券の市場価値は個別企業の経営状況に
よる影響をより強く受ける傾向にあります。また、ハイイールド債券は、高格付けの債
券に比べ、より経済情勢に敏感です。著しい景気後退は、ハイイールド債券の市場に深
刻な混乱を生じさせ、債券価値に悪影響を与える可能性があります。さらに、このよう
な景気後退により、債券の発行体が元本および金利を支払うことができなくなり、債務
不履行が発生する可能性があります。
- 28 -
信用リスク
ファンドが投資する債券やその発行体について、債務が履行されない(債務不履行)、
当該発行体の財務状況が悪化する、または信用格付けが引下げになる場合があります。
このような事由は、ファンドの1口当たり純資産価格が下落する要因となります。
金利変動リスク
債券の投資価値は、一般的な金利水準の変動に応じて変動します。金利低下時は、債
券の価格は一般的に上昇しますが、金利の低下が景気後退の前兆とみなされる場合には、
ファンドの保有する債券の価格は金利の低下とともに下落することがあります。逆に、
金利上昇時は、債券の価格は一般的に下落します。
為替変動リスク
豪ドル建クラスは、ファンドの基軸通貨である米ドルと取得申込通貨である豪ドルと
の間の為替レートの変動による影響を減らし、米ドル建てのリターンとより密接に連動
するリターンを提供することを目的とするため、為替ヘッジにより、豪ドル・米ドル間
の為替エクスポージャー(米ドル建資産を保有することによって、米ドルの為替変動リ
スクにさらされている資産の度合いをいいます。)の低減に努めますが、かかる為替
ヘッジが完全に有効であるとの保証はありません。通常、米ドルの短期金利が豪ドルの
短期金利より高い場合は、金利差相当分のヘッジコストがかかります。
(c) その他全般的なリスク
カントリー・リスク-全般
サブ・ファンドは、様々な国および地域に所在する発行体の証券に投資することがで
きます。各国の経済は、国内総生産(GDP)または国民総生産(GNP)の成長、インフレ
率、資本金の再投資、資源の自給自足および国際収支ポジション等の点において、有
利・不利に関わらず各々異なります。一般的な発行体は、インサイダー取引規則、市場
操作に関する制限、受益者委任状要件および情報の適時開示等の事項につき、様々な水
準の規則の適用を受けます。発行体の報告、会計および監査基準は、重要な点について
国ごとに著しく異なることがあり、また証券の投資家またはその他の資産への投資家に
対し、国ごとに情報の提供が十分になされないことがあります。このような国の経済は、
国有化、収用・没収に係る課税、通貨妨害、政治的変革、政府規制、政治的・社会的不
安定さまたは外交上の展開により、悪影響を受けることがあり、またファンドの投資対
象資産も悪影響を受けることがあります。収用、国有化またはその他没収の場合には、
サブ・ファンドは該当する国への投資全体を失うことがあります。さらに、事業団体、
破産および債務超過について定める国々の法律により、サブ・ファンドのような証券保
有者に対する保護が限定されることがあります。
原則として一国のみを所在地とする発行体の証券に対し投資するファンドは、分散し
た地域に投資するサブ・ファンドに比べ、当該国の市場、政治および経済リスクにさら
されます。また、複数の国を所在地とする発行体の証券に投資するサブ・ファンドは、
- 29 -
一国のリスク負担はより少ないですが、より多くの国々のリスクにさらされます。
サブ・ファンドは、様々な市場で多くの異なるブローカーおよびディーラーとの間で、
サブ・ファンドの証券を取引することができます。ブローカーまたはディーラーの倒産
の結果として、当該ブローカーまたはディーラーに適用される規制によって当該ブロー
カーまたはディーラーに預託されているサブ・ファンド資産が全額喪失することがあり
ます。さらに、特定の国々の仲介手数料が他の国々より高かったり、特定の国々の証券
市場が他の国々に比べ、流動性が少なく、より不安定であったり、また政府による監督
規制が緩和されていたりすることがあります。
また、多くの国々の証券市場は、比較的小規模であり、そのような市場においては、
時価総額および取引高の大部分が、少数の産業を代表する限定された数の企業に集中し
ています。その結果として、当該国の企業の株式に投資しているサブ・ファンドは、相
対的に大きな証券市場を有する国々の企業の株式のみに投資しているサブ・ファンドに
比べ、より大きな値動きおよび相当の流動性の不足を経験することがあります。かかる
小さな市場では、市場に全般的に影響を及ぼす不利益な事由により、また大量の証券を
取引する大口投資家により、さらに大きな影響を受けることがあります。証券の決済の
遅れや、関連する行政の不安定さにより影響を被る場合もあります。
国によっては、外国人が投資を行う前提として政府の承認を要していたり、外国人に
よる投資を発行体の発行済証券の特定の比率のみに限定していたり、または国民が買付
ける場合に提供される企業の証券よりも不利となり得る条件(かかる条件には価格を含
みます。)が付されている証券の特定の種類のみに外国人による投資を限定していたり
する場合があります。かかる制限または規制は、場合によって、特定の証券に対する投
資を制限しまたは妨げることがあり、サブ・ファンドの経費および費用を増加させるこ
とがあります。さらに、投資収益、投資元本または証券の売却代金をある国から本国に
送金することは、一部の国において規則に基づき規制されており、事前に政府に対して
一定の届出を行うことまたは一定の認可を得ることが必要となる場合があります。国に
よっては、国際収支が悪化した場合には、かかる国が海外からの元金の送金を一時的に
制限することがあります。また、投資上のその他の制限の適用による場合に加えて、サ
ブ・ファンドは、送金のために必要な政府の承認が遅れることまたは拒否されることに
より、悪影響を受ける可能性があります。局地的な市場に対する投資については、サ
ブ・ファンドは追加費用の負担を伴うことがある特別な手続きを履行することが要求さ
れることがあります。かかる要因は、ある国に対するサブ・ファンドの投資の流動性に
影響を及ぼすことがありますので、投資運用会社は、当該要因がサブ・ファンドの投資
に及ぼす影響を監視する予定です。
カントリー・リスク-新興国市場
サブ・ファンドは、新興国市場の発行体の証券への投資を認められることがあります。
その結果として、そのようなサブ・ファンドは、発展した市場に所在する発行体の株式
のみに投資するサブ・ファンドに比べ、より大きな値動きおよび相当の流動性不足を経
験することがあります。新興国市場(エマージング・マーケット)の発行体が発行する
- 30 -
証券に対する投資には、先進国市場の発行体が発行する証券に投資することに通常伴う
リスクに加え、以下の重大なリスクを伴います。
(ⅰ)取引高が少ないことや、取引が生じないことにより、発展した資本市場におい
て同等の発行体が発行する証券に比べて、流動性が失われ、また値動きが大きく
なること。
(ⅱ)国家政策の不確実性および社会・政治・経済情勢の不安定により、資産収用、
没収的課税、高インフレ率または外交関係の悪化等の事態が生じる可能性が増大
すること。
(ⅲ)為替レートが変動しうること、投資対象に適用される法制度が異なること、お
よび為替管理、保管上の制約その他の法律・規制が存在しまたは今後課せられる
可能性があること。
(ⅳ)国益に影響を及ぼすものとみなされる発行体または産業に対して課せられる投
資上の制限等、サブ・ファンドの投資機会の制約につながる国家政策が実行され
うること。
(ⅴ)民間・外国投資、および私有財産に係る法整備が欠如しているか、または未整
備であること。
新興国市場の発行体への投資に関するその他のリスクには、証券の発行体に関して提
供されている公開情報が少ないこと、決済実務が発展した市場におけるものとは異なる
ため、遅延が生じる可能性があることまたは資産の喪失・盗難からサブ・ファンドを完
全には保護することができない可能性があること、会社または産業が国有化される可能
性があること、収用または没収に係る課税の可能性があることおよび外国税制が賦課さ
れることが含まれます。また、新興国市場の証券への投資は、概して、為替換算費用、
一部の新興国市場における高額な仲介手数料および外国保管者における証券の保管費用
によって費用が増大することがあります。
新興国市場の発行体は、発展した市場の企業が依拠すべきものに相当する会計、監査
および財務上の報告基準および要件に依拠しないことがあります。新興国市場を有する
国によっては、かかる報告基準が大幅に異なることがあります。その結果として、一部
の新興国市場において、従来より発展した市場で用いられる株価収益率等の投資上の測
定値は、適用されないことがあります。
通貨デリバティブ取引リスク(取引対象通貨受益証券クラスの募集を行うサブ・ファン
ドにかかるもの)
サブ・ファンドは、各受益証券クラスについての特定の取引対象通貨に関して、先渡
為替予約またはノン・デリバラブル・フォワード為替予約等の金融手法・戦略(通貨デ
リバティブ取引)による取引を実行することができます。サブ・ファンドは、サブ・
ファンドの基準通貨に対して関連する取引対象通貨へのエクスポージャーを得るため
に、特定の受益証券クラスについて通貨デリバティブ取引を締結することができます。
サブ・ファンド内の様々な受益証券クラス間において負債が法的には分離がなされない
ことから、特定の受益証券クラスについての特定の取引対象通貨に関する通貨デリバ
- 31 -
ティブ取引は、一定の状況下において、サブ・ファンドのその他の受益証券クラスの純
資産価額に影響を及ぼし得る債務を発生させるというリスクが存在します。かかる場合
には、サブ・ファンドのその他の受益証券クラスの資産は、当該受益証券クラスが被る
債務を補填するために利用されることがあります。
先物外国為替予約は、特定の通貨を将来の日付に合意価格によって売買する債務であ
り、個別に交渉され、かつ個人的に取引されるものです。ノン・デリバラブル・フォ
ワード契約(以下「NDF」といいます。)は、満期時の現金支払いについて明確に指定
します。NDFは、通常、通貨を実際に決済するための市場が未成熟である場合、著しく
規制されている場合または高い税金が賦課されている場合に、利用されます。
NDFの価格は主に需給要因により決まるため、ノン・デリバラブル・フォワード為替
予約の市場価格は、実勢金利差とは大幅に乖離することがあります。先物為替予約契約
またはNDFの終了の結果、ファンドによって現実の先物為替予約契約のレートまたはNDF
のレートが実現されることにより、リターンが減少することがあります。
さらに、配当金は、特定の通貨(例えば、ブラジル・レアル等があります。)の発行
国外において購入されたNDF為替予約の市場価格が実勢金利差とは(場合によっては大
きく)異なる場合には、分配可能である元本から支払われます。かかる場合には、該当
する受益証券クラスについて管理会社が決定する比較的安定した毎月の分配率を設定・
維持するためには、分配可能である元本から配当を割り当てることが必要となります。
組入れ証券が受益証券クラスごとの配当金を支払う上で資金調達のために償却される場
合には、分配可能である元本から配当の支払いがないその他の受益証券クラスは、これ
により比例して影響を受けます。
流動性リスク
市場において、有価証券または為替取引等のデリバティブ取引の取引残高が少ないこ
とや、取引が生じないことにより、流動性が失われることがあり、これによってファン
ドの保有する有価証券を迅速に処分することや、デリバティブ取引の不利なポジション
を迅速に清算することができない場合があります。その結果として、ファンドが損失を
被り、これに対応して、関連する受益証券の純資産総額が下落する可能性があります。
流動性が限定される一部の店頭取引証券は、純資産総額を計算するために2社以上の
大手ディーラーからの平均価格に基づいて評価されることがあります。こうした価格は、
受益証券の買戻し価格または買付価格に影響を及ぼすことがあります。当該評価価格は、
サブ・ファンドによる売却時点においては実現されない可能性があります。
回転率リスク
サブ・ファンドは積極的な運用を行うことがあります。市況に対応する場合には、サ
ブ・ファンドの回転率は100%を超えることがあります。サブ・ファンドの回転率が上
昇することにより、サブ・ファンドおよび受益者が負担しなければならない仲介手数料
およびその他の費用は増加します。また、サブ・ファンドが高い回転率を有することに
より、結果的に多額の純キャピタル・ゲインを短期間で実現する可能性があり、これが
- 32 -
分配される場合には、受益者に対して課税されることがあります。
さらに、サブ・ファンドは、サブ・ファンドを購入することができる特定の国におけ
る投資家の存在により、回転率が相対的に上昇することがあります。かかる行為により、
当該サブ・ファンドの運用成績および長期的な投資家の利益に対し悪影響を及ぼすこと
があります。(特に多額のドルを伴う)受益証券の過剰な買付けおよび買戻しまたは交
換によって生じるボラティリティは、効率的なポートフォリオの運用を損なうことがあ
ります。特に、サブ・ファンドは、受益者に流動性を提供するために資産の一部を現金
により保持すべきか予測ができない場合には、長期的な投資戦略を実施することが困難
になることがあります。また、受益証券の過剰な買付けおよび買戻しまたは交換により、
サブ・ファンドは短期取引活動に対応するため、不利益な程度に多額の現金ポジション
を維持しなければならないことがあります。さらに、サブ・ファンドの受益証券の過剰
な買付けおよび買戻しまたは交換により、サブ・ファンドが短期取引活動に対応するた
めの現金の調達を行うことを目的に、不適当な時期に組入れ証券を売却しなければなら
ないことがあります。そのほか、受益者が過剰な買付けおよび買戻しまたは交換を行う
場合には、サブ・ファンドが負担する費用が増加することがあります。例えば、短期取
引活動により投資対象を償却せざるをえないサブ・ファンドは、投資上の利益を得るこ
となく仲介費用および税金の負担が増加することがあります。同様に、サブ・ファンド
は、複数の形態の短期取引活動に伴う資産水準のボラティリティおよび投資上のボラ
ティリティにより、管理事務費用を追加負担することがあります。
運用リスク
サブ・ファンドは、積極的に運用を行う投資ファンドであるため、運用リスクを負う
ことがあります。投資運用会社は、サブ・ファンドのために投資判断を行う際に投資手
法およびリスク分析を活用しますが、投資運用会社の判断が期待した成果を生むとの保
証はありません。デリバティブおよびその他の投資手法を利用することによりサブ・
ファンドにとって利益をもたらす可能性がある市況においても、かかる投資手法を利用
することができない場合または投資運用会社がかかる投資手法を利用しない決定を行う
場合があります。
トラック・レコードの欠如に関するリスク
サブ・ファンドの一部は、近時設立がなされたため、トラック・レコードがありませ
ん。
デリバティブ・リスク
サブ・ファンドはデリバティブを利用することができますが、かかるデリバティブは、
その価値が、裏付けとなる資産、参照レートまたは指数の価値に依拠または由来する金
融取引です。投資運用会社は、場合によっては、他のリスクを低減する戦略の一環とし
て、デリバティブを利用することがあります。取引相手方の信用リスク等のその他のリ
スクに加え、デリバティブは、価格設定および評価が困難となるリスクおよびデリバ
- 33 -
ティブの価値の変動が関連する裏付けとなる資産、レートまたは指数と完全に連動しな
い場合があるリスクを伴います。
投資運用会社等の経験豊かな投資顧問によるデリバティブの慎重な活用により、ポー
トフォリオの効率的な運用が促進され、一定のリスクを軽減し、かつ裏付けとなる資産
を直接購入することなく一部市場に対するエクスポージャーを高めることができます。
しかしながら、デリバティブは、伝統的な投資が提示するリスクとは異なるリスクを伴
うことがあり、一定の場合にはかかるリスクより重大なリスクを伴うことがあります。
以下は、投資家がサブ・ファンドに投資する前に了解しておくべき、デリバティブの利
用に関する重要なリスク要因および問題点についての一般的な説明になります。
市場リスク-これは、あらゆる投資に付随する一般的なリスクであり、特定の投資対
象の価値にサブ・ファンドの利益を害するような変動が生じるリスクです。
運用リスク-デリバティブ商品は、株式および債券投資に必要とされるものとは異な
る投資手法およびリスク分析を要する、高度に専門的な証券です。サブ・ファンドに
よるデリバティブ取引の成否は、投資運用会社が価格、金利または為替レートの変動
を正確に予測する能力に依存しております。価格、金利または為替レートが予想を超
えて変動した場合には、サブ・ファンドは取引について予想した利益を達成できない
ことがあるか、または、損失を実現し、これにより当該戦略を利用しなかった場合よ
りも悪い状況に陥ることがあります。デリバティブを利用するにあたっては、あらゆ
る可能性のある市況におけるデリバティブの運用実績を観察することなく、裏付け証
券のみならずデリバティブ自体について理解できることが必要となります。特に、デ
リバティブを利用すること、またその複雑性によって、取引の実行を監視するための
適切な管理を継続することが要求され、かつデリバティブによりリスクの評価能力お
よび価格、金利または為替レートの変動の正確な予測能力が、サブ・ファンドにさら
に要求されます。
取引相手方リスク-当該リスクは、デリバティブ契約の条件を遵守するために、デリ
バティブの他の当事者(通常「取引相手方」といいます。)の不履行の結果としてサ
ブ・ファンドが損失を被ることがあるというリスクです。取引所で取引されるデリバ
ティブの信用リスクは、各取引所で取引されるデリバティブの発行体または取引相手
方である決済機関がその履行を保証するため、非公開で相対取引がなされるデリバ
ティブに比べて、一般的に小さくなります。かかる保証は、信用リスク全般を低減さ
せる目的で決済機関が運用している日次決済システム(すなわち、証拠金率)により
裏付けられています。非公開で相対取引されるデリバティブについては、同様の決済
機関による保証は存在しません。そのため、投資運用会社は、潜在的な信用リスクを
評価する際、非公開で相対取引がなされるデリバティブの各取引相手方の信用度を勘
案します。
- 34 -
流動性リスク-流動性リスクは、特定の投資対象の売買が困難である場合に存在しま
す。デリバティブ取引が特に規模が大きくなり、または取引市場が(多くの非公開で
相対取引されるデリバティブの場合と同様に)流動性を欠く場合には、有利な価格で
取引を開始し、またはポジションを清算することが不可能になることがあります。
レバレッジ・リスク-ワラント、オプションおよび多くのデリバティブ(利用されて
いる場合)は、レバレッジの要素を含むため、裏付けとなる資産、レートまたは指数
の価値または水準の不利な変動の結果、ワラント、オプションまたはデリバティブ自
体に投資された金額を大幅に上回る損失が生じる可能性があります。スワップの場合
には、当事者が当初投資を行っていない場合であっても、損失リスクは、一般に、想
定元本の金額と関連性を有します。一部のデリバティブは、当初投資の規模にかかわ
らず、無制限の損失を被る可能性があります。
その他のリスク-デリバティブの利用におけるその他のリスクには、デリバティブが
誤った価格設定または不当な評価を受けるリスク、およびデリバティブがその裏付け
となる資産、レートおよび指数と完全に相関することができないというリスクが含ま
れます。多くのデリバティブ、特に非公開で相対取引がなされるデリバティブは、複
雑であり、しばしば主観的に評価がなされます。不当な評価がなされることにより、
取引相手方に対する現金支払要件が高められ、またはサブ・ファンドが価値を毀損す
る可能性があります。デリバティブは、連動することが予定されている資産、レート
または指数の価値と、必ずしも完全に相関し、またはこれと連動するものではありま
せん。その結果として、サブ・ファンドによるデリバティブの利用は、必ずしも、サ
ブ・ファンドの投資目的を推進するための有効な手段とはならないことがあり、また、
時としてかかる投資目的の推進を妨げるものとなる可能性があります。
店頭デリバティブ取引リスク
上記のデリバティブに関する一般的リスクに加え、店頭デリバティブ市場取引は、以
下の特別リスクを伴うことがあります。
規制の欠如、取引相手方の不履行-一般に、店頭市場(通貨、先渡し、直物およびオ
プション契約、クレジット・デフォルト・スワップ、トータル・リターン・スワップ
ならびに一定の通貨オプションは、通常、かかる市場で取引されます。)における取
引について、組織された取引所で実行される取引に比べ、政府の規則および監督が緩
和されています。さらに、一部の組織された取引所で参加者に提供される保護(取引
所の決済機関の履行保証等)の多くは、店頭取引については提供されないことがあり
ます。そのため、サブ・ファンドが店頭取引を実行する場合には、その直接の取引相
手方が取引上の義務を履行しないリスクおよびサブ・ファンドが損失を被るリスクを
負います。サブ・ファンドは、信用力が高いとみなす取引相手方とのみ取引を実行し、
一部の取引相手方から信用状または担保を受領することにより当該取引に関連して生
- 35 -
じるエクスポージャーを減少させることができます。ただし、サブ・ファンドが取引
相手方の信用リスクを減少させるために対応策の実行に努めた場合であっても、取引
相手方が不履行に陥らないとの保証、または結果としてサブ・ファンドが損失を被ら
ないとの保証はありません。
流動性、履行請求-サブ・ファンドが取引を実行する取引相手方は、随時、一部の証
券について市場形成または値付けを停止することがあります。かかる場合には、サ
ブ・ファンドは、通貨、クレジット・デフォルト・スワップもしくはトータル・リ
ターン・スワップについて希望する取引を実行できないことがあるか、またはオープ
ン・ポジションについて相殺取引を実行できないことがあり、このことによりサブ・
ファンドの運用実績に悪影響を及ぼすことがあります。さらに、取引所で取引される
証券とは対照的に、通貨の先渡し、直物およびオプション契約について、投資運用会
社は、サブ・ファンドの債務を同等取引および反対取引を通じて相殺することはでき
ません。このため、サブ・ファンドは、先渡し、直物またはオプション契約を締結す
る際、契約に基づくその義務の履行を請求されることがあり、またその履行を可能と
している必要があります。
取引相手方との取引関係の必要性-上記のとおり、店頭市場への参加者は、通常、取
引相手方がマージン、担保、信用状またはその他の信用補完を提供しない場合には、
十分に信用力が高いと確信する取引相手方とのみ取引を実行します。サブ・ファンド
および投資運用会社は、サブ・ファンドが店頭市場およびその他の相対市場(適宜、
クレジット・デフォルト・スワップ、トータル・リターン・スワップおよびその他の
スワップ市場を含みます。)において取引を実行することができるように複数の取引
相手方との業務関係を確立することができるものと考えていますが、サブ・ファンド
がこれを実行できるとの保証はありません。かかる業務関係の構築または維持ができ
ないことにより、サブ・ファンドの取引相手方の信用リスクが増大し、サブ・ファン
ドの運営が制限される可能性があり、またサブ・ファンドが運用業務を停止するまた
は当該業務の大部分を先物市場で行わざるを得なくなる可能性があります。さらに、
サブ・ファンドが当該業務関係を構築することを希望する取引相手方は、サブ・ファ
ンドに対して信用供与を継続しなければならないとする義務は負わないため、当該相
手方がその裁量によりかかる信用供与を削減しまたは終了することを決定する可能性
があります。
仕組証券リスク
仕組証券は、伝統的な債務証書に比べ潜在的に不安定で、より大きな市場リスクを伴
います。個々の仕組証券の構造によっては、仕組証券の条件によってベンチマークの変
動が増大され、当該仕組証券の価値に、より急激かつ重大な影響が及ぶことがありま
す。仕組証券の価格とベンチマークまたは裏付けとなる資産の価格は、同じ方向または
同時に変動しないことがあります。仕組証券は、より仕組みが簡単な証券もしくは証
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書、または伝統的債務証券より流動性が低くかつ値付けが困難な場合があります。これ
らの投資対象のリスクは、重大な場合があり、元本の全額がリスクにさらされる可能性
があります。
REITリスク
REITへの投資は、不動産事業への投資一般に付随するリスクに加え、一定の固有リス
クを伴います。エクイティREITは、それらが所有する裏付財産の価値の変動の影響を受
けることがある一方、モーゲージREITは、融資先の格付けの影響を受けることがありま
す。REITは、運用能力に依拠し、分散投資が行われず、またキャッシュ・フローへの高
依存、借り手の債務不履行および自己清算の影響を受けます。また、REITは、1986年米
国内国歳入法(修正済)(以下「IRC」といいます。)に基づく所得に対する非課税パ
ススルー資格を得ることができない可能性、および米国1940年投資会社法(修正済)に
基づく登録免除が取り消される可能性があります。
また、REIT(特にモーゲージREIT)は、金利リスクにさらされます。金利が下落した
場合、REITが投資する確定利付債務の価値は上昇すると予想され、 反対に金利が上昇
した場合、REITが投資する確定利付債務の価値は下落すると予想されます。これに対
し、変動利付モーゲージ・ローンの金利は、定期的に再設定されるため、REITが投資す
る当該ローンの利回りは、市場金利の変動に対応して徐々に変動し、かかる投資の価値
は、固定利付債務に投資された場合の金利の変動に対する反応ほど急激に変動しませ
ん。
REITへの投資は、小規模企業への投資に付随するリスクと類似のリスクを含むことが
あります。REITにおいては、資金調達先が限られている場合があり、REITの取引頻度は
少なくかつその取引高も限定的であり、かつ大規模企業の証券よりも急激または不規則
な価格変動の影響を受けることがあります。過去において、REITなどの小規模資本の株
式は、S&P500指数に含まれる大型株式と比べ価格が不安定でした。
借入リスク
サブ・ファンドは、受益証券の償還を含む一時的な目的のため、非公開で取決めがな
される取引において銀行またはその他の事業体から借入れを行うことができます。借入
れにより、サブ・ファンドは、一定の業務について資金調達を実行することが難しい時
期に組入れ証券の清算を行うことなく、当該業務行為を行う機会を得ることができます。
借入金に対する支払利息およびその他の費用を超えて組入れ証券により投資収益を得る
こと、または組入れ証券を保持し続けることによって取引費用が削減することにより、
借入れが行われない場合に比べ、純収益または受益証券1口当たり純資産価格が増加す
ることがあります。他方、保持されている証券上の収益(もしあれば)が借入金に関す
る支払利息およびその他の費用をカバーしない場合には、純収益または受益証券1口当
たり純資産価格が、借入れが行われない場合に比べ、減少することがあります。
- 37 -
課税リスク
サブ・ファンドは、例えば、一部の組入れ証券に帰属する収益または実現されたキャ
ピタル・ゲインに対して税金が課されることがあります。二重課税を防止する条約が存
在している場合があり、この場合には、当該課税による影響が除去されまたはその改善
に役立つことがあります。一方で、かかる二重課税を防止する条約が存在しないことが
あります。例えば、サブ・ファンドは米国発行体の株式に投資することがあります。米
国法人の株式についての配当は、通常、30%の米国源泉徴収税の対象となります。米国
債務者の一定の債務についての支払利息も同様に、30%の米国源泉徴収税を課されます。
サブ・ファンドが投資する米国以外の国の証券(ADR(米国預託証券)、EDR(欧州預託
証券)およびGDR(グローバル預託証券)を含みます。)についての配当は、裏付けと
なる証券の発行体が居住する国により税金として源泉徴収されることがあります。一般
に、かかる税金は、源泉徴収を行った国とサブ・ファンドの居住国との間の所得税に関
する租税条約に基づき還付・減税されることはありません。適用される税法およびその
解釈について、将来において、受益証券の純資産総額に悪影響を及ぼすような変更また
は改正が行われないとの保証はありません。
申込金
受益証券の申込みがファンド取引日に受付けられた場合には、当該受益証券の申込者
がファンド約定日までに受益者名簿に登録されているか否かにかかわらず、当該受益証
券は当該ファンド取引日から効力を有するものとして発行されたものとみなされます。
したがって、受益証券の申込者により支払われる申込金は、当該ファンド取引日から関
連するサブ・ファンドの投資リスクにさらされます。
債務証券リスク
債券リスク-全般
債券に投資されるサブ・ファンドの純資産総額は、金利および為替レートの変動なら
びに発行体の信用度の変化に応じて変動します。サブ・ファンドは、保有している債券
についての値下がりおよびキャピタル・ロスの実現に係るリスクを回避することができ
ない場合には、高利回りの債券に投資することがあります。さらに、同等の信用力を有
する中程度の格付け、低格付けおよび無格付けの債券は、高格付けの債券に比べ、利回
りおよび市場価格について広範な変動にさらされることがあります。
債券リスク-金利変動
サブ・ファンドの受益証券の価格は、その投資対象の価値とともに変動します。債券
の投資価値は、一般的な金利水準の変動に応じて変動します。金利下落時は、債券の価
格は一般的に上昇しますが、金利の下落が景気後退の前兆とみなされる場合には、サ
ブ・ファンドの保有する証券の価格は金利とともに下落することがあります。逆に、金
利上昇期間時は、債券の価格は、一般的に値下がりします。
- 38 -
債券リスク-低格付証券および無格付証券
サブ・ファンドは、低格付け(すなわち、投資適格以下)として格付けがなされてい
る、または格付けが付与されていないものの投資運用会社により同等の信用力にとどま
ると判断される高利回りの高リスク債務証券に、その資産の全部または一部が投資され
ることがあります。投資適格以下の債務証券は、一般に「ジャンク債」と呼ばれ、高格
付け証券よりも投資元本および利息について重大な損失を被るリスクを有するものとみ
なされ、また景気後退期間または金利上昇期間において、発行体が利息および投資元本
を支払う可能性が低下するため、その発行体の能力に関して特に投機的なものであると
みなされることがあります。低格付け証券は、通常、景気の悪化時期には高格付け証券
に比べより大きい市場リスクの影響を受けるものとみなされます。さらに、低格付け証
券の市場価格は高格付け証券の市場価格よりも金利水準の変動に反応しにくい傾向があ
りますが、低格付け証券は、投資適格証券に比べ、実際上または外見上の経済および競
合する業界の状況が悪化することについて影響を受けやすいことがあります。低格付け
証券の市場は高格付け証券の市場よりも取引量が乏しく取引が活発ではない可能性があ
り、このことにより低格付け証券の売却価格に悪影響を及ぼすことがあります。一部の
低格付け証券について通常の流通市場での取引が存在しない場合には、投資運用会社は
当該証券、さらにはサブ・ファンドの資産を評価する際の困難に遭遇する可能性があり
ます。さらに、低格付け証券に関する低い周知性および投資家によって低評価を受ける
ことにより、それがファンダメンタル分析に基づくか否かにかかわらず、当該低格付け
証券の市場価格および流動性を低下させる傾向を生じさせることがあります。低格付け
証券に関する取引費用は、投資適格証券を取引する場合よりも高額となり、情報の提供
が少ない場合があります。
低格付け証券の債務不履行リスクは高くなるため、投資運用会社の調査および信用分
析は、そのリスクに応じて、サブ・ファンドがかかる証券に対して投資を運用するに際
して投資運用会社のプログラムにおける重要な点となります。サブ・ファンドのための
投資を検討する際、投資運用会社は、その財務状況が将来の債務を履行するのに十分で
あり、または改善されもしくは将来改善される見込みである高利回り証券を見極めるこ
とに努めます。管理会社は、利息または配当率、資産担保率、収益の見通しならびに発
行体の経験および運用力等の要因に基づく相対的価値を中心に分析を行います。
無格付け証券の発行体の財務状況または証券自体の条件によって提供される保証によ
り、サブ・ファンドの目的および方針と一致する格付け証券のリスクに匹敵する程度ま
で、サブ・ファンドに対するリスクを抑えられると投資運用会社が考える場合には、か
かる無格付証券はサブ・ファンドの投資対象として検討されます。
サブ・ファンドの主要目的の達成を追求する際には、金利上昇期間中等の、サブ・
ファンドの証券の値下がりおよびキャピタル・ロスの実現が不可避となる時期が存在し
ます。さらに、中程度の格付け証券、低格付け証券および同等の信用力を有する無格付
け証券は、一定の市況において、高格付け証券に比べ、利回りおよび市場価格の広範な
変動にさらされることがあります。証券の取得後のかかる変動は、当該証券により受領
される現金による収益に影響を及ぼしませんが、サブ・ファンドの純資産総額に反映さ
- 39 -
れることがあります。
債券リスク-期限前償還
特に高金利で発行される多くの確定利付証券は、発行体が期限前償還できることを定
めております。発行体は、金利が下落した場合には、かかる権利を行使することがあり
ます。したがって、払込請求または期限前償還がなされることがある証券の保有者は、
金利が下落した場合には、その他の債券に比べて、値上がりにより十分な利益を得られ
ないことがあります。さらに、かかるシナリオにおいては、サブ・ファンドはその時点
での利回り(ペイオフされた証券により支払われる利回りを下回ることがあります。)
でペイオフ代金を再投資することができます。期限前償還は、プレミアム価格で購入さ
れた証券について損失をもたらすことがあります。
債券リスク-ハイイールド債券
サブ・ファンドはハイイールド債券(非投資適格債券を含みます。)を含む債券また
はその他の固定利付有価証券に投資します。かかる有価証券は、一般的には上場されて
おらず、その結果、かかる有価証券は、上場市場より透明性が低く、買い気配値と売り
気配値との間のスプレッドの大きい店頭取引市場で行われます。さらに、サブ・ファン
ドは、株式が上場されていない発行体の債券に投資することがあり、その場合、当該投
資に関連するリスクをヘッジすることは、より困難となります。また、信用スプレッド
の市場は、しばしば不十分かつ流動性が低く、有価証券の価値の算出のための割引スプ
レッドの正確な計算が困難です。ハイイールド債券は、継続的な不確実性を抱えており、
また、発行体が適時に金利および元本を支払うことができなくなるような事業または財
務・経済状況の悪化の影響を受けます。ハイイールド債券は、一般に価格変動が大きく、
発行体の実質的に全ての資産により担保された他の発行済みの債券に比べて弁済順位が
劣後することがあります。ハイイールド債券は、追加の負債についての財務制限条項に
より保護されないことがあります。
これらの低格付けまたは無格付けの債券の市場価値は、金利動向が主な価格変動要因
である高格付けの債券に比べ、個々の発行体で生じた事象による影響をより強く受ける
傾向があり、また、高格付けの債券の場合に比べ、より経済情勢に敏感です。かかる債
券の発行体は、しばしば高レバレッジであり、追加的に伝統的なファイナンス手法を利
用できない可能性があります。著しい景気後退は、ハイイールド債券の市場に深刻な混
乱を生じさせ、債券価値に悪影響を与える可能性があります。さらに、このような景気
後退により、債券の発行体が、元本および金利を支払うことができなくなり、かかる債
券の債務不履行の発生可能性が高まる可能性があります。
信用リスク-社債
企業およびその他の事業体が発行する債務に投資することにより、サブ・ファンドは、
特定の発行体が当該債務の返済またはその他の義務を履行しないというリスクを負うこ
とがあります。その上、発行体は、その財務状況における不利な変更を経験することが
- 40 -
あり、さらに、かかる不利な変更は、IRSOが当該発行体およびその債務に対して付与し
た信用格付けの格下げ(投資適格以下となる場合があります。)を招く可能性がありま
す。財務状況における不利な変更または信用格付けの格下げは、発行体の債務の価格の
ボラティリティを上昇させたり、流動性に悪影響を及ぼしたりすることがあり、当該債
務の売却をより困難にさせることがあります。
②
その他留意すべき事項
追加の税金または賦課金の支払いについて
各受益者は、サブ・ファンド、管理会社または管理事務代行会社の行う受益証券に関す
る支払いに適用される州税・地方税またはその他の類似する公租公課等を含む、各法域ま
たは政府・規制当局の課す一切の税金を引き受け、かつ適正な政府・規制当局に対し、こ
れらの税金を支払う責任を負うことがあります。サブ・ファンド、管理会社または管理事
務代行会社は、いずれも、これらが行う受益証券に関する支払いからの源泉徴収または控
除を要求されるいずれかの公租公課の払戻しのために、受益者に対していかなる追加額も
支払うことはありません。サブ・ファンド、管理会社または管理事務代行会社は、いずれ
も、適用ある源泉徴収税率の引き上げにより支払義務が発生する源泉徴収税の追加額の支
払いにつき、責任を負いません。
利益相反
投資予定者は、利害関係者が、サブ・ファンドに関連して利益相反に直面する状況が起
こり得ることを認識する必要があります。かかる場合には、各利害関係者は、潜在的な利
益相反が発生し得る投資を引き受ける際、他の顧客に対する自己の義務を考慮した上で可
能な限りにおいて、受益者の最善の利益となるよう行為する自身の義務を考慮します。利
益相反が発生した場合には、各利害関係者は、これを公正に解決すべく努力します。かか
る利益相反は以下のものを含みます。
他のファンド
・
利害関係者は、他の顧客のために行う投資と同様の投資をサブ・ファンドには提供
しないことができます。管理会社および/または投資運用会社、または共同経営もし
くは支配かまたは資本もしくは議決権の10%以上を直接的、あるいは間接的に保有す
ることにより管理会社と関係がある会社が、既に直接または間接的に運用しまたは助
言したファンドに投資が行われる場合には、投資運用報酬または顧問報酬の二重の請
求を避け、またはかかる二重請求が実質的に排除される適切な規定が設けられている
ことを条件としてのみ、当該投資が実行されます。さらに管理会社またはその他の法
人は、当該投資の取得または売却に関わる申込手数料または買戻手数料を請求しませ
ん。
サブ・ファンドのためおよびサブ・ファンドの他の顧客の勘定で、同時に同一証券
への投資を追求することが適切であると管理会社が考える限度において、サブ・ファ
ンドは、その希望する規模の証券の割当てを受けることができないこと、または当該
証券についてより高い価格の支払いを行うこともしくはより低い利回りを受けざるを
得ないことがあります。割当ては、投資運用会社が、勘定の規模、売買額および関連
- 41 -
するとみなされる他の要因を考慮した上で公平とみなす方法で行われます。
他の顧客に対するサービス
・
利害関係者は、サブ・ファンドとの間、または手数料を受領し、保持するサブ・
ファンドが投資している会社との間で、金融、銀行、通貨、助言(企業財務関連の助
言を含みます。)またはその他の取引を行うことができます。
サブ・ファンドとの売買
・
利害関係者は、サブ・ファンドとの間で投資対象の売買を行うことができます。た
だし、(ⅰ)売買の時点で買主もしくは売主が開示されていない場合、または売主お
よび買主が互いに確認されていないその他の状況において、かかる売買は、公式の証
券取引所またはその他の組織的市場で実行され、または(ⅱ)当該売買の要項は、
アームズ・レングスの原則に基づき実行され、かつ当該売買の実行前に管理会社の取
締役会により承認されているものとします。
関係ブローカー/ディーラーとの取引
・
管理会社は、通常の業務過程において、最善の業務遂行基準に基づき、サブ・ファ
ンドの利益のために取引を実行するべき投資運用会社の義務に従い、関係ブローカー
/ディーラー(サンフォードCバーンスタイン・アンド・カンパニー・エルエルシー
およびサンフォードCバーンスタイン・リミテッドを含みます。)の仲介サービスを
利用することができます。
・
ソフトダラー協定
現在、管理会社は、債券投資に関するソフトダラー・コミッションを受け取ってお
らずまたはその協定を締結しておりませんが、管理会社は、持分証券に投資するサ
ブ・ファンドについて、ブローカーとの間でソフトダラー・コミッションを受け取っ
ており、またその協定を締結しており、これに関連し、投資判断プロセスの支援に用
いられる一定の商品およびサービスが受領されております。ソフト・コミッションの
協定は、サブ・ファンドの利益のための取引の実行が最善の業務遂行基準と一致し、
また仲介料率が通常の機関のフルサービス仲介料率を超えないとの前提に基づき締結
されております。受領される商品およびサービスには、専門的な業界、会社および消
費者の調査、ポートフォリオおよび市場の分析ならびに当該サービスの交付に用いら
れるコンピュータ・ソフトウェアが含まれます。受領される商品およびサービスの性
質として、協定に基づき提供される利益は、サブ・ファンドに対する投資サービスの
提供を支援するものでなければならず、またサブ・ファンドの運用実績の向上に貢献
し得るものです。なお、かかる商品およびサービスは、旅行、宿泊設備、娯楽もしく
は一般管理に関する商品もしくはサービス、一般的な事務所設備もしくは建物、会費、
従業員の給与または直接的金銭の支払いを含みません。ソフト・コミッション協定の
開示は、サブ・ファンドの定期報告書において行われます。
上記のリスク要因の一覧は、完全なものではなく、また、当ファンドへの投資に伴うリス
クを網羅的に説明しているものではありません。
- 42 -
(2) リスクに対する管理体制
投資運用会社では副投資運用会社からのレポート等をもとに当ファンド全体のリスク情報を
管理します。また、コンプライアンス・リスク管理部門がリスクのチェック・管理および運用
実績の分析・評価を行い、法令・諸規則、約款の投資制限等の遵守状況を把握・管理等します。
これらの結果は経営に報告され、必要に応じて副投資運用会社への注意・勧告等を行います。
実質的に当ファンドの運用を行う副投資運用会社は、ファンドが保有するポジションのリス
クおよび当ファンドの総合的なリスクの影響を監視・測定するリスク管理体制を採用していま
す。副投資運用会社では、関連するポートフォリオ運用チームがそれぞれのポートフォリオ内
のリスク管理について一次的な責任を有しています。加えて、ポートフォリオ運用機能からは
独立した監視を行う以下のチームが存在します。
<副投資運用会社のリスク管理体制>
コンプライアンス部門 法令およびポートフォリオ運用ガイドラインその他のガイドライン
の遵守を確保します。
リスク管理部門
信用リスクおよび取引相手方リスクを含む運用上およびその他のリ
スクを監視および評価します。
内部監査部門
社内規定および手続き等の遵守状況を評価します。
- 43 -
4
手数料等及び税金
(1)申込手数料
日本の投資者は、申込手数料として、申込金額に上限3.51%(税抜き3.25%)を乗じて得た
額を、販売会社に対して、申込金額とともに支払います。
(2)買戻し手数料
買戻し手数料は課されません。
(3)管理報酬等
(ⅰ)管理会社報酬
管理会社は、当ファンドの管理会社として提供するサービスに関して、各月の各ファンド
営業日における当ファンドの純資産総額の平均の年率0.01%に相当する手数料につき、当
ファンドの資産から支払いを受ける権利を有します。手数料は、該当月の月末から30暦日以
内に毎月米ドルにより後払いされます。
管理会社は、組入れ証券の購入・売却関連費用、利子費用、外部の弁護士および会計士の
報酬・費用、税金および当局関係諸費用、株券の経費ならびに受益証券の発行、売却、購入
または買戻しに関するその他の費用を含む(ただし、これらに限定されない)、適切な裏付
けがなされた立替費用および当ファンドを代理して管理会社が負担した支出につき、関連す
る当ファンドの資産から支払いを受ける権利も有します。
2013年7月31日に終了した会計年度中の管理会社報酬は、7,626米ドルでした。
(ⅱ)受託会社報酬
受託会社は、そのサービスに関して、該当月の月末から30暦日以内に毎月米ドルにより後
払いされる年間10,000米ドルの報酬および受託会社が当ファンドを代理して支払った直接の
立替費用につき、当ファンドの資産からを支払いを受ける権利を有します。
受託会社またはその委託先(受託会社の関連会社であることがあります。)が当ファンド
において通常の銀行業務を提供する場合、受託会社はすべての通常の銀行収益および外国為
替収益を保持する権利を有し、受託会社またはその関連会社が管理事務代行会社または保管
会社として業務を行う場合、受託会社は当該業務について通常の収益を保持する権利を有し
ます。
2013年7月31日に終了した会計年度中の受託会社報酬は、10,000米ドルでした。
(ⅲ)投資運用報酬・副投資運用報酬
投資運用会社は、そのサービスに関して、当ファンドの純資産総額の年率0.95%に相当す
る報酬につき、当ファンドの資産から支払いを受ける権利を有し、日々発生し、四半期ごと
に米ドルにより後払いされます。
副投資運用会社は、そのサービスに関して、報酬を受ける権利を有します。投資運用会社
は、副投資運用契約に基づき、上記の投資運用報酬の一部を副投資運用会社に支払います。
2013年7月31日に終了した会計年度中の投資運用報酬・副投資運用報酬は、724,435米ド
ルでした。
(ⅳ)管理事務代行会社報酬、保管会社報酬および登録・名義書換事務代行会社報酬
- 44 -
当ファンドの管理事務代行会社報酬、保管会社報酬および登録・名義書換事務代行会社報
酬は、市場の慣行に従って当ファンドの資産から支払われます。これらの報酬は、資産ベー
スの報酬と取引手数料の組み合わせであり、それらの総額は、当ファンドの全体の資産規模、
投資が行われる場所および投資の取引の出来高により変動します。特定の状況において、こ
れらの報酬は、全体の資産規模が増加するにつれて減少する基準に基づいて計算される、ま
た一時的に権利放棄される、または上限および下限の制限を受けることがあります。
2014年4月30日現在、管理事務代行会社報酬、保管会社報酬および登録・名義書換事務代
行会社報酬は、それぞれ、当ファンドの日々の平均純資産総額の0.04%、0.04%および
0.02%です。
2013年7月31日に終了した会計年度中の管理事務代行会社報酬、保管会社報酬および登
録・名義書換事務代行会社報酬は、69,769米ドルでした。
(ⅴ)販売報酬
販売会社は、そのサービスに関して、当ファンドの純資産総額の年率0.50%に相当する報
酬につき、当ファンドの資産から支払いを受ける権利を有し、日々発生し、四半期ごとに各
受益証券クラスの表示通貨により後払いされます。
2013年7月31日に終了した会計年度中の販売報酬は、381,274米ドルでした。
(ⅵ)代行協会員報酬
代行協会員は、そのサービスに関して、代行協会員契約に基づき、各月の各ファンド営業
日における当ファンドの純資産総額の平均の年率0.03%に相当する報酬につき、当ファンド
の資産から支払いを受ける権利を有し、毎月後払いされます。
2013年7月31日に終了した会計年度中の代行協会員報酬は、22,876米ドルでした。
(4)その他の手数料等
(ⅰ)設立費用
当ファンドにおける当初設立費用は、当ファンドの勘定において計上されており、5年ま
での期間をかけて償却されます。
(ⅱ)サブ・ファンドに関するその他の費用
当ファンドは、その費用(以下のものを含むがこれらに限定されません。)の全てを負担
します。
(a)当ファンドの資産および収益に課せられうる全ての税金。
(b)保管会社が支出した合理的な支払い・実費(電話、テレックス、電報および郵便料金
を含むがこれらに限定されません。)、ならびに当ファンドの資産の保管が委任され
る銀行および金融機関の保管手数料。
(c)当ファンドが所有する証券に関する取引から生じる通常の銀行手数料(これらの費用
は取得価額に含まれ、売却価額から差し引かれます。)。
(d)純資産の割合による段階基準に基づき決定され、毎月支払われる、登録・名義書換事
務代行会社のあらゆる報酬および実費(ただし、表示金額を下回ることはありませ
ん。)。
(e)当ファンドの受益者の利益のために行為する際に発生する、管理会社または保管会社
- 45 -
が支払う法的費用。
(f)証明書の印刷費用、届出書、目論見書、説明用資料を含む当ファンドに関する文書の
作成および/または当ファンドに管轄権を持つ行政当局(現地の証券業協会を含みま
す。)への届出に関する費用、ならびに当ファンドの受益権の管轄権内での募集や販
売のための認証または登録に関する以下のその他の費用。
・受益権の実質的所有者を含む当ファンドの受益者のために必要な言語において作成
される年次報告書や半期報告書ならびに適用法令または上記当局の規則によって要
求されるその他の報告書や文書の作成および配布に関する費用。
・会計費用、簿記費用および純資産総額の計算費用。
・受益者への公的通知の作成・配布費用
・弁護士費用および会計監査費用
・受益証券が上場される証券取引所における受益証券の承認・維持に関する費用
・上記文書または販売会社や受益権の取扱会社によって営業活動上使用される報告書
の複製の印刷費用を含む(管理会社が別途定める場合を除きます。)、受益証券の
募集または販売から直接生じるその他の類似の管理事務費用。
2013年7月31日に終了した会計年度中のその他の費用は、132,029米ドルでした。
(5)課税上の取扱い
以下の記載は、当ファンドが日本およびケイマン諸島における現行法および慣習に関して受
領した助言に基づいています。申込者は、受益者への課税が下記とは異なることがある旨認識
しておく必要があります。受益者は、各人の市民権、居住地、通常の居住地または住所地の国
の法律に基づく受益証券の申込み、購入、保有、売却または償還への課税の可能性について、
専門家の助言を受けることが推奨されます。
(A) 日本
当ファンドは、税法上、公募外国公社債投資信託として取り扱われます。したがって、
平成26年4月30日現在、日本の受益者に対する課税については、以下のような取扱いとな
ります。
(1) 国内における支払の取扱者を通じて支払いを受ける場合、当ファンドの分配金は、
公募国内公社債投資信託の普通分配金と同じ取扱いとなります。
(2) 国内における支払の取扱者を通じて支払いを受ける場合、日本の個人受益者が支払
いを受ける当ファンドの分配金(表示通貨ベースの償還金額と元本相当額との差益
を含みます。)については、源泉分離課税となり、20.315%(所得税(復興特別所
得税を含みます。以下同じです。)15.315%、住民税5%)の税率による源泉徴収
が日本国内で行われ、課税関係は終了しますが、この場合、支払調書は提出されま
せん。
(3) 日本の法人受益者が支払いを受ける当ファンドの分配金(表示通貨ベースの償還金
額と元本相当額との差益を含みます。)については、国内における支払の取扱者を
通じて支払いを受ける場合、20.315%(所得税15.315%、住民税5%)の税率によ
る源泉徴収が日本国内で行われ(一定の公共法人等(所得税法別表第一に掲げる内
- 46 -
国法人をいいます。以下同じです。)または金融機関等を除きます。)、一定の場
合、支払調書が税務署長に提出されます。なお、益金不算入の適用は認められませ
ん。
(4) 受益証券の売買および買戻しに基づく損益は、公募国内公社債投資信託の売買損益
と同様に取り扱われ、個人の受益者の売買益については課税されません。
<平成28年1月1日以後の課税上の取扱いについての注記>
平成28年1月1日以後、公募外国公社債投資信託については、以下のような課税上の
取扱いとなります。
(1) 受益証券は、特定口座を取り扱う金融商品取引業者の特定口座において取り扱うこ
とができます。
(2) 国内における支払の取扱者を通じて支払いを受ける場合、当ファンドの分配金は、
公募国内公社債投資信託の普通分配金と同じ取扱いとなります。
(3) 国内における支払の取扱者を通じて支払いを受ける場合、日本の個人受益者が支払
いを受ける当ファンドの分配金については、平成28年1月1日以後は20.315%(所
得税15.315%、住民税5%)、平成50年1月1日以後は20%(所得税15%、住民税
5%)の税率による源泉徴収が日本国内で行われます。
日本の個人受益者は、申告分離課税が適用されますので原則として確定申告をする
ことになりますが、確定申告不要を選択することにより、源泉徴収された税額のみ
で課税関係を終了させることもできます。
確定申告不要を選択しない場合、一定の上場株式等(平成28年1月1日施行の改正
租税特別措置法に定める上場株式等をいいます。Iにおいて、以下同じです。)の
譲渡損失(繰越損失を含みます。)との損益通算が可能です。
(4) 日本の法人受益者が支払いを受ける当ファンドの分配金(表示通貨ベースの償還金
額と元本相当額との差益を含みます。)については、国内における支払の取扱者を
通じて支払いを受ける場合、所得税のみ15.315%の税率による源泉徴収が日本国内
で行われ(一定の公共法人等または金融機関等を除きます。)、一定の場合、支払
調書が税務署長に提出されます(平成50年1月1日以後は15%の税率となりま
す。)。なお、益金不算入の適用は認められません。
(5) 日本の個人受益者が、受益証券を買戻請求等により譲渡した場合(他のクラスの受
益証券に転換した場合を含みます。)は、上場株式等に係る譲渡益課税の対象とさ
れ、受益証券の譲渡損益(譲渡価額から取得価額等を控除した金額(邦貨換算額)
をいいます。以下同じです。)に対して、源泉徴収選択口座において、平成28年1
月1日以後は20.315%(所得税15.315%、住民税5%)、平成50年1月1日以後は
20%(所得税15%、住民税5%)の税率による源泉徴収が日本国内で行われます。
受益証券の譲渡損益は申告分離課税の対象となり、税率は源泉徴収税率と同一です
が、確定申告不要を選択した場合は源泉徴収された税額のみで課税関係は終了しま
す。
譲渡損益は、一定の他の上場株式等の譲渡損益および一定の上場株式等の配当所得
等との損益通算が可能です。確定申告を行う場合、一定の譲渡損失の翌年以降3年
- 47 -
間の繰越も可能です。
(6) 日本の個人受益者の場合、当ファンドの償還についても譲渡があったものとみなさ
れ、(5)と同様の取扱いとなります。
(7) 日本の個人受益者についての分配金ならびに譲渡および買戻しの対価については、
一定の場合、支払調書が税務署長に提出されます。
(注)日本の受益者は、個人であるか法人であるかにかかわらず、ケイマン諸島に住所または
登記上の営業所もしくは恒久的施設を有しない場合には、受益証券への投資に対しケイ
マン諸島税務当局により課税されることは一切ありません。
ただし、将来における税務当局の判断により、または、税制等の変更により、上記の取扱い
は変更されることがあります。
税金の取扱いの詳細については、税務専門家等に確認することを推奨します。
(B) ケイマン諸島
ケイマン諸島の現行の法律においては、当ファンドについては、所得税、相続税、譲渡
税、売上税またはその他の税は課されず、また当ファンドによる分配についても、源泉徴
収税またはその他の税は課されません。当ファンドは、ケイマン諸島の信託法(2011年改
訂)第78条に基づき免税信託として登録されています。免税信託についてケイマン諸島に
おいて租税を課す法律は、現在存在しませんが、一方で免税信託の受託者は、ケイマン諸
島内閣長官の署名付誓約書を申請する権利があります。この誓約書では、当ファンドの設
立日から50年間、法律の変更にかかわらず、当ファンドについて、インカム・ゲインまた
はキャピタル・ゲインに対し将来課されることがありうる租税公課について、課税に服さ
ないことができる旨を定めています。当ファンドの受託会社は、それぞれ、これらの誓約
書による課税に服さないとの約定を申請し、取得しました。なお、ケイマン諸島は、当
ファンドに対する支払いまたは当ファンドによる支払いに対して適用される二重課税防止
条約をいかなる国との間でも締結していません。
<ケイマン諸島および外国口座税務コンプライアンス法>
ケイマン諸島は、米国外国口座税務コンプライアンス法(以下「FATCA」といいま
す。)を実施するために、米国との間で(非互恵的)政府間協定(以下「US IGA」といい
ます。)のひな型1(b)に調印しています。US IGAは調印されていますが、ケイマン諸島
における効力発生が、更に必要です。US IGAの条項がケイマン諸島の法律の下で効力を発
生するためには、ケイマン諸島において授権法を制定する必要があります。US IGAおよび
授権法を遵守するケイマン諸島の金融機関(以下「FI」といいます。)は、FATCAの
デュー・ディリジェンスおよび報告要件を充足する者として取り扱われます。そのため、
かかるFIは、FATCAの要件を「遵守しているとみなされ」、源泉徴収税を課税されること
はありません。
US IGAは、FIを「報告FI」または「報告外FI」のどちらかに分類します。初期設定にお
いて、すべてのケイマンのFIは、報告外FIとしての適格要件を満たさない限り、報告FIと
なります。報告外FIの分類は、US IGAの別紙2において特定されています。報告FIは、
(ⅰ)米国内国歳入庁(以下「IRS」といいます。)との間で「外国金融機関(FFI)契約」
を締結することを義務付けられず、(ⅱ)グローバル仲介人識別番号を取得するためにIRS
- 48 -
に登録することを義務付けられ、(ⅲ)口座が「特定米国人」により直接的または間接的に
保有されているかを識別するために投資者に対するデュー・ディリジェンスを行うことを
義務付けられ、かつ、(ⅳ)ケイマン諸島の税務情報局(以下「ケイマン諸島税務情報局」
といいます。)に対してかかる特定米国人に関する情報提供を行うことを義務付けられて
います。ケイマン諸島税務情報局は、毎年、報告を受けた情報をIRSとの間で自動的に交
換します。報告外FIは、かかる要件に従わないが、30%の源泉徴収税の課税を免除される
ために、身元証明確認書類を源泉徴収代理人に対して提出することが必要です。
FATCA源泉徴収税は、US IGAの条項および関連規則に従い、当ファンドへの支払または
当ファンドによる口座保有者への支払に対して課されないが、当ファンド、当ファンドの
投資者またはそれ以外の口座保有者が、FATCAもしくはUS IGAに基づく義務を遵守しない
か、または、FATCAおよび/もしくはUS IGA(適用ある場合)に基づく当ファンドの義務
に関して当ファンドに課される可能性があるそれ以外の義務に従わない場合には、この限
りではありません。当ファンドが源泉徴収に従うか、または源泉徴収を義務付けられる場
合、かかるFATCA源泉徴収税は、一般的に、関連する支払の30%の料率となります。
ケイマン諸島は、また、英国との間でUS IGAと概ね同様の内容の別の政府間協定(以下
「UK IGA」といいます。)に調印しています。UK IGAは、US IGAと同様の要件を課してい
るため、ファンドは、「特定英国人」により直接的または間接的に保有される口座の特定
およびケイマン諸島税務情報局に対する当該特定英国人に関する情報の提供を義務付けら
れ、ケイマン諸島税務情報局は、毎年、英国の税務当局である英国歳入関税庁(以下「英
国歳入関税庁」といいます。)との間で当該情報を交換します。ケイマン諸島政府は、第
三国の財政当局(以下「海外財政当局」といいます。)に対する同様の報告体制を導入す
るために、US IGAおよびUK IGAと同様の追加的な政府間協定(以下「追加的政府間協定」
といいます。)を第三国との間で締結する場合があります。
投資者は、当ファンドに投資する(または継続投資する)ことにより、以下の事項を認
めているものとみなされます。
(ⅰ)当ファンド(またはその代理人)は、投資者に関する一定の機密情報(投資者の氏
名、住所、納税者識別番号(もしあれば)、社会保障番号(もしあれば)および投
資者の投資に関連する一定の情報を含みますが、これらに限られません。)をケイ
マン諸島税務情報局に開示するよう義務付けられることがあります。
(ⅱ)ケイマン諸島税務情報局は、上記に記載される通り、IRS、英国歳入関税庁および
その他のケイマン諸島外の財政当局との間で自動的な情報交換を行うよう義務付け
られることがあります。
(ⅲ)当ファンド(またはその代理人)は、IRS、英国歳入関税庁およびその他のケイマ
ン諸島外の財政当局に登録するときに、また、かかる規制当局が追加的な照会のた
めに当ファンド(または直接その代理人)に連絡をしてきた場合、かかる規制当局
に対して一定の機密情報を開示するよう義務付けられることがあります。
(ⅳ)当ファンドは、当ファンドがケイマン諸島税務情報局に対して開示するよう義務付
けられる可能性がある追加情報および/または書類を提供することを、投資者に対
して要求することができます。
- 49 -
(ⅴ)投資者が要求された情報および/または書類を提供しない場合、当ファンドは、か
かる行為が当ファンドによる法令遵守違反または当ファンドもしくはその投資者が
関連法令もしくは政府間協定の下で源泉徴収税を課されるリスクに実際に発展する
か否かに関わらず、自身の判断により、対象となる投資者の強制買戻しまたは登録
抹消を含むがこれらに限られない対応措置を講じおよび/またはあらゆる救済措置
を求める権利を留保します。
(ⅵ)US IGA、UK IGAもしくは追加的政府間協定のいずれかまたはこれらに基づく関連規
制のいずれかを遵守するために当ファンドによりまたは当ファンドのために講じら
れる対応措置または実施される救済措置の結果として生じる一切の損害または負債
に対し、かかる対応措置または救済措置の影響を受ける投資者は、当ファンド(ま
たはその代理人)に対する請求権を有しないものとします。
- 50 -
5
運用状況
(1)投資状況
資産の種類
国
名
(2014年2月末日現在)
時価合計(米ドル) 投資比率(%)(注)
アメリカ合衆国
85,722,804.36
79.05
カナダ
3,522,794.49
3.25
ブラジル
2,977,367.50
2.75
イギリス
2,423,625.00
2.24
ルクセンブルグ
1,872,457.50
1.73
オランダ
1,695,342.75
1.56
南アフリカ
933,575.40
0.86
ドイツ
674,061.00
0.62
中国
666,400.00
0.61
スイス
577,901.96
0.53
オーストラリア
542,500.00
0.50
ノルウェー
538,750.00
0.50
メキシコ
536,491.37
0.49
シンガポール
535,000.00
0.49
ドミニカ共和国
424,536.00
0.39
グアテマラ
397,993.75
0.37
チリ
346,046.17
0.32
フランス
212,000.00
0.20
ベルギー
211,500.00
0.20
ペルー
192,743.84
0.18
国債
バーレーン
385,875.00
0.36
株式
アメリカ合衆国
152,125.00
0.14
2,895,994.62
2.67
社債
現金・その他の資産
(負債控除後)
108,437,885.71
合計(純資産総額)
(11,054百万円)
100.00
(注1)投資比率は、当ファンドの純資産総額に対する当該資産の時価の比率です。以下同じです。
(注2)米ドルおよび豪ドルの円貨換算は、平成26年2月28日現在の株式会社三菱東京UFJ銀行の対顧客電信売
買相場の仲値である、それぞれ1米ドル=101.94円および1豪ドル=91.40円によります。以下、「5 運
用状況」において同じです。
- 51 -
(2)投資資産
①
投資有価証券の主要銘柄
(2014年2月末日現在)
順位
1.
2.
3.
4.
5.
6.
7.
8.
9.
10.
11.
12.
13.
14.
15.
銘柄
GOODYEAR TIRE & RU 7%
05/15/22
CHS/COMMUNITY 6.875%
02/01/22
CCO HLDGS LLC/C 5.25%
09/30/22
SABRE INC 8.5% 05/15/19
CHC HELICOPTER 9.25%
10/15/20
AES CORPORATIO 7.375%
07/01/21
MAGNETATION LLC/F 11%
05/15/18
REYNOLDS GRP ISS/R 9%
04/15/19
PQ CORP 8.75% 05/01/18
PLAINS EXPLORATI 6.5%
11/15/20
OFFSHORE GROUP I 7.5%
11/01/19
CLEAR CHANNEL COMM 9%
12/15/19
FIRST DATA CORP 6.75%
11/01/20
NANA DEVELOPMENT 9.5%
03/15/19
MGM RESORTS INT 7.75%
03/15/22
16. SLM CORP 8% 03/25/20
TOYS R US DELA 7.375%
09/01/16
JAGUAR HOLDING C 9.5%
18.
12/01/19
17.
19. HD SUPPLY INC 11% 04/15/20
20.
21.
22.
23.
24.
25.
26.
27.
IASIS HEALTHCA 8.375%
05/15/19
UNITED RENTALS 7.625%
04/15/22
CLEAR CHANNEL WO 6.5%
11/15/22
STEEL DYNAMICS 6.125%
08/15/19
KINETICS CONCEP 10.5%
11/01/18
HCA HOLDINGS IN 7.75%
05/15/21
CERIDIAN CORP 8.875%
07/15/19
AMKOR TECHNOLO 6.375%
10/01/22
28. SANMINA CORP 7% 05/15/19
29. NOVELIS INC 8.75% 12/15/20
30.
TPC GROUP INC 8.75%
12/15/20
国名
アメリカ
合衆国
アメリカ
合衆国
アメリカ
合衆国
アメリカ
合衆国
カナダ
アメリカ
合衆国
アメリカ
合衆国
アメリカ
合衆国
アメリカ
合衆国
アメリカ
合衆国
アメリカ
合衆国
アメリカ
合衆国
アメリカ
合衆国
アメリカ
合衆国
アメリカ
合衆国
アメリカ
合衆国
アメリカ
合衆国
アメリカ
合衆国
アメリカ
合衆国
アメリカ
合衆国
アメリカ
合衆国
アメリカ
合衆国
アメリカ
合衆国
アメリカ
合衆国
アメリカ
合衆国
アメリカ
合衆国
アメリカ
合衆国
アメリカ
合衆国
アメリカ
合衆国
アメリカ
合衆国
種類
利率
(%)
社債
投資
比率
(%)
簿価
(米ドル)
時価
(米ドル)
1,356,000
1,411,786.14
1,511,940.00
1.39
2022年2月1日
1,350,000
1,363,318.06
1,436,062.50
1.32
5.25
2022年9月30日
1,300,000
1,237,068.63
1,296,750.00
1.20
社債
8.50
2019年5月15日
1,161,000
1,196,316.19
1,293,063.75
1.19
社債
9.25
2020年10月15日
1,158,300
1,168,017.48
1,262,894.49
1.16
社債
7.38
2021年7月1日
1,000,000
1,104,280.88
1,137,500.00
1.05
社債
11.00
2018年5月15日
1,000,000
1,057,772.71
1,122,500.00
1.04
社債
9.00
2019年4月15日
1,035,000
1,057,305.25
1,112,625.00
1.03
社債
8.75
2018年5月1日
999,000
999,000.00
1,098,900.00
1.01
社債
6.50
2020年11月15日
950,000
951,093.97
1,049,750.00
0.97
社債
7.50
2019年11月1日
926,000
926,000.00
997,765.00
0.92
社債
9.00
2019年12月15日
893,000
809,251.09
937,650.00
0.86
社債
6.75
2020年11月1日
858,000
855,498.60
924,495.00
0.85
社債
9.50
2019年3月15日
875,000
875,000.00
905,625.00
0.84
社債
7.75
2022年3月15日
775,000
798,052.74
889,312.50
0.82
社債
8.00
2020年3月25日
765,000
842,648.00
883,575.00
0.81
社債
7.38
2016年9月1日
950,000
958,494.93
871,625.00
0.80
社債
9.50
2019年12月1日
777,000
850,338.89
870,240.00
0.80
社債
11.00
2020年4月15日
690,000
758,288.38
843,525.00
0.78
社債
8.38
2019年5月15日
750,000
720,634.52
802,500.00
0.74
社債
7.63
2022年4月15日
700,000
768,628.81
795,375.00
0.73
社債
6.50
2022年11月15日
738,000
737,935.28
785,970.00
0.72
社債
6.13
2019年8月15日
705,000
723,314.10
770,212.50
0.71
社債
10.50
2018年11月1日
655,000
666,458.02
757,343.75
0.70
社債
7.75
2021年5月15日
650,000
692,809.31
720,281.25
0.66
社債
8.88
2019年7月15日
625,000
653,361.59
714,062.50
0.66
社債
6.38
2022年10月1日
683,000
688,189.07
706,905.00
0.65
社債
7.00
2019年5月15日
665,000
669,822.42
704,900.00
0.65
社債
8.75
2020年12月15日
625,000
676,558.93
703,125.00
0.65
社債
8.75
2020年12月15日
650,000
660,250.64
702,000.00
0.65
償還日
保有数
7.00
2022年5月15日
社債
6.88
社債
(注)国の分類は、発行会社が主に業務を行っている国を基準としております。
- 52 -
②
投資不動産物件
該当事項はありません。(2014年2月末日現在)
③
その他投資資産の主要なもの
該当事項はありません。(2014年2月末日現在)
- 53 -
(3)運用実績
①
純資産の推移
下記会計年度および2013年11月末日から2014年2月末日までの各月末の純資産の推移は次
のとおりです。
(米ドル建クラス受益証券)
純資産総額
米ドル
1口当たり純資産価格
円
米ドル
円
第1会計年度末
(2013年7月31日)
79,107,749.00
8,064,243,933
10.44
1,064
2012年12月末日
49,990,066.13
5,095,987,341
10.40
1,060
2013年1月末日
56,388,260.50
5,748,219,275
10.52
1,072
2月末日
59,864,238.69
6,102,560,492
10.52
1,072
3月末日
67,175,464.11
6,847,866,811
10.60
1,081
4月末日
70,237,610.42
7,160,022,006
10.76
1,097
5月末日
74,431,535.22
7,587,550,700
10.62
1,083
6月末日
75,941,348.19
7,741,461,034
10.28
1,048
7月末日
79,107,749.00
8,064,243,933
10.44
1,064
8月末日
82,145,197.79
8,373,881,463
10.28
1,048
9月末日
83,835,699.11
8,546,211,167
10.35
1,055
10月末日
84,187,360.41
8,582,059,520
10.59
1,080
11月末日
82,344,223.94
8,394,170,188
10.58
1,079
12月末日
83,374,272.93
8,499,173,382
10.57
1,078
2014年1月末日
83,339,278.00
8,495,605,999
10.57
1,078
2月末日
84,194,783.21
8,582,816,200
10.74
1,095
- 54 -
(豪ドル建クラス受益証券)
純資産総額
豪ドル
1口当たり純資産価格
円
豪ドル
円
第1会計年度末
(2013年7月31日)
25,017,674.91
2,286,615,487
10.71
979
2012年12月末日
28,006,477.10
2,559,792,007
10.54
963
2013年1月末日
25,744,200.40
2,353,019,917
10.68
976
2月末日
26,106,379.66
2,386,123,101
10.71
979
3月末日
25,340,315.43
2,316,104,830
10.80
987
4月末日
25,014,911.94
2,286,362,951
10.99
1,004
5月末日
22,746,417.23
2,079,022,535
10.87
994
6月末日
24,372,434.90
2,227,640,550
10.52
962
7月末日
25,017,674.91
2,286,615,487
10.71
979
8月末日
25,013,645.77
2,286,247,223
10.58
967
9月末日
27,379,674.29
2,502,502,230
10.67
975
10月末日
27,785,631.71
2,539,606,738
10.94
1,000
11月末日
27,780,574.77
2,539,144,534
10.95
1,001
12月末日
28,901,966.93
2,641,639,777
10.95
1,001
2014年1月末日
29,206,677.27
2,669,490,302
10.98
1,004
2月末日
29,113,355.96
2,660,960,735
11.18
1,022
- 55 -
<参考情報>
②
分配の推移
下記会計年度および2012年12月から2014年2月末日までの期間における各月の分配の推移
は、以下の通りです。
(米ドル建クラス受益証券)
1口当たり分配金
米ドル
円
第1会計年度
(2012年7月19日~
2013年7月31日)
0.5016
51.13
2012年12月
0.0398
4.06
2013年1月
0.0397
4.05
2月
0.0381
3.88
3月
0.0432
4.40
4月
0.0393
4.01
5月
0.0416
4.24
6月
0.0393
4.01
7月
0.0431
4.39
8月
0.0420
4.28
9月
0.0364
3.71
10月
0.0414
4.22
11月
0.0402
4.10
12月
0.0404
4.12
2014年1月
0.0406
4.14
2月
0.0379
3.86
- 56 -
(豪ドル建クラス受益証券)
1口当たり分配金
豪ドル
円
第1会計年度
(2012年7月19日~
2013年7月31日)
0.5122
46.82
2012年12月
0.0408
3.73
2013年1月
0.0418
3.82
2月
0.0403
3.68
3月
0.0447
4.09
4月
0.0415
3.79
5月
0.0436
3.99
6月
0.0394
3.60
7月
0.0408
3.73
8月
0.0396
3.62
9月
0.0342
3.13
10月
0.0402
3.67
11月
0.0399
3.65
12月
0.0386
3.53
2014年1月
0.0373
3.41
2月
0.0346
3.16
<参考情報>
③
収益率の推移
(米ドル建クラス受益証券)
収益率
第1会計年度(2012年7月19日~2013年7月31日)
(注)
9.42%
(豪ドル建クラス受益証券)
収益率
第1会計年度(2012年7月19日~2013年7月31日)
(注)
12.22%
(注)収益率(%)=100×(a-b)/b
a=会計年度末の1口当たり純資産価格(当該期間の分配金の合計額を加えた額)
b=1口当たり当初発行価格(米ドル建クラス受益証券:10.00米ドル、豪ドル建クラス受益証券:10.00豪
ドル)
- 57 -
(米ドル建クラス受益証券)
期間
収益率
2013年3月1日~2014年2月末日
6.71%
(豪ドル建クラス受益証券)
期間
収益率
2013年3月1日~2014年2月末日
8.82%
(注)収益率(%)=100×(a-b)/b
a=2014年2月末日の1口当たり純資産価格(当該期間の分配金の合計額を加えた額)
b=当該期間の直前の日(2013年2月末日)の1口当たり純資産価格(分配落の額)
<参考情報>
(4)販売及び買戻しの実績
下記会計年度における販売および買戻しの実績ならびに下記会計年度末現在の発行済口数は、
次の通りです。
(米ドル建クラス受益証券)
第1会計年度
(2012年7月19日~
2013年7月31日)
販売口数
買戻し口数
発行済口数
9,365,820
(9,365,820)
1,786,420
(1,786,420)
7,579,400
(7,579,400)
販売口数
買戻し口数
発行済口数
4,957,360
(4,957,360)
2,621,330
(2,621,330)
2,336,030
(2,336,030)
(豪ドル建クラス受益証券)
第1会計年度
(2012年7月19日~
2013年7月31日)
(注1)( )内の数字は本邦内における販売・買戻しおよび発行済口数です。
(注2)販売口数は、当初申込期間に販売された販売口数を含みます。
- 58 -
2014年2月末日前1年間における販売および買戻しの実績ならびに2014年2月末日現在の発
行済口数は、次の通りです。
(米ドル建クラス受益証券)
販売口数
買戻し口数
発行済口数
5,197,250
3,049,090
7,837,000
(5,197,250)
(3,049,090)
(7,837,000)
販売口数
買戻し口数
発行済口数
1,584,090
1,419,040
2,603,690
(1,584,090)
(1,419,040)
(2,603,690)
(豪ドル建クラス受益証券)
(注)(
)内の数字は本邦内における販売・買戻しおよび発行済口数です。
- 59 -
第2
1
管理及び運営
申込(販売)手続等
(1) 海外における販売
①
受益証券の申込方法
当ファンドは現在、表示通貨以外の通貨での支払いには応じていません。各受益証券クラ
スの販売価格は、管理事務代行会社の登記上の事務所において閲覧することができます。管
理会社によって、理由の如何を問わず、受益証券の申込注文が受け付けられないことがあり
ます。なお、管理会社は、短期間において頻繁に受益証券の申込みおよび買戻しを繰り返す
ものと見受けられる受益証券の申込み(乗換えによる場合を含みます。)を制限する権利を
留保します。
管理会社は、その裁量により、常時、特定の国または地域に居住する投資家または設立さ
れる投資家への受益証券の発行を、一時的に中止し、無期限に停止しまたは制限することが
できます。管理会社はまた、受益者全体および当ファンドの保護に必要な場合には、特定の
投資家による受益証券の取得を禁じることができます。
②
受益証券の申込み
受益証券は、各ファンド取引日において、受益証券1口当たり純資産価格(適用ある販売
手数料が加算されます。)で表示通貨により購入することができます。純資産総額は、基準
通貨で計算され、また別の表示通貨による純資産総額は、各ファンド営業日において適用さ
れる換算レートに基づき決定されます。純資産総額は、各ファンド取引日の評価時点(かか
るファンド取引日の米国東部時間午後4時)に決定されます。投資家からの注文は、保管会
社が申込代金を受領した場合のみ、受理されます。ただし、例外として、各投資家が、管理
会社が合意する書面により誓約書を提出し、その誓約書に従って申込代金の全額を慣行的な
期間内に支払う場合はこの限りではありません。かかる取決めは、管理会社により、その単
独の裁量において承認されます。各注文は、支払いがなされる表示通貨を明記しなければな
りません。管理会社が表示通貨以外の通貨での支払いに同意した場合には、注文は、受領さ
れる総額を基準通貨に換算し、また関連ある適用事項に従って調整した場合に限って、受理
されます。
ファンド取引日に関する買付注文は、当該ファンド取引日の注文受付終了時刻(東京時間
午後8時)まで受け付けられます。その時間内において、管理事務代行会社またはその代理
人によって受領・受理された有効な注文は、当該ファンド取引日の評価時点において決定さ
れる該当するクラスの受益証券1口当たり純資産価格によって、関連する表示通貨で、当該
ファンド取引日付で処理がされます。注文受付終了時刻(東京時間午後8時)後に受領・受
理された注文は、翌ファンド営業日において、かかるファンド営業日の評価時点において決
定される適用ある純資産総額で処理されます。この場合には、かかる翌ファンド営業日を、
購入、買戻しに関するファンド取引日とします。管理会社の裁量により、ファンド取引日、
評価時点または上記の注文受付終了時刻は変更することが可能であり、追加で、ファンド取
引日、評価時点および注文受付終了時刻が指定されることがあります。この場合には、管理
事務代行会社は、受益者に対して以上の変更を通知します。以下「2 買戻し手続等(1)
- 60 -
海外における買戻し ② 買戻しの制限等」に定めるとおり、受託会社が管理会社と協議の上、
純資産総額の決定を停止しまたは延期した場合には、翌評価時点において決定される純資産
総額が適用されます。
注文は、販売会社が当該注文を受ける営業所によって随時設定される注文締切時間までに
受領された場合に、通常、受領日に販売会社によって管理事務代行会社に取次がれます。販
売会社は、価格変動によって自己の利益を得るために取次注文を停止することは認められて
いません。
③
発行および決済
受益証券の申込みは、買付予定の受益証券における支払内容が確認された場合にのみ受理
されるため、管理会社がその裁量により支払内容を確認する前に申込みを受理する場合を除
き、申込みが行われた受益証券についての支払いは、投資家の購入契約書と併せて行われな
ければなりません。また受益証券が、販売会社からまたは販売会社を通じて、申込みまたは
購入がなされる場合には、当該販売会社によって採用され、管理会社によって承認される手
続きに従って、支払いをする必要があります。受益証券が販売される一部の法域においては、
異なる決済期間が適用されることがあります。当ファンドから直接買付けをした受益証券に
ついての支払いは、購入契約書に記載された当ファンドの口座に払い込まれます。当ファン
ドによる購入代金の受領後、管理会社は、一口単位および端数の受益証券を発行し、請求が
あった場合には、券面を発行します。この場合には、「コントラクト・ノート」は投資家に
交付されます。受益証券および適用ある販売手数料(もしあれば)の支払いは、表示通貨で
なされなければなりません。
④
「コントラクト・ノート」および券面
受益証券の発行後のファンド営業日に、当該取引の完全な明細を記載した「コントラク
ト・ノート」が投資家に送付されます。受益証券は記名式で発行され、管理事務代行会社に
より保管されている当ファンドの受益者名簿がその所有権の証拠となります。受託会社およ
び管理会社(またはこれを代理する管理事務代行会社)は、受益証券の登録所有者をその完
全かつ実質的な所有者として取り扱います。申込時に受益証券の券面が特別に要求されない
場合には、当該受益証券は券面を不発行とする方式で発行されます。当ファンドは、券面を
不発行とする方式によっても、不当に遅滞することなく買戻しの指示を実行することができ
るため、券面を不発行とする方式によって受益証券を保持することを投資家に対して勧めて
おります。
⑤
マネー・ロンダリング防止規則
マネー・ロンダリング防止の目的で制定された法律および規則を遵守するため、管理会社
は、マネー・ロンダリング防止手続きを採用および維持する必要があり、申込人に自己の身
元および資金源を確認するための証拠の提出を要求する場合があります。許可がなされてい
る場合には、一定の条件に従い、受託会社は、マネー・ロンダリング防止手続き(デュー
ディリジェンス情報の取得を含みます。)の維持を適任者に委託することができます。
受託会社および管理会社(またはこれを代理する管理事務代行会社)は、申込人の身元を
確認するために必要な情報を要求する権利を留保しますが、受託会社、管理会社(またはこ
れを代理する管理事務代行会社)が、ケイマン諸島のマネー・ロンダリング防止規則(2013
- 61 -
年改正)(随時改訂および改正されます。)(以下「本件規則」といいます。)に基づいて
免除の適用がなされることを確信するような特定の場合を除きます。各申込みの状況に応じ
て、以下の場合については、身元の詳細な確認を必要としないことがあります。
(a) 申込者が、認められた金融機関で申込者名義の口座から支払いを行う場合
(b) 申込者が、公認の規制当局により規制されており、かつ、公認の法域に拠点を置く、
かかる法域で設立されている、またはかかる法域の法律に基づき設立されている場合
(c) 公認の規制当局により規制され、かつ、公認の法域に拠点を置くか、かかる法域で設
立されているか、またはかかる法域の法律に基づき設立されている仲介機関を通じて
申込みがなされ、また実質的な投資家に関して取られた手続きについて保証が与えら
れている場合
これらの免除の適用の可否を決定するため、金融機関、規制当局または法域の公認は、同
等のマネー・ロンダリング防止規則を有するとCIMAにより認められている法域を参照するこ
とにより、同規則に従って決定されます。
申込人の身元確認の目的のために要求された情報の作成の際に、申込人による遅滞または
不履行があった場合には、受託会社および管理会社またはこれを代理する管理事務代行会社
は、その申込みを拒絶することができ、かかる場合には、受領していた資金を、当初借方記
入されていた勘定に対する利息を付することなく返金することができます。
管理会社、受託会社(またはこれを代理する管理事務代行会社)は、受託会社もしくは管
理会社または管理事務代行会社が、かかる受益者に対する買戻代金の支払いが、関連する法
域において第三者に対して適用されるマネー・ロンダリング防止その他の法令の違反となる
可能性があると疑われる場合もしくはかかる助言を受けた場合、または受託会社か管理会社
もしくは管理事務代行会社による適用される法域におけるかかる法令の遵守を確保するため
にその拒絶が必要もしくは適切と判断される場合には、受益者に対する買戻しの支払いを拒
絶する権利も留保します。
ケイマン諸島の居住者が、他の者が犯罪行為に従事しているか、テロリズムやテロリスト
の財産に関与していることを了知している、もしくは疑っている、または了知もしくは嫌疑
について合理的な理由を有している場合で、規制されているセクターでの業務、その他の取
引、専門業務、ビジネスまたは雇用において当該居住者が当該了知または嫌疑を知ることと
なった場合には、当該居住者は、かかる了知した事実または嫌疑の内容を、(ⅰ)開示が犯
罪行為もしくはマネー・ロンダリングに関連する場合にはケイマン諸島の2008年犯罪収益法
に基づいてケイマン諸島の財務報告当局に、または(ⅱ)開示がテロリズムまたはテロリス
トの資金調達および財産への関与に関連する場合にはケイマン諸島のテロリズム法(2011年
改正)に基づいて巡査以上の階級の警察官または財務報告当局に対して報告することが求め
られております。かかる報告は、法令等により課される秘密保持または情報開示規制の違反
として取り扱われないものとします。
当ファンドは、ケイマン諸島以外の法域におけるマネー・ロンダリング防止規則にも従い
ます。受託会社および管理会社または管理事務代行会社は、受益者または受益者となる予定
の者から一切のマネー・ロンダリング防止義務の遵守に必要な追加情報を要求する権利を留
保します。申込みを行うことにより、受益者となる予定の者は、受託会社もしくは管理会社
- 62 -
または管理事務代行会社がケイマン諸島およびその他の法域におけるマネー・ロンダリング
および同様の事項に関連する要求に応じて監督機関等に対して自己に関する情報を開示する
ことに同意します。
受託会社またはその取締役、従業員もしくはケイマン諸島に所在する代理人のいずれも、
適用される法律に基づき、規制、政府当局または機関による情報要求(例えば、CIMAによっ
て、CIMA自身もしくは認められている海外の規制当局のために、金融庁法(2013年改訂)に
基づく、税務情報当局による、または税務情報庁法(2013年改訂)もしくは貯蓄所得情報報
告(欧州連合)法(2007年改訂)および関連法令、契約、取決めおよび覚書に基づく要求)
に従うことを条件として、情報を提供することを強制されることがあります。そのような法
律に基づく機密情報の開示は、守秘義務の違反とはみなされず、また、特定の状況において、
受託会社またはその取締役、従業員もしくは代理人のいずれも、当該要求がなされたことを
開示することを禁じられる可能性があります。
⑥ FATCAおよび受益者の身元確認および一定の支払いに課される源泉徴収
2010年雇用促進法案の一部である外国口座税務コンプライアンス法「FATCA」が2010年に
アメリカ合衆国にて立法化されました。一定の米国投資および米国投資と見なされる投資に
関する一定の支払い(買付総額の支払いを含みます。)に対して課される30%の米国源泉徴
収税を回避するために、トラストおよび/または当ファンドは、2014年6月30日までに、
IRSに登録し、一定の直接的および間接的な米国口座保有者(債務保有者および株式保有者
を含みます。)を特定することに同意する必要があります。当ファンドの非米国投資家は、
原則として、直接的および間接的な米国所有権を特定できる情報を当ファンドに提供する必
要があります。当ファンドに提供された当該情報は、すべてIRSと共有されます。米国の
1986年内国歳入法(改正済み)第1471条(d)(4)に定められる「外国金融機関」である非米国
投資家は、原則として、2014年6月30日までに、IRSに登録し、一定の直接的および間接的
な米国口座保有者(債務保有者および株式保有者を含みます。)を特定することに同意する
必要があります。当ファンドに当該情報を提供できない、またはIRSと当該契約を締結でき
ない非米国投資家は、当ファンドの受益証券に関して、米国投資および米国投資と見なされ
る投資に帰せられるあらゆる支払いに対し、30%の源泉徴収税が課され、受託会社は、必要
情報を提供せず、源泉徴収をもたらした投資家が当該源泉徴収を経済的に負担することを確
保するために、投資家の受益証券または買戻代金に関連していかなる行動も取ることができ
ます。受益者は、これらの規則が引き起こしうる事象について税務専門家に確認すべきです。
(2) 日本における販売
日本における販売手続においては、「申込」の用語につき、その意味を変えることなく、
「購入」という用語を用いることがあります。
①
申込期間
申込期間は、平成26年2月1日から平成27年1月30日までとします。なお、申込期間は、
上記期間満了前に有価証券届出書を提出することによって更新されます。
申込みは「ファンド取引日」に限られます。「ファンド取引日」とは、日本、ニューヨー
クおよびシドニーにおける各銀行営業日、かつ、ニューヨーク証券取引所の各営業日である
- 63 -
「ファンド営業日」をいいます。なお、管理会社が別途「ファンド営業日」を決定する場合
もあります。
販売会社は、口座約款(「外国証券取引口座約款」その他所定の約款)を投資者に交付し、
投資者は、当該約款に基づく取引口座の設定を申し込む旨を記載した申込書を提出します。
②
申込価格
各クラスとも、申込みが取扱われるファンド取引日において決定される各クラスの受益証
券1口当たり純資産価格とします。
③
申込単位
100口以上10口単位とします。
④
申込代金
申込みを行った投資者は、国内約定日から起算して4国内営業日目までに、販売会社に対
して、申込金額および申込手数料を支払います。
「国内約定日」とは、販売会社が申込注文の成立を確認した日をいいます。通常、申込み
の翌国内営業日となります。
申込代金は、「外国証券取引口座約款」その他所定の約款に従い、各クラスの表示通貨で
支払うものとします。
申込手数料については、上記「第二部 ファンド情報
及び税金
⑤
第1 ファンドの状況
4 手数料
(1) 申込手数料」をご参照ください。
申込締切時間
申込受付時間は、原則として、午後3時(日本時間)までとします。
⑥
申込の受付の中止
管理会社によって、理由の如何を問わず、受益証券の申込注文が受け付けられないことが
あります。なお、管理会社は、短期間において頻繁に受益証券の申込みおよび買戻しを繰り
返すものと見受けられる受益証券の申込み(乗換えによる場合を含みます。)を制限する権
利を留保しています。
⑦
その他
投資者は、受益証券の保管を販売会社に委託した場合には、販売会社に対して申込金額お
よび申込手数料を支払い、かかる販売会社から取引残高報告書または他の通知書を受領しま
す。申込金額および申込手数料の支払は、各クラスの表示通貨によるものとします。
なお、日本証券業協会の協会員である販売会社は、当ファンドの純資産が1億円未満とな
るなど、同協会の定める「外国証券の取引に関する規則」の中の「外国投資信託受益証券の
選別基準」に受益証券が適合しなくなったときは、受益証券の日本における販売を行うこと
ができなくなります。
受益証券は、適格投資者に対して、または適格投資者の利益のためだけに販売され、発行
されます。さらに、当ファンドの方針により、販売することが違法となる投資者に受益証券
を販売しないことがあります。
- 64 -
2
買戻し手続等
(1) 海外における買戻し
①
受益証券の買戻方法
受益者は、管理事務代行会社に対して、ファックスまたは郵便により撤回不能である買戻
注文を送付することにより、各ファンド取引日に、受益証券の買戻しを請求することができ
ます。買戻注文は、ファンドの名称、受益証券クラス、買戻しを行う受益証券の数または買
戻しの総額(受益者が受益証券の購入につき選択した表示通貨によって表示されます。)を、
当ファンドに登録される受益者の氏名および口座番号(かかる表示通貨に関するもの)と併
せて、明記する必要があります。買戻代金の支払いは、当ファンドの表示通貨によって行わ
れます。
買戻価格は、適用あるファンド取引日の評価時点(当該ファンド取引日の午後4時(米国
東部時間))において決定される、関連する受益証券クラスの関連する表示通貨による1口
当たり純資産価格とします。
指定されたファンド取引日に関する買戻請求は、当該ファンド取引日の注文受付終了時刻
(東京時間午後8時)まで受け付けられます。その時間内に受領・受理された有効な買戻請
求は、通常、上記の買戻価格により、当該ファンド取引日付で処理がされます。注文受付終
了時刻(東京時間午後8時)後に受領された買戻請求は、翌ファンド営業日において、かか
るファンド営業日の評価時点において決定される適用ある純資産総額で処理されます。この
場合には、かかる翌ファンド営業日を当該買戻請求に関するファンド取引日とします。指定
されたファンド取引日に関して計算される純資産総額に応じて、受益証券の買戻価格が、申
込時に当該受益証券につき支払われた価格を上回る場合も下回る場合もあります。
買戻代金(買戻価格から適用ある買戻手数料および/またはその他の適用ある手数料もし
くは費用を差し引いた金額)の支払いは、管理事務代行会社またはその代理人により、関連
する表示通貨において、通常は該当するファンド取引日から3ファンド営業日以内に、登録
受益者の口座に対して払い込まれます。ただし、(ⅰ)買戻注文が管理事務代行会社により
適切な様式で受領されており、また(ⅱ)償還される受益証券の券面(発行されている場
合)が、管理事務代行会社により、かかるファンド取引日に関する評価時点前に受領されて
いることを条件とします。支払いは、受益証券の登録保有者に対してのみ行われることがで
き、第三者への支払いは認められておりません。最も迅速にサービスを提供するために、小
切手による支払いも利用可能ですが、電信送金による支払いが推奨されております。管理事
務代行会社が受益者またはその財務アドバイザー(適用ある場合)から郵便により全ての必
要な書類原本を受領していない場合には、買戻代金の支払いが遅延する可能性があることに
つきご留意ください。電信送金の指示は、投資家の申込契約書の原本に記載される必要があ
り、当該契約書に記載されない場合には、かかる電信送金の指示は、買戻代金の電信送金が
行われる前に、管理事務代行会社により、郵便またはファックス送信で受領(および確認)
されなければなりません。電信送金の指示が管理事務代行会社により受領されない場合には、
受益者は、小切手により買戻代金を受領します。
投資運用会社は、各ファンド取引日について、受益証券の買戻しが、通常の状況下で、買
戻請求を行う受益者に対して同日に速やかに実行されるように、適切な流動性が当ファンド
- 65 -
に関して維持されることを確保する努力を払います。ただし、受託会社は、管理会社と協議
の上、当ファンドが、各ファンド取引日において、同日における発行済受益証券の10%超の
買戻請求を受領した場合には、受益証券の買戻しを制限することができます。かかる場合に
は、当ファンドの受益証券は、比例按分ベースで買戻しが行われます。管理会社またはその
代理人による上記権限の行使により実施されなかった買戻請求の一部は、当初請求の全部が
充足されるまで、(管理会社が同様の権限を有する)翌ファンド取引日および全てのその後
のファンド取引日に関して行われた請求として取り扱われます。かかる制限は、買戻しの申
込みを行った受益者に対して通知されます。また、一定の状況において、受託会社は、管理
会社と協議の上、受益者の受益証券の買戻しを請求する権利を停止することができます。こ
の点については、下記「② 買戻しの制限等」をご参照ください。
②
買戻しの制限等
受託会社は、管理会社と協議の上、以下の期間の全部または一部において、純資産総額の
計算および/もしくは受益証券の買戻しを停止し、かつ/または、買戻代金の支払期間を延
期することができます(受益者に可及的速やかに通知します。)。
(ⅰ)当ファンドの投資対象の主要な部分について、上場、マーケット・メイク、取引も
しくは取扱いがなされている証券取引所、商品取引所、先物取引所もしくは店頭市
場が閉鎖され(慣習上の週末および休日による休業日である場合を除きます。)、
またはそのいずれかの取引所もしくは市場での取引が制限もしくは停止がなされて
いる期間、
(ⅱ)当ファンドが投資対象を処分することが合理的に実行することができないと管理会
社が判断する状況または投資対象の処分により受益者に対して重大な損害を及ぼし
得る状況が存在する期間、
(ⅲ)投資対象の価値もしくは当ファンドの純資産総額の評価に通常用いられるシステム
等の手段に障害が発生したことまたはその他の理由により、投資対象その他の資産
の価値もしくは当ファンドの純資産総額を合理的もしくは公正に評価することがで
きないと管理会社が判断する期間、および/または
(ⅳ)当ファンドの投資対象の換金(買戻し)またはかかる換金(買戻し)に伴う送金が、
正常な価格または正常な為替レートで実行することができないと管理会社が判断す
る期間
③
受益証券の強制買戻し
受益証券が適格投資家以外の者によりもしくはかかる者の利益のために保有されている、
またはかかる保有の結果として、当ファンドが登録を要求される、課税されるもしくはいず
れかの法域の法律を違反することになるものと受託会社または管理会社が判断する場合、ま
たは、管理会社に、かかる受益証券の申込みもしくは買付の資金調達に利用された資金源に
ついて適法性を疑う理由が存在する場合には、管理会社は、当該受益証券の保有者に対して、
当該受益証券を10日以内に売却し、管理会社に当該売却の証拠の提出を求める書面通知を行
うことができ、当該保有者が売却または証拠の提出を行わない場合には、管理会社は、当該
受益証券の買戻しおよび消却を実行することができます。
本書に基づき強制的に買い戻された受益証券1口当たりの買戻価格は、受益証券1口当た
- 66 -
り純資産価格から適用ある買戻手数料および/またはその他の適用ある手数料もしくは費用
(かかる強制買戻日に該当するファンド営業日に決定されます。)を差し引いた金額に相当
するものとします。
受益証券の強制買戻しが適用される更なる状況に関する追加の詳細については、信託証書
をご参照ください。
(2) 日本における買戻し
日本における買戻手続においては、「買戻し」または「買戻」の用語につき、その意味を変
えることなく、それぞれ「換金(買戻し)」または「換金(買戻)」という用語を用いること
があります。
①
買戻価格
日本における投資者は、各ファンド取引日に、受益証券の買戻しの申込みを行うことがで
きます。各クラスとも、買戻しの申込み後、管理事務代行会社に注文が受領された最初の
ファンド取引日において決定される各クラスの受益証券1口当たり純資産価格を、買戻価格
とします。
②
買戻代金
日本における投資者には、国内約定日から起算して原則として4国内営業日目に、買戻代
金が支払われます。
ここでの「国内約定日」とは、販売会社が買戻注文の成立を確認した日をいいます。通常、
申込みの翌国内営業日となります。
買戻代金は、口座約款(本書において「外国証券取引口座約款」その他所定の約款をいい
ます。)に従い、各クラスの表示通貨で支払うものとします。
買戻手数料は課されません。
③
申込単位
10口以上10口単位とします。
④
申込締切時間
買戻しの申込受付時間は、原則として、午後3時(日本時間)までとします。
⑤
買戻制限
管理会社は、各ファンド取引日において、ファンドの発行済受益証券の10%超の買戻請求
を受領した場合には、受益証券の買戻しを制限することができます。
また、大量の買戻請求等があった場合には、上記「(1) 海外における買戻し
の制限等」が適用されることがあります。
- 67 -
② 買戻し
3
資産管理等の概要
(1)資産の評価
①
純資産総額の決定
基準通貨およびその他の表示通貨で表示される各受益証券クラスの受益証券1口当たり純
資産価格は、管理事務代行会社により、各ファンド営業日の米国東部時間午後4時に決定さ
れます。可能な範囲において、投資収益、支払利息、手数料およびその他の負債(管理報酬
を含みます。)は毎日計上されます。
各受益証券クラスの受益証券1口当たり純資産価格は、常時、当該受益証券クラスに対し
適正に配分される当ファンドの資産総額から当該受益証券クラスに対し適正に配分される当
ファンドの負債を差し引いた金額を、各ファンド営業日現在の当該クラスの受益証券の発行
済総数で除して決定されます。当ファンドの各受益証券クラスの受益証券1口当たり純資産
価格は、各受益証券クラスに課される報酬が異なる場合には、差異が生じることがあります。
市場相場が容易に入手可能な証券に関しては、当ファンドが保有する証券の市場価格は、
以下のように決定されます。
(a) 取引所に上場される証券は、その価格が決定されるファンド営業日における取引所終
了時の統合テープシステム(CTS)に反映された直近の売り値で評価されます。当該
ファンド営業日に取引が行われない場合には、かかる証券は、同日の最終買い気配値
および売り気配値の仲値を用いて評価されます。当該ファンド営業日に買い気配値お
よび売り気配値が相場付けされない場合には、かかる証券は、管理会社による適正価
格または管理会社により設定された方法に従い誠実に評価されます。
(b) 複数の取引所で取引される証券は、当該証券が取引される主要取引所を参照し、上記
第(a)項に従って評価されます。
(c) 発行市場が店頭であると考えられる取引所において上場されている証券を含む、店頭
市場において取引される証券(ただし、ナスダック証券市場(以下「ナスダック」と
いいます。)で取引される証券を除きます。)は、最新の買い気配値および売り気配
値の仲値を用いて評価されます。
(d) ナスダックにおいて取引される証券は、ナスダック公式終り値により評価されます。
(e) 当ファンドにより購入される上場プット・オプションまたはコール・オプションは、
直近の売り値で評価されます。当該日に取引が行われない場合には、かかる証券は、
当該日の最終買い気配値により評価されます。
(f) オープン先物契約およびこれに係るオプションは、最終決済価格を用いて、またはか
かる価格がない場合には、直近の買い気配値を用いて評価されます。評価日に入手可
能な気配値がない場合には、直近の入手可能な最終決済価格を用いて評価されます。
(g) 満期までの残日数が60日以下の米国国債およびその他の債務証書は、その当初満期が
60日以下である場合は償却後原価で、またはその当初満期が60日を超える場合は満期
日前の61日目の適正価格を償却することにより評価されます(ただし、どちらの場合
においても、管理会社により設定された方法に基づき、かかる方法が適正価格を表す
ものではないと判断された場合はこの限りではありません。)。
(h) 確定利付証券は、その価格が当該証券の適正市場価格を反映すると考えられる場合に
- 68 -
は、当該証券の市場価格を反映した、値付けサービスによって提供される価格を基準
に評価されます。値付けサービスによって提供される価格は、企業の規模、類似のグ
ループ内証券取引および特定の証券に関する何らかの進展性を含む多数の要因を考慮
しています。管理会社が適切な値付けサービスが存在しないと判断した証券は、買い
気配値、またはかかる証券の主要ブローカー・ディーラー間のスプレッドに基づき評
価されます。
(i) モーゲージ担保証券および資産担保証券は、債券値付けサービスから入手した、当該
証券の市場価格を反映した価格、またはその価格がかかる証券の適正市場価格を反映
していると考えられる場合には、当該証券のブローカー・ディーラーから入手した、
当該証券の適正市場価格を反映した価格により、評価されます。ブローカー・ディー
ラーによる値付け価格が入手される場合には、管理会社は、市場イールドまたはスプ
レッドの変動が、直近に入手した証券に関する買い気配値の日々の調整に利用される
方法を設定することができます。
(j) 店頭取引デリバティブおよびその他のデリバティブは、買い気配値またはかかる証券
における主要ブローカー・ディーラー間のスプレッドを基準に評価されます。
(k) その他のすべての証券は、管理会社が設定した方法により決定される容易に入手可能
な市場相場に従って評価されます。特別な事態により、かかる評価を実行することが
不可能になる場合または不適切になる場合には、管理会社は、当ファンドの資産の適
正な評価のため、慎重かつ誠実に他の規則に従うことができます。
当ファンドは、その保有する証券を、市場相場を基準に決定される最新の市場価格で評価
し、市場相場が容易に入手できないもしくは信頼できない場合には、管理会社によりもしく
は管理会社が一般的に監督することにより設定された方法に従って決定される適正価格に
よって評価します。当ファンドが適正価格による値付けを使用する場合には、適切と思われ
る一切の要因を考慮することができます。当ファンドは、特定の証券または市場インデック
スの現在の評価に関する展開を元に適正価格を決定します。純資産総額の計算に関して当
ファンドによって使用される証券の価格は、同じ証券に関する相場価格または公式価格とは
異なることがあります。適正価格の値付けは、主観的判断を伴うものであり、証券に関し決
定される適正価格は、その証券の販売における実際の価格と著しく異なる可能性があります。
当ファンドは、関連する証券が取引される取引所が早期にクローズすることや証券取引を
停止することというような非常に限定された環境の下でのみ、主に米国の証券取引所におい
て取引される証券に関して、適正価格による値付けの使用を予定しています。特に、当ファ
ンドが米国東部時間午後4時にその証券の評価を行う前に、多くの米国外の市場はクローズ
するため、当ファンドは、主に米国外の市場で取引される証券に関して、より頻繁に適正価
格による値付けを使用する可能性があります。かかる市場が早期にクローズした場合には、
広範囲に市場変動が生じるというような重要な出来事が、クローズ中に起こる可能性があり
ます。このことを考慮し、当ファンドは、頻繁に、入手可能な範囲で第三者ベンダーのモデ
リング・ツールに基づく適正価格を使用して、多くの米国外証券を評価することができます。
したがって、前述の証券取引価格の場合において指摘したものと同様に、適正価格による
値付けの方法を用いて決定された組入れ証券の価格は、当該証券の販売における実際の価格
- 69 -
とは著しく異なる可能性があります。
当ファンドの受益証券1口当たり純資産価格を決定する目的上、基準通貨以外の通貨に
よって当初表示された資産および負債は、関連する証券取引市場に定期的に参加する主要銀
行により相場付けがされるかかる当初表示された通貨の(最新の基準通貨に対する)最新の
買い気配値および売り気配値の仲値を用いて、または多くのかかる主要銀行により提供され
る気配値を勘案した値付けサービスを基準として、基準通貨に換算されます。取引所の閉鎖
時にかかる気配値の入手が不可能な場合には、為替レートは、管理会社によって、または管
理会社の指示のもとに誠実に決定されます。
特別な事態により、かかる評価を実行することが不可能または不適切になった場合には、
管理会社は、当ファンド資産の適正な評価のため、慎重かつ誠実に他の規則に従うことがで
きます。
特定の評価時点に関する純資産総額は、かかるファンド営業日の米国東部時間午後7時頃
に入手することができます。発行および買戻しの目的上、純資産総額は、インフォメーショ
ン・メモランダムに指定されるその他の通貨に換算されることがあります。
②
純資産価格の計算の停止
上記「2 買戻し手続等
(1) 海外における買戻し
② 買戻しの制限等」をご参照くださ
い。
(2)保管
日本の投資者に販売される受益証券の確認書は、販売会社の保管者名義で保管され、日本の
投資者に対しては、販売会社から受益証券の取引残高報告書が定期的に交付されます。
ただし、日本の投資者が別途、自己の責任で保管する場合には、この限りではありません。
(3)信託期間
(管理会社が受託会社と協議の上、当ファンドを事前に終了させる、またはファンドの終了
日を延期することが受益者の利益のためと判断する場合を除き、)当ファンドは平成39年
(2027年)7月31日に終了します。
(4)計算期間
当ファンドの計算期間は毎年8月1日から翌年の7月31日までの期間です。
(5)その他
①
信託証書の変更
受託会社および管理会社は、受益者に対して10日以上前に書面通知(受益者はかかる書面
通知を放棄することができます。)をした上で、受託会社および管理会社が、受益者にとっ
て最善の利益に適うと考えられる方法および程度において、信託証書の規定に改訂、修正、
変更または追加を行う権利を有します。かかる修正、変更もしくは追加は受益者決議による
承認を得ることなく行うことはできないものとしますが、受託会社または管理会社が、自己
の意見において、改訂、修正、変更または追加(以下「改訂」といいます。)が、(ⅰ)該
- 70 -
当時に存在する受益者の利益を著しく害せず、かつ、実質的な範囲において受益者に対する
受託会社もしくは管理会社の責任を免除するために作用せず、また当ファンドが支払う経費
および料金の額(行われる改訂が準拠する補遺証書に関連して負担する経費、料金、手数料
および費用を除きます。)が増額することにならないこと、または(ⅱ)財務要件、法的要
件か公的要件(法的拘束力を有するか否かを問いません。)を遵守するために必要であるこ
と、もしくは(ⅲ)明白な誤りを是正するために必要であることを書面により証明した場合
は、この限りではありません。改訂により、受益者は、その受益証券に関する追加的な支払
いを行うことはなく、受益証券に関する責任を負担する義務を課されることはありません。
②
関係法人との契約の更改等に関する手続
保管契約
保管契約は、当初は、契約締結日から3年間継続し、その後は、受託会社または保管会
社のいずれかが、75日前までに他方当事者に対して書面通知を行った場合を除き、1年毎
に自動更新されるものとします。本契約は、受託会社もしくは保管会社が破産と宣告され
た場合、または、適用ある破産法その他現在もしくは将来において有効な同種の法律の下
で、受託会社もしくは保管会社に対し、法的手続が開始された場合には30日前通知により、
いつでも終了させることができます。
本契約は、両当事者が署名した書面による合意がある場合にのみ変更することができま
す。
本契約は、ニューヨーク州法に準拠し、同法に従って解釈されます。
管理事務代行契約
管理事務代行契約は、当初は、契約締結日から3年間継続し、その後は、受託会社また
は管理事務代行会社のいずれかが、75日前までに他方当事者に対して書面通知を行った場
合を除き、1年毎に自動更新されるものとします。本契約は、いつでも、(a)本契約の重
大な違反により60日以内に解消されない事由に関して終了させることができ、この場合に
は、終了の意思表示を受ける他方当事者によって書面通知が受領された場合に、終了が有
効となるものとし、また、(b)受託会社もしくは管理事務代行会社会社が破産と宣告され
た場合、または、適用ある破産法その他現在もしくは将来において有効な同種の法律の下
で、受託会社もしくは管理事務代行会社会社に対し、法的手続が開始された場合には30日
前通知により、終了させることができます。
本契約は、各当事者が署名した書面による合意がある場合にのみ変更することができま
す。
本契約は、マサチューセッツ州法に準拠し、同法に従って解釈されます。
投資運用契約
投資運用契約は、契約締結日から、管理会社または投資運用会社が他方当事者に対し、
終了の効力が発生する60日前までに書面により本契約を終了させる意思を通知するまで存
続するものとします(かかる終了に必要な信託証書の変更は、ケイマン諸島の適用ある法
令の下で受諾されるものとします。)。一方当事者により本契約の重要な規定の不履行ま
たは違反があった場合、他方当事者は、かかる不履行または違反を特定して、不履行また
は違反を行った当事者に対して終了通知を行うことができ、当該当事者がかかる通知を受
- 71 -
領してから30ファンド営業日以内に当該不履行または違反を解消できなかった場合、本契
約を終了させることができます。
本契約は、各当事者が署名した書面による合意がある場合にのみ変更することができま
す。
本契約は、日本法に準拠し、同法に従って解釈されます。
副投資運用契約
副投資運用契約は、契約締結日から、投資運用会社または副投資運用会社が他方当事者
に対し、終了の効力が発生する60日前までに書面により本契約を終了させる意思を通知す
るまで存続するものとします(かかる終了に必要な信託証書の変更は、ケイマン諸島の適
用ある法令の下で受諾されるものとします。)。一方当事者により本契約の重要な規定の
不履行または違反があった場合、他方当事者は、かかる不履行または違反を特定して、不
履行または違反を行った当事者に対して終了通知を行うことができ、当該当事者がかかる
通知を受領してから30ファンド営業日以内に当該不履行または違反を解消できなかった場
合、本契約を終了させることができます。
本契約は、各当事者が署名した書面による合意がある場合にのみ変更することができま
す。
本契約は、日本法に準拠し、同法に従って解釈されます。
代行協会員契約
代行協会員契約は、一方当事者が他方当事者に対し、書面による通知をすることにより
終了します。
代行協会員契約は、日本法に準拠し、同法により解釈されるものとし、同法に基づき変
更することができます。
受益証券販売・買戻契約
受益証券販売・買戻契約は、一方当事者が他方当事者に対し、3か月前に書面による通
知をすることにより終了します。
受益証券販売・買戻契約は、日本法に準拠し、同法により解釈されるものとし、同法に
基づき変更することができます。
- 72 -
4
受益者の権利等
(1)受益者の権利等
受益者が管理会社および受託会社に対し受益権を直接行使するためには、受益証券の名義人
として、登録されている必要があります。したがって、販売会社に受益証券の保管を委託して
いる日本の投資者は受益証券の登録名義人ではないため、自ら管理会社および受託会社に対し、
直接受益権を行使することができません。これら日本の投資者は、販売会社との間の口座約款
に基づき、販売会社を通じて受益権を自己のために行使させることができます。
受益証券の保管を販売会社に委託しない日本の投資者は、本人の責任において権利行使を行
います。
受益者の有する主な権利は次のとおりです。
(ⅰ)分配請求権
管理会社は、適宜分配金の支払いを宣言することができます。詳細については、上記「第
1 ファンドの状況
2 投資方針
(4) 分配方針」をご参照ください。
(ⅱ)買戻請求権
受益者は、上記「第2 管理及び運営
2 買戻し手続等
(1) 海外における買戻し」のと
おり、受益証券の買戻しを、管理会社に請求することができます。
(ⅲ)残余財産分配請求権
当ファンドが終了した場合には、管理会社は、受益証券の登録名義人である受益者に対し
て、持分割合に応じて分配をします。
(ⅳ)議決権
議決権については、下記「第4 外国投資信託受益証券事務の概要
(2) 受益者集会」を
ご参照ください。
(2)為替管理上の取扱い
日本の投資者に対する当ファンドの受益証券の分配金、買戻代金等の送金に関して、ケイマ
ン諸島における外国為替管理上の制限はありません。
(3)本邦における代理人
森・濱田松本法律事務所
東京都千代田区丸の内二丁目6番1号
丸の内パークビルディング
上記代理人は、管理会社から日本国内において、
(ⅰ)管理会社または当ファンドに対する、法律上の問題および日本証券業協会の規則上の
問題について一切の通信、請求、訴状、その他の訴訟関係書類を受領する権限、
(ⅱ)日本における受益証券の募集販売および買戻しの取引に関する一切の紛争、見解の相
違に関する一切の裁判上、裁判外の行為を行う権限
を委任されています。
なお、関東財務局長に対する受益証券の募集、継続開示等に関する届出代理人および金融庁
長官に対する届出代理人は、
弁護士
三浦
健
- 73 -
同
廣本
文晴
東京都千代田区丸の内二丁目6番1号
丸の内パークビルディング
森・濱田松本法律事務所
です。
(4)裁判管轄等
日本の投資者が取得した受益証券の取引に関連する訴訟の裁判管轄権は下記の裁判所が有す
ることを管理会社は承認しております。ただし、確定した判決の執行手続きは、関連する法域
の法令に従い行われます。
東京地方裁判所
東京都千代田区霞が関一丁目1番4号
- 74 -
第3
1
ファンドの経理状況
a.
財務諸表
ファンドの第1会計年度の日本文の財務書類は、米国における法令および米国で一般に公正
妥当と認められる会計基準に準拠して作成された原文の財務書類を翻訳したものです(ただし、
円換算部分を除きます。)。これは「特定有価証券の内容等の開示に関する内閣府令」に基づ
き、「財務諸表等の用語、様式及び作成方法に関する規則」第131条第5項ただし書の規定の
適用によるものです。
b. ファンドの原文の財務書類は、外国監査法人等(公認会計士法(昭和23年法律第103号)第
1条の3第7項に規定する外国監査法人等をいう。)であるプライスウォーターハウスクー
パース ケイマン諸島事務所から監査証明に相当すると認められる証明を受けており、当該監
査証明に相当すると認められる証明に係る監査報告書に相当するもの(訳文を含みます。)が
当該財務書類に添付されています。
c.
ファンドの原文の財務書類は米ドルおよび豪ドルで表示されています。日本文の財務書類に
は、主要な金額について円換算額が併記されています。日本円への換算には、平成25年11月29
日現在における株式会社三菱東京UFJ銀行の対顧客電信売買相場の仲値(1米ドル=102.42
円および1豪ドル=93.08円)が使用されています。なお、千円未満の金額は四捨五入されて
います。したがって、合計数値が一致しない場合があります。
- 75 -
(訳文)
独立監査人の監査報告書
みずほUSハイインカム・ボンド・ファンドの受益者各位
私どもは、添付のみずほABトラストシリーズのシリーズトラストであるみずほUSハイインカム・
ボンド・ファンド(以下「ファンド)という。)の財務書類、すなわち、2013年7月31日現在の投資
ポートフォリオを含む資産負債計算書ならびに2012年7月19日(運用開始日)から2013年7月31日まで
の期間における損益計算書および純資産変動計算書の監査を行った。
財務書類に関するマネジメントの責任
マネジメントは、米国において一般に公正妥当と認められる会計原則に準拠して財務書類を作成し適
正に表示することについて責任を負っている。これには、不正または誤謬による重要な虚偽表示のない
財務書類を作成し適正に表示することに関連した内部統制の策定、実施および維持が含まれる。
監査人の責任
私どもの責任は、私どもの監査に基づいて財務書類について意見を表明することである。私どもは、
米国において一般に公正妥当と認められた監査基準に準拠して監査を行った。当該基準は、財務書類に
重要な虚偽表示がないかどうかについての合理的な保証を得るために、私どもが監査を計画し実施する
ことを要求している。
監査は、財務書類上の金額および開示内容に関する監査証拠を得るための手続の実施を含んでいる。
不正や誤謬による財務書類の重要な虚偽表示のリスク評価を含む、選択された手続は監査人の判断によ
る。これらのリスク評価を行うにあたり、私どもは、ファンドによる財務書類の作成および適正な表示
に関する内部統制を検討するが、これは状況に応じた適切な監査手続を立案するためであって、ファン
ドの内部統制の有効性についての意見を表明することが目的ではない。したがって、私どもは当該事項
についての意見表明はしない。監査は、マネジメントが採用した会計方針の適切性およびマネジメント
によって行われた重要な会計上の見積りの合理性についての評価も含め全体としての財務書類の表示を
検討することを含んでいる。私どもは、私どもの監査意見表明の基礎となる十分かつ適切な監査証拠を
入手したと確信している。
意見
私どもは、上記の財務書類は、米国において一般に公正妥当と認められる会計原則に準拠して、みず
ほUSハイインカム・ボンド・ファンドの2013年7月31日現在の財政状態ならびに2012年7月19日(運
用開始日)から2013年7月31日までの期間における運用成績および純資産の変動をすべての重要な点に
おいて適正に表示しているものと認める。
プライスウォーターハウスクーパース
ケイマン諸島
2013年11月12日
- 76 -
- 77 -
(1)貸借対照表
みずほABトラストシリーズ-みずほUSハイインカム・ボンド・ファンド
資産負債計算書
2013年7月31日現在
米ドル
千円
資産
有価証券への投資、評価額(取得原価:99,148,317米
ドル(10,154,771千円))
100,583,925
10,301,806
28
3
4
0
未収利息
1,921,901
196,841
受益証券売却未収金
1,279,523
131,049
70,215
7,191
7,465
765
167,809
17,187
104,030,870
10,654,842
投資有価証券購入未払金
961,756
98,503
受益証券買戻未払金
533,633
54,655
先渡外国為替契約に係る未実現評価損
512,497
52,490
未払投資運用報酬
235,317
24,101
43,477
4,453
148,833
15,243
2,435,513
249,445
101,595,357
10,405,396
現金
外国通貨、評価額(取得原価:4米ドル(0千円))
投資有価証券売却未収金
先渡外国為替契約に係る未実現評価益
その他の資産
資産合計
負債
未払販売報酬
未払費用およびその他の負債
負債合計
純資産
- 78 -
クラス
純資産
(米ドル)
受益証券残高
(千円)
(口)
純資産価額
(米ドル)
(円)
豪ドル建
22,487,608
2,303,181
2,336,030
9.63
986
米ドル建
79,107,749
8,102,216
7,579,400
10.44
1,069
クラス
表示通貨の純資産価額
(表示通貨)
(円)
豪ドル建
豪ドル
10.71
997
米ドル建
米ドル
10.44
1,069
財務書類に対する注記を参照。
- 79 -
(2)損益計算書
みずほABトラストシリーズ-みずほUSハイインカム・ボンド・ファンド
損益計算書
2012年7月19日*から2013年7月31日までの期間
米ドル
千円
投資収益
受取利息
4,897,779
501,631
4,897,779
501,631
724,435
74,197
管理報酬
7,626
781
販売報酬
381,274
39,050
監査報酬
60,000
6,145
設立および募集費用
43,691
4,475
管理事務代行報酬
29,275
2,998
保管会社報酬
28,494
2,918
代行協会員報酬
22,876
2,343
名義書換事務代行報酬
12,000
1,229
受託会社報酬
10,000
1,024
3,175
325
25,163
2,577
費用合計
1,348,009
138,063
投資純利益
3,549,770
363,567
352,977
36,152
費用
投資運用報酬
弁護士報酬
その他の報酬
投資ならびに為替取引に係る実現および未実現利益
(損失)
実現純利益(損失):
投資取引
為替取引
(2,145,283)
(219,720)
1,435,608
147,035
未実現評価損益の純変動:
投資
外貨建資産および負債
投資および為替取引に係る純損失
運用による純資産の純増加
(505,133)
(51,736)
(861,831)
(88,269)
2,687,939
* 運用開始日。
財務書類に対する注記を参照。
- 80 -
275,299
みずほABトラストシリーズ-みずほUSハイインカム・ボンド・ファンド
純資産変動計算書
2012年7月19日*から2013年7月31日までの期間
米ドル
千円
運用による純資産の増加
投資純利益
投資および為替取引に係る実現純損失
投資ならびに外貨建資産および負債の未実現評価損益
の純変動
3,549,770
363,567
(1,792,306)
(183,568)
930,475
95,299
2,687,939
275,299
豪ドル建クラス
(1,190,774)
(121,959)
米ドル建クラス
(2,213,751)
(226,732)
運用による純資産の純増加
受益者への分配金
受益証券取引
発行
149,852,310
15,347,874
買戻
(47,540,367)
(4,869,084)
増加合計
101,595,357
10,405,396
期首
-0-
-0-
期末
101,595,357
10,405,396
純資産
* 運用開始日。
財務書類に対する注記を参照。
- 81 -
みずほABトラストシリーズ-みずほUSハイインカム・ボンド・ファンド
財務書類に対する注記
2012年7月19日(運用開始日)から2013年7月31日までの期間
1.組織
みずほABトラストシリーズ(以下「トラスト」という。)は、ケイマン諸島の信託法(2011年
改訂)に基づき、2012年5月1日に設立されたオープン・エンド型の免税アンブレラ・ユニット・
トラストであり、2012年7月19日に運用を開始した。トラストは、シリーズ・トラストとして、現
在1つのポートフォリオである、みずほUSハイインカム・ボンド・ファンド(以下「ファンド」
という。)を運用している。ファンドの登録事務所は、インタートラスト・ケイマン(以下「受託
会社」という。)気付となる、ケイマン諸島、KY1-1102、グランドケイマン、私書箱 1034に所在
する。ファンドの目的は、主として米ドル建てのハイイールド債券に分散投資を行い、高いインカ
ムゲインの獲得と長期的な信託財産の成長を追求することである。ファンドが投資目的を達成する
かまたは投資リターンを得るかは保証の限りではない。
ファンドは、ケイマン諸島のミューチュアル・ファンド法(2009年改訂)に基づく投資信託とし
て登録されており、ケイマン諸島金融庁の規制に従っている。
現在、ファンドは2クラスの受益証券の発行が可能である(注記3)。
-豪ドル建クラス受益証券
-米ドル建クラス受益証券
募集されている受益証券の各通貨は、表示通貨(以下「表示通貨」という。)として認知されてい
る。豪ドル建クラス受益証券の表示通貨は、豪ドルである。米ドル建クラス受益証券の表示通貨は、
米ドルである。
みずほ投信投資顧問株式会社は投資運用会社(以下「投資運用会社」という。)として従事し、
アライアンス・バーンスタイン・エル・ピーは副投資運用会社および管理会社(以下「副投資運用
会社」または「管理会社」という。)として従事する。
副投資運用会社が受託会社と協議の上、ファンドを事前に終了させることが受益者の利益のため
と判断する場合を除き、ファンドは2027年7月31日に終了する。
2.重要な会計方針の要約
表示の基礎
本財務書類は、米国において一般に公正妥当と認められた会計原則(以下「米国GAAP」と
いう。)に準拠して作成され、米ドルで表示される。
有価証券への投資の評価
取引所に上場される有価証券は、その価格が決定されるファンド営業日における取引所終了時
の総合テープシステムに反映された直近の売値で評価される。当該日に取引が行われない場合に
は、かかる有価証券は、同日の最終買気配値および売気配値の仲値で評価される。当該日に買気
配値および売気配値がつかない場合には、かかる有価証券は、副投資運用会社による公正価値、
または副投資運用会社により策定された手続きに従い誠実に評価される。主要な市場が店頭であ
ると考えられる取引所で上場されている有価証券を含む、店頭市場で取引される有価証券(ただ
- 82 -
し、ナスダック株式市場(以下「ナスダック」という。)で取引される有価証券を除く。)は、
直近の買気配値および売気配値の仲値で評価される。ナスダックで取引される有価証券は、ナス
ダック公表終値で評価される。
満期までの残存日数が60日以下の米国政府証券およびその他の債務証券は、その当初満期が60
日以下である場合は償却原価法で、またはその当初満期が60日を超える場合は、満期日前の61日
目の公正価値を償却することにより評価される。(ただし、どちらの場合においても、副投資運
用会社により策定された手続きに基づき、かかる方法が公正価値を表すものではないと判断され
た場合はこの限りではない。)
確定利付証券は、かかる価格が当該有価証券の公正価値を反映すると考えられる場合には、当
該確定利付証券の市場価格を反映した、値付けサービスによって提供される価格を基準に評価さ
れる。値付けサービスによって提供される価格は、企業の規模、類似のグループ内有価証券取引
および特定の有価証券に関する進展性を含む多数の要因を考慮している。副投資運用会社が適切
な値付けサービスが存在しないと判断した有価証券は、買気配値、またはかかる有価証券の主要
ブローカー・ディーラー間のスプレッドに基づき評価される可能性がある。
その他のすべての有価証券は、副投資運用会社が策定した手続きにより決定される容易に入手
可能な市場相場に従って評価される。特別な事態により、かかる評価を実行することが不可能に
なる場合または不適切になる場合には、副投資運用会社は、ファンドの資産の公正な評価のため、
慎重かつ誠実に他の規則に従うことができる。
先渡外国為替契約
先渡外国為替契約は、契約締結日における先渡外国為替レートと期末日におけるその先物レー
トとの差額で評価される。
現金および現金同等物
ファンドは、当初満期日まで90日未満のすべての流動性の高い投資を現金同等物としてみなし
ている。
外貨
外貨建投資有価証券ならびにその他の資産および負債は、評価日現在の米ドルの金額に換算さ
れる。外貨建投資有価証券の売買ならびに収益および費用は、各取引日の米ドルの金額に換算さ
れる。
ファンドは、投資に係る外国為替レートの変動による運用結果の部分を、保有証券の市場価格
の変動による変動と区分していない。かかる変動は、損益計算書の投資に係る実現純利益(損
失)および未実現評価損益の純変動に含まれる。
外貨に係る実現純損益の計上額は、外貨の売り、証券取引にかかる取引日と決済日との間の実
現為替差損益およびファンドの帳簿に計上された配当金および利息の金額と実際に受領されたま
たは支払われた米ドル同等額との差額である。
- 83 -
収益認識
証券取引は取引日基準で計上される。受取および支払配当金は配当落日に認識され、受取およ
び支払利息は発生主義で認識される。投資取引に係る実現損益は先入先出法で決定される。投資
に係る実現可能を見込まれるディスカウントおよびプレミアムは、実効金利法を用いて各投資の
残存期間にわたり償却される。
収益および費用の配分
ファンドは、計算期間の始めに適用されるクラスまたはシリーズの1口当たり純資産価格に基
づき、各クラスおよびシリーズへ収益および費用(副投資運用会社報酬、代行協会員報酬および
販売報酬は除く)を比例配分する。注記4に記載のとおり、副投資運用会社報酬、代行協会員報
酬および販売報酬は計算され各シリーズに課される。注記5に記載のとおり、各クラスの指定通
貨に対する特定のヘッジクラス受益証券を通じて認識された損益は、各クラスへと配分される。
所得税
米国GAAPの所得税等の不確実性に関する会計処理の要件に従って、マネジメントは、該当
する税務期間のファンドの税務ポジションを分析し、ファンドの財務書類において所得税引当金
が不要であるとの結論に達した。
ファンドは、ケイマン諸島政府の現行税法に基づき、税金が課されていないが、ファンドが投
資している国々により課税の対象となる可能性がある。かかる税金は、通常、獲得した収益およ
び/または本国に送金されたキャピタルゲインに基づいている。かかる収益および/または利益
の獲得時に、税金は未払計上され、投資純利益、実現純利益および未実現純利益(損失)に対し
て適用される。
見積りの使用
米国GAAPに準拠した財務書類の作成では、マネジメントに、財務書類の日付における資産
および負債の計上額ならびに偶発資産および負債の開示(該当があれば)、ならびに報告年度に
おける収益および費用の計上額に影響を与える見積りおよび仮定を要求している。実際の結果は
これらの見積りと異なる可能性がある。
補償および保証
ファンドは、通常の業務において、補償または保証を含む契約や合意書を締結している。ファ
ンドに対するこれらの条項の実行をもたらす将来の事象が起こるかもしれない。これらの契約に
基づくファンドの最大エクスポージャーは、未だ発生していない将来の事象を含むため不明であ
る。
設立費用
ファンドの設立日において、211,500米ドルの設立および募集費用が発生した。
- 84 -
3.受益証券取引
受益証券の説明
発行を認められる受益証券の口数に制限はなく、無額面となる。各受益証券は、ファンドの無
分割受益権を表しており、その結果、ファンドの終了時に受益者に対して支払われる金額は、当
該クラスのすべての受益証券残高で除された関連する受益証券クラスに帰属する純資産価額の口
数と等しくなる。クラスのすべての受益証券は、発行の際、買戻しおよび分配に関して同等の権
利を付与する。各受益証券は、1受益証券当たり1議決権を含み、その他の各受益証券と同等の
権利および権限を有する。
ファンドは、特定の投資家のクラスの要求に応えるため、または市場慣行または一部の管轄に
おける規制に従うために、異なる報酬体系や発行要件を持つ様々なクラスの受益証券を、受益者
の同意なしで、現在において募集または将来において募集することができる。
受益証券の当初発行
受益証券は、当初、豪ドル建クラス受益証券は1口当たり10豪ドル、米ドル建クラス受益証券
は1口当たり10米ドルで募集された。豪ドル建クラス受益証券および米ドル建クラス受益証券の
最低当初投資額および最低継続投資額は、それぞれ100口および10口である。
受益証券の継続発行
受益証券は、各ファンド取引日において、それぞれの受益証券1口当たり純資産価格(適用あ
る販売手数料が加算される)で表示通貨により購入することができる。ファンド取引日とは、各
ファンド営業日(ニューヨークにおける各銀行営業日および日本における各銀行営業日、および
/または副投資運用会社(または副投資運用会社により指定されたエンティティ)が決定するそ
の他の日。以下「ファンド営業日」という。)をいう。
受益証券の買戻し
受益者は、管理事務代行会社に対して、ファックスまたは郵便により取消不能である買戻注文
を送付することにより、各ファンド取引日に、受益証券の買戻しをすることができる。副投資運
用会社は、各ファンド取引日について、受益証券の買戻しが通常の状況下で買戻請求を行う受益
者に対して同日に速やかに実行されるように、適切な流動性が各クラスに関して維持されること
を確保するように努める。ただし、副投資運用会社は、ファンドが各ファンド取引日において、
同日におけるファンドの発行済受益証券の10%超の買戻請求を受領した場合には、受益証券の買
戻しを制限することができる。かかる場合には、ファンドの受益証券を比例按分ベースで償還さ
せることができる。副投資運用会社またはその代理人による当該権限の行使により実施されな
かった買戻請求の一部は、当初請求の全部が充足されるまで、(副投資運用会社が同様の権限を
有するのに関連して)翌ファンド取引日およびその後のすべてのファンド取引日に関して行われ
た請求として取り扱われる。さらに、特定の状況において、受託会社は、副投資運用会社と協議
の上、受益者の受益証券を償還する権利を停止することができる。
- 85 -
分配金
管理会社は、2012年8月31日以降、各月の最終ファンド営業日(以下、それぞれを「分配基準
日」という。)に、受益者に対して毎月分配を宣言する。ただし、副投資運用会社は、その裁量
において、分配を行わない選択をすることもできる。分配が宣言された場合、当該分配の宣言が
なされた分配基準日から3ファンド営業日以内またはその後可及的速やかに分配金の支払いを行
う。
管理会社は、各クラスの受益証券に帰属するポートフォリオの純利益のすべてまたは実質的に
ほぼすべての額について、毎月分配を宣言し、支払うことを予定している。
また管理会社は、分配金の支払いについて、関連するクラスの受益証券に帰属する実現および
未実現利益、ならびに/または分配可能な元本から支払われるか否か、またその範囲について決
定することができる。これらの受益証券に帰属する純利益ならびに実現純利益および未実現純利
益の範囲が分配額を超過する場合には、当該超過リターンは、かかる受益証券の各純資産価額に
反映されることになる。分配の支払いが行われるという保証はない。
2012年7月19日(運用開始日)から2013年7月31日までの期間における受益証券取引は、以下
のとおりである。
受益証券
金額(米ドル)
2013年7月31日に
2013年7月31日に
終了した期間
終了した期間
豪ドル建クラス
受益証券売却
4,957,360
52,722,760
受益証券買戻
(2,621,330)
(28,697,184)
2,336,030
24,025,576
受益証券売却
9,365,820
97,129,550
受益証券買戻
(1,786,420)
(18,843,183)
7,579,400
78,286,367
純増加
米ドル建クラス
純増加
副投資運用会社は、みずほインベスターズ証券株式会社を日本における販売会社(当該任務に
おいて、以下「販売会社」という。)として任命した。販売会社および/またはファンドにおい
て重大な保有割合を有する投資家による取引は、他の投資家に影響を与えることがある。
4.報酬および費用
受託会社報酬
受託会社は、ファンドの受益証券の発行入金から支払われる年間10,000米ドルの報酬を受領す
る権利を有する。受託会社はまた、ファンドのために受託会社が支払った臨時の受託会社のサー
ビスに対する報酬および直接の立替費用をファンドの資産から受領する権利を有する。
2012年7月19日(運用開始日)から2013年7月31日までの期間、ファンドは10,000米ドルの受
託会社報酬が発生し、うち2013年7月31日現在においてすべてが未払いのままであり、資産負債
計算書の未払費用およびその他の負債に計上されている。
- 86 -
管理会社/投資運用会社報酬
管理会社は、ファンドの管理会社として提供するサービス(以下「管理報酬」という。)に関
して、各月の各ファンド営業日におけるファンドの平均純資産価額の年率0.01%に相当する報酬
を、ファンドの資産から支払いを受ける権利を有する。
投資運用会社は、投資運用会社として提供するサービス(以下「投資運用報酬」という。)に
関して、各月の各ファンド営業日におけるファンドの平均純資産価額の年率0.95%に相当する報
酬を、ファンドの資産から支払いを受ける権利を有する。
管理会社はまた、ファンドのために支払った立替費用および支出をファンドの資産から支払い
を受ける権利を有する。
2012年7月19日(運用開始日)から2013年7月31日までの期間、ファンドは724,435米ドルの投
資運用報酬および7,626米ドルの管理報酬が発生し、うち2013年7月31日現在においてそれぞれ
235,317米ドルおよび850米ドルが未払いであり、資産負債計算書の未払投資運用報酬ならびに未
払費用およびその他の負債に計上されている。
副投資運用会社報酬
副投資運用会社は、ファンドの副投資運用会社として提供するサービスに関して、報酬を受け
る権利を有する。投資運用会社は、副投資運用契約に基づき、各月の各ファンド営業日における
ファンドの平均純資産価額の年率0.65%に相当する投資運用報酬の一部を、副投資運用会社に支
払う。
管理事務代行会社、名義書換事務代行会社および保管会社報酬
受託会社は、ファンドの管理事務代行会社および名義書換事務代行会社(以下「管理事務代行
会社および名義書換事務代行会社」という。)として活動するためにブラウン・ブラザーズ・ハ
リマン・アンド・カンパニーと管理事務代行契約を締結した。管理事務代行会社および名義書換
事務代行会社は、ファンドに関して提供するファンドの会計・管理事務サービスについて、関連
する月末から30暦日以内に毎月米ドルにより後払いされる報酬をファンドの資産から支払いを受
ける権利を有する。ファンドの会計・管理事務サービスに関する報酬は15,000米ドルおよびその
他取引手数料が課される。名義書換事務代行業務に対する報酬は年間10,000米ドルに追加して受
益証券のクラスごとに1,000米ドルの追加料金およびその他取引手数料が課される。2012年7月19
日(運用開始日)から2013年7月31日までの期間、ファンドは、29,275米ドルの管理事務代行報
酬および12,000米ドルの名義書換事務代行報酬が発生し、うち2013年7月31日現在においてすべ
てが未払いのままであり、資産負債計算書の未払費用およびその他の負債に計上されている。
保管サービス契約に従い、ブラウン・ブラザーズ・ハリマン・アンド・カンパニーは、保管会
社への資産の受け渡しおよび保管会社が保有する資産に関して、ファンドの保管会社(以下「保
管会社」という。)として活動する。保管会社は、合意した取引手数料および立替費用の回収を、
毎月米ドルによる後払いによりファンドの資産から支払いを受ける権利を有する。2012年7月19
日(運用開始日)から2013年7月31日までの期間、ファンドは28,494米ドルの保管会社報酬が発
生し、うち2013年7月31日現在においてすべてが未払いのままであり、資産負債計算書の未払費
用およびその他の負債に計上されている。
- 87 -
代行協会員報酬
副投資運用会社は、アライアンス・バーンスタイン(ルクセンブルグ)エス・エーの東京支店
を日本における代行協会員として任命した。代行協会員は、代行協会員として提供するサービス
(以下「代行協会員報酬」という。)に関して、各月の各ファンド営業日におけるファンドの平
均純資産価額の年率0.03%に相当する報酬を、ファンドの資産から支払いを受ける権利を有する。
2012年7月19日(運用開始日)から2013年7月31日までの期間、ファンドは22,876米ドルの代
行協会員報酬が発生し、うち2013年7月31日現在において2,551米ドルが未払いであり、資産負債
計算書の未払費用およびその他の負債に計上されている。
販売会社報酬
販売会社は、販売会社として提供するサービス(以下「販売報酬」という。)に関して、各月
の各ファンド営業日におけるファンドの平均純資産価額の年率0.50%に相当する報酬を、ファン
ドの資産から支払いを受ける権利を有する。その他の販売会社が将来的に任命される可能性があ
る。
2012年7月19日(運用開始日)から2013年7月31日までの期間、ファンドは381,274米ドルの販
売報酬が発生し、うち2013年7月31日現在において43,477米ドルが未払いであり、資産負債計算
書の未払販売報酬に計上されている。
5.デリバティブ金融商品
ファンドは、収益の獲得およびリターンの向上のため、当該ポートフォリオおよび受益証券クラ
スのリスク・プロファイルをヘッジまたは調整するため、より伝統的な直接投資に代用するため、
または他のアクセス不能な市場に対するエクスポージャーを得るために、デリバティブを活用する。
ファンドは、オフバランスシート・リスクを表す可能性があるデリバティブ契約を締結している。
オフバランスシート・リスクは、特定の投資に係る最大の潜在的損失が、資産負債計算書に反映さ
れたかかる投資の評価より大きい場合に存在する。
一部のデリバティブ契約は、取引相手方に対して負ういかなる純債務に対する遅延損害金の支払
い原因になりうる事象である、ファンドの純資産が規定水準まで下落すること、または、ファンド
が当該契約におけるその他信用リスクに関する制限条項の充足に違反することに対して、店頭取引
デリバティブの取引相手方に担保の要求や期限前にデリバティブ契約を終了することを認めている。
ファンドが活用する主要なデリバティブ取引の種類は以下のとおりである。
- 88 -
先渡外国為替契約
2012年7月19日(運用開始日)から2013年7月31日までの期間において、ファンドは、米ドル
に対する各受益証券クラスの指定通貨のエクスポージャーを得るために、以下のとおり先渡外国
為替契約を締結した。
・豪ドル建クラス:豪ドル建クラスに帰属する純資産価額(未実現の為替差損益は除く。)の
米ドルエクスポージャーにつき、可能な限りほぼその全額に相当する豪ドルの金額で、米ド
ルに対する豪ドルの先渡外国為替契約の買いを行う。
・米ドル建クラス:先渡外国為替契約は行わない。
先渡外国為替契約は、外貨を将来の日付に合意価格で売買する義務である。
未決済の先渡外国為替契約の評価額の変動は、資産負債計算書の先渡外国為替契約に係る未実
現評価損益ならびに損益計算書の外貨建資産および負債に係る未実現評価損益の純変動として計
上される。当初契約と契約終了時の差額から生じる損益は、損益計算書の為替取引に係る実現純
損益に含まれる。
リスクは、取引相手方が契約条件を満たす潜在的な能力がないことおよび米ドルに対する外貨
の評価額の予想しない動きから生じる可能性がある。額面または契約金額は、米ドル建で特定の
通貨契約においてファンドが有するエクスポージャーの合計を反映している。
2013年7月31日現在、ファンドの未決済の先渡外国為替契約は以下のとおりである。
先渡外国為替契約
種類-買
純資産比率
(%)
複数の評価益契約
0.00
複数の評価損契約
(0.51)
未実現評価益/(損)
(米ドル)
-0(512,497)
種類-売
複数の評価益契約
0.01
複数の評価損契約
0.00
先渡外国為替契約合計
(0.50)
7,465
-0(505,032)
通貨取引
ファンドは、為替ヘッジまたは為替ヘッジなしで米ドル建て以外の有価証券に投資する。ファ
ンドは、先渡外国為替契約等の通貨関連デリバティブの利用を通じて、通貨の買いポジションま
たは売りポジションをとることにより投資機会を追求する。ファンドが保有していない通貨建て
の有価証券であるが外貨価値の値上がりまたは値下がりが期待される場合、または魅力的な投資
機会を示していない場合、ファンドは投資機会のための取引と契約する。かかる取引は、副投資
運用会社が、外貨建て有価証券への直接投資よりも、より有効的であるかもしれないと判断した
場合にも利用される。
- 89 -
2013年7月31日現在、デリバティブの種類別に分類したファンドのデリバティブ残高は以下の
とおりである。
デリバティブ資産
デリバティブ負債
デリバティブの種類
資産負債計算書上の 公正価値 資産負債計算書上の 公正価値
勘定科目
(米ドル)
勘定科目
(米ドル)
先渡外国為替契約
先渡外国為替契約に
係る未実現評価益
合計
7,465
先渡外国為替契約に
係る未実現評価損
7,465
512,497
512,497
2012年7月19日(運用開始日)から2013年7月31日までの期間における損益計算書上のデリバ
ティブ商品への影響は以下のとおりである。
デリバティブの種類
デリバティブに係る利益
(損失)の勘定科目
先渡外国為替契約
為替取引に係る
実現純利益(損失);
外貨建資産および負債の
未実現評価損益の純変動
デリバティブに係る 未実現評価益(損)
実現利益(損失)
における変動
(米ドル)
(米ドル)
合計
(2,140,966)
(505,032)
(2,140,966)
(505,032)
6.公正価値の測定
会計基準成文化(以下「ASC」という。)第820号に準拠して、公正価値は、ファンドが測定日
における市場参加者間での秩序ある取引における資産の売却に伴って受け取る価格または負債を移
転するために支払う価格と定義されている。またASC第820号は、資産または負債の評価に対する
インプットの透明性に基づき、公正価値の測定および公正価値の測定に関する3つのレベルの階層
に関する枠組みを確立している。インプットは観察可能または観察不能である場合があり、市場参
加者が資産または負債の価格設定に利用する仮定に幅広く適用されている。観察可能なインプット
は、市場参加者がファンドから独立した情報源から入手した市場データに基づいて資産または負債
の価格設定に利用する仮定を反映する。観察不能なインプットは、市場参加者が状況に照らして入
手できる最善の情報に基づいて、算定される資産または負債の価格設定に利用する仮定について
ファンド独自の仮定を反映する。各投資は、評価全体に対する重要性を勘案したインプットの観察
可能性に基づき、レベル分類されている。
3つの階層のインプットは以下に要約されている。
・レベル1-同一の投資に対する活発な市場での相場価格。
・レベル2-その他の観察可能で重要なインプット(類似の投資に対する相場価格、金利、期限
前償還率、信用リスク等を含む)。
・レベル3-観察不能で重要なインプット(投資の公正価値を決定する際のファンド独自の仮定
を含む)。
債券および店頭デリバティブ取引等の債務証券の公正価値は、一般的に市場相場価格、直近の市
場取引(観察可能である場合)または業界で認められたモデリング技法に基づいており、通常レベ
ル2に分類される。レベル2の評価に対するインプットは観察可能であり、また公正価値算定のた
- 90 -
めに割引キャッシュ・フローを見積るため、活発な市場における類似投資の相場価格、金利、クー
ポンレート、イールドカーブ、オプション調整後スプレッド、デフォルト率、信用スプレッドおよ
びその他有価証券固有の特性が含まれる可能性がある。当該インプットが、観察不能でかつ公正価
値に対して重要性がある場合、当該投資はレベル3に分類される。
米国以外の政府債券および社債を含むその他の確定利付証券は、入手可能な場合には、通常市場
相場価格を用いて評価され、現行の金利、満期日および発行者の認識された信用リスクにより一般
的に影響を受ける。さらに、市場相場価格がない場合、当該インプットは、業界または独自モデル
(関連する利回り/スプレッドについて、主要な特性が類似し、かつ、より広範に取引されている
債券と比較した発行会社による特定データ)に基づいた評価を算出するために値付け業者により利
用される。観察可能なインプットがある当該投資は、レベル2に分類される。インプットが観察可
能でない場合、当該投資はレベル3に分類される。
下表は、2013年7月31日現在におけるファンドの投資評価額を公正価値の階層レベル別に要約し
たものである。
投資有価証券
社債-非投資適格
新興国市場-社債
社債-投資適格
政府-国債
政府-ソブリン債
短期投資
投資有価証券合計
その他の金融商品*:
資産
先渡外国為替契約
負債
先渡外国為替契約
合計
*
レベル1
-0-0-0-0-0-0-0-
レベル2
88,368,519
5,081,454
3,643,027
671,750
350,000
466,335
98,581,085
レベル3
2,002,840
-0-0-0-0-02,002,840
-0-
7,465
-0-
-0-0-
(512,497)
98,076,053
-02,002,840
(米ドル)
合計
90,371,359
5,081,454
3,643,027
671,750
350,000
466,335
100,583,925
7,465
(512,497)
100,078,893
その他の金融商品は、先物、先渡およびスワップ契約などのデリバティブ商品であり、当該商品
に係る未実現評価損益で評価されている。
- 91 -
以下は、公正価値の決定の際に利用された重要な観察不能なインプット(レベル3)における投
資の調整である。公正価値階層のレベル間における振替は、当該金融商品が報告期間期首に振替え
られたと想定している。
(米ドル)
社債
-非投資適格
-0-
2012年7月19日現在
未収ディスカウント/(プレミアム)
実現利益(損失)
未実現評価損益における変動
購入
売却
再分類
レベル3への振替
レベル3からの振替
2013年7月31日現在
2013年7月31日現在保有している投資からの
未実現評価損益の純変動
(2,425)
-06,919
1,998,346
-0-0-0-02,002,840
6,919
以下は、2013年7月31日現在におけるファンドのレベル3に分類された主要投資に係る重要な観
察不能なインプットについての情報である。
レベル3の公正価値測定に関する定量的情報
2013年7月31日
観察不能な
値幅
現在の公正価値
評価技法
インプット
(米ドル)
(米ドル)
社債-非投資適格
2,002,840
第3者の業者 相場価格で評価 97.00-105.00
アライアンス・バーンスタイン・エル・ピー(以下「投資顧問会社」という。)は、ファンドが
保有するすべての有価証券の価格決定および評価を監視する責任がある評価委員会(以下「委員
会」という。)を設置した。委員会は、投資顧問会社が策定しかつ取締役が承認した価格決定およ
び評価に関する方針および手続き(かかる方針および手続きを実行するために、日次基準で採択さ
れたメカニズムおよびプロセスに対する価格決定方針も含む)に従い業務を遂行している。特に、
価格決定方針には、有価証券およびその他の商品に関する市場相場の決定方法について記載されて
いる。委員会の責任には、以下が含まれる。1)公正価値および流動性の決定(公正価値および流
動性の決定に対する責任を委任された第三者の監督も含む)、および2)投資顧問会社の価格決定、
評価に関する方針および手続きの定期的なモニタリング、ならびに委員会が適切であると判断する
場合にかかる方針および手続きに関する修正または強化(またはかかる方針および手続きに関する
修正の提案)。
委員会はまた、投資顧問会社の価格決定グループ(以下「価格決定グループ」という。)による
価格決定方針の実施をモニタリングする責任があり、価格決定方針に準じて一部の価格決定の機能
を実行する第三者でもある。価格決定グループは、日々第三者を監督する責任がある。委員会およ
び価格決定グループは、価格の正確性に対して合理的な保証を提供するために以下の様々な活動を
- 92 -
行っている。1)定期的な業者のデュー・デリジェンス会議、業者のメソドロジー/新開発/プロ
セスに関するレビュー、2)設定された閾値を超えたすべての有価証券に対して日々行う評価の前
日比較、および3)上級管理職および委員会による、値がつかない/ステール/差異に関する報告
書(例外事項を含む)の日々のレビュー。
さらに、価格決定プロセス以外にも、評価上の問題を監視するために利用されている以下の様々
なプロセスがある。1)パフォーマンスおよびパフォーマンス帰属報告書は、ベンチマークのパ
フォーマンスに基づき異常な影響がないか監視されている、および2)ポートフォリオ・マネー
ジャーは(投資顧問会社の価格を用いて算出された)すべてのポートフォリオのパフォーマンスお
よび分析のレビューを行う。
7.財務ハイライト
財務ハイライトは、2012年7月19日(運用開始日)から2013年7月31日までの期間のファンドの
財務パフォーマンスを表している。
2012年7月19日(運用開始日)から2013年7月31日までの期間において、1口当たりの運用パ
フォーマンスおよび比率は、それぞれ平均受益証券総数および平均純資産に基づき計算される。
受益者のパフォーマンスは、受益証券取引のタイミングや各受益証券クラスの指定通貨に対する
固有の通貨管理に基づき変化する可能性がある。トータル・リターンは、期中における受益証券1
口当たり純資産価格(分配の再投資を含む)の変動に基づき計算され、年率化されていない。投資
リターン合計は、表示通貨の純資産価額に基づいている。
- 93 -
平均純資産に対する比率は、設立費用を除き年率化されている。
豪ドル建
クラス
2012年7月19日*から
2013年7月31日までの期間
期首純資産価額(米ドル)
10.43
投資運用による収益
投資純利益
0.51
投資ならびに為替取引に係る実現およ
び未実現純損失
(0.83)
運用による純資産価額の純減少
(0.32)
控除:分配金
受益者への分配金
(0.48)
期末純資産価額(米ドル)
9.63
トータル・リターン
表示通貨の純資産価額に基づく投資リ
ターン合計
12.00%
割合/補足データ
期末純資産(千米ドル)
22,488
平均純資産に占める割合:
費用
1.80%
投資純利益
4.62%
* 運用開始日。
** 報告通貨に基づくトータル・リターンは(3.48)%である。
- 94 -
**
米ドル建
クラス
2012年7月19日*から
2013年7月31日までの期間
期首純資産価額(米ドル)
10.00
投資運用による収益
投資純利益
0.51
投資ならびに為替取引に係る実現およ
び未実現純利益
0.39
運用による純資産価額の純増加
0.90
控除:分配金
受益者への分配金
(0.46)
期末純資産価額(米ドル)
10.44
トータル・リターン
純資産価額に基づく投資リターン合計
9.11%
割合/補足データ
期末純資産(千米ドル)
79,108
平均純資産に占める割合:
費用
1.75%
投資純利益
4.67%
* 運用開始日。
8.ファンドの投資上のリスク
為替リスク
ファンドの裏付けとなる投資は、ファンドの表示通貨とは異なる通貨建てとなっていることが
ある。このことは、裏付けとなる投資の為替変動が、ファンドの受益証券の純資産価額に対し多
大な影響を及ぼすことがあることを意味する。ファンドにおいて特定の通貨建てにより投資がな
されることにより、当該通貨の価値が単一またはその他の通貨に関連して変動するリスクを負う。
通貨価値に影響を及ぼし得る要因には、貿易収支、短期金利水準、異なる通貨建ての類似する資
産の相対的価値の相違、長期的な投資および投資元本の値上がりの機会ならびに政治的動向が含
まれる。ファンドは、米ドル以外の通貨建て資産の比率については制限されない。
カントリー・リスク
ファンドは、様々な国および地域に所在する発行体の証券に投資することができる。各国の経
済は、国内総生産または国民総生産の成長、インフレ率、資本金の再投資、資源の自給自足およ
び国際収支ポジション等の点に関し、互いに有利にもまたは不利にも異なることがある。一般的
な発行体は、インサイダー取引規制、市場操作に関する制限、受益者の権利行使に関する要件お
よび情報の適時開示等の事項につき、様々な水準の規則の適用を受ける。発行体の報告、会計お
よび監査基準は、重要な点について国ごとに著しく異なることがあり、また証券の投資家または
その他の資産への投資家に対し、国ごとに情報の提供が十分になされないことがある。このよう
な国の経済は、国有化、収用・没収に係る課税、通貨ブロック、政治的変革、政府規制、政治
- 95 -
的・社会的不安定さまたは外交上の展開により、悪影響を受けることがあり、またファンドの投
資対象資産も悪影響を受けることがある。収用、国有化またはその他の没収の場合、ファンドは
該当する国への投資全体を失うことがある。さらに、事業団体、破産および債務超過について定
める国々の法律により、ファンドのような証券保有者に対する保護が限定されることがある。
ファンドは、様々な市場で多くの異なるブローカーおよびディーラーとの間で、ファンドの証
券を取引することができる。ブローカーまたはディーラーの倒産の結果として、当該ブローカー
またはディーラーに適用される規制によって当該ブローカーまたはディーラーに預託されている
ファンド資産が全額損失することがある。さらに、特定の国々の売買委託手数料が他の国々より
高かったり、特定の国々の証券市場が他の国々と比べ、流動性が低く、より不安定であったり、
また政府による監督規制が必ずしも厳格でなかったりする。
また多くの国々の証券市場は、比較的小規模であり、そのような市場においては、時価総額お
よび取引高の大部分が、少数の産業を代表する限定された数の企業に集中する。その結果として、
ファンドが当該国の企業の株式に投資している場合、ファンドは相対的に大きな証券市場を有す
る国々の企業の株式のみに投資しているファンドに比べ、より大きな値動きおよび著しい流動性
の低下となることがある。かかる小さな市場では、市場全体に影響を及ぼす不利益な事由により、
また大量の証券を取引する大口投資家により、さらに大きな影響を受けることがある。また証券
決済に関して、遅延やオペレーション上の不確実性にさらされる場合もある。
国によっては、外国人が投資を行う前提として政府の承認を要していたり、外国人による投資
を発行体の発行済証券の特定の比率のみに限定していたり、または国民が買付ける場合に提供さ
れる企業の証券よりも不利となり得る条件(かかる条件には価格を含む)が付されている証券の
特定の種類のみに外国人による投資を限定していたりする場合がある。かかる制限または規制は、
場合によっては、特定の証券に対する投資を制限しまたは妨げることがあり、ファンドの経費お
よび費用を増加させることがある。さらに、投資収益、投資元本または証券の売却代金をある国
から本国に送金することは、一部の国において規制されており、事前に政府に対して一定の届出
を行うことまたは一定の認可を得ることが必要となる場合がある。国によっては、国際収支が悪
化した場合には、かかる国が海外からの元金の送金を一時的に制限することがある。また、投資
上のその他の制限の適用による場合に加えて、ファンドは、送金のために必要な政府の承認が遅
れることまたは拒否されることにより、悪影響を受ける場合がある。局地的な市場に対する投資
については、ファンドは追加費用の負担を伴うことがある特別な手続きを履行することが要求さ
れることがある。かかる要因は、ある国に対するファンドの投資の流動性に影響を及ぼすことが
あるため、投資運用会社は、当該要因がファンドの投資に及ぼす影響を監視している。
金利リスク
ファンドの受益証券の価値は、その投資対象の価値とともに変動する。ファンドの確定利付証
券に対する投資価値は、一般的な金利水準の変動に応じて変動する。金利低下時は確定利付証券
の価値は一般的に上昇するが、金利の低下が景気後退の前兆とみなされる場合には、ファンドの
保有する証券の価値は金利の低下とともに下落することがある。逆に、金利上昇時は確定利付証
券の価値は一般的に下落する。満期およびデュレーションが長い確定利付証券は、満期および
デュレーションが短い証券に比べて金利の変動を影響を大きく受ける。
- 96 -
デリバティブ・リスク
ファンドはデリバティブを活用することができる。デリバティブは、その価値が裏付けとなる
資産、基準金利または指数の値により決まる、またはそこから生じる金融契約である。副投資運
用会社は、場合によっては、他のリスクを軽減する戦略の一環としてデリバティブを活用するこ
とがある。ただし、概して、ファンドは、収益を得ること、利回りを向上させることおよびポー
トフォリオの分散を図ることを目的として、直接投資としてデリバティブを活用することがある。
取引相手方の信用リスク等のその他のリスクに加え、デリバティブは、価格設定や評価が困難で
あるリスクおよびデリバティブの価値の変動が関連する裏付けとなる資産、レートまたは指数と
完全に連動しない可能性があるリスクを伴う。
クラス間債務に係るリスク
ファンドは、特定の受益証券クラスについて、ファンドの基準通貨に対して関連する表示通貨
へのエクスポージャーを軽減するために、先渡為替予約等の通貨デリバティブ契約を締結するこ
とができる。ファンドは、通常、先渡為替予約が締結される特定の受益証券クラスに償還を限定
することに同意した相手方当事者との間でのみ先渡為替予約を締結するが、ファンド内の様々な
受益証券クラス間において負債が法的には分離されないことから、特定の受益証券クラスについ
ての特定の指定通貨に関する通貨デリバティブ取引は、一定の状況下において、ファンドのその
他の受益証券クラスの純資産価額に影響を及ぼし得る債務を発生させるというリスクが存在する。
かかる場合には、ファンドのその他の受益証券クラスの資産は、当該受益証券クラスが被る債務
を補填するために利用されることがある。
市場リスク
市場リスクは、金利および為替レートの動きだけでなく投資ポジションの価格の変動などの市
場の変化により、投資ポジションの価値が変化する可能性である。市場リスクは、裏付けとなる
金融商品が取引される市場の変動性および流動性により直接影響を受ける。ファンドは、エクス
ポージャーの分散、持ち高における制限の設定、関連する証券またはデリバティブ金融商品の
ヘッジなどを通じて、様々な方法で市場リスクを管理することに努める。市場リスクの管理能力
は、投資ポジションおよびかかる投資ポジションをヘッジするために利用された商品との間の流
動性、関連価格、変動性および相関関係の変化により制約される可能性がある。
信用リスク
信用リスクは、取引相手方が契約義務を履行できなくなる、または担保価値が適切でなくなる
リスクである。ファンドは、取引相手方の信用エクスポージャーや信用価値をモニタリングする
ことにより、信用リスクを最小限に抑えるように努める。
オフバランスシート・リスク
ファンドは、オフバランスシート・リスクを示す可能性のある投資取引の契約を締結すること
ができる。オフバランスシート・リスクは、特定の投資に係る最大の潜在的損失が、資産負債計
算書に反映された当該投資の価値より大きい場合に存在する。オフバランスシート・リスクは、
一般的にデリバティブ金融商品の活用から発生する。
- 97 -
9.最近の会計基準の発表
2011年12月に、財務会計基準審議会は、財務書類における資産および負債の相殺の開示に関する
会計基準アップデート(以下「ASU」という。)を公表した。当該アップデートにおける改訂は、
資産負債計算書上相殺表示される、または法的強制力のあるマスター・ネッティング契約または類
似の契約の対象となるデリバティブおよびその他の金融商品の総額および純額の両方の情報を開示
することを企業に要求している。2013年1月、FASBは資産および負債の相殺に関する開示の適
用範囲を明確化したASUを公表した。当該ASUでは、貸借対照表上での新たな相殺開示の適用
範囲を、デリバティブ、買戻契約および証券貸借取引に限定している。当該ASUは、2013年1月
1日以降に開始する中間あるいは年度期間から適用される。現時点において、マネジメントは当該
ASUの影響を評価中であり、財務書類に対する影響は確定していない。
10.2012年7月31日より前の運用(2012年7月31日現在の純資産は未監査である。)
2012年7月19日から2012年7月31日までの期間において、投資運用会社の関連会社はファンドに
対して18,723,060米ドルの出資を行った。同期間においてファンドが購入した投資有価証券(短期
投資を除く)は、16,066,226米ドルであり、投資純利益ならびに実現および未実現損失の発生に伴
い2012年7月31日現在の純資産は18,850,298米ドルであった。
11.後発事象
マネジメントは、財務書類の発行準備が整った日である2013年11月12日までのファンドの財務書
類における後発事象の存在の可能性を評価した。2013年8月1日から2013年11月12日までの間、
ファンドは受益証券発行に関して15,289,664米ドルを受領し、受益証券買戻に関して10,201,990米
ドルを支払った。
- 98 -
(3)投資有価証券明細表等
投資ポートフォリオ
2013年7月31日現在
みずほABトラストシリーズ-みずほUSハイインカム・ボンド・ファンド
利率
社債-非投資適格
業種
ベーシック
AK Steel Corp.
AK Steel Corp.
Aleris International, Inc.
ArcelorMittal
ArcelorMittal
Arch Coal, Inc.
Celanese US Holdings LLC
Consol Energy, Inc.
GrafTech International Ltd.
Huntsman International LLC
Ineos Finance PLC
JMC Steel Group, Inc.
Magnetation LLC/Mag Finance Corp.
Molycorp, Inc.
Momentive Performance Materials, Inc.
Novelis, Inc./GA
PetroLogistics LP/PetroLogistics Finance
Corp.
Polymer Group, Inc.
PQ Corp.
Ryerson, Inc./Joseph T Ryerson & Son, Inc.
Steel Dynamics, Inc.
Steel Dynamics, Inc.
Steel Dynamics, Inc.
TPC Group, Inc.
US Coatings Acquisition, Inc./Axalta
Coating Systems Dutch Holding B BV
期日
8.38%
8.75%
7.88%
6.13%
7.50%
7.25%
4.63%
8.25%
6.38%
8.63%
7.50%
8.25%
11.00%
10.00%
8.88%
8.75%
4/1/2022
12/1/2018
11/1/2020
6/1/2018
10/15/2039
6/15/2021
11/15/2022
4/1/2020
11/15/2020
3/15/2021
5/1/2020
3/15/2018
5/15/2018
6/1/2020
10/15/2020
12/15/2020
6.25%
元本
(単位:千)
USD
評価額
(米ドル)
純資産
%
250 $
621
533
370
190
465
280
450
291
435
600
496
500
427
211
625
212,500
658,260
556,985
388,500
179,075
375,488
270,900
484,875
291,728
490,462
645,000
493,520
490,000
432,338
224,715
689,062
0.2%
0.6
0.5
0.4
0.2
0.4
0.3
0.5
0.3
0.5
0.6
0.5
0.5
0.4
0.2
0.7
4/1/2020
518
512,820
0.5
7.75%
8.75%
9.00%
5.25%
6.13%
6.38%
8.75%
2/1/2019
5/1/2018
10/15/2017
4/15/2023
8/15/2019
8/15/2022
12/15/2020
490
999
570
90
705
268
650
523,075
1,056,442
592,800
88,200
743,775
281,400
682,500
0.5
1.0
0.6
0.1
0.7
0.3
0.7
7.38%
5/1/2021
539
558,539
0.5
11,922,959
11.7
資本財
American Builders & Contractors Supply
Co., Inc.
Ardagh Packaging Finance PLC/Ardagh MP
Holdings USA, Inc.
B/E Aerospace, Inc.
BC Mountain LLC/BC Mountain Finance, Inc.
Graphic Packaging International, Inc.
HD Supply, Inc.
HD Supply, Inc.
Milacron LLC/Mcron Finance Corp.
Reynolds Group Issuer, Inc./Reynolds Group
Issuer LLC/Reynolds Group Issuer Lu(a)
Reynolds Group Issuer, Inc./Reynolds Group
Issuer LLC/Reynolds Group Issuer Lu
RSI Home Products, Inc.
Sealed Air Corp.
Sealed Air Corp.
Silver II Borrower/Silver II US Holdings
LLC
Terex Corp.
United Rentals North America, Inc.
通信-メディア
CCO Holdings LLC/CCO Holdings Capital
Corp.
Cequel Communications Holdings I
LLC/Cequel Capital Corp.
Clear Channel Communications, Inc.
5.63%
4/15/2021
140
139,650
0.1
4.88%
11/15/2022
355
345,238
0.3
5.25%
7.00%
7.88%
8.13%
11.00%
7.75%
4/1/2022
2/1/2021
10/1/2018
4/15/2019
4/15/2020
2/15/2021
675
219
500
200
690
73
696,094
227,760
543,750
224,000
829,725
74,460
0.7
0.2
0.5
0.2
0.8
0.1
8.25%
2/15/2021
375
381,562
0.4
9.00%
4/15/2019
1,035
1,076,400
1.1
6.88%
6.50%
6.88%
3/1/2018
12/1/2020
7/15/2033
284
119
407
292,520
128,520
386,650
0.3
0.1
0.4
7.75%
12/15/2020
351
367,672
0.4
6.00%
7.63%
5/15/2021
4/15/2022
139
700
142,475
780,500
6,636,976
0.1
0.8
6.5
6.63%
1/31/2022
1,300
1,329,250
1.3
6.38%
9/15/2020
500
516,250
0.5
9.00%
12/15/2019
893
890,767
0.9
- 99 -
投資ポートフォリオ(続き)
みずほABトラストシリーズ-みずほUSハイインカム・ボンド・ファンド
利率
Clear Channel Worldwide Holdings, Inc.
Clear Channel Worldwide Holdings, Inc.,
Series WI
Crown Media Holdings, Inc.
CSC Holdings LLC
DigitalGlobe, Inc.
DISH DBS Corp.
Intelsat Luxembourg SA
Intelsat Luxembourg SA
Lynx II Corp.
Mediacom Broadband LLC/Mediacom Broadband
Corp.
RR Donnelley & Sons Co.
Sinclair Television Group, Inc.
Sirius XM Radio, Inc.
Townsquare Radio LLC/Townsquare Radio,
Inc.
Univision Communications, Inc.
Univision Communications, Inc.
Univision Communications, Inc.
UPCB Finance VI Ltd.
期日
元本
(単位:千)
USD
評価額
(米ドル)
純資産
%
6.50%
11/15/2022
262 $
271,170
0.3%
6.50%
11/15/2022
738
771,210
0.8
10.50%
7.63%
5.25%
5.00%
6.75%
8.13%
6.38%
7/15/2019
7/15/2018
2/1/2021
3/15/2023
6/1/2018
6/1/2023
4/15/2023
235
300
128
500
163
113
500
262,613
345,000
120,960
468,750
170,335
121,475
513,125
0.2
0.3
0.1
0.5
0.2
0.1
0.5
6.38%
4/1/2023
121
121,908
0.1
7.25%
6.13%
5.25%
5/15/2018
10/1/2022
8/15/2022
375
587
474
404,062
592,870
458,595
0.4
0.6
0.4
9.00%
4/1/2019
155
165,075
0.2
6.75%
6.88%
8.50%
6.88%
9/15/2022
5/15/2019
5/15/2021
1/15/2022
830
365
30
621
892,250
389,637
33,000
658,260
9,496,562
0.9
0.4
0.0
0.6
9.3
5.80%
7.00%
8.63%
6.63%
6.88%
6.00%
3/15/2022
6/1/2020
7/15/2020
4/1/2023
11/15/2028
11/15/2022
415
185
350
105
136
450
412,925
191,938
385,000
107,100
125,120
433,125
0.4
0.2
0.4
0.1
0.1
0.4
通信-電気通信
CenturyLink, Inc., Series T
Level 3 Financing, Inc.
Level 3 Financing, Inc.
MetroPCS Wireless, Inc.
Sprint Capital Corp.
Sprint Communications, Inc.
WaveDivision Escrow LLC/WaveDivision
Escrow Corp.
Wind Acquisition Finance SA
Windstream Corp.
Windstream Corp.
Windstream Corp.
8.13%
9/1/2020
545
572,250
0.6
11.75%
6.38%
7.50%
7.75%
7/15/2017
8/1/2023
4/1/2023
10/15/2020
1,050
245
830
250
1,107,750
232,750
848,675
266,250
4,682,883
1.1
0.2
0.8
0.3
4.6
消費(循環)-自動車
Affinia Group, Inc.
American Axle & Manufacturing, Inc.
Commercial Vehicle Group, Inc.
Exide Technologies(b)
Goodyear Tire & Rubber Co. (The)
Goodyear Tire & Rubber Co. (The)
LKQ Corp.
Schaeffler Finance BV
Schaeffler Holding Finance BV(c)
Titan International, Inc.
UCI International, Inc.
7.75%
6.25%
7.88%
8.63%
6.50%
7.00%
4.75%
8.50%
6.88%
7.88%
8.63%
5/1/2021
3/15/2021
4/15/2019
2/1/2018
3/1/2021
5/15/2022
5/15/2023
2/15/2019
8/15/2018
10/1/2017
2/15/2019
136
335
635
313
30
1,356
166
325
605
439
500
140,080
352,169
635,000
184,279
31,388
1,440,750
159,152
364,000
617,100
466,437
512,500
4,902,855
0.1
0.3
0.6
0.2
0.0
1.4
0.2
0.4
0.6
0.5
0.5
4.8
10.00%
5.00%
8.25%
12/1/2018
8/1/2018
12/15/2017
225
410
689
249,750
410,000
743,259
1,403,009
0.3
0.4
0.7
1.4
9.25%
2/1/2020
350
346,500
0.3
7.63%
1/15/2016
600
636,000
0.6
6.88%
9.88%
6.50%
7.75%
8.63%
6.13%
5/1/2022
8/15/2018
11/15/2020
3/15/2022
5/15/2019
10/15/2020
990
400
615
775
250
385
1,089,000
424,000
608,850
858,313
275,000
402,325
4,639,988
1.1
0.4
0.6
0.9
0.3
0.4
4.6
消費(循環)-娯楽
ClubCorp Club Operations, Inc.
NAI Entertainment Holdings LLC
NAI Entertainment Holdings LLC
消費(循環)-その他
Chester Downs & Marina LLC
CityCenter Holdings LLC/CityCenter Finance
Corp.
Levi Strauss & Co.
Marina District Finance Co., Inc.
Mattamy Group Corp.
MGM Resorts International
Shea Homes LP/Shea Homes Funding Corp.
Wolverine World Wide, Inc.
- 100 -
投資ポートフォリオ(続き)
みずほABトラストシリーズ-みずほUSハイインカム・ボンド・ファンド
利率
消費(循環)-小売
Burlington Coat Factory Warehouse Corp.
Burlington Holdings LLC/Burlington Holding
Finance, Inc.(c)
Cash America International, Inc.
CST Brands, Inc.
JC Penney Corp., Inc.
Rite Aid Corp.
Sally Holdings LLC/Sally Capital, Inc.
Toys R US - Delaware, Inc.
消費(非循環)
Alere, Inc.
Alere, Inc.
ARAMARK Corp.
Biomet, Inc.
CHS/Community Health Systems, Inc.
ConvaTec Healthcare E SA
Del Monte Corp.
Endo Health Solutions, Inc.
FAGE Dairy Industry SA/FAGE USA Dairy
Industry, Inc.
First Quality Finance Co., Inc.
HCA Holdings, Inc.
HCA Holdings, Inc.
HCA, Inc.
Health Management Associates, Inc.
IASIS Healthcare LLC/IASIS Capital Corp.
Jaguar Holding Co. II/Jaguar Merger Sub,
Inc.
Kinetic Concepts, Inc./KCI USA, Inc.
MPH Intermediate Holding Co. 2(c)
Party City Holdings, Inc.
Post Holdings, Inc.
Serta Simmons Holdings LLC
Spectrum Brands Escrow Corp.
Spectrum Brands Escrow Corp.
Sun Merger Sub, Inc.
Sun Merger Sub, Inc.
Sun Products Corp. (The)
Tenet Healthcare Corp.
Valeant Pharmaceuticals International
Valeant Pharmaceuticals International
Valeant Pharmaceuticals International
Vanguard Health Holding Co. II
LLC/Vanguard Holding Co. II, Inc.
VPII Escrow Corp.
エネルギー
Athlon Holdings LP/Athlon Finance Corp.
Atwood Oceanics, Inc.
Bill Barrett Corp.
Bristow Group, Inc.
Chaparral Energy, Inc.
CHC Helicopter SA
Chesapeake Energy Corp.
Continental Resources, Inc./OK
Energy XXI Gulf Coast, Inc.
Linn Energy LLC/Linn Energy Finance Corp.
Offshore Group Investment Ltd.
Pacific Drilling SA
SandRidge Energy, Inc.
Seven Generations Energy Ltd.
期日
10.00%
2/15/2019
9.00%
5.75%
5.00%
5.75%
10.25%
6.88%
7.38%
7.25%
8.63%
5.75%
6.50%
8.00%
10.50%
7.63%
7.25%
元本
(単位:千)
純資産
%
585 $
653,737
0.6%
2/15/2018
120
123,900
0.1
5/15/2018
5/1/2023
2/15/2018
10/15/2019
11/15/2019
9/1/2016
722
464
185
375
250
950
700,340
458,200
159,100
424,688
273,750
966,625
3,760,340
0.7
0.4
0.2
0.4
0.3
1.0
3.7
7/1/2018
10/1/2018
3/15/2020
10/1/2020
11/15/2019
12/15/2018
2/15/2019
1/15/2022
328
370
130
500
450
535
500
430
355,880
401,450
135,200
513,125
475,312
601,875
522,500
448,275
0.3
0.4
0.1
0.5
0.5
0.6
0.5
0.4
9.88%
2/1/2020
515
563,281
0.5
4.63%
6.25%
7.75%
5.88%
7.38%
8.38%
5/15/2021
2/15/2021
5/15/2021
3/15/2022
1/15/2020
5/15/2019
395
372
650
300
653
750
376,237
385,950
706,875
317,250
739,522
787,500
0.4
0.4
0.7
0.3
0.7
0.8
9.50%
12/1/2019
777
881,895
0.9
10.50%
8.38%
8.88%
7.38%
8.13%
6.38%
6.63%
5.25%
5.88%
7.75%
8.00%
6.38%
7.00%
7.25%
11/1/2018
8/1/2018
8/1/2020
2/15/2022
10/1/2020
11/15/2020
11/15/2022
8/1/2018
8/1/2021
3/15/2021
8/1/2020
10/15/2020
10/1/2020
7/15/2022
655
262
575
434
437
177
180
176
207
173
450
305
475
96
720,500
267,568
629,625
465,465
462,127
188,063
192,600
176,440
207,518
176,460
478,125
314,913
503,500
102,000
0.7
0.3
0.6
0.5
0.4
0.2
0.2
0.2
0.2
0.2
0.5
0.3
0.5
0.1
7.75%
2/1/2019
275
295,281
0.3
7.50%
7/15/2021
75
80,438
13,472,750
0.1
13.3
7.38%
6.50%
7.63%
6.25%
7.63%
9.25%
6.13%
4.50%
9.25%
6.25%
7.50%
5.38%
7.50%
8.25%
4/15/2021
2/1/2020
10/1/2019
10/15/2022
11/15/2022
10/15/2020
2/15/2021
4/15/2023
12/15/2017
11/1/2019
11/1/2019
6/1/2020
2/15/2023
5/15/2020
323
275
450
291
200
1,287
600
230
575
126
926
645
600
190
327,845
292,875
477,000
302,640
204,500
1,341,697
636,000
223,675
638,250
118,440
972,300
632,100
588,000
195,700
0.3
0.3
0.5
0.3
0.2
1.3
0.6
0.2
0.6
0.1
1.0
0.6
0.6
0.2
- 101 -
USD
評価額
(米ドル)
投資ポートフォリオ(続き)
みずほABトラストシリーズ-みずほUSハイインカム・ボンド・ファンド
利率
Tervita Corp.
Tervita Corp.
その他産業
Algeco Scotsman Global Finance PLC
Laureate Education, Inc.
NANA Development Corp.
Safway Group Holding LLC/Safway Finance
Corp.
期日
元本
(単位:千)
8.00%
9.75%
11/15/2018
11/1/2019
USD
532 $
250
8.50%
9.25%
9.50%
10/15/2018
9/1/2019
3/15/2019
200
626
875
7.00%
5/15/2018
125
評価額
(米ドル)
551,285
233,750
7,736,057
純資産
%
0.6%
0.2
7.6
206,000
679,210
892,500
0.2
0.7
0.9
125,625
0.1
1,903,335
1.9
サービス
GNET Escrow Corp.
Live Nation Entertainment, Inc.
Sabre, Inc.
ServiceMaster Co./TN
Travelport LLC/Travelport Holdings,
Inc.(c)
テクノロジー
Advanced Micro Devices, Inc.
Amkor Technology, Inc.
Avaya, Inc.
Avaya, Inc.
Brightstar Corp.
Ceridian Corp.
Ceridian Corp.
First Data Corp.
Freescale Semiconductor, Inc.
Infor US, Inc.
NXP BV/NXP Funding LLC
Sanmina Corp.
SunGard Data Systems, Inc.
12.13%
7.00%
8.50%
7.00%
7/1/2018
9/1/2020
5/15/2019
8/15/2020
250
174
1,161
580
267,500
184,440
1,259,685
540,125
0.3
0.2
1.2
0.5
13.88%
3/1/2016
289
300,560
0.3
2,552,310
2.5
8.13%
6.38%
7.00%
10.50%
9.50%
8.88%
11.00%
6.75%
8.05%
9.38%
5.75%
7.00%
6.63%
12/15/2017
10/1/2022
4/1/2019
3/1/2021
12/1/2016
7/15/2019
3/15/2021
11/1/2020
2/1/2020
4/1/2019
2/15/2021
5/15/2019
11/1/2019
500
683
610
207
435
625
185
858
575
500
500
665
450
518,750
679,128
562,725
159,390
457,838
707,812
211,825
890,175
613,812
558,750
513,750
701,575
466,875
7,042,405
0.5
0.7
0.5
0.2
0.4
0.7
0.2
0.9
0.6
0.5
0.5
0.7
0.5
6.9
5.88%
6.25%
7.38%
6.88%
10/15/2020
10/15/2022
1/15/2021
5/15/2023
129
97
500
200
136,095
102,820
550,000
205,500
994,415
81,146,844
0.1
0.1
0.6
0.2
1.0
79.8
7.63%
7.75%
12.00%
8.00%
11/21/2022
4/10/2023
7/15/2018
6/15/2020
375
260
350
350
373,125
267,150
358,750
354,324
1,353,349
0.4
0.3
0.3
0.3
1.3
E*TRADE Financial Corp.
6.38%
11/15/2019
390
414,375
0.4
Air Lease Corp.
SLM Corp.
TMX Finance LLC/TitleMax Finance Corp.
6.13%
8.00%
8.50%
4/1/2017
3/25/2020
9/15/2018
850
600
88
892,500
669,000
90,640
1,652,140
0.9
0.6
0.1
1.6
American Equity Investment Life Holding
Co.
6.63%
7/15/2021
363
375,705
0.4
運輸-サービス
Hertz Corp. (The)
Hertz Corp. (The)
Hertz Corp. (The)
LBC Tank Terminals Holding Netherlands BV
金融機関
銀行
Barclays Bank PLC
Barclays Bank PLC
Creditcorp
LBG Capital No.1 PLC
証券会社
融資
保険
- 102 -
投資ポートフォリオ(続き)
みずほABトラストシリーズ-みずほUSハイインカム・ボンド・ファンド
利率
その他金融
Harbinger Group, Inc.
Icahn Enterprises LP/Icahn Enterprises
Finance Corp.
Renaissance Acquisition Corp.
Speedy Cash Intermediate Holdings Corp.
期日
7.88%
7/15/2019
8.00%
6.88%
10.75%
元本
(単位:千)
USD
評価額
(米ドル)
純資産
%
506 $
523,710
0.5%
1/15/2018
450
475,312
0.5
8/15/2021
5/15/2018
146
497
145,270
524,335
1,668,627
5,464,196
0.2
0.5
1.7
5.4
7.38%
7.88%
8.50%
6.63%
7.88%
7/1/2021
1/15/2023
10/1/2021
3/15/2023
5/15/2021
1,000
400
565
608
365
1,130,000
434,000
615,850
623,200
401,500
3,204,550
1.1
0.5
0.6
0.6
0.4
3.2
7.25%
10/1/2020
271
284,550
0.3
5.63%
2/1/2021
275
271,219
555,769
3,760,319
90,371,359
0.2
0.5
3.7
88.9
9.88%
9.38%
4/30/2019
10/12/2022
150
317
166,875
354,744
521,619
0.2
0.3
0.5
8.50%
12/1/2020
595
627,725
0.6
5.13%
8.38%
9.50%
7.75%
9.25%
9.88%
10.50%
12/6/2022
5/9/2018
5/4/2020
1/31/2023
1/24/2020
11/9/2019
1/28/2018
365
500
500
610
400
765
600
344,110
477,500
495,000
591,700
356,310
742,050
474,000
3,480,670
4,630,014
0.3
0.5
0.5
0.6
0.4
0.7
0.5
3.5
4.6
7.00%
2/1/2023
456
451,440
0.4
5,081,454
5.0
公益事業
電気
AES Corp./VA
Calpine Corp.
GenOn Americas Generation LLC
NRG Energy, Inc.
NRG Energy, Inc.
天然ガス
Hiland Partners LP/Hiland Partners Finance
Corp.
Sabine Pass Liquefaction LLC
(取得原価合計
$88,733,988)
新興国市場-社債
業種
資本財
Cemex Espana Luxembourg
Cemex Finance LLC
消費(循環)-その他
Studio City Finance Ltd.
消費(非循環)
CFR International SpA
Marfrig Holding Europe BV
Marfrig Overseas Ltd.
Minerva Luxembourg SA
Tonon Bioenergia SA
USJ Acucar e Alcool SA
Virgolino de Oliveira Finance Ltd.
金融機関
銀行
Banco de Reservas de LA Republica
Dominicana
(取得原価合計 $5,366,303)
社債-投資適格
業種
ベーシック
Basell Finance Co. BV
Plains Exploration & Production Co.
8.10%
6.50%
3/15/2027
11/15/2020
375
950
483,837
1,022,437
1,506,274
0.5
1.0
1.5
通信-メディア
Myriad International Holdings BV
6.00%
7/18/2020
345
354,670
1,860,944
0.3
1.8
- 103 -
投資ポートフォリオ(続き)
みずほABトラストシリーズ-みずほUSハイインカム・ボンド・ファンド
利率
期日
元本
(単位:千)
評価額
(米ドル)
純資産
%
金融機関
銀行
BBVA US Senior SAU
UBS AG/Stamford CT
4.66%
7.63%
10/9/2015
8/17/2022
MetLife Capital Trust IV
7.88%
政府-国債
米国
U.S. Treasury Bonds
(取得原価合計 $756,748)
政府-ソブリン債
バーレーン
Bahrain Government International Bond
(取得原価合計 $348,065)
USD
532 $
737
549,156
819,927
1,369,083
0.6%
0.8
1.4
12/15/2037
350
413,000
1,782,083
3,643,027
0.4
1.8
3.6
2.75%
8/15/2042
800
671,750
0.7
6.13%
8/1/2023
350
350,000
100,117,590
0.3
98.5
0.03%
8/1/2013
466
466,335
100,583,925
0.5
99.0
保険
(取得原価合計 $3,476,878)
短期投資
定期預金
Banco Santander, Frankfurt
(取得原価合計 $466,335)
投資有価証券合計
(取得原価 $99,148,317)
負債控除後のその他の資産
$
100,583,925
1,011,432
99.0%
1.0
純資産
$
101,595,357
100.0%
(a) 変動金利クーポンであり、2013年7月31日現在の利率を示している。
(b) 債務不履行。
(c) 現物支払(PIK)。
財務書類に対する注記を参照。
- 104 -
- 105 -
- 106 -
- 107 -
- 108 -
- 109 -
- 110 -
- 111 -
- 112 -
- 113 -
- 114 -
- 115 -
- 116 -
- 117 -
- 118 -
- 119 -
- 120 -
- 121 -
- 122 -
- 123 -
- 124 -
- 125 -
- 126 -
中間財務書類
a.
ファンドの日本文の中間財務書類は、米国における法令および米国で一般に公正妥当と認められる会
計基準に準拠して作成された原文の中間財務書類を翻訳したものです(ただし、円換算部分を除きま
す)。これは「中間財務諸表等の用語、様式及び作成方法に関する規則」第76条第4項ただし書の規定
の適用によるものです。
b. ファンドの原文の中間財務書類は、外国監査法人等(公認会計士法(昭和23年法律第103号)第1条
の3第7項に規定する外国監査法人等をいう。)の監査を受けていません。
c.
ファンドの原文の中間財務書類は米ドルおよび豪ドルで表示されています。日本文の中間財務書類に
は、主要な金額について円換算額が併記されています。日本円への換算には、平成26年2月28日現在に
おける株式会社三菱東京UFJ銀行の対顧客電信売買相場の仲値(1米ドル=101.94円および1豪ドル
=91.40円)が使用されています。なお、千円未満の金額は四捨五入されています。したがって、合計
数値が一致しない場合があります。
- 127 -
(1)資産及び負債の状況
みずほABトラストシリーズ-みずほUSハイインカム・ボンド・ファンド
資産負債計算書
2014年1月31日現在(未監査)
米ドル
千円
資産
有価証券への投資、評価額(取得原価:106,222,580米
ドル(10,828,330千円))
108,771,701
11,088,187
128
13
2,017,698
205,684
投資有価証券売却未収金
262,980
26,808
受益証券販売未収金
197,622
20,146
その他の資産
156,485
15,952
111,406,614
11,356,790
1,344,619
137,070
受益証券買戻未払金
729,768
74,393
未払投資運用報酬
258,634
26,365
先渡外国為替契約に係る未実現評価損
115,804
11,805
47,584
4,851
2,791
285
930
95
7,705
785
2,507,835
255,649
108,898,779
11,101,142
現金
未収利息
資産合計
負債
投資有価証券購入未払金
未払販売報酬
未払代行協会員報酬
未払管理報酬
未払費用およびその他の負債
負債合計
純資産
- 128 -
クラス
純資産
(米ドル)
受益証券残高
(千円)
(口)
純資産価額
(米ドル)
(円)
豪ドル建
25,559,501
2,605,536
2,660,410
9.61
980
米ドル建
83,339,278
8,495,606
7,888,240
10.57
1,078
クラス
表示通貨の純資産価額
(表示通貨)
(円)
豪ドル建
豪ドル
10.98
1,004
米ドル建
米ドル
10.57
1,078
財務書類に対する注記を参照。
- 129 -
みずほABトラストシリーズ-みずほUSハイインカム・ボンド・ファンド
損益計算書
2014年1月31日に終了した6ヶ月間(未監査)
米ドル
千円
投資収益
受取利息
3,537,411
360,604
3,537,411
360,604
514,802
52,479
管理報酬
5,419
552
販売報酬
270,949
27,621
監査報酬
44,829
4,570
管理事務代行報酬
37,449
3,818
名義書換事務代行報酬
25,264
2,575
保管会社報酬
24,276
2,475
代行協会員報酬
16,257
1,657
受託会社報酬
4,942
504
弁護士報酬
3,340
340
30,011
3,059
977,538
99,650
2,559,873
260,953
投資取引
240,747
24,542
為替取引
(805,684)
(82,131)
費用
投資運用報酬
その他の報酬
費用合計
投資純利益
投資ならびに為替取引に係る実現および未実現利益
(損失)
実現純利益(損失):
未実現評価損益の純変動:
投資
外貨建資産および負債
投資および為替取引に係る純利益
運用による純資産の純増加
財務書類に対する注記を参照。
- 130 -
1,113,513
113,512
386,736
39,424
935,312
95,346
3,495,185
356,299
みずほABトラストシリーズ-みずほUSハイインカム・ボンド・ファンド
純資産変動計算書
2014年1月31日に終了した6ヶ月間(未監査)
米ドル
千円
運用による純資産の増加(減少)
投資純利益
2,559,873
投資および為替取引に係る実現純損失
(564,937)
260,953
(57,590)
投資ならびに外貨建資産および負債の未実現評価損益
の純変動
1,500,249
152,935
運用による純資産の純増加
3,495,185
356,299
受益者への分配金
豪ドル建クラス
(531,626)
(54,194)
米ドル建クラス
(1,916,520)
(195,370)
(2,448,146)
(249,564)
受益者への分配金合計
受益証券取引
発行
28,003,362
2,854,663
買戻
(21,746,979)
(2,216,887)
受益証券取引合計
6,256,383
637,776
増加合計
7,303,422
744,511
期首
101,595,357
10,356,631
期末
108,898,779
11,101,142
純資産
財務書類に対する注記を参照。
- 131 -
みずほABトラストシリーズ-みずほUSハイインカム・ボンド・ファンド
財務書類に対する注記
2014年1月31日現在(未監査)
1.組織
みずほABトラストシリーズ(以下「トラスト」という。)は、ケイマン諸島の信託法(2011年
改訂)に基づき、2012年5月1日に設立されたオープン・エンド型の免税アンブレラ・ユニット・
トラストであり、2012年7月19日に運用を開始した。トラストは、シリーズ・トラストとして、現
在1つのポートフォリオである、みずほUSハイインカム・ボンド・ファンド(以下「ファンド」
という。)を運用している。ファンドの登録事務所は、インタートラスト・トラスティーズ(ケイ
マン)リミテッド(以下「受託会社」という。)気付となる、ケイマン諸島、KY1-9005、グラン
ドケイマン、エルジン・アベニュー190に所在する。ファンドの目的は、主として米ドル建てのハイ
イールド債券に分散投資を行い、高いインカムゲインの獲得と長期的な信託財産の成長を追求する
ことである。
ファンドは、ケイマン諸島のミューチュアル・ファンド法(2009年改訂)に基づく投資信託とし
て登録されており、ケイマン諸島金融庁の規制に従っている。
現在、ファンドは2クラスの受益証券の発行が可能である(注記3)。
-豪ドル建クラス受益証券
-米ドル建クラス受益証券
募集されている受益証券の各通貨は、表示通貨(以下「表示通貨」という。)として認知されて
いる。豪ドル建クラス受益証券の表示通貨は、豪ドルである。米ドル建クラス受益証券の表示通貨
は、米ドルである。
みずほ投信投資顧問株式会社は投資運用会社(以下「投資運用会社」という。)として従事し、
アライアンス・バーンスタイン・エル・ピーは副投資運用会社および管理会社(以下「副投資運用
会社」または「管理会社」という。)として従事する。
副投資運用会社が受託会社と協議の上、ファンドを事前に終了させることが受益者の利益のため
と判断する場合を除き、ファンドは2027年7月31日に終了する。
2.重要な会計方針の要約
表示の基礎
本財務書類は、米国において一般に公正妥当と認められた会計原則(以下「米国GAAP」と
いう。)に準拠して作成され、米ドルで表示される。
有価証券への投資の評価
取引所に上場される有価証券は、その価格が決定されるファンド営業日における取引所終了時
の総合テープシステムに反映された直近の売値で評価される。当該日に取引が行われない場合に
は、かかる有価証券は、同日の最終買気配値および売気配値の仲値で評価される。当該日に買気
配値および売気配値がつかない場合には、かかる有価証券は、副投資運用会社による公正価値、
または副投資運用会社により策定された手続に従い誠実に評価される。主要な市場が店頭である
と考えられる取引所で上場されている有価証券を含む、店頭市場で取引される有価証券(ただし、
- 132 -
ナスダック株式市場(以下「ナスダック」という。)で取引される有価証券を除く。)は、直近
の買気配値および売気配値の仲値で評価される。ナスダックで取引される有価証券は、ナスダッ
ク公表終値で評価される。
満期までの残存日数が60日以下の米国政府証券およびその他の債務証券は、その当初満期が60
日以下である場合は償却原価法で、またはその当初満期が60日を超える場合は、満期日前の61日
目の公正価値を償却することにより評価される。(ただし、どちらの場合においても、副投資運
用会社により策定された手続に基づき、かかる方法が公正価値を表すものではないと判断された
場合はこの限りではない。)
確定利付証券は、かかる価格が当該有価証券の公正価値を反映すると考えられる場合には、当
該確定利付証券の市場価格を反映した、値付けサービスによって提供される価格を基準に評価さ
れる。値付けサービスによって提供される価格は、企業の規模、類似のグループ内有価証券取引
および特定の有価証券に関する成長性を含む多数の要因を考慮している。副投資運用会社が適切
な値付けサービスが存在しないと判断した有価証券は、買気配値、またはかかる有価証券の主要
ブローカー・ディーラー間のスプレッドに基づき評価される可能性がある。
その他のすべての有価証券は、副投資運用会社が策定した手続により決定される容易に入手可
能な市場相場に従って評価される。特別な事態により、かかる評価を実行することが不可能にな
る場合または不適切になる場合には、副投資運用会社は、ファンドの資産の公正な評価のため、
慎重かつ誠実に他の規則に従うことができる。
先渡外国為替契約
先渡外国為替契約は、契約締結日における先渡外国為替レートと期末日におけるその先物レー
トとの差額で評価される。
現金および現金同等物
ファンドは、当初満期日まで90日未満のすべての流動性の高い投資を現金同等物としてみなし
ている。
外貨
外貨建投資有価証券ならびにその他の資産および負債は、評価日現在の米ドルの金額に換算さ
れる。外貨建投資有価証券の売買ならびに収益および費用は、各取引日の米ドルの金額に換算さ
れる。
ファンドは、投資に係る外国為替レートの変動による運用結果の部分を、保有証券の市場価格
の変動による変動と区分していない。かかる変動は、損益計算書の投資に係る実現純利益(損
失)および未実現評価損益の純変動に含まれる。
外貨に係る実現純損益の計上額は、外貨の売り、証券取引にかかる取引日と決済日との間の実
現為替差損益およびファンドの帳簿に計上された配当金および利息の金額と実際に受領されたま
たは支払われた米ドル同等額との差額である。
- 133 -
収益認識
証券取引は取引日基準で計上される。受取および支払配当金は配当落日に認識され、受取およ
び支払利息は発生主義で認識される。投資取引に係る実現損益は先入先出法で決定される。投資
に係る実現可能と見込まれるディスカウントおよびプレミアムは、実効金利法を用いて各投資の
残存期間にわたり償却される。
収益および費用の配分
ファンドは、計算期間の始めに適用されるクラスまたはシリーズの1口当たり純資産価格に基
づき、各クラスおよびシリーズへ収益および費用を比例配分する。注記5に記載のとおり、各ク
ラスの指定通貨に対する特定のヘッジクラス受益証券を通じて認識された損益は、各クラスへと
配分される。
所得税
米国GAAPの所得税等の不確実性に関する会計処理の要件に従って、マネジメントは、該当
する税務期間のファンドの税務ポジションを分析し、ファンドの財務書類において所得税引当金
が不要であるとの結論に達した。
ファンドは、ケイマン諸島政府の現行税法に基づき、税金が課されていないが、ファンドが投
資している国々により課税の対象となる可能性がある。かかる税金は、通常、稼得した収益およ
び/または本国に送金されたキャピタルゲインに基づいている。税金は、稼得した投資純利益、
実現純利益および未実現純利益(損失)について課され、未払計上される。
見積りの使用
米国GAAPに準拠した財務書類の作成では、マネジメントに、財務書類の日付における資産
および負債の計上額ならびに偶発資産および負債の開示(該当があれば)、ならびに報告年度に
おける収益および費用の計上額に影響を与える見積りおよび仮定を要求している。実際の結果は
これらの見積りと異なる可能性がある。
補償および保証
ファンドは、通常の業務において、補償または保証を含む契約や合意書を締結している。ファ
ンドに対するこれらの条項の実行をもたらす将来の事象が起こるかもしれない。これらの契約に
基づくファンドの最大エクスポージャーは、未だ発生していない将来の事象を含むため不明であ
る。
- 134 -
3.受益証券取引
受益証券の説明
発行を認められる受益証券の口数に制限はなく、無額面となる。各受益証券は、ファンドの無
分割受益権を表しており、その結果、ファンドの終了時に受益者に対して支払われる金額は、当
該クラスのすべての受益証券残高で除された関連する受益証券クラスに帰属する純資産価額の口
数と等しくなる。クラスのすべての受益証券は、発行の際、買戻しおよび分配に関して同等の権
利を付与する。各受益証券は、1受益証券当たり1議決権を含み、その他の各受益証券と同等の
権利および権限を有する。
ファンドは、特定の投資家のクラスの要求に応えるため、または市場慣行または一部の管轄に
おける規制に従うために、異なる報酬体系や発行要件を持つ様々なクラスの受益証券を、受益者
の同意なしで、現在において募集または将来において募集することができる。
受益証券の当初発行
受益証券は、当初、豪ドル建クラス受益証券は1口当たり10豪ドル、米ドル建クラス受益証券
は1口当たり10米ドルで募集された。豪ドル建クラス受益証券および米ドル建クラス受益証券の
最低当初投資額および最低追加投資額は、それぞれ100口および10口である。
受益証券の継続発行
受益証券は、各ファンド取引日において、それぞれの受益証券1口当たり純資産価格(適用あ
る販売手数料が加算される)で表示通貨により購入することができる。ファンド取引日とは、各
ファンド営業日(ニューヨークにおける各銀行営業日および日本における各銀行営業日、および
/または副投資運用会社(または副投資運用会社により指定されたエンティティ)が決定するそ
の他の日。以下「ファンド営業日」という。)をいう。
受益証券の買戻し
受益者は、ファンドの管理事務代行会社に対して、ファックスまたは郵便により取消不能であ
る買戻注文を送付することにより、各ファンド取引日に、受益証券の買戻しをすることができる。
副投資運用会社は、各ファンド取引日について、受益証券の買戻しが通常の状況下で買戻請求
を行う受益者に対して同日に速やかに実行されるように、適切な流動性が各クラスに関して維持
されることを確保するように努める。ただし、副投資運用会社は、ファンドが各ファンド取引日
において、同日におけるファンドの発行済受益証券の10%超の買戻請求を受領した場合には、受
益証券の買戻しを制限することができる。かかる場合には、ファンドの受益証券を比例按分ベー
スで償還させることができる。副投資運用会社またはその代理人による当該権限の行使により実
施されなかった買戻請求の一部は、当初請求の全部が充足されるまで、(副投資運用会社が同様
の権限を有するのに関連して)翌ファンド取引日およびその後のすべてのファンド取引日に関し
て行われた請求として取り扱われる。さらに、特定の状況において、受託会社は、副投資運用会
社と協議の上、受益者の受益証券を償還する権利を停止することができる。
- 135 -
分配金
管理会社は、2012年8月31日以降、各月の最終ファンド営業日(以下、それぞれを「分配基準
日」という。)に、受益者に対して毎月分配を宣言する。ただし、副投資運用会社は、その裁量
において、分配を行わない選択をすることもできる。分配が宣言された場合、当該分配の宣言が
なされた分配基準日から3ファンド営業日以内またはその後可及的速やかに分配金の支払いを行
う。
管理会社は、各クラスの受益証券に帰属するポートフォリオの純利益のすべてまたは実質的に
ほぼすべての額について、毎月分配を宣言し、支払うことを予定している。
また管理会社は、分配金の支払いについて、関連するクラスの受益証券に帰属する実現および
未実現利益、ならびに/または分配可能な元本から支払われるか否か、またその範囲について決
定することができる。これらの受益証券に帰属する純利益ならびに実現純利益および未実現純利
益の範囲が分配額を超過する場合には、当該超過リターンは、かかる受益証券の各純資産価額に
反映されることになる。分配の支払いが行われるという保証はない。
2014年1月31日に終了した6ヶ月間における受益証券取引は、以下のとおりである。
受益証券
金額(米ドル)
2014年1月31日に
2014年1月31日に
終了した6ヶ月間
終了した6ヶ月間
(未監査)
(未監査)
豪ドル建クラス
受益証券販売
828,310
8,081,467
受益証券買戻
(503,930)
(5,000,254)
324,380
3,081,213
受益証券販売
1,906,150
19,921,895
受益証券買戻
(1,597,310)
(16,746,725)
純増加
米ドル建クラス
純増加
308,840
受益証券取引合計額
3,175,170
6,256,383
副投資運用会社は、みずほインベスターズ証券株式会社を日本における販売会社(当該任務に
おいて、以下「販売会社」という。)として任命した。販売会社および/またはファンドにおい
て重大な保有割合を有する投資家による取引は、他の投資家に影響を与えることがある。
4.報酬および費用
受託会社報酬
受託会社は、ファンドの受益証券の発行入金から支払われる年間10,000米ドルの報酬を受領す
る権利を有する。受託会社はまた、ファンドのために受託会社が支払った臨時の受託会社のサー
ビスに対する報酬および直接の立替費用をファンドの資産から受領する権利を有する。
2014年1月31日に終了した6ヶ月間において、ファンドでは4,942米ドルの受託会社報酬が発生
し、2014年1月31日現在においてその全額が未払いであり、資産負債計算書の未払費用およびそ
の他の負債に計上されている。
- 136 -
管理会社/投資運用会社報酬
管理会社は、ファンドの管理会社として提供するサービス(以下「管理報酬」という。)に関
して、各月の各ファンド営業日におけるファンドの平均純資産価額の年率0.01%に相当する報酬
を、ファンドの資産から支払いを受ける権利を有する。
投資運用会社は、投資運用会社として提供するサービス(以下「投資運用報酬」という。)に
関して、各月の各ファンド営業日におけるファンドの平均純資産価額の年率0.95%に相当する報
酬を、ファンドの資産から支払いを受ける権利を有する。
管理会社はまた、ファンドのために支払った立替費用および支出をファンドの資産から支払い
を受ける権利を有する。
2014年1月31日に終了した6ヶ月間において、ファンドでは514,802米ドルの投資運用報酬およ
び5,419米ドルの管理報酬が発生し、2014年1月31日現在において、そのうちのそれぞれ258,634
米ドルおよび930米ドルが未払いであり、資産負債計算書の未払投資運用報酬および未払管理報酬
に計上されている。
副投資運用会社報酬
副投資運用会社は、ファンドの副投資運用会社として提供するサービスに関して、報酬を受け
る権利を有する。投資運用会社は、副投資運用契約に基づき、各月の各ファンド営業日における
ファンドの平均純資産価額の年率0.65%に相当する投資運用報酬の一部を、副投資運用会社に支
払う。
管理事務代行会社、名義書換事務代行会社および保管会社報酬
受託会社は、ファンドの管理事務代行会社および名義書換事務代行会社(以下「管理事務代行
会社および名義書換事務代行会社」という。)として活動するためにブラウン・ブラザーズ・ハ
リマン・アンド・コーと管理事務代行契約を締結した。管理事務代行会社および名義書換事務代
行会社は、ファンドに関して提供するファンドの会計・管理事務サービスについて、関連する月
末から30暦日以内に毎月米ドルにより後払いされる報酬をファンドの資産から支払いを受ける権
利を有する。ファンドの会計・管理事務サービスに関する報酬は15,000米ドルおよびその他取引
手数料である。名義書換事務代行業務に対する報酬は年間10,000米ドルに追加して受益証券のク
ラスごとに1,000米ドルの追加料金およびその他取引手数料が課される。2014年1月31日に終了し
た6ヶ月間において、ファンドでは、37,449米ドルの管理事務代行報酬および25,264米ドルの名
義書換事務代行報酬が発生し、2014年1月31日現在において未払いのものはなかった。
保管サービス契約に従い、ブラウン・ブラザーズ・ハリマン・アンド・コーは、保管会社への
資産の受け渡しおよび保管会社が保有する資産に関して、ファンドの保管会社(以下「保管会
社」という。)として活動する。保管会社は、合意した取引手数料および立替費用の回収を、毎
月米ドルによる後払いによりファンドの資産から支払いを受ける権利を有する。2014年1月31日
に終了した6ヶ月間において、ファンドでは24,276米ドルの保管会社報酬が発生し、2014年1月
31日現在において、そのうちの4,199米ドルが未払いであり、資産負債計算書の未払費用およびそ
の他の負債に計上されている。
- 137 -
代行協会員報酬
副投資運用会社は、アライアンス・バーンスタイン(ルクセンブルグ)エス・エーの東京支店
を日本における代行協会員として任命した。代行協会員は、ファンドの代行協会員として提供す
るサービス(以下「代行協会員報酬」という。)に関して、各月の各ファンド営業日における
ファンドの平均純資産価額の年率0.03%に相当する報酬を、ファンドの資産から支払いを受ける
権利を有する。
2014年1月31日に終了した6ヶ月間において、ファンドでは16,257米ドルの代行協会員報酬が
発生し、2014年1月31日現在において、そのうちの2,791米ドルが未払いであり、資産負債計算書
の未払代行協会員報酬に計上されている。
販売会社報酬
販売会社は、ファンドの販売会社として提供するサービス(以下「販売報酬」という。)に関
して、各月の各ファンド営業日におけるファンドの平均純資産価額の年率0.50%に相当する報酬
を、ファンドの資産から支払いを受ける権利を有する。その他の販売会社が将来的に任命される
可能性がある。
2014年1月31日に終了した6ヶ月間において、ファンドでは270,949米ドルの販売報酬が発生し、
2014年1月31日現在において、そのうちの47,584米ドルが未払いであり、資産負債計算書の未払
販売報酬に計上されている。
5.デリバティブ金融商品
ファンドは、収益の獲得およびリターンの向上のため、当該ポートフォリオおよび受益証券クラ
スのリスク・プロファイルをヘッジまたは調整するため、より伝統的な直接投資に代用するため、
または他のアクセス不能な市場に対するエクスポージャーを得るために、デリバティブを活用する。
ファンドは、オフバランスシート・リスクを表す可能性があるデリバティブ契約を締結している。
オフバランスシート・リスクは、特定の投資に係る最大の潜在的損失が、資産負債計算書に反映さ
れたかかる投資の評価より大きい場合に存在する。
一部のデリバティブ契約は、取引相手方に対して負うあらゆる純債務に対する遅延損害金の支払
い原因になりうる事象である、ファンドの純資産が規定水準まで下落すること、または、ファンド
が当該契約におけるその他信用リスクに関する制限条項の充足に違反することに対して、店頭取引
デリバティブの取引相手方に担保の要求や期限前にデリバティブ契約を終了することを認めている。
ファンドが活用する主要なデリバティブ取引の種類は以下のとおりである。
先渡外国為替契約
2014年1月31日に終了した6ヶ月間において、ファンドは、米ドルに対する各受益証券クラス
の指定通貨のエクスポージャーを得るために、以下のとおり先渡外国為替契約を締結した。
・豪ドル建クラス:豪ドル建クラスに帰属する純資産価額(未実現の為替差損益は除く。)の
米ドルエクスポージャーにつき、可能な限りほぼその全額に相当する豪ドルの金額で、米ド
ルに対する豪ドルの先渡外国為替契約の買いを行う。
・米ドル建クラス:先渡外国為替契約は行わない。
先渡外国為替契約は、外貨を将来の日付に合意価格で売買する義務である。
- 138 -
未決済の先渡外国為替契約の評価額の変動は、資産負債計算書の先渡外国為替契約に係る未実
現評価損益ならびに損益計算書の外貨建資産および負債に係る未実現評価損益の純変動として計
上される。当初契約と契約終了時の差額から生じる損益は、損益計算書の為替取引に係る実現純
損益に含まれる。
リスクは、取引相手方が契約条件を満たすことができない可能性や、米ドルに対する外貨の評
価額の予想しない動きから生じることがある。額面または契約金額は、米ドル建で特定の通貨契
約においてファンドが有するエクスポージャーの合計を反映している。
2014年1月31日現在、ファンドの未決済の先渡外国為替契約は以下のとおりである。
先渡外国為替契約
純資産比率
(%)
未実現評価益/(損)
(米ドル)
複数の評価損契約
(0.11)
(115,804)
先渡外国為替契約合計
(0.11)
(115,804)
通貨取引
ファンドは、為替ヘッジまたは為替ヘッジなしで米ドル建て以外の有価証券に投資する。ファ
ンドは、先渡外国為替契約等の通貨関連デリバティブの利用を通じて、通貨の買いポジションま
たは売りポジションをとることにより投資機会を追求する。ファンドが当該通貨建ての有価証券
を保有しておらず、また、魅力的な投資機会を示していない場合であっても、当該外国通貨価値
の値上がりまたは値下がりが予想される際には、ファンドは投資機会のために取引を行う。かか
る取引は、副投資運用会社が、外貨建て有価証券への直接投資よりも、より効率的であるかもし
れないと判断した場合にも利用される。
ファンドは通常、特に、取引相手に対する信用リスクを軽減する目的で、店頭デリバティブ契
約の取引相手と国際スワップ・デリバティブ協会のマスター・アグリーメント(以下「ISDA
マスター・アグリーメント」という。)または類似のマスター・アグリーメント(以下、総称し
て「マスター・アグリーメント」という。)を締結している。ISDAマスター・アグリーメン
トには、一般的な債務、表明、担保ならびに債務不履行または終了事由に関する規定が含まれて
いる。ISDAマスター・アグリーメントに基づき、ファンドは通常、債務不履行または終了事
由が生じた場合に、取引相手との間で特定のデリバティブ金融商品の債務および/または債権を、
保有する担保および/または差し入れた担保と相殺して、純額で一括清算(クローズアウト・
ネッティング)することができる。
さまざまなマスター・アグリーメントが取引相手との特定の取引条項を規定しており、これに
は、取引所で取引されるデリバティブ取引、レポおよびリバース・レポ取引が含まれる。これら
のマスター・アグリーメントは、一般的に、信用保護のメカニズムを特定し、標準化を提供して
法律上の確実性を高めることで、かかる取引に伴うカウンターパーティー・リスクを軽減するこ
とを目的としている。マスター・アグリーメントに基づくクロス・ターミネーション条項は、一
般的に、ファンドと取引相手との間のある取引に関連する債務不履行があった場合に、不履行を
起こしていない当事者に、不履行当事者と締結している他のすべての取引を終了して不履行当事
者に対する債務/債権を純額で一括清算する権利を与えることを規定するものである。マス
ター・アグリーメントの取引相手による債務不履行が生じた場合、ファンドの純負債を上回る市
- 139 -
場価値を有する不履行当事者が保有する担保の回収が遅れる、もしくは拒否される可能性がある。
ファンドのマスター・アグリーメントには、ファンドの純資産が一定の水準以下に下落した場
合(純資産に係る偶発特性)にデリバティブ取引を早期終了する規定が含まれていることがある。
これらの水準を割り込んだ場合、ファンドの取引相手は、かかる取引を終了し、ファンドに対し
て、その終了した取引に関連する清算額の支払いまたは受領を要求する権利を有する。
2014年1月31日現在、デリバティブの種類別に分類したファンドのデリバティブ残高は以下の
とおりである。
デリバティブ資産
デリバティブの種類
デリバティブ負債
資産負債計算書上の 公正価値 資産負債計算書上の 公正価値
勘定科目
(米ドル)
勘定科目
(米ドル)
先渡外国為替契約に
係る未実現評価損
外国為替契約
合計
115,804
115,804
2014年1月31日に終了した6ヶ月間における損益計算書上のデリバティブ商品の影響は以下の
とおりである。
デリバティブの種類
デリバティブに係る利益
(損失)の勘定科目
外国為替契約
為替取引に係る
実現純利益(損失);
外貨建資産および負債の
未実現評価損益の純変動
デリバティブに係る 未実現評価益(損)
実現利益(損失)
における変動
(米ドル)
(米ドル)
合計
(801,233)
389,228
(801,233)
389,228
財務報告目的上、ファンドは、ネッティング契約の対象であるデリバティブ資産とデリバティ
ブ負債を資産負債計算書上で相殺していない。
以下の表は、マスター・アグリーメント(以下「MA」という。)に基づいて相殺可能な金額
を控除し、さらにファンドが受領した/差し入れた関連する担保を控除した、2014年1月31日現
在のファンドの取引相手別のデリバティブ資産および負債を表示している。
取引相手
MAの対象であ
るデリバティブ
負債
(米ドル)
相殺可能な
デリバティブ
(米ドル)
差し入れた担保
(米ドル)
デリバティブ
負債純額
(米ドル)
ブラウン・ブラザー
ズ・ハリマン・アン
ド・コー
115,804
-0-
-0-
115,804
合計
115,804
-0-
-0-
115,804
- 140 -
6.公正価値の測定
会計基準成文化(以下「ASC」という。)第820号に準拠して、公正価値は、ファンドが測定日
における市場参加者間での秩序ある取引における資産の売却に伴って受け取る価格または負債を移
転するために支払う価格と定義されている。またASC第820号は、資産または負債の評価に対する
インプットの透明性に基づき、公正価値の測定および公正価値の測定に関する3つのレベルの階層
に関する枠組みを確立している。インプットは観察可能または観察不能である場合があり、概して、
市場参加者が資産または負債の価格設定に利用するであろう仮定を指す。観察可能なインプットは、
市場参加者がファンドから独立した情報源から入手した市場データに基づいて資産または負債の価
格設定に利用する仮定を反映する。観察不能なインプットは、市場参加者が状況に照らして入手で
きる最善の情報に基づいて、算定される資産または負債の価格設定に利用する仮定についてファン
ド独自の仮定を反映する。各投資は、評価全体に対する重要性を勘案したインプットの観察可能性
に基づき、レベル分類されている。
3つの階層のインプットは以下に要約されている。
・レベル1-同一の投資に対する活発な市場での相場価格。
・レベル2-その他の観察可能で重要なインプット(類似の投資に対する相場価格、金利、期限
前償還率、信用リスク等を含む)。
・レベル3-観察不能で重要なインプット(投資の公正価値を決定する際のファンド独自の仮定
を含む)。
債券および店頭デリバティブ取引等の債務証券の公正価値は、一般的に市場相場価格、直近の市
場取引(観察可能である場合)または業界で認められたモデリング技法に基づいており、通常レベ
ル2に分類される。レベル2の評価に対するインプットは観察可能であり、また公正価値算定のた
めに割引キャッシュ・フローを見積るため、活発な市場における類似投資の相場価格、金利、クー
ポンレート、イールドカーブ、オプション調整後スプレッド、デフォルト率、信用スプレッドおよ
びその他有価証券固有の特性が含まれる可能性がある。当該インプットが、観察不能でかつ公正価
値に対して重要性がある場合、当該投資はレベル3に分類される。
米国以外の政府債券および社債を含むその他の確定利付証券は、入手可能な場合には、通常市場
相場価格を用いて評価され、現行の金利、満期日および発行者の認識された信用リスクにより一般
的に影響を受ける。さらに、市場相場価格がない場合、当該インプットは、業界または独自モデル
(関連する利回り/スプレッドについて、主要な特性が類似し、かつ、より広範に取引されている
債券と比較した発行会社による特定データ)に基づいた評価を算出するために値付け業者により利
用される。観察可能なインプットがある当該投資は、レベル2に分類される。インプットが観察可
能でない場合、当該投資はレベル3に分類される。
- 141 -
下表は、2014年1月31日現在におけるファンドの投資評価額を公正価値の階層レベル別に要約し
たものである。
投資有価証券
社債-非投資適格
新興国市場-社債
社債-投資適格
政府-ソブリン債
優先株式
短期投資
投資有価証券合計
その他の金融商品*:
資産
先渡外国為替契約
負債
先渡外国為替契約
合計
*
レベル1
-0-0-0-0105,240
-0105,240
レベル2
91,730,068
5,662,187
3,076,408
371,875
-06,193,074
107,033,612
レベル3
1,449,247
-0183,602
-0-0-01,632,849
-0-
-0-
-0-
-0105,240
(115,804)
106,917,808
-01,632,849
(米ドル)
合計
93,179,315
5,662,187
3,260,010
371,875
105,240
6,193,074
108,771,701
-0(115,804)
108,655,897
その他の金融商品は、先物、先渡およびスワップなどのデリバティブ商品であり、当該商品に係
る未実現評価損益で評価されている。
2014年1月31日に終了した6ヶ月間において、レベル1、レベル2またはレベル3間における有
価証券の振替はなかった。
- 142 -
以下は、公正価値の決定の際に利用された重要な観察不能なインプット(レベル3)における投
資の調整である。公正価値階層のレベル間における振替は、当該金融商品が報告期間期首に振替え
られたと想定している。
(米ドル)
社債-
非投資適格
2,002,840
2013年7月31日現在
未収ディスカウント/(プレミアム)
実現利益(損失)
未実現評価損益における変動
購入
売却
レベル3への振替
レベル3からの振替
2014年1月31日現在
2014年1月31日現在保有している投資からの
未実現評価損益の純変動
社債-
投資適格
-0-0-
合計
2,002,840
1,751
75,347
(54,003)
774,331
(1,351,019)
-0-01,449,247
-0-0183,602
-0-0-0183,602
1,751
75,347
(54,003)
957,933
(1,351,019)
-0-01,632,849
(25,424)
-0-
(25,424)
以下は、2014年1月31日現在におけるファンドのレベル3に分類された主要投資に係る重要な観
察不能なインプットについての情報である。
レベル3の公正価値測定に関する定量的情報
2014年1月31日
値幅/
観察不能な
現在の公正価値
評価技法
加重平均
インプット
(米ドル)
(米ドル)
94.25-106.75/
社債-非投資適格
1,230,247
第三者の業者 評価された価格
99.84
100.00/
219,000
定性的評価
取引価格
N/A
98.18/
社債-投資適格
183,602
定性的評価
取引価格
N/A
副投資運用会社は、ファンドが保有するすべての有価証券の価格決定および評価を監視する責任
がある評価委員会(以下「委員会」という。)を設置した。委員会は、副投資運用会社が策定しか
つ受託会社が承認した価格決定および評価に関する方針および手続(かかる方針および手続を実行
するために、日次基準で採択されたメカニズムおよびプロセスに対する価格決定方針も含む)に従
い業務を遂行している。特に、価格決定方針には、有価証券およびその他の商品に関する市場相場
の決定方法について記載されている。委員会の責任には、以下が含まれる。1)公正価値および流
動性の決定(公正価値および流動性の決定に対する責任を委任された第三者の監督も含む)、およ
び2)副投資運用会社の価格決定、評価に関する方針および手続の定期的なモニタリング、ならび
に委員会が適切であると判断する場合にかかる方針および手続に関する修正または強化(またはか
かる方針および手続に関する修正の提案)。
委員会はまた、副投資運用会社の価格決定グループ(以下「価格決定グループ」という。)によ
る価格決定方針の実施と、当該価格決定方針に従って一部の価格決定の機能を果たしている第三者
- 143 -
をモニタリングする責任がある。価格決定グループは、かかる第三者を日々監督する責任がある。
委員会および価格決定グループは、価格の正確性に対して合理的な保証を提供するために以下の
様々な活動を行っている。1)定期的な業者のデュー・デリジェンス会議、業者のメソドロジー/
新開発/プロセスに関するレビュー、2)設定された閾値を超えたすべての有価証券に対して日々
行う評価の前日比較、および3)上級管理職および委員会による、値がつかない/ステール/差異
に関する報告書(例外事項を含む)の日々のレビュー。
さらに、価格決定プロセス以外にも、評価上の問題を監視するために利用されている以下の様々
なプロセスがある。1)パフォーマンスおよびパフォーマンス帰属報告書は、ベンチマークのパ
フォーマンスに基づき異常な影響がないか監視されている、および2)ポートフォリオ・マネー
ジャーは(副投資運用会社の価格を用いて算出された)すべてのポートフォリオのパフォーマンス
および分析のレビューを行う。
7.財務ハイライト
財務ハイライトは、2014年1月31日に終了した6ヶ月間のファンドの財務パフォーマンスを表し
ている。
2014年1月31日に終了した6ヶ月間において、1口当たりの運用パフォーマンスおよび比率は、
それぞれ平均受益証券総数および平均純資産に基づき計算される。
受益者のパフォーマンスは、受益証券取引のタイミングや各受益証券クラスの指定通貨に対する
固有の通貨管理に基づき変化する可能性がある。トータル・リターンは、期中における受益証券1
口当たり純資産価格の変動に基づき計算され、年率化されていない。投資リターン合計は、表示通
貨の純資産価額に基づいている。
- 144 -
平均純資産に対する比率は、年率化されている。
豪ドル建
クラス
2014年1月31日に
終了した6ヶ月間
(未監査)
期首純資産価額(米ドル)
9.63
投資運用による収益
投資純利益
0.24
投資ならびに為替取引に係る実現およ
び未実現純損失
(0.05)
運用による純資産価額の純増加
0.19
控除:分配金
受益者への分配金
(0.21)
期末純資産価額(米ドル)
9.61
トータル・リターン
純資産価額に基づく投資リターン合計
4.76%
割合/補足データ
期末純資産(千米ドル)
25,560
平均純資産に占める割合:
費用
1.81%
投資純利益
4.74%
* 報告通貨に基づくトータル・リターンは2.00%である。
- 145 -
*
米ドル建
クラス
2014年1月31日に
終了した6ヶ月間
(未監査)
期首純資産価額(米ドル)
10.44
投資運用による収益
投資純利益
0.25
投資ならびに為替取引に係る実現およ
び未実現純利益
0.12
運用による純資産価額の純増加
0.37
控除:分配金
受益者への分配金
(0.24)
期末純資産価額(米ドル)
10.57
トータル・リターン
純資産価額に基づく投資リターン合計
3.63%
割合/補足データ
期末純資産(千米ドル)
83,339
平均純資産に占める割合:
費用
1.80%
投資純利益
4.72%
8.ファンドの投資上のリスク
為替リスク
ファンドの裏付けとなる投資は、ファンドの表示通貨とは異なる1つの、または複数の通貨建
てとなっていることがある。このことは、裏付けとなる投資の為替変動が、ファンドの受益証券
の純資産価額に対し多大な影響を及ぼすことがあることを意味する。ファンドにおいて特定の通
貨建てにより投資がなされることにより、当該通貨の価値が1つの、または複数の他の通貨に関
連して変動するリスクを負う。通貨価値に影響を及ぼし得る要因には、貿易収支、短期金利水準、
異なる通貨建ての類似する資産の相対的価値の相違、長期的な投資および投資元本の値上がりの
機会ならびに政治的動向が含まれる。ファンドは、米ドル以外の通貨建て資産の比率については
制限されない。
カントリー・リスク
ファンドは、様々な国および地域に所在する発行体の証券に投資することができる。各国の経
済は、国内総生産または国民総生産の成長、インフレ率、資本金の再投資、資源の自給自足およ
び国際収支ポジション等の点に関し、互いに有利にもまたは不利にも異なることがある。一般的
な発行体は、インサイダー取引規制、市場操作に関する制限、受益者の権利行使に関する要件お
よび情報の適時開示等の事項につき、様々な水準の規則の適用を受ける。発行体の報告、会計お
よび監査基準は、重要な点について国ごとに著しく異なることがあり、また証券の投資家または
その他の資産への投資家に対し、国ごとに情報の提供が十分になされないことがある。このよう
- 146 -
な国の経済は、国有化、収用・没収に係る課税、通貨ブロック、政治的変革、政府規制、政治
的・社会的不安定さまたは外交上の展開により、悪影響を受けることがあり、またファンドの投
資対象資産も悪影響を受けることがある。収用、国有化またはその他の没収の場合、ファンドは
該当する国への投資全体を失うことがある。さらに、事業団体、破産および債務超過について定
める国々の法律により、ファンドのような証券保有者に対する保護が限定されることがある。
ファンドは、様々な市場で多くの異なるブローカーおよびディーラーとの間で、ファンドの証
券を取引することができる。ブローカーまたはディーラーの倒産の結果として、当該ブローカー
またはディーラーに適用される規制によって当該ブローカーまたはディーラーに預託されている
ファンド資産が全額損失することがある。さらに、特定の国々の売買委託手数料が他の国々より
高かったり、特定の国々の証券市場が他の国々と比べ、流動性が低く、より不安定であったり、
また政府による監督規制が必ずしも厳格でなかったりする。
また多くの国々の証券市場は、比較的小規模であり、そのような市場においては、時価総額お
よび取引高の大部分が、少数の産業を代表する限定された数の企業に集中する。その結果として、
ファンドが当該国の企業の株式に投資している場合、ファンドは相対的に大きな証券市場を有す
る国々の企業の株式のみに投資しているファンドに比べ、より大きな値動きおよび著しい流動性
の低下となることがある。かかる小さな市場では、市場全体に影響を及ぼす不利益な事由により、
また大量の証券を取引する大口投資家により、さらに大きな影響を受けることがある。また証券
決済に関して、遅延やオペレーション上の不確実性にさらされる場合もある。
国によっては、外国人が投資を行う前提として政府の承認を要していたり、外国人による投資
を発行体の発行済証券の特定の比率のみに限定していたり、または国民が買付ける場合に提供さ
れる企業の証券よりも不利となり得る条件(かかる条件には価格を含む)が付されている証券の
特定の種類のみに外国人による投資を限定していたりする場合がある。かかる制限または規制は、
場合によっては、特定の証券に対する投資を制限しまたは妨げることがあり、ファンドの経費お
よび費用を増加させることがある。さらに、投資収益、投資元本または証券の売却代金をある国
から本国に送金することは、一部の国において規制されており、事前に政府に対して一定の届出
を行うことまたは一定の認可を得ることが必要となる場合がある。国によっては、国際収支が悪
化した場合には、かかる国が海外からの元金の送金を一時的に制限することがある。また、投資
上のその他の制限の適用による場合に加えて、ファンドは、送金のために必要な政府の承認が遅
れることまたは拒否されることにより、悪影響を受ける場合がある。局地的な市場に対する投資
については、ファンドは追加費用の負担を伴うことがある特別な手続を履行することが要求され
ることがある。かかる要因は、ある国に対するファンドの投資の流動性に影響を及ぼすことがあ
るため、投資運用会社は、当該要因がファンドの投資に及ぼす影響を監視している。
金利リスク
ファンドの受益証券の価値は、その投資対象の価値とともに変動する。ファンドの確定利付証
券に対する投資価値は、一般的な金利水準の変動に応じて変動する。金利低下時は確定利付証券
の価値は一般的に上昇するが、金利の低下が景気後退の前兆とみなされる場合には、ファンドの
保有する証券の価値は金利の低下とともに下落することがある。逆に、金利上昇時は確定利付証
券の価値は一般的に下落する。満期およびデュレーションが長い確定利付証券は、満期および
デュレーションが短い証券に比べて金利の変動を影響を大きく受ける。
- 147 -
デリバティブ・リスク
ファンドはデリバティブを活用することができる。デリバティブは、その価値が裏付けとなる
資産、基準金利または指数の値により決まる、またはそこから生じる金融契約である。副投資運
用会社は、場合によっては、他のリスクを軽減する戦略の一環としてデリバティブを活用するこ
とがある。ただし、概して、ファンドは、収益を得ること、利回りを向上させることおよびポー
トフォリオの分散を図ることを目的として、直接投資としてデリバティブを活用することがある。
取引相手方の信用リスク等のその他のリスクに加え、デリバティブは、価格設定や評価が困難で
あるリスクおよびデリバティブの価値の変動が関連する裏付けとなる資産、レートまたは指数と
完全に連動しない可能性があるリスクを伴う。
クラス間債務に係るリスク
ファンドは、特定の受益証券クラスについて、ファンドの基準通貨に対して関連する表示通貨
へのエクスポージャーを軽減するために、先渡為替予約等の通貨デリバティブ契約を締結するこ
とができる。ファンドは、通常、先渡外国為替契約が締結される特定の受益証券クラスに償還を
限定することに同意した相手方当事者との間でのみ先渡為替予約を締結するが、ファンド内の
様々な受益証券クラス間において負債が法的には分離されないことから、特定の受益証券クラス
についての特定の指定通貨に関する通貨デリバティブ取引は、一定の状況下において、ファンド
のその他の受益証券クラスの純資産価額に影響を及ぼし得る債務を発生させるというリスクが存
在する。かかる場合には、ファンドのその他の受益証券クラスの資産は、当該受益証券クラスが
被る債務を補填するために利用されることがある。
市場リスク
市場リスクは、金利および為替レートの動きだけでなく投資ポジションの価格の変動などの市
場の変化により、投資ポジションの価値が変化する可能性である。市場リスクは、裏付けとなる
金融商品が取引される市場の変動性および流動性により直接影響を受ける。ファンドは、エクス
ポージャーの分散、持ち高における制限の設定、関連する証券またはデリバティブ金融商品の
ヘッジなどを通じて、様々な方法で市場リスクを管理することに努める。市場リスクの管理能力
は、投資ポジションおよびかかる投資ポジションをヘッジするために利用された商品との間の流
動性、関連価格、変動性および相関関係の変化により制約される可能性がある。
信用リスク
信用リスクは、取引相手方が契約義務を履行できなくなる、または担保価値が適切でなくなる
リスクである。ファンドは、取引相手方の信用エクスポージャーや信用価値をモニタリングする
ことにより、信用リスクを最小限に抑えるように努める。
オフバランスシート・リスク
ファンドは、オフバランスシート・リスクを示す可能性のある投資取引の契約を締結すること
ができる。オフバランスシート・リスクは、特定の投資に係る最大の潜在的損失が、資産負債計
算書に反映された当該投資の価値より大きい場合に存在する。オフバランスシート・リスクは、
一般的にデリバティブ金融商品の活用から発生する。
- 148 -
9.後発事象
マネジメントは、財務書類の発行準備が整った日である2014年3月14日までのファンドの財務書
類における後発事象の存在の可能性を評価した。2014年2月1日から2014年3月14日までの間、
ファンドは受益証券発行に関して4,946,190米ドルを受領し、受益証券買戻に関して3,439,312米ド
ルを支払った。
- 149 -
(2)投資有価証券明細表等
投資ポートフォリオ
2014年1月31日現在(未監査)
みずほABトラストシリーズ-みずほUSハイインカム・ボンド・ファンド
利率
社債―非投資適格
業種
ベーシック
AK Steel Corp.
Aleris International, Inc.
ArcelorMittal
ArcelorMittal
Arch Coal, Inc.
Axalta Coating Systems US Holdings,
Inc./Axalta Coating Systems Dutch Holding
B BV
Commercial Metals Co.
Consol Energy, Inc.
GrafTech International Ltd.
Huntsman International LLC
Ineos Finance PLC
JMC Steel Group, Inc.
Magnetation LLC/Mag Finance Corp.
Molycorp, Inc.
Momentive Performance Materials, Inc.
Novelis, Inc./GA
Peabody Energy Corp.
PetroLogistics LP/PetroLogistics Finance
Corp.
PQ Corp.
Ryerson, Inc./Joseph T Ryerson & Son, Inc.
Steel Dynamics, Inc.
TPC Group, Inc.
期日
8.75%
7.88%
6.13%
7.50%
7.25%
12/1/2018
11/1/2020
6/1/2018
10/15/2039
6/15/2021
7.38%
元本
(単位:千)
USD
評価額
(米ドル)
純資産
%
621 $
256
370
190
465
700,177
270,080
402,375
186,675
352,238
0.6%
0.2
0.4
0.2
0.3
5/1/2021
539
580,772
0.5
4.88%
8.25%
6.38%
8.63%
7.50%
8.25%
11.00%
10.00%
8.88%
8.75%
6.00%
5/15/2023
4/1/2020
11/15/2020
3/15/2021
5/1/2020
3/15/2018
5/15/2018
6/1/2020
10/15/2020
12/15/2020
11/15/2018
550
250
291
435
600
496
1,000
427
197
625
452
517,000
270,938
299,730
490,462
655,500
513,360
1,110,000
430,203
210,298
693,750
481,380
0.5
0.3
0.3
0.5
0.6
0.5
1.0
0.4
0.2
0.6
0.4
6.25%
4/1/2020
518
521,885
0.5
8.75%
9.00%
6.13%
8.75%
5/1/2018
10/15/2017
8/15/2019
12/15/2020
999
570
705
650
1,091,407
617,025
770,212
698,750
11,864,217
1.0
0.6
0.7
0.6
10.9
7.75%
12/15/2020
351
372,060
0.3
5.63%
4/15/2021
140
141,400
0.1
7.00%
7.00%
7.88%
8.13%
11.00%
7.75%
2/1/2021
2/1/2019
10/1/2018
4/15/2019
4/15/2020
2/15/2021
219
179
500
200
690
73
224,475
185,041
537,500
222,375
819,375
77,471
0.2
0.2
0.5
0.2
0.8
0.1
8.25%
2/15/2021
375
398,437
0.4
9.00%
4/15/2019
1,035
1,103,569
1.0
6.88%
6.50%
6.88%
3/1/2018
12/1/2020
7/15/2033
284
119
407
296,780
128,223
398,860
0.3
0.1
0.4
10.50%
1/31/2020
139
154,464
0.1
5.50%
7.63%
10/15/2020
4/15/2022
275
700
272,250
787,500
6,119,780
0.2
0.7
5.6
5.25%
2/15/2022
96
96,480
0.1
5.25%
9/30/2022
1,300
1,249,625
1.2
資本財
Accudyne Industries Borrower/Accudyne
Industries LLC
American Builders & Contractors Supply
Co., Inc.
BC Mountain LLC/BC Mountain Finance, Inc.
BlueLine Rental Finance Corp.
Graphic Packaging International, Inc.
HD Supply, Inc.
HD Supply, Inc.
Milacron LLC/Mcron Finance Corp.
Reynolds Group Issuer, Inc./Reynolds Group
Issuer LLC/Reynolds Group Issuer Lu(a)
Reynolds Group Issuer, Inc./Reynolds Group
Issuer LLC/Reynolds Group Issuer Lu
RSI Home Products, Inc.
Sealed Air Corp.
Sealed Air Corp.
Summit Materials LLC/Summit Materials
Finance Corp.
TransDigm, Inc.
United Rentals North America, Inc.
通信-メディア
CBS Outdoor Americas Capital LLC/CBS
Outdoor Americas Capital Corp.
CCO Holdings LLC/CCO Holdings Capital
Corp.
財務書類に対する注記を参照。
- 150 -
投資ポートフォリオ(続き)
みずほABトラストシリーズ-みずほUSハイインカム・ボンド・ファンド
利率
CCO Holdings LLC/CCO Holdings Capital
Corp.
Cequel Communications Holdings I
LLC/Cequel Capital Corp.
Clear Channel Communications, Inc.
Clear Channel Worldwide Holdings, Inc.
Clear Channel Worldwide Holdings, Inc.,
Series B
Crown Media Holdings, Inc.
CSC Holdings LLC
DigitalGlobe, Inc.
DISH DBS Corp.
Gannett Co., Inc.
Intelsat Luxembourg SA
Intelsat Luxembourg SA
Mediacom Broadband LLC/Mediacom Broadband
Corp.
Radio One, Inc.
RR Donnelley & Sons Co.
Sinclair Television Group, Inc.
Sirius XM Holdings, Inc.
Sirius XM Holdings, Inc.
Townsquare Radio LLC/Townsquare Radio,
Inc.
Univision Communications, Inc.
Univision Communications, Inc.
Univision Communications, Inc.
UPCB Finance VI Ltd.
Virgin Media Finance PLC
期日
元本
(単位:千)
USD
43 $
評価額
(米ドル)
41,818
純資産
%
5.75%
1/15/2024
0.0%
6.38%
9/15/2020
500
511,250
0.5
9.00%
6.50%
12/15/2019
11/15/2022
893
262
910,860
267,895
0.8
0.3
6.50%
11/15/2022
738
758,295
0.7
10.50%
7.63%
5.25%
5.00%
6.38%
6.75%
8.13%
7/15/2019
7/15/2018
2/1/2021
3/15/2023
10/15/2023
6/1/2018
6/1/2023
235
150
128
500
210
163
113
266,137
171,375
125,760
468,750
215,250
173,188
122,323
0.2
0.2
0.1
0.4
0.2
0.2
0.1
6.38%
4/1/2023
121
123,723
0.1
9.25%
7.25%
6.13%
5.25%
5.88%
2/15/2020
5/15/2018
10/1/2022
8/15/2022
10/1/2020
219
375
587
266
116
219,000
429,375
592,870
274,977
117,160
0.2
0.4
0.5
0.3
0.1
9.00%
4/1/2019
155
169,725
0.2
5.13%
6.75%
8.50%
6.88%
6.38%
5/15/2023
9/15/2022
5/15/2021
1/15/2022
4/15/2023
365
823
30
621
500
363,175
903,242
32,925
664,470
510,000
9,779,648
0.3
0.8
0.0
0.6
0.5
9.0
5.80%
7.65%
6.75%
7.00%
8.63%
6.63%
6.88%
6.00%
7.25%
7.88%
6.13%
6.73%
6.84%
3/15/2022
3/15/2042
12/1/2023
6/1/2020
7/15/2020
4/1/2023
11/15/2028
11/15/2022
9/15/2021
9/15/2023
1/15/2022
4/28/2022
4/28/2023
415
300
43
185
350
105
136
450
145
350
109
140
80
408,775
267,750
43,538
196,562
391,125
108,938
129,880
442,125
156,237
373,625
111,453
147,000
83,500
0.4
0.3
0.0
0.2
0.4
0.1
0.1
0.4
0.2
0.3
0.1
0.1
0.1
通信-電気通信
CenturyLink, Inc., Series T
CenturyLink, Inc., Series U
CenturyLink, Inc., Series W
Level 3 Financing, Inc.
Level 3 Financing, Inc.
MetroPCS Wireless, Inc.
Sprint Capital Corp.
Sprint Communications, Inc.
Sprint Corp.
Sprint Corp.
T-Mobile USA, Inc.
T-Mobile USA, Inc.
T-Mobile USA, Inc.
WaveDivision Escrow LLC/WaveDivision
Escrow Corp.
Windstream Corp.
Windstream Corp.
Windstream Corp.
8.13%
9/1/2020
545
574,975
0.5
6.38%
7.50%
7.75%
8/1/2023
4/1/2023
10/15/2020
245
380
250
227,850
380,000
265,000
4,308,333
0.2
0.4
0.2
4.0
消費(循環)-自動車
Affinia Group, Inc.
American Axle & Manufacturing, Inc.
Commercial Vehicle Group, Inc.
Exide Technologies(b)
Goodyear Tire & Rubber Co. (The)
Goodyear Tire & Rubber Co. (The)
LKQ Corp.
Schaeffler Finance BV
Schaeffler Holding Finance BV(c)
Titan International, Inc.
7.75%
6.25%
7.88%
8.63%
6.50%
7.00%
4.75%
8.50%
6.88%
6.88%
5/1/2021
3/15/2021
4/15/2019
2/1/2018
3/1/2021
5/15/2022
5/15/2023
2/15/2019
8/15/2018
10/1/2020
261
335
635
371
30
1,356
166
325
292
63
279,270
355,937
644,525
284,743
31,988
1,474,650
154,380
363,187
309,414
66,465
0.3
0.3
0.6
0.3
0.0
1.4
0.1
0.3
0.3
0.1
財務書類に対する注記を参照。
- 151 -
投資ポートフォリオ(続き)
みずほABトラストシリーズ-みずほUSハイインカム・ボンド・ファンド
利率
UCI International, Inc.
消費(循環)-娯楽
Activision Blizzard, Inc.
Activision Blizzard, Inc.
ClubCorp Club Operations, Inc.
消費(循環)-その他
Chester Downs & Marina LLC/Chester
Downs Finance Corp.
Levi Strauss & Co.
Marina District Finance Co., Inc.
Mattamy Group Corp.
MGM Resorts International
Shea Homes LP/Shea Homes Funding Corp.
Wolverine World Wide, Inc.
消費(循環)-小売
Burlington Coat Factory Warehouse Corp.
Burlington Holdings LLC/Burlington Holding
Finance, Inc.(c)
Cash America International, Inc.
Chinos Intermediate Holdings A, Inc.(c)
CST Brands, Inc.
JC Penney Corp., Inc.
Rite Aid Corp.
Toys R US - Delaware, Inc.
消費(非循環)
Alere, Inc.
Alere, Inc.
Biomet, Inc.
CHS/Community Health Systems, Inc.
ConvaTec Healthcare E SA
Del Monte Corp.
Endo Health Solutions, Inc.
First Quality Finance Co., Inc.
HCA Holdings, Inc.
HCA Holdings, Inc.
HCA, Inc.
Healthcare Technology Intermediate,
Inc.(c)
IASIS Healthcare LLC/IASIS Capital Corp.
Jaguar Holding Co. II/Jaguar Merger Sub,
Inc.
Kinetic Concepts, Inc./KCI USA, Inc.
MPH Intermediate Holding Co. 2(c)
Party City Holdings, Inc.
Pinnacle Merger Sub, Inc.
Post Holdings, Inc.
Post Holdings, Inc.
Salix Pharmaceuticals Ltd.
Serta Simmons Holdings LLC
Smithfield Foods, Inc.
Smithfield Foods, Inc.
Smithfield Foods, Inc.
Spectrum Brands, Inc.
Sun Products Corp. (The)
Tenet Healthcare Corp.
Tenet Healthcare Corp.
期日
元本
(単位:千)
2/15/2019
5.63%
6.13%
10.00%
9/15/2021
9/15/2023
12/1/2018
75
118
146
77,625
123,015
161,695
362,335
0.1
0.1
0.1
0.3
9.25%
6.88%
9.88%
6.50%
7.75%
8.63%
6.13%
2/1/2020
5/1/2022
8/15/2018
11/15/2020
3/15/2022
5/15/2019
10/15/2020
350
990
400
615
775
250
385
343,875
1,079,100
430,500
610,388
871,875
275,000
412,431
4,023,169
0.3
1.0
0.4
0.6
0.8
0.2
0.4
3.7
10.00%
2/15/2019
260
289,900
0.3
9.00%
2/15/2018
80
81,800
0.1
5.75%
7.75%
5.00%
5.75%
10.25%
7.38%
5/15/2018
5/1/2019
5/1/2023
2/15/2018
10/15/2019
9/1/2016
722
226
464
185
375
950
680,485
231,085
445,440
133,662
414,844
831,250
3,108,466
0.6
0.2
0.4
0.1
0.4
0.7
2.8
7.25%
8.63%
6.50%
6.88%
10.50%
7.63%
7.25%
4.63%
6.25%
7.75%
5.88%
7/1/2018
10/1/2018
10/1/2020
2/1/2022
12/15/2018
2/15/2019
1/15/2022
5/15/2021
2/15/2021
5/15/2021
3/15/2022
328
370
250
1,350
535
500
430
395
372
650
300
359,160
397,750
259,375
1,385,437
595,187
519,375
457,950
374,263
396,180
713,375
315,750
0.3
0.4
0.2
1.3
0.5
0.5
0.4
0.3
0.4
0.7
0.3
7.38%
9/1/2018
201
207,784
0.2
8.38%
5/15/2019
750
800,625
0.7
9.50%
12/1/2019
777
872,182
0.8
10.50%
8.38%
8.88%
9.50%
6.75%
7.38%
6.00%
8.13%
5.25%
5.88%
6.63%
6.63%
7.75%
6.00%
6.88%
11/1/2018
8/1/2018
8/1/2020
10/1/2023
12/1/2021
2/15/2022
1/15/2021
10/1/2020
8/1/2018
8/1/2021
8/15/2022
11/15/2022
3/15/2021
10/1/2020
11/15/2031
655
262
575
100
23
383
69
437
176
241
67
380
62
275
20
753,250
269,860
639,687
108,000
24,093
407,416
71,933
474,145
183,260
244,615
70,518
404,225
53,785
289,438
17,500
0.7
0.2
0.6
0.1
0.0
0.4
0.1
0.4
0.2
0.2
0.1
0.4
0.0
0.3
0.0
- 152 -
500 $
492,500
4,457,059
純資産
%
8.63%
財務書類に対する注記を参照。
USD
評価額
(米ドル)
0.4%
4.1
投資ポートフォリオ(続き)
みずほABトラストシリーズ-みずほUSハイインカム・ボンド・ファンド
利率
Tenet Healthcare Corp.
Tenet Healthcare Corp.
Valeant Pharmaceuticals International
Valeant Pharmaceuticals International
Valeant Pharmaceuticals International
Valeant Pharmaceuticals International,
Inc.
WellCare Health Plans, Inc.
エネルギー
Athlon Holdings LP/Athlon Finance Corp.
Bill Barrett Corp.
Bristow Group, Inc.
Chaparral Energy, Inc.
CHC Helicopter SA
Chesapeake Energy Corp.
Diamondback Energy, Inc.
Energy XXI Gulf Coast, Inc.
Linn Energy LLC/Linn Energy Finance Corp.
Northern Blizzard Resources, Inc.
Oasis Petroleum, Inc.
Offshore Group Investment Ltd.
Pacific Drilling SA
Petroleum Geo-Services ASA
PHI, Inc.
QEP Resources, Inc.
Quicksilver Resources, Inc.
Sanchez Energy Corp.
SandRidge Energy, Inc.
Seven Generations Energy Ltd.
Tervita Corp.
Tervita Corp.
その他産業
Algeco Scotsman Global Finance PLC
Laureate Education, Inc.
NANA Development Corp.
New Enterprise Stone & Lime Co., Inc.(c)
Safway Group Holding LLC/Safway Finance
Corp.
期日
元本
(単位:千)
USD
450 $
505
305
475
96
評価額
(米ドル)
491,625
551,081
325,588
511,812
104,640
純資産
%
8.00%
8.13%
6.38%
7.00%
7.25%
8/1/2020
4/1/2022
10/15/2020
10/1/2020
7/15/2022
0.4%
0.5
0.3
0.5
0.1
7.50%
7/15/2021
75
83,531
0.1
5.75%
11/15/2020
182
188,370
13,922,765
0.2
12.8
7.38%
7.63%
6.25%
7.63%
9.25%
6.13%
7.63%
9.25%
7.00%
7.25%
6.88%
7.50%
5.38%
7.38%
8.63%
5.38%
7.13%
7.75%
7.50%
8.25%
8.00%
9.75%
4/15/2021
10/1/2019
10/15/2022
11/15/2022
10/15/2020
2/15/2021
10/1/2021
12/15/2017
11/1/2019
2/1/2022
3/15/2022
11/1/2019
6/1/2020
12/15/2018
10/15/2018
10/1/2022
4/1/2016
6/15/2021
2/15/2023
5/15/2020
11/15/2018
11/1/2019
473
450
291
200
1,287
23
328
575
635
264
555
926
645
500
345
280
246
410
313
390
453
250
495,467
486,000
307,005
215,500
1,370,655
24,783
345,220
632,500
644,525
264,000
588,300
995,450
643,387
532,500
371,306
270,900
236,160
423,325
318,869
419,250
464,325
250,625
10,300,052
0.5
0.5
0.3
0.2
1.3
0.0
0.3
0.6
0.6
0.2
0.5
0.9
0.6
0.5
0.3
0.3
0.2
0.4
0.3
0.4
0.4
0.2
9.5
8.50%
9.25%
9.50%
13.00%
10/15/2018
9/1/2019
3/15/2019
3/15/2018
400
626
875
300
433,000
672,950
907,813
343,500
0.4
0.6
0.8
0.3
7.00%
5/15/2018
260
274,300
0.3
2,631,563
2.4
538,931
76,512
265,000
240,870
1,280,002
500,175
0.5
0.1
0.2
0.2
1.2
0.4
サービス
ADT Corp. (The)
ADT Corp. (The)
Goodman Networks, Inc.
Live Nation Entertainment, Inc.
Sabre, Inc.
ServiceMaster Co./TN
Travelport LLC/Travelport Holdings,
Inc.(c)
テクノロジー
Advanced Micro Devices, Inc.
Amkor Technology, Inc.
Avaya, Inc.
Avaya, Inc.
Blackboard, Inc.
Brightstar Corp.
Ceridian Corp.
Ceridian HCM Holding, Inc.
3.50%
6.25%
12.38%
7.00%
8.50%
7.00%
7/15/2022
10/15/2021
7/1/2018
9/1/2020
5/15/2019
8/15/2020
625
74
250
222
1,161
494
13.88%
3/1/2016
292
8.13%
6.38%
7.00%
10.50%
7.75%
9.50%
8.88%
11.00%
財務書類に対する注記を参照。
- 153 -
12/15/2017
10/1/2022
4/1/2019
3/1/2021
11/15/2019
12/1/2016
7/15/2019
3/15/2021
500
683
610
482
300
435
625
185
309,140
0.3
3,210,630
2.9
523,125
698,368
602,375
445,850
305,250
478,500
710,156
210,206
0.5
0.6
0.6
0.4
0.3
0.4
0.7
0.2
投資ポートフォリオ(続き)
みずほABトラストシリーズ-みずほUSハイインカム・ボンド・ファンド
利率
First Data Corp.
First Data Corp.
Freescale Semiconductor, Inc.
Infor US, Inc.
NXP BV/NXP Funding LLC
Sanmina Corp.
SunGard Data Systems, Inc.
期日
元本
(単位:千)
858 $
97
575
500
500
665
450
900,900
113,005
625,313
562,500
517,500
706,562
471,375
7,870,985
純資産
%
6.75%
12.63%
8.05%
9.38%
5.75%
7.00%
6.63%
11/1/2020
1/15/2021
2/1/2020
4/1/2019
2/15/2021
5/15/2019
11/1/2019
8.75%
4/1/2020
77
82,190
0.1
5.50%
4/1/2023
300
292,875
0.3
5.88%
7.38%
6.88%
10/15/2020
1/15/2021
5/15/2023
129
500
200
133,515
543,750
206,000
1,176,140
83,217,332
0.1
0.5
0.2
1.1
76.4
LBG Capital No.1 PLC
Societe Generale SA
Zions Bancorporation
8.00%
7.88%
5.65%
6/15/2020
12/18/2023
11/15/2023
350
200
42
374,062
206,500
44,258
624,820
0.4
0.2
0.0
0.6
E*Trade Financial Corp.
6.38%
11/15/2019
385
413,875
0.4
12.00%
4.63%
8.75%
8.88%
8.63%
8.00%
8.50%
7/15/2018
4/15/2021
3/15/2017
9/1/2017
12/15/2017
3/25/2020
9/15/2018
350
170
125
120
515
765
493
353,500
162,775
145,625
142,336
549,762
853,931
527,510
2,735,439
0.3
0.2
0.1
0.1
0.5
0.8
0.5
2.5
6.63%
7/15/2021
363
378,428
0.3
7.88%
10/1/2021
375
390,000
768,428
0.4
0.7
9.38%
6.88%
7.75%
7.88%
10.38%
10.75%
5/15/2020
8/15/2021
1/15/2022
7/15/2019
12/15/2016
5/15/2018
150
146
50
336
515
597
139,875
146,365
49,875
359,520
508,563
622,372
1,826,570
6,369,132
0.1
0.1
0.1
0.3
0.5
0.6
1.7
5.9
7.38%
8.50%
9.50%
6.63%
7.88%
7/1/2021
10/1/2021
10/15/2018
3/15/2023
5/15/2021
1,000
216
278
608
365
1,107,500
214,920
298,850
620,920
398,762
2,640,952
1.0
0.2
0.3
0.6
0.3
2.4
運輸-航空
Air Canada
運輸-サービス
Avis Budget Car Rental LLC/Avis Budget
Finance, Inc.
Hertz Corp. (The)
Hertz Corp. (The)
LBC Tank Terminals Holding Netherlands BV
USD
評価額
(米ドル)
0.8%
0.1
0.6
0.5
0.5
0.6
0.4
7.2
金融機関
銀行
証券会社
融資
Creditcorp
International Lease Finance Corp.
International Lease Finance Corp.
International Lease Finance Corp.
Milestone Aviation Group Ltd. (The)
SLM Corp.
TMX Finance LLC/TitleMax Finance Corp.
保険
American Equity Investment Life Holding
Co.
Hockey Merger Sub 2, Inc.
その他金融
CNG Holdings, Inc./OH
Gardner Denver, Inc.
Harbinger Group, Inc.
Harbinger Group, Inc.
National Money Mart Co.
Speedy Cash Intermediate Holdings Corp.
公益事業
電気
AES Corp./VA
GenOn Americas Generation LLC
GenOn Energy, Inc.
NRG Energy, Inc.
NRG Energy, Inc.
財務書類に対する注記を参照。
- 154 -
投資ポートフォリオ(続き)
みずほABトラストシリーズ-みずほUSハイインカム・ボンド・ファンド
利率
期日
元本
(単位:千)
評価額
(米ドル)
純資産
%
天然ガス
El Paso LLC, Series G
Hiland Partners LP/Hiland Partners Finance
Corp.
Regency Energy Partners LP/Regency Energy
Finance Corp.
Sabine Pass Liquefaction LLC
Sabine Pass Liquefaction LLC
(取得原価合計
7.80%
8/1/2031
7.25%
USD
105 $
108,829
0.1%
10/1/2020
271
289,970
0.3
5.50%
4/15/2023
106
103,350
0.1
5.63%
6.25%
2/1/2021
3/15/2022
275
175
274,312
175,438
951,899
3,592,851
93,179,315
0.2
0.2
0.9
3.3
85.6
4.88%
6.63%
10/7/2020
4/15/2021
200
380
169,260
381,900
551,160
0.2
0.3
0.5
9.88%
9.38%
4/30/2019
10/12/2022
150
317
168,750
355,858
524,608
0.2
0.3
0.5
6.88%
2/6/2024
385
378,197
0.3
8.50%
12/1/2020
595
669,375
0.6
5.13%
8.38%
9.50%
7.75%
9.25%
9.88%
10.50%
12/6/2022
5/9/2018
5/4/2020
1/31/2023
1/24/2020
11/9/2019
1/28/2018
365
500
500
610
400
765
600
333,711
460,000
475,000
593,225
305,723
625,388
324,000
3,117,047
5,240,387
0.3
0.4
0.4
0.6
0.3
0.6
0.3
2.9
4.8
7.00%
2/1/2023
456
$90,213,943)
新興国市場―社債
業種
ベーシック
Gold Fields Orogen Holding BVI Ltd.
Sappi Papier Holding GmbH
資本財
Cemex Espana Luxembourg
Cemex Finance LLC
通信-電気通信
Comcel Trust (Cayman Islands)
消費(循環)-その他
Studio City Finance Ltd.
消費(非循環)
CFR International SpA
Marfrig Holding Europe BV
Marfrig Overseas Ltd.
Minerva Luxembourg SA
Tonon Bioenergia SA
USJ Acucar e Alcool SA
Virgolino de Oliveira Finance Ltd.
金融機関
銀行
Banco de Reservas de la Republica
Dominicana
(取得原価合計 $6,280,151)
421,800
0.4
5,662,187
5.2
社債―投資適格
業種
ベーシック
Basell Finance Co. BV
Minsur SA
Plains Exploration & Production Co.
8.10%
6.25%
6.50%
3/15/2027
2/7/2014
11/15/2020
375
187
950
479,665
183,602
1,041,438
1,704,705
0.4
0.2
1.0
1.6
通信-メディア
Myriad International Holdings BV
6.00%
7/18/2020
345
363,719
2,068,424
0.3
1.9
6.75%
7.63%
2/1/2024
8/17/2022
224
487
228,480
559,731
788,211
0.2
0.5
0.7
金融機関
銀行
JPMorgan Chase & Co.
UBS AG/Stamford CT
財務書類に対する注記を参照。
- 155 -
投資ポートフォリオ(続き)
みずほABトラストシリーズ-みずほUSハイインカム・ボンド・ファンド
利率
期日
元本
(単位:千)
評価額
(米ドル)
純資産
%
保険
MetLife Capital Trust IV
7.88%
12/15/2037
6.13%
8/1/2023
USD
350 $
(取得原価合計 $3,087,276)
政府―ソブリン債
バーレーン
Bahrain Government International Bond
(取得原価合計 $348,136)
利率
期日
350
403,375
1,191,586
3,260,010
371,875
株数/元本
(単位:株/千)
評価額
(米ドル)
0.4%
1.1
3.0
0.3
純資産
%
優先株式
金融機関
銀行
Wells Fargo & Co.
(取得原価合計 $100,000)
6.63%
4,000 $
105,240
102,578,627
0.1%
94.2
短期投資
定期預金
DNB, Oslo
ANZ, London
(取得原価合計 $6,193,074)
0.03%
0.03%
2/3/2014
2/3/2014
USD
5,469
724
5,468,943
724,131
6,193,074
5.0
0.7
5.7
投資有価証券合計
(取得原価 $106,222,580)
負債控除後のその他の資産
$
108,771,701
127,078
99.9%
0.1
純資産
$
108,898,779
100.0%
(a) 変動金利クーポンであり、2014年1月31日現在の利率を示している。
(b) 債務不履行
(c) 現物支払(PIK)。
財務書類に対する注記を参照。
- 156 -
2
ファンドの現況
純資産額計算書
(米ドル建クラス受益証券)
(2013年11月末日現在)
米ドル
円(Ⅳを除く)
Ⅰ 資産総額
84,833,024.74
8,688,598,394
Ⅱ 負債総額
2,488,800.80
254,902,978
82,344,223.94
8,433,695,416
Ⅲ 純資産総額(Ⅰ-Ⅱ)
Ⅳ 発行済口数
7,780,070口
Ⅴ 1口当たり純資産価格(Ⅲ/Ⅳ)
10.58
1,084
(豪ドル建クラス受益証券)
(2013年11月末日現在)
豪ドル
円(Ⅳを除く)
Ⅰ 資産総額
28,620,224.64
2,663,970,509
Ⅱ 負債総額
839,649.87
78,154,610
27,780,574.77
2,585,815,900
Ⅲ 純資産総額(Ⅰ-Ⅱ)
Ⅳ 発行済口数
2,537,010口
Ⅴ 1口当たり純資産価格(Ⅲ/Ⅳ)
10.95
- 157 -
1,019
第4
外国投資信託受益証券事務の概要
(1) 受益証券の名義書換
当ファンドの記名式証券の名義書換機関は次のとおりです。
取扱機関
ブラウン・ブラザーズ・ハリマン・アンド・コー
取扱場所
アメリカ合衆国
リート
02109
マサチューセッツ州
ボストン市ウォーター・スト
40
日本の投資者については、受益証券の保管を販売会社に委託している場合には、販売会社を
通じて販売会社の責任で必要な名義書換手続がとられ、それ以外のものについては本人の責任
で行います。
名義書換の費用は受益者から徴収されません。
(2) 受益者集会
受託会社または管理会社は、以下の場合において、トラスト、サブ・ファンドまたは該当す
るサブ・ファンドのクラスの受益者集会を開催することができます。
(a) 信託証書に定める規定によって要求される場合
(b) 管理会社または受託会社から書面により請求された場合
(c) (受益者全員の集会の場合は)合計して当該時点におけるトラストの発行済受益証券の
10分の1以上の保有者として登録されている受益者から書面で請求された場合
(d) (サブ・ファンドの受益者集会の場合は)合計して当該時点における当該サブ・ファン
ドの発行済受益証券の10分の1以上の保有者として登録されている受益者から書面で請
求された場合
(e) (受益証券のクラスの受益者集会の場合は)合計して当該時点におけるかかるクラスの
発行済受益証券の10分の1以上の保有者として登録されている受益者から書面で請求さ
れた場合
受益者集会で議決に付された事項は、書面による投票によって採決されるものとし、サブ・
ファンド決議または受益者決議の必要過半数によって承認された場合、受益者集会の決議とみ
なされるものとします。ここで、「サブ・ファンド決議」とは、サブ・ファンドに関して、
(a) 関連するサブ・ファンドの発行済受益証券の純資産総額の過半数を保有し、かかる決議に
関して議決権を有する者が書面により行う決議、または(b) かかる集会の受益者基準日に当該
サブ・ファンドの発行済受益証券の純資産総額の過半数を保有し、集会に本人もしくはその代
理人が出席し、かつ議決権および投票権を有する者が当該サブ・ファンドの受益者集会で可決
する決議(決議の可決に関しては別紙1に定める規定が準用されるものとします。)をいいま
す。「受益者決議」とは、(a) すべてのサブ・ファンドの発行済受益証券の純資産総額の過半
数を保有する者が書面により同意する決議(各受益者は全サブ・ファンドの純資産総額に対し
て、当該受益者により保有される全サブ・ファンドの受益証券の純資産総額が占める比率に応
じて比例按分して計算される議決権を得るものとします。)、または(b) (別紙1に定める規
定に従って招集され、開催された)定時受益者集会において、かかる集会に関する受益者基準
日にすべてのサブ・ファンドの発行済受益証券の純資産総額の過半数を保有し、本人もしくは
- 158 -
代理人により出席する保有者によって可決される決議をいいます。
(3) 受益者に対する特典、譲渡制限
受益者に対する特典はありません。
受益者は、その保有する受益証券を、書面による証書により譲渡することができます。ただ
し、譲受人は、第一に、当該時点で有効でありまたはその他受託会社もしくは管理会社(もし
くはその代理人)が要求する関連法域もしくは適用法域の法律規定、政府その他の要件もしく
は規制を遵守するため、または受託会社、管理会社、販売会社もしくは管理事務代行会社の方
針を遵守するために、管理会社(またはその代理人)により要求される情報を提供するものと
し、また、管理会社は、第一に、かかる譲渡に対するその事前の書面による同意を付与するも
のとします。さらに、譲受人は、受託会社および/または管理会社、販売会社または管理事務
代行会社に対して、(ⅰ)受益証券の譲渡が関連する適格投資家に対するものであること、な
らびに(ⅱ)受託会社および/または管理会社(またはその代理人)がその裁量により要求す
るその他の事項について、書面により表明することを必要となります。
各譲渡証書は、譲渡人および譲受人またはその代理人により署名されるものとします。譲渡
人は、かかる譲渡が登録され、かつ譲受人の氏名が関係する受益者名簿に受益者として記入さ
れる時点まで、引き続き受益者であり、また譲渡の対象となる受益証券につき権利を有すると
みなされます。譲渡は、譲渡証書の原本および上記の情報が管理会社(またはその代理人)に
より受領されるまで登録はされません。
- 159 -
定
「管理事務代行契約」
義
受託会社および管理事務代行会社との間の管理事務代行契約を
いいます。
「管理事務代行会社」
管理事務代行会社としての地位におけるブラウン・ブラザー
ズ・ハリマン・アンド・コーをいいます。
「ADR」
米国預託証券をいいます。
「代行協会員」
代行協会員としての資格におけるアライアンス・バーンスタイ
ン証券会社東京支店をいいます。
「豪ドル」
オーストラリア連邦の通貨であるオーストラリア・ドルをいい
ます。
「ファンド営業日」
日本、ニューヨークおよびシドニーにおける銀行営業日、か
つ、ニューヨーク証券取引所の営業日ならびに/または管理会
社が決定するその他の日をいいます。
「CIMA」
ケイマン諸島金融庁をいいます。
「クラス」
当ファンドの中の受益証券の個別クラスをいいます。
「基準通貨」
当ファンドの会計基準通貨である米ドルをいいます。
「保管会社」
保管会社としての地位におけるブラウン・ブラザーズ・ハリマ
ン・アンド・コーをいいます。
「保管契約」
受託会社および保管会社との間の契約であって、受託会社が当
ファンドの資産の保管者としての責務を保管会社に委託する契
約をいいます。
「ファンド取引日」
各ファンド営業日および/または管理会社が随時書面により指
定するその他の日をいいます。
「受益証券販売・買戻契約」
管理会社と販売会社との間の平成24年6月11日を効力発生日と
する受益証券販売・買戻契約をいいます。
「販売会社」
管理会社が当ファンドの受益証券販売についての責務を委託す
る販売会社である、株式会社みずほ銀行をいいます。
「公租公課」
信託証書に定義される公租公課をいいます。
「EDR」
欧州預託証券をいいます。
- 160 -
「適格投資者」
以下を除く非米国人をいいます。自己に適用される法令に違反
することなく受益証券の取得もしくは保有ができない者、法人
もしくは事業体。
なお、ケイマン諸島に居住地または住所地を有する者(非課税
のケイマン諸島会社または通常は非居住であるケイマン諸島会
社は含みません。)は適格投資家とはみなされないものとしま
す。
適格投資家に該当する者を決定するため、「米国人」という用
語は、1933年米国証券法(改正済)のレギュレーションSにおい
て定義されるものとし、とりわけ、米国に居住する自然人、
パートナーシップ、会社または米国の法律により組織もしくは
設立された他の事業体、執行者もしくは管理事務代行会社が米
国人である資産、受託者が米国人である信託および米国に所在
する外国会社の代理店または支店を含むものとします。
「会計年度」
毎年7月31日に終了する年度をいいます。
「トラスト」
信託証書により設立された、みずほABトラストシリーズとして
知られる、オープン・エンド型免税アンブレラ・ユニット・ト
ラストをいいます。
「当初発行価格」
受益証券の当初入手可能価格をいいます。
「利害関係者」
受託会社、投資運用会社および管理会社またはそれぞれの関係
会社をいいます。
「投資適格」
ムーディーズによるBaa(Baa1、Baa2およびBaa3を含みます。)
以上、またはS&PによるBBB(BBB+およびBBB-を含みます。)以
上、またはIRSOの少なくとも一機関により同等に格付けされた
債券をいいます。
「投資運用会社」
みずほ投信投資顧問株式会社をいいます。
「本件投資対象」
信託証書において定義される投資対象をいいます。
「IRS」
米国内国歳入庁をいいます。
「IRSO」
国際的に認知された統計格付機関をいいます。
「管理会社」
管理会社としての地位におけるアライアンス・バーンスタイ
ン・エル・ピーをいいます。
「インフォメーション・メモラ
当ファンドの受益証券の随時の募集に関連して発行された英文
ンダム」
のインフォメーション・メモランダムをいいます。
「ムーディーズ」
ムーディーズ・インベストメント・サービシズ・インクをいい
ます。
「純資産総額」
インフォメーション・メモランダムおよび信託証書に従い計算
される、当ファンドの総資産価額から当ファンドの負債総額を
差し引いた額をいいます。
- 161 -
「受益証券1口当たり純資産価
受益証券の各クラスの純資産総額を、関連する時点の当該クラ
格」
スの発行済受益証券数で除した値をいいます。
「表示通貨」
当ファンドについて受益証券が募集される各通貨をいい米ドル
または豪ドルをいいます。
「登録・名義書換事務代行会
登録・名義書換事務代行会社としての地位におけるブラウン・
社」
ブラザーズ・ハリマン・アンド・コーをいいます。
「買戻価格」
当ファンドに関して、信託証書に従い受益証券が買い戻される
価格をいいます。
「S&P」
マックグロウ・ヒル・カンパニーズ・インクの一部門であるス
タンダード・アンド・プアーズをいいます。
「当ファンド」
みずほABトラストシリーズ-みずほUSハイインカム・ボンド・
ファンドをいいます。
「サブ・ファンド」
当ファンドまたは文脈により信託証書に従い受託会社および管
理会社により随時設定されるトラストの個別のシリーズ・トラ
ストであるサブ・ファンドをいいます。
「SIM」
インフォメーション・メモランダムに添付された各サブ・ファ
ンドについての補遺インフォメーション・メモランダムをいい
ます。
「副投資運用契約」
管理会社の事前の承諾により、投資運用会社と副投資運用会社
との間で随時締結され、投資運用会社が当ファンドの投資運用
業務を副投資運用会社に委託することがある副投資運用契約を
いいます。
「副投資運用会社」
投資運用会社との間で副投資運用契約を締結する副投資運用会
社をいいます。
「ファンド約定日」
文脈により、当ファンドに関し、当ファンドの受益証券のいず
れかの取引(申込み、買戻しまたは譲渡)が受理された旨が、
当ファンドの受益者名簿に記録されるファンド営業日をいいま
す。
「受託会社」
受託会社としての地位におけるインタートラスト・トラス
ティーズ(ケイマン)リミテッドをいいます。
「信託証書」
トラストに関して受託会社と管理会社により締結された2012年
5月1日付の信託証書(随時補足または修正されます。)をい
います。
「受益者」
当ファンドの受益証券の保有者をいいます。
「受益証券」
当ファンドの受益証券をいい、各受益証券が当ファンドの資産
の実質的持分を表します。
「米ドル」
米国通貨である米ドルをいいます。
「評価日」
各ファンド営業日および/または管理会社が随時決定するその
他の日をいいます。
- 162 -
第三部 特別情報
管理会社の概況
1
管理会社の概況
(1)資本金の額
平成25年12月末日現在、管理会社の出資者に帰属するパートナー資本(Partners' capital
attributable to AllianceBernstein Unitholders)の額は、約40.27億米ドル(約4,105億円)、総資本
(Total capital)は約40.70億米ドル(約4,149億円)です。
(注)米ドルの円貨換算は、平成26年2月28日現在の株式会社三菱東京UFJ銀行の対顧客電信売買相場の仲値(1
米ドル=101.94円)によります。
なお、管理会社は、リミテッド・パートナーシップであり、「資本金」という項目はありません。
管理会社の発行済出資口数は、約272,219千口です。
管理会社の出資者に帰属するパートナー資本の最近5年間(各年11月末日時点)における増減は以下の
とおりです。
平成25年11月末日
3,834,362千米ドル(約3,927億円)
平成24年11月末日
3,812,454千米ドル(約3,905億円)
平成23年11月末日
4,286,841千米ドル(約4,391億円)
平成22年11月末日
4,364,722千米ドル(約4,470億円)
平成21年11月末日
4,475,163千米ドル(約4,583億円)
(2)会社の機構
ホールディングおよび管理会社(以下、本項において総称して「アライアンス・バーンスタイン」とい
います。)の活動は、そのジェネラル・パートナーであるアライアンス・バーンスタイン・コーポレー
ションにより運用・管理されております。アライアンス・バーンスタイン・コーポレーションの取締役会
は、アライアンス・バーンスタインの各会社の取締役会としての役割を果たします。
取締役会は、定期的に四半期ごとの会議(通常、毎年2月、5月、7月または8月、および11月で
す。)を開催し、状況によっては全員一致の書面による同意により特別会が開かれます。取締役会には、
常任の委員会として、執行委員会、監査委員会、ガバナンス委員会、報酬委員会、および特別委員会があ
ります。詳細については、以下のとおりです。
執行委員会
執行委員会は、取締役会が開かれない場合または取締役全員が集まることができない場合に、取締役
会の一切の権能および権限(ただし、制限があります。)を行使します。
ガバナンス委員会
ガバナンス委員会は、以下のとおり取締役会を補助します。(ⅰ)取締役会の構成員となる適格性を
有する個人を特定し、かつ評価すること、(ⅱ)取締役会およびその委員会の構成を決定すること、
(ⅲ)取締役会の効率性を評価するプロセスを開発し、監視すること、(ⅳ)管理会社のコーポレー
ト・ガバナンス・ガイドラインを開発し、実施すること、ならびに(ⅴ)アライアンス・バーンスタイ
ンのジェネラル・パートナー等およびアライアンス・バーンスタインの共同責任に係る事項に関して管
理会社の方針およびプログラムの見直しを行うこと。
監査委員会
監査委員会の主な目的は、以下のとおりです。
(ⅰ)取締役会が、(1)アライアンス・バーンスタインの財務諸表の完全性、(2)法令要件および
規制要件の遵守ならびに事業の執行方法についてアライアンス・バーンスタインの履行状況およ
- 163 -
びシステム、(3)外部の登録公認会計事務所の適格性および独立性、ならびに(4)アライア
ンス・バーンスタインの内部監査機能の履行状況について、その監督の補助を行うこと。
(ⅱ)アライアンス・バーンスタインの外部の登録公認会計事務所の任命、契約維持、報酬、評価およ
び解任を監督すること。
このような機能を一致させるべく、監査委員会は、すべての段階において、アライアンス・バーンス
タインの方針、手続きおよび履行について、継続的な改善を奨励し、遵守の促進をしています。これら
の事項について、監査委員会は、外部の登録公認会計事務所、上級経営陣、内部監査部門、および取締
役会の間におけるオープンな連絡手段を提供します。
報酬委員会
報酬委員会は、以下を含む、報酬その他報酬に関連する事項について総合的な監督を行います。
(ⅰ)現金による賞与の決定、(ⅱ)管理会社およびその子会社の従業員のためのインセンティブ・プ
ランまたはその他の報酬取決め(適格または非適格を問いません。)に基づく貢献度および報賞を決定
すること、ならびにかかるプラン・取決めその他の福利厚生手当のプラン・取決めを修正し、もしくは
終了させること、または新規のインセンティブ報酬プラン(株式に基づくプランを含みます。)を採用
することを取締役会に推奨すること、(ⅲ)管理会社のCEOの報酬に関連して、共同目標および共同目
的の見直しを行い、かつ承認をし、当該目標および目的に照らしてCEOの成果を評価し、かかる評価に
基づきCEOの報酬水準を決定し、かつ承認をすること(管理会社のCEOは、自己の報酬についての議決に
は関与しません。)、ならびに(ⅳ)CD&A(報酬に関する討議および分析)を見直し、アライアンス・
バーンスタインのForm 10-K(年次報告書)に記載することを取締役会に推奨すること。2007年12月に
報酬委員会は、アライアンス・バーンスタインの非適格のプランの管理義務を、アライアンス・バーン
スタインのシニア・オフィサー6人で構成される非適格プランのための総括委員会(以下「総括委員
会」といいます。)に委託しました。
特別委員会
特別委員会は、取締役会および/または経営陣から付託されるいかなる事項(利益相反ならびに管理
会社、ホールディングおよびAXAの間の関係に関する事項を含みますがそれらに限られません。)につ
いても指示および監督する権限を有します。なお、特別委員会のメンバーは、通常の会議報酬に加えて、
特別委員会に関する業務について追加報酬を受け取りません。
管理会社による当ファンドの運用体制およびリスクの管理体制については、それぞれ前記「第二部
ファンド情報
第1 ファンドの状況 2 投資方針(3)運用体制」および「第二部 ファンド情報
第1 ファンドの状況
3 投資リスク(2)リスクに対する管理体制」をご参照ください。
- 164 -
2
事業の内容及び営業の概況
管理会社は、世界有数の投資運用会社で、2014年2月末日現在、総額約4,580億ドル(約47兆円)の資
産を運用しています。管理会社ならびにその子会社および関係会社は、ニューヨークにその本部を置き、
ドイツ、フランス、英国、カナダ、オーストラリア、日本、スイス、ルクセンブルグ、シンガポール、
バーレーン、韓国、ブラジルなど、世界20カ国45都市に運用・調査拠点を有します。管理会社はデラウェ
ア州のリミテッド・パートナーシップです。
2014年2月末日現在、管理会社が運用している資産は、下記のとおりです。
種類
運用資産額
債券
2,540億米ドル
株式
1,580億米ドル
その他
460億米ドル
2014年2月末日現在、管理会社が運用している投資信託および投資法人の中には、個々の投資者向けに
公募以外で販売され、一般公衆に向けての開示の対象となっていないものが含まれており、また、資産規
模が小さいものも含まれています。したがって、下記の通り、運用する投資信託および投資法人のうち、
主要なものを記載します。
(2014年2月末日現在)
ファンド名
設立(設定)日
基本的性格
(設立(設定)地)
*
1
グローバル・ハイ・
イールド・ポートフォ
リオ
2002年9月26日
(ルクセンブルグ)
2
アメリカン・インカ
ム・ポートフォリオ
2002年9月16日
(ルクセンブルグ)
*
高水準のインカム・ゲインと
総合的な投資リターンの獲得
を目的として、主に、米国お
よび新興市場国を含む世界各
国の発行体の高利回り債券に
分散投資します。
潜在的キャピタル・ゲインと
ともに、高水準のインカム・
ゲインの獲得を目的として、
米国内外に拠点を置く発行体
の投資適格高利回り証券を含
む米ドル建ての確定利付証券
に分散投資します。
- 165 -
純 資 産
1口当たり
価
純資産価格
額
(百万米ドル) (米ドル)
*
22,049
4.70
8,778
*
8.83
ファンド名
設立(設定)日
基本的性格
(設立(設定)地)
**
3
ハイ・インカム・ファ
ンド
1994年2月25日
(アメリカ合衆国
メリーランド州)
4
セレクト・ユー・エ
ス・エクイティ・ポー
トフォリオ
2011年10月28日
(ルクセンブルグ)
5
グローバル・ボンド・
ファンド
1992年3月27日
(アメリカ合衆国
メリーランド州)
**
**
元本の値上り益と収益からの
トータル・リターンの最大化
を追求するオープン・エンド
型ファンドです。すべての種
類の確定利付証券からの高水
準の収益機会を追求できま
す。アメリカ合衆国およびア
メリカ合衆国以外の企業の社
債、アメリカ合衆国を含むす
べての先進国の債券、ならび
に新興国のソブリン債に無期
限に投資できます。実質的に
資産のすべてを低格付証券に
投資できますが、投資適格証
券および無格付証券にも投資
できます。債券の満期は短期
から長期まで幅広く投資でき
ます。
広範な米国株式市場に関連し
てリスク調整後収益率を最大
化し、様々な市場サイクルを
通じて高い投資収益を実現す
ることを投資目的としていま
す。
元本の保護が可能な範囲内で
のインカム・ゲインの獲得を
目的として、先進市場および
新興市場の両方における広範
囲の確定利付証券に投資しま
す。投資顧問は、市況および
全般的経済状況に応じて積極
的な運用を行い、投資目的の
達成のために最適な方法に
従って投資対象を調整しま
す。
* クラスATについてのみ記載しています。
** クラスAについてのみ記載しています。
- 166 -
純 資 産
1口当たり
価
純資産価格
額
(百万米ドル) (米ドル)
6,219
9.52**
**
4,551
22.93
3,229
8.39
**
3
管理会社の経理状況
a.
管理会社の最近2事業年度の日本文の財務書類は、米国における法令に準拠して作成された
原文の財務書類を翻訳したものです。これは「特定有価証券の内容等の開示に関する内閣府
令」に基づき、「財務諸表等の用語、様式及び作成方法に関する規則」第131条第5項ただし
書の規定の適用によるものです。
b.
管理会社の原文の財務書類は、外国監査法人等であるプライスウォーターハウスクーパー
ス・エル・エル・ピーから監査証明に相当すると認められる証明を受けており、当該監査証明
に相当すると認められる証明に係る監査報告書に相当するものが当該財務書類に添付されてい
ます。
c.
管理会社の原文の財務書類はドル(米ドル)で表示されています。日本文の財務書類には、
円貨換算が併記されています。日本円による金額は、平成26年2月28日現在における株式会社
三菱東京UFJ銀行の対顧客電信売買相場の仲値(1米ドル=101.94円)で換算されています。
なお、千円未満の金額は四捨五入されています。
d.
本「3 管理会社の経理状況」において、「当社」および「当社の」という言葉は、アライ
アンス・バーンスタイン・ホールディング・エル・ピー(以下、本「3 管理会社の経理状
況」において「ホールディング」といいます。)ならびにアライアンス・バーンスタイン・エ
ル・ピーおよびその子会社(以下、本「3 管理会社の経理状況」において「アライアンス・
バーンスタイン」といいます。)、またはそれらの役員および従業員を指します。同様に、
「会社」という言葉は、ホールディングとアライアンス・バーンスタインの両社を指します。
文脈上、ホールディングとアライアンス・バーンスタインの区別が必要となる場合は、どちら
についての説明であるかを明示しています。相互参照についてはイタリック体で表示していま
す。
- 167 -
独立登録公認会計士事務所の報告書
アライアンス・バーンスタイン・エル・ピーのジェネラル・パートナーおよび出資者各位
私たちの意見では、添付の連結財政状態計算書ならびに関連する連結損益計算書、連結包括利益計算書、連
結パートナー資本変動計算書および連結キャッシュ・フロー計算書は、米国において一般に公正妥当と認め
られる会計原則に準拠して、2013年および2012年12月31日現在のアライアンス・バーンスタイン・エル・
ピーおよびその子会社(以下「アライアンス・バーンスタイン」といいます。)の財政状態、ならびに2013
年12月31日に終了した3事業年度それぞれの経営成績およびキャッシュ・フローを全ての重要な点において
適正に表示しています。また、私たちの意見では、アライアンス・バーンスタインは、トレッドウェイ委員
会組織委員会(COSO)が発行した「内部統制-統合的枠組み(1992年)」で規定された基準に基づき、2013
年12月31日現在、全ての重要な点において、財務報告に係る有効な内部統制を維持しています。アライアン
ス・バーンスタインの経営者は、これらの財務書類、財務報告に係る有効な内部統制の維持、および財務報
告に係る内部統制の有効性の評価(項目9A(訳者注:原文の項目)にある「財務報告に係る内部統制に関
する経営者報告書」に掲載)に対して責任を有します。私たちの責任は、私たちが実施した一体監査に基づ
き、これらの財務書類およびアライアンス・バーンスタインの財務報告に係る内部統制について意見を表明
することにあります。私たちは、公開企業会計監視委員会(米国)の基準に準拠して監査を実施しました。
これらの基準は、財務書類に重要な虚偽表示がないかどうか、および全ての重要な点において財務報告に係
る有効な内部統制が維持されているかどうかに関する合理的な保証を得るために、私たちが監査を計画し実
施することを求めています。私たちが実施した財務書類の監査には、財務書類の金額および開示内容を裏付
ける証拠の試査による検証、使用された会計原則および経営者が行った重要な見積りの評価、ならびに全体
としての財務書類の表示の評価が含まれます。私たちが実施した財務報告に係る内部統制の監査には、財務
報告に係る内部統制の理解、重要な欠陥が存在するリスクの評価、ならびに評価されたリスクに基づく内部
統制の設計および運用上の有効性の試査および評価が含まれます。また、私たちの監査には、状況に応じて
私たちが必要であると判断した他の手続の実施も含まれます。私たちは、私たちの監査が私たちの意見表明
のための合理的な基礎を提供するものであると考えます。
企業の財務報告に係る内部統制とは、財務報告の信頼性および一般に公正妥当と認められる会計原則に準
拠した外部報告目的の財務書類の作成に関して、合理的な保証を提供する目的で設計されたプロセスを指し
ます。企業の財務報告に係る内部統制には、(ⅰ)企業の取引および資産の処分を合理的に詳細なレベルで、
正確かつ適正に反映する記録の維持に関連し、(ⅱ)一般に公正妥当と認められる会計原則に準拠して財務
書類を作成することを可能とするために必要な取引が記録されており、企業の収入および支出が企業の経営
者および取締役の承認に従ってのみ行われていることに関する合理的な保証を提供し、(ⅲ)財務書類に重
要な影響を及ぼす可能性のある、企業の資産の未承認の取得、使用もしくは処分の防止または適時の発見に
関する合理的な保証を提供する、方針および手続が含まれます。
財務報告に係る内部統制を行っても、その固有の限界により、虚偽表示の防止または発見ができない可能
性があります。また、将来の期間に関する有効性評価の予測は、状況の変化により統制が適切ではなくなる、
または、方針もしくは手続の遵守の程度が低下するというリスクにさらされています。
プライスウォーターハウスクーパース・エル・エル・ピー
ニューヨーク州、ニューヨーク
2014年2月12日
- 168 -
- 169 -
(1)貸借対照表
アライアンス・バーンスタイン・エル・ピーおよびその子会社
連結財政状態計算書
12月31日
2013年
(千ドル、
出資口数を除く)
資産の部
現金および現金同等物
公正価値で評価される分別現金および分別有価証券
(取得原価:980,458千ドルおよび1,551,177千ドル)
受取勘定(正味):
ブローカーおよびディーラー
仲介業務顧客
報酬
投資:
長期インセンティブ報酬関連
その他
器具、備品およびリース資産改良費(正味)
のれん
無形資産(正味)
繰延販売手数料(正味)
その他の資産
資産合計
負債および資本の部
負債:
支払勘定:
ブローカーおよびディーラー
売却済未購入有価証券
仲介業務顧客
アライアンス・バーンスタイン・ミューチュアル・ファンド
未払金および未払費用
未払報酬および給付
借入債務
負債合計
契約債務および偶発債務(注記13を参照)
資本:
ジェネラル・パートナー
リミテッド・パートナー:
発行済社外流通出資口268,373,419口および277,600,901口
関係会社に対する受取勘定
長期インセンティブ報酬制度のために保有しているホールディング
出資口
その他の包括利益(損失)累計額
アライアンス・バーンスタインの
出資者に帰属するパートナー資本
連結された事業体に対する非支配持分
資本合計
負債および資本合計
2012年
(百万円、
出資口数を除く)
(千ドル、
出資口数を除く)
(百万円、
出資口数を除く)
509,891
51,978
627,182
63,935
980,584
99,961
1,551,326
158,142
323,446
938,148
289,039
32,972
95,635
29,465
408,037
942,034
265,685
41,595
96,031
27,084
117,579
662,015
174,518
2,986,539
168,875
70,574
164,643
7,385,851
11,986
67,486
17,790
304,448
17,215
7,194
16,784
752,914
122,977
609,357
196,125
2,954,327
169,208
95,430
173,362
8,115,050
12,536
62,118
19,993
301,164
17,249
9,728
17,673
827,248
291,023
71,983
1,698,469
133,005
529,004
324,243
268,398
3,316,125
29,667
7,338
173,142
13,559
53,927
33,053
27,360
338,046
220,736
63,838
2,563,061
156,679
499,076
485,229
323,163
4,311,782
22,502
6,508
261,278
15,972
50,876
49,464
32,943
439,543
40,382
4,117
41,213
4,201
4,078,676
(16,542)
415,780
(1,686)
4,165,461
(8,441)
424,627
(860)
(39,649)
(35,381)
(4,042)
(3,607)
(389,941)
(48,526)
(39,751)
(4,947)
4,027,486
42,240
4,069,726
7,385,851
添付の連結財務書類に対する注記を参照のこと。
- 170 -
410,562
4,306
414,868
752,914
3,759,766
43,502
3,803,268
8,115,050
383,271
4,435
387,705
827,248
(2)損益計算書
アライアンス・バーンスタイン・エル・ピーおよびその子会社
連結損益計算書
12月31日終了事業年度
2012年
2013年
(千ドル、
1口当たりの
金額を除く)
収益:
投資顧問報酬および投資サービス報酬
バーンスタイン・リサーチ・サービス
販売収益
受取配当金および受取利息
投資利益(損失)
その他の収益
収益合計
控除:支払利息
純収益
費用:
従業員報酬および給付:
従業員報酬および給付
長期インセンティブ報酬費用
販売促進およびサービス:
販売関連の支払い
繰延販売手数料償却費
その他
一般管理費:
一般管理費
不動産費用
条件付支払契約
借入利息
無形資産償却費
費用合計
営業利益(損失)
所得税
当期純利益(損失)
非支配持分に帰属する
連結された事業体の当期純利益(損失)
アライアンス・バーンスタインの
出資者に帰属する当期純利益(損失)
アライアンス・バーンスタインの
出資口1口当たり当期純利益(損失)
基本的
希薄化後
(百万円、
1口当たりの
金額を除く)
(千ドル、
1口当たりの
金額を除く)
2011年
(百万円、
1口当たりの
金額を除く)
(千ドル、
1口当たりの
金額を除く)
(百万円、
1口当たりの
金額を除く)
1,849,105
445,083
465,424
19,962
33,339
105,058
2,917,971
2,924
2,915,047
188,498
45,372
47,445
2,035
3,399
10,710
297,458
298
297,160
1,764,475
413,707
409,488
21,286
29,202
101,801
2,739,959
3,222
2,736,737
179,871
42,173
41,743
2,170
2,977
10,378
279,311
328
278,983
1,907,318
437,414
360,722
21,499
(82,081)
107,569
2,752,441
2,550
2,749,891
194,432
44,590
36,772
2,192
(8,367)
10,966
280,584
260
280,324
1,212,011
—
123,552
—
1,168,645
—
119,132
—
1,246,898
587,131
127,109
59,852
423,200
41,279
208,192
43,141
4,208
21,223
367,090
40,262
202,191
37,421
4,104
20,611
302,684
37,675
219,197
30,856
3,841
22,345
423,043
28,424
(10,174)
2,962
21,859
2,350,796
564,251
36,829
527,422
43,125
2,898
(1,037)
302
2,228
239,640
57,520
3,754
53,765
507,682
223,038
682
3,429
21,353
2,534,372
202,365
13,764
188,601
51,753
22,736
70
350
2,177
258,354
20,629
1,403
19,226
532,896
7,235
682
2,545
21,417
2,958,360
(208,469)
3,098
(211,567)
54,323
738
70
259
2,183
301,575
(21,251)
316
(21,567)
(36,799)
(3,751)
9,746
994
517,676
52,772
188,916
19,258
(174,768)
(17,816)
1.89
1.88
193
192
0.67
0.67
68
68
(0.62)
(0.62)
(63)
(63)
添付の連結財務書類に対する注記を参照のこと。
- 171 -
(315)
(32)
アライアンス・バーンスタイン・エル・ピーおよびその子会社
連結包括利益計算書
12月31日終了事業年度
2012年
2013年
(千ドル)
当期純利益(損失)
その他の包括利益(損失):
為替換算調整額
所得税ベネフィット(費用)
為替換算調整額、税引後
投資に係る未実現(損失)利益:
当期発生未実現利益
控除:当期純利益に含められた利益(損
失)の組替調整
投資に係る未実現(損失)利益の変動額
所得税ベネフィット(費用)
投資に係る未実現(損失)利益、税引後
従業員給付関連項目の変動額:
移行時資産の償却額
過去勤務費用の償却額
数理計算上の利益(損失)の認識額
従業員給付関連項目の変動額
所得税(費用)ベネフィット
従業員給付関連項目、税引後
その他の包括利益(損失)
控除:非支配持分に帰属する
連結された事業体の包括利益(損失)
アライアンス・バーンスタインの
出資者に帰属する包括利益(損失)
(百万円)
(千ドル)
527,422
53,765
(12,422)
—
(12,422)
(1,266)
—
(1,266)
188,601
(百万円)
19,226
2011年
(千ドル)
(百万円)
(211,567)
(21,567)
1,802
(1,405)
397
184
(143)
40
(1,253)
796
(457)
(128)
81
(47)
83
1,375
140
225
23
4,715
(3,896)
1,130
(2,766)
481
(397)
115
(282)
47
1,328
(780)
548
5
135
(80)
56
(34)
259
302
561
(3)
26
31
57
(47)
5,828
22,853
28,634
(444)
28,190
13,002
(5)
594
2,330
2,919
(45)
2,874
1,325
(143)
107
(10,074)
(10,110)
(134)
(10,244)
(10,153)
(15)
11
(1,027)
(1,031)
(14)
(1,044)
(1,035)
(143)
107
(15,408)
(15,444)
340
(15,104)
(14,146)
(15)
11
(1,571)
(1,574)
35
(1,540)
(1,442)
9,603
979
(354)
(36)
(37,316)
(3,804)
530,821
54,112
(188,397)
(19,205)
819
添付の連結財務書類に対する注記を参照のこと。
- 172 -
178,802
18,227
アライアンス・バーンスタイン・エル・ピーおよびその子会社
連結パートナー資本変動計算書
2013年
(千ドル)
ジェネラル・パートナー資本
期首残高
当期純利益(損失)
ジェネラル・パートナーへの分配金
長期インセンティブ報酬制度の変動
アライアンス・バーンスタイン出資口の消
却、発行額控除後
オーストラリアのジョイント・ベンチャーに
おける非支配持分の購入
期末残高
リミテッド・パートナー資本
期首残高
当期純利益(損失)
出資者への分配金
長期インセンティブ報酬制度の変動
アライアンス・バーンスタイン出資口の消
却、発行額控除後
オーストラリアのジョイント・ベンチャーに
おける非支配持分の購入
期末残高
関係会社に対する受取勘定
期首残高
ジェネラル・パートナー出資金
報酬制度未払金
ホールディングに対する受取勘定の組替
ホールディングへの出資金
期末残高
長期インセンティブ報酬制度のために保有して
いるホールディング出資口
期首残高
長期報酬制度に充当するためのホールディン
グ出資口の購入(正味)
負債に基づく報奨からの組替
アライアンス・バーンスタイン出資口の消
却、発行額控除後
長期インセンティブ報酬費用
ラビ・トラストに保有されるホールディング
出資口の再評価
期末残高
その他の包括利益(損失)累計額
期首残高
投資に係る未実現利益(損失)、税引後
為替換算調整額、税引後
従業員給付関連項目の変動額、税引後
期末残高
アライアンス・バーンスタインの
出資者に帰属するパートナー資本合計
連結された事業体に対する非支配持分
期首残高
当期純利益(損失)
投資に係る未実現(損失)利益
為替換算調整額
取得
当社の連結されたベンチャーキャピタル・
ファンド活動の非支配持分への分配
期末残高
資本合計
(百万円)
41,213
5,177
(4,623)
643
4,201
528
(471)
66
(2,028)
(207)
—
40,382
—
4,117
12月31日終了事業年度
2012年
(千ドル)
(百万円)
42,632
1,889
(3,226)
(82)
2011年
(千ドル)
4,346
193
(329)
(8)
(百万円)
48,986
(1,748)
(4,775)
132
4,994
(178)
(487)
13
—
—
—
—
—
41,213
—
4,201
37
42,632
4
4,346
4,165,461
512,498
(456,659)
59,924
424,627
52,244
(46,552)
6,109
4,306,760
187,027
(318,208)
(6,923)
439,031
19,066
(32,438)
(706)
4,905,037
(173,020)
(471,691)
49,290
500,019
(17,638)
(48,084)
5,025
(202,548)
(20,648)
(3,195)
(326)
(6,522)
(665)
—
4,078,676
—
415,780
—
4,165,461
—
424,627
3,666
4,306,760
374
439,031
(8,441)
3,386
(695)
(9,226)
(1,566)
(16,542)
(860)
345
(71)
(940)
(160)
(1,686)
(12,135)
4,440
(746)
—
—
(8,441)
(1,237)
453
(76)
—
—
(860)
(15,973)
4,793
(955)
—
—
(12,135)
(1,628)
489
(97)
—
—
(1,237)
(389,941)
(39,751)
(323,382)
(32,966)
(535,410)
(54,580)
(111,619)
130,777
(11,378)
13,331
(238,015)
130,281
(24,263)
13,281
(220,813)
—
(22,510)
—
202,772
162,771
20,671
16,593
—
20,661
—
2,106
—
437,743
—
44,624
(34,409)
(39,649)
(3,508)
(4,042)
20,514
(389,941)
2,091
(39,751)
(4,902)
(323,382)
(500)
(32,966)
(48,526)
(2,766)
(12,279)
28,190
(35,381)
(4,947)
(282)
(1,252)
2,874
(3,607)
(38,413)
548
(417)
(10,244)
(48,526)
(3,916)
56
(43)
(1,044)
(4,947)
(31,801)
528
7,964
(15,104)
(38,413)
(3,242)
54
812
(1,540)
(3,916)
4,027,486
410,562
3,759,766
383,271
3,975,462
405,259
43,502
9,746
—
(143)
—
4,435
994
—
(15)
—
54,025
(315)
—
(39)
(1)
5,507
(32)
—
(4)
(0)
124,517
(36,799)
33
(550)
(32,103)
12,693
(3,751)
3
(56)
(3,273)
(10,865)
42,240
4,069,726
(1,108)
4,306
414,868
(10,168)
43,502
3,803,268
(1,037)
4,435
387,705
(1,073)
54,025
4,029,487
(109)
5,507
410,766
添付の連結財務書類に対する注記を参照のこと。
- 173 -
アライアンス・バーンスタイン・エル・ピーおよびその子会社
連結キャッシュ・フロー計算書
2013年
(千ドル)
営業活動によるキャッシュ・フロー:
当期純利益(損失)
当期純利益(損失)を営業活動からの
現金純額に一致させるための調整:
繰延販売手数料償却費
非現金長期インセンティブ報酬費用
減価償却費およびその他の償却費
長期インセンティブ報酬関連投資に係る未実
現(利益)損失
連結されたベンチャーキャピタル・ファンド
に係る未実現(利益)損失
その他の投資に係る未実現(利益)損失
不動産資産一時償却費
その他(正味)
資産および負債の変動:
分別現金および分別有価証券の減少(増加)
受取勘定の減少(増加)
投資の(増加)減少
繰延販売手数料の(増加)
その他の資産の減少(増加)
支払勘定の(減少)増加
未払金および未払費用の(減少)増加
未払報酬および未払給付の(減少)増加
営業活動からの現金純額
投資活動によるキャッシュ・フロー:
投資の購入
投資の売却による受取金
器具、備品およびリース資産改良費の購入
器具、備品およびリース資産改良費の売却によ
る受取金
事業買収(取得した現金控除後)
投資活動において使用された現金純額
財務活動によるキャッシュ・フロー:
コマーシャル・ペーパーの(償還)発行(正味)
当座借越の増加(減少)
ジェネラル・パートナーおよび出資者への分配
連結された事業体の非支配持分への分配
ジェネラル・パートナー出資金
ホールディングへの出資金
条件付支払契約に基づく支払い
報酬として付与されるホールディング出資口の
購入オプションの行使から得た受取金を用いた
ホールディングによる追加投資
アライアンス・バーンスタインの連結されたラ
ビ・トラストに支払われた分配金を用いたホー
ルディングによる追加投資
長期インセンティブ報酬制度による報奨に充当
するためのホールディング出資口の購入(正味)
アライアンス・バーンスタインの出資口の購入
その他
財務活動において使用された現金純額
現金および現金同等物に対する
為替レート変動の影響
現金および現金同等物の純(減少額)
現金および現金同等物、期首残高
現金および現金同等物、期末残高
現金支払額:
利息支払額
所得税支払額
非現金投資活動:
取得資産の公正価値
引受負債の公正価値
非現金財務活動:
条件付支払契約に基づく支払勘定計上額
(百万円)
12月31日終了事業年度
2012年
(千ドル)
(百万円)
2011年
(千ドル)
(百万円)
527,422
53,765
188,601
19,226
(211,567)
(21,567)
41,279
159,020
60,009
4,208
16,210
6,117
40,262
21,830
76,257
4,104
2,225
7,774
37,675
474,103
83,489
3,841
48,330
8,511
(14,985)
(1,528)
(15,395)
(1,569)
12,037
1,227
(22,148)
(4,947)
3,837
(70)
(2,258)
(504)
391
(7)
(18,233)
(40,541)
41,450
1,552
(1,859)
(4,133)
4,225
158
38,974
23,535
4,639
5,069
3,973
2,399
473
517
570,742
140,254
(10,781)
(16,423)
755
(867,447)
(51,880)
(9,076)
505,561
58,181
14,297
(1,099)
(1,674)
77
(88,428)
(5,289)
(925)
51,537
(271,471)
(226,553)
136,901
(75,693)
4,363
613,345
137,898
69,406
683,979
(27,674)
(23,095)
13,956
(7,716)
445
62,524
14,057
7,075
69,725
(169,964)
1,164
(110,600)
(21,518)
(26,048)
284,680
(26,343)
178,870
578,195
(17,326)
119
(11,275)
(2,194)
(2,655)
29,020
(2,685)
18,234
58,941
(7,702)
10,884
(21,615)
(785)
1,110
(2,203)
(108)
780
(21,650)
(11)
80
(2,207)
(56)
3,507
(39,590)
(6)
358
(4,036)
12
(38,636)
(57,057)
1
(3,939)
(5,816)
2,636
—
(18,342)
269
—
(1,870)
1,251
(41,835)
(76,723)
128
(4,265)
(7,821)
(55,754)
52,277
(461,282)
(10,865)
3,386
(1,566)
(4,426)
(5,684)
5,329
(47,023)
(1,108)
345
(160)
(451)
(123,250)
(244)
(321,434)
(10,168)
4,440
—
—
(12,564)
(25)
(32,767)
(1,037)
453
—
—
219,363
(38,640)
(476,466)
(1,073)
4,793
—
—
22,362
(3,939)
(48,571)
(109)
489
—
—
15,138
1,543
—
—
1,478
151
14,076
1,435
11,595
1,182
5,727
584
(111,619)
(1,805)
62
(562,378)
(11,378)
(184)
6
(57,329)
(238,015)
(3,195)
(1,964)
(682,235)
(24,263)
(326)
(200)
(69,547)
(220,813)
(6,522)
(95)
(512,248)
(22,510)
(665)
(10)
(52,219)
(3,417)
(117,291)
627,182
509,891
(348)
(11,957)
63,935
51,978
5,099
(11,499)
638,681
627,182
520
(1,172)
65,107
63,935
(734)
(11,510)
650,191
638,681
(75)
(1,173)
66,280
65,107
3,692
13,423
376
1,368
4,809
10,063
490
1,026
3,001
29,477
306
3,005
81,929
43,293
8,352
4,413
—
—
—
—
30,368
4,999
3,096
510
17,100
1,743
—
—
4,400
449
添付の連結財務書類に対する注記を参照のこと。
- 174 -
アライアンス・バーンスタイン・エル・ピーおよびその子会社
連結財務書類に対する注記
「当社」および「当社の」という言葉は、アライアンス・バーンスタイン・エル・ピーおよびその子会社
(以下「アライアンス・バーンスタイン」といいます。)、またはそれらの役員および従業員を指します。
同様に、「会社」という言葉は、アライアンス・バーンスタインを指します。相互参照についてはイタリッ
ク体で表示しています。
1.
事業の説明および組織
当社は、広範囲に及ぶ世界中の顧客に、リサーチ、多様な投資運用および関連サービスを提供しています。
当社の主なサービスは以下の通りです。
●
●
●
●
インスティチューショナル・サービス-官民の年金基金、財団および寄付基金、保険会社、世界各国
の中央銀行および政府、関係会社(AXAおよびその子会社)を含む機関投資家の顧客に、投資一任口
座(separately-managed account)、サブ・アドバイザリー関係、仕組み商品、集団投資信託、
ミューチュアル・ファンド、ヘッジファンドおよびその他の投資手段を用いてサービスを提供します。
リテール・サービス-リテール顧客に、アライアンス・バーンスタインまたは関係会社がスポンサー
であるリテール・ミューチュアル・ファンド、第三者がスポンサーであるミューチュアル・ファンド
とのサブ・アドバイザリー関係、世界各地の金融仲介機関がスポンサーである投資一任口座プログラ
ムおよびその他の投資手段を主に用いてサービスを提供します。
プライベート・クライアント・サービス-富裕層の個人および家族、信託および遺産、慈善団体、
パートナーシップ、個人企業および同族会社、ならびにその他事業体(当社が資産が2,500万ドル未
満の口座を運用する大半の機関投資家も含まれます。)を含む個人顧客に、投資一任口座、ヘッジ
ファンド、ミューチュアル・ファンドおよびその他の投資手段を用いてサービスを提供します。
バーンスタイン・リサーチ・サービス-年金基金、ヘッジファンド、およびミューチュアル・ファン
ドの運用機関など、株式および上場オプションにおける高品質のファンダメンタル・リサーチ、定量
データ・サービス、仲介関連サービスを求める機関投資家にサービスを提供します。
当社はまた、当社がスポンサーであるミューチュアル・ファンドに対し、販売、株主サービス、名義書換
代行サービス、および管理サービスを提供しています。
当社の高品質かつ徹底的なリサーチは当社の事業の根幹です。当社のリサーチ分野には、経済、株式、確
定利付証券、定量データのファンダメンタル・リサーチが含まれています。その他、スペシャリストがマル
チアセット戦略、ウェルス・マネジメント業務、オルタナティブ投資に力を注いでいます。
当社は、以下に関する専門知識を基に多岐にわたる投資サービスを提供しています。
●
●
●
●
●
アクティブ運用型株式戦略(スタイル・ピュア戦略(バリュー株式、グロース株式等)、絶対リター
ン重視戦略を含みます。)
従来的で非制約的なアクティブ運用型確定利付証券戦略(課税と非課税双方の戦略を含みます。)
パッシブ運用(インデックス戦略およびエンハンスト・インデックス戦略を含みます。)
オルタナティブ投資(ヘッジファンド、ファンド・オブ・ファンズ、およびプライベート・エクイ
ティ(例:不動産への直接投資)を含みます。)
マルチアセット型のサービスおよびソリューション(ダイナミック・アセット・アロケーション・
サービス、カスタマイズされた目標期日設定型ファンド、目標リスク設定型ファンド、および顧客の
投資目標達成に役立つように調整されたその他の戦略を含みます。)
当社のサービスでは、時価総額(例:大型株、中型株、および小型株)、期間(例:長期、中期、および
短期債務証券)、ならびに地域(例:米国、インターナショナル、グローバル、エマージング・マーケット、
地域、および現地)など、世界主要市場で様々な投資規律を採用しています。
2013年12月31日現在、フランスの法律に基づいて組織された株式会社で保険および関連金融サービス会社
の国際的なグループの持株会社であるAXAは、特定の子会社を通じて(以下「AXAおよびその子会社」といい
ます。)、アライアンス・バーンスタイン・ホールディング・エル・ピーに対するリミテッド・パートナー
シップ持分の受益所有権(以下「ホールディング出資口」といいます。)の割当を表す、発行済社外流通出
- 175 -
資口の約1.5%を所有しています。
2013年12月31日現在、ジェネラル・パートナーシップ持分およびリミテッド・パートナーシップ持分の割
合で表わしたアライアンス・バーンスタインの所有構造は、以下の通りです。
AXAおよびその子会社
ホールディング
関係会社以外の出資者
63.1 %
35.4
1.5
100.0 %
アライアンス・バーンスタイン・コーポレーション(AXAの間接的完全所有子会社、以下「ジェネラル・
パートナー」といいます。)は、アライアンス・バーンスタイン・ホールディング・エル・ピー(以下
「ホールディング」といいます。)およびアライアンス・バーンスタイン両社のジェネラル・パートナーで
す。アライアンス・バーンスタイン・コーポレーションは、ホールディングのジェネラル・パートナーシッ
プ出資口を100,000口所有しており、アライアンス・バーンスタインのジェネラル・パートナーシップ持分
を1%所有しています。ホールディングおよびアライアンス・バーンスタインのジェネラル・パートナー
シップ持分ならびにリミテッド・パートナーシップ持分の両方を含めると、AXAおよびその子会社は、2013
年12月31日現在、アライアンス・バーンスタインの経済的持分の約63.7%を所有しています。
2.
重要な会計方針の概要
表示の基礎
当連結財務書類は、米国において一般に公正妥当と認められる会計原則(以下「米国GAAP」といいま
す。)に基づいて作成しています。当連結財務書類の作成において、経営陣は、連結財務書類日における資
産および負債の報告金額ならびに偶発資産および偶発負債の開示、ならびに報告期間における収益および費
用の報告額に影響を及ぼす一定の見積りおよび仮定を行う必要があります。実際の結果はこれらの見積りと
異なる可能性があります。
連結の原則
当連結財務書類には、アライアンス・バーンスタインならびにその過半数所有子会社および/または支配
子会社が含まれます。連結された事業体間における全ての重要な連結会社間取引および残高は消去していま
す
最近採用された会計基準
2011年12月、米国財務会計基準審議会(以下「FASB」といいます。)は、会計基準アップデート(以下
「ASU」といいます。)2011-11「資産と負債の相殺に関する開示」を発行しました。この改訂基準は、事業
体に相殺および関連する取決めに関する情報の開示を義務付け、財務諸表利用者がこれらの取決めが財政状
態に与えた影響を把握できるようにしています。当社では、この基準を2013年1月1日付で適用しましたが
(注記8を参照)、当社の連結財務書類に重要な影響はありませんでした。
2013年2月、FASBはASU 2013-02「その他の包括利益累計額からの組替額の報告」を発行しました。この
基準は、その他の包括利益累計額からの組替額に関する情報を構成要素別に提示するよう、事業体に求めて
います。当社では、この基準を2013年1月1日付で適用しました。ただし、その他の包括利益累計額からの
組替額は重要ではないため、追加開示は不要とされています。
- 176 -
未採用の会計基準
2013年3月、FASBはASU 2013-05「国外事業体内の特定の子会社もしくは資産グループまたは国外事業体
に対する投資の認識中止時における親会社による累積為替換算調整額の会計処理」を発行しました。この改
訂は2013年12月15日より後に始まる事業年度(および同年度の期中報告期間)から将来に向かって適用され
ますが、当社の財政状態および経営成績に重要な影響はない見込みです。
2013年7月、FASBはASU 2013-11「繰越欠損金、類似する税務上の欠損金、または繰越税額控除が存在す
る場合の未認識税金ベネフィットの表示」を発行しました。この改訂は 2013年12月15日より後に始まる事
業年度(および同年度の期中期間)から将来に向かって適用されますが、当社の財政状態および経営成績に
重要な影響はない見込みです。
組替
2013年には、当期の表示に合わせるため、アライアンス・バーンスタイン株式会社(当社子会社のうちの
1社)が現地市場ファンドの販売について稼得した基本投資顧問報酬のうち、サービス報酬部分の過年度の
金額を、連結損益計算書上、基本投資顧問報酬から販売収益に組み替えました。この組替は、アライアン
ス・バーンスタイン・ルクセンブルク・エス・エー(別の当社子会社、以下「アライアンス・バーンスタイ
ン・ルクセンブルク」といいます。)が、米国で登録されておらず、一般的に米国人に販売されていない
ファンド(以下「米国外ファンド」といいます。)の販売に関して用いている方法と一致しています。
条件付支払契約関連の増分費用は、これまでは一般管理費の構成要素として表示されていましたが、現在
では、当期の表示に合わせるため、連結損益計算書上、全ての報告期間について条件付支払契約として独立
表示されています。
変動持分事業体
ASU 2009-17「連結(トピック810)-変動持分事業体に関与する企業の財務報告の改善」に従い、企業が
ある事業体を連結する必要があるかどうかに関する決定は、とりわけ、事業体の目的および設計に加えて、
事業体の経済実績に最も重要な影響を及ぼす事業体の活動を指図する企業の能力、ならびに事業体にとって
潜在的に重要である可能性がある損失を負担する義務または利益を受領する義務を企業が負っているか否か
に基づいて行われます。この基準はまた、企業が変動持分事業体(以下「VIE」といいます。)の主たる受
益者であるか否かについての継続的な評価を実施することも要求しています。2010年1月、FASBは、アセッ
ト・マネージャーに関連したASU 2009-17の部分の適用を延期しました。当社は、債務担保証券およびロー
ン担保証券(以下総称して「CDO」といいます。)を除き、当社がスポンサーおよび/または投資マネー
ジャーである全ての事業体について、適用延期の対象としての要件を満たすため、今後も引き続きVIEの連
結に対する以前の会計指針に基づき、連結の必要性について評価されると判断しました。
会社が開発した全ての新規の投資商品および投資事業体(CDOを除きます。)については、まず、その事
業体がVIEか否かを判断します。その際には、事業体の変動性および変動持分の判断、リスクにさらされて
いる持分証券投資の保有者の特定、およびVIEの5つの特性の評価を行います。事業体がVIEであると判断す
ると、VIEの主たる受益者を特定します。当社がVIEの主たる受益者であると判断された場合には、VIEを連
結します。
当社は、当社の顧客向けの新商品およびサービスを開発するために、当社の投資チームに対してシード
キャピタルを提供します。通常、当初のシード投資は、新商品に対する持分投資の全額または大部分を占め
ます。シード投資ポートフォリオの加重平均経過期間は約14ヶ月で、通常約50%のシード投資が1年で入れ
替わります。これらの投資は本質的に一時的なものですが、かかるファンドにおける当社持分は報告期間ご
とに50%前後で変動することがあります。大型シードキャピタル投資の規模は100万ドルから3,000万ドルの
範囲で、平均は1,100万ドルです。取締役会監査委員会は、シード投資プログラムの上限を5億5,000万ドル
に設定しました。当社はシード投資を四半期ごとに評価し、米国GAAPに準拠して必要な場合にはシード投資
を連結しています。
2013年12月31日現在、当社は、主として持分保有者に単独による意思決定権限がないことにより、VIEの
定義を満たす4件のCDOの投資マネージャーでした。これらのCDOは、投資リスクのレベルに応じてリターン
が異なる投資機会を投資家に提供する債務担保商品の発行を唯一の目的として設立されたオルタナティブ投
- 177 -
資ビークルです。これらのCDOの運用報酬を構成するものとして、通常、シニア運用報酬を含みますが、劣
後運用報酬およびインセンティブ運用報酬を含むこともあります。当社は、これらのいずれのCDOにおいて
も、持分を保有していません。当社は、各CDOについて、運用報酬の構成、現在および将来の事業体の経済
実績、ならびに予想損失を制限するもしくは予想残余利益を保証する場合もあるCDO規約書の他の規定に関
する評価を行いました。ASC 810 「連結」に従い、当社は、4件のCDOのうち3件のCDOについては、当社の
投資運用契約は変動持分を構成するものではないと結論付けました。そのため、当社はこれらの事業体を連
結することを要求されていません。
残りのCDOについては、主に劣後報酬のレベルにより、当社は、当社の担保運用契約は変動持分を構成す
ると結論付けました。当社は、当社が以下の支配的財務持分の両方の特性を有しているか否かについて評価
を行いました。(1)事業体の経済実績に最も重要な影響を及ぼすVIEの活動を指図するパワー、および
(2)VIEに対し潜在的に重要なものとなりえる損失または利益について、事業体の損失を負担する義務ま
たは事業体から利益を享受する権利。当社は、当社が(1)の基準に記載されている意思決定のパワーを保
有していると判断しました。
(2)の基準を評価するに当たって、当社は、CDOの設計、条件および特性に関する全ての事実を考慮し、
当社がこの基準を満たしていないと結論付けました。当社の結論は、以下の定量的および定性的要因に基づ
いています。(a)当社は、投資運用サービス提供の範囲を超えてCDOに関与していません。(b)当社は、
CDOにおいて資本または負債に対する持分を保有していません。(c)当社は、CDOのいかなる資産の譲渡者
でもありません。(d)CDOの予想キャッシュ・フローと比較して、当社の将来の予想報酬総額は、重要で
はありません。(e)CDOの予想キャッシュ・フローと比較して、当社の予想報酬の変動性は、重要ではあ
りません。(f)これらのCDOの損失に対する最大エクスポージャーは、CDO資産の公正価値に基づいた当社
の投資運用報酬です。(g)CDOの構造内で被った損失について、CDOは当社に対して遡及権を有していませ
ん。(h)当社は、CDOに対していかなる財務サポートまたはその他サポートを行っておらず、行う予定も
ありません。(i)流動性契約、保証および/またはCDOに対する当社の変動持分に影響を及ぼしうる第三
者によるその他の契約はありません。そのため、当社は、当該のCDOに対する支配的財務持分を有していな
いため、当社の連結財務書類において当該CDOを連結していません。2013年12月31日現在、このCDOの現金、
担保の投資(公正価値で評価)および支払手形(償却原価で評価)は、それぞれ1,790万ドル、2億4,180万
ドルおよび2億5,440万ドルにのぼります。
経営陣は、適用延期の要件を満たす事業体に対して、当社が連結すべきVIEを特定するため、顧客の運用
資産(以下「AUM」といいます。)を保有している特定の事業体との契約、当該事業体への投資および当該
事業体との他の財務上の協定を四半期ごとにレビューしています。これらの事業体には、特定のミューチュ
アル・ファンド商品、ヘッジファンド、仕組み商品、グループトラスト、集団投資信託およびリミテッド・
パートナーシップが含まれます。当社は、これら事業体のAUMについて投資運用報酬を稼得していますが、
当該AUMからそれ以外の利益は何も得ておらず、当社業務においてAUMを利用することもできません。
2013年12月31日現在、当社は、AUMが約2,580万ドルの特定の仕組み商品およびヘッジファンドに対して重
要な変動持分を保有しています。しかしながら、当社はこれらのVIEの予想残余利益または予想損失の主た
る受益者ではないと経営陣が判断したため、当該事業体を連結する必要はありません。当社の損失に対する
最大エクスポージャーは、これら事業体への当社の投資額である20万ドルに限られています。
現金および現金同等物
現金および現金同等物には、手許現金、当座預金、マネー・マーケット・アカウント、翌日物コマーシャ
ル・ペーパー、当初満期が3ヶ月以内である流動性の高い投資が含まれます。これら商品は短期であるとい
う性質により、計上額は公正価値とほぼ等しいと判断しています。
未収報酬(正味)
未収報酬は引当金を控除した額で表示しています。投資顧問報酬および投資サービス報酬に関連する貸倒
引当金は、受取勘定の年齢分析、過去の傾向に基づく回収可能性の評価、および他の定性的・定量的要因に
より決定します。定性的・定量的要因には、当社と顧客の関係、顧客の財務の健全性(または支払能力)、
現在の経済状況および口座が閉鎖されているか使用されているか、が含まれます。未収報酬に対する貸倒引
当金の金額は重要ではありません。
- 178 -
担保付証券取引
顧客の証券取引は決済日ベースで計上し、関連手数料収益および費用は取引日ベースで計上します。顧客
に対する受取勘定および支払勘定には、現金取引および信用取引に関するものが含まれます。顧客が所有す
る証券を受取勘定に対する担保として保有しており、これらの担保は連結財務書類には反映されていません。
当社は、契約または慣例により、この担保を売却または再担保として差し入れることが可能であり、何度も
それを実行しています。2013年12月31日現在、こうした再担保として差し入れられている有価証券の公正価
値は、280万ドルでした。自己証券売買および関連費用は取引日ベースで計上します。
それぞれ当社の子会社であるサンフォードCバーンスタイン・アンド・カンパニー・エルエルシー(以下
「SCB LLC」といいます。)およびサンフォードCバーンスタイン・リミテッド(以下「SCBL」といいま
す。)の借入有価証券および貸付有価証券は、取引に関連して差し入れたまたは受け入れた現金担保の額で
計上し、連結財政状態計算書のブローカーおよびディーラーに対する受取勘定および支払勘定に含まれてい
ます。借入有価証券取引では、SCB LLCおよびSCBLが貸付人に現金担保を預ける必要があります。2013年お
よび2012年12月31日現在、貸付人に預けられた現金担保は、それぞれ8,360万ドルおよび1億630万ドルでし
た。貸付有価証券に関しては、SCB LLCは借入人から現金担保を受け入れます(SCBLは証券貸付取引に参加
していません)。2013年および2012年12月31日現在、借入人から受け入れた現金担保は、それぞれ6,510万
ドルおよび1,250万ドルでした。当初に差し入れたまたは受け入れた担保は、借入有価証券または貸付有価
証券の公正価値とほぼ等しいか、またはそれを上回ります。SCB LLCおよびSCBLは、借入有価証券および貸
付有価証券の公正価値を毎日モニタリングし、必要に応じて追加の担保を求める、または、超過担保を返還
します。2013年および2012年12月31日現在、差し入れた担保に関して必要な引当金はありません。収益また
は費用は取引期間にわたって認識します。
2013年および2012年12月31日現在、当社は、取引を円滑に進めるため、それぞれ2,650万ドルおよび2,580
万ドルの現金を清算機関に預け入れています。さらに2013年および2012年12月31日現在、SCB LLCはそれぞ
れ合計3,900万ドルおよび2,800万ドル相当の米国短期国債を自社投資勘定に保有し、それらを清算機関に担
保として預け入れています。これらの清算機関は、契約または慣例により、この担保を売却または再担保と
して差し入れることができます。
投資
投資には、米国短期国債、当社がスポンサーおよび運用を手がける非連結ミューチュアル・ファンドおよ
びリミテッド・パートナーシップ・ヘッジファンド、持分証券および確定利付証券により構成されるあらゆ
る投資一任ポートフォリオ、上場オプションならびに連結されたベンチャーキャピタル・ファンド(当社が
ジェネラル・パートナーとして支配持分を所有し、かつ10%のリミテッド・パートナーシップ持分を所有す
るファンド)が所有する投資が含まれます。
米国短期国債、ミューチュアル・ファンド、持分証券および確定利付証券への投資は、売買目的有価証券
または売却可能有価証券に分類されます。売買目的投資は公正価値で計上し、未実現損益は連結損益計算書
上、投資損益に計上します。売却可能投資は公正価値で計上し、未実現損益はパートナー資本のその他の包
括利益累計額の独立項目として計上します。投資の売却に係る実現損益は連結損益計算書上、投資損益に計
上します。投資の売却に係る実現損益の算定には平均原価を使用します。
当社は、持分法を使ってリミテッド・パートナーシップ・ヘッジファンドへの投資の会計処理をしていま
す。当社のリミテッド・パートナーシップ・ヘッジファンド投資の損益に対する持分は、連結損益計算書の
投資損益に計上しています。
当社の連結されたベンチャーキャピタル・ファンドが所有する投資は、通常流動性が低く、当初は取得原
価で評価します。これらの投資は、「重要な進展」(すなわち、資本取引、または事業、経済もしくは市場
における事象)の発生を反映するため、公正価値に調整します。公正価値への調整は、連結損益計算書の投
資損益に計上しています。当社の連結されたベンチャーキャピタル・ファンドの範囲外で、当社が直接所有
するプライベート・エクイティ投資が3件あります。これらのうち1件の投資は原価法を用いて会計処理し、
もう2件の投資は公正価値で会計処理しています。
当社の投資の公正価値の測定方法については注記9を参照してください。
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器具、備品およびリース資産改良費(正味)
器具、備品およびリース資産改良費は、減価償却および償却累計額を控除した取得原価で計上します。減
価償却費は、器具については8年、備品およびソフトウェアについては3~6年の見積耐用年数にわたり定
額法で認識します。リース資産改良費は、見積耐用年数または関連リース期間のいずれか短いほうにわたり
定額法で償却を行います。
のれん
アライアンス・バーンスタインは2000年に、投資リサーチおよび投資運用を手掛けるSCBインク(旧サン
フォードCバーンスタイン・インク、以下「バーンスタイン」といいます。)を取得しました。バーンスタ
イン取得はパーチェス法を用いて会計処理を行い、取得原価は、取得資産および引受負債の見積公正価値に
基づいて配分しました。購入価格が引受負債控除後の識別可能な取得資産の公正価値を超過する額は、約30
億ドルにのぼり、のれんとして認識しました。
2013年12月31日現在、連結財政状態計算書上に計上されているのれん30億ドルには、バーンスタイン取得
の結果として発生した28億ドルと、様々なより小規模の取得に関連した1億8,600万ドルが含まれています。
当社では、アライアンス・バーンスタインの報告セグメントおよび報告単位は1つのみであると判断しまし
た。
当社は、毎年9月30日現在で当社ののれんの減損テストを行います。2013年9月30日現在、減損テストは、
のれんが減損していないことを示しました。のれんの帳簿価額はまた、AUM、収益、利益、またはホール
ディング出資口価格の大幅な低下といった減損の可能性を示唆するような事実や状況が発生した場合にもレ
ビューされます。
無形資産(正味)
無形資産は主に、取得時の見積公正価値に基づいて取得したSCBインクの投資運用契約に割り当てられた
取得原価から償却累計額を控除した金額で構成されます。2013年12月31日現在、連結財政状態計算書におい
て、無形資産は償却累計額控除後で1億6,890万ドル計上されていますが、その内訳は償却対象である耐用
年数を確定できる無形資産が1億5,890万ドル(内、1億3,970万ドルはバーンスタイン取得に関連していま
す。)、およびその他の取得に関連し、償却対象でない耐用年数を確定できない無形資産が1,000万ドルで
す。無形資産は公正価値で認識し、通常約20年という見積耐用年数にわたって定額法で償却します。2013年
12月31日現在の無形資産の帳簿価額総額は4億3,680万ドルであり、2012年12月31日現在では4億2,530万ド
ルでした。また、償却累計額は2013年12月31日現在で2億7,790万ドルであり、2012年12月31日現在では2
億5,610万ドルでした。その結果、償却対象である無形資産の正味帳簿価額は、2013年12月31日現在で1億
5,890万ドル、2012年12月31日現在で1億6,920万ドルとなりました。償却費は、2013年に2,190万ドル、
2012年に2,140万ドル、および2011年に2,140万ドルであり、今後5年間における各年の年間見積償却費は約
2,200万ドルです。
当社は、事象または状況の変化が帳簿価額を回収できない可能性を示唆する際に、無形資産の減損につい
て定期的にレビューしています。帳簿価額が公正価値を上回る場合、追加の減損テストを実施し、減損損失
がある場合はその額を測定します。
繰延販売手数料(正味)
当社は、会社がスポンサーであるオープンエンド型ミューチュアル・ファンド受益証券の販売に関連して、
前取販売手数料なしに販売されたファンド受益証券(以下「後取販売手数料方式のファンド受益証券」とい
います。)については、金融仲介機関に手数料を支払っています。これらの手数料は、繰延販売手数料とし
て資産計上し、米国ファンド受益証券については5年半、米国外ファンド受益証券については4年を超えな
い期間にわたり償却します。この期間に通常、繰延販売手数料の回収が行われます。当社は、これらの繰延
販売手数料を、ファンド受益証券の解約時に上記ファンドから受領した販売サービス手数料および上記ファ
ンドの受益証券保有者から受領した条件付繰延販売手数料(以下「CDSC」といいます。)から回収します。
CDSCの現金回収額は、受領時に未償却繰延販売手数料の減額という形で計上します。2009年1月31日より、
当社の米国ミューチュアル・ファンドは新規投資家に後取販売手数料方式のファンド受益証券を提供してい
ません。しかし、米国外ファンドについては、引き続き後取販売手数料方式のファンド受益証券を提供して
- 180 -
います。
当社は、事象または状況の変化が帳簿価額を回収できない可能性を示唆する際に、繰延販売手数料資産の
減損について定期的にレビューしています。帳簿価額が公正価値を上回る場合、追加の減損テストを実施し、
減損損失がある場合はその額を測定します。
偶発損失
全ての重要な訴訟事項について、当社は不利な結果が出る可能性を検討します。不利な結果が出る可能性
が高いと当社が判断し、かつ、損失額を合理的に見積もることができる場合、当該訴訟の予測結果に関する
見積損失額を計上します。不利な結果の発生が合理的に見込まれ、かつ、すでに引当済である金額を上回っ
て生じうる損失があり、その損失額または損失額の範囲を見積もることができる場合、当社は、生じうる損
失額または損失額の範囲の見積りとともにその事実を開示します。しかしながら、訴訟には不確実性が内在
するため、特に原告が求める損害賠償額が多額であるか、もしくは確定していない場合、訴訟が初期段階に
ある場合、または訴訟が非常に複雑であるか、もしくは広範囲に及ぶ場合には、結果を予測すること、また
は生じうる損失額や損失額の範囲の見積りをすることは、多くの場合で容易ではありません。このような場
合、当社は、結果の予測または生じうる損失額もしくは損失額の範囲の見積りが不可能であることを開示し
ます。
収益認識
投資顧問報酬および投資サービス報酬は、一般にAUMに対する一定の割合として計算し、関連サービスを
提供した時点で収益に計上します。ヘッジファンドまたはその他のオルタナティブ投資に関連する契約を含
む一部の投資顧問契約は、基本投資顧問報酬に加えて運用成績に基づく報酬について規定しています。運用
成績に基づく報酬は、一定期間における、実際の投資の成績に対する一定の割合または定められたベンチ
マークを上回った投資の成績に対する一定の割合として計算します。運用成績に基づく報酬は、それぞれの
投資顧問契約の測定期間終了時に収益の一部として計上します。
当社は、確立された市場ベースの評価法や公正価値評価法(観察不能な市場の場合)を使ってAUMを計算
します。市場ベースの評価法には、活発に取引が行われている上場株式、オプションおよび先物については、
取引所における最終の売却/決済価格、確定利付証券、資産担保証券またはモーゲージ担保証券については、
認められた価格決定機関が評価した買呼値、クレジット・デフォルト・スワップについては、認められた価
格決定機関およびブローカーから得た仲値、ならびにその他のデリバティブ商品については、価格決定機関
およびブローカーから得た買呼値またはスプレッドが含まれます。公正価値評価法には、割引キャッシュ・
フロー・モデル、資産対負債の評価、または当社評価委員会が検証および承認したその他の手法が含まれま
す(評価委員会について、詳しくは次の文節を参照してください)。公正価値評価法は、プライベート・エ
クイティまたは流動性の低い有価証券の場合等、市場ベースの評価法を使ってAUMを評価できない場合にの
み使います。公正価値評価法を用いる投資は通常、当社のAUM全体の内の重要な金額は占めません。当社が
市場データを入手する能力は、市場ボラティリティによる重要な影響を受けておらず、よって市場ベースの
評価法を使用する能力も重要な影響を受けていません。
シニア・オフィサーおよび従業員から構成される評価委員会には、顧客およびアライアンス・バーンスタ
インのポートフォリオで保有している全ての投資の価格決定および評価を監督する責任があります。評価委
員会は、これらのポートフォリオで保有している投資の価格決定および評価に適用される原則および方針を
説明した価格決定方針書を採択しました。当社は評価委員会直属の価格決定グループも設けており、同グ
ループには全ての投資の価格決定の過程を監督する責任があります。
バーンスタイン・リサーチ・サービスの収益は、主に機関投資家に提供するリサーチおよび仲介関連サー
ビスについてSCB LLCおよびSCBLが受領した仲介手数料から構成されます。稼得した仲介手数料および関連
費用は取引日ベースで計上します。
販売収益、株主サービス報酬(その他の収益に含まれています。)ならびに受取配当金および受取利息は、
稼得時に未収計上します。
- 181 -
条件付支払契約
当社は、企業結合に伴い、定期的に条件付支払契約を締結しています。これらの契約で当社は、所定の業
績目標が達成されている限り、追加の対価を売り手に支払うことに同意します。企業結合が完了した時点で、
当社は、これらの潜在的な将来債務の公正価値を見積り、連結財政状態計算書に負債として計上します。そ
の後、当該契約が測定されるまでの期間にわたって、かかる債務の評価額を予想支払額の水準まで引き上げ
ます。後日予想支払額が変更された場合は、その変更が行われた会計期間に債務が増額または減額された結
果として損益が発生します。予想支払額の変更およびその水準への債務評価額引き上げに起因する損益はと
もに、連結損益計算書の条件付支払契約に反映されます。
ミューチュアル・ファンドの引受活動
当社の子会社の引受活動に関連して行われる、会社がスポンサーであるミューチュアル・ファンドの受益
証券の売買(関連手数料収入を含む)は、取引日に計上します。会社がスポンサーであるミューチュアル・
ファンドの受益証券の販売に関するブローカーおよびディーラーに対する受取勘定は、通常、ファンド受益
証券の購入に関する、会社がスポンサーであるミューチュアル・ファンドへの関連債務の決済に伴い、取引
日から3営業日以内に実現します。販売計画ならびにその他の販売促進およびサービスに関する支払いは、
発生時に費用として認識します。
長期インセンティブ報酬制度
当社は、非積立型非適格長期インセンティブ報酬制度を複数運営しています。この制度下で、通常第4四
半期に従業員に年次の報奨を授与します。
2013年、2012年、および2011年12月に授与された報奨では、報奨を制限付きホールディング出資口と繰延
現金給付に配分することを参加者に認めました。通常、参加者(一部の上級経営幹部を除きます。)は、そ
の報奨の50%までを繰延現金給付に配分することができますが、報奨ごとに総額250,000ドルが上限とされ
ています。100,000ドル以下の2013年の報奨を受け取った米国外の従業員(駐在員を除きます。)は、それ
ぞれ報奨の100%までを繰延現金給付に配分することができます。2013年の報奨に関して、参加者は2013年
12月12日の報酬委員会の前に配分を選択し、同日に報奨が授与され、同日のホールディング出資口の終値を
用いて評価されました。2012年および2011年の報奨に関しては、参加者は、それぞれ2013年および2012年の
1月中旬までに配分を選択すればよいとされていました。発行された制限付きホールディング出資口の口数
は、報奨の残りのドル金額を、各年で参加者が選択を行った後の1月の5営業日間のホールディング出資口
平均終値で除した口数です。2011年から2013年までの報奨は、次の通りです。
●
●
●
当社はホールディング出資口を公開市場から買い付けるか、またはホールディングから新規発行の
ホールディング出資口を購入して、参加者に授与し、連結されたラビ・トラストにおいて保有してい
ました。
権利が確定したホールディング出資口および権利が未確定のホールディング出資口に係る四半期ごと
の分配金は、長期繰延が選択されているか否かにかかわらず、その期に参加者に支払っています。
繰延現金給付に対する利息は当社の月間加重平均資金コストに基づいて、毎月未払計上しています。
当社は、株式報酬の付与に関連する報酬費用を公正価値法を用いて財務書類に計上しています。制限付き
ホールディング出資口報奨の公正価値は付与日におけるホールディング出資口の終値であり、オプションの
公正価値はブラック・ショールズ・オプション評価モデルを用いて決定します。公正価値法において、報酬
費用は報奨の見積公正価値に基づいて付与日に測定し、要求された勤務期間にわたって認識します。2011年
第4四半期の従業員長期インセンティブ報酬制度の変更(下記参照)までは、従業員の勤務要件は通常、受
渡日と同じでした。この変更により従業員の勤務要件は廃止されましたが、当初の報奨契約に含まれている
受渡日は変更されませんでした。
2013年には、2013年の長期インセンティブ報酬制度による報奨に係る費用1億5,770万ドルを計上し、制
限付きホールディング出資口650万口を付与しました。
2012年には、2012年の長期インセンティブ報酬制度による報奨に係る費用1億5,010万ドルを計上しまし
た。2013年1月、連結されたラビ・トラストで保有されていた650万口の制限付きホールディング出資口を
2012年の報奨に充当し、1億2,920万ドルを株式に基づく報奨として、負債からパートナー資本に組み替え
- 182 -
ました。
2011年第4四半期に、当社の報酬慣行の競争力を確保するため、ならびに従業員報酬および給付のコスト
と当社の当該事業年度の財務業績の整合性を改善し、かつ、従業員が授与されたインセンティブ報酬を高い
確度で受け取れるようにするために、当社は従業員長期インセンティブ報酬制度の変更を実施しました。当
社は、特に現職従業員の全ての未決済の年度末長期インセンティブ報酬を修正し、従業員が理由なしに退職
した場合または解雇された場合に、競業および従業員と顧客の勧誘に関する制限を含め、適用される報奨契
約に規定される特定の合意事項および制限条項の遵守、ならびに現行リスク管理方針の不遵守の場合の回収
を条件に、その報奨を維持できるように改定しました。別途の雇用契約または協定に含まれている株式交換、
雇用契約時または類似した繰延報酬報奨の大部分では、2011年にはこれらの変更を反映した変更は行われま
せんでした。
これらの変更に伴い、当社は2011年第4四半期に過年度からの修正後の未決済報奨に関する未認識長期イ
ンセンティブ報酬全額について、一時的な非現金費用5億8,710万ドルを計上しました。加えて、2011年12
月に2011年の報奨のドル金額が承認され伝達された時点で、当社は2011年の長期インセンティブ報酬制度に
よる報奨に係る費用1億5,990万ドルの100%を計上しました。2012年1月、連結されたラビ・トラストで保
有されていた870万口の制限付きホールディング出資口を2011年の報奨に充当し、1億3,030万ドルを株式に
基づく報奨として、負債からパートナー資本に組み替えました。
制限付きホールディング出資口およびホールディング出資口購入オプションの付与は、通常第2四半期に
ジェネラル・パートナーの適格な取締役会のメンバー(以下「適格取締役」といいます。)に対して行われ
ます。制限付きホールディング出資口は、付与日より3年後の応当日に分配され、オプションは3年間にわ
たって一定の割合ずつ行使可能となります。これらの制限付きホールディング出資口およびオプションは、
失権することはありません(適格取締役が、該当する報奨契約で用語が定義されている「原因」により解任
された場合は除きます)。勤務要件が存在しないため、当社はこれらの報奨について各付与日に全額を費用
計上します。
当社は、公開市場においてホールディング出資口を買い付けるか、または新規発行ホールディング出資口
をホールディングから購入するかのいずれかの手段によって、制限付きホールディング出資口の報奨に充当
し、その後これらは全て、権利確定時に従業員に分配されるまでまたは消却されるまで連結されたラビ・ト
ラストにおいて保有されます。修正後のアライアンス・バーンスタイン・リミテッド・パートナーシップ契
約(以下「アライアンス・バーンスタイン・パートナーシップ契約」といいます。)に従い、アライアン
ス・バーンスタインがホールディングから新規発行されたホールディング出資口を購入する場合、ホール
ディングは、アライアンス・バーンスタインから受領した受取金を、新規発行されたアライアンス・バーン
スタインの出資口を同じ口数分購入する目的で使うことが要求されます。従って、ホールディングのアライ
アンス・バーンスタインに対する所有持分の割合は増加します。連結されたラビ・トラストに保有される
ホールディング出資口は、トラスト名義の会社資産であり、アライアンス・バーンスタインの一般債権者か
ら保護されません。
2013年および2012年、当社はホールディング出資口520万口および1,570万口を、それぞれ1億1,130万ド
ルおよび2億3,950万ドルで買い付けました(取引日ベース)。これらの金額は、ホールディング出資口190
万口および1,230万口を、それぞれ3,850万ドルおよび1億8,230万ドルで公開市場で買付けたことを反映し
たもので、残額は、長期インセンティブ報酬の分配時に従業員が税金の源泉徴収に関する法定要件を満たす
よう、従業員からホールディング出資口を買い取りました。これらは、分配金再投資の選択の一環として従
業員が買付けるホールディング出資口と相殺されます。
2011年第3四半期以降四半期ごとに、改正後の1934年証券取引所法(以下「証券取引所法」といいま
す。)のルール10b5-1に基づき、ホールディング出資口を買い戻す制度を実施しています。ルール10b5-1に
基づく制度では、企業は、自ら課した取引禁止期間および重要な非公開情報の保持により自社株の買戻しが
認められない可能性がある時期でも、買戻しが許されています。当社が選定する各ブローカーは、制度で規
定された条件および制約の下で、制度の条件に従って当社に代わりホールディング出資口を買い戻す権限が
与えられます。買戻しは、SEC規則の適用を受けることに加え、制度で規定されている特定の価格、出来高
および時期の制約を受けます。2013年第4四半期に採択された制度は、2014年2月11日の営業時間終了を
もって有効期限が切れます。この制度に基づいて、2013年第4四半期に買い付けたホールディング出資口は
ありません。ただし将来、別途ルール10b5-1に基づく制度を採択し、当社のインセンティブ報酬制度の下で
予測される債務に充当するため、およびその他の企業目的のために、公開市場でホールディング出資口を買
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い付ける可能性があります。
2013年には、従業員および適格取締役に1,390万口の制限付きホールディング出資口の報奨を付与しまし
た(2013年12月に2013年度末の報奨として付与された650万口、および2013年1月に2012年度末の報奨とし
て付与された650万口も含まれています)。2012年には、従業員および適格取締役に1,210万口の制限付き
ホールディング出資口の報奨を付与しました(2012年6月に当社最高経営責任者であるピーター・クラウス
氏に雇用契約の更新に関連して付与された270万口、および2012年1月に2011年度末の報奨として付与され
た870万口も含まれています)。2013年第3四半期(および次の文節に記載するように、アライアンス・
バーンスタインの連結されたラビ・トラストで保有されていた未配分のホールディング出資口の消却を決定
する)までは、以前に買い戻され連結されたラビ・トラストで保有されていたホールディング出資口を割り
当て、報奨に充当していました。2013年12月、ホールディングは新たに390万口のホールディング出資口を
発行し、2013年12月に付与された制限付きホールディング出資口の報奨に充当しました。
経営陣は、2013年7月1日付で、アライアンス・バーンスタインの連結されたラビ・トラストで保有され
ていた未配分のホールディング出資口を全て消却しました。この消却のため、アライアンス・バーンスタイ
ンは、連結されたラビ・トラストで保有していた未配分のホールディング出資口を、同じ口数のアライアン
ス・バーンスタイン出資口と引き換えにホールディングに受け渡しました。その後各社はそれぞれの出資口
を消却しました。その結果、2013年7月1日現在、アライアンス・バーンスタインおよびホールディングそ
れぞれの社外流通出資口数が約1,310万口減少しました。アライアンス・バーンスタインおよびホールディ
ングは、アライアンス・バーンスタインが公開市場から、または長期インセンティブ報奨の分配時に従業員
が税金の源泉徴収に関する法定要件を満たすよう従業員から、ホールディング出資口を買い付けた際、買い
付けた出資口を近い将来に新規従業員報奨に充当する必要がない場合には、追加して出資口を消却する意向
です(ただし、アライアンス・バーンスタインが公開取引されるパートナーシップとして取り扱われる事態
を回避するため、適用されるセーフハーバー・ルールの準拠を条件とします)。新規報奨に充当するのに十
分な口数のホールディング出資口をラビ・トラストで保有していない場合は、2013年12月に行ったように、
新規発行されたアライアンス・バーンスタイン出資口と引き換えにホールディングは新たにホールディング
出資口を発行します。
一般に、企業体が自社株を買い戻すと、その株式はもはや社外流通株式とはみなされません。当社は2層
のパートナーシップという構造であるため、アライアンス・バーンスタインが買い付け、連結されたラビ・
トラストで保有するホールディング出資口は、(単一の企業体の買い戻された自社株とは異なり)社外流通
口数とみなされます。従って、買い戻したホールディング出資口を、ラビ・トラストで保有して社外流通の
ままにしておくのではなく、消却するという経営陣の決定により、ホールディング出資口買付けが及ぼす影
響は、企業体による自社株買戻しの影響に一層近いものになります。
2013年、ホールディングは、ホールディング出資口購入オプション行使時に887,642口のホールディング
出資口を発行しました。ホールディングは、その受取金1,510万ドルを用いて、新たに発行された同じ口数
のアライアンス・バーンスタイン出資口を購入しました。
為替換算
国外子会社の資産および負債は、貸借対照表日の実勢為替レートを用いて機能通貨から米ドル(以下
「US$」といいます。)に換算し、関連収益および費用は、各期間の実勢平均為替レートを用いてUS$に換算
します。国外事業の資産および負債をUS$に換算する際に発生する正味為替差損益は、連結包括利益計算書
のその他の包括利益の独立項目として計上します。2013年、2012年、および2011年における正味為替差損は、
それぞれ310万ドル、110万ドルおよび240万ドルでした。
分配金
アライアンス・バーンスタインは、アライアンス・バーンスタイン・パートナーシップ契約に定められて
いる通り、使用可能なキャッシュ・フローの全てを出資者およびジェネラル・パートナーに分配する義務が
あります。使用可能なキャッシュ・フローは、アライアンス・バーンスタインの営業活動から得たキャッ
シュ・フローから、事業で使用するためアライアンス・バーンスタインが留保するべきだとジェネラル・
パートナーが自己裁量で決定した金額を控除した額、またはアライアンス・バーンスタインの営業活動から
得たキャッシュ・フローに、既に留保しているキャッシュ・フローから取り崩すべきだとジェネラル・パー
トナーが自己裁量で決定した金額を加算した額です。
- 184 -
ジェネラル・パートナーは、以下の合計額を算定して営業活動から得たキャッシュ・フローを計算します。
●
●
●
アライアンス・バーンスタインの営業活動からの現金純額
通常の業務過程における借入および資産の売却または他の資産処分による受取金
市場性のある有価証券に対する投資、流動性のある投資、および投資目的で取得しその価値を容易に
設定できる他の金融商品からの収益
次に、上記の合計から以下を合計した額を控除します。
●
●
借入元本に関連する支払い
通常の業務過程における資産の購入で費用計上された額
2014年2月12日、ジェネラル・パートナーは、アライアンス・バーンスタイン出資口1口当たり0.66ドル
の分配金を宣言しました。これは、2013年12月31日に終了した3ヶ月間における使用可能キャッシュ・フ
ローの分配です。ジェネラル・パートナーは、1%のジェネラル・パートナーシップ持分により、各分配金
の1%を受け取る権利を有します。当該分配金は、2014年2月24日現在の登録出資者に、2014年3月13日に
支払われます。
2013年、2012年、および2011年にジェネラル・パートナーおよび出資者に支払われた1口当たりの分配金
合計額は、それぞれ1.69ドル、1.15ドル、および1.70ドルでした。
包括利益
当社は、連結包括利益計算書において包括利益の変動を全て報告しています。包括利益には、当期純利益
ならびに売却可能に分類される投資に係る未実現損益、為替換算調整額、未認識の数理計算上の純損失およ
び移行時資産が含まれます。利益が米国外に永久的に投資されるとみなされる国外子会社に係る為替換算調
整額については、繰延税金を認識していません。
3.
不動産費用
当社は、2008年に開始した人員整理に関連して、2010年にニューヨークの不動産の必要性について包括的
な見直しを行いました。その結果、2010年にニューヨークのオフィスの380,000平方フィート超を転貸する
ことを決定し(現在その90%超は転貸済)、3箇所に点在していたニューヨークの従業員を2箇所に概ね集
約することを決めました。2010年に、当社は、このスペースに係る現行契約上のオペレーティング・リース
債務額と現在の見積賃料時価の差額の正味現在価値(7,620万ドル)、ならびにこのスペースに係るリース
資産改良費、器具および備品の一時償却費(2,550万ドル)を反映した、1億170万ドルにのぼる税引前不動
産費用を計上しました。当社は、これらの費用を計上する際に使用した仮定および見積りを定期的にレ
ビューしています。
2011年には、英国のロンドン、ニューヨークおよびその他の米国の拠点におけるオフィス・スペースに関
連して、総額720万ドルの税引前不動産費用を計上しました。ロンドンに係る費用は880万ドルで、その内訳
は、リースの引受先に対する支払額580万ドル、ならびにこのスペースに係るリース資産改良費、器具およ
び備品の一時償却費300万ドルです。当社ではまた、ニューヨークのスペースに関連してリース資産改良費、
器具および備品で150万ドルの追加一時償却費を計上し、その他の費用として40万ドルを計上しました。こ
れらの費用は、2010年の費用の見積り変更に伴う350万ドルの戻入れを2011年に計上したことによって、相
殺されました。
2012年上半期には、借りていたニューヨーク・シティ・データ・センターのオフィス・スペースの退去に
伴う費用880万ドル、および過年度に計上した不動産費用に関連する見積りの変更に伴う費用730万ドルを反
映して、総額1,610万ドルの税引前不動産費用を計上しました。ニューヨーク・シティ・データ・センター
に係る費用は、このスペースに係る現行契約上のオペレーティング・リース債務額と現在の見積賃料時価の
差額の正味現在価値(710万ドル)、ならびにこのスペースに係るリース資産改良費、器具および備品の一
時償却費(170万ドル)から構成されています。
2012年第3四半期に、当社は世界全体での不動産専有面積をさらに削減する施策として、当社の世界全体
- 185 -
での事業所所在地の包括的な見直しを行い、全世界でのスペース統合計画の実施を開始しました。その結果、
約510,000平方フィートのオフィス・スペースを転貸するというのが当社の意向です(現在その約70%が転
貸済)。その内70%以上はニューヨークのオフィス・スペース(2010年の削減分380,000平方フィートに追
加)で、残りは英国、オーストラリア、および米国各地の拠点で構成されています。
2012年下半期には、このスペースに係る現行契約上のオペレーティング・リース債務額と現在の見積賃料
時価の差額の正味現在価値(1億6,380万ドル)、このスペースに係るリース資産改良費、器具および備品
の一時償却費(3,970万ドル)ならびに過年度に計上した不動産費用に関連する見積りの変更(350万ドル)
を反映した、2億700万ドルにのぼる税引前不動産費用を計上しました。
2013年通年では、2,840万ドルにのぼる税引前不動産費用を計上しました。その内訳は、過年度に計上し
た不動産費用に関連する見積りの変更1,720万ドル(2010年および2012年の計画分は1,690万ドル、その他の
不動産費用は30万ドル)、2012年の計画に係るリース資産改良費、器具および備品の一時償却費30万ドル、
新規不動産費用1,090万ドル(2012年の計画分は150万ドル、その他の不動産費用は530万ドル、リース資産
改良費、器具および備品の一時償却費は410万ドル)です。
2013年12月31日現在、2010年および2012年に開始したオフィス・スペース統合計画に係り、それぞれ合計
1億2,390 万ドルおよび2億1,740万ドルの税引前不動産費用を計上しています。
2010年および2012年のオフィス・スペース統合計画に関する負債勘定の以下の期間における増減は、次の
通りです。
12月31日終了事業年度
2013年
2012年
(千ドル)
238,784
71,164
18,371
181,589
326
27,000
(62,627)
(42,833)
4,673
1,864
199,527
238,784
1月1日現在残高
費用発生額
繰延賃借料
支払額
利息増加分
期末残高
4.
1口当たり当期純利益(損失)
基本的1口当たり当期純利益(損失)は、当期純利益(損失)から1%のジェネラル・パートナーシップ
持分を控除し、残りの99%を各年度における基本的加重平均社外流通出資口数で除して計算します。希薄化
後1口当たり当期純利益(損失)は、当期純利益(損失)から1%のジェネラル・パートナーシップ持分を
控除し、残りの99%を、基本的加重平均社外流通出資口数と報酬として付与されたホールディング出資口の
未行使購入オプションから発生する希薄化効果のある出資口同等物との合計数で除して計算します。その結
果は以下の通りです。
12月31日終了事業年度
2013年
2012年
2011年
(千ドル、1口当たりの金額を除く)
アライアンス・バーンスタインの
出資者に帰属する当期純利益(損失)
加重平均社外流通出資口数-基本的
報酬として付与されたホールディング出資口の
購入オプションの希薄化効果
加重平均社外流通出資口数-希薄化後
アライアンス・バーンスタインの
出資口1口当たり当期純利益(損失)
-基本的
アライアンス・バーンスタインの
出資口1口当たり当期純利益(損失)
-希薄化後
517,676
271,258
188,916
277,721
(174,768)
278,018
961
272,219
1
277,722
—
278,018
1.89
0.67
(0.62)
1.88
0.67
(0.62)
2013年 、 2012年、お よび 2011年 12月 31日終了事 業年度にお いて、当社 は、それぞ れ 2,923,035個 、
- 186 -
8,438,902個、3,813,567個のオプションについて、逆希薄化効果があることを理由に、希薄化後1口当たり
当期純利益(損失)の計算から除外しています。
注記2に記載したように、経営陣は、2013年7月1日付で、アライアンス・バーンスタインの連結された
ラビ・トラストで保有されていた未配分のホールディング出資口を全て消却し、当社が公開市場からホール
ディング出資口を買い付けた時点、または長期インセンティブ報奨の分配時に従業員が税金の源泉徴収に関
する法定要件を満たすよう、従業員からホールディング出資口を買い取った時点で、2013年第3四半期およ
び第4四半期も引き続き消却しました。
5.
連邦規制およびその他の要件に基づいて分別される現金および有価証券
2013年および2012年12月31日現在、取引所法のルール15c3-3に基づき、それぞれ9億ドルおよび15億ドル
の米国短期国債が、SCB LLC仲介業務顧客専用の特別準備銀行保管口座に分別されています。
会社がスポンサーであるミューチュアル・ファンドの販売会社であるアライアンス・バーンスタイン・イ
ンベストメンツ・インク(当社子会社のうちの1社、以下「アライアンス・バーンスタイン・インベストメ
ンツ」といいます。)は、顧客専用の特別銀行口座を複数保有しています。2013年および2012年12月31日現
在、これらの銀行口座にそれぞれ5,600万ドルおよび4,220万ドルの現金が分別保管されています。
6.
投資
投資の内訳は以下の通りです。
12月31日
2013年
売却可能(主としてシードキャピタル)
売買目的:
長期インセンティブ報酬関連
米国短期国債
シードキャピタル
株式および上場オプション
リミテッド・パートナーシップ・ヘッジファンドへの投資:
長期インセンティブ報酬関連
シードキャピタル
連結されたプライベート・エクイティ・ファンド
(10%がシードキャピタル)
プライベート・エクイティ(シードキャピタル)
その他
投資合計
2012年
(千ドル)
4,858
13,361
88,385
38,986
316,681
130,059
90,825
27,982
307,795
48,937
29,194
75,354
32,152
109,328
45,741
45,360
4,976
779,594
47,045
47,853
7,056
732,334
長期インセンティブ報酬債務に関連する投資合計は、2013年および2012年12月31日現在、それぞれ1億
1,760万ドルおよび1億2,300万ドルで、会社がスポンサーであるミューチュアル・ファンドおよびヘッジ
ファンドから構成されます。2009年より前に付与された長期インセンティブ報奨に関しては、通常、制度参
加者が名目上選択した当社サービスへ投資し、連結されたラビ・トラストまたは個別の保管口座で保管しま
した(現在も引き続き保管しています)。ラビ・トラストや保管口座で保管することにより、参加者に対し
て当社が負う債務を決済するべく、これらの投資を当社の他の資産と分別して保管することができます。た
だしラビ・トラストおよび保管口座で保有している投資は、アライアンス・バーンスタインの一般債権者か
ら保護されません。
当社が投資しているヘッジファンドの基礎となる投資には、持分証券、確定利付証券(各種政府機関およ
び非政府機関の資産担保証券も含まれます。)、通貨、コモディティおよびデリバティブ(各種スワップお
よび先渡契約も含まれます。)のロングおよびショートポジションが含まれます。これらの投資は、取引相
場価格で評価するか、または、取引相場価格が入手できない場合には、基礎となるファンドの価格決定方針
および手続に基づいて公正価値で評価します。
米国短期国債は、SCB LLCが自社の投資勘定で保有しており、その大部分を清算機関に担保として差し入
- 187 -
れています。これらの清算機関は、契約または慣例により、この担保を売却または再担保として差し入れる
ことができます。
当社は、当社の顧客向けに新たな商品およびサービスを開発するために、当社の投資チームに対してシー
ドキャピタルを提供します。
売買目的有価証券には、企業株式のロングポジション、および当社のオプション部門を通じて取引される
上場オプションのロングポジションも含まれています。
2013年および2012年12月31日現在、保有していた売却可能投資および売買目的投資の原価および公正価値
は、次の通りです。
償却原価
2013年12月31日
売却可能:
株式投資
確定利付証券投資
売買目的:
株式投資
確定利付証券投資
2012年12月31日
売却可能:
株式投資
確定利付証券投資
売買目的:
株式投資
確定利付証券投資
未実現利益総額 未実現損失総額
(千ドル)
公正価値
8,261
493
8,754
158
2
160
(3,625)
(431)
(4,056)
4,794
64
4,858
324,432
242,647
567,079
32,486
2,150
34,636
(20,132)
(7,472)
(27,604)
336,786
237,325
574,111
5,769
6,265
12,034
1,445
33
1,478
(149)
(2)
(151)
7,065
6,296
13,361
239,368
199,191
438,559
32,003
12,098
44,101
(2,830)
(4,291)
(7,121)
268,541
206,998
475,539
2013年、2012年、および2011年における売却可能投資の売却による受取金は、それぞれ約1,090万ドル、
80万ドル、および350万ドルでした。売却可能投資の売却による実現利益は、2013年に470万ドル、2012年に
10万ドル、2011年に10万ドルでした。売却可能投資の売却による実現損失は、2013年に0、2012年に10万ド
ル、2011年に10万ドルでした。当社は、評価額の下落が、基礎となる投資に根本的に起因する範囲、または
一時的な市場関連の要因に起因する範囲を判定するため、当該下落について検証しています。この検証の結
果、2013年12月31日現在、この下落は一時的なものであると当社は考えています。
- 188 -
7.
デリバティブ商品
当社は、当社の特定のシードマネー投資を経済的にヘッジするために、様々な先物、先渡契約およびス
ワップを締結しています。さらに、当社は特定の現金勘定を経済的にヘッジする為替予約を有しています。
当社は、会計基準コディフィケーション(以下「ASC」といいます。)815-10「デリバティブ及びヘッジ」
により正式なヘッジ関係として指定されているいかなるデリバティブをも有していません。
ヘッジ手段として指定されていないデリバティブ商品に係る2013年および2012年12月31日現在の想定元本、
公正価値、および投資利益(損失)で認識された損益は、次の通りです。
デリバティブ
デリバティブ
資産
負債
(千ドル)
想定元本
2013年12月31日
上場先物
為替予約
金利スワップ
クレジット・デフォルト・スワップ
オプション・スワップ
トータル・リターン・スワップ
デリバティブ合計
63,107
111,774
81,253
42,270
144
85,107
383,655
2,542
927
573
126
86
2,057
6,311
デリバティブ
デリバティブ
資産
負債
(千ドル)
想定元本
2012年12月31日
上場先物
為替予約
金利スワップ
クレジット・デフォルト・スワップ
オプション・スワップ
トータル・リターン・スワップ
デリバティブ合計
289
576
1,149
696
87
488
3,285
89,901
80,445
55,435
53,775
103
90,673
370,332
64
473
73
457
83
1,475
2,625
1,598
429
888
272
92
3,791
7,070
利益
(損失)
(10,492)
(2,555)
621
(1,126)
(399)
(5,157)
(19,108)
利益
(損失)
(18,291)
(503)
(1,358)
(8,598)
(424)
(6,470)
(35,644)
2013年および2012年12月31日現在、デリバティブ資産および負債は、当社の連結財政状態計算書のブロー
カーおよびディーラーに対する受取勘定および支払勘定の両方に含まれています。デリバティブ商品に係る
損益は連結損益計算書上、投資損益に計上します。
当社は、デリバティブ金融商品の取引相手による債務不履行の際に、信用関連損失を被る可能性がありま
す。当社は、信用レビューおよび承認プロセスを通じて、カウンターパーティー・エクスポージャーを最小
限に抑える手段を講じています。さらに、当社は、現金の形態での担保の差し入れおよび担保の受け入れの
両方が要求される店頭デリバティブ取引の相手と、様々な担保契約を締結しています。2013年および2012年
12月31日現在、当社が保有しいずれ取引相手に返還する現金担保は、それぞれ140万ドルおよび150万ドルで
した。この現金返還義務は、当社の連結財政状態計算書のブローカーおよびディーラーに対する支払勘定に
計上されています。
デリバティブ市場において取引量の測定として最もよく使用されるのは想定元本ですが、信用リスクの測
定には使用されません。通常、当社のデリバティブ契約の現在の信用リスクは、ネッティング契約および受
入担保が存在していることを考慮した、報告日現在のデリバティブ契約のプラスの見積公正価値(正味)に
限定されます。プラスの公正価値のデリバティブ(デリバティブ資産)は、契約終了時に取引相手が当社に
支払義務を負うため、信用リスクが存在していることを意味します。その一方で、マイナスの公正価値のデ
リバティブ(デリバティブ負債)は、契約終了時に当社が取引相手に現金を支払う義務を負うことを意味し
ます。通常、単一の取引相手との間で1件を超えるデリバティブ取引がある場合、当該取引相手とのデリバ
ティブ取引に関して合計による純額決済を規定したマスター・ネッティング契約が存在します。
店頭デリバティブ取引に関する当社の標準契約書(以下「ISDAマスターアグリーメント」といいます。)
の中には、各取引相手の信用格付けに基づく信用リスク関連の条件付の規定が含まれているものがあります。
ISDAマスターアグリーメントの中には、取引相手の信用格付け(または、一部の契約では当社のAUM)が一
- 189 -
定の限度を下回った場合、デフォルト、または取引相手にとってISDAマスターアグリーメントの終了が認め
られる終了事由のいずれかを引き起こすことがあります。担保が規定されている全ての契約においては、取
引相手の信用格付けに応じて、負債ポジション(正味)に対して様々なレベルの担保設定が適用されます。
2013年および2012年12月31日現在、当社はそれぞれ890万ドルおよび840万ドルの現金担保をブローカー取引
口座に預託しており、これは、当社の連結財政状態計算書の現金および現金同等物として計上されています。
8.
資産と負債の相殺
当社は、2013年1月1日付で、ASU 2011-11「資産と負債の相殺に関する開示」を適用しました。この改
訂基準は、事業体に相殺および関連する取決めに関する情報の開示を義務付け、財務諸表利用者がこれらの
取決めが財政状態に与えた影響を把握できるようにしています。マスター・ネッティング契約の対象である
デリバティブ商品(注記7を参照)は、重要でないと考えられるため、以下の開示から除外されています。
2013年および2012年12月31日現在の借入有価証券の相殺は、次の通りです。
2013年12月31日
2012年12月31日
財政状態計算 財政状態計算
認識された 書で相殺され 書に表示され
資産総額
た総額
た資産純額
金融商品
(千ドル)
83,619
—
83,619
—
106,350
—
106,350
—
現金担保
差入額
純額
83,619
106,350
—
—
2013年および2012年12月31日現在の貸付有価証券の相殺は、次の通りです。
2013年12月31日
2012年12月31日
9.
財政状態計算 財政状態計算
認識された 書で相殺され 書に表示され
資産総額
た総額
た資産純額
金融商品
(千ドル)
65,101
—
65,101
—
12,517
—
12,517
—
現金担保
受入額
65,101
12,517
純額
—
—
公正価値
公正価値は、測定日時点で市場参加者間の秩序ある取引において、資産を売却するために受け取るであろ
う価格または負債を移転するために支払うであろう価格(すなわち「出口価格」)と定義されます。公正価
値階層の3つの広義のレベルは以下の通りです。
●
●
●
レベル1-報告日における、同一の資産または負債に関して入手可能な、活発な市場での相場価格。
レベル2-報告日における、活発ではない市場での相場価格または直接的・間接的に観察可能なその
他の価格決定インプット。
レベル3-公正価値測定にとって重要でありかつ報告日において観察可能でない価格または評価手法。
これらの金融商品には双方向市場がなく、経営陣による公正価値の最善の見積りを用いて測定します。
公正価値を決定する際のインプットは、経営陣による重要な判断または見積りを必要とします。
- 190 -
経常的に公正価値で測定される資産および負債
2013年および2012年12月31日現在、価格決定における観察可能性のレベル別に示した金融商品評価額の内
訳は、次の通りです。
レベル1
マネー・マーケット・ファンド
米国短期国債
持分証券
グロース
バリュー
マルチアセットおよびアセット・
アロケーション
その他(1)
確定利付証券
課税(2)
非課税(3)
デリバティブ
上場オプション(ロングポジション)
プライベート・エクイティ
公正価値で測定される資産合計
売却済未購入有価証券
企業株式(ショートポジション)
上場オプション(ショートポジ
ション)
デリバティブ
公正価値で測定される負債合計
153,630
—
2013年12月31日
レベル2
レベル3
(千ドル)
—
964,953
合計
—
—
153,630
964,953
114,217
33,952
—
—
—
—
114,217
33,952
53,519
116,037
—
1,235
—
—
53,519
117,272
180,495
13,654
290
22,621
19,836
708,251
3,452
801
2,995
—
8,934
982,370
—
—
—
—
52,081
52,081
183,947
14,455
3,285
22,621
80,851
1,742,702
46,978
—
—
46,978
25,005
2,542
74,525
—
3,769
3,769
—
—
—
25,005
6,311
78,294
- 191 -
2012年12月31日
レベル2
レベル3
(千ドル)
—
1,537,150
125
レベル1
(1)
(2)
(3)
マネー・マーケット・ファンド
170,120
—
米国短期国債
—
—
英国短期国債
—
—
持分証券
グロース
125,242
—
—
バリュー
36,126
—
—
マルチアセットおよびアセット・
アロケーション
59,449
—
—
その他(1)
39,702
—
—
確定利付証券
課税(2)
177,635
1,219
—
非課税(3)
5,661
797
—
デリバティブ
64
2,561
—
上場オプション
(ロングポジション)
15,087
—
—
プライベート・エクイティ
7,695
—
76,953
公正価値で測定される資産合計
636,781
1,541,852
76,953
売却済未購入有価証券
企業株式(ショートポジション)
54,370
—
—
上場オプション(ショートポジ
ション)
9,197
—
—
その他
271
—
—
デリバティブ
1,598
5,472
—
公正価値で測定される負債合計
65,436
5,472
—
主に当社のオプション部門を通じて取引される企業株式におけるロングポジション。
主に社債および国債。
主に地方債。
合計
170,120
1,537,150
125
125,242
36,126
59,449
39,702
178,854
6,458
2,625
15,087
84,648
2,255,586
54,370
9,197
271
7,070
70,908
以下は、公正価値で測定される商品について用いる公正価値評価手法および評価階層に従ったこれら商品
の一般的な分類の説明です。
●
●
●
●
●
●
マネー・マーケット・ファンド:当社は、活発な市場での相場価格に基づいて評価が行われる各種マ
ネー・マーケット・ファンドに余剰現金を投資しています。これらは、評価階層のレベル1に分類さ
れます。
短期国債:当社は、米国短期国債を保有しています。当該国債は、証券取引所法のルール15c3-3で定
められている通り、主に特別準備銀行保管口座に分別しています。当社はまた、英国短期国債も保有
しています。これらの証券は、流通市場での相場利回りに基づいて評価が行われ、評価階層のレベル
2に分類されます。
持分証券および確定利付証券:当社の持分証券および確定利付証券は、会社がスポンサーで純資産価
額があるミューチュアル・ファンド、ならびに主に活発な市場での相場価格がある持分証券および確
定利付証券から成る各種の投資一任ポートフォリオから構成されます。これらの投資は、評価階層の
レベル1に分類されます。さらに、一部の証券は、認められた価格決定機関からの観察可能なイン
プットに基づき評価されますが、これらは評価階層のレベル2に含まれます。
デリバティブ:当社は、評価階層のレベル1に含まれる、取引相手との上場先物契約を締結していま
す。さらに、当社は、評価階層のレベル2に含まれる、取引相手との為替予約、金利スワップ、クレ
ジット・デフォルト・スワップ、オプション・スワップおよびトータル・リターン・スワップを締結
しています。
オプション:当社は、評価階層のレベル1に含まれる上場オプションのロングポジションを保有して
います。
プライベート・エクイティ:概して、連結されたベンチャーキャピタル・ファンドが所有するプライ
ベート・エクイティ投資は、取引相場価格がなく、流動性がもともと欠如しており、長期的な性質が
あることから、こうしたプライベート・エクイティ投資の評価には、経営陣による重要な判断が必要
となります。プライベート・エクイティ投資は当初、取得原価で評価します。こうした投資の帳簿価
額は、第三者との資金調達取引および売却取引に裏付けられる予想出口価額を反映させるため、また
- 192 -
●
は、当社の評価方針および手続に従った継続的なレビューにより評価調整の算定が確認された場合、
取得原価より高くまたは低くなるよう調整します。評価額のプラスの変動またはマイナスの変動を評
価するためには、様々な要素をレビューし、モニタリングします。これらの要素には、被投資会社の
現在の業績および将来の業績予想、同等の公開企業の業界評価、市場の見通しの変化、および長期的
な第三者の資金調達環境を含みますが、これらに限定されるものではありません。投資レビューの過
程を経て評価調整を決定する際には、現在の会社の業績および市況を特に重視します。これらの理由
から、プライベート・エクイティ投資の公正価値は観察不能となり、それらの投資は評価階層のレベ
ル3に分類されます。しかし、当社の連結されたベンチャーキャピタル・ファンドが所有するプライ
ベート・エクイティ投資が公開された場合、当該投資は、評価階層のレベル1に分類されます。また、
取引制限がある公開プライベート・エクイティ投資の場合は、評価階層のレベル2に分類されます。
2012年第1四半期に当社保有の非公開証券1銘柄が公開されましたが、取引制限期間を理由として、
1,350万ドルがレベル3からレベル2に分類変更されました。2012年第3四半期に当社保有の公開証
券1銘柄の取引制限期間が満了し、その結果、600万ドルがレベル2からレベル1へと分類変更され
ました。2013年第2四半期にも当社保有の非公開証券1銘柄が公開されましたが、取引制限期間を理
由として、1,920万ドルがレベル3からレベル2に分類変更されました。2013年第4四半期に当社保
有の公開証券1銘柄の取引制限期間が満了し、その結果、1,980万ドルがレベル2からレベル1へと
分類変更されました。2013年第4四半期には、当社保有の非公開証券1銘柄が公開企業と合併しまし
たが、取引制限期間を理由として、890万ドルがレベル3からレベル2に分類変更されました。
売却済未購入有価証券:売却済未購入有価証券は主に株式および上場オプションのショートポジショ
ンを反映したもので、評価階層のレベル1に分類されます。
公正価値で計上されているレベル3の金融商品に関連した帳簿価額の変動は、次の通りです。
12月31日
2013年
(千ドル)
76,953
(28,155)
4,058
(3,518)
(6,578)
9,321
52,081
期首残高
レベル3からの振替
購入
売却
実現利益(損失)(正味)
未実現利益(損失)(正味)
期末残高
2012年
64,466
(13,548)
19,660
(1,823)
(7,524)
15,722
76,953
公正価値階層の全てのレベルへの振替および全てのレベルからの振替については、期末の公正価値で反映
されています。レベル3の金融商品の実現損益および未実現損益は、連結損益計算書の投資損益に計上しま
す。レベル3の投資の約3分の1は、当社の連結されたベンチャーキャピタル・ファンドが所有するプライ
ベート・エクイティ投資です。この連結されたベンチャーキャピタル・ファンドは、当社が10%を、非支配
持分が90%を所有しています。
- 193 -
2013年および2012年12月31日現在、レベル3の公正価値測定に関する定量情報は、次の通りです。
2013年
12月31日
現在公正価値
(千ドル)
プライベート・エクイティ:
テクノロジー、メディアおよび通信
ヘルスケアおよび
クリーン・テクノロジー
(1)
13,956 市場で同等な企業
観察不能インプット
収益倍率
割引率
割引年数
収益倍率(1)
研究開発投資倍率(1)
市場性の欠如および
リスク要因による割引
ヘルスケアおよびクリーン・テクノロジーの収益倍率中央値は12.5、研究開発投資倍率中央値は11.0です。
2,892 市場で同等な企業
2012年
12月31日
現在公正価値
(千ドル)
(1)
評価技法
評価技法
プライベート・エクイティ:
テクノロジー、メディアおよび通信
23,256 市場で同等な企業
ヘルスケアおよび
クリーン・テクノロジー
14,871 市場で同等な企業
観察不能インプット
収益倍率
割引率
割引年数
範囲
2.5 – 3.5
18%
1.0
1.2 – 49.0
1.1 – 17.1
50-60%
範囲
2.5 – 6
18%
1 - 2
収益倍率(1)
0.6 – 62.5
研究開発投資倍率(1)
1.0 – 30.6
市場性の欠如および
リスク要因による割引
40-60%
ヘルスケアおよびクリーン・テクノロジーの収益倍率の中央値は10.1で、研究開発投資倍率は過半数が4.0と11.4の間に収まっています。
報告企業のテクノロジー、メディアおよび通信分野のベンチャーキャピタル投資の公正価値測定に使用さ
れた重要な観察不能インプットは、企業価値収益倍率ならびに当該証券が現金化される可能性が高くなるま
での時間および各種のリスク要因を反映するための割引率です。企業価値収益倍率のインプットが単独で大
幅に増加(減少)すると、公正価値の測定値は大幅に増加(減少)し、割引率が大幅に上昇(低下)すると、
公正価値の測定値は大幅に減少(増加)します。
報告企業のヘルスケアおよびクリーン・テクノロジー分野のベンチャーキャピタル投資の公正価値測定に
使用された重要な観察不能インプットは、企業価値収益倍率、企業価値研究開発投資倍率、ならびに市場性
の欠如および各種のリスク要因による割引です。企業価値収益倍率および企業価値研究開発投資倍率のイン
プットが単独で大幅に増加(減少)すると、公正価値の測定値は大幅に増加(減少)し、市場性の欠如およ
び各種リスク要因による割引が単独で大幅に上昇(低下)すると、公正価値の測定値は大幅に減少(増加)
します。通常、企業価値収益倍率の水準に使用される仮定が変更される場合、企業価値研究開発投資倍率に
使用される仮定も同様の方向に変更されます。さらに、市場性の欠如および各種のリスク要因による割引に
使用される仮定の変更は、企業価値収益倍率または企業価値研究開発投資倍率に使用される仮定の変更との
間に、相関はありません。
あるプライベート・エクイティ投資は、通信、消費財、デジタル・メディア、ヘルスケアおよび情報技術
市場に投資を行っているベンチャーキャピタル・ファンド(2013年12月31日現在の公正価値は3,020万ドル、
未拠出のコミットメントは1,010万ドル)です。当社はまた、エネルギー・セクターに特化したプライベー
ト・エクイティ・ファンドへの投資(2013年12月31日現在の公正価値は500万ドル、未拠出のコミットメン
トは10万ドル)も保有しています。さらに、当社の連結されたプライベート・エクイティ・ファンドに含ま
れているある投資(2013年12月31日現在の公正価値は10万ドル、未拠出のコミットメントは20万ドル)は、
クリーン・エネルギー、資源およびエネルギー効率ならびにその他の持続可能な産業に投資するベンチャー
キャピタル・ファンドです。これらの投資のそれぞれの公正価値は、パートナーシップから提供された資本
勘定残高を用いて見積もられています。これらのパートナーシップにおける持分は償還することはできませ
ん。
- 194 -
非経常的に公正価値で測定される資産および負債
2013年および2012年12月31日終了事業年度とも、減損について非経常的に公正価値で測定される重要な資
産または負債はありません。
10.
器具、備品およびリース資産改良費(正味)
器具、備品およびリース資産改良費(正味)の内訳は以下の通りです。
12月31日
2013年
2012年
(千ドル)
526,478
258,061
784,539
(610,021)
174,518
器具および備品
リース資産改良費
控除:減価償却および償却累計額
器具、備品およびリース資産改良費(正味)
525,292
273,433
798,725
(602,600)
196,125
2013年、2012年および2011年12月31日終了事業年度における器具、備品およびリース資産改良費の減価償
却費および償却費は、それぞれ3,650万ドル、5,280万ドルおよび6,090万ドルでした。
2013年、2012年および2011年に、当社は不動産費用を税引前で、それぞれ2,840万ドル、2億2,300万ドル
および720万ドル計上しました。これらの費用には、それぞれのスペースに関連するリース資産改良費、器
具および備品の一時償却費が、それぞれの期間に440万ドル、4,140万ドルおよび460万ドル含まれています。
不動産費用の詳細については注記3を参照してください。
11.
繰延販売手数料(正味)
2013年および2012年12月31日終了事業年度の繰延販売手数料(正味)の内訳は以下の通りです(償却済の
繰延販売手数料に関連する金額は除外しています)。
12月31日
2013年
(千ドル)
813,636
(516,311)
(226,751)
70,574
繰延販売手数料の帳簿価額
控除:償却累計額
受取CDSC累計額
繰延販売手数料(正味)
2012年
758,127
(475,032)
(187,665)
95,430
2013年、2012年および2011年12月31日終了事業年度における償却費は、それぞれ4,130万ドル、4,030万ド
ル、および3,770万ドルでした。将来、追加のCDSCを受領しないと仮定した場合の2013年12月31日の正味資
産残高に関連する見積将来償却費は以下の通りです(千ドル)。
2014年
2015年
2016年
2017年
2018年
2019年
12.
29,157
19,971
15,406
5,456
500
84
70,574
借入債務
2013年および2012年12月31日現在、アライアンス・バーンスタインは、それぞれ2億6,840万ドルおよび
3億2,320万ドルのコマーシャル・ペーパー残高を有しており、加重平均金利はそれぞれ約0.3%および
0.5%でした。コマーシャル・ペーパーは短期であるという性質により、計上額は公正価値に近似している
と見積もられます(公正価値階層ではレベル2の有価証券とみなされます)。2013年および2012年のコマー
- 195 -
シャル・ペーパーの1日当たりの平均借入額は、それぞれ2億8,200万ドルおよび4億490万ドルであり、加
重平均金利はそれぞれ約0.3%および0.4%でした。
アライアンス・バーンスタインは、商業銀行およびその他の貸付人からの2017年1月17日満期の10億ドル
の無担保シニア・リボルビング確約信用枠(以下「信用枠」といいます。)を有しています。信用枠には、
最大増加分を合計2億5,000万ドルとする元本増額規定がありますが、当該増額には影響を受ける貸付人の
同意が必要となります。信用枠は、アライアンス・バーンスタインの10億ドルのコマーシャル・ペーパープ
ログラムに対する補助を含め、アライアンス・バーンスタインおよびSCB LLCのビジネス目的に使用できま
す。アライアンス・バーンスタインおよびSCB LLCは両方とも、信用枠から直接引き出すことができ、経営
陣が信用枠から適宜資金を引き出す可能性があります。アライアンス・バーンスタインは、信用枠に基づく
SCB LLCの債務を保証することに同意しました。
信用枠には、このタイプの信用枠にとっての慣例条項である肯定的制限条項、否定的制限条項および財務
制限条項が含まれており、とりわけ、資産の処分に対する制限、担保権に対する制限、最低インタレスト・
カバレッジ・レシオおよび最大レバレッジ比率などが規定されています。2013年12月31日現在、当社はこれ
らの条項を遵守しています。信用枠にはまた、慣例的な債務不履行事由(慣例的な猶予期間を伴うものもあ
ります。)が規定されています。その中には、債務不履行事由発生時には貸付残高全額の返済を繰り上げら
れる、および/または貸付人の貸付義務を解除できるという規定も含まれています。また、当該規定に基づ
き、一定の支払不能または破産関連の債務不履行事由が生じた場合、信用枠に基づく全ての未払額は、自動
的にただちに期日到来となり、貸付人の貸付義務は自動的に解除されることとなります。
信用枠の下で、当社は、信用枠の満期時まで、随時借入、返済および再借入を行うことができます。当社
の要請による任意の期限前返済および確約額の減少は、適切な通知および最低金額要件に従うことを条件と
して、手数料なしで(ただし、実行済みの貸付の期限前返済に関する慣例的な解約費を除きます。)随時行
うことが認められています。信用枠に基づく借入には、当社の選択により、適用マージン(アライアンス・
バーンスタインの信用格付けに応じて調整されます。)に、ロンドン銀行間取引金利、変動基準金利または
フェデラル・ファンド金利のいずれかを上乗せした年率の金利が付されます。
2013年および2012年12月31日現在、信用枠の下での返済残高はありません。2013年および2012年には、当
社は信用枠を使用しませんでした。
さらに、SCB LLCは、4金融機関から5つの未確約信用枠を供与されています。そのうち2つの信用枠に
は合計約2億ドルの借入可能額の上限が設定され、アライアンス・バーンスタインが追加債務者とされてい
るのに対し、残りの3つには上限についての規定はありません。2013年および2012年12月31日現在、SCB
LLCには銀行借入残高がありません。2013年および2012年の1日当たり平均銀行借入残高は、それぞれ620万
ドルおよび1,810万ドルで、加重平均金利はそれぞれ約1.0%および1.3%でした。
13.
契約債務および偶発債務
オペレーティング・リース
当社は、様々なオペレーティング・リースにより、事務所用スペース、器具およびオフィス機器を
リースしています。2013年12月31日現在、当社が支払義務を負う、解約不能リースに関する将来の最
低リース料支払額、転借による契約債務および関連する支払額(第三者賃借人が当社に支払うべき転
貸関連の契約債務を控除した額)は、以下の通りです。
支払額
2014年
2015年
2016年
2017年
2018年
2019年およびそれ以降
将来の最低リース料支払額合計
140.1
140.2
139.5
140.9
129.1
957.2
1,647.0
- 196 -
転貸による受領金
(百万ドル)
29.3
36.1
35.6
36.2
36.0
140.9
314.1
支払額(正味)
110.8
104.1
103.9
104.7
93.1
816.3
1,332.9
事務所のリースには、運営費および固定資産税の上昇をそのまま賃借料に反映させることを定めたエスカ
レーション条項が含まれています。賃借料はリース期間にわたり定額法で償却しており、2013年、2012年お
よび2011年12月31日終了事業年度における賃借料は、それぞれ7,470万ドル、1億40万ドル、および1億
2,120万ドルでした。これらの賃借料は、2013年、2012年および2011年12月31日終了各年度においてそれぞ
れ340万ドル、320万ドル、および320万ドルの転貸収益控除後の金額です。さらに、当社は2013年、2012年
および2011年に、2,400万ドル、1億8,160万ドル、および260万ドルにのぼる賃借料の前倒し計上を行いま
した。不動産費用の詳細については注記3を参照してください。
訴訟手続
2012年第1四半期に、当社は元顧客である年金基金のフィリップス・ペンション・トラスティーズ・リミ
テッドおよびフィリップス・エレクトロニクス・ユー・ケー・リミテッド(以下「フィリップス」といいま
す。)に代わって送付された法的な効力を持つ請求通知(以下「請求通知」といいます。)を受け取りまし
た。この請求通知は、アライアンス・バーンスタイン・リミテッド(当社の英国子会社のうちの1社)の5
億ポンドの米国モーゲージ担保証券ポートフォリオの当初投資および運用に関して、同社の過失および特定
の適用される注意基準を満たすことを怠ったことを申し立てています。申し立てられた損害賠償額は、1億
7,700万ドルから2億3,400万ドルの間の金額に、申立てによるポートフォリオの実現損失1億2,500万ドル
に対する複利での利息を加えた金額です。2014年1月2日、フィリップスは英国ロンドンの高等法院に訴状
(以下「請求」といいます。)を提出し、これにより請求通知に記載されていた主張を巡る訴訟が正式に開
始されました。
当社では、フィリップスの損失は2008年の金融危機を引き起こした米国の住宅およびモーゲージ市場の不
利な動向によるもので、当社の過失によるものでも怠慢によるものではないと確信しています。これらの請
求に対して当社には強力な抗弁があると考えており、その点は請求通知に対する2012年10月12日付の回答に
も明記しました。当社は、積極的に抗弁していく所存です。本件は依然として初期段階にあるため、現時点
では合理的に考えて発生する可能性のある損失額の範囲を見積もることはできません。
上記の請求に加えて、当社は規制当局からの調査、行政手続および訴訟を含む様々な他の案件にも関与し
ており、その一部では多額の損害賠償が申し立てられています。
経営陣の意見では、2013年12月31日現在、当社が損失の金額を合理的に見積もることができる訴訟案件に
関して、発生する可能性のある損失に備えた適切な引当が行われています。これらの案件について、当社に
追加の損失が発生することは合理的に可能性がありますが、現時点ではこのような追加損失を当社が見積も
ることは不可能です。
経営陣は現在、法律顧問と協議の上で、係属中または発生するおそれのあるいずれの案件も、またはこの
全てを合算しても、当社の経営成績、財政状態または流動性に重要な悪影響を与える結果にはならないと確
信しています。しかし、いずれの調査、手続または訴訟も不確定要素を内包しているため、これらの係属中
または発生するおそれのある案件のいずれか、またはこの全てを合算した結果の動向が、当社の将来の報告
期間の経営成績、財政状態または流動性に重要な悪影響を及ぼすか否かを、経営陣が判定することは不可能
です。
その他
2009年に、当社は6年間で最大3,500万ドル(2011年に修正された後の金額)をベンチャーキャピタル・
ファンドに投資することを確約した引受契約を締結しました。2013年12月31日現在、当社はこの確約のうち
2,490万ドルの資金拠出を行っています。
2010年に、アライアンス・バーンスタイン・ユー・エス・リアル・エステート・エル・ピー(以下「リア
ルエステート・ファンド」といいます。)のジェネラル・パートナーとして、当社はリアルエステート・
ファンドに2,500万ドルを出資することを確約しました。2013年12月31日現在、当社はこの確約のうち1,240
万ドルの資金拠出を行っています。
2012年に、当社は投資契約を締結し、当該契約の下で1件の石油およびガスファンドに3年間にわたり最
大800万ドルを投資することを確約しました。2013年12月31日現在、当社はこの確約のうち790万ドルの資金
拠出を行っています。
- 197 -
14.
正味資本
ブローカー・ディーラーであり、ニューヨーク証券取引所(以下「NYSE」といいます。)の会員組織でも
あるSCB LLCは、証券取引所法の統一正味資本ルール(ユニフォーム・ネット・キャピタル・ルール)15c31に従う必要があります。SCB LLCは、このルールで認められている代替法を使って正味資本を計算していま
す。代替法では、定義されている最低正味資本が、100万ドルまたは定義されている顧客取引から発生する
負債項目総額の2%のいずれか大きい方と等しくなることが求められます。2013年12月31日現在、SCB LLC
の正味資本は1億6,010万ドルであり、1,840万ドルという最低所要正味資本を1億4,170万ドル上回ってい
ます。SCB LLCによる貸付、配当支払いおよびその他の資本の取崩しは、米国証券取引委員会(以下「SEC」
といいます。)、金融取引業規制機構およびその他の有価証券監督機関の規制により制限されています。
SCBLは、ロンドン証券取引所の会員です。2013年12月31日現在、SCBLは英国金融サービス機構が定めた
2,060万ドルの所要資本を満たす必要があり、それを2,500万ドル上回る4,560万ドルの規制総資本を有して
います。
アライアンス・バーンスタイン・インベストメンツは、会社がスポンサーである一部のミューチュアル・
ファンドの販売会社および/または引受会社を務めています。アライアンス・バーンスタイン・インベスト
メンツは、証券取引所法で定めるブローカー・ディーラーとして登録しており、SECが義務付けている最低
所要正味資本を満たす必要があります。2013年12月31日現在のアライアンス・バーンスタイン・インベスト
メンツの正味資本は4,730万ドルであり、所要正味資本の30万ドルを4,700万ドル上回っています。
世界各地に存在する当社子会社の多くは、適用される現地の法律および規則が定める最低所要正味資本を
満たす必要があります。2013年12月31日現在、最低所要正味資本を満たす必要のある各子会社は、該当する
要件を満たしています。
15.
カウンターパーティー・リスク
顧客の活動
通常の業務過程において、仲介活動には、様々な顧客の証券取引の実行、決済および資金供給が含まれま
す。これらの活動により、SCB LLCおよびSCBLは、顧客が契約債務を果たすことができない場合に実勢市場
価格で証券を購入または売却する必要が生じるため、オフバランスシート・リスクにさらされることがあり
ます。
SCB LLCの顧客の証券活動は、現金または信用ベースで取引されます。信用取引の場合、SCB LLCは、様々
な規制上および社内の証拠金必要額を満たすことを条件として、顧客に信用を供与します。これらの取引は、
顧客口座にある現金または証券で担保されています。これらの活動に関連して、SCB LLCは、未購入有価証
券の売却が関係する顧客取引の実行および清算を行う場合があります。SCB LLCは、上述の規制上のガイド
ラインおよび社内ガイドラインに従った担保を維持するよう顧客に義務付けることにより、信用取引に関連
するリスクを管理しようとしています。SCB LLCは、所要の証拠金レベルを毎日モニタリングしており、こ
れらのガイドラインに従い、必要に応じて顧客に追加の担保の差し入れ、または、ポジションの減少を求め
ています。SCB LLCの顧客の信用口座の大半は一任ベースで運用されており、アライアンス・バーンスタイ
ンが口座の投資活動を管理しています。これらの売買一任口座に関して、SCB LLCの証拠金が不足するリス
クは、口座の証券ポートフォリオの分散化の維持ならびにアライアンス・バーンスタインの売買一任の権限
および証券保管機関としてのSCB LLCの役割により、最小限に抑えられています。
SCB LLCは、SCB LLCが証券保管機関を務める口座に代わり、為替予約を締結する場合があります。SCB
LLCは、これらのポジションを毎日モニタリングするのに加え、アライアンス・バーンスタインの売買一任
の権限および証券保管機関としてのSCB LLCの役割により、これらの契約に関連する信用リスクを最小限に
抑えています。
業界の慣例に従い、SCB LLCおよびSCBLは、決済日ベースで顧客取引を計上しています。決済日は通常、
取引日から3営業日後です。SCB LLCおよびSCBLは、顧客またはブローカーが契約条件を満たすことができ
なかった場合、これらの取引にかかる損失リスクにさらされることになります。その場合、SCB LLCおよび
SCBLは、実勢市場価格で金融商品を購入または売却しなければならないことがあります。SCB LLCおよび
SCBLが負う、これらの取引に関連するリスクは、アライアンス・バーンスタイン、SCB LLCまたはSCBLの財
- 198 -
政状態または経営成績に重要な悪影響を及ぼすことはないとみられます。
その他の取引相手
SCB LLCおよびSCBLは、サンフォードCバーンスタイン(香港)リミテッド(当社子会社のうちの1社)を
含む顧客に代わって、様々な仲介活動に従事しています。これらの主な取引相手は、ブローカー・ディー
ラー、銀行およびその他の金融機関です。取引相手が自身の債務を果たせない場合、SCB LLCおよびSCBLは
損失を被るおそれがあります。債務不履行のリスクは、取引相手または商品発行体の信用度に左右されます。
それぞれの取引相手の信用度を必要に応じてレビューするのが、SCB LLCおよびSCBLの方針です。
証券借入および証券貸付契約に関連して、SCB LLCおよびSCBLは担保付契約を締結しています。その結果、
取引相手が契約債務を果たせない場合には、信用エクスポージャーが発生する可能性があります。証券借入
契約では、SCB LLCおよびSCBLが貸付人に現金担保を預ける必要があります。証券貸付契約の場合、SCB LLC
(SCBLは、証券貸付契約に加わっていません。)は通常貸付証券の時価を上回る額の担保を現金で受け取り
ます。SCB LLCは、それぞれのブローカーに対して信用限度を設け、これらの限度を毎日モニタリングする
ことにより、これらの活動に関連する信用リスクを最小限に抑えています。さらに、証券借入および証券貸
付の担保は、毎日値洗いを行い、必要に応じてSCB LLCおよびSCBLが追加担保を預けたり、または返還を受
けています。
アライアンス・バーンスタインは、特定のシードマネー投資の経済的ヘッジのため各種の先物、先渡およ
びスワップを、ならびに特定の現金勘定のヘッジのため為替予約を締結します。よってアライアンス・バー
ンスタインは、これらのデリバティブ金融商品の取引相手が債務の不履行の際の信用損失のリスクを負って
います。詳細については注記7を参照してください。
16.
適格従業員給付制度
当社は、米国従業員および一部の外国人従業員を対象とした適格利益分配制度を運営しています。雇用主
による拠出は任意であり、通常は連邦所得税上の最大控除額が限度となります。2013年、2012年および2011
年における拠出総額は、それぞれ1,280万ドル、1,300万ドル、および1,370万ドルでした。
当社は、英国、オーストラリア、日本およびその他の米国外の子会社で勤務する外国人従業員を対象とし
た複数の確定拠出制度を運営しています。雇用主による拠出は、通常、規制上の必要額および税務上の上限
と一致しています。2013年、2012年および2011年における国外事業体に関する確定拠出費用は、それぞれ
600万ドル、670万ドル、および770万ドルでした。
当社は、現在の従業員および2000年10月2日より前に米国のアライアンス・バーンスタインで勤務してい
た元従業員を対象とした非拠出型適格確定給付退職金制度(以下「退職金制度」といいます。)を運営して
います。給付金は、対象勤務年数、最終の平均基本給(退職金制度で定義)および基本社会保障給付金に基
づいています。加入者の退職給付金を決定する際、2008年12月31日より後の勤務および報酬は考慮に入れま
せん。
1974年従業員退職所得保障法(改正を含みます)で定められている最低額を下回らず、かつ、連邦所得税
上の最大控除額を上回らない範囲において、毎年積立義務を満たすことが当社の方針です。当社は2013年に
退職金制度に400万ドルを拠出しました。現在、2014年には退職金制度に600万ドルを拠出することになると
見積もっています。見積拠出額(変更の可能性あり)は、規制上の必要額、将来の市況ならびに退職金制度
の債務および資産の数理計算の際に用いた仮定に基づいています。現時点において、経営陣は必要となるか
もしれない将来の追加拠出額を確定していません。
- 199 -
退職金制度の予測給付債務、制度資産の公正価値および積立状況(連結財政状態計算書における認識額)
は以下の通りです。
12月31日終了事業年度
2013年
2012年
(千ドル)
予測給付債務の変動:
予測給付債務の期首残高
利息費用
数理計算上の(利益)損失
支払給付金
予測給付債務の期末残高
107,806
4,640
(15,534)
(3,364)
93,548
94,655
4,633
13,481
(4,963)
107,806
71,620
11,575
4,000
(3,364)
83,831
(9,717)
63,325
8,408
4,850
(4,963)
71,620
(36,186)
制度資産の変動:
公正価値による制度資産の期首残高
制度資産の実際運用収益
雇用主拠出金
支払給付金
公正価値による制度資産の期末残高
積立状況
2013年、2012年、および2011年のその他の包括利益(損失)における認識額は、以下の通りです。
2013年
仮定とは異なる実績および仮定の変更の影響によ
る未認識純利益(損失)
1987年1月1日現在の未認識正味制度資産(26.3
年にわたり認識)
所得税(費用)ベネフィット
その他の包括利益(損失)
2012年
(千ドル)
2011年
22,871
(9,194)
(15,231)
(47)
22,824
(388)
22,436
(143)
(9,337)
(126)
(9,463)
(143)
(15,374)
332
(15,042)
2013年および2012年12月31日現在のその他の包括利益(損失)累計額に含まれる額は以下の通りです。
2013年
仮定とは異なる実績および仮定の変更の影響による未認識純損失
1987年1月1日現在の未認識正味制度資産
(26.3年にわたり認識)
2012年
(千ドル)
(25,393)
—
(25,393)
335
(25,058)
所得税ベネフィット
その他の包括損失累計額
(48,264)
47
(48,217)
723
(47,494)
退職金制度に関する損失の見積償却費(次年度にわたりその他の包括利益累計額から償却)は、472,258ド
ルです。2013年および2012年12月31日現在の当該制度の累積給付債務は、それぞれ9,350万ドルおよび1億
780万ドルでした。
2013年および2012年12月31日(測定日)現在の給付債務を算定する際に用いた割引率は、それぞれ5.3%
および4.4%でした。
- 200 -
給付金の支払見込額は以下の通りです(千ドル)。
2014年
2015年
2016年
2017年
2018年
2019~2023年
2,926
4,630
5,512
4,609
5,080
29,919
退職金制度における正味費用は以下の通りです。
12月31日終了事業年度
2012年
(千ドル)
4,640
4,633
(5,347)
(4,969)
(47)
(143)
1,109
848
355
369
2013年
予測給付債務の利息費用
制度資産の期待収益
移行時資産の償却額
数理計算上の損失認識額
正味年金費用(収益)
2011年
4,627
(5,133)
(143)
399
(250)
正味期間費用を算定するために用いた数理計算は、以下の加重平均仮定データを使って行いました。
給付債務の割引率
制度資産の長期期待収益率
2013年
4.40%
7.50%
12月31日終了事業年度
2012年
5.10%
8.00%
2011年
5.50%
8.00%
7.5%という制度資産の長期期待収益率を導き出す際、経営陣は、それぞれの資産カテゴリーに関する運
用収益の実績、将来の期待収益ならびにポートフォリオの目標資産配分を考慮しました。資産の長期期待収
益率は、各資産クラスの加重平均期待収益に基づいています。
退職金制度の資産配分比率は以下の通りです。
12月31日
2013年
持分証券
債務証券
不動産
その他
2012年
59%
21
—
20
100%
67%
28
2
3
100%
資産配分ガイドラインは、退職金制度投資委員会が採択した投資方針書で正式に規定されています。投資
プログラムの目的は、トータル・リターン(キャピタル・ゲインとインカム・ゲインの合計)で退職金制度
のポートフォリオを拡大することにより、追加拠出の必要性を最小限に抑えながら、将来の負債および債務
に対応できる退職金制度の継続的な能力を高めることにあります。ガイドラインでは、リターン追及型投資
に30~60%(目標:40%)、リスク軽減型投資に10~30%(目標:15%)、分散投資に0~25%(目標:
17%)、ダイナミック・アセット・アロケーションに18~38%(目標:28%)という配分を規定しています。
ガイドラインでは、ミューチュアル・ファンド、ヘッジファンド(およびその他のオルタナティブ投資)、
ならびにその他の合同投資ビークルへの投資も認められています。また、長期戦略的資産配分を補完する目
的で、オーバーレイ・ポートフォリオ(規制対象のミューチュアル・ファンド)への投資も認められていま
す。このポートフォリオのオーバーレイ戦略とは、オーバーレイ・ポートフォリオへの投資を通じて、ポー
トフォリオの資産配分を変えることにより、短期的なポートフォリオ・リスクを管理しつつ、極端な結果が
生じた場合の影響も軽減するよう設計されたものです。
当社制度資産の公正価値の測定方法については、注記9を参照してください。
- 201 -
2013年および2012年12月31日現在、価格決定における観察可能性のレベル別に示した退職金制度資産評価
額の内訳は、次の通りです。
レベル1
現金
ヘッジファンド
確定利付証券ミューチュアル・ファ
ンド
持分証券ミューチュアル・ファンド
持分証券
持分証券私募投資信託
公正価値で測定される資産合計
444
—
28,920
14,795
23,440
—
67,599
レベル1
現金
確定利付証券ミューチュアル・ファ
ンド
持分証券ミューチュアル・ファンド
持分証券
持分証券私募投資信託
公正価値で測定される資産合計
2,197
22,135
12,356
23,933
—
60,621
2013年12月31日
レベル2
レベル3
(千ドル)
—
5,758
—
—
—
10,474
16,232
2012年12月31日
レベル2
レベル3
(千ドル)
—
—
—
—
10,999
10,999
合計
—
—
444
5,758
—
28,920
14,795
23,440
10,474
83,831
—
—
—
合計
—
2,197
—
—
22,135
12,356
23,933
10,999
71,620
—
—
退職金制度の投資は、以下の通りです。
●
●
●
●
●
2件の確定利付証券ミューチュアル・ファンド。それぞれ、元本保護という目的に沿った収益獲得を
目指しています。そのうち一方のミューチュアル・ファンドは、米国内外の社債、米国内外の国債お
よび国際機関債のポートフォリオに投資し、これには低格付けの有価証券も含まれます。他方のファ
ンドは、先進国市場と新興国市場の双方で満期までの期間が短期から長期までの幅広い確定利付証券
に投資します。
別個の持分証券および確定利付証券のミューチュアル・ファンド。これらのファンドは、アライアン
ス・バーンスタインによって運用されている投資家の全体的な資産配分の一環として、持分証券志向
型と確定利付証券志向型の資産配分のボラティリティを長期間にわたって緩和することを追及してい
ます。
マルチスタイル、マルチキャップの総合ポートフォリオ。このポートフォリオでは、一連の市場環境
にわたってさらに高い一貫性を維持しながら、長期的にS&P500指数に対する超過収益を提供するため、
バリュー株およびグロース株の銘柄選定で米国株の分散投資をさらに進めました。
2件の持分証券私募投資信託。そのうち一方は、主に新興市場国に所在する米国外企業の持分証券に
投資し、他方は、MSCI EAFEインデックス構成国およびカナダに所在する確立された米国外企業の持
分証券に投資します。
1件のヘッジファンド。これは、幅広い投資戦略を採用するポートフォリオ・ファンドを通じて、全
てまたはほぼ全ての資産を複数のポートフォリオ運用会社に配分することで、ボラティリティを活況
な株式市場より抑えながら、市場のサイクル全般にわたって魅力的なリスク調整後リターンを提供す
ることを目指しています(この投資は2013年のみです)。
当社は、特定の勤務要件を満たす55歳~65歳までの退職者を対象に退職後医療給付を行っており、退職者
が自身の選択により該当するグループ保険料の100%を支払えば、当社グループの医療制度に引き続き加入
することを認めています。65歳を上回る退職者もまた、当社グループの医療制度に引き続き加入することが
認められていますが、その場合は医療給付の予測費用を全額支払うことを求められます。退職者の医療費が
支払保険料を上回る場合、退職後医療給付を行う費用が当社に発生します。2013年の当社の正味期間給付
(費用の戻入れ)は(90)万ドルで、2013年12月31日現在の給付債務総額は20万ドルでした。
- 202 -
17.
長期インセンティブ報酬制度
当社は、アライアンス・バーンスタイン2013年インセンティブ報酬授与プログラム(以下「インセンティ
ブ報酬プログラム」といいます。)と呼ばれる非積立型非適格インセンティブ報酬プログラムを運営してい
ます。当プログラムでは、適格従業員に年次報奨を付与することができます。報奨規定の説明については、
注記2「重要な会計方針の概要-長期インセンティブ報酬制度」を参照してください。
2013年、2012年および2011年に当社はインセンティブ報酬プログラムの下で、それぞれ1億5,770万ドル、
1億5,010万ドル、および1億5,990万ドルの報奨を授与しました。2013年、2012年および2011年12月31日終
了事業年度において従業員報酬および給付に費用計上した額は、それぞれ1億6,230万ドル、1億5,140万ド
ル、および6億5,430万ドル(一時的な非現金報酬費用5億910万ドルを含みます。)でした。
2010年7月1日に、当社は、2010年6月30日に開催されたホールディング出資者特別総会においてホール
ディング出資者により採用された、アライアンス・バーンスタイン2010年長期インセンティブ制度(改定後
の規定を含みます。以下「2010年制度」といいます。)を設立しました。2010年制度が採用されて以来、以
下の形態の報奨を従業員と適格取締役に付与することが可能となりました。(ⅰ)制限付きホールディング
出資口または制限付きのファントムホールディング出資口(「ファントム」報奨は、後日、または特定事由
の発生時に、ホールディング出資口を受領する契約上の権利です。)、(ⅱ)ホールディング出資口を購入
するオプション、および(ⅲ)ホールディング出資口に基づいたその他の報奨(ホールディング出資口の増
価受益権および業績報奨を含みますが、これらに限定されません。)。2010年制度の目的は、(ⅰ)有能な
役員、従業員および取締役を引き寄せて雇用関係を維持すること、(ⅱ)より長期的な事業目的および業務
目的を達成するために、成果主義に基づくインセンティブにより当該役員、従業員および取締役の動機付け
を行うこと、(ⅲ)当該役員、従業員および取締役によるアライアンス・バーンスタインの長期的成長およ
び財務上の成功への参加を可能にすること、および(ⅳ)当該役員、従業員および取締役の利益をホール
ディング出資者の利益と合致させることにより、アライアンス・バーンスタインの利益を促進することです。
2010年制度は、2020年6月30日に失効する予定であり、同日より後には2010年制度の下での報奨は授与され
ません。2010年制度の下で報奨に係り付与されうるホールディング出資口総数は6,000万口で、これには
3,000万口を超えない新規発行ホールディング出資口も含まれています。
2010年制度は、2011年5月に取締役会により改定され、2010年制度の下で報奨を受けることができる適格
者の範囲が拡大され、ホールディングの関係会社の元幹部または元従業員である取締役も含まれるようにな
りました。この改定上、「関係会社」には、直接的または1つもしくは複数の中間事業体を通じて間接的に、
アライアンス・バーンスタインを支配する、アライアンス・バーンスタインに支配される、またはアライア
ンス・バーンスタインと共通の支配下にあるあらゆる企業または他の事業体が含まれます。
2011年12月に、2010年制度は取締役会の報酬委員会(以下「報酬委員会」といいます。)によりさらに改
定されました。これにより、報酬委員会または取締役会の正式な承認を受けた場合に、(A)1つまたは複数
の制限条項、および/または(B)適用される報奨契約で規定されるリスクの適切な考慮に関する行動規範の
遵守を条件としている場合の離職(これらの用語は2010年制度または適用される報奨契約で定義されていま
す。)後の報奨の継続的権利確定も、2010年制度のセクション6(b)(i)に規定されている権利確定最低要件
の充足に考慮される旨が明確にされました。
2012年5月に、2010年制度は取締役会により再度改定され、2010年制度の下で報奨に使用できる新規発行
のホールディング出資口数の上限3,000万口を維持しつつ、2010年制度の下で報奨に使用できる6,000万口の
ホールディング出資口(2010年制度の下で既に授与された新規発行のホールディング出資口1口に対して
ホールディング出資口1口を差し引きます。)の全てを公開市場からの買付けまたは他の方法で買戻すこと
について、取締役会が経営陣に対して承認を与えました。
2013年12月31日現在、ホールディング出資口の購入オプション248,281個が付与され、37,844,646口の
ホールディング出資口(失権数控除後)が2010年制度の下での他のホールディング出資口報奨の対象となっ
ています。2013年12月31日現在、21,907,073口のホールディング出資口に関して、ホールディング出資口に
基づく報奨(オプションを含みます。)が付与可能です。
1997年、当社は1997年長期インセンティブ制度(以下「1997年制度」といいます。)を設立しました。こ
の制度の下では、ホールディング出資口の購入オプション、制限付きホールディング出資口および制限付き
のファントム・ホールディング出資口、業績報奨および他のホールディング出資口に基づく報酬を、付与時
- 203 -
に設定された期間(通常10年)にわたり、主要従業員およびジェネラル・パートナーの適格取締役に付与す
ることが可能でした。
従業員に付与されるオプションは、通常、付与日より5年後までの各応当日に、当該オプションの対象で
あるホールディング出資口の20%ずつ行使することができます。適格取締役に付与されるオプションは、通
常、付与日より3年後までの各応当日に、当該オプションの対象であるホールディング出資口の33.3%ずつ
行使できます。適格取締役に付与される制限付きホールディング出資口は、付与日より3年後の応当日また
は取締役の辞任時に直ちに権利が確定します。当初の雇用契約に従い2008年12月に当社CEOに付与された制
限付きホールディング出資口(後述の「制限付きホールディング出資口報奨」で詳しく説明しています。)
は、付与日より5年後までの各応当日に20%ずつ権利が確定しました。インセンティブ報酬プログラムの下
で付与される制限付きホールディング出資口は、付与日の年の翌年から4年間にわたり12月1日に25%ずつ
権利が確定していきます。2010年7月26日付で1997年制度は失効しました。
オプション報奨
ホールディング出資口の購入オプション(適格取締役への付与分も含みます。)の付与状況は、以下の通
りです。2013年は37,690個、2012年は114,443個、2011年は70,238個のオプションが付与されました。2013
年、2012年および2011年に付与されたホールディング出資口購入オプションの付与日における加重平均公正
価値は、それぞれ5.44ドル、3.67ドル、および5.98ドルでした。これらの公正価値は、以下の仮定を使った
ブラック・ショールズ・オプション評価モデルを用いて決定しています。
2013年
0.8 – 1.7%
8.0 – 8.3%
49.7 – 49.8%
6.0年
無リスク金利
分配金期待利回り
ヒストリカル・ボラティリティ係数
予測期間
2012年
2011年
0.7%
6.2%
49.2%
6.0年
1.9%
5.4%
47.3%
6.0年
実績データが十分に存在しないため、当社は、オプションの予測期間を計算する際に単純化された手法を
用いることを選択しました。
2013年の当社のオプション制度における変動は、次の通りです。
ホールディング
出資口の
購入オプション
2012年12月31日現在の残高
付与分
行使分
失権分
満期消滅分
2013年12月31日現在の残高
2013年12月31日現在の
行使可能残高
2013年12月31日現在の
権利確定分または
権利確定が見込まれる分
オプション1個
当たりの加重平均
行使価格(ドル)
加重平均
残存契約期間
(年)
本源的
価値合計
(ドル)
8,553,345
37,690
(887,642)
(602,374)
(26,880)
7,074,139
39.77
25.47
17.05
60.10
36.50
40.82
5.8
4.9
-
4,684,512
34.97
4.8
-
7,074,139
40.82
4.9
-
オプション残高、行使可能オプションおよび権利確定が見込まれるオプションに関する2013年12月31日現
在の本源的価値合計はマイナス値であるため、上記の表ではゼロと表示しています。2013年、2012年および
2011年に行使されたオプションの本源的価値総額は、それぞれ500万ドル、0、および40万ドルでした。
公正価値法の下では、報酬費用は付与されたオプションの見積公正価値(ブラック・ショールズ・オプ
ション評価モデルを用いて決定)に基づき付与日に測定され、要求された勤務期間にわたり認識されます。
2013年、2012年および2011年12月31日終了事業年度において、当社がオプション付与に関連して計上した報
酬(費用の戻入れ)費用は、それぞれ(380)万ドル、120万ドル、および3,640万ドル(一時的な非現金報酬
費用3,520万ドルを含みます。)でした。2013年12月31日現在、権利が未確定のオプション付与に関連する、
- 204 -
連結損益計算書で認識されていない報酬費用はありません。
制限付きホールディング出資口報奨
2013年、2012年および2011年において、適格取締役に制限付きホールディング出資口が授与されました。
これらのホールディング出資口は、大半の場合、適格取締役に他の出資者の持つ全ての権利を与えるもので
す。ただし、取締役会が課す可能性のある譲渡制約に従う必要があります。当社が2013年、2012年および
2011年に授与した制限付きホールディング出資口は、それぞれ28,693口、28,812口、および19,313口で、付
与日における制限付きホールディング出資口1口当たりの公正価値は、2013年が20.12ドルおよび26.44ドル、
2012年が14.58ドル、2011年が21.75ドルでした。全ての制限付きホールディング出資口は、付与日より3年
後の応当日または取締役の辞任時に直ちに権利が確定します。当社は、それぞれの付与日にこれら授与につ
いて全額を費用計上しました。2013年、2012年および2011年12月31日終了事業年度において、当社がこれら
の報奨に関連して計上した報酬費用は、それぞれ70万ドル、40万ドル、および40万ドルでした。
2008年12月19日付でクラウス氏が当社CEOに就任したのに伴い、クラウス氏に270万口の制限付きホール
ディング出資口が付与されました。これら出資口の付与日における公正価値は19.20ドルでした。権利確定
日時点でクラウス氏が引き続きアライアンス・バーンスタインに雇用されていた結果、クラウス氏に付与さ
れた制限付きホールディング出資口は、2008年12月19日より5年後までの各応当日ごとに(初回は2009年12
月19日)、一定の割合ずつ権利が確定しました。2012年6月に、クラウス氏は契約(以下「雇用延長契約」
といいます。)を締結し、クラウス氏は同契約に従って、当初の雇用契約期間の最終日の翌日である2014年
1月3日から2019年1月2日まで(以下「雇用延長期間」といいます。)、雇用延長契約がその条件に従っ
て解約されない限り、引き続き当社CEOとして勤務することになります。雇用延長契約の締結に伴い、雇用
延長期間にわたって一定の割合ずつ権利が確定する270万口の制限付きホールディング出資口がクラウス氏
に付与されました。米国GAAPに従って、雇用延長契約に基づくホールディング出資口に関する報酬費用
3,310万ドル(付与日におけるホールディング出資口価格12.17ドルに基づきます。)は、付与日から6.5年
間にわたり定額法により償却されなければなりません。この結果、雇用延長契約が開始される2014年1月3
日より前に、クラウス氏が同契約に基づく制限付きホールディング出資口付与に伴う現金報酬の増加や分配
金を受け取らなくとも、当社では2012年下半期に250万ドルの報酬費用の増加が、2013年通年では510万ドル
の報酬費用が発生しました。2013年、2012年および2011年12月31日終了事業年度において、当社がCEOへの
制限付きホールディング出資口の付与に関連して計上した報酬費用は、それぞれ1,550万ドル、1,300万ドル、
および1,050万ドルでした。
当社は1993年に、センチュリー・クラブ・プランを設立しました。このプランの下では、会社がスポン
サーであるミューチュアル・ファンドの販売サポートで主たる責任を担い、特定の販売目標を達成したアラ
イアンス・バーンスタインの従業員が、制限付きホールディング出資口の報奨を受け取る権利を有します。
2010年12月よりも前に付与された報奨は3年間にわたり、その後に付与された報奨は4年間にわたり、一定
の割合ずつ権利が確定します。他の長期インセンティブ報酬と同様に、センチュリー・クラブ参加者の勤務
要件も、2011年第4四半期の従業員長期インセンティブ報酬プログラム改定の影響を受けました(改定につ
いては、注記2を参照)。当社が2013年、2012年および2011年に付与した制限付きホールディング出資口は、
それぞれ55,000口、47,450口、および57,828口でした。付与日におけるこれらの報奨のホールディング出資
口1口当たりの公正価値は、2013年が21.67ドル、2012年が17.91ドル、2011年が13.38ドルでした。2013年、
2012年および2011年12月31日終了事業年度において、当社がセンチュリー・クラブ・プランの付与に関連し
て計上した報酬費用は、それぞれ110万ドル、70万ドル、300万ドル(一時的な非現金報酬費用220万ドルを
含みます。)でした。
2009年より、当社はインセンティブ報酬プログラムで制限付きホールディング出資口を付与しています。
2013年には1,320万口(2012年の年度末報奨として2013年1月に付与された制限付きホールディング出資口
650万口、2012年の年度末報奨に伴い2013年第2四半期に付与された追加の制限付きホールディング出資口
20万口、2013年の年度末報奨として2013年12月に付与された制限付きホールディング出資口650万口も含ま
れています。)、2012年には870万口(この全ては2011年の年度末報奨として2012年1月に付与されまし
た。)の制限付きホールディング出資口を付与しました。これら制限付きホールディング出資口1口当たり
の付与日における公正価値は、2013年に19.80ドル~25.30ドル、2012年に14.90ドルでした。
当社はまた、特定の雇用契約および離職契約に関連して制限付きホールディング出資口を付与します。こ
れら出資口の権利確定期間は2年~5年です。制限付きホールディング出資口の公正価値は、要求された勤
務期間にわたり従業員報酬費用として償却します。2013年、2012年、および2011年に付与したこれらの制限
- 205 -
付きホールディング出資口はそれぞれ60万口、60万口、および160万口、制限付きホールディング出資口1
口当たりの付与日における公正価値は、2013年が12.13ドル~24.15ドル、2012年が12.13ドル~17.58ドル、
2011年が16.29ドル~22.71ドルでした。2013年、2012年および2011年12月31日終了事業年度において、特定
の雇用契約および離職契約に伴う制限付きホールディング出資口の付与に関して計上した報酬費用は、それ
ぞれ1,900万ドル、2,010万ドル、および3,290万ドル(一時的な非現金報酬費用1,580万ドルを含みます。)
でした。
権利が未確定の制限付きホールディング出資口の2013年の変動は、次の通りです。
ホールディング出資口
18,437,489
13,935,259
(9,323,858)
(865,580)
22,183,310
2012年12月31日現在権利が未確定の出資口
付与分
権利確定分
失権分
2013年12月31日現在権利が未確定の出資口
付与日におけるホー
ルディング出資口1
口当たり加重平均公
正価値(ドル)
18.79
20.81
21.16
19.96
19.02
2013年、2012年および2011年に権利が確定した制限付きホールディング出資口の付与日における公正価値
合計は、それぞれ1億9,730万ドル、1億8,420万ドル、および1億4,020万ドルでした。2013年12月31日現
在、付与されているものの権利が未確定の制限付きホールディング出資口に関連して連結損益計算書上で未
認識の報酬費用は、4,780万ドルでした。これらの費用は、加重平均4.2年の期間にわたって認識される見込
みです。
18.
社外流通出資口
2013年および2012年12月31日終了事業年度におけ社外流通リミテッド・パートナーシップ出資口の変動は、
以下の通りです。
2013年
277,600,901
887,642
3,935,345
(14,050,469)
268,373,419
1月1日現在社外流通出資口数
行使されたオプション
出資口発行分
出資口消却分
12月31日現在社外流通出資口数
2012年
277,847,588
—
—
(246,687)
277,600,901
2013年および2012年に、当社は非公開取引においてそれぞれ82,634口および246,687口のアライアンス・
バーンスタイン出資口を購入し、それらを消却しました。
注記2の「重要な会計方針の概要‐長期インセンティブ報酬制度」に記載したように、経営陣は、2013年
7月1日付で、アライアンス・バーンスタインの連結されたラビ・トラストで保有されていた未配分のホー
ルディング出資口を全て消却し、当社が公開市場からホールディング出資口を買い付けた時点、または長期
インセンティブ報奨の分配時に従業員が税金の源泉徴収に関する法定要件を満たすよう、従業員からホール
ディング出資口を買い取った時点で、2013年第3四半期および第4四半期も引き続き消却しました。
19.
所得税
アライアンス・バーンスタインは、連邦所得税上プライベート・パートナーシップであるため、連邦法人
所得税または州法人所得税の対象とはなりません。しかしながら、アライアンス・バーンスタインには、
ニューヨーク市の4.0%の非法人事業税(以下「UBT」といいます。)が課されます。アライアンス・バーン
スタインの米国内法人子会社には連邦所得税、州所得税および地方所得税が課されますが、これらの会社は
通常、連邦所得税の連結納税の申告に含まれ、州所得税および地方所得税の税務申告書は個別に提出します。
国外の法人子会社には、通常、所在する管轄区域の税金が課されます。
連邦所得税上プライベート・パートナーシップとして扱われるアライアンス・バーンスタインの地位を保
つため、アライアンス・バーンスタインの出資口は、公開取引されているとみなされてはなりません。アラ
- 206 -
イアンス・バーンスタイン・パートナーシップ契約は、アライアンス・バーンスタインの出資口の全ての譲
渡に、AXAエクイタブル・ライフ・インシュアランス・カンパニー(AXAの子会社、以下「AXAエクイタブ
ル」といいます。)およびジェネラル・パートナーの承認が必要であると定めています。AXAエクイタブル
およびジェネラル・パートナーは、関連する資金規制のセーフ・ハーバー条項の1つまたは複数に従い認め
られた譲渡のみを承認します。アライアンス・バーンスタインの出資口が容易に取引可能であるとみなされ
た場合、アライアンス・バーンスタインの当期純利益には、連邦法人所得税および州法人所得税が課され、
ホールディングへの四半期ごとの分配金が減額されることになります。さらに、アライアンス・バーンスタ
インが全く新しい事業に参入した場合、ホールディングは、アライアンス・バーンスタインの持分所有によ
り、「既得権に基づいて除外された」公開パートナーシップとしての地位を失い、法人所得税が課されるこ
とになるため、ホールディングの当期純利益およびホールディング出資者への四半期ごとの分配は大幅に減
少することになります。
税引前利益(損失)および所得税費用の内訳は以下の通りです。
12月31日終了事業年度
2012年
(千ドル)
2013年
税引前利益(損失)
米国
国外
合計
所得税費用:
パートナーシップUBT
法人子会社:
連邦所得税
州所得税および地方所得税
外国所得税
当期所得税費用
繰延所得税(ベネフィット)
所得税費用
2011年
471,813
92,438
564,251
177,347
25,018
202,365
(120,159)
(88,310)
(208,469)
4,403
2,626
8,737
7,032
2,318
26,139
39,892
(3,063)
36,829
2,367
541
8,852
14,386
(622)
13,764
10,600
1,772
11,411
32,520
(29,422)
3,098
実効税率とUBT法定税率4.0%の間に差異が発生した主な理由は以下の通りです。
22,570
12月31日終了事業年度
2012年
(千ドル)
4.0
8,095
4.0
27,766
4.9
12,547
(687)
(0.1)
(12,820)
36,829
(2.3)
6.5
2013年
UBT法定税率
法人子会社の連邦所得税、州所得税、
地方所得税および外国所得税
ASC 740による修正の影響、諸税金
およびその他
UBT事業按分率の使用から発生する
非課税利益
所得税費用および実効税率
2011年
(8,339)
4.0
6.2
2,998
(1.4)
(2,073)
(1.0)
7,785
(3.8)
(4,805)
13,764
(2.4)
6.8
654
3,098
(0.3)
(1.5)
2013年の所得税費用は、2012年に比べ2,310万ドル(167.6%)増加しました。この増加は主として、税引
前利益の大幅な増加(その主な原因は2012年の不動産費用)によるものですが、実効税率が2012年の6.8%
に対し、当期は6.5%に低下した影響により、一部相殺されました。
2012年の所得税費用は、2012年に比べ1,070万ドル(344.3%)増加しました。この増加は主として、2012
年の営業利益の増加(その主な原因は2011年の報酬費用ですが、2012年の不動産費用により相殺されまし
た。)によるものですが、2012年第3四半期に計上されたUBT税ベネフィット(570万ドル)により一部相殺
されました。2012年第3四半期において、所得の配分上、有価証券およびコモディティの登録ブローカーお
よびディーラーが提供するサービスからの様々な種類の収入の源泉を明らかにするニューヨーク市税法が適
用された結果、当社の当年度の税率および将来に支払が見込まれる税率が低下しました。この結果、当社は
2011年度通年および2012年度の9ヶ月間の当社のUBTに関連して、2012年第3四半期に570万ドルの税金ベネ
フィットを認識しました。
- 207 -
当社は、報告日現在、税務ポジションの技術的利点(テクニカル・メリット)のみに基づいて、その税務
ポジションが「認められる可能性の方が高い」場合のみ、財務書類において税務ポジションの影響を認識し
ます。この評価を行う際、当社は、税務当局が当該税務ポジションを検証し、全ての関連情報について完全
に理解していると仮定します
未認識税金ベネフィットの期首残高および期末残高の調整は以下の通りです。
2013年
期首残高
過年度の税務ポジションに関する追加
過年度の税務ポジションに関する減少
当年度の税務ポジションに関する追加
当年度の税務ポジションに関する減少
終了済みの年度/税務当局との間の解決に
関連する減少
期末残高
12月31日終了事業年度
2012年
(千ドル)
3,672
4,028
158
(580)
706
918
(823)
2,975
(1,432)
3,672
2011年
5,326
190
761
(2,249)
4,028
2013年、2012年および2011年12月31日現在の未認識税金ベネフィットは、認識時に所得税費用の減少とし
て計上され、その結果当社の実効税率は下がります。
税務ポジションに関連する利息および加算税がある場合は、連結損益計算書の所得税費用に計上します。
2013年、2012年および2011年に所得税費用に計上した利息費用(費用の戻入れ)総額は、それぞれ10万ドル、
(30)万ドル、および(20)万ドルでした。2013年、2012年および2011年12月31日現在の連結財政状態計算
書に計上している未払利息総額は、それぞれ20万ドル、20万ドル、および50万ドルでした。2013年、2012年
および2011年12月31日現在で、加算税の未払計上はしていません。
当社は、以下で説明している件を除き、2010年より前については税務当局による米国連邦所得税、州所得
税および地方所得税に関する税務調査の対象ではすでにありません。
内国歳入庁は2013年第4四半期に、当社国内法人子会社の2011年分連邦所得税申告書の調査を開始しまし
た。この調査は依然として進められていますが、当社は引当金の計上が必要であるとは考えていません。
州の税務当局がアライアンス・バーンスタインの国内法人子会社1社に対して行っていた調査は2013年に
終了し、当社の税務申告に変更はありませんでした。
カナダ歳入庁は、2005年から2007年までのアライアンス・バーンスタインのカナダ子会社の税務申告書の
調査を終えましたが、当社の税務申告に変更はありませんでした。現在、当社の重要な米国外子会社で他の
所得税調査は行われていません。現在調査を受けておらず、調査の対象となる可能性のある年数は現地の法
律により異なり、1年から7年にわたっています。
2011年第3四半期に、ニューヨーク市は当社に対し、2007年および2008年のアライアンス・バーンスタイ
ンのUBT申告書の調査実施を通知しました。この調査は2013年第3四半期に終了し、30万ドルで解決して残
りの引当金を戻し入れました。
2010年以降分については重要な調査がないため、未認識税金ベネフィットを認識するとは考えていません。
しかし、将来の調査に関する事実および状況の変化により、引当金の修正が行われる可能性はあります。
- 208 -
繰延所得税は、資産および負債の財務報告上の帳簿価額と所得税務上の金額との一時差異の正味税効果を
反映しています。正味繰延税金資産(負債)を構成する重要な項目の税効果は以下の通りです。
12月31日
2013年
2012年
(千ドル)
繰延税金資産:
帳簿価額と税務基準額との差異:
繰越欠損金からのベネフィット
長期インセンティブ報酬制度
その他(主に支払い時に控除可能な未払費用)
控除:評価性引当金
繰延税金資産
繰延税金負債:
帳簿価額と税務基準額との差異:
無形資産
為替換算調整額
その他(主に特定の国外子会社の未分配利益)
繰延税金負債
正味繰延税金資産
32,171
21,957
19,060
73,188
(27,580)
45,608
15,352
28,340
12,825
56,517
(12,789)
43,728
5,917
8,725
6,563
21,205
24,403
6,971
8,655
—
15,626
28,102
2013年および2012年12月31日現在、評価性引当金がそれぞれ2,760万ドルおよび1,280万ドル計上されてい
ますが、これは、該当する子会社で将来損失が発生する見込みであることから特定の繰越欠損金の実現が不
確実なことによります。2013年12月31日現在、当社は特定の国外拠点で、繰越期限がない繰越欠損金約1億
650万ドルを有していました(W.P.スチュアート・アンド・カンパニー・リミテッドの取得に伴う約2,960万
ドルも含まれています。注記22を参照)。また、W.P.スチュアート・アンド・カンパニー・リミテッドを取
得した結果、2013年12月31日現在、当社は、特定の国内拠点で繰越期限が15年~20年の繰越欠損金約1億
7,720万ドルも有していました。2012年12月31日現在では、特定の国外拠点で、繰越期限がない繰越欠損金
約7,370万ドルを有していました。
繰延税金資産はその他の資産に含まれています。経営陣は、予想将来課税所得に基づき、繰延税金資産が
実現する可能性の方が高いと判断しています。
当社は、米国外法人子会社の未分配利益が米国外に永久的に投資されている範囲を除き、当該利益に係る
所得税を計上しています。2013年12月31日現在、累計で7億2,690万ドルの米国外法人子会社の未分配利益
が永久的に投資されていました。これらの利益が送金された場合は、現行の適用される所得税率で、約
4,300万ドルの所得税(外国税額控除相殺後)を追加で計上する必要が生じます。
20.
事業セグメント情報
経営陣は、ASC 280「セグメント報告」の規定を評価し、業績の評価および資源の配分に対して当社は連
結アプローチを利用しているため、当社の営業セグメントは1つのみであると判断しました。2013年、2012
年および2011年12月31日現在ならびに同日終了事業年度における企業全体レベルでの開示内容は以下の通り
です。
- 209 -
サービス
当社の投資運用、リサーチおよび関連サービスによる純収益は以下の通りです。
2013年
インスティチューション
リテール
プライベート・クライアント
バーンスタイン・リサーチ・サービス
その他
収益合計
控除:支払利息
純収益
439
1,377
591
445
66
2,918
3
2,915
12月31日終了事業年度
2012年
(百万ドル)
485
1,193
586
414
62
2,740
3
2,737
2011年
617
1,093
652
437
(47)
2,752
2
2,750
ルクセンブルグにおいて設立されたオープンエンド型のファンドであるアライアンス・バーンスタイン・
グローバル・ハイ・イールド・ポートフォリオ(ACATEUH:LX)は、2013年、2012年および2011年に、当社
の投資顧問報酬および投資サービス報酬合計のそれぞれ約14%、12%および10%を占める当該報酬、ならび
に当社の純収益のそれぞれ14%、13%および11%を占める純収益を生み出しました。
地域別情報
12月31日現在および同日終了事業年度における、当社の米国事業および国外事業に関連する純収益および
長期性資産は、以下の通りです。
2013年
純収益
米国
国外
合計
長期性資産
米国
国外
合計
2012年
(百万ドル)
1,723
1,192
2,915
1,700
1,037
2,737
3,353
48
3,401
3,363
52
3,415
2011年
1,725
1,025
2,750
主要顧客
会社がスポンサーであるミューチュアル・ファンドは、ブローカー・ディーラー、保険販売員、銀行、登
録投資顧問会社、フィナンシャル・プランナーおよびその他金融仲介機関を通じ、個人投資家に販売されま
す。AXAアドバイザーズ・エルエルシーを含むAXAの特定の子会社は、アライアンス・バーンスタイン・イン
ベストメンツと特定ディーラー契約を締結し、2013年、2012年および2011年に当社のオープンエンド型
ミューチュアル・ファンドの販売額のそれぞれ2%、4%および1%を占めました。2013年には、UBS AGが
当社のオープンエンド型ミューチュアル・ファンドの販売額の約12%を占めました。AXA、UBS AGとも、ア
ライアンス・バーンスタイン・ファンド受益証券の特定数を販売する義務はなく、それぞれがスポンサーで
あるミューチュアル・ファンドおよび非系列組織がスポンサーであるミューチュアル・ファンドの受益証券
も販売しています。
AXAおよびAXAエクイタブルの一般勘定および個別勘定(EQアドバイザーズ・トラストという資金調達ビー
クルへのAXAエクイタブルの個別勘定による投資も含まれます。)は、2013年、2012年および2011年12月31
日終了事業年度における総収益のそれぞれ約5%、4%および4%を占めました。AXAおよびその子会社を
除くと、2013年、2012年および2011年12月31日終了事業年度において、単独で総収益の1%超を占めた機関
投資家顧客はありませんでした。
- 210 -
21.
関連当事者取引
ミューチュアル・ファンド
当社は、当社、その子会社および関係ジョイント・ベンチャー企業がスポンサーであるリテール・ミュー
チュアル・ファンドを用いて、個人投資家に投資運用サービス、販売サービス、株主サービス、管理サービ
ス、ならびに仲介サービスを提供しています。当社は、提供するサービスおよび課す報酬を規定した契約に
基づいて、これらのサービスのほぼ全てを提供しています。これらの契約は、ミューチュアル・ファンドの
取締役会または受託者、ならびに場合によってはミューチュアル・ファンドの受益証券保有者による毎年の
レビューおよび承認が必要となります。提供サービスまたはミューチュアル・ファンド関連の収益は以下の
通りです。
2013年
投資顧問報酬および投資サービス報酬
販売収益
受益証券保有者サービス報酬
その他の収益
バーンスタイン・リサーチ・サービス
1,009,901
455,327
90,718
5,682
113
12月31日終了事業年度
2012年
(千ドル)
878,848
407,531
89,117
5,127
133
2011年
830,502
359,787
91,931
5,643
66
2013年および2012年12月31日現在、連結財政状態計算書に計上されているアライアンス・バーンスタイン
のミューチュアル・ファンドに対する受取勘定は、それぞれ1億7,110万ドルおよび1億5,440万ドルでした。
AXAおよびその子会社
当社は、AXAおよびその子会社に投資運用および特定の管理サービスを提供しています。それに加えて、
AXAおよびその子会社は、会社がスポンサーであるミューチュアル・ファンドの販売を手がけているため、
手数料や販売による支払いを受領します。2013年、2012年および2011年12月31日終了事業年度において、
AXAおよびその子会社を通じた、会社がスポンサーであるミューチュアル・ファンドの販売総額は、それぞ
れ約7億ドル、17億ドル、および4億ドルでした。また、当社は、AXAおよびその子会社が維持する様々な
保険契約に加入しており、AXAおよびその子会社が提供する技術サービスならびにその他サービスに対して
手数料を支払っています。12月31日現在および同日に終了した事業年度において、AXAおよびその子会社と
の取引について連結財務書類に計上している総額は以下の通りです。
2013年
収益:
投資顧問報酬および投資サービス報酬
バーンスタイン・リサーチ・サービス
販売収益
その他の収益
2012年
(千ドル)
2011年
129,937
1,152
9,823
815
141,727
112,636
982
1,383
599
115,600
113,992
802
274
599
115,667
13,338
18,311
1,425
33,074
7,924
19,779
1,550
29,253
7,411
22,191
1,467
31,069
8,809
1,647
7,878
1,342
(4,908)
5,548
(3,732)
5,488
費用:
金融仲介機関に支払う手数料および
販売に関する支払い
一般管理費
その他
貸借対照表:
機関投資家向け未収投資顧問報酬
および投資サービス報酬
前払保険料
AXAおよびその子会社に対する
その他の(債務)債権
2011年第1四半期に、AXAは当社のオーストラリアにおける連結されたジョイント・ベンチャーの50%持
- 211 -
分を、より大規模な取引の一環として関係会社以外の第三者に売却しました。2011年3月31日、当社はその
50%持分を関係会社以外のこの第三者から購入し、オーストラリアのジョイント・ベンチャー事業体を完全
所有子会社化しました。この事業体が2011年第1四半期に稼得した投資顧問報酬および投資サービス報酬は、
約850万ドルでした。そのうち、約300万ドルがAXA関係会社からのものであり、上の表に含まれています。
2011年第1四半期にこの事業体について計上された少数株主持分は、40万ドルでした。
アライアンス・バーンスタイン・ベンチャー・ファンドI・エル・ピーは、2006年に設立されました。同
ファンドは、非公開取引で初期段階の成長企業を取得することにより、株式および株式関連投資を通じた長
期的なキャピタル・ゲインの獲得という投資目標の達成を目指しています。当社子会社のうちの1社が同
ファンドのジェネラル・パートナーであり、その結果、同ファンドは当社の連結財務書類に含まれています。
2013年および2012年12月31日現在、連結財政状態計算書に計上している投資は、それぞれ約4,600万ドルお
よび4,700万ドルでした。AXAエクイタブルは、同ファンドの10%のリミテッド・パートナーシップ持分を保
有しています。
当社は、キャピタル・アキュムレーション・プランと呼称される非積立型非適格長期インセンティブ報酬
制度を運営し、また、特定の経営幹部を対象とした契約による非積立型長期インセンティブ報酬の約定(以
下「契約による約定」)といいます。)に基づく義務を負っています。キャピタル・アキュムレーション・
プランは1987年12月31日に凍結され、新たな報奨は授与されていません。取締役会は、キャピタル・アキュ
ムレーション・プランを理由なしに随時廃止することができ、その場合、当社の負債は権利が確定している
給付に限定されます。キャピタル・アキュムレーション・プランおよび契約による約定の両方の下での権利
が確定した給付の支払は、通常退職年齢から開始され10年間にわたり行われます。ジェネラル・パートナー
は、キャピタル・アキュムレーション・プランおよび契約上の約定に基づいて支払われた給付金と同額をア
ライアンス・バーンスタインに出資する義務があります。2013年、2012年および2011年12月31日終了事業年
度において、キャピタル・アキュムレーション・プランおよび契約上の約定に基づいてジェネラル・パート
ナーがアライアンス・バーンスタインに支払った額は、それぞれ340万ドル、440万ドル、および480万ドル
でした。
その他の関連当事者
連結財政状態計算書には、手数料および費用の払戻に関する現金取引に起因するホールディングに対する
正味受取勘定が含まれています。2013年および2012年12月31日現在、連結財政状態計算書に含まれる正味受
取勘定残高は、それぞれ1,080万ドルおよび610万ドルでした。
22.
取得
取得は、ASC 805「企業結合」に基づいて会計処理されます。
2010年10月1日付で、当社はヘッジファンドおよびプライベート・エクイティ・ファンド投資のポート
フォリオ運用を手がける経験豊かなチームである、サン・アメリカのオルタナティブ投資グループを取得し
ました。この取得の購入価格は4,900万ドルで、その内訳は1,430万ドルの現金支払い、250万ドルの引受繰
延報酬負債および3,220万ドルの未払条件付対価(正味)です。未払条件付対価(正味)は、取得時にサ
ン・アメリカの運用資産が当社に譲渡されたことに基づくサン・アメリカに対する年間150万ドルの3年間
の支払いの現在価値(正味)、および被取得グループにより新規の獲得が予測される運用資産に基づく
3,550万ドルの予測収益配分の現在価値(正味)により構成されます。この未払条件付対価は、取得前の対
価として決定済みの、2010年に稼得された410万ドルにのぼる運用成績に基づく報酬と相殺されました。購
入価格が識別可能な取得資産の公正価値を超過する額は4,610万ドルにのぼり、のれんとして認識しました。
2013年第4四半期には、予測収益配分の支払いの減額を理由に、未払条件付対価(正味)を1,080万ドル減
額し(連結損益計算書の条件付支払契約の貸方に同額を計上し)ました。
注記21に記載したように、2011年第1四半期に、AXAは当社のオーストラリアにおける連結されたジョイ
ント・ベンチャーの50%持分を、より大規模な取引の一環として関係会社以外の第三者に売却しました。こ
の結果、当社は連結された事業体に対する非支配持分から3,210万ドルを消去し、アライアンス・バーンス
タインの出資者に帰属するパートナー資本を1,070万ドル増加させました。
2011年5月31日に、当社はカクストン・アソシエイツ・エルピー(以下「カクストン」といいます。)と
カクストンのポートフォリオ・マネージャーであるカート・ファーマン氏が共同所有する投資運用会社であ
- 212 -
る、ピランダー・キャピタル・マネジメント・エルエルシーを取得しました。当社は、カクストンから
ファーマン氏とそのチームメンバーを引き継いで雇用し、同チームが運用していた投資ビークルの投資運用
契約を取得しました。この取得の購入価格は1,020万ドルで、その内訳は、現金支払いが550万ドル、2012年
と2013年に支払われる分が440万ドル(ファーマン氏が当社に継続勤務することを条件とし、これらの金額
は両年に支払われました。)、および各種負債が30万ドルです。購入価格が識別可能な取得資産の公正価値
を超過する額は570万ドルにのぼり、のれんとして認識しました。当社はまた、取得したファンドの投資運
用契約に関連した耐用年数を確定できない無形資産250万ドル、および投資一任口座の関係に関連した耐用
年数を確定できる無形資産200万ドルを計上しました。ファーマン氏は、制限付きホールディング出資口に
よる2種類の報奨を受け取りました。一方は3年間の勤務を要件とし(この報奨は2011年12月に修正され、
勤務要件は削除されました。)、他方は5年間の勤務(具体的な3時点の在籍)と業績(3種類の具体的な
運用資産目標で、後日2種類に修正されました。)を要件としています。取得時において勤務要件が存在し
ていたため、会計処理上は、これらの報奨は購入価格の一部ではなく、報酬費用とみなされます。また、
ファーマン氏が勤務要件と業績目標の全てを満たした場合、当社はカクストンに対して最高で440万ドルの
条件付追加支払義務を負います。2013年には、ファーマン氏が勤務要件と業績目標を全て満たしていたこと
から、追加して440万ドルをカクストンに支払いました。
2011年11月30日、当社は台湾市場における事業拡大のために、台湾インターナショナル・インベストメン
ト・マネジメント・カンパニー(以下「TIIM」といいます。)を取得しました。この取得の購入価格は、取
得した現金控除後での現金支払1,500万ドルにのぼりました。取得した資産および負債の公正価値評価額は、
2011年12月31日現在で暫定的に算定されました。購入価格が取得した識別可能な純資産の最新の公正価値を
上回った結果、950万ドルののれん、および顧客関係に関する30万ドルの無形資産が認識されました。
当社は2013年12月12日付で、株式投資運用会社のW.P.スチュアート・アンド・カンパニー・リミテッド
(以下「WPS」といいます。)を取得しました。同社は、顧客のために、主に米国および欧州で、約21億ド
ルを米国、グローバル、およびEAFE(欧州・オーストラリア・極東)諸国に特化したグロース株戦略で運用
していました。当社は取得日に、約490万株のWPSの社外流通株式について、1株当たり12ドルの現金を支払
いました。さらにWPS株主に対して、取得日より3年後の応当日時点またはそれまでに、取得したWPSの投資
サービスにおける運用資産が50億ドルを超えた場合、1株当たり4ドルを別途受領できる権利をその保有者
に認めるという、譲渡可能なコンティンジェント・バリュー・ライト(以下「CVR」といいます。)を発行
しました。購入価格が識別可能な取得資産の公正価値を超過する額は3,220万ドルにのぼり、のれんとして
認識しました。当社はまた、取得したファンドの投資契約に関連する耐用年数を確定できない無形資産750
万ドル、および投資一任口座の関係に関する耐用年数を確定できる無形資産1,400万ドルも計上しました。
取得日現在、CVRに関して1,710万ドルの未払条件付対価を計上しました。
2013年、2011年、および2010年に行われた取得は、2013年、2012年および2011年の収益または損益に重要
な影響を与えていません。そのため、当社は補完的なプロフォーマ財務情報を表示していません。
2014年1月20日、当社は、Formuepleje A/S、Fondsmaeglerselskab、および特定の個人株主との間で株式
売買契約を締結し、デンマークの資産運用会社CPH Capital Fondsmaeglerselskab A/Sを取得しました。現
在、同社は機関投資家のために約30億ドルをグローバル・コア株式資産で運用しています。この取得は、デ
ンマークの金融監督庁の承認を受ける必要があり、承認が下りるまでには、締結済の契約書と関連申請書を
提出してから約60営業日かかる見込みです。この取得が、当社の2014年の収益および損益に重要な影響を及
ぼすとは考えていません。
- 213 -
23.
四半期財務データ(無監査)
2013年の次の日付に終了した四半期
9月30日
6月30日
3月31日
(千ドル、1口当たりの金額を除く)
765,572
706,078
734,275
709,122
12月31日
純収益
アライアンス・バーンスタインの出資者に帰属
する四半期純利益
基本的アライアンス・バーンスタイン出資口1
口当たり四半期純利益(1)
希薄化後アライアンス・バーンスタイン出資口
1口当たり四半期純利益(1)
アライアンス・バーンスタイン出資口1口当た
り分配金(2)(3)
182,498
99,948
120,714
114,516
0.68
0.37
0.43
0.41
0.68
0.37
0.43
0.41
0.66
0.46
0.44
0.41
2012年の次の日付に終了した四半期
9月30日
6月30日
3月31日
(千ドル、1口当たりの金額を除く)
704,607
708,158
642,163
681,809
12月31日
純収益
アライアンス・バーンスタインの
出資者に帰属する四半期純利益(損失)
基本的アライアンス・バーンスタイン
出資口1口当たり四半期純利益(損失)(1)
希薄化後アライアンス・バーンスタイン
出資口1口当たり四半期純利益(損失)(1)
アライアンス・バーンスタイン
出資口1口当たり分配金(2)(3)
(1)
(2)
(3)
71,699
(44,246)
74,185
87,278
0.26
(0.16)
0.26
0.31
0.26
(0.16)
0.26
0.31
0.38
0.41
0.26
0.31
基本的および希薄化後1口当たり四半期純利益(損失)は、それぞれの表示期間について個別に計算しています。従って、1口当たり四半
期純利益(損失)の合計額は、年度の額と一致しない可能性があります。
翌四半期中に宣言し、支払ったもの。
2012年第3四半期から、分配金は非GAAP調整の影響を反映しています。
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- 229 -
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- 233 -
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- 236 -
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- 253 -
4
利害関係人との取引制限
利益相反に関して、以下の留意点があります。
① 受託会社および管理会社
受託会社および管理会社、その持株会社、持株会社の株主、持株会社の子会社ならびにそ
れぞれの取締役、役員、従業員、代理人および関連者またはその他のサブ・ファンドの関連
当事者(以下「利害関係者」といいます。)は、サブ・ファンドと利益の相反を生じ得る他
の金融、投資またはその他の専門的な活動に関わる可能性があります。これらの活動には、
他のファンドの受託者、管理会社、管理事務代行者、保管者、管理者または販売会社として
行為することおよび他のファンドまたは他の会社の取締役、役員、アドバイザーもしくは代
理人を務めることが含まれます。いずれの利害関係者も、かかる活動から得られた利益に関
する説明責任を負わないものとします。利益相反が生じた場合には、利害関係者は、場合に
応じて、かかる利益相反が公平に解決されることを確実にするよう努力するものとします。
受託会社および管理会社のサービスはサブ・ファンドに限られたものではなく、各社は、
受託会社と管理会社が取り決めることができる条件で、サブ・ファンドから分離され、区別
される他の信託に対して、および他のミューチュアル・ファンドとその他の同様のスキーム
に関して、同様のサービス等を開始または提供すること、ならびに自己の利用と利益のため
に支払われる手数料等の金銭を保持することができます。ただし、サブ・ファンドの運営お
よびサブ・ファンドに関する情報は、サブ・ファンドの機密および専有のものとみなされま
す。管理会社は、管理会社が他の者に対して行う同様のサービスの提供において、もしくは
その他の資格における自己の業務において、または信託証書に基づく自己の義務の遂行以外
の方法で、自己または自己の使用人もしくは代理人が知ることとなった事実または事柄に関
して、その認識による影響を受けず、かつ、これを受託会社に開示する義務を負わないもの
とみなされます。
適用される法律および規則に従い、利害関係者(下記(a)号の場合は受託会社を除きま
す。)は以下を行うことができます。
(a) 受益証券の所有者になり、自己が適切と判断するとおりにかかる受益証券を保有、処
分またはその他処理すること。
(b) サブ・ファンドが同一または同様の投資対象を保有することにかかわらず、自己の勘
定で投資対象を購入、保有およびその取引を行うこと。ただし、利害関係者またはか
かる利害関係者が助言を行うもしくは運用する投資ファンドもしくは勘定からかかる
投資対象が購入されるかまたはこれらに売却される場合において、サブ・ファンドは、
このような取引が、公開市場で、また各ケースにおいて信頼できる取引相手方と行う
同じ規模および性質の取引の時に関連する市場において最良の利用可能な条件で実行
された場合のポジションよりも悪いポジションにならないものとします。
(c) サブ・ファンドにより、もしくはサブ・ファンドの勘定で保有されている有価証券を
発行する事業体(受託会社、管理会社、受益者もしくは何らかの事業体)と、契約の
締結、金融取引、銀行取引その他の取引を行うこと、またはかかる契約もしくは取引
に利害関係を持つこと(利害関係者は、受託会社および管理会社のサブ・ファンドお
よび受益者に対する義務に常に従い、関与している当事者間の関係性のみの理由で、
- 254 -
かかる契約もしくは取引に関する説明を要求されないものとします。)
(d) サブ・ファンドの利益のためになったか否かにかかわらず、サブ・ファンドの勘定で
利害関係者が実行するサブ・ファンドの投資対象の売買に関して利害関係者が交渉す
ることができる手数料および手当てを受領すること。
受託会社または受託会社の関連会社が、サブ・ファンドの資金または借入金に関して銀行、
貸付人または金融業者として行為する場合には、受託会社または受託会社の関連会社は、か
かる資格において、すべての通常の銀行または貸付業務の利益を保持する権利を有するもの
とします。
受託会社または受託会社の関連会社が、サブ・ファンドの保管者または管理事務代行者を
務める場合には、それぞれ、結果として生じる利益を計上することなく、かかるサービスに
関するすべての通常の手数料および費用を請求し、保持する権利を有します。
② 管理事務代行会社(登録・名義書換事務代行会社を含みます。)
管理事務代行会社が提供するサービスは、専属的なものとはみなされず、管理事務代行会
社は、他の者に対して同様のサービスを提供することができます。
③ 保管会社
何らも、保管会社およびその関係会社が、(ⅰ)本人または仲介機関として、保管会社も
しくはその関係会社を相手方とするサブ・ファンドの投資対象の売却、購入もしくは貸付け
を取り扱うこと、(ⅱ)サブ・ファンドの利益に相反する可能性のある利益を有する他の顧
客のために、保管者、副保管者、受託者、代理人、証券ディーラー、投資運用者等の資格に
おいて行為すること、または(ⅲ)自己の勘定のため、もしくはサブ・ファンドの利益に相
反する利益を有する他の顧客の勘定のために、資産の購入、保有、貸付けおよび取引を行う
こと(同一または同様の資産が、保管会社により、サブ・ファンドによってもしくはサブ・
ファンドの勘定のために保有・取引されるか否かにかかわりません。)を妨げないものとし
ます。
以上のほか、「第二部 ファンド情報
因
5
② その他留意すべき事項
第1 ファンドの状況
3 投資リスク
(1) リスク要
利益相反」をご参照ください。
その他
(1) 定款の変更等
管理会社は、リミテッド・パートナーシップとして、リミテッド・パートナーシップ契約
(以下、本項において「組合契約」といいます。)により設立されています。
組合契約の規定は、原則として、ジェネラル・パートナーによって提案され、出資者による
集会において多数決により可決された場合に、変更されます。
ただし、組合契約の規定のうち、以下の事項を始めとする一定の事項については、ジェネラ
ル・パートナーが、他の出資者の同意を得ることなく、変更することができます。
・パートナーシップの名称または主たる事業を行う場所
・組合契約に基づいて行われる出資者の加入、交代または脱退
・ジェネラル・パートナーの判断において、パートナーシップがリミテッド・パートナー
- 255 -
シップとしての資格を維持するために必要と考えられる事項
・ジェネラル・パートナーの判断において、出資者の権利に重大な悪影響を与えない事項、
適用法令を遵守するために必要な事項、または本契約で企図されることを実現するために
必要な事項
なお、組合契約の変更が、一部のクラスの出資者の権利に重大な悪影響を与える場合には、
組合契約に定めるところにより、(アライアンス・ホールディング関係者を除外した)外部出
資者による多数決、または当該影響を受けるクラスの出資者の多数による同意を要します。
(2) 事業譲渡または事業譲受
該当事項はありません。
(3) 出資の状況
該当事項はありません。
(4) 訴訟事件その他の重要事項
有価証券届出書提出日現在、管理会社および当ファンドに重要な影響を与えた事実、または
与えると予想される事実はありません。
半期報告書提出前6か月以内において、管理会社およびファンドに重要な影響を及ぼした事
実、または重要な影響を及ぼすことが予想される事実はありません。
- 256 -