平成22年度事業計画 - OIC

平成22年度事業計画
学校法人
大阪経理経済学園
■大阪情報コンピュータ専門学校
Ⅰ.はじめに
2010 年度予算編成と事業計画の策定にあたり、重点課題として示された①DP・CP を中心とした教
育力の強化、②教育力の向上を支える教育環境の整備、③厳しい就職環境に対応できる就職支援システ
ムの再構築、④多様化する学生のニーズに応え、学生の立場に立った学生サービスの充実、⑤これらの
教育改革を支える FD・SD の推進、これら教育の質向上に向けた取り組みを土台とした、⑥総合的募集
力の強化による志願者の安定的確保、に沿って本事業計画を策定した。
教育力の強化については、IT 系学科において、現在の資格取得実績を維持しながら、建学の理念であ
る「実践的な職業教育・専門技術教育」の実現のために、産学連携の取り組みを通して、専門技術教育
の質の向上に本格的に取り組む。また、DC 系学科においては、引き続き作品制作指導を充実させ、ゲ
ーム企業をはじめとする専門職で就職可能なスキルの育成を強化する。
また、多様な学生に応じた効果的な教育方法の実現を通じて、学生の興味と理解を高め、学力を向上
させることにより、教育力の根幹に関わる学業継続率・卒業率を向上させる。そのために、学生の学習
に対する相談・助言体制を整備する。
そして、多様な教学活動を効果的に支える教育環境等を計画的に整備・充実するとともに、学生の生
活支援体制等の整備を図る。今後は、アクティブラーニングホールをはじめとした教育環境の整備・拡
張によって、学生の学びへの期待と関心を高めるとともに、教育活動の経験と豊かさを蓄積し教育力の
向上につなげなければならない。
一方、厳しい雇用環境下、学生のキャリア開発・就職支援等に関する総合的な計画を立案し、高い就
職実績を実現しなければならない。具体的には、「キャリア教育小委員会」を設置し、入学から卒業ま
での一貫したキャリア教育システムの再構築を行う。また、学生の就職支援において、層別就職指導を
行うとともに、就職支援システムを導入することで、学生情報、企業採用情報等の情報管理を整備し個
別指導体制を強化する。また、企業訪問を積極的に展開し、厳しい就職環境の中で、いっそう重要性が
高まっている企業との関係強化に取り組む。
これらの目標を達成するため、教育目標(案)および、本事業計画を指標とする PDCA(計画・実行・評
価・改善)のシステムを確立する。学校運営会議の下、教育目標策定小委員会を発展させた「FD・SD
委員会」を設置し、カリキュラムポリシーの策定、授業改善、専門教育の充実等、教職員協働による
FD を推進する。また、職員による SD を推進し、学生本位の教育改革を支援する事務局体制の確立を
めざす。
また、2009 年度学生募集活動を徹底的に分析し、総合的な学生募集力を強化しつつ、広報コンセプト、
地域戦略等の学生募集活動の全面的見直しを行うことによって、入学者の増大を図る。
2010 年度、これまでの教育改革を中心とした経験の蓄積と成果を踏まえて、全教職員が一致団結して、
教育改革を中心にした学校全体の改革を強力に推し進める。
Ⅱ.本校の教育等の質の向上に関する目標を達成するためにとるべき措置
1.教育に関する目標を達成するための措置
(1) 教育の成果に関する目標を達成するための措置
1)①技術革新に対応できる力をつける教育を行うため実習等の内容を充実する。
1
②豊かな人間性・創造性と柔軟で的確な判断力を育成するための教育課程の改善を行う。
③初年次導入教育を充実する。
④実務訓練(インターンシップ)を充実する。
2) 入学から卒業までの一貫したキャリア形成のための教育システムを構築する。
3) 専門教育に関する具体的方策
<IT 系学科>
○情報処理系分野
①3・4 年制学科の高度な教育内容を充実する。
②プログラミング教育・システム開発教育・ネットワーク技術教育の内容を充実する。
③すべての資格試験についての合格実績等のデータを把握して、PDCA に活用できるようにする
と共に、基本情報技術者試験を中心とした国家試験において継続して高い実績を残す。
○ビジネス系分野
①コンピュータ活用力と商業実務力の育成のための教育内容を充実する。
②企業活動と IT をつなぎ情報化を推進する企業人の育成のための教育内容を充実する。
<DC 系学科>
○ゲームプログラム系分野
①3・4 年制学科の高度な教育内容の充実のために、ゲームプログラム教材・課題の完成度を上げる。
②ゲームシステム開発教育の内容を充実する。
○CG 映像系分野
①3・4 年制学科の高度な教育内容の充実のために、コンポジット系授業、VFX(ビジュアルエフェ
クト、特殊効果)制作技術関連授業の充実と整備を進める。
②3DCG 教育を強化する。
○デザイン系分野
①基礎画力(デッサン、アニメーション)の教育内容を充実する。
②Web デザイン教育の内容を充実する。
(2) 教育内容等に関する目標を達成するための措置
1) 教育理念等に応じた教育課程を編成するための具体的方策
①教育課程の編成において、企業等に役立つ技術者を養成するという視点を強化するための新た
な取り組みを行う。
②開設授業科目、カリキュラム編成、履修方法を定期的に見直し、必要な改善を行うことにより、
教育の高度化を図る。
2) 授業形態、学習指導法等に関する具体的方策
①学生指導上の年間チェックポイントに沿った指導、点検、対応を徹底し、学習の継続を促す。
②学生への履修情報の提供を充実する。
③学生と教員との接触の機会や時間を増やし、きめ細かな指導を行えるよう学生への個別指導体
制を充実する。
④学内授業へのeラーニングの積極的活用等、教育方法の多様化を推進する。
⑤最上位層への指導方法を充実させる。学力不足の学生への履修指導、補習教育を強化する。学
力層別教育を充実する。
⑥プログラミング実習を中心としたオフィスアワーの実施に SA(スチューデント・アシスタント)
を配置する。
⑦大学編入・大学院進学指導を充実する。
⑧日本語や日本事情の効果的な教育の充実を図り、留学生へのケアを充実する。
2
3) 適切な成績評価等の実施に関する具体的方策
①各授業の達成目標と成績評価基準を明確にし、その公表を推進する。
②成績評価基準及び単位認定基準の客観性、厳格性、透明性を高めるシステムを構築する。
(3) 教育の実施体制等に関する目標を達成するための措置
1) 講師評価を実施し、専門性の高い教育力を持った非常勤講師を配置することにより、専門教育・
ヒューマンスキル教育を向上させる。
2) 教育活動の評価及び評価結果を質の改善につなげるための具体的方策
①教育方針・カリキュラムの調査研究、専門教育の充実、授業改善等、教員による FD を推進する。
②職員による SD を推進し、学生本位の教育改革を支援する事務局体制の確立をめざす。
③学校運営会議の下、教職員協働の「小委員会」を設置し、全校的課題の調査研究を推進する。
3) 学生に対する授業評価アンケート、課程修了時の修得度自己評価アンケート等を継続的に実施す
る。
4) 大阪情報コンピュータ高等専修学校との教職員・学生交流、専門教育及びヒューマンスキル教育に
おける教育連携、進路指導連携等の高専連携教育を充実させる。
2.教育環境等の整備・活用等に関する目標を達成するための措置
(1) 教育環境等の整備・充実に関する具体的方策
①多様な教学活動を効果的に支える教育環境等を計画的に整備・充実する。
②キャンパスアメニティの向上を図るため、学校生活上の施設・設備等を整備・充実する。
(2) 情報ネットワークシステム等の整備・充実に関する具体的方策
①ICT(情報通信技術)の進展に対応し、情報セキュリティを考慮した安全・安心で快適なネット
ワーク環境を整備する。
②専門教育の充実に向けて、セキュア Web アプリケーション・コンテンツ制作教育システムを導入
する。
③教室・実習室等の教育機能の高度化を図るため、ICT等を活用した教育設備・機器を導入する。
④学生に対する Web サービス等の教育支援システムを構築する。
3.学生のキャリア開発・就職支援等に関する目標を達成するための措置
(1) キャリア教育関連授業と連携して、入学から卒業までの一貫したキャリア開発のための各種支援
策を強化する。
(2) 学生の就職支援に関する具体的方策
①景気動向を踏まえた就職環境の状況を把握し、就職指導計画に反映させる。
②就職支援およびキャリアサポート分野の研修やセミナーを通して就職課スタッフの指導力量向上
を行う。
③専門分野の非常勤講師や外部専門家との関係強化および具体的協力を行い就職相談体制の整備を
図る。
(3) 求人企業に関する具体的方策
①学生数に応じた各分野における求人企業を量的に確保する。
②連携企業とは学内企業セミナー、インターンシップ、企業訪問を積極的に展開して、関係を維持・
発展させる。
3
(4) 学生・企業のマッチングに関する具体的方策
①学生情報、企業採用情報、企業訪問活動データの整備を図る。
②多様な学生に応じた効果的な企業マッチングを行う。
4.学生への支援に関する目標を達成するための措置
(1) 学生の学習支援体制に関する具体的方策
①クラス担任教員、科目担当教員の機能強化を図るとともに、学生の学習状況を的確に把握し助言
ができる個別指導体制を充実する。
②学生の学習意欲を高めるために、成績優秀者に対する表彰制度を整備する。
(2) 学生の生活支援等に関する具体的方策
①学生生活上のあらゆる問題に対応できる総合的な学生支援体制の整備を図る。
②本校独自の奨学金制度について更なる充実を検討する。
③課外活動の活性化を図るため、クラブ活動、学校行事等を整備・充実する。
Ⅲ.学生募集に関する目標を達成するための措置
1.特色ある教育実績を全面的に広報し、学力・目的意識の高い志願者を確保するとともに、入学定員
を充足する。
2.本校全体、及び各学科についてもアドミッション・ポリシーを策定し、学校案内、ホームページ
等を利用して公表する。
3.志願者のニーズに合わせて、本校の特色ある教育実績を効果的に広報し、本校に対する認知度、
関心度、志願度を高める。
4.西日本全域をカバーしつつ、大阪を中心とした近畿圏に重点を置いた広報を強化する。
5.高校とは、高校訪問等を通じて出張授業、学校見学会等の連携事業を拡大し、進路指導部との信
頼関係を拡大・強化する。日本語学校とは、関西主要校との連携を強化するとともに、日本語学校
内進路説明会、会場形式の留学生進路相談会へ参画し、優秀で真面目な留学生の確保をめざす。
以
4
上