平成20年度 財団法人日本環境整備教育センター 事 業 報 告

平成20年度
財団法人日本環境整備教育センター
事 業 報 告
1.浄化槽管理士試験事業
平成 20 年 10 月 19 日(日) 5会場(宮城県、東京都、愛知県、大阪府、福岡県)において
実施。
受験申請者 1,392 名、欠席者 156 名、受験者 1,236 名、合格者 388 名(合格率 31.4%)
《事業計画は5会場、受験見込数 1,300 名》
2.講習会事業
(1)浄化槽管理士講習 (昭和 60 年度より実施・通算 341 会場)
① 15 会場(宮城県、茨城県、東京都7回、愛知県、大阪府2回、福岡県3回)において実施
申請者 1,590 名、受講者 1,587 名、受験者 1,586 名、修了者 1,424 名(修了率 89.8%)
《事業計画は 15 会場、受講見込人数 1,980 名》
② 再考査申請者 304 名、欠席者 27 名、再考査受験者 277 名、修了者 66 名(修了率 23.8%)
(2)浄化槽技術管理者講習会 (昭和 61 年度より実施・通算 210 会場)
① 9会場(宮城県、東京都5回、愛知県、大阪府、福岡県)において実施
申請者 823 名、受講者 822 名、受験者 821 名、修了者 746 名(修了率 90.9%)
《事業計画は9会場、受講見込人数 890 名》
② 再考査申請者 67 名、欠席者5名、再考査受験者 62 名、修了者 27 名(修了率 43.5%)
(3)浄化槽検査員講習会 (昭和 61 年度より実施・通算 59 会場)
① 2会場(東京都2回)において実施。
受講申請者 78 名、受講者 78 名、受験者 78 名、修了者 72 名(修了率 92.3%)
《事業計画は2会場、受講見込人数 80 名》
② 再考査申請者4名、再考査受験者4名、修了者3名(修了率 75.0%)
(4)清掃に関する講習
1)浄化槽清掃技術者講習会 (昭和 60 年度より実施・通算 39 会場)
① 1会場(東京都)において実施。
受講申請者 201 名、受講者 199 名、受験者 199 名、修了者 197 名(修了率 99.0%)
《事業計画は1会場、受講見込人数 190 名》
② 再考査申請者2名、再考査受験者2名、修了者0名(修了率0%)
1
2)浄化槽清掃実務者講習会 (昭和 63 年度より実施・通算 129 会場)
4会場(北海道、茨城県、山梨県、愛知県)において実施。
受講申請者 277 名、受講者 271 名、修了者 271 名
《事業計画は2会場、受講見込人数 160 名》
3)コンパクト(小容量)型浄化槽の清掃の実務に関する講習会
(平成 17 年度より実施・通算 29 会場)
3会場(北海道、埼玉県、三重県)において実施。
受講申請者 423 名、受講者 414 名、修了者 414 名
《事業計画は2会場、受講見込人数 160 名》
(5)高度処理型(窒素除去型・小容量型・膜分離型)小型合併処理浄化槽維持管理講習会
(平成 12 年度より実施・通算 55 会場)
平成 20 年度未実施。
《事業計画は1会場、受講見込人数 80 名》
(6)その他の講習
1)浄化槽設備士講習 (昭和 60 年度より実施・通算 335 会場)
9会場(宮城県、埼玉県、東京都2回、愛知県、大阪府、愛媛県、福岡県、熊本県)におい
て実施。
〈主催の(財)浄化槽設備士センターより委託〉
受講申請者 593 名、受講者 579 名、受効者 579 名、修了者 561 名(修了率 96.9%)
《事業計画は 10 会場》
2)小型合併処理浄化槽の保守点検・清掃の記録票に関する講習会
(平成 18 年度より実施・通算 24 会場)
2会場(静岡県、徳島県)において実施。
受講申請者 191 名、受講者 184 名、修了者 184 名
《事業計画は2会場、受講見込人数 160 名》
3)浄化槽の水質計測と水質評価に関する講習会 (平成 19 年度より実施・通算6会場)
5会場(東京都2回、富山県、愛媛県、福岡県)において実施。
受講申請者 300 名、受講者 289 名、修了者 289 名
《事業計画は5会場、受講見込人数 250 名》
4)コンパクト型浄化槽の保守点検に関する講習会 (平成 20 年度より実施・通算2会場)
2会場(北海道2回)において実施。
受講申請者 128 名、受講者 127 名、修了者 127 名
《事業計画は 15 会場、受講見込人数 1,500 名》
5)講師派遣等
環境省主催の浄化槽シンポジウム(行政編)4会場、国・地方公共団体主催の講習会・
研修会8会場、業界・指定検査機関・市民団体等主催の講演会・講習会・研修会 47 会場
に対して講師等を派遣。
(7)浄化槽管理士免状の交付 (昭和 60 年度より実施)
環境大臣からの委任を受け、免状交付事務を実施。
交付者数 1,973 名 (交付累計 68,682 名)
2
(8)浄化槽管理士証の発行 (昭和 61 年度より実施)
発行者数 622 名 (交付累計 27,677 名)
(9)講習会受講修了証明証の発行 (平成 16 年度より実施)
浄化槽技術管理者発行者数 260 名 (交付累計 1,684 名)
浄化槽清掃技術者発行者数
43 名 (交付累計
547 名)
(10)視聴覚教材(模型、ビデオ等)の製作
① テキスト修正に伴う静止画教材(管理士講習用及び設備士講習用教材)の改訂。
② 水質計測器に関するビデオの追加
管理士講習、技術管理者講習、検査員講習の視聴覚教材(ビデオ)に水質計測器に関するビデ
オを追加、改訂。
3.地方計画推進事業
(1)御殿場市生活排水処理計画見直しに係る業務
契約先:静岡県御殿場市
御殿場市の生活排水処理基本計画は、平成8年3月に策定し、平成 13 年 12 月に一部の
見直しを経てきたものであるが、近年の社会情勢等の変化により、大幅な見直しが必要と
なったため、その策定業務を受託した。
御殿場市の実績費用に基づく経済比較の見直しを行った結果、下水道や農業集落排水施
設等の集合処理と位置付けていた区域のうち、6割程度で個別処理が有利と判定され、従
来の生活排水処理基本計画の変更を行った。
(2)田辺市周辺衛生施設組合(清浄館)の施設更新事業に係るアドバイザー業務(未実施)
田辺市が予算をとれず、実施することができなかった。
4.調査研究事業
(1)使い捨て生理処理用品等の浄化槽の浄化機能に及ぼす影響試験
契約先:ユニ・チャーム(株)
平成 17~19 年度に浄化槽の処理機能に及ぼす影響試験を実施した生理処理用品等につ
いて、製品の仕様の変更に伴い、再度、室内試験を実施し、影響の有無を確認した。
(2)炭化に関するアドバイザー業務
契約先:(株)日本環境管理センター
現場で簡便に測定できる精錬度について、浄化槽汚泥等の炭化物の物性及び炭化の進行
度合いを精錬度で評価するための測定方法及び溶出TOCや他の物性値と精錬度の相関等
の検討を行う際のアドバイスを行った。また、生活排水処理汚泥の炭化処理全般に対して
のアドバイスを行った。
3
(3)浄化槽汚泥濃縮車を改良し廃棄物汚泥の排出量抑制装置の開発に係わる指導業務(追加)
契約先:エコ・アメニティ(株)
浄化槽汚泥濃縮車の活用範囲はこれまで小型浄化槽が中心であり、し尿処理施設への投
入量削減効果や地球温暖化対策への貢献等様々なメリットがあるが、さらに今年度は、種々
の業種の汚水処理施設に対応するため、その必要事項を整理し、具備すべき条件に対応し
た改良にあたっての指導を行った。
(4)浄化槽の普及に伴う、汚泥/水処理に関する浄化槽汚泥濃縮車の有用性に関する調査・
研究に係る指導業務(追加)
契約先:(株)モリタエコノス
浄化槽汚泥濃縮車について、浄化槽の現場およびし尿処理施設ならびに汚泥再生処理セ
ンターにおける実証結果を踏まえて、その有用性について調査・研究を行う上での技術的
な指導を行った。
(5)環境技術実証事業【山岳トイレ技術分野】
1)環境技術実証事業に関する実証機関業務
契約先:特定非営利活動法人 山のECHO(実証運営機関)
環境技術実証事業実施要領および山岳トイレし尿処理技術実証試験要領に基づき、実
証機関として、技術実証委員会の設置・運営、実証試験の対象技術の公募・審査、実証
試験計画の策定、実証試験の実施等の業務を実施した。今年度は、
(株)オリエント・エ
コロジーの2技術について、栃木県日光市明智平および霧降の公衆トイレにおいて、実
証試験を実施した。
2)実証試験(
(株)豊南コーポレーション)の試料採取・分析・データ処理に関する業務
契約先:埼玉県秩父市
昨年度からの継続で環境技術実証事業【山岳トイレ技術分野】の実証機関である埼玉
県秩父市と試料採取・分析・データ処理業務についての契約を締結し、秩父市そば処「ち
ちぶ花見の里」公衆トイレにおいて本業務を実施した。
(6)環境省(浄化槽推進室)の調査に関する業務
1)汚水処理施設の効率的整備促進に関する調査
① 浄化槽に関する行政調査
浄化槽の設置状況等に係る基礎資料を得るため、浄化槽およびコミュニティ・プラ
ントの普及人口、設置基数の調査、浄化槽の設置費用等に関する調査を実施し、結果
を取りまとめた。また、浄化槽行政組織等調査、浄化槽行政に関する調査を実施し会
議用資料を作成した。さらに、下水道等から浄化槽へ汚水処理施設整備に係る計画が
見直された事例を調査して取りまとめを行った。
② 浄化槽整備台帳の作成検討調査
都道府県に対して、地方公共団体における浄化槽整備台帳の作成状況、活用状況を
調査するためのアンケートを実施し、台帳作成に係る現状の整理と課題の抽出を行っ
た。
4
③ 生活排水処理施設整備計画策定マニュアル改訂調査
生活排水処理施設整備計画策定マニュアルにおける家屋間限界距離算出ソフトおよ
び財政計画策定支援ソフトについて課題を整理し、ソフトの改訂を行った。また、改
訂ソフトに係る資料を作成した。
2)浄化槽の水質に関する検査の見直し検討調査
① 法定検査の制度見直し検討調査
法定検査の目的を改めて定義し「法定検査とは、法令の遵守状況の確認を行うとと
もに、問題が認められた場合に、速やかに改善すること」の視点で行うものとした。
早期の改善が図れるしくみとして、BODを導入した新たな法定検査(以下「基本
検査(案)
」という)を提案し、その方法ならびに関連する課題について検討を行った。
そして、検討結果を踏まえ、具体的に基本検査を運用するため「基本検査運用の手引
き」を作成した。
② 法定検査の精度管理手法検討調査
法定検査の各検査項目の実施方法や判断における精度を確保し、より信頼性のある
検査とする観点から、指定検査機関に対し、法定検査の精度管理に関する取組状況や
問題点を把握するための調査を実施し、その結果をもとに、外観検査における判断事
例、BOD測定にかかる問題点、水質検査の精度管理の実施事例等、様々な事例を抽
出するとともに、法定検査の精度管理における留意事項について取りまとめを行った。
3)単独処理浄化槽等対策調査(追加)
単独処理浄化槽から合併処理浄化槽への転換を促すため、埼玉県熊谷市および鴻巣市
において「単独処理浄化槽転換促進モデル事業」を実施した。対象地域の単独処理浄化
槽設置住宅に対して戸別訪問を実施し、浄化槽に関する情報提供とアンケート調査を行
った。アンケート調査結果等を踏まえて、他地域において浄化槽の転換事業を行う上で
の課題等を検討した。
4)よりよい水環境のための浄化槽の自己管理マニュアル作成調査業務(追加)
浄化槽のトラブルの未然防止や早期発見、早期対応を目的として、昨年度に作成され
た自己管理マニュアルについて検討した。浄化槽管理者が浄化槽の使用状態、稼動状況
等について簡単なチェックを行うための自己管理マニュアルの原案について、実際に浄
化槽管理者に使用してもらった上でアンケート調査を実施し、その結果に基づき自己管
理マニュアルの改訂を行った。
5)災害時の浄化槽被害等対策マニュアル作成調査(未実施)
入札に参加したが、落札することができなかった。
6)里地里山地域における小規模分散自立型有機資源循環システムの構築に関する実証的
研究(未実施)
循環型社会形成推進科学研究費補助金に申請したが、不採択となり実施できなかった。
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(7)浄化槽技術協力業務
登録浄化槽審査受託事業
① 登録審査
22 申請
・新
規
12 申請
・登録更新
10 申請
② 実地調査
100 基
・新規登録型式 21 基
・登録更新型式 79 基
(8)検査業務
1)富士山富士宮口5合目公衆トイレ水質分析業務
依頼者:
(株)オリエント・エコロジー
オゾン併用循環式汚水処理技術を用いた富士宮口5合目公衆トイレについて、現場調査、
試料採取を行い、水質分析を行った。
2)ビルピット排水水質分析業務
依頼者:
(株)省電舎
ビルピット排水について、水質分析を行った。
(9)浄化槽の維持管理技術向上に関する調査(自主研究)
1)膜処理型浄化槽の維持管理手法に関する調査研究
設置から長期間が経過した膜処理型浄化槽について、機器類の腐食や劣化、膜の閉塞
や破損等のトラブルの実態を把握し、合わせて維持管理費用の軽減策、維持管理システ
ムの構築等について検討し、今後の維持管理に係る課題を整理した。
2)浄化槽におけるトラブル事例と対策事例集の作成
浄化槽メーカーや維持管理業者への聞き取り調査を実施し、合わせて実施設の調査を
実施し、トラブル事例とその対策事例集作成のための基礎資料を整理した。
(10)し尿処理施設精密機能検査(未実施)
5.普及啓発事業
(1)浄化槽技術研究会
昭和 62 年度から浄化槽に関する各種技術者の情報交換および講習会修了者に対する技
術力の向上を図ることを目的に設立された。
平成 21 年3月末現在、構成メンバーは、特別会員 30 名(前年度末 30 名)、個人会員 1,127
名(同 1,313 名)、賛助会員 46 法人(同 42 法人)である。会員には「月刊浄化槽」の配布、
センターの発行する書籍、実務セミナー参加料の割引等を実施している。
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(2)全国浄化槽技術研究集会の開催
平成 20 年 10 月7日(火)・8日(水)の2日間、
「浄化槽の日」の関連行事の一環として、
環境省、農林水産省、香川県、高松市、浄化槽の日実行委員会、全国浄化槽推進市町村協
議会の後援を得て、高松市内「サンポートホール高松」
・
「全日空ホテルクレメント高松」
において第 22 回全国浄化槽技術研究集会を開催した。
① 第1日(10 月7日) 浄化槽検査員研究会
浄化槽検査員等、指定検査機関に所属し浄化槽の検査業務に従事する者を対象として、
行政報告、
「法定検査制度の見直しについて」
、
「下水道事業の見直しについて」
、
「浄化槽
整備推進事業と水環境改善事例の紹介」と題して情報の発表、および「環境基準に関す
る現状と今後の動向について」というテーマ講演を実施した。
(出席者 293 名)
(前年度
253 名)
② 第2日(10 月8日) 研究発表会
浄化槽等に関連する研究発表(14 課題、前年度 18 課題)を3会場で実施した。
(出席者数 565 名)
(同 596 名)
③ 第2日(10 月8日)
全国浄化槽技術研究集会
浄化槽技術研究会会員、浄化槽行政機関の職員、学識経験者、関係業界等、浄化槽関
係者が参加して、浄化槽関係事業功労者に対する廃棄物・リサイクル対策部長表彰、浄
化槽研究奨励・楠本賞の贈呈、財団法人日本環境整備教育センター理事長感謝状贈呈、
および「地域住民が主役― 生活排水処理の観点から考える ―」というテーマでパネル
ディスカッションを実施した。
(出席者 1,028 名)
(同 1,018 名)
(3)浄化槽行政担当者研究会の開催
平成 20 年 10 月7日(火)、環境省、農林水産省の後援を得て、高松市内「サンポートホ
ール高松」において、全国都道府県・政令市ならびに市町村協議会会員市町村の浄化槽行
政担当者による第 30 回浄化槽行政担当者研究会を開催した。環境省、農林水産省、国土交
通省、内閣府の各担当者より行政報告があり、浄化槽検査員研究会と合同で実施した。
(出席者 254 名)
(前年度 237 名)
(4)実務セミナーの開催
継続教育の重要性と共に講習会修了者等のニーズに応えるため、平成 16 年度より実施。
教育センター会議室において9回、前橋市において5回開催した。
(参加者 277 名)
(前年度4回開催で計 128 名)
① 当教育センター会場のテーマ(参加者 118 名)
・
「生活排水処理計画の考え方と策定手法」
・
「浄化槽へ流入する物質に関する基礎知識と処理機能への影響評価手法」
・
「生物相からみた処理機能診断と運転管理技術」
・
「凝集作用の原理と凝集試験」
・
「農業集落排水処理施設の構造と維持管理上の留意事項」
・
「汚水処理に関する基礎知識 -汚水処理の基本的考え方と汚水処理に関わる物理・
化学・生物作用の基本的事項-」
7
・
「ディスポーザー(生ごみ粉砕機)排水処理の現状と課題」
・
「膜分離型浄化槽の構造と維持管理上の留意事項」
・
「N除去技術、P除去技術と運転管理方法」
② 前橋会場のテーマ(参加者 159 名)
・
「N除去技術、P除去技術と運転管理方法」
・
「性能評価型登録浄化槽の構造と維持管理上の留意事項」
・
「し尿・浄化槽汚泥の特性とその処理」
・
「浄化槽へ流入する物質に関する基礎知識と処理機能への影響評価手法」
・
「凝集作用の原理と凝集試験」
(5)論文集「浄化槽研究」の刊行
浄化槽に関する学術論文、調査報告等、広く関係者から募集し、
「月刊浄化槽」において
随時発表した。
(11 月号に1報)
(前年度3報)
(6)広報資料等の企画・配布、普及啓発活動
① 環教育の教材として、パネル・視聴覚教材を提供した。
② 全国浄化槽技術研究集会開催地(香川県高松市)において、浄化槽のPRを実施した。
(7)国際研究協力
① 中国科学院からの依頼により、
「地震時のトイレ・生活排水処理に関する調査」に調査
協力をした。
② 国際協力銀行からの依頼により、
「日本の国際協力における衛生分野に関する検討会」
の委員として職員を派遣した。
③ 静岡県立大学からの依頼により、ベトナム・フェ大学にて「日本の浄化槽技術に関す
る講演」に講師として職員を派遣した。
④ (独)国際協力機構(JICA)からの依頼により、インドネシアスラバヤ下水処理施
設改修計画準備調査のための専門家として職員を派遣した。
(前年度2件)
6.研究助成事業
(1)研究助成
浄化槽に係る技術の開発等に寄与することを目的として、その基盤となる学術研究およ
び調査について、大学、国公立研究機関及び公益法人研究機関等に所属する研究者を対象
に助成を実施した。
平成 20 年度は 22 課題の申請があり、2課題を採択し助成した。
(昭和 62 年度から平成
20 年度までの助成課題申請総数 621 課題、採択課題数 156 課題)
(2)浄化槽研究奨励・楠本賞
浄化槽に係る調査研究を奨励することを目的として、平成 19 年度全国浄化槽技術研究集
会において研究発表されたもののなかから最優秀1課題、優秀1課題を選考して平成 20 年
8
度全国浄化槽技術研究集会において顕彰した。
(平成8年度から平成 20 年度までの奨励課
題数、最優秀 12 課題、優秀 21 課題)
7.出版事業
(1)機関誌「月刊浄化槽」を刊行・頒布
(2)各種講習会テキストの発行
(3)新刊図書等の発行・頒布
① 「月刊浄化槽増刊号(浄化槽管理士試験問題)
」
(260)
(4)改訂版の発行・頒布
① 「登録小型合併処理浄化槽要覧’08 年追補版」
② 「浄化槽の維持管理」
(208)
③ 「浄化槽整備事業の手引 2008」
(450)
(5)既刊図書・頒布 (頒布数)
① 「浄化槽の維持管理 07 版」
(14)
② 「単独処理浄化槽の保守点検・清掃の手引」
(30)
③ 「小型浄化槽の構造および維持管理」
(58)
④ 「小型合併処理浄化槽維持管理ガイドライン」
(38)
⑤ 「浄化槽技術者の生活排水処理工学」
(23)
⑥ 「浄化槽の基礎知識」
(76)
⑦ 「浄化槽用語事典」
(31)
⑧ 「生活排水処理施設(浄化槽)のデータマップ」
(15)
⑨ 「水の消毒」
(7)
⑩ 「浄化槽の機能診断と対策」
(49)
⑪ 「窒素除去型・膜分離型小型合併処理浄化槽維持管理ガイドライン・同解説」
(13)
⑫ 「登録小型合併処理浄化槽要覧」
(36)
⑬ 「小型合併処理浄化槽保守点検・清掃記録票の解説と記入方法」
(171)
⑭ 「浄化槽関連法・入門」
(24)
⑮ 「JOHKASOU SYSTEMS FOR DOMESTIC WASTEWATER TREATMENT」
(83)
⑯ 「生活排水処理施設としての浄化槽」
(33)
⑰ 「浄化槽のはなし」
(普及啓発用パンフレット)
(13,145)
⑱ 「浄化槽ってなに」(普及啓発用パンフレット)
(11,400)
(6)視聴覚媒体の頒布
合併処理浄化槽の維持管理に係るDVD・ビデオの販売(
「性能評価型小型合併処理浄化
槽の制御機器(タイマー等)の操作方法」
)
(15)
9
8.情報通信事業
ホームページに関し以下の企画・整備等を行った。
① センター事業ならびに浄化槽関連の最新情報を提供した。
② より一層のコンテンツの充実を図るため、センター発行刊行物の技術情報等の検討を
実施した。
③ 浄化槽技術研究会会員専用ページに関する検討を実施した。
④ 「月刊浄化槽」
、
「浄化槽研究」情報検索システムの整備を実施した。
⑤ 情報検索システムの充実を図るため、
「月刊浄化槽」
、既刊図書より浄化槽関係資料の
整備を実施した。さらに、上記の内容等に関して、ホームページリニューアルのプロジ
ェクトチームを立ち上げ、平成 21 年度の運用を目指し検討を行った。
(6月中にリニュ
ーアル完了予定)
9.継続学習制度事業
技術者としての義務を果たし責任を全うするため、また、多様化した社会において新しい
課題に的確に答えていくためには、常に最新の知識や技術を修得し、自己の能力の維持・向
上を図ることが不可欠である。したがって、それらに必要な専門技術能力の継続的向上を目
指す自己啓発を支援することを目的とした、
「継続学習」の必要性が広く認識され、多くの技
術系分野において導入されるようになっている。
そこで、
「浄化槽技術者の社会的信頼性を高め、もって、良質な業務(サービス)を提供する
こと」を目的として、関連団体が有する学習プログラムを積極的に活用し、浄化槽技術者を
対象としたCPD(継続学習)制度を、浄化槽関連団体の協働により創設することを主唱し、
学識経験者と浄化槽関連団体の代表者を委員としたCPD制度設立準備委員会を設け、委員
会を2回開催した。
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