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オスカーのクオリファイ作品「ザ・パワー・オブ・ツー」
東京国際映画祭で上映!来秋、日本25都市で上映決定
ドキュメンタリー映画:『ザ・パワー・オブ・ツー』
1972年、日本人の母親とドイツ人の父親のもとに生まれた一卵性双生児姉妹:アナベルとイサベル・ステンツェル。彼女達は生まれながらにして膵嚢 胞線維症(Cystic Fibrosis 通称CF)という肺の難病を抱え、毎日苦しい治療を重ねながも、学び、成長し、スタンフォード大学を卒業。カウンセラーとして 働いていたある日、ついに肺が機能しなくなり、
それぞれ両肺移植を受け、絶望の底から奇跡的な生還を果たしました。そんな彼女達のたぐい稀な人生を綴った ドキュメンタリー:『ザ・パワー・オブ・ツー』の指揮をとるの
は、 アカデミー賞ノミネートの実績を持つマーク・スモロウィッツ監督。本編は、死に直面したステンツェル姉妹が、移植後、よみがえり、臓器移植のスポークス ウーマンとし
て、またアスリートとして、新たな人生を歩んでいく姿を、実に繊細に、忠実に描写しています。また、彼女たちをとりまく家族、臓器提供者の家 族、そして多くの友人の存在に
より、様々な角度から、臓器移植、臓器提供の意義を訴えています。また本編は、ステンツェル姉妹の母親の故郷である、日本の臓器移植の現状にも触れています。双子姉妹の日本
への思い、著書『ミラクル・ツインズ!』 (岩波書店)の出版記念ツアー、また日本医学界の著名人へのインタビューなども含め、日米における臓器移植、臓器提供、また膵嚢胞
線維症という病気の歴史 と現状を伝えてます。日米文化の狭間で育ち、慢性病と闘い続け、奇跡の生還を果たしたステンツェル姉妹。彼女達のミラクル∼奇跡の実話∼は、医療分
野の枠を超え、多くの人たちに勇気と希望を与えてくれます。
ミラクルツインズ
アメリカで有名な両肺移植者。私の募金のコミティでもあります。日本で本「ミラクル
ツインズ」を出版、2009年日本での9都市に渡る講演ツアーも展開。
現在はアカデミーノミネート監督と移植啓発の映画を撮影中(今秋プレミア)。その合
間をぬって、全米での講演旅行を精力的に行なっています。2011年10月、東京国際映画
祭でも上映し、好評を博しました。
友人からの応援メッセージ
Message from Isabel
ミラクル・ツインズ Isabel & Anabel
Stenzel
Isabel Stenzel
作家、ソーシャル
ワーカー、講演家
アカデミー・
ノミネート監督
Marc Smolowitz
私の名前はイサベル・ステンツェル・バーンズで、 両肺移植を 受ける恩恵に授かりました。私は作家でもあり、ソー シャルワーカーでもあります。母が日本
人で半分日本人で、アメリカのカリフォ ルニアで生まれ、この地、アメリカで尊いギフト・オフ・ライフを受ける事ができました。私達の自伝「パワー・オ
ブ・ツー(難病CFを乗り越えた双子の勝 利の物語」を執筆した後、アメリカと日本で移植推進の講演ツアーを行いました。
私が初めて多香に会ったのはピッツバーグで開催されたアメリカ移植者スポーツ大会でした。私は彼女の生きる情熱、joie de vivre(人生の謳歌する姿
勢)、愛情、また特にアメリカに対するする感謝の思いと賞讃の気持ちに心打たれました。特に移植のコミュニティにおいても。アメリカで移植登録したた
め、アメリカ人への恩返しとボランティアのために参加していました。彼女は愉快な人でアメリカのポップカルチャーを楽しみ、料理やコンピュータ―グラ
フィクアート、友達とつるむこと、エキゾチックな場所へ旅行することなどを楽しんでい
ました。 私は彼女のパーソナルストーリーに大変感銘しました。 長年、人工腎臓治療を受ける母親を介護で重荷を背負い、残念なことに母の死に立ち会う事
になりました。多香は彼女の最も偉大な支持者をなくし、心に深い傷を作ったのと同時に、同じ病気である彼女の運命をも思い出させられることとなりまし
た。この喪失から目的を貫く勇気を得て、自分の健康について懸命に奮闘しています。家族からの提供は叶わず、日本では親戚でない人から臓器をもらうこと
ができません。彼女は彼女に腎臓を与えてもいいと思ってるアメリカ人がいることを知りません。
私の人生は病気との闘いでしたので、病気の身体的、精神的な重荷をよく知っています。人工的な治療は苦痛であり、居心地が悪く、終了後は強い疲労感が
引き起こします。旅行では治療センターを探し、治療でくたくたになり、長時間の時間的拘束は精神的疲労を伴います。。生活を治療に合わせなければなりま
せん。彼女は深夜に渡る治療も行っていま したが、治療の不快感から夜寝る事ができず、苦悶していました。もし、何かが起こっても、翌日何ごともなかった
かのように会社へ行かねばなりません。腕の傷を長袖で隠して。彼女の同僚は彼女のそのような逃げ出すことが難しい困難な状況については知りません。別の
日は治療が夜遅くなで行われて、常に睡眠不足の状態です。9年間に及ぶ治療の日々を過ごしました。まさに、残酷な経験です。彼女は病気であることが 恥で
あったり、バツが悪い、後ろめたいという文化、病気の人が孤立しがちな文化の中に生きています。彼女はそのカラから抜け出すチャレンジをし続け、移植 へ
のニーズを進展させてきました。病気であることを恥る文化的価値観を覆す事は難しい、でも彼女はベストを尽くしています。移植への望みを理解しない人た
ちからジャッジされることを恐れています。日本では移植の待機者たちが、誹謗中傷のメールを受けていると聞いています。多くの日本人は脳死について正し
く 理解をしていないようですし、臓器移植の手続きについて理解されていないでしょう。明らかに、知識をちゃんと持たない人々は、治療に束縛された人が今
すぐ 死ぬという訳ではなかったとしても、その人生は経験した者しかわからず、健康な人には想像もできないことでしょう。
アメリカでは腎臓移植を受けた多くの人は25年以上も治療に縛れる事もなく、身体的にも健康人に近い生活を送っています。もちろん、 誰も自分の人生を
助けてほしい、と他人に頼んだ訳ではあ りません。独立心は現代の美徳です。しか し、運悪く病気になった場合は、品位と感謝を持って、他人に助けを求め
るべきです。多香はそれを行っています。治療からの束縛から開放されて自由に生きたいと望む事は悪いことではありません。
私は個人的に日本やアメリカで移植登録した人たちに いろんな障害があることを見てきました。多香は必死でみなさんに助けを求めていま す。私は多香の
アメリカと日本の募金のボラテンィアをしています。彼女が日本でアメリカ人と同じように移植治療を受けることができないのをアンフェアに思 います。彼女
は家族のサポートが得られず、周囲に病気のことを話したら、避けられたり、ジャッジされたりするのではないかとためらっています。終末期治療と移 植の手
続きの精神的負担は大きいものがあります。治療に関しては、家族や周囲の友達のチアリーディングがなく、乗り越える事ができることを想像できませ ん。多
香はその道に到達するために、困難と忍耐が必要であることを知っています。
彼女はより長く生きるために移植を必要としています。彼女は親切で心優しく、楽しいことが好きで、親切で友達を大切にします。彼女は人生のセカンドチャ
ンスを得るに値する人です。人を助けることにも常に従事しています。日本やアメリカでの移植推進活動のボランティアに何年も参加しています。待機中も移
植後も、日本とアメ リカでの力強い移植推進の活動家になることでしょう。
世界は今小さくなっています。アメリカ人は他の国の臓器提供を受け、日本人もアメリカ人の臓器提供をうけています。同じ人間の人生です。あ なたがイラク
やアフリカ人の苦痛を見て、同情を感じたら、豊かなアメリカの感謝の気持ちの中で、アメリカ人でない外国人を直接救えるチャンスとなるのです。自国の人
を助けたくないですか? どうか自分の中を振り返ってみてください。そして、もし、あなたが多香の立場だったら?と考えてみてください。もしあなたが移植
をうけた身なら、待機中の 彼女の苦悶と奮闘がよく理解できるでしょう。どうか、あなたの贈り物を多香の募金として考えてみてください。多香の命の贈り物
が届くことを願いましょう。 私達の意識が日本の社会を変え、「命を救う」ことになるでしょう。 心臓、腎臓、肝臓、肺そして膵臓、あなたの思いやりのあ
る親切さに心の底から感謝します。どうかあなたのこれからの健康を神に祈って!
イサベル・ステンツェル・バーンズ両肺移植者、前田多香の応援チームより