東芝ポンプ故障診断表

東芝ポンプ故障診断表
★自動給水装置特有の現象および処置
現象
ポンプが
回らない
関係箇所
ポンプ
関係部品
圧力スイッチ
l
l
l
l
l
セルフカット
(OFF)
l
★
(自動給水装置
(MPX 形)の場合
故障ランプが
点灯する)
l ポンプ部が凍結してロックしている
★
(自動給水装置
(MPX-400W、
400WT)の場合
故障ランプが
点灯する)
コンデンサ
電源
モータ
ポンプ内配線
−
★
★
制御回路
(故障ランプ 制御盤内の
点灯)
配線
★
受水槽
−
(液面制御棒使用
の場合、異常減水
ランプ点灯)
l ポンプ部に異物をかみ込んで
ロックしている
l 羽根車がケーシングまたは
ケーシングカバーのライナー部に
せり当たりロックしている
l 羽根車がケーシング B または
渦室や案内羽根のマウス部に
せり当たりロックしてる
l 電圧が低下している
(運転時 85%電圧低下)
l 圧力スイッチの動作圧が高い方に
調整されていて過負荷運転が
長時間続いた(MPW 形)
l 過負荷運転が長時間続いた
(非自動形)
l 圧力スイッチが一線しか入らない
(単相運転している)
l 浅井戸なのでジェットを
使用していない(
MPJ 形)
l 水涸れ運転でケーシング内の
水温が上昇した
水温リレー
(OFF)
ポンプ
原 因
電気接点に蟻が侵入して導通を
妨げている
電気接点に異物(ゴミ・樹脂の粉等)
が付着していて導通不良と
なっている
電気接点が荒れて導通不良
送水高さが高いため ON しない
動作圧調整範囲をオーバーして
調整されたため ON しない
メカニカルシールが付着している
l 吐出栓締切状態での連続運転
が長時間続いた
l ポンプ部摩耗または圧力スイッチ
OFF 圧を高く調整したため
圧力スイッチが OFF しない
処 置
l 蟻の除去(ペーパ、ドライバー等で)
または交換
l 異物の除去(
ぺーパ、ドライバー
等で)または交換
l 圧力スイッチの交換
l 動作圧の調整
l 調整し直し
l モータ後方より−ドライバでモータ
シャフトを回し解除する(解除できな
い場合は分解し摺動面を清掃する)
l お湯をかけるなどして解凍する
モータ後方より−ドライバでモータ
シャフトを回し確認する
l 分解して異物を取り除きモータ後方
より−ドライバでモータシャフトを
回し確認する
l 分解して調整する
モータ後方より−ドライバでモータ
シャフトを回し確認する
l 分解して調整する
モータ後方よりドライバでモータ
シャフトを回し確認する
l 電源容量アップ(
配線がえ)
備
考
l 機種選定誤り
l 性能低下時要注意
★
自動給水装置
(MPX 形)の場合は
原因を取除いて
セルフカットのボタン
を押しても、回路上
ポンプは運転しません。
電源を切るか「
停止」
状態にし、再度「手動
運転」
または「
自動
運転」
にしますと
運転します。
l 調整し直し
l 水栓を絞らないで使用
l バイパスを設ける
l 圧力スイッチを交換
l ジェットを使用する
l 水涸れ運転の原因を取り除いてから
ケーシング内の水を入れ替えて
水温リレーが ON するのを待つ
l 連続運転の原因を取り除いてから、
ケーシング内の水を入れ替えて
水温リレーが ON するのを待つ
l ポンプ部の交換か圧力スイッチを
正規に戻す
l 圧力スイッチの接点溶着している
l 圧力スイッチを交換する
l 流量スイッチのパドルが引掛り
OFF しない
l 加圧用ポンプを井戸に使用したため
OFF しない
l 内部の絶縁破壊(パンク)で機能を
はたさない
l 流量パドルの引掛りを直す
l 容量低下
l コンデンサ交換
l コイルレヤーショートまたは断線
l 配線の接触不良
l モータスイッチの接点焼け
(単相ポンプ)
l 差込プラグが抜けているか電源が
切れている
l モータスイッチが入っていない
(単相ポンプ)
l 運転モード切換スイッチが「
停止」に
なっている
l 故障
l 液面制御装置を使用していない
のに端子台を短絡していない
l ボールタップからの給水不足または
断水により水位が異常に低下して
いる又はボールタップの動作不良
l モータ交換
l 手直し
l タンブラスイッチ交換
l 井戸用ポンプにするか圧力スイッチ
を調整する
l コンデンサ交換
★
自動給水装置
(MPX 形)の場合は
水温リレーが ON して
いても回路上ポンプ
は運転しません。
電源を切るか「
停止」
状態にし、再度「手動
運転」
または「
自動
運転」
にしますと
運転します
l 水涸れ運転と関係
あり(温度、電圧)
l プラグを差し込むか電源を入れる
l タンブラスイッチを ON にする
l 「手動運転」または「自動運転」に
切り換える
l 制御回路の交換
l 端子台の E3-E4-E5 を短絡する
l 断水の場合は断水解除まで待つ
l ボールタップの修理または交換
l 正常水位に達する
と自動的に運転を
再開する
東芝ポンプ故障診断表
★自動給水装置特有の現象および処置
現象
ポンプが 止 ま
らない
関係箇所
ポンプ
関係部品
ポンプ部
(ケーシング、
羽根車、
ケーシングカバー、
渦室、案内羽根等)
圧力スイッチ
流量スイッチ
(定圧ポンプ、
MPX 形)
パワーリレー
(定圧ポンプ)
メカニカル
シール
ジェット部
制御回路
配管
水 を使 用 しな
いのに運転す
ることがある
ポンプ
−
−
パッキン部
メカニカル
シール
圧力タンク
チェックバルブ部
(逆止弁)
配管
その他
−
−
l
l
l
l
原 因
ケーシング、羽根車、
ケーシングカバー、渦室、
案内羽根等の摩耗により
性能低下し圧力スイッチが
OFF しない
電気接点が溶着して OFF しない
可動レバーが外れていて OFF しない
異物を噛んでパドルが下がらない
処 置
l 摩耗部品交換
l 圧力スイッチの動作圧調整
l 圧力スイッチ交換
l 圧力スイッチ交換
l 分解して異物取り除き
l パドルが変形している
l 手直しまたは交換
l リードスイッチがクローズ状態で
破損している
l 電気接点溶着
l リードスイッチ組立交換
または流量スイッチ組立交換
l パワーリレー交換
l メカニカルシールより僅かにエアーを
吸込んでいて圧力スイッチ OFF 圧
まで昇圧しない
l ノズル異物づまりし吐出栓を
締めても圧力スイッチが OFF しない
l 故障
l 吸水配管より僅かにエアーを吸込ん
でいて圧力スイッチの OFF 圧まで
昇圧しない
l パッキンがはみ出し、変形等で
水もれしている
l メカニカルシールより水もれしている
l メカニカルシール交換
l タンク上面のパッキン部より僅かに
エアーもれまたは水もれしている
l タンクのウエルド箇所より僅かに
エアーもれまたは水もれしている
l 異物を噛んでいて落水する
l 弁棒パッキン変形・傷で落水
l 弁座部傷による落水
l 弁座周囲に錆のかたまりが出来て
弁が効かず落水
l 弁棒部変形またはチェックバルブ
キャップガイド部変形で逆止が
効かず落水
l 水洗トイレのボールタップより水もれ
l 手直しまたは部品交換
l 送水配管より水もれしている
l もれ箇所修理
l 凍結により配管が割れている
l もれ箇所修理
l 地下の埋込みが浅く割れている
l もれ箇所修理
l 貯湯式給湯機がある場合、
湯温がさがると水の膨張が
なくなるため給水を始める
l 分解し異物除去
l 故障回路交換
l 配管のエアー吸込み箇所修理
l 手直しまたはパッキン交換
l メカニカルシール交換
l 圧力タンク交換
l
l
l
l
異物取り除き
パッキン交換
バルブボディー交換
錆のかたまりを取り除く
l 弁棒または
チェックバルブキャップ交換
l ボールタップ修理または交換
−
備
考
l 再組立時にパドル
の引掛りに注意
l 再組立時にパドル
の引掛りに注意
l 再組立時にパドル
の引掛りに注意
東芝ポンプ故障診断表
★自動給水装置特有の現象および処置
現象
ポンプは
回っているが
水が出ない
関係箇所
ポンプ
関係部品
空気補給器
l
チャックバルブ
キャップ
バルブボディ
★ スイッチボデー
フランジ
配管
水の出が
悪い
l
圧力タンク
(2 型以前の
もの)
−
井戸または
受水槽
電源
−
その他
−
ポンプ
−
ポンプ部
ストレーナ
メカニカル
シール
空気補給器
ニップル
水質
ジェット部
−
l
l
l
l
l
原 因
ダイヤフラムが破れエアーを
吸込んでいる
袋ナット部よりエアーを
吸込んでいる
パッキン部よりエアー吸込み
キャップ変形または割れ
接合部パッキンよりエアー吸込み
バルブボディ変形または割れ
接合部パッキンよりエアー吸込み
運転停止
頻繁
−
電源
−
その他
−
ポンプ
空気補給器
l
l
l
l
l
備
考
l ニップル割れもある
(樹脂製の場合)
手直しまたはパッキン交換
キャップ交換
手直しまたはパッキン交換
バルブボディ交換
手直しまたはパッキン交換
l スイッチボデー変形または割れ
l スイッチボデー交換
l フランジパッキンよりエアー吸込み
l フランジ巣穴でエアー吸込み
l 圧力タンク内の吸水管腐蝕孔あき
部よりエアーまたは水の吸込み
l 手直しまたはパッキン交換
l フランジ交換
l 圧力タンク交換
l 吸水フランジとの接合部バルブ
ソケットねじ込み部よりエアー吸込み
l エアー吸込み部修理
l 吸水配管継手よりエアー吸込み
l 水位が低下し吸水パイプが
浮き上がっている
l モータ逆回転で揚水せず
(三相のポンプ)
l ケーシングおよび吸水管内の水が
不足している(MPJ 形)
l ケーシング内の水が不足して
揚水出来ない(
MPW・MPX 形)
l ケーシング、羽根車、ケーシング
カバー、渦室、案内羽根等の摩耗
l ストレーナの目づまり
l メカニカルシールより僅かに
エアーを吸込んでいる
l ダイヤフラムが破れ僅かに
エアーを吸込んでいる
l ニップルが折れて僅かに
エアーを吸込んでいる
l ノズル摩耗
l 井戸水に水溶性ガスを含んでいる
l エアー吸込み部修理
l パイプの長さを調査し継ぎ足し
可能であれば手直し
l 電源の結線やり直し
l 水温が高い(30℃以上)
配管
処 置
l ダイヤフラム交換または
空気補給器組立交換
l 手直しまたは部品交換
l 水涸れ運転、凍結、
配管固定方法等
に関係あり
l 呼水の補給
l ケーシング内および補助タンク内
呼水の補給
l 摩耗部品交換
l ストレーナ清掃
l メカニカルシール交換
l ダイヤフラム交換
l ニップル交換
l 分解しノズル交換
−
−
l 配管径が細い
l 正規の配管径に直す
l 吸水管とジェット送水管が逆に
配管している
l 吸水揚程が適合していない
l 送水揚程が適合していない
l ジェットの位置不適合(MPJ 形)
l 吸水管、送水管のストップバルブが
半開きになっている
l モータが逆回転している
(MPJ 型 三相のポンプ)
l ポンプ本体とジェットの組合わせ
不適合
l ナイロンボールがゴム弁に
吸着していて空気が補給されない
l スプリング(大)が折れている
l ケース(A)
の水垢による孔づまり
l ニップル・
接続パイプの水垢による
孔づまり
l 吸水揚程が 1m 以内または
押し込みのある場合で
抵抗スプリングが装着されていない
l 連続運転時間が長く空気が
水に溶けて流出してしまう
l 正規の配管に直す
−
−
l ジェットの位置変更
l 完全に開きます
l 電源の結線のやり直し
l 組合わせを変える
l 組合わせ選定誤り
l 分解し吸着を解除する
l 分解しスプリングを交換する
l 針金等で孔づまりをなくす
l 針金等で孔づまりをなくす
l 抵抗スプリングの装着
l 送水配管にアキュームレータを
取り付ける
l 定圧ポンプや
Y 型は起きない
東芝ポンプ故障診断表
★自動給水装置特有の現象および処置
現象
運転停止
頻繁
関係箇所
ポンプ
関係部品
圧力調整弁
(MPJ 形)
原 因
l 圧力調整弁を締込みすぎていて
ON 時にケーシング内圧が瞬時に
上昇し空気補給器が働かない
処 置
l 圧力調整弁の調整し直し
流量スイッチ
(定圧ポンプ、
MPX 形)
l パドル変形で流量スイッチの
機能をはたさない
l パドルがボディに引掛かり
浮上しない
l リードスイッチがオープン状態で
破損している
l 電気接点の荒れや錆の発生で
導通不良となり機能をはたさない
l 封入ガスがゴムプラダより浸透
漏洩してガス圧が低下している
l ガス弁よりのガスもれ
l 分解しパドル変形を直す
逆止弁
★ 抵抗スプリング
その他
−
l
l
l
l
l
l
l
l
l
l
l
l
ポンプ
l
配管
バルブボディ
(2 型以前の
もの)
吸水
フランジ部
−
ポンプ
モータ
l
ポンプ部
l 羽根車がケーシングまたはケーシン l 分解し調整手直し
グカバーのライナー部にせり当たって
いる(MPX 形)
l 羽根車が渦室のマウスリングに
l 分解し調整手直し
せり当たっている(MPX・MPJ 形)
l 異物をかんでいる
l 分解し異物取り除き変形部品が
あれば交換
l 弁パッキンが摩耗している
l 弁パッキン交換
l 弁棒部がバルブキャップの
l 分解し手直しまたは部品交換
ガイド部に引掛かっている
l タンクの空気がなくなっている
l 空気補充
(ウォータハンマー)
l アキュームレータのガス抜け
l 空気入れによる空気の補充
(ウォータハンマー)
l 接合部よりエアーを吸っている
l 接合部の気密性手直し
l 接合部よりエアーを吸っている
l 接合部の気密性手直し
l ポンプの吐出側に立上がりがなく
l 立上がり配管部をつくる
蛇口がポンプの位置より低い場合
l 吸水配管が水面すれすれに
l 配管を継ぎ足すか、
なっている(MPX 形)
水位が上昇するまで待つ
l 吸水配管のヒビ割れ(MPX 形)
l ヒビ割れ部分を修理する
パワーリレー
(定圧ポンプ)
アキューム
レータ
(定圧ポンプ、
Y 形、MPX 形)
圧力タンク
水が
途切れる
異常音が
する
(回転音)
異常音が
する
(弁音)
ポンプ
チェック
バルブ部
蛇口から
空気が出る
ポンプ
バルブボディ
吸水フランジ部
−
配管
l
l
パッキン部よりガスもれ
タンク上面のパッキンよりエアーもれ
ウエルド部よりエアーもれ
弁棒に異物をかんでいる
装置場所が逆になっている
比較的深い井戸に加圧用定圧
ポンプを使用した場合で
圧力スイッチ ON 圧と流量スイッチ
OFF 圧が接近している場合
バルブボディとタンクの接合部の
気密性が悪い場合、長時間停止中
に吸水管にエアーが入ってしまう
フランジパッキンの気密性が悪い
場合やフランジ巣穴がある場合
吸水フランジとバルブソケットねじ
込み接合部や吸水配管の継手部に
僅かに気密性の悪い部分があった
場合、長時間停止中に吸水配管内に
エアーが入り落水してしまうので、
蛇口を開いた時圧力タンク、又は
アキュムレータ内の水が出た後、
水が途切れ、しばらくすると自吸して
水が出る
モータのボールベアリングの
グリースがなくなっているか、
ボールが錆びている
l 分解し引掛かりを解除する
l リードスイッチ組立の交換
または流量スイッチ組立の交換
l パワーリレーの交換
備 考
l 蛇口全開時に
ガーガーと異常音が
出ない程度に
調整弁を開いて
おいた方がよい
l 再組立時パドルの
引掛かりに注意
l 再組立時パドルの
引掛かりに注意
l 再組立時パドルの
引掛かりに注意
l 空気入れによる空気の補充
l 空気入れによる空気の補充
アキュームレータ交換
手直しまたは部品交換
圧力タンク交換
異物取り除き
正規の場所に装着する
圧力スイッチの ON 圧を下げる
l 接合部の手直しまたはパッキン交換
l もれ量大はアキュー
ムレータ交換
l 機種選定誤り
l 真空計を直接
フランジに取り付け
チェック出来る
l 手直しまたは部品交換
l 気密性の悪い部分修理
l 吸水配管の途中に
真空計を取付ける
ことが出来れば
チェック出来る
l ボールベアリング交換
l メカニカルシール
より水もれ発見が
遅れモータ内に水が
入った場合、錆発生