後施工用インサートでシリーズ化 (M12~M24)

JL - FCIインサートシリーズ
FCI-Aインサート
Fine Ceramics Insert
PAT.P
後施工用インサートでシリーズ化 (M12~M24)
■特 長
《FCI - Aインサートシリーズ》
FCI-Aインサートの原材料であるアルミナセラミック
スは、金属の半分の重さで、ダイヤモンドに次いで硬く、酸
M20 M16
M12 やアルカリにも強いという特性を持っています。本品はこの
M24
(受注生産品)
特性を生かした「腐食のない、塩害の原因を作らない後施
工用インサート」です。後施工用インサートとして M12 ~
M24 をシリーズ化しました。
・削孔径を小さくするため、同径の一体成形
・全長に大きなねじ形状を設けクサビ効果を発揮
・FCI挿入時の回転により硬化樹脂が流れやすい
・本体ねじ部は JIS B1021 C 等級に準拠
・配筋等の異種金属間で起きる接触腐蝕が発生しない
■用 途
・PC橋の架設工事足場用
■その他
・情報ボックス等の架台取付用 ・取付ボルトとFCI-Aインサートねじ部の嵌合は所定の
・防錆、絶縁等を要するインサートとして
長さ以上を確保して下さい。
・施工方法・芯出し方法などは裏面を参照して下さい。
■製品図 ■規格表
単位:㎜
ねじ呼び
L
L1
L2
D
a
d
M12A×65
M12
65
38
22
22
6
7
25
70
14
57.8+t
M16A×75
M16
75
45
24
27
8
8
30
80
24
68.0+t
M20A×100
M20
100
63
31
32
11
9.5
35
105
34
90.5+t
M24A×130
M24
130
85
38
38
15
11
40
135
53
118.0+t
■許容耐力表 ( 長期荷重時の計算値※1)
呼称 (FCI)
ねじ
呼び
FCI の引抜耐力
P1 ※2
P2 ※2
53.9
(5㎜単位で調整)
削孔径 削孔長 樹脂量 取付ボルトの首下長
t = 取付部材厚
(φ) (㎜) (cc)
呼称 (FCI)
単位:kN
ボルトの許容耐力
(SS400)
引張
剪断
コンクリートの引張耐力
(Fc)
24
30
60
7.4
9.4
8.3
コンクリートの剪断耐力
(Fc)
24
30
60
M12A×65
M12
26.8
13.5
M16A×75
M16 100.4 36.7
25.1
17.6 10.1 11.3 16.0 17.9 20.0 28.2
M20A×100
M20 156.8 61.7
39.2
27.4 17.0 19.0 26.9 31.8 35.5 50.2
M24A×130 M24 225.9 98.0
56.5
39.5 27.8 31.0 43.9 53.7 60.0 84.9
備考
11.7 13.4 15.0 21.2
受注生産品
計算値は、日本建築学会「各種合成構造設計指針・同解説」の4章各種アンカーボルトの設計、4.5 接着系アンカーボルトの設計に準じた計算値です。
※2
コンクリートのコーン状破壊値で、P1:取付けボルトの降伏で決まる場合、P2:接着系の付着力で決まる場合。
※1
! 注意 商品の使用に当たりましては取扱説明書を熟読のうえ、許容耐力・安全率等を十分検討しご使用下さい。規格・仕様は製品改良のため予告なく変更することがあります。
△
Nice Communication Nice Tomorrow
お問合せは
営業本部:東京都葛飾区新小岩1- 55 - 5 Tel. 03 - 3655 - 2421
http://www.japanlife.co.jp 事業所:本社営業部・仙台・新潟・北関東・名古屋・大阪・広島・九州
JL-201411.PDF
JL - FCIインサートシリーズ
■FCI-Aインサートの芯出し方法
コンクリ-トに明けられた孔のセンタ-に FCI が固定されるように工夫をしてい
2.FCIを挿入
ます。
正回転でゆっくり挿入。 流出防止蓋
・外形 1mm の SUS ワイヤ-を用い、孔に入るように六角形に成形した製品を FCI
の外周に 2 ケ所取り付けます。六角形の面間が FCI の谷に挟まり固定されます。
・取り付け位置は、奥から FCI の 1 山、手前から 2 山程度の位置とします。
パキット治具
・孔のセンタ-に FCI が位置されることを、透明なアクリル樹脂を用いて下記の様
な確認試験をしました。
3.完了
奥まで押し込み、余分な樹脂を拭き取る。
1.樹脂を所定量注入
HIT-RE500/330JP(日本ヒルティ㈱))
硬化後パキット治具を抜き取る。
・パキット治具で固定されたFCI。
余分な樹脂がはみ出す。
・センター出しの六角形のSUSワイヤー
SUSワイヤーによりFCIがパイプのセンターに固定されている。
を2本FCIに取付けた状態。
■FCI-Aインサートの施工方法
(1) 穴あけ
(3)樹脂注入
(2)穴清掃
・サイズ毎の穴径と深さを表 -1 に示します。
・ブラシで穴内に付着している切粉を十分に取り落と
・HILTI-RE500樹脂をガンで、空気を巻き込まないよう
・コンクリ-ト表面に穴位置をマーキングします。
し、ブロアで吹き飛ばします。
に注入します。
・ハンマ-ドリルを用いて、表面に傷を付け無いように
・FCIを穴に挿入し、全長が収まることを確認します。
・注入量の目安は表 -1に示します。
コンクリ-ト面に垂直に所定の深さまで穴を明けます。
・ウエスで穴内を拭います。
ブラシ掛け
エアブロウ
(4)FCI 挿入
(5)施工完了
・穴径より大きいワッシャ-を用いボルトをFCIにしっ
・座金がコンクリ-トの面に付くまで挿入し、座金周囲
かりねじ込みます。
より樹脂がはみ出すことを確認します。
・FCIを右回転をさせながら樹
・座金よりはみ出した樹脂を拭き取ります。…… 完成
脂内にゆっくり挿入し、且つ
FCI 周囲から樹脂が均等に湧
■表 -1
樹脂オーバフロー
き出るように挿入します。
・早く押し込むと、空気
が抜けない恐れがあり
ますので、注意して下
単位:㎜
穴径
(φ)
サイズ
穴深さ(L)
樹脂量
(cc/本)
M12A×65
25
70
14.0
M16A×75
30
80
24.0
M20A×100
35
105
34.0
M24A×130
41
135
53.0
さい。
樹脂の拭き取り
HILTI-RE500 樹脂は劇物指定品です。ご使用に際しましては所定の取
り扱い、管理が必要です。詳細は当該事業所にお問い合わせください。
■FCI-A取付けボルトの長さ算定方法
取付けボルトの長さは、下図のように取付け金物、ワッシャー、シールゴム厚を考
慮して、5㎜単位で決めます。
■取付けボルトの寸法表
呼称 (FCI)
M12A×65
単位:㎜
ねじ深さ ねじ部長さ ゴムパッキン ワッシャ厚さ 有効ねじ
ねじ呼び ピッチ FCI全長
L
L1
L2
a
w
山数
M12 1.75
65
38
22
1.5
2.5
7
M16A×75
M16
2.0
75
45
24
2.0
3
8
M20A×100
M20
2.5
100
63
31
2.0
3
9.5
M24A×130
M24
3.0
130
85
38
2.0
4
11
■取付けボルトの首下長さの適応例(Lo=(9山×P)+L1+a+ T + W) 単位:㎜
金物厚 計算値 首下長さ 呼称 (FCI) ねじ 金物厚 計算値 首下長さ
呼称 (FCI) ねじ
(T)
(L0)
T
L0
呼び
呼び
3.2 61.0
60
4.5 95.0
95
M12A×65
M20A×100
M12 4.5 62.3
60
M20 6.0 96.5
95
(Lo=57.8+T)
M16A×75
(Lo=68+T)
M16
6.0
63.8
65
3.2
71.2
70
4.5
72.5
70
6.0
74.0
75
(Lo=90.5+T)
M24A×130
(Lo=118+T)
9.0
M24
99.5
100
4.5
124.0 125
6.0
127.0 130
9.0
130.0 130
■詳細技術資料は弊社当該事業所にお問い合せ下さい。 JL.201411 PDF