Real-Time - National Instruments

LabVIEW Real-Time
™
モジュール リリースノート
およびアップグレードノート
バージョン 8.2
このドキュメントには、LabVIEW Real-Time モジュールのバージョン
8.2 のインストール方法、システム要件、アップグレード情報、および新
しい機能の説明が記載されています。
Real-Time モジュールを体験するための練習問題については、『Getting
Started with the LabVIEW Real-Time Module』ドキュメントを参照し
てください。
目次
システム要件.................................................................................................................... 1
Real-Time モジュール 8.2 をインストールする ................................................. 2
RT ターゲットの構成..................................................................................................... 3
Real-Time モジュール 8.2 の新機能 ....................................................................... 3
「Real-Time FIFO」関数...................................................................................... 3
USB ストレージデバイスのサポート .............................................................. 4
デスクトップ PC の起動および設定用のユーティリティ USB
デバイス ................................................................................................................ 4
Host Environment Properties ページ.......................................................... 4
エラーロギングの機能強化 ................................................................................ 4
Real-Time モジュールのサンプル ........................................................................... 5
Real-Time モジュール 8.2 の既知の問題............................................................... 5
システム要件
表 1 では、Real-Time モジュールのバージョン 8.2 を実行するためのシ
ステム要件について説明します。Real-Time モジュールシステムの要件は
『LabVIEW リリースノート』に記載されている LabVIEW システム要件
に加えて必要なものです。
表1
プラットフォーム
Real-Time モジュール 8.2 のシステム要件
メディア要件とシステム要件
Windows 2000/XP
主な留意点
ディスク領域については、
LabVIEW では、Windows
Real-Time モジュールの最小 NT/Me/9x はサポートされていませ
インストールには 210MB 以
ん。
上、Real-Time モジュールの ホストコンピュータ上の LabVIEW
完全インストール(ナショナ
で設計するアプリケーションのサイ
ルインスツルメンツデバイス
ズによっては、推奨の 128MB 以上
ドライバ CD からの組み込み より大きい RAM が必要になる場合
式ドライバを含む)には
があります。
750MB 以上確保することを
『LabVIEW ヘルプ』
、
推奨します。
(RTX) Windows XP の
Service Pack 2 をインス
トールする必要があります。
Measurement & Automation
Explorer(MAX)の対話式ヘルプシ
ステム、および NI サンプルファイ
ンダを使用するには、Microsoft
Internet Explorer 5.0 以降がインス
トールされている必要があります。
ウェブブラウザを使用して、RT ター
ゲット上で実行している VI のフロ
ントパネルをリモートで表示および
制御するには、Service Pack 2 以降
搭載の Internet Expolorer 5.5 を推
奨します。
Real-Time モジュール 8.2 をインストールする
このセクションには開発またはホストコンピュータ上での Real-Time モ
ジュールのインストールに関する情報が含まれています。
メモ
Real-Time モジュール 8.2 をインストールする前に、LabVIEW 8.2 をインス
トールする必要があります。LabVIEW のインストール方法については、
『LabVIEW リリースノート』を参照してください。
ホストコンピュータで LabVIEW Real-Time モジュールをインストール
するには、以下の手順に従ってください。
1.
インストールを始める前に自動ウイルス検出プログラムを無効にして
ください。一部のウィルス検出プログラムは、インストーラの実行を
妨げる場合があります。
2.
3.
管理者、あるいは管理者権限を持つユーザとしてログオンします。
(RTX) Ardence RTX 6.1 Runtime をインストールしてコンピュータ
を再起動します。ホストコンピュータで RTX 6.1 Runtime のインス
トールおよび構成を行う詳細については、Ardence RTX 6.1 のド
キュメントを参照してください。
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4.
CD-ROM ドライブに LabVIEW Real-Time モジュールインストール
CD を挿入します。LabVIEW Real-Time モジュールインストールプ
ログラムが自動的に実行されます。
5.
6.
画面に表示される指示に従ってください。
ナショナルインスツルメンツのデバイスドライバ CD から、
Real-Time ドライバ、組み込み式ドライバ、およびその他の必要な
ドライバをインストールします。
RT ターゲットの構成
MAX を使用して RT ターゲットを構成し、ターゲット上にソフトウェア
とドライバをインストールします。
•
ネットワーク化された RT ターゲット―ネットワーク化された RT
ターゲットの詳細については、MAX でヘルプ→ MAX ヘルプを選択
し、
『Measurement & Automation Explorer ヘルプ』の「リモー
トシステム」のセクションを参照してください。
•
デスクトップ PC ターゲット―ネットワーク化された RT ターゲット
としてデスクトップ PC を構成する詳細については、
『Using
Desktop PCs as RT Targets with the LabVIEW Real-Time
Module』ドキュメントを参照してください。Real-Time モジュール
のインストール時に Real-Time モジュールのドキュメントをインス
トールするオプションを選択すると、Windows からドキュメントに
アクセスすることができます。スタート→すべてのプログラム→
National Instruments → LabVIEW 8.2 → LabVIEW マニュアルを選
択して、labview\manuals ディレクトリを開き、
RT_Using_PC_as_RT_Target.pdf をダブルクリックしてドキュメ
ントを開きます。
メモ
RTX ターゲットは構成を必要としません。
Real-Time モジュール 8.2 の新機能
Real-Time モジュールの新機能は以下の通りです。以下の新機能の詳細に
ついては、
『LabVIEW ヘルプ』を参照してください。
「Real-Time
FIFO」関数
Real-Time → Real-Time FIFO パレット上の新しい「Real-Time FIFO」
関数は「Real-Time FIFO」VI 以上の向上したパフォーマンスを提供し、
Real-Time FIFO への読み書きの追加機能が含まれています。
© National Instruments Corporation
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USB ストレージデバイスのサポート
Real-Time モジュールには、オンボード USB ハードウェアを含む RT
ターゲット用のサムドライブおよび外部 USB ハードドライブなどの USB
ストレージデバイスに対するサポートが含まれています。外部 USB スト
レージデバイスを RT ターゲットの USB ポートに接続して、RT ターゲッ
トで実行中の VI からデバイスにアクセスします。
デスクトップ PC の起動および設定用のユーティリティ USB デバイス
ユーティリティ USB デバイスを使用して、LabVIEW Real-Time モ
ジュールの RT ターゲットとしてデスクトップ PC を起動、および設定し
ます。ユーティリティ USB ドライブは、以下の機能を提供します。
•
デスクトップ PC のハードディスク上にインストールされたソフト
ウェアを使用して起動する
•
•
•
•
•
セーフモードで起動する
デスクトップ PC のネットワーク構成をリセットする
デスクトップ PC のパスワードをクリアする
LabVIEW Real-Time スタートアップアプリケーションを無効にする
デスクトップ PC のハードディスクをフォーマットする
ユーティリティ USB ドライブの詳細については、『Measurement &
Automation Explorer ヘルプ』を参照してください。
Host Environment Properties ページ
Real-Time Target Properties ダイアログボックスの Host Environment
Properties ページを使用して、RT ターゲットとの接続状態のポーリング
を有効にします。接続ポールを有効にした場合、RT ターゲットとの接続
が不安定になったり中断されると、LabVIEW はエラーダイアログを表示
します。また、Real-Time Target Properties ダイアログボックスの Host
Environment Properties ページを使用して、接続ポールの設定を構成す
ることもできます。
エラーロギングの機能強化
RT Target Errors ダイアログボックスに、LabVIEW エラー、リアルタイ
ムオペレーティングシステムエラー、RT ターゲットのクラッシュログが
表示されます。RT Target Errors ダイアログボックスを使用してターゲッ
トのエラーログを表示するには、プロジェクトエクスプローラウィンドウ
で RT ターゲットを右クリックして、ショートカットメニューから
Utilities → View Error Log を選択します。
Real-Time モジュールのバージョン 8.2 は、以下の RT Target Errors ダイ
アログボックスの追加機能をサポートしています。
•
ダイアログボックスは、ターゲットの起動時にスタートアップアプリ
ケーションとして設定されたスタンドアロンアプリケーションがロー
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ドしない、またはドライバが初期化しないなど、RT システムのコン
ポーネントのロードや起動の失敗を報告します。
•
ダイアログボックスは、LabVIEW エラーコードを含むすべてのエ
ラーメッセージの改善された説明を表示します。
•
ダイアログボックスは、RT ターゲットの起動時、RT ターゲットが
ネットワーク接続の初期化に失敗するとエラーを報告します。
•
ダイアログボックスは、メモリ管理のエラーを報告します。
Real-Time モジュールのサンプル
LabVIEW でヘルプ→サンプルを検索を選択するとアクセスできる NI サ
ンプルファインダを使用して、サンプル VI を参照または検索します。ま
た、labview\examples\Real-Time ディレクトリからサンプル VI にア
クセスすることもできます。Real-Time モジュールには、マルチスレッド
通信、ネットワーク通信、共有メモリアクセスのサンプルが含まれます。
•
マルチスレッド通信―マルチスレッドアプリケーションのセクション
間で、ファンクショナルグローバル変数、
「Real-Time FIFO」関数、
シェア変数を使用して通信を行うサンプル VI です。
•
ネットワーク通信―ホストコンピュータおよび RT ターゲット間で、
シェア変数、TCP、UDP、VI サーバを使用して通信を行うサンプル
VI です。
•
共有メモリ―ホストコンピュータおよび RTX ターゲット間で、
Real-Time Shared Memory VI を使用して通信を行うサンプル VI で
す。
Real-Time モジュール 8.2 の既知の問題
Real-Time モジュール 8.2 の既知の問題に関する詳細については、
LabVIEW Real-Time モジュール 8.2 インストール CD にある
readme_RT_JPN.html ファイルを参照してください。
また、Real-Time モジュールのインストール後、Windows から
readme_RT_JPN.html ファイルを起動することもできます。Windows
から readme_RT_JPN.html ファイルにアクセスするには、以下の手順を
実行します。
1.
スタート→すべてのプログラム→ National Instruments →
LabVIEW 8.2 → Readme を選択して、labview\readme ディレク
トリを開きます。
labview\readme ディレクトリには、コンピュータにインストール
された LabVIEW、LabVIEW モジュール、アドオンツールの HTML
形式の Readme ファイルが含まれています。
2.
readme_RT_JPN.html をダブルクリックして LabVIEW
Real-Time
モジュールの Readme を開きます。
© National Instruments Corporation
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さい。
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