「赤いエプロン」は、ふれあいの合言葉。

「赤いエプロン」は、ふれあいの合言葉。
味の素グループは、
「健康・栄養セミナー」
を中心とする
東日本大震災復興応援プロジェクトを、
「ふれあいの赤いエプロンプロジェクト」
と名付けました。
201
1年10月にこのプロジェクトがスタートして以来、
「赤いエプロン」
は、このプロジェクトに欠かせない、ふれあいの合言葉です。
スタッフと従業員ボランティアは、
「赤いエプロン」
を着用することで
被災地域の皆様をお迎えする
「誠実な緊張感」
と、
皆様の日々の暮らしと共に歩む
「あたたかな気持ち」
を共有します。
「赤いエプロン」
は、今日も
東北の地に笑顔をお届けしています。
味の素グループは、復興の足取りが確かなものになるまで、
食を通じた様々な活動を通じて、
「心と体の健康づくり」を応援します。
従業員ボランティアの声
“いのちのために働く”
ということをまさに実感した。
「超高齢」が加速する今後の日本を考えると
被災地のみならず多くの地域で
このプロジェクトの経験は活かせる。
被災者に寄り添った地道な活動を
継続している自分の会社に誇りが持てた。
このプロジェクトを続けていくことが
地道ながらも被災地域に寄り添い
貢献していくことだと思う。
発行:味の素グループ 東北応援「ふれあいの赤いエプロンプロジェクト」
(事務局:味の素(株)CSR部 TEL 03-5250-8138)
2016年4月 第4版発行
味の素グループ 東北応援「ふれあいの赤いエプロンプロジェクト」活動レポート
岩手、宮城、福島の3拠点体制で、
被災地域と共に歩む活動へ。
「食」
の力で、復興のお手伝いをしたい。
味の素グループは、2011年10月にスタートした
「健康・栄養セミナー」
を中心とする東日本大震災
洋野町
東日本大震災発生から、5 年が経過しました。
復興応援プロジェクトを
「ふれあいの赤いエプロン
久慈市
この5 年間、味の素グループは、
野田村
被災地域の皆様と共に歩んでいきたい、という思いを胸に、
プロジェクト」
と名づけ活動を続けています。
宮城県仙台市、岩手県遠野市、福島県いわき市に
岩手県
地道な活動を行ってきました。
拠点を設置し、3拠点体制で活動を行っています。
宮古市
遠野拠点
私たちはいま、
「食」がいのちの基本であること、そして、
これまで事業活動を通じて培ってきた「食」
と
「健康」の知見を
山田町
大
遠野市
被災地域の皆様にご提供できることの重みを、改めて感じています。
町
釜石市
震災から5年が経過したいま、ますます多様化する
現地のニーズにより細かく対応し、被災地域と共
に歩む活動に繋げようとしています。
住田町
大船渡市
今日も走ってまーす
!
陸前高田市
私たちはこれからも、
気仙沼市
被災地域の、あるいは被災地域から見えてきた社会的課題に対し
宮城県
「食」
と
「健康」の観点から、解決策を提案していきます。
南三陸町
仙台拠点
東松島市
塩釜市
多賀城市
仙台市
2016 年 3月
石巻市
女川町
七ヶ浜町
名取市
岩沼市
亘理町
山元町
国見町
福島市
新地町
伊達市
相馬市
■ 活動実績
飯館村
会津若松市
福島県
二本松市
南相馬市
大玉村
尾村
浪江町
本宮市
三春町 大熊町
川内村
郡山市
白河市
いわき拠点
楢葉町
広野町
いわき市
味の素株式会社 取締役社長
最高経営責任者
双葉町
富岡町
参加人数(延べ)
実施回数
28,
247名
1,777 回
実施地域
地域のパートナーの皆様
3県47市町村
約
300 名とともに
従業員ボランティア参加人数(延べ)
1,695 名
※活動実績:2016年2月末日現在
1
2
「赤いエプロンプロジェクト」
って?
原点は、仮設住宅での課題への取り組み。
「赤いエプロンプロジェクト」
の中心的活動である
「健康・栄養セミナー」
は、仮設住宅で顕在化する
協働パートナー主体の活動。
各開催地のセミナーの主催者は、行政、社会福祉協議
健康・栄養面、そしてコミュニティの希薄化という課題への取り組みとして始まりました。
移動式調理台をはじめとする必要最小限の資材と、
住民の方々が集まって調理をし、おいしい料理を囲み、
健康・栄養面での知見を提供するサポート役に徹して
語り合っていただく場を提供することで、皆様の 心と体の健康づくり を応援したい。
そんな思いを込めた解決策が、この
「健康・栄養セミナー」
です。
市町村役場など
現地行政
会等の協働パートナーです。
そして、
味の素グループは、
味の素グループ
・グループの知見活用
・ボランティア
社会福祉協議会
います。協働パートナーの主体的な活動を支援しなが
ら、最終的には各パートナーが自立してこの活動を継続
することを目標としています。
仮設住宅
(一部借上住宅・在宅)
・NPO
・仮設支援員
・管理栄養士
・看護師
・保健師
どんな活動をしているの?
食生活改善
推進員協議会
大学
被災地域のニーズに対応した活動。
「赤いエプロンプロジェクト」
は、被災地域の実情・ニーズに応じて活動の幅を広げています。
仮設住宅にお住まいの方々を対象とした活動
東日本大震災から5年が経過し、仮設住宅では
ますます高齢化が加速しています。
「健康・栄養セミナー」
では、減塩、野菜を多く摂
るなど、高齢者の日々の食事における栄養面の
改善に着目した情報共有を行っています。また、
セミナーの場が高齢者の皆様の
「語らいの場」
と
なることで、孤立化の防止に繫げています。
健康・栄養
セミナー
これからの取り組みは?
災害公営住宅でのコミュニティづくりにも貢献。
「いっしょに作って、いっしょに食べよう!」というスローガンの
下で継続してきたこの活動を通じ、当プロジェクトは、
「食」を
通じた復興が、心の復興の一歩にもなることに気づきました。
おいしい食事をともに調理することで、ご参加者同士の会話
が自然と弾み、これが、
「仮設住宅」という新たなコミュニティ
における人と人との絆づくりの第一歩となる場面を、当プロ
ジェクトは、この4年余りの活動の中で何度も目の当たりにし
子ども向け
支援者向け
(あじのひみつ)
てきました。
復興が少しずつ進む今、東北の地では、
「仮設住宅」
協力:日本うま味調味料協会
では、支援者向けの支援
東北地方は、もともと塩分摂取量の多い地域。
「減塩」 「赤いエプロンプロジェクト」
対策には、幼少期の適切な味覚形成が重要です。 も企画・実施しています。一例として、食生活改善推進
そこで味の素グループは、
従来実施してきた
「味覚教室」 員協議会の皆様に向けて、ロコモティブシンドローム予
防に向けた、タンパク質栄養の重要性など、最新の栄
のプラットフォームを活用し、
「減 塩」のカギとなる
養情報をご提供する活動を行っています。
「うま味」
を子どもたちに伝える活動をしています。
3
から「災害公営住宅」への移転も進んでいます。そし
て、
「災害公営住宅」
という、また新しいコミュニティに
おける人と人との繋がりの課題も、顕在化しています。
当プロジェクトはいま、こうした課題に対しても、
「いっしょに作って、いっしょに食べる」という解決策を
提案しています。
4
グループで連携しています
味の素グループの事業を活かし、
被災地域の皆様にさらなる
「おやくだち」
を提供。
味の素グループの連携をさらに強化して、復興応援活動に取り組んでいます。
ジーノ
AGF Blendy 東北 器の絆プロジェクト で支援した
窯元の器が、
コーヒー教室で活用されています。
「赤いエプロンプロジェクト」
では
「コーヒー教室」
で、
ばっ け やき
宮城県末家焼ひろ窯の10種類の花の器でコーヒーを提供しています。
ご提供時には、それぞれの花言葉もお届けしています。
コーヒーの香りと素敵な花言葉が、くつろぎのひとときを彩ります。
Jino ® 美容教室
コーヒーカップの花言葉
「食」
と
「美容」で、
内側からも外側からも美しく。
ジーノ
味の素
(株)
の化粧品ブランド
「Jino ® 」
により、美容教室を開催。
女性の心と体の健康をサポートします。
「健康・栄養セミナー」
の
料理教室の後に、美容教室を提供することで、被災地域の皆様
春蘭(しゅんらん)
苺(いちご)
[気品・清純]
[幸福な家庭]
紫陽花(あじさい)
蛍袋(ほたるぶくろ)
鉄仙(てっせん:クレマチス)
[高潔・美しい心]
葡萄(ぶどう)
[信頼・思いやり]
菖蒲(あやめ:アイリス)
[良き便り・吉報]
を内側からも外側からも美しくする活動を行いました。
味の素冷凍食品
(株)
冷凍食品を活用して、
日々の食卓に彩りを。
(男の料理教室)
「男の料理教室」
は、男性の
「ひきこもり」
の防止策として現地の
協働パートナーから高いご評価を受けています。
この
「男の料理教室」
にて簡単に、美味しく、また、自宅に戻られてからも再現しやすい、
味の素冷凍食品
(株)
商品を使った料理をご紹介しています。
[移り気・元気な女性]
[正義・忠実]
萩(はぎ)宮城の萩
[思い・柔軟な精神]
撫子(なでしこ)
[純愛・大胆・勇敢]
藤袴(ふじばかま)
[やさしい思い出]
味の素冷凍食品「ギョーザ」
を活用したメニューを
「健康・栄養セミナー」でご紹介しました。
2016年2月度のメニューとして
「たっぷり野菜のスープ餃子」
をご紹介しました。
「スープにすると、野菜も一緒に食べられて良い」、
「ぜひ家でもやってみたい」
と、参加者の皆様に大好評でした。
味の素ゼネラルフーヅ
(株)
「コーヒー教室」
と
「スティックドリンクバー」
で
食後のやすらぎのひとときを。
「コーヒー教室」では、味の素ゼネラルフーヅ(株)
の社員が
「健康・栄養セミナー」参加者の皆様にコーヒーをふるまい
ます。本格的なコーヒーを飲んでいただきながら、コーヒー
と健康に関する情報を提供しています。
また、
「スティックドリンクバー」
では、同社のスティックドリンク
を提供し、食後の語らいの時間をお届けしています。
5
味の素冷凍食品「ギョーザ」
と味の素 KK「丸鶏がらスープ」
との
相性も抜群のメニューです!
とっても簡単!
たっぷり野菜のスープ餃子
しょうがを
アクセントに!
野菜と
「ギョーザ」
を
「丸鶏がらスープ」で
煮込むだけ!
トマトが入ると、
さっぱりしておいしいよ!
6
家族ボランティアの1日に 密着!
若山さん親子は、細やかな気遣いでご参加者
の調理をサポートしていきます。
「赤いエプロンプロジェクト」
では2016年3月から、従業員ご家族のボランティア参加も受入開始しました。
今回は2016年3月12日
(土)
に、福島県いわき市の
「久ノ浜災害公営住宅」
で
開催の
「健康・栄養セミナー」
にボランティア参加された
2組のご家族の1日をご紹介します。
セミナー開始
ボランティア自己紹介の後、
いわき拠点担当、
CSR部 井澤課長による
栄養講話。
10:00
調理開始
はじめは緊張ぎみの梶間さん親子でしたが、爽やかな笑顔
でご参加者とすぐに意気投合。博敬さんは、ご参加者の方
から包丁さばきの手ほどきを受けるほどに。
盛り付け
10:30
11:00
過ぎ
3月のメニューは
「しょうがごはん」
、
「揚げないヘルシー酢豚」
、
「キャベツとわかめのサラダ」
の3品。
彩りよく盛り付けられていきます。
ご参加者をお出迎え 9:45
スタート
会場設営
8:30
調理台、調理器具、
食材や椅子などを
セッティング。
いただきま∼す!
味の素
(株)
味の素冷凍食品(株)
梶間 由哲さん
若山 智美さん
よしのり
さとみ
ひろたか
11:30
おいしい料理が全員の笑顔につながり、梶間さん親子・
若山さん親子と参加者のみなさんの会話もはずみます。
あおい
博敬さん
葵さん
今回は、味の素
(株)
梶間さん親子と、 味の素冷凍食品
(株)
若山さん親子が
参加しました。みなさん、 ボランティア初参加です。
までした!
れさ
疲
お
後片付け 13:00
ボランティアを体験して
梶間 由哲さん
ご参加者との会話を通じて、みなさんの心の一端を垣間見ることができま
した。お一人でお住まいの方もいらして、普段、自分のための食事をつくるモチ
ベーションをなかなか持てない中、このような企画でみんなとおしゃべりしな
がらの調理、会食、お茶ととても満足度が高いという方がほとんどでした。
長男につづき、機会あれば長女
(大学1年)
も参加を勧めてみたいと思います。
12:00
12:30
セミナー終了
参加者への
「修了証」
として、
味の素グループ各社の商品
を手渡します。
「楽しかった」
「また来てね」
と、参加者から
声をかけていただきました。
「AGF 東北くつろぎの絆 スペシャルドリンクバー」
食事の後は、AGF特製のスティックドリンクバーでホッと一息。
前日は震災からちょうど5年を迎えた日。参加者のみなさんの
想いもひとしおのご様子でした。
梶間 博敬さん
料理教室では、実践的な料理を参加者が覚えられることが良かったです。
メニューも考えられて作られています。食を通じて良い時間を過ごせたと思
います。また参加者への負担が少なく、いろんな人に参加してもらいたいと
思える活動でした。
7
8
と、
み ん なで つくる
∼
よ
ウマ イ
地域 を 超 えて 交流
福島県
川内村・富岡町・双葉町
合同開催
男 の 料理教室
手際
い いで が
す ね∼
みんなで調理
当プロジェクトでは、地域ごとの社会課題に耳を傾け、その解決に適した活動をご提案しています。
普段から料理をされる方、
「男子厨房に入らず」
の
各地で特にご要望も多く、また、深刻な課題として捉えているのが、
方、それぞれがお互いを気遣いながら調理は進み
震災から5年を経過してますます深刻化する高齢男性の独居・ひきこもりへの対応です。
ます。その中で、少しずつ会話が生まれていきます。
この解決策として、当プロジェクトでは男性向け料理教室を展開しています。
今回は、2016年1月24日に福島県郡山市で開催した、
「男の料理教室」
の模様をご紹介します。
完成!いただきます!
!
料理が完成!
「いただきま∼す」
の
福島県郡山市には、原発事故の影響
により、福島県沿岸部の複数の市町
なるほど∼
村から避難されている方が暮らしてい
ます。しかし、避難者への支援は自治
体ごとに行われているため、例えば近
声は、みなさんはずんでいました。
手に
、上
おっ
た ぞ!
でき
くの仮設住宅に住んでいても、異なる
自治体からの避難者同士の交流の機
会は限られていました。
そこで、赤いエプロンプロジェクトは
今回、福島県川内村・富岡町・双葉
町
(五十音順)
に、3町村合同の
「男の
料理教室」
開催を提案。3町村行政・
社会福祉協議会様のご協力を得て、
実現しました。
栄養情報を学ぶ
普段はシャイな男性のみな
さん。3町 村の方 混 合の
「班分け」
による料理教室
スタートに、はじめは緊張
のご様子でした。
コーヒータイムでの語らい
今後
と
よろし も
く!
同じ災害・苦労を乗り越え
てきたみなさん。コーヒー
タイムに入り、会話はどん
どんと深まっていきます。
「また会おう!」
と、メールア
ドレス交換ならぬ、住所交
換の場面も!
最後に全員で集合写真!
この頃には、みなさん、昔からの友人同士のような、温かい雰囲気に。
「いっしょに作って、いっしょに食べる」
ことで、新たな絆が生まれました!
9
10
復 興 庁 か ら 応 援 メッ セ ー ジ
小泉復興大臣政務官(当時)がご来社、
「男の料理教室」
を体験。
2015年10月1日、小泉進次郎復興大臣政務官(当時)
が味の素社にご来社。
「味の素グループ 東北応援ふれあいの赤いエプロンプロジェクト」
の
「男の料理教室」
を体験されました。
本プロジェクトについて、小泉氏は、
「自分たちの
会社の強みを活かして復興支援に繋げるという発想
で、主体的に推進している。
」
、
「 民間の活力なくして
復興なし を象徴的に表す事例」
、
「味の素グループ
の皆さんが実際にボランティアに参加することで被災
地と継続的に関わりをもち、社長自らも小さな町に
の自主開催
「赤いエプロンプロジェクト」
∼自立に向けた、新たな一歩∼ 岩手県 石市
岩手県
石市において、
「赤いエプロンプロジェクト」
と協働で毎月1回、
定期的に
「健康・栄養セミナー」
を開催してきた特定非営利活動法人 カリタス 石。
回を重ねるごとに、リピーターも、新たに参加される方も増えつつあります。
「もっと多く開催してほしい」
という参加者のみなさんの声に応え、カリタス 石では、
「健康・栄養セミナー」
の自主開催も始めました。自立に向けた、大きな一歩です。
最新式移動式調理台
「どこでもキッチーンⅢ」が活躍!
自主開催に先立ち、
「赤いエプロンプロジェ
クト」
は移動式調理台「どこでもキッチーン」
の最新型を寄贈しました。
足を運んで被災地の皆さんとふれあう機会をもつ
また自主開催では、
「赤いエプロンプロジェ
とは、まさに人と人との繋がりですね。」
とコメント。
クト」栄養士が提供したレシピが活用されて
「そういった繋がりを実際に感じること、4年半経って
もまだ来てくれている、
また来てくれたと感じることが、
被災地に大きな勇気や力を与えるのです。
」
、これか
らも協力をお願いしたい。
」
と心強い応援メッセージ
持ち
ラクラ運びも
クです
!
います。減塩・低カロリー・高タンパク質で、
おいしく簡単にできるレシピは、
「教える側」
であるカリタス
石スタッフのみなさんにも
好評です。
をいただきました。
「どこでもキッチーンⅢ」
はコン
パクトに折り畳め、女性でも組
み立てが簡単にできます。
西井社長は、
「被災地域の皆さん、ご高齢の方も
多いのですが、皆さんと一緒に料理をして、一緒に
食べる。そして、対話をする。私たちは、こういう機会
を通じて、食に携わる企業の一員として、学びや気づ
きを得ることが多いです。この繋がりは大切にしたい
と思います。これからも被災地の皆さんと一緒に社会
価値を創造していきたいと思いますし、このプロジェ
クトは、仮設住宅がなくなるまで継続します。
」
と決意
2015年4月、第1回自主開催の様子。
を表明しました。
栄養教室にご一緒する機会を頂いて早
移動式調理台で料理に挑戦する小泉氏。
11
声
高野 桂子さん
ス釜石ご担当の
タ
リ
カ
千田 榮さん
私もお話する立場になり、勉強する
2年。その間、参加者の方々にはいかに
機会が増えました。また、減塩の味に
安心安全を確保しつつ楽しんでいただ
慣れ、レシピも増え実生活に役立って
くか、そのための準備や気配りの仕方
います。参加者の皆さんと和気あいあ
等を教えていただきました。今では地域
いとしながらのセミナーは楽しいです。
の活動として定着し、皆さんと一緒に楽
石の食材など教えられることも多い
しみ、満面の笑顔と
「ありがとう」
の一言
です。これからも、地域の皆さんと一緒
に、何よりのやりがいを感じています。
に健康づくりに励みたいと思います。
12
「勝ち飯®」×「赤いエプロンプロジェクト」
初めてのコラボレーション企画を実施!
な こそ
来
いわき市 勿
親子 でつくる
「勝ち飯 」料理教室
®
「食べるって楽しい!」
×「絆ごはん」 × 「赤いエプロンプロジェクト」で
“地産地消”を応援しています!
宮城県産水産物の
福島県では、原発事故後の生活習慣の変化等により
子どもたちが肥満傾向にあります。そこで
「ふれあいの赤いエプロンプロジェクト」
は、
「スポーツで勝つカラダを作るための食事プログラム
『勝ち飯®』
を子どもたちに知ってもらい、
味の素株式会社は、食 を通じて被災地域の復興を支援するため
食事と生活習慣の改善に自ら取り組むヒントにしてもらおう!」
と考え、
食卓からニッポンを元気に
「食べるって楽しい!」プロジェクトを
な こそ
2015年7月、いわき市勿来第一中学校にて、生徒とその保護者を対象にした料理教室を開催しました。
実施してきました。また、同東北支社では、
「人とのつながり」
、
ふるさとを思い出す
「おふくろの味」
や
「郷土の味
(料理)
」
への想いを
バランスのとれた食事と
規則正しい生活について学び、
『勝ち飯 ®』
メニューをつくりました!
応援するため、
「絆ごはん」
活動を行ってきました。
朝食は
とっても大事!
2015年春から、この
「食べるって楽しい!」
プロジェクト、
「絆ごはん」
、
「赤いエプロンプロジェクト」
が一丸となって、
「宮城県産地魚市場協会」
の活動を応援しています!
左/元北京オリンピック
競泳日本代表選手で
管理栄養士の柴田隆一さん
元北京オリンピック競泳日本代表選手で管理栄
養士の柴田隆一さんが講師として登場。
『勝ち飯®』
も含めたアスリートの食事方法につい
いい経験に
なりました!
て、ご自身の競技生活も振り返りながら講義をし
ました。生徒たちは、
「勉強・スポーツでの夢や目
さん ち
ぎょ
し
じょう
「宮城県産地魚市場協会」の活動。
宮城の魚は
おいしいよ!
「宮城県産地魚市場協会」
が行うのは、宮城県の消費者に地元の
標を達成するために、どのようにバランスのとれた
豊かな水産資源と各地の魅力を再認識してもらうことにより、宮城
食事と規則正しい生活を送ったらよいのか?」
に
県産水産物の 地産地消 の活性化に繋げる活動です。
ついて柴田さんと一緒に考えました。
この活動は、宮城県庁の
「みやぎ水産の日」
の中核として位置付け
講 演 後、生 徒たちは、保 護 者、先 生と一 緒に
られています。宮城県の水産業・水産加工業の売上げ回復・雇用
『勝ち飯®』
メニューを調理。みんなで一緒にいた
の確保を実現し、地域資源に根差した自立的な経済復興に貢献
することが目的となっています。
だく中、生徒からは、
「普段料理をしないので良
い経験になった」
「みんなでつくる楽しさや、朝食
は大事だということがわかってとても良かった」
な
どの感想が聞かれ、充実した時間となりました。
切り干し大根とツナの
炊き込みご飯
メニュー
『 勝ち飯 』
®
具だくさん
ミルク味 汁
13
「切り干し大根とツナの
炊き込みご飯」
と
「具だく
さんミルク味 汁」。この
2品の中に
『勝ち飯®』
で
推奨している5つの栄養
素、糖質・タンパク質・ビ
タミン・ミネラル・カルシ
ウムがバランスよく含まれ
ています。
『勝ち飯®』
おいしい∼!
宮城県の産地魚市場と消費地魚市場
宮城県公式ウェブサイトより
「宮城県産地魚市場協会」
「産地魚市場(さんちぎょしじょう)」
とは、水産物の水揚げさ
れる港に設置された魚市場。ここで調達された水産物が、
築地市場に代表される
「消費地魚市場」
に送られる。昭和
産地魚市場
消費地魚市場
49年に設置され、相互の連携調整や水産物の需給安定
と魚市場の健全な発展を図るための活動を行っている。
14
メニュー監修:栄養士 三浦優佳
宮 城 県 産 水 産 物 の“ 地 産 地 消 ”を 応 援 しま す!
MEMO
カツオ
食べるって楽しい!
絆ごはん
赤いエプロンプロジェクト
売上げの一部を寄付
地元量販店との協働
水産物のレシピを開発
プロジェクトでは、2015年3月∼
5月の
「ほんだし®」
(3品種)
の売
上げ1箱につき1円
(総額900万円)
を、この活動に寄付しました。
宮城県庁と連携して、水産物の販売
促進活動を提案。これまで銀鮭、ス
ルメイカなどを宮城県の量販店を中
心に7企業で展開しています。
宮城県内で開催する
「健康・栄養セミ
ナー」
において、
「みやぎ水産の日」
の
テーマ食材を使った栄養バランスに
配慮したレシピを紹介するなど、宮城
県の水産物を使用したメニューの喫
食機会拡大に貢献していきます。
レシピ例はこちら!
「ほんだし® 」12 0 g 箱
「浜のかあちゃん」
との協 働
宮城県漁協石巻地区
水産業・水産加工業の復興には、漁業を取り巻くコミュニティ活性化の推進者として活躍する漁協女性部、
「浜のかあ
ちゃん」
の力が欠かせません。
「赤いエプロンプロジェクト」
では、
「浜のかあちゃん」
との協働の試みの一つとして、
2015年9月、宮城県とともに、宮城県漁協石巻地区支所女性部の主催する
「健康・栄養セミナー」
を後援しました。
「魚育」文化を繋げることに
カツオでギョーザを
つくっています
旬の水産物を使い
「健康・栄養セミナー」を行っています。
地区の住民約20名が参加し、栄養に関するレクチャーを受けた
知見も共有し、魚を食べることの重要性をアピールしています。
ロコモティブシンドロームの予防には、運動とタンパク質が
大事です!タンパク質の吸収を促 進するビタミンDは、マグ
ロ、サンマ、アジ、キノコ類などに多く含まれています。
15
この献立で 23g のタンパク質 が摂れます
カツオの海鮮餃子
材料
カツオ ………… 200g
キャベツ ………… 50g
にら ……………… 30g
長ねぎ ……………1/3本
しょうが ……………… 1 個
味噌 …… ……大 さ じ 1
マヨネーズ …大 さ じ 2
餃子の皮 …………16 枚
水 ……… …… 1/4カップ
サ ラ ダ 油 ……大 さ じ 1
ご ま 油 ……大 さ じ 1/2
し ょ う ゆ ……小 さ じ 2
酢・こしょう …各 お 好 み
4人分
作り方
A
① キャベツ、にら、長ねぎ、
しょうがをみじん切りにする。
② カツオは包丁で身をたたく。
③ ボウルにAの味噌とマヨネーズを混ぜ合わせ、
①と②を加えよく混ぜる。
④ 餃子の皮に③をのせ、皮の縁に水をつけて包む。
(16等分)
⑤ 熱したフライパンにサラダ油を入れ、
④を並べて焼き、
焼き目がついたら水を注いで蓋をし、水がなくなるまで蒸し焼きにする。
⑥ 水がなくなったら火を止め、ごま油を回しかける。
⑦ Bのしょうゆに、お好みで酢とこしょうを足し、つけだれをつくる。
●カロリー : 264 kcal ●塩分: 1.3g ●タンパク質:16.5g
B
(1人分あたり)
れんこんと桜えびの香り混ぜごはん
魚には良質なタンパク質が
多く含まれています!
4人分
作り方
① れんこんは皮をむき、ビニール袋に入れて麺棒で砕く。
② 米は研いで、20分間浸水させておく。
③ ②に1.5合分の水量を入れ、砕いたれんこんと桜えび、
酒を入れて炊く。
④ 炊きあがったらさっくりと混ぜ、Aの調味料を加えて混ぜ合わせる。
⑤ 器に盛りつけたら、小口切りした万能ねぎをのせる。
●カロリー : 222kcal ●塩分: 0.8g ●タンパク質:5.7g
(1人分あたり)
糸こんにゃくの中華風サラダ
ほか、
「水産の日」
にちなみ、旬のカツオを使って調理を行いました。
「健康・栄養セミナー」
では、魚メニューの提案時にロコモ予防の
タウリンをたくさん含んでいます。
れんこん … 1 節( 130g)
桜えび …………… 10g
万能ねぎ ………… 少 々
「ほんだし」……小 さ じ 1
食塩 ………ひとつまみ A
ごま油 … ……小 さ じ 1
酒 … … … ……大 さ じ 1
米 … …… ……… 1.3 合
食育など、これからの世代に
「ロコモ予防」の普及活動。
「血合い」
の部分にビタミンB12 、ナイアシン、鉄のほか、アミノ酸の
材料
地域の水産業の復興はもちろん、
取り組んでいます!
!
を使ったメニューをご紹介
オ
ツ
カ
カツオは全体の1/4を占めるほどタンパク質が多く、背骨に近く赤黒い
4人分
材料
作り方
糸こんにゃく …… 1 袋
きゅうり ………… 1 本
にんじん ………… 1/4本
しょうゆ ……大 さ じ 1
酢 ……………大 さ じ 1
砂糖 … … ……小 さ じ 1
ごま油 ………小 さ じ 1
練りがらし … …… 3cm
① きゅうりとにんじんは、斜め薄切りにしてから千切りにする。
② 耐熱ボウルに切ったにんじんを入れ、レンジで1分加熱をする。
③ 糸こんにゃくは3∼4cmの食べやすい長さに切り、熱湯で3分程
ゆで、ザルにあげて、キッチンペーパーでしっかりと水気をふく。
④ ボウルにAの調味料を入れて混ぜ合わせ、
きゅうり・にんじん・糸こんにゃくを加えて和える。
A
●カロリー : 34kcal ●塩分: 0.6g ●タンパク質:0.8g
(1人分あたり)
16
スタッフを紹介します!
現 地 スタッフ か ら の メッ セ ー ジ
被災地域では今だに多くの方々が困難な生活を続けており、現地に密着した栄養
2014年8月に当プロジェクトの遠野拠点担当になりました。復興が思うように進ま
面のサポートは、その重要性がさらに増しています。
「いっしょに作って、いっしょ
ない現状を日々目の当たりにしているなかで、この活動の大切さを改めて痛感して
に食べる」
「 美 味しく・楽しく、そして健 康に」。震 災より5 年が 過ぎ、これからが
「正念場」。一つひとつの「ご縁」
を大切に、これからも応援活動を続けて参ります。
グループ従業員の皆様、是非、活動へのご参加、お待ちしております。
います。今後とも被災地域の皆様のもとに伺うことで、少しでもお役にたてるよう、
田村 忠
現地統括
味の素
(株)
わたる
頑張って参ります。
髙橋 亘
(株)味の素コミュニケーションズ
2015年1月に当プロジェクトの仙台拠点担当に
なりました。初の東北勤務となり、学ぶことの多い
日々を過ごしていますが、少しでも被災地域の
震災から5年が 経ちましたが、復興はまだまだ
道 半ばです。2016年度より災害公営住宅での
新しいコミュニティ形成のお役立ちも本格的に
スタートします。私たちの活動がまだまだ必要と
されていることを日々実感しています。ぜひボラン
ティアでお越しいただき、現地で今の東北を感じ
ていただきたいと思います。
たかと
被災地域 の皆 様の
「ありがとう 」を誇りに。
藤田 孝人 遠野拠点担当
味の素
(株)
皆 様 のお役にたてるように奮闘しております。
グループ従業員の皆様も是非ボランティアに参加
うえむら
上村 和也
(株)味の素コミュニケーションズ
「赤いエプロンプロジェクト」 は、味の素(株)および
2015年4月に当プロジェクトのいわき拠点担当に
なりました。
「いっしょに作って、いっしょに食べる」
こ
(株)味の素コミュニケーションズ の従業員をスタッフとし、
震災後5年が経過しました。各市町で復興は確か
ただくことに大きな意味があり、日々勉強ですが、
は・・・と感じます。被災者の皆様が、心から笑顔
ゆうじ
福島県の専任担当として精一杯頑張る所存です。
木下 有二
になっていただける様に、我々
「赤いエプロンプ
のご支援を今後共宜しくお願い致します。
ケーションの場を提供して元気になって帰ってい
味の素グループが総力を 挙げて実施しています。
の「心の復興」は、これからが本番を迎えるので
ロジェクト」は、活動を継続していきます。皆様方
の活動は、被災地域の皆様に楽しみやコミュニ
味の素グループの役員・従業員 のボランティアの力を結集し、
な足取りで進んできました。ただ、被災者の皆様
してください。どうぞ宜しくお願い致します。
山田 幹夫
味の素
(株)
(株)味の素コミュニケーションズ
仙台拠点担当
2015年4月より当プロジェクトの栄養士になりました。岩手県釜石市で生まれ育った私に
とって、このプロジェクトに参加できることをとてもありがたく感じています。東北の皆様の
私 はこの 仕 事で、福 島に住んで 現 地 のさまざまな方と一 体 感を醸 成し、連日
実際の食生活に役立てられるようなレシピを提案するためにも、皆様のことを、まずよく
活動できていることに意 義を感じています 。そして、被 災 者 の 皆 様 が 聞きた
知ることを大事にしていきたいです。
『手軽にできて、栄養もとれて美味しい!セミナーに
がっている
「元気な話し声」
を、味の素グループのメンバーがたくさん届けることが
できるよう、努力していきます。
参加して楽しかった!』参加してくださった皆様に、そう思っていただけるよう頑張ります。
たかみち
井澤 敬道
味の素
(株)
いわき拠点担当
栄養士
ゆ か
三浦 優佳
(株)味の素コミュニケーションズ
味の素グループは、復興の足取りが確かなものになるまで、食を 通じた様々な活動を通じて、
「心と体の健康づくり」
を応援します。
味の素(株)
味の素アニマル・ニュートリション・グループ
(株)
味の素エンジニアリング(株)
(株)味の素コミュニケーションズ
味の素ゼネラルフーヅ(株)
味の素トレーディング(株)
味の素トレジャリー・マネジメント
(株)
味の素ニュートリション
(株)
味の素パッケージング(株)
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味の素ファインテクノ
(株)
味の素物流(株)
味の素ベーカリー(株)
味の素ヘルシーサプライ
(株)
味の素冷凍食品(株)
EAファーマ
(株)
NRIシステムテクノ
(株)
沖縄味の素(株)
川研ファインケミカル
(株)
クノール食品(株)
(株)
ギャバン
ジーノ
(株)
(株)J-オイルミルズ
デリカエース
(株)
日本プロテイン
(株)
北海道味の素(株)
ヤマキ
(株)
(五十音順)
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