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2014 年度 校内研修計画

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2014 年度
校内研修計画
木曽岬町立木曽岬小学校
1,研修主題
思考力・活用力を高める
算数授業の在り方
~思考過程を表現する活動を通して~
2,研修主題設定の趣旨
木曽岬町は一町一小中学校のため他校との交流がほとんどなく、子どもたちは幼い頃から互
いに気心が知れている。以心伝心で気持ちが伝わるため言葉で理由を説明することがあまり必
要とされず、言葉で説得する力が弱いことが課題であった。
昨年度までは国語科を窓口として言葉で理由を説明したり、相手にわかりやすく順序立てて
話ができるような授業作りを行ってきた。話し手・聴き手を育てるために話型を導入したり、
男女混合による少人数学習、ホワイトボードの活用、ICT 機器の利用など、一人ひとりの考え
や思いが出せる学習形態やツールを通し、言語活動の質を高めるとともにコミュニケーション
の 場 を た く さん 設 定 し て き た。 そ れら を 実践 す るこ と で、『 授 業を 聴 いて い なか っ た子 ど もが
聴くようになった』『友だちの話を聴くことで生まれる気づきや学び合いが面白くなった』『発
言 で き な か った 子 ど も が 手 を挙 げ るよ う にな っ た』『 友 だち 同 士の 教 え合 い が生 ま れる よ うに
なった』という成果が見られた。
しかし、昨年度の全国学力・学習状況調査の結果より、基礎・基本の知識や技能を活用し、
課題解決のための思考力・判断力・表現力等に課題があることもわかってきた。国語の話す・
聞 く 能 力 に おい て は 、 子 ど も 達 が 苦 手と し て き た B 問 題で は ある が 、全 国 平均 正 答率 の ポイ
ントは高く、これまでの研修の成果が表れてきたといえよう。算数においては、学習指導要領
の 4 領域から見ると、A 問題は、「数と計算」「量と測定」「図形」が全国平均正答率を上回り、
唯 一 下 回っ た 「数 量 関係 」 は全 国 との 差 はほ と んど な く A 問 題に 関 して は 良好 で あっ た 。し
かし、算数 B 問題はすべての領域で全国を下回った。特に B の「数と計算」では 11.9%と低か
ったが不思議なことに同じ領域である A の「数と計算」では全国を 5.0 %上回っている。この
よ うに 同 じ領 域 であ る にも か かわ ら ず、A と B に おいて 大き く差 がで た理由 とし て、 子ども
達は基礎・基本の問題はできても、問題をイメージして筋道立てて考え計算式を導き出すまで
の活用力が乏しいことを示している。計算式が導き出せれば、計算する力はあるので正答への
道は近いと考えられる。
そ こ で 本 年度 は 、 問 題 解 決に お ける 自 らの 思 考過 程 を、「 書 いた り 、話 し たり す る活 動 」を
通して考えを表現し、自力解決に向けた学び合いを充実させる<算数>の研修を進めるものと
する。これらの活動を詳細に見取り評価することで、昨年度までの研修も生かされ子ども達は
主 体 的 に 論 理的 思 考 力 を 高 める こ とが で きる も のと 考 える 。 また 、「 論理 的 思考 力 の高 ま りを
表す学習内容」を適切に設定し、それを基準として形成的に評価していく「教師の力量」が今
後必要になる。力量の高まりは、記述や話し合いの質を発展させ、論理的思考力を高めていく
ことになる。そのため、本年度は上記のような研修主題を設定し、教師が足並みをそろえ丁寧
に教材と向き合い、学びの質を高める算数授業のスタイルを研究し、様々な問題に自力解決で
きる子どもを育てていくこととする。
-1-
3,児童の学力実態から
平成25年度CRTテストの結果(算数)
学年
25 年度 25 年度 25 年度
25 年度
25 年度 25 年度
観点
1年
2年
3年
4年
5年
6年
関心・意欲・態度
76.2
67.1
68.8
65.6
58.1
(101)
(94)
(92)
(92)
(82)
数学的な考え方
74.6
78.9
76.1
77.0
54.8
(101)
(103)
(104)
(118)
(91)
表現・処理
87.2
92.0
75.3
87.0
69.4
(100)
(105)
(98)
(115)
(96)
知識・理解
80.0
80.0
83.0
75.8
64.4
(98)
(101)
(101)
(112)
(94)
※上段:得点率,下段:全国比(全国得点率を100とした場合の本校の指数)
「算数への関心・意欲・態度」以外の観点は、全国得点率を上回っているものもあり、年々
算 数 の CRT テ ス ト の 結 果 は 上 昇 傾 向 を 見 せ て い る 。「 数 学 的 な 考 え 方 」 の 全 国 比 が 学 年 差 は
あるものの安定してよくなってきている。しかし、全国学力・学習状況調査(第6学年)の
結果から、複合的な条件がある場合などで、問題文の表す場面や問いを読み取ることができ
ない、具体的な数量や用語を使って筋道を立てて説明することが苦手、情報を取捨選択する
問題に慣れていないなど、基礎的・基本的な知識・技能を活用して、思考したり、表現した
りする能力に課題が見られる。このことから、単に問題を解き、解答するだけでなく、自分
の考えを発表したり、話し合ったりして学習していく喜びを感じることができるような指導
の工夫で学習意欲の向上を図るとともに、基礎的・基本的な知識・技能を活用して思考した
り、表現したりする能力を高める必要があると考えられる。
4,算数少人数・習熟度別学習の進め方
(1) 昨年度までの実践から
3 年 生 か ら 6 年 生 ま で は 「 少 人 数 ・ 習 熟 度 別 」、 1.2年 生 は 一 部 TTに よ る 一 斉 指 導 と い う 形
態で算数の授業が行われてきた。
①成 果
・単元の内容によっては一斉指導を行い、途中から少人数・習熟度別に分かれる方法が効
果的に指導できることがわかってきた。
②課 題
・最初から習熟度別に分けると、コース内の子どもたちの能力から授業中の『学び合い』
が生まれにくいこともあった。また、簡単にあきらめたり授業に対する意欲が低下する
場面も見られた。
・子どもたちの希望を取り入れたコース分けを行うことで、子どもたちの人間関係や指導
者との相性を優先したコース選択になる様子が垣間見られた。
以上のことを考慮し、本年度は以下のような形態で少人数・習熟度別学習を行うものとする。
-2-
(2)今年度の授業の進め方
A.学級内を最初から平等に半数ずつ指導
A コース&Bコース
例)前単元のテスト結果をもとに半数ずつ異質集団を構成する。
QU を活用し、要支援の子どもが偏らないように配慮する。
人間関係についても配慮する。
少なくとも2単元はコー
スを固定し、子どもたちが
担任と加配教員のどちらの
指導も受けるようにする。
B.T.Tによる一斉指導⇒プレテスト⇒ジャンプ or ステップコース
教師の経験知、CRTの
結果、前年度の単元ごとの
得点集計結果をもとに、ど
の単元でこの方法を取るの
か計画する。
・ユニットカードを用いて授業の流れを明確にし、子どもたちが見通しをもって授業を受けら
れるようにする。
・担任と加配教員との打ち合わせの時間を確保するように努める。
・単元終了後、市販のテストの平均点を単元別に入力し、子どもたちの学力の実態把握をする。
・ C R T を 2月 に 行 い 、 学 年の 「 強み 」「 弱み 」 をつ か み、 課 題と な ると こ ろは 年 度末 ま でに
補充し、次の学年に上げる。
5,研修の内容
(1)基本的な授業の流れ
本校の学習過程
「つかむ」過程
・学習課題をとらえる
「見通す」過程
・解決への見通しを図る
*
「考える」過程
(*印は特に大切にしたい項目)
指導上の留意点及び支援の工夫
・学習課題は児童にとって身近で生活に密着しているものがよい。
・学習課題の提示では、具体物を用意したり、問題文の示し方を工夫
するなど、興味・関心のもてる提示方法を工夫する。
・既習事項と未知の事項を確認する。問題を読んで分かったことに
下線(棒線)、求めることに波線を引かせる。
・既習事項の考え方が活用できるように提示の仕方を工夫する。
・ 問 題 の キ ーワ ード に 着 目 し て数 量 関 係 を 把 握 し 、 立 式 や 答 えの 見 当
をつけさせる。
・自分の考え方を算数的活動(ブロック、絵や図、数直線図や面積、
図、式・言葉などで表す)を取り入れて表現し、自力解決させる。
自力解決
*説明を分かりやすくする話型の例を示すなどして、自分の考えを
分かりやすく伝える。
伝え合い学び合い
・ペア、グループ、全体での話し合い活動など学習形態を工夫して
解 決 方 法 を比 較 検 討 した り 、 合 理 的 な よ り よ い 解 決 方 法 を追 求 し た
・考えを発表し合い、多様
りする。
な 意 見 を 比 較 ・ 検 討 し て 、 ・ 意 見 の 共 通 点 や 相 違 点 等 をも と に 、 目 的 をも た せ た 話 し 合 い 活 動 の
よりよい解決方法を見い
工夫をする。
出す。
-3-
「まとめる」過程
・いろいろな場面に当て
はめたり、広げたりしてい
く。
・本時で学習した内容をまとめ、身近な生活や他の教科での学習で
活用しようとする意欲を高める。
(2)目指す児童像
低 学 年
絵や図、具体物やブロックな
どの半具体物の操作を通し
て、自分の考えを話したり、友
達の考えを最後まで聴いたり
しながら考える子
中 学 年
絵や図、言葉や式などを用
い て自 分 の 考 えをも ち、 理 由 を
明 確 に し て説 明 し た り 、 友 達 の
言いたいことに気を付けて聴
いたりしながら考える子
高 学 年
絵や図、言葉や式などを用
いて筋道立てて考え、根拠を
明確にして自分の考えをまと
め、わかりやすく伝えたり、友
達の考えを比べて聴いたりし
ながら考える子
(3)授業を支える日常の取り組み
①共に学び合い,認め合う温かい学級集団づくり
②学習意欲を高めるための取り組み
ア 子どもに成就感,満足感を持たせる工夫
イ 教材・教具の工夫
ウ ICT視聴覚機器の利用
③話し合いを豊かにさせる言語活動の充実のための取り組み
ア 言語環境の整備推進
イ 朝読書(月・火・金)の推進
ウ 全教育活動における言語活動の推進
④基礎的・基本的な学習内容の定着のための取り組み
ア 個に応じた授業の充実・・・20分休みを利用した補充学習
イ 多様な学習形態の導入による授業の充実・・・少人数・習熟度別 TT体制
ウ 朝学習(水・木)の充実・・・基礎学習 及び 活用力問題の取り組み
⑤家庭学習(きそまなぶ)の充実のための取り組み
⑥学習規律の確立のための取り組み
6,研修推進の方法
◎全体提案授業
・低学年、中学年、高学年・・・各1回
人権教育(町同研公開)・・・本年度は小学校 1 0 月29(水)
計4回
・教科は算数(思考力・活用力を考慮した内容で)
・河合龍哉先生(三重大学教育学部付属中学校主幹教諭)来校
【全体研】6月1 1 日(水) 1 0 月2 0 日(月) 1月2 1 日(水)
・ICTを活用する授業を積極的に行う。
・事前研や事後研の運営は提案学年部で行う。
・6月11日(水)の全体研は夏休みのくわな生き生き教研で発表する。
・ 全 体 提 案 授 業 4 本 は 輪 中 公 開 授 業 (長 島 地 区 幼 小 中 連 携 教 育 推 進 委 員 会 公 開 授 業 )と
する。
-4-
◎部会提案授業
・全体提案授業者以外の人が行う。
・教科は算数を中心とした全領域。
・年度初めに提案する月日を決めておく。職員会の行事予定に入れていく。
・行事等に注意して日程を考える。
・各部会で事前研を行う。
・授業参観者で事後研を行う。
・低/中/高学年部で 1 本ずつ人権教育、男女共生、平和教育の授業提案を行う。
低学年
中学年
高学年
H24
男女共生
H25
人権教育
男女共生
平和教育
H26
平和教育
人権教育
男女共生
H27
男女共生
平和教育
人権教育
人権・平和
・指導案は1週間前までに全員配布。
低学年部…1、2年担任、尾﨑、岡田
・学年部
中学年部…3、4年担任、小部、夘尾崎
高学年部…5、6年担任、水谷、山内
◎研修視察
・他校開催の輪中公開授業には、積極的に参加する。
・木曽岬中部幼稚園保育園、南部幼稚園保育園の公開保育(町同研)には可能な限り参
加する。
・各学年部約2名、推進校(県外)への研修に参加する。
・推進校視察の後、A4で1枚程度にまとめ、職員会議や全体研修会で還流報告をす
る。
◎研修推進委員会
・学校長、教頭、研修主任(植田)、各学年部代表(小部、前川、尾﨑)、人権教育担当
(幡 野 )、 特 別 支 援 担 当 ( 尾 﨑 )、 学 力 向 上 ( 前 川 )、 キ ャ リ ア 教 育 (水 谷 )、 授 業 作
り(尾﨑)の8名で構成する。
・校内研修の立案調整やその他研修推進事項の処理をする。
◎人権教育推進委員会
・校内の人権教育推進委員会の構成は研修推進委員会と同じとする。
・研修推進委員会の時間に人権教育推進委員会を持ち、立案調整や推進の方法につい
て話し合う。
・ハイパー QU の分析及び検証を行う。
・SST の研究を行う。
-5-
◎学力向上推進
・CRT 及び学力学習状況調査の分析を行う。
・少人数・習熟度別学習の効果的な取り組み方を検証する。
・家庭学習の方法や取り組み方を研究する。
◎特別支援教育
・子ども一人ひとりの教育的ニーズに応じた支援を行う。
・子ども一人ひとりの「個別の支援計画」を作成し、支援を推進していく。
・ 関係 諸 機 関 (保 健 セン タ ー ・ 海 南 病 院 ・ 朝 明診 療 所 など ) と連 携 して 支 援を 行 う。
◎現職教育
・ICT 機器の使い方、QUとCRTのクロス集計などに関わる研修を行う。
7,年間計画日程
月
4
日 曜日
内
容
1
火
年間計画 研修計画 人権同和推進計画 特別支援計画
2
水 四部会 学力向上・・・少人数・習熟度別学習 家庭学習
4
金
学習習慣一覧表 スタンダードな授業の流れ等
16 水 第1回全体研修会:今年度の校内研修・人権教育について
22 火 全国学力・学習状況調査
23 水 第2回全体研修会
30 水 四部会:ハイパー QU 等
5
7
14
28
水
水
水
第3回全体研修会:ハイパー QU の進め方,分析の仕方
第1回ハイパー QU 実施(2~6年)
生き生き授業研究部会①
6
11
7
水
金
18
25
30
水
水
月
第4回全体研修会:高学年部(5A 前川)提案授業(指導主事
第1回ハイパー QU 実施(1年)
人権実践レポート 〆切(35 部印刷)
第5回全体研修会:人権実践交流会
生き生き授業研究部会②
四部会:懇談会の持ち方
河合)
学年部会:ハイパー QU 結果分析・交流
7
初旬
8
20
27
水
水
生き生き教研研究大会
第6回全体研修会:現職教育小中合同「ハイパー QU」(講師
9
10
水
第7回全体研修会:学力・学習状況調査の分析結果について
10
1
水
四部会:前期の成果と課題
-6-
)
15
水
20
27
29
月
月
水
第8回全体研修会:前期の成果と課題 後期に向けて
中学年部人権教育提案授業事前検討会
第9回全体研修会:低学年部(2B 幡野)提案授業(指導主事 河合)
四部会
第 10 回全体研修会:中学年部(3A 坂崎)人権教育提案授業(指導主事
11
6
12
19
21
26
木
水
水
金
水
第2回ハイパー QU 実施
生き生き授業研究部会③
四部会
北勢同和(鈴鹿 清和小)
学年部会:ハイパー QU 結果分析・交流
12
1
月
四部会
1
7
21
水
水
28
水
四部会
第 11 回全体研修会:中学年部(4B 竹尾)提案授業(指導主事
算数テスト平均点入力〆切(CRT に向けて)
四部会
3
4
5
9
16
23
火
水
木
月
月
月
CRT 実施
人権実践レポート〆切
部会研:後期をふり返って 成果と課題
第 12 回全体研修会:本年度の成果と課題
第 13 回全体研修会:来年度に向けて
四部会:来年度への方向性
4
水
職員会:来年度への方向性
2
3
-7-
河合)
人権実践レポート交流会
)
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