データヘルス計画書の公表について

平成27年6月
データヘルス計画書の公表について
超高齢化や生活習慣病の増加に伴う医療費の高騰や、医療情報の電子化の進展に伴い
医療保険者によるレセプト、健診情報等のデータ分析に基づき、PDCAサイクルに沿
って加入者の健康づくり、疾病予防、重症化予防による医療費の削減と保健事業の効率
化をはかり、国民の健康寿命の延伸を目指す取り組みとして、データヘルス計画の実施
が始まりました。
これは、平成25年6月14日に日本再興戦略により閣議決定され、政府が第3の矢
として放った政策で、このデータヘルス計画は第1期として平成27年度から3年計画
で実施され、レセプト・健診等データ分析に基づく加入者の健康増進事業や、データベ
ースを活用した個々への効果的な健康づくりや疾病予防、重症化予防の実現を図るため
データヘルス(保健事業実施)計画を(公表)策定し実施することとなりました。
当組合では、データヘルス計画を着実に進めるためには、事業主様との協働が必要と
考えています。
そのため、保健事業の見える化を進めみなさんの健康づくりを積極的にバックアップ
してまいりますので、保健事業運営にご理解とご協力をお願い申し上げます。
STOP THE 医療費!
平成27年度から
「データヘルス計画」
が始まります
データを活用して
みなさんを
よりヘルシーに!
「データヘルス計画」って、なに?
平成25年6月に閣議決定された「日本再興戦略」に盛り込まれた「国民の健康寿命 ※1の延伸」をめざす
取り組みの一つです。
※2
「データヘルス計画」の狙いは、蓄積されたレセプト(診療報酬明細書)
と健診データなどを活用して
事業の実効性を高めていくことです。
目標達成のために、平成27年度からすべての健康保険組合に「データヘルス計画」の策定が求められ、
今後の健康づくり事業(保健事業)は、この計画に沿って実施されます。
また、健康保険法に規定されている保健事業の実施指針も改定され、
新たに「保健事業の実施計画の策定、
実施及び評価」という項目が追加され、データヘルス計画が明確に位置づけられました。
※1 健康寿命
健康上の理由で日常生活が制限されずに暮らせる年数。平均寿命に比べ、男性で約9年間、女性で約12年間短くなっており、
その間に多額の医療費や介護費がかかる「不健康な期間」が課題になっています。
※2 レセプト(診療報酬明細書)
みなさんが保険証を使って医療機関にかかったあとに、本人負担分以外の医療費を医療機関が健康保険組合に請求するため
に発行する「請求明細書」。
ナオリ健康保険組合
データヘルス計画の特徴
今までの保健事業となにがちがうの?〈PDCAサイクル〉
データヘルス計画の特徴は、レセプトと健診データを分析して健康課題を明らかにし、目標を設定
して保健事業を計画します。そして、保健事業の効果測定と評価を行い、必要に応じて見直す PDCA
サイクルに沿って実施されます。
この PDCA サイクルに沿って行われることが今までの保健事業と異なりますが、内容については、
これまでの事業をレベルアップしたものが中心になります。
データヘルス計画は、平成27年度から29年度までの3年間を第1期として実施され、年度ごとに
PDCA サイクルを回していきます。
PDCAサイクル
「データヘルス計画」を実施す
るにあたって重要なことは、
「計
画」
「実施」
「評価」
「改善」のサ
イクル(PDCA サイクル)に沿っ
て効果的かつ効率的に進めるこ
とです。
Act
(改善)
Check
(評価)
Plan
(計画)
データ分析
に基づく
事業の立案
事業の
見直し
データ分析
に基づく
効果測定・
評価
事業の実施
Do
(実施)
「コラボヘルス」でみなさんの健康を推進します
超高齢社会は職場にも影響を与えます。
日本人の死因の約60%は、生活習慣病が
死因に占める生活習慣病の割合
占めています。生活習慣病の発症や重症化
日本人の死因の
約60%は
生活習慣病!
は生活習慣だけでなく加齢も大きな要因に
なっています。今後の少子高齢化の進展や
定年延長などを考えると、労働力の高齢化
は避けられず、企業にとって従業員の健康
づくりは重要な経営課題となっています。
がん
その他
28.8%
44.7%
データヘルス計画では、事業主や事業所と
心疾患
健康保険組合が協力・連携して、みなさんの
健康を推進する「コラボヘルス」も特徴となっ
ています。この「コラボヘルス」によって健
康保険組合の健康課題と企業の経営課題を改
善していくものとして注目されています。
脳血管
疾患
高血圧性疾患0.6%
糖尿病1.1%
15.5%
いつまでも元気
で働くにはどう
すればいい…
9.3%
厚生労働省「平成25年人口動態統計(確定数)」
2
データヘルス計画の流れ
医療機関などを受診
健康診断などを受診
加入者
医療データ(レセプト)
・医療機関等で受けた診療内容
・保険薬局での調剤内容
・人間ドック
・特定健診
・がん検診 など
など
Plan(計画)
健診データ
健康保険組合
データを分析
医療データ、健診データから各健康保険組合の疾病傾向や加入者一人ひとりの健康状態を分析します。
健康課題を抽出し、データヘルス計画を策定
各データの分析結果からただちに取り組むべき健康課題、中長期的に
取り組むべき健康課題を抽出します。
Do(実施)
健康課題を解決するための保健事業を実施
各健康保険組合の財政状況を踏まえ、加入者の特性に応じた保健事業を実施します。
具体的には
●疾病リスクが高い人に対して保健指導や医療機関への受診勧奨を実施
●健診受診率の向上への取り組み
●予防効果が大きく期待できる人に対して、特定保健指導などを実施
など
Check(評価)
事業の評価
実施した事業のデータを分析して、費用対効果を考慮しつつ事業の評価を行います。
Act(改善)
事業の見直し
評価に基づき、必要に応じて事業内容を見直します。そして、新たな計画を立てます。
3
当健康保険組合のデータヘルス計画
(平成27年度~29年度)
事業主様とご加入のみなさんと健保組合が一体となり、みなさんが個々に健康意識を高め健康に対
する行動をおとりいただくことを目標に、保健事業の『見える化』を進め、PDCA サイクルで健康
寿命の延伸に取り組んで行きます !!
みなさんの健康づくりを積極的にバックアップいたします。
1 みなさんへ様々な情報をご提供いたします
健康冊子等の配付・機関誌の発行・ホームページの充実化により「タイムリーな情報提供」
に努めます。
2 疾病予防対策を充実させます
健診の充実化
人間ドック・生活習慣病健診・婦人(巡回)健診等、健診の充実化を図ります。
「病気の早期発見・早期治療で重症化を予防し医療費の減少」をめざします。
3 メタボ(内臓脂肪症候群)該当者減少のため、特定健診・特定保健指導の実施率を上げます
3年間に達成したい目標
平成29年までに
・被保険者の特定健診受診率を90%以上に。
・被扶養者の特定健診受診率を70%以上に。
(被保険者・被扶養者の特定健診受診率を85%以上に)
・被保険者・被扶養者の特定保健指導率を30%以上に。
4 運動習慣が定着するための事業を実施いたします
平成29年までに
・健保連愛知連合会共催健康ウォーク参加者を120名以上に増加させます。
・2大テーマパークでのワンデーウォーキング(600名参加)を継続します。
目標を達成するために
◇広報活動・情報提供のさらなる工夫をいたします。
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