導入事例を見る - 【コンカー】 | Concur

グローバルな経営管理システム基盤としてConcurを採用。
直感的な使い勝手で経理部門の業務負担は約3分の1へ。
海外拠点へも順次展開
ソーシャルゲーム、eコマース、エンタテインメントなどの事業で業界を牽引する株式会社デ
ィー・エヌ・エー。同社では財務会計や管理会計のシステムの刷新に着手し、その一環として
経費精算システムの見直しをはかった。既に導入していた韓国拠点での高評価に加え、ユー
ザー・インターフェイスの良さ、外貨機能、複数ブラウザへの対応といった点からConcur(コ
会社名
ンカー)を採用した。利用者の経費精算作業が格段に楽になるのに加え、経理担当の業務が
株式会社ディー・エヌ・エー
効率化され、工数を大幅短縮、経理担当要員も約半分ですむという成果を上げている。
グローバルなシステム統一を背景に導入プロジェクトが始動
株式会社ディー・エヌ・エーは1999年に創業し、
ソーシャルゲーム、eコマース(ショッピング、
業種
情報・通信業
従業員数
2,108人(連結 平成25年3月末現在)
オークションなど)、エンタテインメントなどの事業を推進、ネット時代のニーズに応えて急速に
成長した。同社は海外でも事業を展開し、
アメリカ、中国、韓国、
シンガポールなど世界10カ国に
住所
拠点を持つ。従業員数は全世界で約2,000人におよび、複数の子会社を有している。
〒150-8510
しかしグループ各社の業務システムは統一されていなかった。株式会社ディー・エヌ・エー 経
営企画本部 IT戦略部 部長の村上淳氏はこう語る。
「そこで数年前から経営情報を可視化でき、
グローバルに最適化された経営管理基盤の構築をめざしました。財務会計、管理会計のシステ
ムの刷新を進めつつ、同時に経費精算システムも見直すことになったのです」。
東京都渋谷区渋谷2-21-1
渋谷ヒカリエ
(本社)
ホームページ
http://dena.com/
従来の経費精算システムが抱えていた問題を、経営企画本部 IT戦略部 会計・基幹システムグ
ループの大脇智洋氏は次のように指摘する。
「まずユーザー・インターフェイス(以下UI)の使い
勝手が良くなかったことです。物品の購入時と出張の精算時ではUIが大きく異なるなど、使いに
くいことが多かったですね。第二に外貨機能がなく、従業員は手計算で換算し、経理担当はそれ
をチェックするため、双方に負担がかかっていました。第三にブラウザがインターネットエクスプ
ローラーにしか対応しておらず、ゲーム開発者に多いMacユーザーには不便だったことです」。
そこで同社では、
これらの課題を解決できる新しい経費精算システムを検討するとともに、一足
先に新しい経費精算システムをパイロット的に導入した韓国拠点の評価を参考にした。大脇氏は
こう振り返る。
「この韓国拠点の新システムがConcurで、非常に高い評価を得ていました。実際に
デモなどで他製品と比較しても、UIの使いやすさは圧倒的で、迷わず、Concurを採用しました」。
《Concurを選択した理由》
・国内の主要なグループ会社5社で
経費精算を担当していた人員6名
を3名に半減
・UI表示や記入方法がわかりやすく
作業が簡便で、精算ルールの徹底
にも貢献
・グローバルな経営管理基盤の一
環としての経費精算を実現、順次
海外展開へ
「直感的なUIがすばらしく、
デモを見たらConcur
以外には考えられませんでした。
サポートセンター
のレスポンスも非常に早く、
満足しています」
株式会社ディー・エヌ・エー
経営企画本部 IT戦略部 会計・基幹システムグループ
大脇 智洋氏
「経費精算に関するユーザーの入力ミスや問い合わせが減り作業時
間は従来の約3分の1になりました。
期限を過ぎて申請するといった
ケースも低減され、
経費精算担当として非常に助かっています」
株式会社ディー・エヌ・エー
経営企画本部 経理部 DeNAアカウンティンググループ
織田 和代氏
ユーザー重視、従来の発想にとらわれない
姿勢でConcur導入を進める
「従業員が物品を購入したとき、以前はどの勘定科目にすればよいの
か迷い、問い合わせをいただくケースがかなりありました。それが非常
にわかりやすくなり、問い合わせが減りました。また外貨換算が自動で
同社では2013年の8月に検討を開始、12月には財務会計システム
できるようになり、私たちの作業時間は従来の約3分の1ですむようにな
との連携などを含めて試験導入を進め、2014年2月からConcurを
りました。伝票の承認も以前は画面上でいちいち探さなければならなか
国内で本格稼動させた。利用者は国内の主要なグループ会社5社(デ
ったのが、バーコードをスキャナーで読み取るだけで対象レポートが表
ィー・エヌ・エー、モバオク、ペイジェント、エブリスタ、DeNA Games
示されるのですぐ内容を確認できます」。
Osaka)を合わせて約2,000名におよぶ。
その結果、約6人で行っていた経費精算業務は現在3人でまかなえる
導入において心がけたポイントは二つある。一つは徹底して利用者
ようになった。
にとっての使いやすさにこだわったこと。例えば通常、3泊4日の出張
また、Concurの導入は新財務会計システムの導入と同じタイミング
宿泊費の申請においては「明細化機能」を用い、1泊ごとの宿泊費の明
で行われている。新財務会計システムとの連携には元データを変換処理
細を入力する。同社には1泊の宿泊費の上限設定があるため、これを
する必要があるが、この部分はカスタマイズで対応、スムーズな連携を
使えば経理担当者がチェックしやすいという利点がある。しかし利用
可能にした。
者にとっては入力が複雑になるため、あえて明細化を避け、その代わ
さらにConcurではBI機能によって経費の詳細な分析ができることも
り、1泊あたりの宿泊費をチェックできる項目を新たに設け、上限を意
強みだ。かつてのシステムでは勘定科目ごとの区分だったため、
「営業交
識させるようにした。
通費」という大枠でしか見ることができなかった経費も、今はタクシー
もう一つは、過去にこだわらず新しい考え方を取り入れたことだ。
代、電車代などの細かい区分で確認できるようになった。村上氏は導入
「従来は一部の従業員に対して現金支払いを行ってきましたが、作
プロジェクト全体を振り返り、
「業務の変革もしながら、システムも刷新
業が複雑になるためこれを廃し、すべて口座振り込みに切り替えまし
できた成功事例だと思います。Concurはトランザクション単位の課金
た」と大脇氏は語る。
なので、初期投資があまり大きくなくてすむところもメリットですね」
と
Concur導入が経費精算ルールの徹底につながったことも大きな
評価する。
効果だという。例えば、申請までの最大日数は45日だが、それを過ぎ
今後の目標としては、まずモバイル利用がある。もともと社内で業務
ると自動的に申請ができなくなる。こうしたシステムに促され、従業員
を行う従業員が多いため、モバイルのメリットは申請者側よりむしろ承
のルール遵守が自然に行われるようになったと大脇氏は見る。
認者側に多い。上長がスマートフォンからいつでも申請内容を確認・承
Concurへの従業員からの使い勝手に関する評価も極めて高い。
認できるようになれば、経費精算はさらに効率的になるはずだ。
同社では、一部の希望者を対象に、東京で4回、大阪で1回の説明会を
もう一つはグローバルに統一された経費管理の実現だ。村上氏は日
実施したが、Concurは直感的に使えるため、全員参加の大掛かりな
本での実績を踏まえ、海外拠点へもConcurを導入したいと語る。
「海外
トレーニングの必要もなく、スムーズに移行ができた。また、Concur
ではまだ手作業に頼っている拠点もあり、早くConcurを入れて欲しい
が他の業務システムと同じくシングル・サインオンで利用できるように
といわれています。日本の本社がサポートする形で、海外の拠点にも順
したことも利便性向上につながっている。
次展開していく予定です」。
経費精算担当者は従来の半数に。
で、Concurの果たす役割はますます大きくなっていきそうだ。
今後、ディー・エヌ・エーがグローバルな経営管理を充実させていく中
グローバルな経費管理の第一歩へ
Concurによって経理担当者の負担も激減した。経営企画本部 経理
部 DeNAアカウンティンググループの織田和代氏はこう説明する。
株式会社コンカー
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